JPH08230797A - 人工衛星の熱流スイッチ - Google Patents

人工衛星の熱流スイッチ

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JPH08230797A
JPH08230797A JP7037896A JP3789695A JPH08230797A JP H08230797 A JPH08230797 A JP H08230797A JP 7037896 A JP7037896 A JP 7037896A JP 3789695 A JP3789695 A JP 3789695A JP H08230797 A JPH08230797 A JP H08230797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat transfer
shape memory
transfer plate
heating element
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7037896A
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English (en)
Inventor
Hidenori Ohashi
英紀 大橋
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
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Publication of JPH08230797A publication Critical patent/JPH08230797A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体から筐体外表面への伝熱経路に、形状
記憶合金素子を利用したスイッチ機能を持たせることに
より、人工衛星の姿勢に拘らず最適な放熱面を選択し搭
載装置の放熱を行なう。 【構成】 搭載装置4から筐体1の外表面間の伝熱経路
に、温度変化により伸縮する形状記憶合金製コイル2と
それに連結され可動する可動伝熱板3を設ける。これに
より、伝熱経路を断続し、放熱面の選択及び外部からの
熱の流入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱体を有する人工衛
星に関し、特に形状記憶素子により筐体外表面のうち最
適な放熱面を選択する人工衛星の熱流スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】人工衛星に搭載された搭載装置は発熱体
と見做されるので、搭載装置(発熱体)の放熱を行う必
要がある。搭載装置は外表面をもつ筐体内に収容されて
いる。発熱体の放熱を行う場合、特に三軸制御タイプの
人工衛星の場合、従来は搭載装置から放熱面までの放熱
経路を細かく検討し、太陽からの放射熱をなるべく受け
ない面、即ち、南、北方向に面している外表面を放熱面
として使用し、搭載装置からの熱を逃がしていた。
【0003】また、従来の人工衛星では放熱面と搭載装
置が直結している。このため、人工衛星の放熱面が太陽
の方向に向いた場合、この放熱面からの熱の流入によ
り、搭載装置にダメージを与える危険があった。
【0004】ここで、本発明に関連する先行技術とし
て、例えば特開昭60−103800号公報(以下、先
行技術1と呼ぶ)には、形状記憶素子を放熱体として単
独あるいは放熱パネルと組み合わせて設けることによ
り、放熱体の放熱面積を可変して発熱体の発熱温度を所
定の範囲内に制御するようにした「人工衛星体の発熱体
の温度制御方式」が開示されている。
【0005】また、特開昭60−117090号公報
(以下、先行技術2と呼ぶ)には、形状記憶合金製弾性
部材の作動で伸縮する伸縮容器と放熱板との間に、流体
の熱媒体を内蔵する伸縮球を介在させることにより、人
工衛星搭載機器等の信頼性の高い「放熱制御装置」が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、南、北方向に面している外表面を放熱面として使用
し、放熱面が固定であった。しかしながら、南、北以外
の方向に向いている外表面でも、太陽に対する人工衛星
の姿勢が変化することにより、間欠的に放熱面として使
用可能であるにも拘らず、従来では、このような筐体を
外表面を、放熱面として有効に利用してはいなかった。
また、人工衛星の姿勢の変化により放熱面が太陽の方向
を向いた場合、搭載装置へのダメージを防ぐために放熱
面(外表面)から搭載装置までの伝熱経路を任意に遮断
することはできなかった。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、発熱体から筐体外表面への伝
熱経路に、形状記憶合金素子を利用したスイッチ機能を
持たせることにより、人工衛星の姿勢に拘らず最適な放
熱面を選択して搭載装置の放熱を行なうことができる熱
流スイッチを提供することにある。
【0008】ここで、上記先行技術1は、形状記憶素子
自体を放熱体として使用する技術であって、本発明のよ
うに発熱体から筐体外表面への伝熱経路に、形状記憶合
金素子を利用したスイッチ機能を持たせて、衛星の姿勢
に拘らず最適な放熱面の選択を行う技術とは全く異なる
技術思想である。
【0009】上記先行技術2は、伸縮球の変形度合いを
変化させることで、伸縮容器と放熱板との間の伝導熱量
を制御するようにした技術であって、本発明のように人
工衛星の姿勢に応じて最適な放熱面を選択する技術とは
全く異なる技術思想である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、放熱面
として使用される外表面をもつ筐体と、該筐体内に収容
された発熱体とを有し、該発熱体からの発熱を前記外表
面を介して外部へ放熱する人工衛星における熱流スイッ
チであって、前記発熱体と前記筐体の二面以上の外表面
との間に、それぞれ、二個以上の形状記憶合金素子を含
むスイッチ手段を介在させ、太陽からの放射熱を受ける
前記筐体の外表面と前記発熱体との伝熱経路を遮断する
ことを特徴とする人工衛星の熱流スイッチが得られる。
【0011】
【作用】スイッチ手段により太陽からの放射熱を受ける
筐体の外表面と発熱体との伝熱経路を遮断するので、人
工衛星の姿勢に拘らず常に最適な放熱面の選択を行え
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例による人工衛星の
熱流スイッチの構成を示す断面図、図2は形状記憶合金
製コイルが縮んだ状態を示す拡大断面図である。なお、
通常人工衛星に搭載されているその他の部材は省略して
いる。
【0014】人工衛星の筐体1の内面に、温度上昇によ
り縮むように設定された形状記憶合金製コイル2により
可動する可動伝熱板3が取り付けられており、搭載装置
4に取り付けられている固定伝熱板5と接触している。
形状記憶合金製コイル2と可動伝熱板3とは断熱シート
6を介して連結されている。すなわち、可動伝熱板3の
一端は外表面に接触し、他端が外表面と搭載装置(発熱
体)4との間に延存している。形状記憶合金製コイル2
は可動伝熱板3の他端と外表面との間に設けられ、所定
温度以上で縮む。固定伝熱板5は搭載装置(発熱体)4
と可動伝熱板3の他端との間に挿入されている。
【0015】筐体1の太陽に向いている外表面7が太陽
からの放射熱で加熱されると、外表面7に取り付けられ
ている形状記憶合金製コイル2も同時に加熱され、形状
記憶合金製コイル2が縮む。それにより、可動伝熱板3
の他端が固定伝熱板5から離れ、伝熱経路を遮断し、放
熱を止めるとともに、外表面7からの熱の流入を防ぐ。
【0016】その時、外表面7の反対面及び太陽に向い
ていない複数の外表面は冷えているため、それらの面に
取り付けられている形状記憶合金製コイル2は伸びた状
態であり、可動伝熱板3の他端は固定伝熱板5に押し付
けられ、伝熱経路が確保され、搭載装置4からそれらの
外表面へ放熱が行われる。
【0017】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
ても同様に実施可能であることはいうまでもない。すな
わち、スイッチ手段は、太陽からの放射熱を受ける筐体
の外表面と発熱体との伝熱経路を遮断できる構成であれ
ば良い。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、特別な制御
装置を必要とせずに、形状記憶合金素子による簡単な構
造で伝熱経路を断続し、人工衛星の搭載装置に対して常
に最適な放熱面を選択し、筐体外への放熱を行うことが
できる。又、人工衛星外からの熱の流入を防ぎ、搭載装
置の熱によるダメージを防ぐ機能も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による人工衛星の熱流スイッ
チの構成を示す断面図である。
【図2】形状記憶合金製コイルが縮んだ状態を示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 形状記憶合金製コイル 3 可動伝熱板 4 搭載装置(発熱体) 5 固定伝熱板 6 断熱シート 7 外表面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱面として使用される外表面をもつ筐
    体と、該筐体内に収容された発熱体とを有し、該発熱体
    からの発熱を前記外表面を介して外部へ放熱する人工衛
    星における熱流スイッチであって、 前記発熱体と前記筐体の二面以上の外表面との間に、そ
    れぞれ、二個以上の形状記憶合金素子を含むスイッチ手
    段を介在させ、太陽からの放射熱を受ける前記筐体の外
    表面と前記発熱体との伝熱経路を遮断することを特徴と
    する人工衛星の熱流スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記形状記憶合金素子は、所定温度以上
    で縮む形状記憶特性をもつ請求項1記載の人工衛星の熱
    流スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段は、一端が前記外表面
    に接触し、他端が該外表面と前記発熱体との間に延存す
    る可動伝熱板と、該可動伝熱板の他端と前記外表面との
    間に設けられ、前記所定温度以上で縮む形状記憶合金製
    コイルと、前記発熱体と前記可動伝熱板の他端との間に
    挿入された固定伝熱板とを有し、前記形状記憶合金製コ
    イルが前記所定温度未満では前記固定伝熱板と前記可動
    伝熱板の他端とは接触して前記外表面と前記発熱体との
    間に伝熱経路が形成されるが、前記形状記憶合金製コイ
    ルが前記所定温度以上になると、該形状記憶合金製コイ
    ルが縮むことにより前記可動伝熱板の他端を前記固定伝
    熱板から引き離してそれらの間を非接触状態となし、前
    記伝熱経路が遮断される請求項2記載の人工衛星の熱流
    スイッチ。
JP7037896A 1995-02-27 1995-02-27 人工衛星の熱流スイッチ Withdrawn JPH08230797A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524190A (ja) * 2006-01-18 2009-06-25 オー・エス・テー・セー・エアロスペース・アクチボラゲット 小型高伝導性熱/電気スイッチ
JP2011129300A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Mitsubishi Electric Corp 熱スイッチ
JP2012155080A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Jvc Kenwood Corp 投射型表示装置

Cited By (3)

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JP2011129300A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Mitsubishi Electric Corp 熱スイッチ
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Effective date: 20020507