JPH06319729A - X線撮影方法および装置 - Google Patents

X線撮影方法および装置

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JPH06319729A
JPH06319729A JP5109141A JP10914193A JPH06319729A JP H06319729 A JPH06319729 A JP H06319729A JP 5109141 A JP5109141 A JP 5109141A JP 10914193 A JP10914193 A JP 10914193A JP H06319729 A JPH06319729 A JP H06319729A
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Rika Baba
理香 馬場
Takeshi Ueda
健 植田
Moichi Hara
茂一 原
Keiji Umetani
啓二 梅谷
Yoichi Onodera
洋一 小野寺
Tomoharu Kajiyama
智晴 梶山
Hisatake Yokouchi
久猛 横内
Fumitaka Takahashi
文隆 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の接合を正確に行うとともに、直接線を
効果的に透過して散乱線を遮蔽し、必要の無い視野にお
けるX線を遮蔽することにより、X線検出器の視野より
も広い範囲の部位を、高い空間分解能でX線撮影し、か
つ、余分な被曝を防ぐことが可能なX線撮影方法および
装置を提供すること。 【構成】 X線源,該X線源からの出射X線の範囲を制
限するX線スリット,散乱X線を遮蔽するX線グリッ
ド,被検体を透過したX線を検出するX線検出系,該X
線検出系の移動機構および前記X線検出系からの出力信
号を収集して被検体の画像を得るための演算処理を行う
信号処理装置および該信号処理装置の演算結果である被
検体の画像を表示する表示装置を有するX線撮影装置に
おいて、前記X線検出系を前記X線グリッドに平行に移
動させて複数回の撮影を行うことを特徴とするX線撮影
方法および装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線撮影方法および装置
に関し、特に胸部等の大視野を必要とする撮影に好適な
X線撮影方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、X線検出系と被検体との相対位置
を変えながら、X線検出系の視野よりも広い範囲の目的
撮影部位を複数回に分割してX線像を撮影する方法とし
ては、例えば、「エレクトロメディカ,第60巻,第1号,第
2-5頁,1992年」(Electromedica60(1992)No.1,pp.2-5)
に開示された方法が知られている。この方法は、X線検
出系としてX線イメージインテンシファイア(以下、「X
線II」という)とテレビカメラから成るX線テレビカメ
ラを用い、被検体の撮影体位は寝台上の仰臥位とし、X
線源と上述のX線検出系とを一体化して、被写体に対し
て一方向に直線上を平行移動する方法であり、例えば、
下肢の血管造影像を撮影し、複数枚の画像を接合して表
示するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き、X線源とX線検出系を一体化して、被写体との相
対位置を変化させる従来の複数回撮影法では、被検体を
横切るX線ビームが平行ビームではなく拡散ビームであ
るため、X線源とX線検出系とを相対的に移動させるこ
とにより、被検体上の位置は同じでも、複数回の撮影で
X線ビームの入射角度が異なる。従って、このビームの
入射角度の違いから奥行き方向の画像ずれが起こり、画
像の接合を正確に行うことができないという問題があ
る。この具体的な例を、図4に示した。この例では、X
線源3とX線検出系16とを一体化して、仰臥位の被検
体17に平行に移動させている。この場合、前述の如
く、被検体17を横切るX線ビームは拡散ビームである
ため、X線源3がA点にある場合に腹面上のPで示され
る位置を通るX線ビームは背面ではQで示される位置を
通り、X線源3がB点にある場合に腹面上のPで示され
る位置を通るX線ビームは背面ではRで示される位置を
通ることになる。X線画像は透過像であるので、上で得
られた2枚の画像を接合しようとする場合、腹面上のP
で示される位置が重なるように接合すると、背面では、
片方の画像はQ、片方の画像はRを接合することにな
り、画像が正確に接合できないことになるという訳であ
る。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、従来の技術における上述の如き問題
を解消して、画像の接合を正確に行うとともに、直接線
を効果的に透過して散乱線を遮蔽し、必要の無い視野に
おけるX線を遮蔽することにより、X線検出器の視野よ
りも広い範囲の部位を、高い空間分解能でX線撮影し、
かつ、余分な被曝を防ぐことが可能なX線撮影方法およ
び装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
X線源,該X線源からの出射X線の範囲を制限するX線
スリット,散乱X線を遮蔽するX線グリッド,被検体を
透過したX線を検出するX線検出系,該X線検出系の移
動機構および前記X線検出系からの出力信号を収集して
被検体の画像を得るための演算処理を行う信号処理装置
および該信号処理装置の演算結果である被検体の画像を
表示する表示装置を有するX線撮影装置において、前記
X線検出系を前記X線グリッドに平行に移動させて複数
回の撮影を行うことを特徴とするX線撮影方法、およ
び、X線源,該X線源からの出射X線の範囲を制限する
X線スリット,散乱X線を遮蔽するX線グリッド,被検
体を透過したX線を検出するX線検出系,該X線検出系
の移動機構および前記X線検出系からの出力信号を収集
して被検体の画像を得るための演算処理を行う信号処理
装置および該信号処理装置の演算結果である被検体の画
像を表示する表示装置を有するX線撮影装置であって、
前記X線源,X線グリッドおよび被検体を固定し、前記
X線検出系を前記X線グリッドに平行になるように移動
させる撮影視野設定機構を設けて、前記X線検出系を前
記X線グリッドに平行に移動させて複数回の撮影を行う
ことを特徴とするX線撮影装置によって達成される。
【0005】
【作用】本発明に係るX線撮影方法および装置において
は、X線源と被検体を固定したまま、X線検出系をX線
グリッドのグリッド面に平行に移動して複数回の撮影を
行うように構成したことにより、被検体上の同一位置で
は複数回の撮影でX線ビームの入射角度が変化せず、奥
行き方向の画像ずれが起きない。従って、複数回の撮影
で共通に含まれる領域において、必要に応じて、検出器
の感度分布および幾何学的歪の補正を行って接続するこ
とにより、複数回の撮影で得られた画像を正確に接合す
ることができる。なお、必要な撮影視野を覆う大きさを
持つX線グリッドを使用し、X線源と前記X線グリッド
の位置関係をグリッドの設計条件、すなわち、直接線を
効果的に透過して散乱線を遮蔽する条件で固定すること
により、検出系を移動しても前記X線グリッドの散乱線
遮蔽効果を有効に発揮させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2は、本発明の一実施例に係る胸部用X
線撮影装置の概略構成を示す側面図である。本実施例に
係る胸部用X線撮影装置は、撮影制御装置1,X線管用
高電圧発生装置2,X線管3,X線フィルタ4,X線ス
リット5,X線グリッド6,X線II7,光学レンズ系
8,光学しぼり9,テレビカメラ10,画像収集・処理
装置11,画像表示装置12,記録装置13,破線の囲
みで示されるX線検出系16の移動を行う移動機構1
4、移動制御装置15等により構成される。被検体17
の撮影体位は、立位である。図1は、前記X線撮影装置
の撮影系の概略構成を示す上面図である。本装置は2回
の撮影で胸部を撮影する装置であり、A位置およびB位
置は、撮影時の検出系の位置を示すもので、それぞれ第
1撮影位置および第2撮影位置である。図1において、
5−1はX線スリット5のうち、横方向のX線出射範囲
を制限する部分である。なお、縦方向のX線出射範囲を
制限するスリットについては、図1において記載を省略
してある。
【0007】図3は、前記X線撮影装置の撮影系の概略
構成を示す正面図である。X線グリッド6は正方形であ
り、その周囲はX線遮蔽板21で覆われている。また、
上述の2回の撮影時のX線検出系の位置(A位置および
B位置)におけるX線検出系のX線入力面を、それぞ
れ、円形の領域22および23で示している。X線検出
系のX線入力面はX線II7の入力蛍光面18であり、
その形は直径約14インチの円形である。X線II7の
入力視野径は、X線検出系がA位置のときのX線スリッ
トで制限されるX線照射領域を24(太線内)に、X線検
出系がB位置のときのX線スリットで制限されるX線照
射領域を25(破線内)に示している。X線照射領域の全
体は領域22と領域23の「和領域」であり、その形は上
述のX線グリッドの形と同一の正方形となっている。X
線照射領域の移動方向はX線検出系の移動方向と同一
で、水平方向である。
【0008】X線グリッド6は、X線源とX線グリッド
の距離を2mとして設計された集束型グリッドであり、
その大きさは一辺の長さが350mmの正方形である。
X線グリッド6はX線管3から2mの位置で、グリッド
面の中心とX線源とを結んだ中心線がグリッド面に垂直
になるように設置してある。X線グリッド6の置き方
は、グリッド6を構成するX線吸収板(図1における6
−1,6−2,6−3,・・・)が2回の撮影のためのX線検
出系の移動方向(横方向)に垂直になるように、すなわ
ち、縦方向に設置してある。X線検出系16は、X線入
力面が床面に対して垂直に、かつ、X線グリッド面に平
行に位置するように設定されている。図2に示したテレ
ビカメラ10は、2000本以上の走査を行う超高精細
モードを持つカメラであり、撮像素子としては高解像度
撮像管を用い、その走査線方向が2回撮影のためのX線
検出系の移動方向およびX線の照射領域の移動方向と平
行になるように取り付けられている。また、その走査線
方向は、X線グリッド6を構成するX線吸収板6−1,
6−2,6−3,・・・と垂直になっている。
【0009】上述の各部の機能の概要は、以下の通りで
ある。撮影制御装置1は、X線検出系16を2つの所定
の位置、すなわち、A位置およびB位置でX線撮影する
ための撮影シーケンス、すなわち、2つのX線パルスの
パルス幅とパルス間隔,X線管電圧,管電流,テレビカ
メラの動作モード,X線スリット5−1の開口部の移動
シーケンスおよびX線検出系16の移動シーケンスを規
定する。移動制御装置15は、移動機構14を制御する
ことによりX線撮影時には、X線検出系16を前記の2
つの所定の位置のそれぞれで静止状態を保持し、かつ、
前記の2つのX線パルス間でX線グリッドのグリッド面
との平行を保ったまま移動させることができる。また、
X線スリット5−1の開口部を、X線検出系16の移動
方向と同一の方向に移動する。これにより、上述の2種
類の位置で、引き続いて2回のX線撮影を実行すること
が可能となる。
【0010】高電圧発生装置2では、撮影シーケンスに
従って電圧,電流を発生し、X線管3でX線を発生す
る。X線フィルタ4は、低エネルギーのX線を吸収する
ものであり、被曝線量を低減するとともに、散乱線を低
減し、画像のコントラストを向上するために用いられて
いる。被写体17を透過したX線は、X線グリッド6に
より散乱線が遮蔽されて減衰した後、X線II7に入射
する。X線II7の入力視野は、片肺と縦隔部の領域を
カバーする視野を持っている。X線II7の入力蛍光面
18上に投射されたX線像は、X線II7の働きにより
出力蛍光面19上の可視光像に変換される。光学レンズ
系8は、この可視光像をテレビカメラ10へ結像する。
テレビカメラ10は、画像をビデオ信号に変換し、画像
収集・処理装置11に入力する。
【0011】画像収集・処理装置11は、上述のビデオ
信号をA/D変換し、内部のフレームメモリに記憶し、
得られた2枚のディジタルX線像に対して上述のX線検
出系による画像の幾何学的歪と画像の濃度レベルのシェ
ーディングとを補正し、前記2枚の画像に共通に含まれ
る被写体部位が一致するように2枚の画像を合成し、画
像処理を行い、画像表示装置12へ画像を表示し、記録
装置13へ画像を蓄積する。画像表示装置12は、片肺
画像および合成画像を表示する機能を持ち、左右の片肺
画像を左右に並べて観察することも可能である。本実施
例においては、X線検出系としてX線II7,テレビカ
メラ10およびそれらを結合する光学系からなるX線テ
レビカメラを用いている。これにより、X線透視が可能
であり、撮影の位置合わせも容易に可能である。また、
実時間で画像読み出しが可能であるので、X線検出系が
撮影位置に移動した後には、短時間のうちに次の撮影が
可能であり、連続撮影も可能である。
【0012】また、撮影素子として撮像管を用いる方式
は、実時間X線撮影系として技術開発が最も進歩し普及
している方式であり、2000本を超える走査や400
0本を超える走査の超高精細カメラの利用も可能であ
り、高解像度X線像を比較的容易に得ることができる特
長がある。テレビカメラの撮像素子としては、撮像管を
用い、その走査線方向が複数回撮影のためのX線検出系
の移動方向と平行になるようX線検出系の取り付けが行
われているので、X線グリッドを構成するX線吸収板と
垂直になる方向、すなわち、水平方向に設定されてい
る。本実施例によれば、得られた2枚のディジタルX線
像に対して、それぞれ感度分布の補正および幾何学的歪
の補正を行った後、共通に含まれる被写体部位が一致す
るように、2枚の画像を接合し、合成することにより、
画像の接合がX線検出系の歪や不均一性に影響されず正
確に実現できるという効果がある。
【0013】なお、X線グリッドの周囲をX線遮蔽板で
覆い、X線検出系のX線入力面のうち上述のグリッドに
覆われていない部分をX線遮蔽板で覆うことにより、こ
の部分へのX線の直接入射を防ぎ、X線検出系のハレー
ションによる画質の低下を防ぐ効果がある。テレビカメ
ラの撮像素子として撮像管を用い、その走査線方向を2
回撮影のためのX線検出系の移動方向と平行にすること
により、2回の撮影により得られた画像の位置合わせを
平行移動のみで可能とし、合成画像の生成処理の演算を
単純化し、2回撮影から合成画像生成までに要する時間
を短縮する効果がある。X線照射領域の和領域の形をX
線グリッドと同一の正方形とし、2回の撮影で重複して
X線照射を行う領域を画像接合部の近傍のみに制限する
ことにより、被検者への不要なX線被曝を防ぐ効果があ
るとともに、被検体内部での不要なX線散乱の発生を減
少し、散乱線による画質の低下を防ぐ効果がある。
【0014】撮像管を用いるテレビカメラにおいては、
走査線数が2000本あるいは4000本のように増加
された超高精細カメラでは、走査線と垂直方向の解像度
に比較して走査線方向の解像度は一般に低いので、X線
グリッドを構成するX線吸収板が撮像管の走査線方向と
垂直である本実施例の場合、上述のX線吸収板の像、す
なわち、グリッドパターンが、撮影された画像上ではぼ
け、目視による診断において障害にならないという効果
がある。胸部撮影においては、X線グリッドを集束型
で、X線グリッドを構成するX線吸収板が縦隔部に平
行、すなわち、2回の撮影のためのX線検出系の移動方
向に垂直であるものとすることにより、縦隔部の画像へ
の散乱線を低減する効果がある。また、胸部撮影におい
ては、X線検出系が片方の肺の全体と縦隔部を含む入力
視野を持つことにより、撮影回数が最小の2回で良いと
いう効果がある。
【0015】また、上述の実施例ではX線管を固定して
いるが、X線検出系の複数の撮影位置に対する前記X線
管およびX線スリットの向きが同一になるように、前記
X線管およびX線スリットを移動する方法もある。これ
により、X線強度分布を一定にすることができ、焦点サ
イズを小さくし、分解能を高めることができる。別の実
施例としては、テレビカメラの撮像素子にCCD素子を
用い、その画素配列が複数回の撮影のためのX線検出系
の移動方向と平行であるように構成することができる。
撮像管では、機械的振動を受けた直後は撮像管内部の構
造物の振動の影響で読み出した画像にノイズが混入する
ことがあるが、CCD素子の場合は、固体素子であり振
動によるノイズの発生がないので検出系の移動直後に画
像を撮影することができ、また、複数回の撮影の時間差
を短くできるので、被検体の動きによる画像接合部の不
連続を低減することができるという効果がある。
【0016】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、以下に示す例のように変形して実施することが
できる。被検体の撮影体位は立位のみでなく、仰臥位に
対しても有効である。本発明に係るX線撮影方法の利用
分野は、単に胸部撮影のみにとどまらず、体格の大きな
被検者の、例えば、大腸のような大型の臓器のX線撮影
に対しても有効である。また、画像の繋ぎ目部分を滑ら
かに表示できるので、血管造影を用いる血管系の診断に
好適である。また、本発明に係るディジタルX線撮影装
置においては、従来のX線撮影装置で可能な多くの応用
が可能であり、更に、それらの適用範囲を拡大するもの
である。例えば、断層撮影,拡大撮影,ステレオ撮影等
の画像を、従来より大視野かつ高精細画像に拡張するこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、画像の接合を正確に行うとともに、直接線を効果
的に透過して散乱線を遮蔽し、必要の無い視野における
X線を遮蔽することにより、X線検出器の視野よりも広
い範囲の部位を、高い空間分解能でX線撮影し、かつ、
余分な被曝を防ぐことが可能なX線撮影方法および装置
を実現できるという顕著な効果を奏するものである。よ
り具体的には、胸部用DR(ディジタルラジオグラフィ)
において、画像の接合を正確に行うとともに、直接線を
効果的に透過して散乱線を遮蔽し、必要の無い視野にお
けるX線を遮蔽することにより、X線検出器の視野より
も広い範囲の部位を高い空間分解能でX線撮影し、か
つ、余分な被曝を防ぐことが可能なX線撮影装置を実現
できるという効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した実施例のディジタルX線撮影装置
の上面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るディジタルX線撮影装
置の全体構成の概略および要部側面図である。
【図3】図1に示した実施例のディジタルX線撮影装置
におけるX線入射面を示す正面図である。
【図4】従来技術の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1:撮影制御装置、2:高電圧発生装置、3:X線管、
4:X線フイルタ、5:X線スリット、5−1:横方向
のX線出射範囲を制限するスリット、6:X線グリッ
ド、6−1〜3:X線グリッドを構成するX線吸収板、
7:X線イメージインテンシファイア、8:光学レンズ
系、10:テレビカメラ、11:画像収集・処理装置、
12:画像表示装置、13:記録装置、14:移動機
構、15:移動制御装置、16:X線検出系、17:被
検体、20:高解像度撮像管、21:X線遮蔽板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅谷 啓二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小野寺 洋一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 梶山 智晴 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 横内 久猛 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 高橋 文隆 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源,該X線源からの出射X線の範囲
    を制限するX線スリット,散乱X線を遮蔽するX線グリ
    ッド,被検体を透過したX線を検出するX線検出系,該
    X線検出系の移動機構および前記X線検出系からの出力
    信号を収集して被検体の画像を得るための演算処理を行
    う信号処理装置および該信号処理装置の演算結果である
    被検体の画像を表示する表示装置を有するX線撮影装置
    において、前記X線検出系を前記X線グリッドに平行に
    移動させて複数回の撮影を行うことを特徴とするX線撮
    影方法。
  2. 【請求項2】 前記X線スリットの開口部が、前記X線
    検出系の移動方向と同一の方向に移動することを特徴と
    する請求項1記載のX線撮影方法。
  3. 【請求項3】 前記X線源がX線管であり、前記X線検
    出系の複数個の撮影位置に対して当該X線検出系に対す
    る前記X線管およびX線スリットの向きが同一になるよ
    うに、前記X線管およびX線スリットを移動することを
    特徴とする請求項1記載のX線撮影方法。
  4. 【請求項4】 前記X線検出系の移動の前後の撮影によ
    って得た複数枚の画像を接合し、合成画像を得ることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のX線撮影方
    法。
  5. 【請求項5】 撮影によって得た複数枚の画像を、各々
    感度分布の補正および幾何学的歪の補正を行った後に接
    合し、合成画像を得ることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のX線撮影方法。
  6. 【請求項6】 前記複数回の撮影時において、前記X線
    検出系のX線入射面のうちX線グリッドに覆われていな
    い部分をX線遮蔽物で遮蔽することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のX線撮影方法。
  7. 【請求項7】 撮影回数が2回であり、それぞれが胸部
    の片肺を視野に含むことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載のX線撮影方法。
  8. 【請求項8】 X線源,該X線源からの出射X線の範囲
    を制限するX線スリット,散乱X線を遮蔽するX線グリ
    ッド,被検体を透過したX線を検出するX線検出系,該
    X線検出系の移動機構および前記X線検出系からの出力
    信号を収集して被検体の画像を得るための演算処理を行
    う信号処理装置および該信号処理装置の演算結果である
    被検体の画像を表示する表示装置を有するX線撮影装置
    であって、前記X線源,X線グリッドおよび被検体を固
    定し、前記X線検出系を前記X線グリッドに平行になる
    ように移動させる撮影視野設定機構を設けて、前記X線
    検出系を前記X線グリッドに平行に移動させて複数回の
    撮影を行うことを特徴とするX線撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記X線検出系として、X線イメージイ
    ンテンシファイア,テレビカメラおよびそれらを結合す
    る光学系からなるX線テレビカメラを用いることを特徴
    とする請求項8記載のX線撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記テレビカメラの撮像素子として撮
    像管を用い、その走査線方向が複数回の撮影のためのX
    線検出系の移動方向と平行であることを特徴とする請求
    項8または9記載のX線撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記テレビカメラの撮像素子としてC
    CD素子を用い、その画素配列が複数回の撮影のための
    X線検出系の移動方向と平行であることを特徴とする請
    求項8または9記載のX線撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記X線グリッドが、必要な撮影視野
    を覆う大きさを有するものであり、該X線グリッドを構
    成するX線吸収板が撮像管の走査線方向と垂直であるよ
    うにX線グリッドを配置したことを特徴とする請求項8
    〜11のいずれかに記載のX線撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記X線グリッドが集束型であること
    を特徴とする請求項12記載のX線撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記複数回の撮影に対応して、前記X
    線検出系のX線入射面のうちX線グリッドに覆われてい
    ない部分にX線遮蔽物を設けることを特徴とする請求項
    8〜13のいずれかに記載のX線撮影装置。
JP10914193A 1993-05-11 1993-05-11 X線撮影装置 Expired - Fee Related JP3358745B2 (ja)

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