JPH0631943U - 研削用ツーリングユニット - Google Patents
研削用ツーリングユニットInfo
- Publication number
- JPH0631943U JPH0631943U JP7260792U JP7260792U JPH0631943U JP H0631943 U JPH0631943 U JP H0631943U JP 7260792 U JP7260792 U JP 7260792U JP 7260792 U JP7260792 U JP 7260792U JP H0631943 U JPH0631943 U JP H0631943U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- grinding wheel
- outer peripheral
- holding cylinder
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この考案は、研削液を研削砥石使用面に十分供
給することが可能で、研削砥石寿命を延長し、しかも高
品位な加工面が得られる研削砥石を提供する 【構成】研削用ツーリングユニット10を、前方に研削
車W1 、W2 を取り付けた工具保持筒13と、この工具
保持筒の後方に連設され工作機械の研削スピンドルに挿
入されるシャンク15とから構成する。工具保持筒13
の中心線に沿って20を設け、この研削油供給路から砥
石車Wの内周側の周溝9を経て外周側へ研削液を供給す
るように貫通穴5を構成する。砥石車の外周側に周溝7
を設けて、これに連続的に砥粒層8を形成する。さら
に、砥石車は軸直角平面に沿って複数の部材に分割して
部材2a、2bから構成する。少なくとも一方の部材の
内周面から砥粒層の外周面に複数の放射方向の溝4を形
成し、この溝と相手側部材とにより貫通穴5を構成す
る。
給することが可能で、研削砥石寿命を延長し、しかも高
品位な加工面が得られる研削砥石を提供する 【構成】研削用ツーリングユニット10を、前方に研削
車W1 、W2 を取り付けた工具保持筒13と、この工具
保持筒の後方に連設され工作機械の研削スピンドルに挿
入されるシャンク15とから構成する。工具保持筒13
の中心線に沿って20を設け、この研削油供給路から砥
石車Wの内周側の周溝9を経て外周側へ研削液を供給す
るように貫通穴5を構成する。砥石車の外周側に周溝7
を設けて、これに連続的に砥粒層8を形成する。さら
に、砥石車は軸直角平面に沿って複数の部材に分割して
部材2a、2bから構成する。少なくとも一方の部材の
内周面から砥粒層の外周面に複数の放射方向の溝4を形
成し、この溝と相手側部材とにより貫通穴5を構成す
る。
Description
【0001】
この考案は、タイル、大理石、あるいはガラス等の板状の脆性材料の端面を加 工するための研削用ツーリングユニットに関する。
【0002】
研削砥石は通常、研削用ツーリングユニットに取り付けられ、円筒研削盤ある いは平面研削盤等の専用機械に組み込んで使用している。このような専用機械で は、研削砥石と加工物との接触点は一定方向にしか移動せず、該接触点に外部か ら研削液を供給することが比較的容易であった。近年、グラインディングセンタ に代表されるNC機械の普及に伴い、研削砥石と加工物との接触点は任意に移動 できるようになり、その結果、従来の円筒形状あるいは平面形状だけでなく、複 雑な形状も研削できるようになって来ている。しかし、複雑な形状の研削には砥 石と加工面の接触点が任意に移動することになるので、従来のように研削液を外 部から供給するのみでは十分に供給できない場合が生じている。また、板状材料 の端面加工においては、加工物自体が障害となり、研削液が研削砥石と加工物の 接触点にかかり難くなる場合が多くなっている。そこで、セグメント砥石をアル ミニウム製のホイールに固定し、該ホイールの中心から放射方向に設けた噴射口 を経て研削砥石と加工物との接触点に切削油を噴射するようにした砥石車も考案 されている(1992年2月25日、コロナ社発行、精密工学会編「新版 精密 工作便覧」第322頁〜第323頁参照)。
【0003】
上記のように、研削砥石と加工面の接触点に研削液が十分に供給されない場合 には、研削焼け等による加工物の劣化、あるいは研削砥石の寿命低下等の原因と なり、いかに研削液を供給するかが重要な課題となっている。その解決法として 、上記のように外部からの研削液供給方向を砥石と加工面の接触点の移動に合わ せて追随させる方法があるが、これにはNC装置で制御しなければならず、装置 が複雑となり、いきおい高価になる欠点がある。さらに、セグメント砥石をアル ミニウム製のホイールの外周に固定し、該ホイールの中心から放射方向に設けた 噴射口を経て油剤を噴射するようにした砥石車では、砥石がセグメント形の研削 砥石を用いているために、研削砥石に欠けが生じることが多く砥石の寿命が短い という問題がある。しかも、アルミニウム円板に放射方向に穴明け加工をしなけ ればならず加工が厄介である。また、放射方向の複数の穴に研削液を十分に供給 することが困難であった。 この考案は、研削液を研削砥石使用面に十分供給することが可能で、研削砥石 寿命を延長し、しかも高品位な加工面が得られる研削砥石を提供することを目的 とする。
【0004】
この考案に係る研削用ツーリングユニットは、前方に研削砥石車を取り付けた 工具保持筒と、該工具保持筒の後方に連設され工作機械の研削スピンドルに挿入 されるシャンクとから構成され、前記工具保持筒の中心線に沿って穿通した研削 油供給路から前記砥石車の内周側を経て外周側に向けて研削液を供給するように 構成すると共に、砥石車の外周面に設けられた周溝に連続的に砥粒層を形成し、 かつ該砥石車の台金を軸直角平面に沿って複数の部材に分割し、該部材の対向面 の少なくとも一方に内周面から砥粒層の外周面に開口する複数の放射方向の溝を 形成し、相手側の部材を組み合わせて、貫通穴を設けることにより、研削液を砥 石車の回転による遠心力を利用して加工面に満遍なく供給することができるよう にしたものである。
【0005】
この考案に係る研削用ツーリングユニットの研削油供給路を通じて外部から圧 送された研削油は、研削砥石車取り付け部に設けた小穴21を経て放射方向の溝 から、加工物等による何らの障害がなく連続的に設けられた研削砥石の使用面に 研削液を円滑、且つ十分な量を供給する。このために被研削材であるタイル、大 理石、ガラス等の板状脆性材料に高品位の加工面が得られる。また、砥石車には 割れや欠けの発生はない。
【0006】
次に、この考案の実施例を図面により説明する。図1はこの考案に用いられた アール面取り用の砥石車W1 、図2は同じく直線面取り用の砥石車W2 を示す。 これらの砥石車は、図3に示すように台金1の外周部に形成された断面コ字形の 周溝7に、例えば金属粉末等の結合材とダイヤモンド砥粒もしくは窒化硼素砥粒 を焼結したり、または焼結した砥粒層をろう付けするなどして連続的に砥粒層8 が設けられている。
【0007】 上記の台金1は金属製または非金属製であり、図3に示すように工具保持筒1 3の中心線A−Aと直交する面に対し2分割された2部材2a、2bから構成さ れていて、図4に示すように両部材の対向面11には台金1の中心穴3から外周 部に形成された周溝7を構成する周段部7a(または7b)に向けて放射方向に 延びる溝4がエンドミル等の切削工具を用いて加工される。このために両部材の 対向面11を密着させて位置決め固定して合体した際に、該溝4同士で放射方向 の貫通穴5が形成される。また前記砥粒層8には油路6が穿設され、前記貫通穴 5と連通していて研削砥石使用面12またはその近傍に研削液を吐出できる。ま た、台金1の内周面には上述の砥粒層8を設けた周溝7と同様に一対の部材2a (2b)によって周溝9を形成する内周段部9a、又は9bが形成される。
【0008】 図2に示す直線面取り用の砥石W2 は、台金1に形成した油路6の開口部を残 して上下に円錐状に砥粒層8a、8bが付着されているが、台金1の構造は、上 記のW1 の場合と同一である。なお、上記の放射方向の溝4の大きさ及びその溝 数は、加工面の面粗さ及びアール形状精度によって、できるだけ多くすることが 望ましい。さらに、台金1を構成する部材2a、2bのいずれか一方にのみ放射 方向の溝4を設けて、溝の設けていない方の部材を組み合わせることによって、 貫通穴5を設けることもできる。
【0009】 図5に示すのは砥石車W1 またはW2 を組み込んだ研削用ツーリングユニット 10の半部を切断したものを示す。すなわち、先端に工具保持筒13と、図示し ない工作機の研削スピンドルに挿入されるマニュプレータ用把持部14を介して 後方にシャンク15が設けられている。前記の工具保持筒13は円筒形をなすと 共に、小径部19には先端におねじ16と該おねじと螺合するナット17と、該 ナットにより押されて軸方向に移動可能のスリーブ18が挿入されている。した がって、前記小径部19には研削砥石車W1 を挿通した後、前記スリーブ18を 介して前記ナット17により研削砥石車を挟持・固定することができる。そして 、研削用ツーリングユニット10の軸線A−Aに沿って穿設した研削油供給路2 0には、前記小径部19に開口する1本または2本の小孔21が明けられていて 、該小孔の開口部を経て研削油が砥石車の内周面に設けられた周溝9に至り、最 終的に貫通穴5を経て砥粒層8に至り、研削砥石使用面12に研削油を供給する ことができる。
【0010】 なお、上記の実施例において、研削砥石の内側に周溝9を形成したが、これに 代えて研削砥石車取り付け部13の外周面に、前記小穴21と通ずる周溝7を設 ける構造とすることもできる。さらに、台金1を構成する部材2a及び/または 2bに設けられ、他方の部材と一体となって貫通穴5を形成する放射方向の溝4 は、図6(a)に示すように曲線溝4aに構成して、研削液の吐出方向を制御す ることも可能である。このように溝の曲率を変化させることにより、研削砥石の 回転方向及び回転速度に応じた研削液の供給を簡単な構造で行うことができる。
【0011】 図2に示す研削砥石をこの考案の研削用ツーリングユニットに組み込んで、板 ガラスの研削を行い、その特性を調べたところ、次のようなデータを得た。 この場合、ダイヤモンド砥粒#120の研削砥石をグラインディングセンタに 取り付け、主軸回転数8000rpm、送り速度5m/min、最大送り込み量 (面取り量)1mmの条件で、幅300mm、長さ500mm、厚さ5mmの板 ガラスの面取り加工を実施した。研削液の供給条件としては、総流量を30l/ minに限定して、全量を外部から供給する場合と、外部と研削砥石外周から研 削液を供給する場合とにおけるグラインディグセンタの動力変化をそれぞれ調査 した。これによれば、研削砥石外周部からも切削液を吐出した場合の研削砥石の 動力増加量は、外部から研削液を供給した場合に比較し、約15%も少ないこと が判明した。
【0012】
【表1】
【0013】
この考案は、上記の如く工具保持筒の中心線に沿って穿通した研削油供給路か ら前記砥石車の内周面を経て外周面に向けて研削液を供給するべく、砥石車の台 金を軸直角平面に沿って複数の部材に分割し、該部材の対向面の少なくとも一方 に内周面から砥粒層の外周面に開口する複数の放射方向の溝を形成したのである から、研削液が研削砥石と加工物の接触点に供給され、研削動力の増加を抑制す る効果が認められる。また、砥石車の外周面に連続的に砥粒層を形成したのであ るから、研削砥石に割れや欠けが生ずることがなく研削砥石寿命を長くすること ができるのであり、またドレスインターバルが長くできる。また、研削砥石車を 構成する台車は、複数の部材から構成したので、放射方向の溝加工が容易になる 。切削液が加工面に十分供給されるので、高精度の加工が可能である等、多くの 顕著な効果を奏する。
【図1】(a)は、本考案に係る研削用ツーリングユニ
ットに取り付けられる研削砥石車の実施例の半部の正面
図である。(b)は同側面図である。
ットに取り付けられる研削砥石車の実施例の半部の正面
図である。(b)は同側面図である。
【図2】(a)は、本考案に係る研削用ツーリングユニ
ットに取り付けられる研削砥石車の別の実施例の半部正
面図である。(b)は同側面図である。
ットに取り付けられる研削砥石車の別の実施例の半部正
面図である。(b)は同側面図である。
【図3】図1(a)のIII−III線による断面図で
ある。
ある。
【図4】(a)は図3のA−A線に直交する面によって
区分された砥石車構成部材の平面図である。(b)は同
半部を切断した部分切断側面図である。
区分された砥石車構成部材の平面図である。(b)は同
半部を切断した部分切断側面図である。
【図5】この考案に係る研削用ツーリングユニットの半
部切断した部分切断側面図である。
部切断した部分切断側面図である。
【図6】(a)は砥石車構成部材の他の実施例の平面図
である。(b)は同半部を切断した部分切断側面図であ
る。
である。(b)は同半部を切断した部分切断側面図であ
る。
1 台金 2a 部材 2b 部材 3 中心穴 4 溝 5 貫通穴 6 油路 7 周溝(外周側) 8 砥粒層 9 周溝(内周側) 10 研削用ツーリングユニット 13 工具保持筒 15 シャンク 20 研削油通路 21 小穴 W1 砥石車 W2 砥石車
Claims (3)
- 【請求項1】 前方に研削砥石車を取り付けた工具保持
筒と、該工具保持筒の後方に連設され工作機械の研削ス
ピンドルに挿入されるシャンクとから研削用ツーリング
ユニットが構成され、前記工具保持筒の中心線に沿って
穿設した研削油供給路から前記砥石車の内周側を経て外
周側へ研削液を供給するように貫通穴を構成すると共
に、前記砥石車の外周側に形成された周溝に連続的に砥
粒層を形成し、かつ該砥石車の台金は軸直角平面に沿っ
て複数の部材に分割され、該部材の対向面の少なくとも
一方に内周面から砥粒層の外周面に開口する複数の油路
に通ずる放射方向の溝を形成し、該溝と相手側部材とに
より貫通穴を構成したことを特徴とする研削用ツーリン
グユニット。 - 【請求項2】 前記砥石車の内周側には、研削油供給路
から工具保持筒の外周面に達する小穴と連通する周溝を
形成すると共に、該周溝に続いて複数の放射方向の貫通
穴が形成されている請求項1記載の研削用ツーリングユ
ニット。 - 【請求項3】 前記工具保持筒の外周面に周溝を形成
し、研削油供給路から該周溝に達する小穴を設けると共
に、砥石車の内周側に設けられた前記放射方向の貫通穴
に連通させた請求項1記載の研削用ツーリングユニッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7260792U JPH0631943U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 研削用ツーリングユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7260792U JPH0631943U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 研削用ツーリングユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631943U true JPH0631943U (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=13494252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7260792U Withdrawn JPH0631943U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 研削用ツーリングユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631943U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112757162A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-05-07 | 佛山市顺德区华顺电机实业有限公司 | 一种电动机组件 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP7260792U patent/JPH0631943U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112757162A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-05-07 | 佛山市顺德区华顺电机实业有限公司 | 一种电动机组件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |