JPH06321052A - 車両用安全システムのための電源装置 - Google Patents

車両用安全システムのための電源装置

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JPH06321052A
JPH06321052A JP5134086A JP13408693A JPH06321052A JP H06321052 A JPH06321052 A JP H06321052A JP 5134086 A JP5134086 A JP 5134086A JP 13408693 A JP13408693 A JP 13408693A JP H06321052 A JPH06321052 A JP H06321052A
Authority
JP
Japan
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output voltage
circuit
voltage
battery
level
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Pending
Application number
JP5134086A
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English (en)
Inventor
Masami Okano
正巳 岡野
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Asco KK
Original Assignee
Asco KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定化電源回路の制御用素子の電力消費を増
大させることなしに、且つ簡単な回路で、エネルギーリ
ザーバから高出力電圧を制御回路用の安定化電源回路に
印加できるようにする。 【構成】 車両用安全システム(1)のための電源装置
(10)において、降圧回路(30)によりエネルギー
リザーバ(20)からの出力電圧を降下させ、ダイオー
ド(41、42)から成る選択手段(40)により、こ
の低出力電圧(VL)とバッテリ出力電圧(VB)とを
比較し、レベルの高い方の出力電圧を電圧安定化回路
(50)に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の衝突時にエアバ
ック装置、ベルトテンショナー装置等の安全装置を作動
させ乗員の安全を確保するようにした車両用安全システ
ムに所要の電力を供給するための電源装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用安全システムにあって
は、車両の衝突時にバッテリが損傷する等の理由でその
制御回路等に電力の供給が出来なくなるという不具合を
回避するため、バッテリからの電圧を昇圧するための昇
圧回路と該昇圧回路からの高電圧によって充電される大
容量キャパシタとを含むエネルギーリザーバを有してお
り、衝突時には、キャパシタに蓄積されていた高電圧に
より安全装置を作動させる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、その機能
をより高めるためには、キャパシタを充電するための電
圧、すなわち昇圧回路の出力電圧レベルをより高くする
ことが考えられる。しかし、バッテリ電圧の低下をはじ
めとする種々のバッテリ異常時には、別途設けられてい
るバッテリ異常検出回路が作動し、半導体スイッチを介
して制御回路用の安定化電源回路がエネルギーリザーバ
と接続され、エネルギーリザーバからの高出力電圧が制
御回路用の安定化電源回路に印加されることになる。こ
の理由により、若し、昇圧回路の出力電圧レベルをより
高くすると、負荷となる制御回路用の安定化電源回路の
制御用素子の電力消費が増大してしまうと言う不具合を
生じることとなる。
【0004】この不具合は、エネルギーリザーバからの
電力供給をバッテリ電圧異常時のみに限定することによ
り改善されるが、信頼性を重視するこの種の安全装置に
あっては、キースイッチがオン状態となる毎にバッテリ
電圧の低下状態を擬制し、エネルギーリザーバから所定
の電力が実際に供給されるか否かをチェックする構成が
必要である。このため、従来の装置では、このための回
路の構成が複雑となりマイクロコンピュータをも必要と
するほか、電源装置が複雑で高価であるという問題点を
有している。
【0005】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる、車両用安全システムの
ための電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、バッテリから電力の供給を受け車両
用の安全装置を作動させるために必要な電力を供給する
ための車両用安全システムのための電源装置において、
所定の低電圧安定化直流出力電圧を得るための電圧安定
化回路と、前記バッテリからのバッテリ出力電圧を昇圧
させ前記安全装置の起動素子を作動させるための高電圧
エネルギーを蓄えておくエネルギーリザーバと、該エネ
ルギーリザーバからの出力電圧を受け取り前記バッテリ
出力電圧のレベルよりは低いが前記電圧安定化回路を作
動させることができるレベルの低出力電圧を与えるため
の降圧回路と、前記低出力電圧と前記バッテリ出力電圧
とに応答しレベルの高い方の出力電圧を前記電圧安定化
回路に供給するためのダイオード回路から成る選択手段
とを備えた点にある。
【0007】
【作用】正常作動時においては、エネルギーリザーバに
はバッテリからの電力によって高電圧エネルギーが蓄え
られており、この高電圧エネルギーにより降圧回路から
低出力電圧が供給されている。この場合、バッテリ出力
電圧のレベルは低出力電圧のレベルより高いので、選択
手段のダイオードの働きにより電圧安定化回路はバッテ
リ出力電圧により作動し、低電圧安定化直流出力を供給
する。一方、バッテリに障害が生じる等の理由によりバ
ッテリ出力電圧のレベルが低出力電圧のレベルよりも低
くなると、電圧安定化回路は降圧回路からの低出力電圧
に基づいて作動し、低電圧安定化直流出力の供給が中断
されることなしに続行せしめられる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。
【0009】図1において、車両用安全システム1は、
車両用安全装置としてエアバッグ装置2を備えており、
エアバッグ装置2の点火スキブ3を車両の衝突時に点火
するため、車両(図示せず)に生じる加速度のレベルを
検出するためのセンサ4と、センサ4からの検出出力に
応答し車両が衝突したか否かを判別するための信号処理
を行なうと共にこのシステムの作動状態を後述の如くし
てチェックするための処理・診断回路5とが設けられて
いる。処理・診断回路5からの出力は、エミッターコレ
クタ回路が点火スキブ3と図示の如くして直列に接続さ
れたスイッチングトランジスタ6のベースに入力されて
おり、点火スキブ3は機械式の安全スイッチ7を介して
後述するエネルギーリザーバ20の出力に接続されてい
る。
【0010】総体的に符号10で示されるのは、車載バ
ッテリ11から電力の供給を受け、車両用の安全装置で
あるエアバッグ装置2を作動させるために必要な電力を
供給するための、本発明による電源装置である。電源装
置10は、負極がアースされているバッテリ11の正極
からダイオート12を介してバッテリ出力電圧VBが供
給されている公知のエネルギーリザーバ20を具えてい
る。
【0011】エネルギーリザーバ20において、21は
コイル、22はスイッチングトランジスタ、23はダイ
オート、24はバッテリ出力電圧VBを昇圧させるため
に必要なスイッチングトランジスタ22のオン、オフ動
作を繰り返し行わせるための昇圧用スイッチング回路、
25はスイッチングトランジスタ22のオン、オフ動作
によりコイル22に生じた高電圧(図示の例では約50
Vの直流電圧)エネルギーを蓄えておくための大容量の
コンデンサである。コンデンサ25の両端に生じる高出
力電圧VHは、安全スイッチ7、点火スキブ3及びスイ
ッチングトランジスタ6の直列回路に印加されており、
安全スイッチ7が閉状態の場合、処理・診断回路5にお
いて車両が衝突したと判定されることにより、スイッチ
ングトランジスタ6が処理・診断回路5からの出力によ
りオンとなったとき、点火スキブ3に点火電流を供給す
る公知の構成となっている。
【0012】高出力電圧VHは、また、降圧回路30に
も与えられている。降圧回路30は、コイル31、ダイ
オード32、スイッチングトランジスタ33、該スイッ
チングトランジスタ33を繰り返しオン、オフさせるた
めの降圧用スイッチング回路34、及び大容量のコンデ
ンサ35が図示の如く接続されて成り、バッテリ出力電
圧VBの正常時の電圧12Vよりも低い約7Vの低出力
電圧VLを出力する構成となっている。低出力電圧VL
は、バッテリ出力電圧VBが印加されている選択回路4
0に印加されている。
【0013】選択回路40は、低出力電圧VLとバッテ
リ出力電圧VBとをレベル比較し、より高いレベルの出
力電圧を選択して安定化回路50に供給するためのダイ
オード回路である。すなわち、選択回路40は2つのダ
イオート41、42が図示の如く接続されて成ってい
る。したがって、バッテリ11が正常に作動しており約
12Vの出力電圧を供給している場合には、ダイオート
42が逆バイアス状態となり、バッテリ出力電圧VBが
安定化回路50に供給される。一方、バッテリ11に障
害が生じ、バッテリ出力電圧VBのレベルが低出力電圧
VLのレベルより低くなると、ダイオート41が逆バイ
アス状態となり、低出力電圧VLが安定化回路50に供
給される。低出力電圧VLのレベルは、バッテリ出力電
圧VBより低いが、安定化回路50を正常に作動させる
に足るレベルよりは高い値に設定されるので、バッテリ
11の障害時には、降圧回路30からの低出力電圧VL
によって安定化回路50が支障なく動作することにな
る。
【0014】安定化回路50は、このようにしてバッテ
リ出力電圧VB又は低出力電圧VLの供給を受け、処理
・診断回路5を作動させるために必要な低電圧安定化直
流出力VSTを出力する構成となっている。
【0015】この構成によれば、バッテリ出力電圧VB
によりエネルギーリザーバ20のコンデンサ25には高
電圧エネルギーが蓄積されると共に、このコンデンサ2
5の両端に生じる高出力電圧VHの供給を受けて降圧回
路30が作動し、そのコンデンサ35から低出力電圧V
Lを供給することができる状態となると、各スイッチン
グ回路24、34は作動を停止する。したがって、この
状態ではスイッチングトランジスタのスイッチング動作
による雑音が出力されることはない。若しバッテリ1か
らのバッテリ出力電圧VBのレベルが正常であれば、選
択回路40はバッテリ出力電圧VBを選択して安定化回
路50に供給するので、降圧回路30に蓄えられている
低電圧の電気的エネルギーが消費されることなしに、バ
ッテリ11からの電力により車両用安全システム1が作
動する。
【0016】若し車両の衝突又はその他の理由でバッテ
リ11からの電力供給に支障が生じ、選択回路40にお
いてVB<VLと判断されると、バッテリ出力電圧VB
に代えて低出力電圧VLが安定化回路50に供給され、
これにより、バッテリ11の出力に異常が生じた場合で
あっても処理・診断回路5に所定の安定化直流電圧を供
給し続けることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、安定化回
路を作動させるためのバッグアップ用回路として降圧回
路を設け、ダイオートを用いた選択回路により降圧回路
の出力電圧とバッテリの出力電圧との間の切り換えを行
ない、これによりバッテリ出力電圧の異常時には降圧回
路の出力電圧により安定化回路の作動を継続させるよう
にしたので、点火用エネルギーとして高い電圧を利用す
るようにエネルギーリザーバを構成しても、消費電力が
増大する等の不具合を生じることがなく、また、極めて
簡単な回路で済むので、装置の信頼性を著しく改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の一実施例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用安全システム 2 エアバッグ装置 10 電源装置 11 バッテリ 20 エネルギーリザーバ 30 降圧回路 40 選択回路 41、42 ダイオード 50 安定化回路 VB バッテリ出力電圧 VL 低出力電圧 VH 高出力電圧 VST 低電圧直流出力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリから電力の供給を受け車両用の
    安全装置を作動させるために必要な電力を供給するため
    の車両用安全システムのための電源装置において、所定
    の低電圧安定化直流出力電圧を得るための電圧安定化回
    路と、前記バッテリからのバッテリ出力電圧を昇圧させ
    前記安全装置の起動素子を作動させるための高電圧エネ
    ルギーを蓄えておくエネルギーリザーバと、該エネルギ
    ーリザーバからの出力電圧を受け取り前記バッテリ出力
    電圧のレベルよりは低いが前記電圧安定化回路を作動さ
    せることができるレベルの低出力電圧を与えるための降
    圧回路と、前記低出力電圧と前記バッテリ出力電圧とに
    応答しレベルの高い方の出力電圧を前記電圧安定化回路
    に供給するためのダイオード回路から成る選択手段とを
    備えたことを特徴とする車両用安全システムのための電
    源装置。
JP5134086A 1993-05-13 1993-05-13 車両用安全システムのための電源装置 Pending JPH06321052A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087210A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Takata Corp モータ駆動式シートベルトリトラクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087210A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Takata Corp モータ駆動式シートベルトリトラクタ
JP4614414B2 (ja) * 2000-09-12 2011-01-19 タカタ株式会社 シートベルトの弛み除去システム

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