JPH06320294A - 接合線検出装置 - Google Patents

接合線検出装置

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JPH06320294A
JPH06320294A JP5112776A JP11277693A JPH06320294A JP H06320294 A JPH06320294 A JP H06320294A JP 5112776 A JP5112776 A JP 5112776A JP 11277693 A JP11277693 A JP 11277693A JP H06320294 A JPH06320294 A JP H06320294A
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JP
Japan
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welding
joining line
welded
point
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Application number
JP5112776A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Kanemichi
幸宏 金道
Yasuhiro Sumii
康博 隅井
Sadaaki Nakaoka
貞明 中岡
Yoichi Hamada
洋一 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で被溶接物の接合線を高い精度で
検出することができ、被溶接物の接合線のトラッキング
を高精度で行なうことである。 【構成】 撮像装置5が、溶接の加工点13から先行し
た接合線4上の観察点から溶接の加工進行方向に傾いた
光軸25を有するレンズ37,38と、このレンズ3
7,38の背後に配置されてそれにより結像した被溶接
物2,3の接合線4の像を撮影して画像信号に変換する
CCDカメラ17と、このCCDカメラ17に入射する
溶接光を減衰させる干渉フィルタ18,19とを備え
る。また、第1照明装置6および第2照明装置7が被溶
接物2,3のワーク面に対してほぼ45度の角度をなす
照明光軸44を有して上記被溶接物2,3の接合線4を
照明し、撮像装置5によりこの接合線4を撮像して、そ
の位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ロボット等の溶接
装置の溶接ヘッドとともにロボットアームに取り付けら
れ、レーザビーム等により互いに溶接される被溶接物の
接合線を検出する接合線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザビームを用いるレーザ溶
接は、レーザ光を非常に小さい領域に集束させてこの集
束領域にレーザ光のエネルギを集中させることにより、
被溶接物を溶接するものである。したがって、2つの被
溶接物を突き合わせて溶接(突合せ溶接)したり、重ね
合わせて溶接(重ね溶接)する場合、接合線検出装置に
より2つの被溶接物の接合線を検出し、その上にレーザ
ビームの上記集束領域が合致するようにレーザビームを
制御しなければならない。
【0003】従来より、上記接合線検出装置としては、
接触式のセンサを用いて溶接すべき被溶接物の接合線を
検出するものや、予め入力したデータに基づいて被溶接
物の接合線を演算するもの等が一般に知られている。
【0004】しかしながら、上記従来の接合線検出装置
においては、いずれのものも被溶接物を溶接装置に正確
に設定する必要があるため、溶接の段取りに多くの時間
と労力を必要とし、作業能率がわるいばかりでなく、溶
接する被溶接物の接合線の状況などにより、必ずしも所
定の位置にレーザビームが正確に照射されないので、信
頼性に欠けるといった問題があった。
【0005】かかる問題を解消するため、接合線の溶接
部と接合線とを同時に工業用テレビジョンで監視し、得
られた映像信号に基づいて、レーザビームを制御するこ
とにより、接合線にならってレーザビームをトラッキン
グするようにした、接合線検出装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被溶接物を
レーザビームで溶接する場合、溶接部からは溶接光(プ
ラズマ光)が放射されるので、溶接部の照度は非常に高
い。このため、工業用テレビジョンを使用した上記従来
の接合線検出装置では、溶接光による工業用テレビジョ
ンの撮像部にハレーションや残像などが発生し、これら
ハレーションや残像により、安定してトラッキング線が
検出できない。このため、工業用テレビジョンにより接
合線を信頼性よく検出し、その検出情報に基づいて接合
線を高い精度でトラッキングすることが困難であるとい
った問題があった。
【0007】本発明の目的は、従来の接合線検出装置に
おける上記問題を解消すべくなされたものであって、簡
単な構成で被溶接物の接合線を高い精度で検出すること
ができ、被溶接物の接合線のトラッキングを高精度で行
なうことができる信頼性の高い接合線検出装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる接合線検出装置は、溶接ヘッドと
ともにロボットアームに取り付けられ、被溶接物が溶接
されて接合される接合線を検出する接合線検出装置にお
いて、溶接の加工点から先行した接合線上の観察点から
溶接の加工進行方向に傾いた結像光軸を有する結像手段
と、この結像手段の背後に配置されてそれにより結像し
た被溶接物の接合線の像を撮影して画像信号に変換する
撮像手段と、この撮像手段に入射する溶接光を減衰させ
る溶接光減衰手段と、からなる観察手段を備える一方、
上記接合線を直角に横断する平面上に含まれるととも
に、被溶接物のワーク面に対してほぼ45度の角度をな
す照明光軸を有して上記被溶接物の接合線を照明する接
合線照明手段を備えたことを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するため、請求項2にかか
る接合線検出装置は、請求項1記載の接合線検出装置に
おいて、上記溶接光減衰手段が同じ波長特性を有する2
以上のバンドパスフィルタからなることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するため、請求項3にかか
る接合線検出装置は、請求項1または2記載の接合線検
出装置において、上記結像手段もしくは溶接光減衰手段
が上記結像光軸に対して傾いた光軸を有する光学平面を
持つことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、請求項4にかか
る接合線検出装置は、請求項1から3のいずれか一記載
の接合線検出装置において、上記照明手段が光案内手段
とこの光案内手段によって形成される2次光源面が被照
明面に結像されるようにした照明光学系からなることを
特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、請求項5にかか
る接合線検出装置は、請求項1から4のいずれか一記載
の接合線検出装置において、予め複数の画像処理アルゴ
リズムを記憶してなる画像処理アルゴリズム記憶手段
と、上記観察手段の撮像手段から入力する被溶接物の接
合線の像情報に基づいて被溶接物の接合の種類を判定
し、この判定結果と被溶接物の材質とに基づいて上記画
像処理アルゴリズム記憶手段に記憶された複数の画像処
理アルゴリズムから最適画像処理アルゴリズムを選択す
る最適画像処理アルゴリズム選択手段とを備える一方、
上記接合線照明手段が被溶接物の上記接合線を間にして
互いに反対側に配置されて上記接合線をその一側および
他側からそれぞれ照明する第1の接合線照明手段および
第2の接合線照明手段を備え、被溶接物の上記接合の種
類および被溶接物の上記材質に応じて上記第1の接合線
照明手段による照明、第2の接合線照明手段による照明
もしくはこれら両照明手段による照明のうちから最適な
照明を選択する照明選択手段を備えたことを特徴とす
る。
【0013】上記目的を達成するため、請求項6にかか
る接合線検出装置は、溶接ヘッドとともにロボットアー
ムに取り付けられ、被溶接物が溶接されて接合される接
合線を検出する接合線検出装置において、溶接の加工点
から先行した接合線上の観察点から溶接の加工進行方向
に傾いた結像光軸を有する結像手段と、この結像手段の
背後に配置されてそれにより結像した被溶接物の接合線
の像を撮影して画像信号に変換する撮像手段と、この撮
像手段に入射する溶接光を減衰させる溶接光減衰手段
と、からなる観察手段を備える一方、上記接合線を直角
に横断する平面上に含まれるとともに、被溶接物のワー
ク面に対してほぼ45度の角度をなす照明光軸を有して
上記被溶接物の接合線を照明する接合線照明手段と、接
合線を直角に横断する上記平面とワーク面との交線およ
び上記結像光軸により規定される面内に配置され、か
つ、上記結像光軸に対して傾斜した投射光軸を有するス
ポット光源を有し、このスポット光源からの光をワーク
面の上記観察点近傍に投射する点像投映手段とを備え、
上記ワークに投映されたスポット光源の点像の位置に基
づいてワークの上記観察点近傍と溶接ヘッドとの間の距
離を検出することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項7にかか
る接合線検出装置は、請求項6記載の接合線検出装置に
おいて、上記スポット光源が半導体レーザであることを
特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項8にかか
る接合線検出装置は、溶接ヘッドとともにロボットアー
ムに取り付けられ、被溶接物が溶接されて接合される接
合線を検出する接合線検出装置において、溶接の加工点
から先行した接合線上の観察点から溶接の加工進行方向
に傾いた結像光軸を有する結像手段と、この結像手段の
背後に配置されてそれにより結像した被溶接物の接合線
の像を撮影して画像信号に変換する撮像手段と、この撮
像手段に入射する溶接光を減衰させる溶接光減衰手段
と、からなる観察手段を備える一方、上記接合線を直角
に横断する平面上に含まれるとともに、被溶接物のワー
ク面に対してほぼ45度の角度をなす照明光軸を有して
上記被溶接物の接合線を照明する接合線照明手段と、接
合線を直角に横断する上記平面とワーク面との交線およ
び上記結像光軸により規定される面内に配置され、か
つ、上記結像光軸に対して傾斜した投射光軸を有するス
ポット光源を有し、このスポット光源からの光をワーク
面の上記観察点近傍に投射する点像投映手段と、この点
像投映手段の上記スポット光源から出射した光のワーク
面の反射光を受けて上記スポット光源の点像を撮像手段
の接合線の上記撮像画面の一部に光学的に合成する点像
合成光学系とを備えたことを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項9にかか
る接合線検出装置は、請求項8記載の接合線検出装置に
おいて、ワーク面上には、撮像手段により上記接合線が
観察される上記撮像手段の第1の観察領域およびワーク
に投映されたスポット光源の点像が観察される第2の観
察領域が存在し、上記スポット光源の点像が光学的に合
成される撮像画面の上記一部は、第1の観察領域の上記
加工点側に設けた第1の観察領域からの入射光の遮蔽領
域であることを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】請求項1にかかる接合線検出
装置によれば、結像手段が溶接の加工点から先行した接
合線上の観察点から溶接の加工進行方向に傾いた結像光
軸を有しているので、被溶接物のワーク面による照明光
の鏡面反射光が入りにくく、ワーク面の傾き変化による
輝度変化を小さくすることができ、しかも、結像手段が
レーザヘッドとの干渉を避けて可能な限り加工点の近く
を観察することができるので、観察点に対する加工点の
ずれが小さくなり、加工点における被溶接物の接合線の
位置を高い精度で検出することができ、被溶接物の接合
線のトラッキングを高精度で行なうことができる。ま
た、接合線照明手段は、被溶接物のワーク面に対してほ
ぼ45度の角度をなす照明光軸を有して被溶接物の接合
線を照明しているので、接合線照明手段の被溶接物にお
ける鏡面反射を避けトラッキング線を強調することがで
き、撮像手段には輝度の変化の少ない安定した接合線の
像が投射されて撮像手段からは安定した画像信号を得る
ことができる。
【0018】請求項2にかかる接合線検出装置によれ
ば、溶接光減衰手段を構成する同じ波長特性を有する2
以上のバンドパスフィルタが溶接光の波長強度特性にお
いて強度が高い波長の溶接光を遮断するとともに、接合
線照明手段の波長強度特性のピーク付近の波長の光を透
過させるので、溶接光の透過率が下がるとともに透過帯
域が狭くなり、高価で傾いて取り付けられると波長特性
がずれる狭帯域のバンドパスフィルタに比較して、安価
で取扱いも容易なバンドパスフィルタを用いて、溶接光
と照明光とのS/N比を向上させることができる。
【0019】請求項3にかかる接合線検出装置によれ
ば、結像手段もしくは溶接光減衰手段が結像光軸に対し
て傾いた光軸を有する光学平面を持っているので、溶接
光が結像手段もしくは溶接光減衰手段の表面から反射し
て観察領域内に投映されるのが避けられ、溶接が行われ
ている加工点のいわゆるゴーストが避けられ、観察画像
のコントラストが改善されるとともに、溶接光の強度変
化による画像信号への影響を改善することができる。
【0020】請求項4にかかる接合線検出装置によれ
ば、照明手段が光案内手段とこの光案内手段によって形
成される2次光源面が被照明面に結像されるようにした
照明光学系からなるものであるので、光源の輝度むらが
光案内手段により平均化され、ワーク面の狭い観察領域
を輝度むらが少ない画像処理に適した状態で照明するこ
とができるばかりでなく、大きく、重く、かつ振動に弱
い光源部を溶接ヘッドから分離することができ、ロボッ
トアームの負担を軽減することができる。
【0021】請求項5にかかる接合線検出装置によれ
ば、被溶接物の上記接合の種類および被溶接物の上記材
質に応じて、最適画像処理アルゴリズム選択手段が予め
記憶されている最適画像処理アルゴリズムを選択すると
ともに、照明選択手段が接合線を間にして互いに反対側
に配置されて接合線をその一側および他側からそれぞれ
照明する第1の接合線照明手段による照明、第2の接合
線照明手段による照明もしくはこれら両照明手段による
照明のうちから最適な照明を選択するので、被溶接物の
材質、平面状態、被溶接物の切断の際に切断端に生じる
エッジとアールの接合線における組合せ等の被溶接物の
状態に対応して、最良の状態で接合線を観察するととも
に、最適の画像処理を行うことができ、接合線の位置検
出精度が大幅に向上する。
【0022】請求項6にかかる接合線検出装置によれ
ば、点像投映手段のスポット光源からの光をワーク面の
上記観察点近傍に投射し、ワークに投映されたスポット
光源の点像の位置に基づいてワークの上記観察点近傍と
溶接ヘッドとの間の距離を検出するので、この検出情報
に基づいて、被溶接物の傾きや浮き上がり等に溶接ヘッ
ドが追従でき、加工条件を守って加工品質を向上させる
ことができ、また、溶接ヘッドや接合線検出装置が被溶
接物に衝突して破損するのを防止することができる。
【0023】請求項7にかかる接合線検出装置によれ
ば、スポット光源が半導体レーザであるので、スポット
光源をコンパクトに容易に実現することができる。
【0024】請求項8にかかる接合線検出装置によれ
ば、点像合成光学系により点像投映手段のスポット光源
から出射した光のワーク面の反射光を受けてスポット光
源の点像が撮像手段の接合線の撮像画面の一部に光学的
に合成されるので、単純で安価な構成により、一つの撮
像手段で被溶接物の進行方向に直角な方向と被溶接物の
ワーク面の法線方向の二つの軸検出ができるにもかかわ
らず、ロボットアームへの取り付けの制約が増えること
がなく、しかも、一つの画像内に二つの情報があるので
一度に画像処理ができ、画像処理時間も一つの画像処理
の時間しか必要とせず、画像処理時間が短縮され、溶接
速度が速くなっても、接合線の位置を小さい間隔でサン
プリングすることができ、接合線のトラッキングを高精
度で行える。
【0025】請求項9にかかる接合線検出装置によれ
ば、スポット光源の点像が光学的に合成される撮像画面
の一部は、第1の観察領域の加工点側に設けた第1の観
察領域からの入射光の遮蔽領域であるので、撮像画面を
無駄なく使用することができる。
【0026】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明の実施
例を説明する。本発明にかかる接合線検出装置の一実施
例のセンサ光学ヘッド部の構成を図1に、図1において
加工用レーザノズルを除いたセンサ光学ヘッド部の構成
を図2にそれぞれ示す。また、センサ光学ヘッド部を構
成する構成要素の幾何学的な配置関係を図3に、全体の
システム構成を図4にそれぞれ示す。
【0027】なお、以下では、溶接の加工進行方向をX
軸方向といい、また被溶接物のワーク面を含む平面にお
いて上記X軸方向に直角な方向をY軸方向といい、さら
に被溶接物のワーク面を含む上記平面に立てた法線の方
向をZ軸方向という。
【0028】上記センサ光学ヘッド部1は、図1および
図2に示すように、被溶接物2,3の接合線4を撮影し
てその上記Y軸方向の位置を検出するY軸センサとして
の撮像装置5、接合線4を照明するための第1照明装置
6および第2照明装置7および上記被溶接物2,3と加
工用レーザノズル(溶接ヘッド)8との間の上記Z軸方
向の距離を検出するためのZ軸センサとしての点像投映
装置9を備える。
【0029】上記撮像装置5は、図3において内周に斜
線を付して示した四角形状の被溶接物2,3のワーク面
における第1観察領域11およびこの第1観察領域11
内に含まれる接合線4を撮像する。なお、この第1観察
領域11のレーザビーム12が照射される加工点13寄
りの端部領域14には強度の強い溶接光が入射して反射
されるので、上記撮像装置5は、この端部領域14から
の反射光のマスク領域14としている。このマスク領域
14からの反射光をマスクするための構成については、
後に図8とともに説明する。
【0030】上記撮像装置5は、その具体的な構成の詳
細を図5に示すように、上記第1観察領域11(図3参
照)を撮像するための結像レンズ15、この結像レンズ
15の背後に配置された結像レンズ16、この結像レン
ズ16の背後に配置されてそれにより結像した被溶接物
2,3の接合線4を含む上記第1観察領域11の像が結
像する光電変換面(撮像画面)を有し、この結像した像
に対応する画像信号を出力するCCDカメラ17および
このCCDカメラ17に入射する溶接の加工点13から
の溶接光を減衰させる2枚の干渉フィルタ18,19を
備える。
【0031】上記結像レンズ15,結像レンズ16は、
干渉フィルタ18,19および加工点13から入射する
赤外線をカットするための赤外カットフィルタ21とと
もに、一つのレンズ鏡胴22に組み込まれる。このレン
ズ鏡胴22は主鏡胴23の先端部に取り付けられる。こ
の主鏡胴23の後端部には上記CCDカメラ17が取り
付けられ、全体が一つの外装ケース24内に収容され
る。上記干渉フィルタ18,19は、レンズ鏡胴22内
にて結像レンズ15に関して第1観察領域11側に配置
されており、また、上記赤外カットフィルタ21は、レ
ンズ鏡胴22内にて上記結像レンズ15に関してCCD
カメラ17側に配置される。
【0032】上記結像レンズ15の光軸、結像レンズ1
6の光軸およびCCDカメラ17の軸が主鏡胴23の光
軸に合致するように、レンズ鏡胴22およびCCDカメ
ラ17が上記主鏡胴23に取り付けられる。以下、主鏡
胴23の上記光軸を撮像装置5の光軸25という。
【0033】2枚の上記干渉フィルタ18,19は、各
々が互いに同じ透過波長特性を有するバンドパスフィル
タであり、溶接光の波長強度特性において強度が強い波
長の溶接光の成分を遮断するとともに、第1照明装置6
および第2照明装置7(図1および図2参照)の波長強
度特性のピーク付近の光を透過させる光透過特性を有す
る。
【0034】このような光透過特性を有する2枚の干渉
フィルタ18,19を重ねて使用するのは、これら干渉
フィルタ18,19により強度の強い波長の溶接光の通
過が阻止されるのに対して、第1照明装置6および第2
照明装置7の第1観察領域11(図3参照)からの入射
光のピーク付近の光が透過し、溶接光と照明光とのS/
N比が向上するからである。
【0035】また、上記のような光の透過特性を有する
2枚の干渉フィルタ18,19を重ねて使用すると、高
価でありしかも傾いて取り付けられると波長特性がずれ
る狭帯域のバンドパスフィルタに比較して、安価で取扱
いも容易になる。
【0036】なお、2枚の上記干渉フィルタ18,19
は、図5に示すように、その光軸が撮像装置5の光軸2
5に対して傾いた状態でレンズ鏡胴22に取り付けられ
る。これは、溶接光が上記干渉フィルタ18,19の表
面から反射して第1観察領域11(図3参照)内に投映
され、この第1観察領域11内でのこの反射光が加工点
13のいわゆるゴーストとしてCCDカメラ17に入射
して撮影されるのを避けるためである。この構成によ
り、観察画像のコントラストが改善されるとともに、溶
接光の強度変化による画像信号への影響も改善される。
【0037】また、上記ゴーストを避けるために、撮像
装置5の上記光軸25に対して傾いた別の光学平面を設
けてもよい。
【0038】撮像装置5は、その上記外装ケース24に
て、支持部材26(図1および図2参照)により、図示
しないレーザ溶接装置のロボットアームの加工用レーザ
ノズル8の支持部に固定される。このとき、撮像装置5
は、その上記光軸25が、図5に示すように、加工点1
3から距離d1だけ先行した第1観察領域11の中心点
(観察点)27から、この中心点27において立てた被
溶接物2,3のワーク面の法線(Z軸)に対して上記加
工進行方向に角度θ1傾斜して、上記ロボットアームの
加工用レーザノズル8の上記支持部に支持される。
【0039】撮像装置5を上記のように傾斜させて支持
するのは、次の理由による。すなわち、レーザビーム1
2が被溶接物2,3の接合線4を正確にトラッキングし
つつ被溶接物2,3を溶接するためには、理想的には、
撮像装置5の第1観察領域11の中心点27を現在の加
工点13の位置に合致させて撮像装置5により現在の加
工点13を検出し、この検出位置に基づいて加工用レー
ザノズル8を制御するのが最も好ましい。しかしなが
ら、撮像装置5を加工用レーザノズル8とともに溶接装
置のロボットアームに取り付ける場合、撮像装置5が加
工用レーザノズル8と干渉するとともに、現在の加工点
13の位置からは強い溶接光が出ているので、撮像装置
5により現在の加工点13を撮像してその位置を検出す
ることは困難である。
【0040】そこで、本実施例では、上記中心点27が
加工点13に先行してこの加工点13にできるだけ近い
位置にあり、しかも、上記溶接光の影響ができるだけ及
ばない領域を、第1観察領域11として設定するため
に、撮像装置5を上記のように傾斜させて支持してい
る。また、撮像装置5を傾斜させて支持することによ
り、被溶接物2,3の僅かの傾き変化によっても輝度が
著しく変化する照明光のワーク面における鏡面反射光が
撮像装置5に入射することがない。本実施例では、上記
距離d1は6mmに設定され、また、上記角度θ1は27
度に設定される。
【0041】撮像装置5の上記外装ケース24には、レ
ーザ溶接に伴って加工点13で発生する金属蒸気から上
記干渉フィルタ18,19を防護するため、上記レンズ
鏡胴22の前方部分に防護カバー31を設けるととも
に、上記外装ケース24の前部にドライエアー噴出装置
32を設けている。そして、このドライエアー噴出装置
32により、上記防護カバー31の側方から上記防護カ
バー31の面に沿ってドライエアーを噴出し、防護カバ
ー31に上記金属蒸気が蒸着するのを防止している。
【0042】一方、被溶接物2,3の接合線4を照明す
る第1照明装置6および第2照明装置7は、被溶接物
2,3のワーク面上に光源の像を形成する、いわゆるク
リティカル照明を行うものである。第1照明装置6は、
図6に示すように、レンズケース36内に2枚の照明レ
ンズ37,38が配置されるとともに、レンズケース3
6に設けたライトガイド挿入部39に、たとえばグラス
ファイバ製もしくは樹脂製のライトガイド41の一端が
接続される。また、このライトガイド41の他端には、
図示しない光源の光が入射する。第2照明装置7も第1
照明装置6と同じ構成を有する。
【0043】被溶接物2,3の接合線4の照明を、上記
のようにクリティカル照明により行なうのは次の理由に
よる。すなわち、クリティカル照明は、一般に、光源の
像を観察物体上に形成する照明法であるので、光源に輝
度むらがあると、その通りに観察物体上にも照明むらが
でるという欠点を有している。しかしながら、本実施例
では、光源(図示せず。)と照明レンズ37,38との
間にライトガイド41があるので、このライトガイド4
1により光源の輝度むらは平均化され、この平均化によ
り、被溶接物2,3上での輝度むらが少なく画像処理に
適した照明が行われるからである。また、第1照明装置
6および第2照明装置7は、ライトガイド41により、
重量が大きく振動に弱い光源と分離されているので、ロ
ボットアームの負担が軽減される。
【0044】2枚の上記照明レンズ37,38のうち、
ライトガイド41の上記一端と反対側の照明レンズ37
の前には、撮影装置5と同様に、レーザ溶接に伴って加
工点13で発生する金属蒸気から上記照明レンズ37を
防護するため、上記レンズケース36の前方部分に防護
カバー42を設けている。また、上記レンズケース36
の前部に取り付けたドライエアー噴出装置43により、
防護カバー42の側方から防護カバー42の面に沿って
ドライエアーを噴出し、防護カバー42に上記金属蒸気
が蒸着するのを防止している。
【0045】上記第1照明装置6および第2照明装置7
は、図3および図6に示すように、その各照明光軸44
が第1観察領域11の中心点27を含んで被溶接物2,
3の接合線4を直角に横断する平面45上にあり、か
つ、Z軸方向に対して角度θ2およびθ3、すなわち、被
溶接物2,3のワーク面に対してθ2およびθ3の角度を
なして、上記被溶接物2,3の接合線4をその側方斜め
上方から照明する。本実施例では、θ2=θ3=45度に
設定される。このように、接合線4をその側方斜め上方
から照明すると、第1照明装置6および第2照明装置7
の被溶接物2,3のワーク面における輝度変化の大きい
鏡面反射光が撮像装置5に入射することがなく、撮像装
置5には輝度の変化の少ない光が入射し、かつ、接合線
を強調できる。
【0046】上記第1照明装置6および第2照明装置7
による照明は、後述するように、図10にその一例を示
すように、突合せ溶接であるか重ね溶接であるかの被溶
接物2,3の接合の種類、被溶接物2,3の材料および
被溶接物2,3の突合せもしくは重ねの際の切断端にお
けるアール(R)とエッジ(E)との組合せに応じて、
(1)接合線4の右斜め上方および左斜め上方からの同
時照明、(2)右斜め上方からの片側照明、(3)左斜
め上方からの片側照明のいずれかから最適な照明法が選
択される。
【0047】なお、上記第10図においてあげた材料
は、画像処理上問題となるその表面の性状が代表的な性
状を有するものである。すなわち、SPCC(冷間圧延
鋼板)は、その表面に画像処理上じゃまになる細かい凹
凸を有する。SUS(ステンレス鋼板)は、その表面が
比較的滑らかで鏡面状である。ボンデ鋼板(亜鉛メッキ
鋼板)はSPCCとSUSの中間の表面性状を有する。
【0048】上記第1照明装置36および第2照明装置
37は、撮像装置5とともに支持部材26(図1および
図2参照)に取り付けられ、この支持部材26により、
上記の関係を満すように、図示しないレーザ溶接装置の
ロボットアームの加工用レーザノズル8の支持部に取り
付けられて支持される。
【0049】点像投映装置9は、図7に示すように、ス
ポット光源として半導体レーザ51を備える。この半導
体レーザ51は、図3に示すように、被溶接物2,3の
接合線4を直角に横断する上記平面45(図3参照)と
ワーク面との交線(Y軸)および撮像装置5の光軸25
により規定される面52内に配置され、かつ、上記光軸
25に対して角度θ4傾斜した投射光軸53を有する。
本実施例では、この角度θ4は、30度に設定される。
【0050】上記半導体レーザ51からのレーザ光は、
被溶接物2,3のワーク面に対する加工用レーザノズル
8のZ軸方向の距離が規定の値を有しているときは、上
記Y軸上にて、被溶接物2,3のワーク面の第1観察領
域11の中心点27から、所定の距離d2離れた投射位
置54に投射される。この投射位置54は、次に説明す
るように、被溶接物2,3のワーク面と加工用レーザノ
ズル8との間の距離を検出するための四角形状の第2観
察領域47の中心点に合致する。本実施例では、上記距
離d2は4mmに設定される。
【0051】上記点像投映装置9は、その投射光軸53
が上記のように傾斜しているので、被溶接物2,3のワ
ーク面が湾曲していたり傾斜していたりすると、このワ
ーク面における上記点像投映装置9のレーザ光の投射位
置が変化する。したがって、このレーザ光の投射位置を
検出することにより、上記ワーク面と加工用レーザノズ
ル8との間の距離を検出することができる。
【0052】上記点像投映装置9の半導体レーザ51の
前部には、撮影装置5と同様に、レーザ溶接に伴って加
工点13で発生する金属蒸気から上記半導体レーザ51
を防護するため、前方部分に防護カバー55を設けてい
る。また、上記点像投映装置9の半導体レーザ51の前
部に取り付けたドライエアー噴出装置56により、防護
カバー55の側方から防護カバー55の面に沿ってドラ
イエアーを噴出し、防護カバー55に上記金属蒸気が蒸
着するのを防止している。
【0053】上記点像投映装置9は、図7に示すよう
に、その投射光軸53が上記関係を有して、外装ケース
57に設けられた取付部材58により、撮像装置5の外
装ケース24に固定される。
【0054】上記点像投映装置9の上記半導体レーザ5
1から出射した光が投射される第2観察領域47の像
は、図8に示すように、撮像装置5のCCDカメラ17
の光電変換面61における第1観察領域11の像が投映
される投映領域62のうち、第1観察領域11のマスク
領域14に相当するマスク相当領域63に、以下に説明
する点像合成光学系により、合成される。
【0055】上記図8は、撮像装置5における光軸2
5、第1観察領域11の中心点27からCCDカメラ1
7の光電変換面61に至る光路64、マスク領域14か
らCCDカメラ17の光電変換面61のマスク相当領域
63に至る光路65および上記点像合成光学系の光路6
6を示している。
【0056】上記第1観察領域11の中心点27からの
光は、上記光路64に沿い、図5において説明した干渉
フィルタ18,19、結像レンズ16等を透過し、第1
の絞り部材67の絞り穴68を通過したのち、第2の絞
り部材69の絞り穴71を通過し、CCDカメラ17の
光電変換面61における上記第1観察領域11の像の投
映領域62に入射する。
【0057】これに対し、上記第1観察領域11の加工
点13寄りのマスク領域14からの光は、上記光路65
に沿い、干渉フィルタ18,19、結像レンズ16等を
透過したのち、第1の絞り部材67の絞り穴68は通過
するが、第2の絞り部材69により遮断され、CCDカ
メラ17の光電変換面61には入射しない。
【0058】一方、半導体レーザ51からのレーザビー
ムの投射位置54からの反射光は、光路66に沿い、干
渉フィルタ18,19、結像レンズ16等を透過したあ
と、第1の絞り部材67に設けたウエッジプリズム72
を透過し、さらに、第2の絞り部材69に設けたいま一
つのウエッジプリズム73を透過して、CCDカメラ1
7の光電変換面61における上記マスク相当領域63に
入射する。
【0059】これにより、上記CCDカメラ17の光電
変換面61上には、マスク相当領域63を除く第1観察
領域11内の像と第2観察領域47内の像が形成され、
CCDカメラ17からは、これら第1観察領域11内の
像と第2観察領域47内の像とが合成された1つの画像
信号が出力する。したがって、CCDカメラ17の光電
変換面61から出力する画像信号の1フレームの時間
(33ms)内に、溶接すべき溶接線4のY軸方向の位
置情報およびZ軸方向の両情報が得られることになり、
画像情報処理の負担が軽減されるとともに、画像情報処
理時間が短くなる。
【0060】上記のように、画像情報処理時間が短いこ
とは、被溶接物2,3を高速に溶接する、レーザ溶接の
場合に特に有利である。たとえば、溶接速度が5m/m
in,3.0m/min,2.0m/min,1.5m
/minおよび1.0m/minでは、CCDカメラ1
7の1フレームの時間(33ms)内に、溶接がそれぞ
れ2.78mm,1.67mm,1.11mm,0.8
3mmおよび0.56mm進行することになる。したが
って、本実施例では、溶接速度が5m/minであって
も、2.78mm間隔で接合線4の位置をサンプリング
することができることになる。
【0061】被溶接物3のワーク面における第1観察領
域11および第2観察領域47と、CCDカメラ17の
光電変換面61との関係を図9に示す。
【0062】上記CCDカメラ17の光電変換面61に
は、マスク相当領域63とともに、幅がa1の第1画像
処理エリア74およびこの第1画像処理エリア74から
距離fをおいて幅がa2の第2画像処理エリア75が設
定されている。上記光電変換面61の中心線Xiが第1
観察領域11の中心線であるX軸に対応する。
【0063】被溶接物2,3の接合線4の位置のY軸方
向の位置は、たとえば第1画像処理エリア74および第
2画像処理エリア75のマスク相当領域63側の各辺と
上記中心線Xiとの各交点と、接合線4の像4iと上記
各辺との交点との間の距離Y1およびY2を検出するこ
とにより、検出される。
【0064】また、被溶接物2,3の加工点13のZ軸
方向の位置は、たとえば点像投映装置9の半導体レーザ
51から投射され、被溶接物2,3のワーク面からの反
射によりCCDカメラ17の光電変換面61のマスク相
当領域63に投映される点像の上記中心線Xiからの距
離Zを検出することにより、検出される。
【0065】なお、図9において、加工点13は、突合
せ溶接の場合の第1観察領域11に対する位置を示して
おり、13iは、CCDカメラ17の光電変換面61に
おける上記加工点13の対応位置を示している。また、
加工点13aは、重ね溶接の場合の第1観察領域11に
対する位置を示しており、13aiは、CCDカメラ1
7の光電変換面61における上記加工点13aの対応位
置を示している。
【0066】以上に説明した構成を有する上記センサ光
学ヘッド部1は、図4に示すように、その駆動制御部8
1とともにセンサユニット91を構成する。このセンサ
ユニット91の駆動制御部81は、本接合線検出装置が
装着されたレーザ溶接装置の起動ルーチンにおいて、図
10にしたがって、被溶接物2,3の接合の種類、被溶
接物2,3の材料の種類および被溶接物2,3の接合線
4における切断の端面の種類により、第1照明装置6お
よび第2照明装置7の両方もしくはそのいずれか一方に
よる照明の選択を行うとともに、これら第1照明装置6
および第2照明装置7、撮像装置5や点像投映装置9等
への駆動電源の供給および撮像装置5の撮像の制御等を
行う。
【0067】上記照明の選択は、たとえば次のように行
われる。すわわち、本接合線検出装置が装着されたレー
ザ溶接装置の起動ルーチンにおいて、被溶接物2,3を
撮像装置5で撮像し、その画像情報に基づいて、被溶接
物2,3の接合の種類、被溶接物2,3の材料の種類お
よび被溶接物2,3の接合線4における切断の端面の種
類を判定し、この判定結果に基づいて、上記照明の選択
が行われる。
【0068】上記センサユニット91のセンサ光学ヘッ
ド部1の撮像装置5から出力する画像信号は、画像処理
部92の前処理部83に入力される。この前処理部83
は、上記撮像装置5から入力する画像信号からのノイズ
成分の除去等、被溶接物2,3の接合線4の像4iを確
実に検出するための前処理を行う。
【0069】上記前処理部83にて前処理された画像信
号は、検出位置演算部84に入力する。この検出位置演
算部84は、複数の画像処理アルゴリズムを記憶したメ
モリ(図示せず。)を有するとともに、被溶接物2,3
の接合の種類、被溶接物2,3の材料の種類および被溶
接物2,3の接合線4における切断の端面の種類に関す
る上記判定結果に基づいて、上記メモリに記憶されてい
る最適な画像処理アルゴリズムを選択する。そして、こ
の選択された最適画像処理アルゴリズムに基づいて、上
記検出位置演算装置84は、前処理された上記画像信号
から、図9において説明した距離Y1,Y2およびZの
値を演算する。
【0070】上記画像処理部92とレーザ溶接装置のロ
ボット制御部87との間には、制御インタフェース部9
3が設けられる。この制御インタフェース部93は、補
正量算出部85およびパルス換算部86からなる。上記
補正量換算部85は、画像処理部92の検出位置演算部
84から入力する上記距離Y1,Y2およびZに基づい
て、加工用レーザノズル8の位置の補正量を算出する。
そして、補正量算出部85において算出された位置の補
正量は、パルス換算部86でたとえばパルス数に換算さ
れ、加工用レーザノズル8の位置が制御される。これに
より、加工用レーザノズル8は、上記補正量に応じて位
置が補正され、被溶接物2,3の接合線4上を正確にト
ラッキングすることができる。
【0071】上記では、本接合線検出装置が装着された
レーザ溶接装置の起動ルーチンにおいて、被溶接物2,
3を撮像装置5で撮像し、その画像情報に基づいて、被
溶接物2,3の接合の種類、被溶接物2,3の材料の種
類および被溶接物2,3の接合線4における切断の端面
の種類を判定し、照明の選択および画像処理アルゴリズ
ムの選択を行うようにしたが、上記レーザ溶接装置のオ
ペレータがキーボードから入力した、被溶接物2,3の
接合の種類、被溶接物2,3の材料の種類および被溶接
物2,3の接合線4における切断の端面の種類の情報に
基づいて、照明の選択および画像処理アルゴリズムの選
択を行うようにしてもよい。
【0072】本発明は、レーザ溶接のほかに、電子ビー
ム溶接等にも適用することができる。
【0073】また、加工用レーザノズルとは別に、セン
サ光学ヘッドのみをロボットアームに取り付け、自動テ
ィーチングとしても使用できる。この場合は、溶接光減
衰手段は必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる接合線検出装置の一実施例の
センサ光学ヘッド部の構成図である。
【図2】 図1において加工用レーザノズルを除いたセ
ンサ光学ヘッド部の構成図である。
【図3】 センサ光学ヘッド部を構成する構成要素の幾
何学的配置関係を示す説明図である。
【図4】 本発明にかかる接合線検出装置のシステム構
成図である。
【図5】 センサ光学ヘッド部の撮像装置の内部構成を
示す部分断面図である。
【図6】 第1照明装置および第2照明装置の構造およ
び配置の説明図である。
【図7】 スポット光投映装置の説明図である。
【図8】 撮像装置および合成光学系の光路の説明図で
ある。
【図9】 第1観察領域、第2観察領域およびその像が
投映されるCCDカメラの光電変換面の説明図である。
【図10】 被溶接物の接合の種類、材料、材料の切断
端の組合せにより選択される照明法の説明図である。
【符号の説明】
1 センサ光学ヘッド部 2 被溶接物 3 被溶接物 4 接合線 5 撮像装置 6 第1照明装置 7 第2照明装置 8 加工用レーザノズル 9 点像投映装置 11 第1観察領域 13 加工点 14 マスク領域 15 結像レンズ 16 結像レンズ 17 CCDカメラ 18 干渉フィルタ 19 干渉フィルタ 37 照明レンズ 38 照明レンズ 41 ライトガイド 47 第2観察領域 51 半導体レーザ 61 光電変換面 63 マスク相当領域 64 光路 65 光路 66 光路 67 第1の絞り部材 69 第2の絞り部材 72 ウエッジプリズム 73 ウエッジプリズム 74 第1画像処理エリア 75 第2画像処理エリア 81 駆動制御部 83 前処理部 84 検出位置演算部 85 補正量算出部 86 パルス換算部 87 ロボット制御部 91 センサユニット 92 画像処理部 93 制御インタフェース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 洋一 兵庫県西宮市宮西町10番29号 株式会社コ ーナン内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ヘッドとともにロボットアームに取
    り付けられ、被溶接物が溶接されて接合される接合線を
    検出する接合線検出装置において、 溶接の加工点から先行した接合線上の観察点から溶接の
    加工進行方向に傾いた結像光軸を有する結像手段と、 この結像手段の背後に配置されてそれにより結像した被
    溶接物の接合線の像を撮影して画像信号に変換する撮像
    手段と、 この撮像手段に入射する溶接光を減衰させる溶接光減衰
    手段と、からなる観察手段を備える一方、 上記接合線を直角に横断する平面上に含まれるととも
    に、被溶接物のワーク面に対してほぼ45度の角度をな
    す照明光軸を有して上記被溶接物の接合線を照明する接
    合線照明手段を備えたことを特徴とする接合線検出装
    置。
  2. 【請求項2】 上記溶接光減衰手段が同じ波長特性を有
    する2以上のバンドパスフィルタからなることを特徴と
    する請求項1記載の接合線検出装置。
  3. 【請求項3】 上記結像手段もしくは溶接光減衰手段が
    上記結像光軸に対して傾いた光軸を有する光学平面を持
    つことを特徴とする請求項1または2記載の接合線検出
    装置。
  4. 【請求項4】 上記照明手段が光案内手段とこの光案内
    手段によって形成される2次光源面が被照明面に結像さ
    れるようにした照明光学系からなることを特徴とする請
    求項1から3のいずれか一記載の接合線検出装置。
  5. 【請求項5】 予め複数の画像処理アルゴリズムを記憶
    してなる画像処理アルゴリズム記憶手段と、 上記観察手段の撮像手段から入力する被溶接物の接合線
    の像情報に基づいて被溶接物の接合の種類を判定し、こ
    の判定結果と被溶接物の材質とに基づいて上記画像処理
    アルゴリズム記憶手段に記憶された複数の画像処理アル
    ゴリズムから最適画像処理アルゴリズムを選択する最適
    画像処理アルゴリズム選択手段とを備える一方、 上記接合線照明手段が被溶接物の上記接合線を間にして
    互いに反対側に配置されて上記接合線をその一側および
    他側からそれぞれ照明する第1の接合線照明手段および
    第2の接合線照明手段を備え、被溶接物の上記接合の種
    類および被溶接物の上記材質に応じて上記第1の接合線
    照明手段による照明、第2の接合線照明手段による照明
    もしくはこれら両照明手段による照明のうちから最適な
    照明を選択する照明選択手段を備えたことを特徴とする
    請求項1から4のいずれか一記載の接合線検出装置。
  6. 【請求項6】 溶接ヘッドとともにロボットアームに取
    り付けられ、被溶接物が溶接されて接合される接合線を
    検出する接合線検出装置において、 溶接の加工点から先行した接合線上の観察点から溶接の
    加工進行方向に傾いた結像光軸を有する結像手段と、 この結像手段の背後に配置されてそれにより結像した被
    溶接物の接合線の像を撮影して画像信号に変換する撮像
    手段と、 この撮像手段に入射する溶接光を減衰させる溶接光減衰
    手段と、からなる観察手段を備える一方、 上記接合線を直角に横断する平面上に含まれるととも
    に、被溶接物のワーク面に対してほぼ45度の角度をな
    す照明光軸を有して上記被溶接物の接合線を照明する接
    合線照明手段と、 接合線を直角に横断する上記平面とワーク面との交線お
    よび上記結像光軸により規定される面内に配置され、か
    つ、上記結像光軸に対して傾斜した投射光軸を有するス
    ポット光源を有し、このスポット光源からの光をワーク
    面の上記観察点近傍に投射する点像投映手段とを備え、
    上記ワークに投映されたスポット光源の点像の位置に基
    づいてワークの上記観察点近傍と溶接ヘッドとの間の距
    離を検出することを特徴とする接合線検出装置。
  7. 【請求項7】 上記スポット光源が半導体レーザである
    ことを特徴とする請求項6記載の接合線検出装置。
  8. 【請求項8】 溶接ヘッドとともにロボットアームに取
    り付けられ、被溶接物が溶接されて接合される接合線を
    検出する接合線検出装置において、 溶接の加工点から先行した接合線上の観察点から溶接の
    加工進行方向に傾いた結像光軸を有する結像手段と、 この結像手段の背後に配置されてそれにより結像した被
    溶接物の接合線の像を撮影して画像信号に変換する撮像
    手段と、 この撮像手段に入射する溶接光を減衰させる溶接光減衰
    手段と、からなる観察手段を備える一方、 上記接合線を直角に横断する平面上に含まれるととも
    に、被溶接物のワーク面に対してほぼ45度の角度をな
    す照明光軸を有して上記被溶接物の接合線を照明する接
    合線照明手段と、 接合線を直角に横断する上記平面とワーク面との交線お
    よび上記結像光軸により規定される面内に配置され、か
    つ、上記結像光軸に対して傾斜した投射光軸を有するス
    ポット光源を有し、このスポット光源からの光をワーク
    面の上記観察点近傍に投射する点像投映手段と、 この点像投映手段の上記スポット光源から出射した光の
    ワーク面の反射光を受けて上記スポット光源の点像を撮
    像手段の接合線の上記撮像画面の一部に光学的に合成す
    る点像合成光学系とを備えたことを特徴とする接合線検
    出装置。
  9. 【請求項9】 ワーク面上には、撮像手段により上記接
    合線が観察される上記撮像手段の第1の観察領域および
    ワークに投映されたスポット光源の点像が観察される第
    2の観察領域が存在し、上記スポット光源の点像が光学
    的に合成される撮像画面の上記一部は、第1の観察領域
    の上記加工点側に設けた第1の観察領域からの入射光の
    遮蔽領域であることを特徴とする請求項8記載の接合線
    検出装置。
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