JPH063194Y2 - 感温型アクチュエータ - Google Patents

感温型アクチュエータ

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JPH063194Y2
JPH063194Y2 JP1988065784U JP6578488U JPH063194Y2 JP H063194 Y2 JPH063194 Y2 JP H063194Y2 JP 1988065784 U JP1988065784 U JP 1988065784U JP 6578488 U JP6578488 U JP 6578488U JP H063194 Y2 JPH063194 Y2 JP H063194Y2
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JP
Japan
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coil spring
temperature
shaped body
heat
sensitive actuator
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JP1988065784U
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JPH01173384U (ja
Inventor
一三 大方
正利 藤原
勉 加藤
Original Assignee
加藤発条株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特に形状記憶合金線材により構成されて、種
々の用途に使用される感温型アクチュエータの改良に関
するものである。
「従来の技術」 従来の感温型アクチュエータは、第7図A・Bに示す如
く、形状記憶合金線材によりコイルばね状体1に成形さ
れ、且つ通電による昇温時には全体が収縮し、通電を断
った降温時には全体が伸長するように熱処理されて、こ
の温度変化に伴う形状記憶変形に応じて、コイルばね状
体1を自動的に伸縮させることにより、所望の出力を提
供できるように構成されている。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、上記従来のアクチュエータにあって、通電に
よる自己発熱で全体を収縮させる場合にはそれ程問題は
ないが、通電を断った放熱冷却により、全体をもとの状
態に伸長させる場合には、コイルばね状体1の中央部1
aと両端部1b・1bとでは、放熱の程度に差が生じ
て、一時的ではあるが、両端部1b・1bのみが先に変
態温度以下に冷却されてしまう。
この為、従来の感温型アクチュエータにあっては、特に
第7図Cに示す如く、中央部1aは未だ収縮状態にある
にも拘らず、両端部1b・1bのみが該温度変化に反応
して伸長してしまうので、長期に亘り作動を繰り返す
と、特にコイルばね状体1の両端部1b・1bのひずみ
が大きくなって、アクチュエータ自体の作動特性、及び
耐久性等が著しく低下してしまう大きな問題点を有して
いた。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る従来の課題を有効に解決するた
めに開発されたもので、形状記憶合金線材によりコイル
ばね状体に成形されて、通電による昇温時には全体が収
縮し、降温時には全体が伸長するように熱処理された感
温型アクチュエータを前提として、上記コイルばね状体
の両端部側に、該両端部付近の放熱を抑制する専用手段
を設ける構成を採用した。
「作用」 依って、本考案にあっては、コイルばね状体の中央部よ
りも放熱冷却が早い両端部側に、該両端部付近の放熱を
抑制する手段が設けられているので、従来の如く一時的
にしろ、コイルばね状体の両端部のみが先に放熱冷却さ
れて伸長することがなくなる。
従って、本考案の感温型アクチュエータは、常に全体が
均等に伸長できることとなるので、特に両端部のひずみ
が大きくなって、作動特性及び耐久性等が低下する心配
が全くない。
「実施例」 以下、本考案を図示する各実施例に基づいて詳述する。
第1実施例に係る感温型アクチュエータも、第1図に示
す如く、全体が形状記憶合金線材によりコイルばね状体
11に成形されて、通電による昇温時には収縮し、降温
時には伸長するように熱処理されたものではあるが、特
徴とするところは、コイルばね状体11の両端部11b
・11b側に、該両端部付近の放熱抑制手段たるU字状
又はL字状の発熱体12・12を設けて、コイルばね状
体11を通電加熱する際に、この発熱体12・12をも
同時に通電加熱するように構成したものである。
依って、第1実施例にあっても、コイルばね状体11を
通電して自己発熱させることにより、全体が収縮して所
望の出力を提供し、逆に通電を断って放熱冷却させるこ
とにより、コイルばね状体11がもとの形状に伸長する
こととなるが、本実施例にあっては、コイルばね状体1
1の通電時に、発熱体12・12も通電されて自己発熱
している関係で、通電を断ってコイルばね状体11を放
熱冷却させる場合には、発熱体12に対する通電も同時
に断たれるが、該発熱体12・12は未だ余熱を有して
いるので、この余熱を積極的に利用して、コイルばね状
体11の両端部11b・11b付近を加熱することによ
り、該両端部11b・11bのみが先に変態温度以下に
放熱冷却することを効果的に抑制できることとなる。
従って、従来の如く、両端部11b・11bのみが、中
央部11aよりも先に伸長して、ひずみにより作動特性
や耐久性等を低下させることが有効に防止できる。
尚、第1実施例のものは、図示する如く、発熱体12・
12同士をリード線13により接続して、コイルばね状
体11とは電源に対して並列に接続したものであるが、
発熱体12とコイルばね状体11とを直列に接続するこ
とも実施に応じ任意である。
第2実施例に係るアクチュエータは、第2図に示す如
く、形状記憶合金線材製コイルばね状体11の両端部1
1b・11b側に、導電性プラスチックで成形されてフ
ック部材兼用の発熱体12・12を直接設けて、該発熱
体12・12の導電性を介して、コイルばね状体11を
通電するように構成したものである。
尚、コイルばね状体11の両端部11b・11bと発熱
体12の連結は、図示する如く、通常のインサート成形
により、両者11・12を初めから一体に成形するか、
或いは第3図A・Bに示す如く、環状の係止溝14を有
する発熱体12を独立して成形し、該発熱体12の係止
溝14内にコイルばね状体11のフック端11′を係止
して、中央突出部15を加熱溶融して潰すことにより、
両者11・12を連結するものとする。
依って、第2実施例にあっても、コイルばね状体11を
通電して自己発熱させることにより、収縮して所望の出
力を提供できることは言うまでもないが、コイルばね状
体11の通電時には、上記フック部材を兼用する発熱体
12・12も、一緒に通電されて自己発熱している関係
で、通電を断ってコイルばね状体11を放熱冷却させる
場合には、該発熱体12・12の余熱で、コイルばね状
体11の両端部11b・11b付近を加熱して、該両端
部11b・11bのみが先に変態温度以下に放熱冷却す
ることを制御できるので、第1実施例と同様に、両端部
11b・11bのみが中央部11aよりも先に伸長し
て、ひずみにより作動特性や耐久性等を低下させること
がなくなる。
第3実施例に係るアクチュエータは、第4図に示す如
く、形状記憶合金線材製コイルばね状体11の両端部1
1b・11b側に、フック16を一体に有して内部にカ
ーボン粉末等の導電性粉末17を充填した発熱体12・
12を設けて、該発熱体12・12の導電性粉末17を
介して、コイルばね状体11を通電するように構成した
ものである。
依って、第3実施例にあっても、コイルばね状体11を
通電して自己発熱させることにより、全体が収縮して所
望の出力を提供できることは言うまでもないが、コイル
ばね状体11の通電時には、上記導電性粉末17を充填
する発熱体12・12も、一緒に通電されて自己発熱し
ている関係で、通電を断って放熱冷却させる場合には、
該発熱体12・12の余熱で、コイルばね状体11の両
端部11b・11b付近を加熱して、該両端部11b・
11bのみが先に変態温度以下に放熱冷却することを抑
制できるので、両端部11b・11bのみが中央部11
aよりも先に伸長して、ひずみにより作動特性や耐久性
等を低下させることがなくなる。
第4実施例に係るアクチュエータは、第5図に示す如
く、形状記憶合金線材製コイルばね状体11とは別に、
該コイルばね状体11と略同一の長さ寸法を有して、コ
イルばね状体11の両端部11b・11b付近に対応す
る部分に密なコイル形状18を有するステンレス線材製
の発熱体12を1本備え、該発熱体12とコイルばね状
体11の両端同士を端子19を介して接続して、コイル
ばね状体11を通電加熱する際に、該ステンレス線材製
の発熱体12をも同時に通電することにより、特に発熱
体12の密なコイル形状18部分を積極的に発熱させる
ように構成したものである。
依って、第4実施例にあっては、コイルばね状体11に
通電して自己発熱させることにより、収縮して所望の出
力を提供できることは言うまでもないが、コイルばね状
体11の通電時には、上記ステンレス線材製の発熱体1
2も一緒に通電されて、特に両端部側の密なコイル形状
18部分が高温に発熱している関係で、通電を断ってコ
イルばね状体11を放熱冷却させる場合には、該発熱体
12の密なコイル形状18部分の余熱で、コイルばね状
体11の両端部11b・11b付近を加熱することによ
り、該両端部11b・11bのみが先に変態温度以下に
放熱冷却することを抑制できるので、両端部11b・1
1bのみが中央部11aよりも先に伸長して、ひずみに
より作動特性や耐久性等を低下させることがなくなる。
第5実施例に係る感温型アクチュエータは、上記第1乃
至第4実施例の如き発熱体12を一切用いずに、第6図
に示す如く、単に形状記憶合金線材製コイルばね状体1
1の両端部11b・11b付近に、テフロン(登録商
標)・ナイロン等の耐熱製樹脂をコーテングして、該両
端部11b・11bに放熱防止用の樹脂被膜20を直接
施す構成となしたものである。
依って、第5実施例にあっては、通電を断ってコイルば
ね状体11を放熱冷却させる場合には、樹脂被膜20の
存在により、コイルばね状体11の両端部11b・11
b付近の放熱が直接的に抑制されることとなるので、従
来の如く、両端部11b・11bのみが中央部11aよ
りも先に伸長して、ひずみにより作動特性や耐久性等を
低下させることが防止されることとなる。
従って、上記いずれの実施例に係る感温型アクチュエー
タにあっても、常にコイルばね状体11の全体を、降温
時には均等に伸長させることが可能となる。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、形状記憶合金線材によりコイル
ばね状体に成形された状態で通電され、昇温により形状
記憶変形を引き起こすように熱処理された感温型アクチ
ュエータにおいて、コイルばね状体の両端部側に、該両
端部付近の放熱を抑制する手段を設けたことを特徴とす
るものであるから、中央部よりも放熱冷却が早いコイル
ばね状体の両端部のみが、先に放熱冷却されて伸長する
ことが完全に防止できることとなった。
従って、本考案の感温型アクチュエータは、常に全体が
均等に伸長できることとなるので、従来の如く、特に両
端部のひずみが大きくなって、アクチュエータ自体の作
動特性や耐久性等が低下する心配が全くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る感温型アクチュエー
タを示す説明図、第2図は第2実施例に係る感温型アク
チュエータを示す説明図、第3図A・Bは第2実施例の
他例を示す要部斜視図及び要部断面図、第4図は第3実
施例に係る感温型アクチュエータを示す説明図、第5図
は第4実施例に係る感温型アクチュエータを示す説明
図、第6図は第5実施例に係る感温型アクチュエータを
示す説明図、第7図A乃至Cは従来の感温型アクチュエ
ータとその伸縮状態を示す説明図である。 11……コイルばね状体、11a……中央部、11b…
…端部、12……発熱体(放熱を抑制する手段)、20
……樹脂被膜(放熱を抑制する手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶合金線材によりコイルばね状体に
    成形されて、通電による昇温時には全体が収縮し、降温
    時には全体が伸長するように熱処理された感温型アクチ
    ュエータであって、 上記コイルばね状体の両端部側に、該両端部付近の放熱
    を抑制する専用手段を設けたことを特徴とする感温型ア
    クチュエータ。
JP1988065784U 1988-05-20 1988-05-20 感温型アクチュエータ Expired - Lifetime JPH063194Y2 (ja)

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JP1988065784U JPH063194Y2 (ja) 1988-05-20 1988-05-20 感温型アクチュエータ

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JPH01173384U JPH01173384U (ja) 1989-12-08
JPH063194Y2 true JPH063194Y2 (ja) 1994-01-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8850755B2 (en) 2008-07-09 2014-10-07 Skyfuel, Inc. Solar collectors having slidably removable reflective panels for use in solar thermal applications
US8904774B2 (en) 2008-08-22 2014-12-09 Skyfuel, Inc. Hydraulic-based rotational system for solar concentrators that resists high wind loads without a mechanical lock

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59123674U (ja) * 1983-02-09 1984-08-20 小島プレス工業株式会社 アクチユエ−タ
JPS6146477A (ja) * 1984-08-10 1986-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd アクチユエ−タ

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JPH01173384U (ja) 1989-12-08

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