JPH06319128A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH06319128A
JPH06319128A JP10668593A JP10668593A JPH06319128A JP H06319128 A JPH06319128 A JP H06319128A JP 10668593 A JP10668593 A JP 10668593A JP 10668593 A JP10668593 A JP 10668593A JP H06319128 A JPH06319128 A JP H06319128A
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JP10668593A
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English (en)
Inventor
Masaaki Hyodo
正晃 兵頭
Hiroyuki Katada
裕之 堅田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブバンド符号化で、サブバンド分割後の帯
域データの特徴に適したブロック構成方法や符号化方式
で符号化する画像符号化装置を提供する。 【構成】 2次元帯域分割フィルターで帯域分割された
データを、各帯域データの特徴に適したブロック構成方
法や符号化方式で符号化する符号化器12〜15を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データを複数の帯域
データに分割し、帯域データ毎に個々に高能率符号化す
る画像符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像データを磁気テープや磁気
ディスク等に記録する場合、あるいは通信回線を通して
伝送する場合、高能率に符号化することによって、高画
質を保ったまま情報量を少なくすることができる。
【0003】画像データを高能率に符号化する方式とし
て、画像データを低域通過フィルタと高域通過フィルタ
を用いて複数の帯域データに分割し、帯域分割された個
々の帯域データを符号化するサブバンド符号化がある。
【0004】図9にサブバンド符号化の構成の例とし
て、水平、垂直方向にそれぞれ2帯域に分割する場合の
ブロック図を示す。
【0005】図9には符号化装置91と復号装置92と
が示されており、これらが記録媒体または通信回線93
を介して、連結されている。
【0006】符号化装置91は、入力画像データを複数
の帯域成分に分割する2次元帯域分割フィルタ911、
分割された各帯域に対応する複数の符号化器からなる符
号化部912、及び符号化部からの複数の符号化出力を
多重化するためのマルチプレクサ913からなる。
【0007】2次元帯域分割フィルタ911は、水平方
向、垂直方向の各低域通過フィルタ、高域通過フィル
タ、及び各方向でのサブサンプリング回路からなる。
【0008】復号装置92は、記録媒体又は通信回線か
らの多重化された符号化画像データを各帯域データに分
割するためのデマルチプレクサ923、各帯域データを
復号するための複数の復号器からなる復号部922、及
び2次元帯域合成フィルタ921からなる。
【0009】2次元帯域合成フィルタ921は、水平方
向、垂直方向の各低域通過フィルタ、高域通過フィル
タ、及び各方向での補間回路からなる。
【0010】このような構成において、符号化装置91
側では、まず、入力データを水平方向の低域通過フィル
タと高域通過フィルタに入力し、水平方向の低域成分と
高域成分に分割する。そして、フィルタ通過後のデータ
を水平方向に1:2にサブサンプリングする。次にサブ
サンプリングされたデータを垂直方向の低域通過フィル
タと高域通過フィルタに入力し、垂直方向の低域成分と
高域成分に分割する。そして、フィルタ通過後のデータ
を垂直方向に1:2にサブサンプリングする。
【0011】これで入力データは、水平方向、垂直方向
ともに低域成分のLL帯域データ、水平方向は低域成
分、垂直方向は高域成分のLH帯域データ、水平方向は
高域成分、垂直方向は低域成分のHL帯域データ、水平
方向、垂直方向ともに高域成分のHH帯域データの4つ
の帯域データに分割されたことになる。
【0012】なお、HH帯域データは単に高域成分、L
L帯域成分は低域成分、LH帯域データ、HL帯域デー
タは、ともに中域成分と呼ばれる。
【0013】この後、各帯域データは個々に符号化部9
12にて符号化された後、マルチプレクサ913でデー
タが多重化され、記録媒体に記録されたり、通信回線を
通して伝送されたりする。
【0014】復号装置92では、符号化装置91と逆の
操作が行われ、データが復元される。
【0015】まずデマルチプレクサ923で入力データ
を4つの帯域データに分割し、それぞれ復号部922に
て復号する。そして、垂直方向に補間した後、垂直方向
の低域通過フィルタと高域通過フィルタに入力し、それ
ぞれ低域成分と高域成分を取り出し、2つのデータに合
成する。次に水平方向に補間し、水平方向の低域通過フ
ィルタと高域通過フィルタに入力し、それぞれ低域成分
と高域成分を取り出した後、合成し再生画像を得る。
【0016】ここで、符号化部912、復号部922で
の処理内容によって画質や符号量が決まる。
【0017】サブバンド符号化を用いた高能率符号化方
式の従来の技術の例としては、西川、他、「ディジタル
VTR用高能率符号化方式の検討(その2)」、テレビ
ジョン学会年次大会、ITEC’90,pp119〜1
20や、入江、他、「HDTV用サブバンド符号化構成
法の検討」、画像符号化シンポジウム、PCSJ89,
pp83〜84がある。
【0018】前者の従来技術は、入力データを連続する
2フレームのデータの和と差をとることによって時間方
向に低域成分と高域成分の2つのフレームに分割し、そ
の後各フレームを2次元帯域分割フィルタで4つの帯域
に分割する。そして、それぞれの帯域データを横8画素
×縦8画素のブロック毎に離散コサイン変換(Disc
reet Cosine Transform:以下で
はDCTと呼ぶ)し、画素データを周波数成分に変換す
る。そして、低周波数帯域の直流成分は入力データと1
つ前のデータの再生値の差分値を量子化するDPCMに
よって符号化し、それ以外のデータをPCMによって符
号化するものである。
【0019】また、後者の従来技術は、入力データを図
1の例と同様に4つの帯域に分割する。このうち、LL
成分はDCTを用いて画素データを周波数成分に変換
し、量子化し、可変長符号化する。LH成分はDPCM
後の量子化値を可変長符号化する。HL成分とHH成分
はPCMによって量子化、量子化値を可変長符号化する
ものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】サブバンド符号化の場
合、帯域分割後の高周波数成分を含む帯域データには特
徴があり、その特徴に適した符号化方式を用いることが
必要である。
【0021】例えば、図10に示したような画像データ
を図9に示した2次元帯域分割フィルタ91に入力した
場合、帯域分割後の各帯域データは図3に示すようにな
る。
【0022】即ち、LL帯域は原データを縮小したよう
な画像、LH帯域は垂直方向のエッジを取り出したよう
な画像、HL帯域は水平方向のエッジを取り出したよう
な画像、HH帯域は斜め方向のエッジや角のように水平
垂直両方向のエッジ成分を取り出したような画像にな
る。LL帯域は水平垂直両方向に相関が大きく、LH帯
域は水平方向に相関が大きく、HL帯域は垂直方向に相
関が大きく、HH帯域はどの方向にも相関は大きくな
い。
【0023】前者の従来の技術では、帯域分割後の全て
の帯域データを横8画素×縦8画素のブロック毎にDC
Tしている。DCTはそのブロックに含まれている電力
を少ない成分に集中させ、原データより少ないデータ量
で表すものである。一般に画像データは画素間の相関が
高く、DCTすると低域成分に電力が集中し、高域成分
の情報量が非常に小さくなる。そのため、原データを符
号化するよりDCT後の係数値を符号化する方が符号化
効率がよくなる。しかしながら、サブバンド符号化の場
合は低周波数帯域データは画素間の相関が高く、DCT
によってデータ量を少なくすることができるが、高周波
数帯域データでは画素間の相関が小さく、少ない係数に
電力が集中しなくなる。そのためDCTを用いてもデー
タ量を圧縮するのは困難である。
【0024】また、後者の従来の技術では、LH成分は
DPCM、HL成分はPCMを用いている。
【0025】サブバンド分割後のLH帯域データ、HL
帯域データは原画像の細かい変化やエッジ成分を取り出
したようなデータとなる。DPCMでは圧縮率を高めよ
うとすると、オーバーロード歪みが発生する。オーバー
ロード歪みは、量子化しようとする値が量子化可能な範
囲よりも大きくなり、量子化可能な範囲を越えた値が切
り捨てられることによって発生する歪みである。一般に
オーバーロード歪みはエッジ部分のように値が急峻に変
化するところで発生する。エッジ部分でオーバーロード
歪みが発生すると、エッジの再現性が悪くなり、エッジ
の位置が後ろにずれるという問題がある。
【0026】図12、13はオーバーロード歪みによっ
てエッジの再現性が悪くなり、エッジ位置が後方にずれ
る場合の例を示したものである。
【0027】図12、13は量子化ステップサイズが4
で、4ビットで量子化(量子化値−8〜+8)した場合
の例で、この場合の量子化範囲は、−32〜+32とな
る。図12で、1段目は入力データ、2段目は前データ
の再生値との差分値、3段目は差分値を量子化した値、
4段目は量子化値を逆量子化した値、5段目は再生値
(前データの再生値と逆量子化値との和)を示してい
る。
【0028】例えば、2つ目の入力データ12が入力さ
れた場合は、前データの再生値との差分値が12−8=
4、量子化値が4/4=1、逆量子化値が1×4=4、
再生値は前データの再生値との和で、8+4=12とな
る。
【0029】この例の入力値と再生値を図示したのが図
13である。エッジ部分では差分値が量子化範囲を超え
てしまうために、再生値が入力値の変化に追従できず、
急峻なエッジがなだらかになり、エッジ位置が後方にず
れている。
【0030】サブバンド符号化の場合、再生画像は各帯
域データの再生値を合成したものになるので、ある帯域
データのエッジ位置がずれていた場合、全体としてはエ
ッジがにじんだように見えたり、エッジが二重になった
ように見えたりし、非常に劣化の大きい再生画像とな
る。
【0031】またHL成分は垂直方向には大きな相関が
あるにもかかわらず、後者の従来の技術では相関を利用
しないPCMを用いているため、高い符号化効率が望め
ない。
【0032】本発明では、画素間の相関が大きい帯域
は、画素間の相関を利用した高能率な符号化ができるよ
うに、相関に適したブロック構成でブロック符号化し、
相関のない帯域はPCMするとよい。
【0033】従って、本発明は、帯域データの特徴を考
慮し、画素間の相関が大きい帯域は、画素間の相関を利
用した高能率な符号化ができるように、相関に適したブ
ロック構成でブロック符号化し、高い符号化効率を達成
し得る符号化装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、画像データを低域通過フィルタと高域通過フ
ィルタを用いて複数の帯域データに分割し、帯域データ
毎に個々に高能率符号化する画像符号化装置であって、
中域成分(LH帯域データ、HL帯域データ))を縦1
画素の矩形ブロック毎、又は横1画素の矩形ブロック毎
にブロック符号化する手段を具備してなることを特徴と
する画像符号化装置によって達成される。
【0035】この画像符号化装置は、低域成分(LL帯
域データ)を、縦、横同数の複数画素からなる正方ブロ
ック毎にブロック符号化する手段、高域成分(HH帯域
データ)をPCM符号化する手段を夫々具備することが
望ましい。
【0036】ここで、ブロック毎の符号化方式として例
えば特願平3−118825に記載されている方式を用
いることができる。これは、1画面のデータを複数のブ
ロックに分割し、ブロック毎に直交変換し、1フィール
ドや1フレームといった一定間隔に発生する符号量を一
定にするように符号量制御しながら、変換係数をブロッ
クの統計量に従って適応的に量子化する方式である。サ
ブバンド分割された帯域毎にブロックの構成方法を変え
ることで、LL帯域データ、LH帯域データ、HL帯域
データともにこの方式を用いて符号化することができ
る。
【0037】
【作用】本発明によると、サブバンド分割後の各帯域の
特徴に合わせたブロック構成でブロック符号化し、ある
いはPCM符号化する。例えば、LL帯域データは横8
画素×縦8画素といった正方ブロック毎に符号化し、L
H帯域データは横8画素×縦1画素といった横長の矩形
ブロック毎に符号化し、HL帯域データは横1画素×縦
8画素といった縦長の矩形ブロック毎に符号化し、HH
成分はPCM符号化する。このように符号化すること
で、高能率な符号化が達成できる。またブロック符号化
はブロック内で符号化が完結するため、エッジ位置がず
れるという問題も生じない。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0039】図1は本発明を用いた画像符号化装置、及
び画像符号化装置で符号化されたデータを復号する復号
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0040】図中、画像符号化装置1は、2次元帯域分
割フィルター11、2元帯域分割フィルターから出力さ
れる帯域分割されたデータを符号化する符号化器12〜
15、符号化器12〜15から出力されるデータを多重
化するマルチプレクサ16からなる。
【0041】2次元帯域分割フィルター11は、ラスタ
ースキャン順に入力されるデジタル画像データを水平方
向、垂直方向ともに低域成分と高域成分に分けるフィル
ターで、LL帯域データ、LH帯域データ、HL帯域デ
ータ、HH帯域データの4つの帯域データが出力され
る。
【0042】LL帯域符号化器12はLL帯域データ
を、LH帯域符号化器13はLH帯域データを、HL帯
域符号化器14はHL帯域データを、HH帯域符号化器
15はHH帯域データを、夫々符号化するものである。
【0043】LL帯域符号化器12では、入力データを
横8画素×縦8画素のブロック順に並べ替えた後、ブロ
ック毎にDCT符号化する。LH帯域符号化器13で
は、入力データを横8画素×縦1画素のブロック順に並
べ替えた後、ブロック毎にDCT符号化する。HL帯域
符号化器14では、入力データを横1画素×縦8画素の
ブロック順に並べ替えた後、ブロック毎にDCT符号化
する。HH帯域符号化器15では、入力データを量子化
した後、可変長符号化する。
【0044】符号化器12〜15から出力される符号は
マルチプレクサ16で多重化され、記録媒体17に記録
されたり、通信回線を通して伝送されたりする。
【0045】図1には記述していないが、符号化後ある
いはマルチプレクサで多重化した後、誤り訂正符号化や
伝送路符号化が行われることがある。またその場合、複
号側にも対応する誤り訂正復号や伝送路復号が行われ
る。
【0046】復号装置2は、入力された符号を帯域毎の
データに分割するデマルチプレクサ18、デマルチプレ
クサ18から出力されるデータを復号する復号器19〜
22,復号器から出力されるデータを合成する2次元帯
域合成フィルター23からなる。
【0047】デマルチプレクサ18は入力されるデータ
をLL帯域データ、LH帯域データ、HL帯域データ、
HH帯域データの4つのデータに分解し、復号器19〜
22に入力する。
【0048】LL帯域復号器19はLL帯域データを、
LH帯域復号器20はLH帯域データを、HL帯域復号
器21はHL帯域データを、HH帯域復号器22はHH
帯域データを、夫々復号するものである。
【0049】LL帯域復号器19では、入力符号を8×
8のブロック毎に復号し、ラスタースキャン順にデータ
を出力する。LH帯域復号器20では、入力符号を8×
1のブロック毎に復号し、ラストスキャン順にデータを
出力する。HL帯域復号器21では、入力符号を1×8
のブロック毎に復号し、ラスタースキャン順にデータを
出力する。HH帯域復号器22では、入力可変長符号を
復号後、逆量子化し、逆量子化値を出力する。
【0050】復号器19〜22で復号されたデータは、
2次元帯域合成フィルタに入力され、再生画像が合成さ
れる。
【0051】図2にLL帯域符号化器12、及びLL帯
域復号器19の実施例のブロック図を示す。
【0052】符号化器12は、ブロック化回路31、D
CT回路32,適応量子化回路33からなり、ブロック
化回路31ではラスタースキャン順に入力されるLL帯
域データを横8画素×縦8画素のブロック順に並べ替
え、DCT回路32に入力する。DCT回路32では、
入力データをブロック毎にDCTして画素データを周波
数成分に変換し、例えばジグザグスキャン順にDCT係
数値を出力する。
【0053】適応量子化回路33では、一定間隔に発生
する符号量を一定に制御しながら、入力データをブロッ
ク内の画素値のダイナミックレンジや分散、DCT後の
係数値のダイナミックレンジや分散といったブロック内
の統計量に従って適応的に量子化ビット数や量子化ステ
ップサイズを決定し、量子化する。そして、適応量子化
回路33からは各係数を量子化するのに用いた量子化ス
テップサイズと量子化ビット数を示す付加情報と量子化
結果である量子化インデックスがマルチプレクサ16に
出力される。
【0054】復号器19は、逆量子化回路34、逆DC
T回路35、ブロック分解回路36からなり、逆量子化
回路34では、デマルチプレクサ18から入力される付
加情報から量子化ステップサイズと量子化ビット数を求
め、符号を逆量子化する。そして逆量子化の結果である
DCT係数値を逆DCT回路35に入力する。
【0055】逆DCT回路35では、入力データを8×
8ブロック毎に逆DCTして周波数成分を画素データに
変換し、ブロック分解回路36に出力する。ブロック分
解回路36では、ブロック毎に入力されるデータをラス
タースキャン順に出力する。
【0056】図3にブロック化回路31のブロック図を
示す。ブロック化回路31は16ライン分のデータを格
納できるメモリ41を備え、メモリコントローラ42に
よってラスタースキャン順に入力されるデータを横8画
素×縦8画素のブロック順に出力するように制御され
る。
【0057】図4に1ラインのデータが360の場合の
メモリコントローラ42の動作をフローチャートで示
す。
【0058】まずステップS101で初期設定をする。
1ラインのデータ数を示すxを360、メモリのライン
数を示すyを16、横方向のブロックサイズを示すbx
を8、縦方向のブロックサイズを示すbyを8、入力デ
ータを格納するメモリの位置を示すipを0、データを
出力するメモリの位置を示すopをメモリサイズの半分
である(x×y)/2とする。ここで、メモリには
(0,0)を左上のアドレスとする2次元アドレスでア
クセスできるとする。
【0059】次にステップS102〜S108で1つの
データの入力と出力を行う。
【0060】ステップS102で入力データをメモリに
格納する。ここで、メモリにラスタースキャン順にデー
タを入力した場合、ip番目のデータはメモリの(ip
%x,ip/x)に記録される。ここでip/x、ip
%xはそれぞれip÷xの商と余りを示す。
【0061】ステップS103ではメモリからデータを
出力する。メモリに格納されているデータをブロック順
に読み出す場合、op番目のデータはラスタースキャン
順のブロックの番号bnがbn=op/(bx×b
y)、ブロック内での2次元アドレスが(op%bx,
(op%(bx×by))/bx)となる。即ち、op
番目のデータを出力するアドレスは、((bn%(x/
bx))×bx+op%bx,(bn/(x/bx))
×by+(op%(bx×by))/bx)となる。
【0062】次に、ステップS104でip、opそれ
ぞれインクリメントする。
【0063】ステップS105でipがx×yより小さ
い、即ち、メモリのアドレス範囲内の場合はステップS
107にジャンプし、そうでない場合はステップS10
6にてip=0とした後、ステップS107に進む。ス
テップS107ではopがx×yより小さい、即ちメモ
リのアドレス範囲内の場合はステップS109にジャン
プし、そうでない場合はステップS108にてop=0
とした後ステップS109に進む。
【0064】ステップS109では、データが終了した
か否かを判定し、ここで未終了と判定された場合には、
これらの操作(ステップS102からステップS109
まで)をデータが終了するまで繰り返す。
【0065】上記の動作で、ラスタースキャン順にメモ
リの半分にデータを書き込みを行っている間に、残りの
半分のメモリからブロック順にデータを読み出すことに
なる。
【0066】図5に適応量子化回路33のブロック図を
示す。適応量子化回路33は、入力データを1フレー
ム、あるいは1フィールド時間といった一定時間遅延さ
せる遅延回路51、入力データの統計量を計算し各入力
値を何ビットで量子化するかを決定するビット割り当て
回路52、遅延回路51からの入力データをビット割り
当て回路52から入力される情報を用いて量子化する量
子化回路53からなる。
【0067】ビット割り当て回路52では、まず入力デ
ータのブロック毎にダイナミックレンジ、分散などを1
フレームや1フィールドといった一定期間にわたって計
算し、その計算結果から各ブロックに配分するビット数
を求める。そして、予めビット配分値毎に複数用意して
いる、ブロック内の各係数値を何ビットで量子化するか
を示すビット割り当てパターンから最適なものを選択す
る。次に、選択したビットパターンで量子化したときの
量子化誤差が小さくなるように量子化ステップサイズを
決定する。そして、ビット配分値を示す情報とビット割
り当てパターンを示す情報と量子化ステップサイズを示
す情報を量子化回路53及びマルチプレクサ16に出力
する。
【0068】図6に量子化回路53で1ブロックの係数
値を量子化する動作をフローチャートで示す。
【0069】まずステップS201でビット割り当て回
路52で計算されたブロック内の各係数を量子化するの
に必要な付加情報、即ちビット配分値を示す情報と量子
化ビット数を示す情報と量子化ステップサイズを示す情
報を入力する。そしてステップS202でブロック内の
変換係数の順番を示すiを1とする。
【0070】次にステップS203で、ステップS20
1で入力した付加情報からi番目の係数を量子化するの
に用いるビット数とステップサイズを求める。そして、
量子化ビット数が0ビットの場合は何も出力せずにステ
ップS207にジャンプする。量子化ビット数が0ビッ
トでない場合は、ステップS205で量子化を行い、ス
テップS206で量子化結果である量子化インデックス
を出力する。そして、ステップS207でiが64より
小さいかどうかを判定し、64より小さい場合はブロッ
ク内の係数値が続くのでステップS208でiをインク
リメントし、ステップS203〜206の処理を繰り返
す。iが64になると1ブロックの係数値の量子化が終
了する。
【0071】以上はLL帯域の符号化器12及び復号器
19の実施例であるが、LH帯域の符号化器13及び復
号器20は、図2のブロック化回路31をラスタースキ
ャン順に入力されるデータを横8画素×縦1画素のブロ
ック順に出力する回路とし、また、ブロック分解回路3
6を横8画素×縦1画素のブロック順に入力されるデー
タをラスタースキャン順に出力する回路とし、DCT回
路32と逆DCT回路35で8つのデータの1次元DC
T及び1次元逆DCTを行うようにし、適応量子化回路
33及び逆量子化回路34を8つのデータのブロック毎
に処理するように構成することで実現される。
【0072】但し、この場合はブロック化回路及びブロ
ック分解回路の入力順と出力順は同じになる。
【0073】また、HL帯域の符号化器14及び復号器
21も同様に、図2のブロック化回路31をラスタース
キャン順に入力されるデータを横1画素×縦8画素のブ
ロック順に出力する回路にすることとブロック分解回路
36を横1画素×縦8画素のブロック順に入力されるデ
ータをラスタースキャン順に出力する回路にすること、
DCT回路32と逆DCT回路35で8データの1次元
DCT及び1次元逆DCTを行うこととすること、適応
量子化回路33及び逆量子化回路34を8つのデータの
ブロック毎に処理するように構成することで実現され
る。
【0074】HL帯域のブロック化回路の動作は、図4
でbx=1とした場合の動作になる。
【0075】図7にHH帯域の符号化器15及び復号器
22の実施例のブロック図を示す。
【0076】符号化器15は、入力データを量子化する
量子化器61、ランレングス符号化を行うランレングス
符号化器62、可変長符号化を行う可変長符号化器6
3、64、及び複数の入力を多重化するマルチプレクサ
65からなる。
【0077】入力されるHH帯域データは量子化器61
で量子化される。そして量子化結果が0の場合、ランレ
ングス符号化器62に1ビットの情報‘0’を出力す
る。量子化結果が0以外の場合、ランレングス符号化器
62に1ビットの情報‘1’を出力するとともに、量子
化結果である量子化インデックスを可変長符号化器63
に、量子化インデックスのビット数情報を可変長符号化
器63、64に出力する。
【0078】即ち、ランレングス符号化器62には、量
子化結果毎に量子化結果が0か0以外かを示す情報(以
下では有意情報と呼ぶ)が入力され、有意情報が‘1’
の場合に可変長符号化器63に量子化インデックスと量
子化ビット数が、可変長量子化器64に量子化ビット数
情報が入力されることになる。ここで、量子化ビット数
情報から量子化ビット数が一意に定まるので、量子化ビ
ット数と量子化値の範囲の関係は図8に示すようにな
る。
【0079】ランレングス符号化器62では、‘0’か
‘1’の有意情報をランレングス符号化する。即ち、
‘0’が連続する数と‘1’が連続する数(以下ランと
呼ぶ)をカウントし、ランに対応する可変長符号をマル
チプレクサ65に出力する。なお、各ランに対応する符
号を示す符号表は予め用意しておく。
【0080】可変長符号化器63には量子化ビット数毎
に可変長符号表が用意されており、まずビット数情報に
よって対応する可変長符号表が選択される。そして、次
に入力される量子化インデックスに対応する可変長符号
が出力される。
【0081】可変長符号化器64にはビット数情報に対
応する可変長符号を示した符号表が用意されており、入
力されるビット数情報に対応する可変長符号を出力す
る。
【0082】マルチプセクサ65では、ランレングス符
号化器62及び可変長符号化器63、64からの入力デ
ータを多重化し、マルチプレクサ16に出力する。
【0083】復号器22は、多重化されたデータを複数
のデータに分割するデマルチプレクサ66、ランレング
ス復号を行うランレングス復号器67、可変長符号を復
号する復号器68、69、及び入力データを逆量子化す
る逆量子化器70からなる。
【0084】復号器22では、まず入力されるデータが
デマルチプレクサ66で有意情報、量子化インデック
ス、量子化ビット数情報に分けられ、それぞれランレン
グス復号器67、復号器68、69に入力される。
【0085】ランレングス復号器67では、入力符号を
‘0’,‘1’のランに復号し、1画素毎に‘0’又は
‘1’の有意情報を逆量子化器70に出力する。
【0086】復号器68では、復号器69から入力され
るビット数情報とデマルチプレクサ66から入力される
可変長符号から量子化インデックスを復号し、逆量子化
器70に出力する。
【0087】復号器69では、入力される可変長符号か
ら量子化ビット数情報を復号し、復号器68と逆量子化
器70に出力する。
【0088】逆量子化器70では、ランレングス復号器
67からの入力が‘0’の場合には逆量子化器として
‘0’を出力し、‘1’の場合には復号器68、69か
ら入力される量子化インデックスと量子化ビット数情報
から逆量子化値を求め、(HH帯域での)出力画像デー
タとして出力する。
【0089】以上、詳述したように、本実施例によれ
ば、入力画像データをLL帯域、LH帯域、HL帯域、
HH帯域の4つに分割し、LL帯域の画像成分について
は、横8画素×縦8画素で、LH帯域については横8画
素×縦1画素で、HL帯域については横1画素×縦8画
素で、夫々ブロック化し、ブロック毎にDCT符号化す
るとともに、HH帯域では量子化後、可変長符号化を行
うので、サブバンド分割後の帯域データ毎に帯域データ
の特徴に適したブロック構成で符号化することとなり、
高能率な符号化が実現できる。また、LL帯域、LH帯
域、HL帯域ではブロック内で符号化が完結するブロッ
ク符号化を用いているので、エッジ位置のずれもない。
【0090】なお、上記の実施例は一例であり、サブバ
ンド分割は実施例のように4帯域に分割する例以外に、
情報量の多いLL帯域をさらに4分割する方式など、さ
まざまな方式に本発明が適応可能である。
【0091】LL帯域データ、LH帯域データ、HL帯
域データのブロック構成も、LL帯域では実施例で用い
た横8画素×縦8画素以外に横4画素×縦4画素や横1
6画素×縦16画素、横8画素×縦4画素など、LH帯
域では横8画素×縦1画素以外に横4画素×縦1画素や
横16画素×縦1画素など、HL帯域では横1画素×縦
8画素以外に横1画素×縦4画素や横1画素×縦16画
素など、あらゆるサイズで実現可能である。
【0092】また、直交変換として実施例で用いたDC
T以外にもKL変換やアダマール変換なども用いること
ができる。
【0093】さらに、符号化方式も上記の例は一例であ
り、サブバンド分割後の各帯域の特徴に適したブロック
構成で符号化するブロック符号化方式全てで本発明を適
用できる。
【0094】
【発明の効果】本発明によると、サブバンド分割後の帯
域データ毎に帯域データの特徴に適したブロック構成で
符号化をするため、エッジ位置のずれもなく高能率な符
号化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の符号化器12及び復号器19
のブロック図である。
【図3】ブロック化回路31のブロック図である。
【図4】メモリコントローラ42の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】適応量子回路33のブロック図である。
【図6】量子化器53の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の実施例の符号化器15及び復号器22
のブロック図である。
【図8】HH帯域符号化器15及びHH帯域復号器22
での量子化ビット数と量子化値の範囲との関係である。
【図9】サブバンド符号化のブロック図である。
【図10】入力画像データの例である。
【図11】図10の画像データをサブバンド分割した例
である。
【図12】DPCMでオーバーロード歪みが発生する場
合の数値例である。
【図13】図12の例の入力値と再生値を図示したもの
である。
【符号の説明】
1 符号化装置 2 復号装置 11 2次元帯域分割フィルター 12 LL帯域符号化器 13 LH帯域符号化器 14 HL帯域符号化器 15 HH帯域符号化器 16 マルチプレクサ 17 記録媒体又は通信回線 18 デマルチプレクサ 19 LL帯域復号器 20 LH帯域復号器 21 HL帯域復号器 22 HH帯域復号器 23 2次元帯域合成フィルター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを低域通過フィルタと高域通
    過フィルタを用いて複数の帯域データに分割し、帯域デ
    ータ毎に個々に高能率符号化する画像符号化装置におい
    て、中域成分を縦1画素の矩形ブロック毎、又は横1画
    素の矩形ブロック毎にブロック符号化する手段を具備し
    てなることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 低域成分を、縦、横同数の複数画素から
    なる正方ブロック毎にブロック符号化する手段を具備す
    る請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 高域成分をPCM符号化する手段を具備
    する請求項1に記載の画像符号化装置。
JP10668593A 1993-05-07 1993-05-07 画像符号化装置 Pending JPH06319128A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044744A1 (ja) * 2007-10-01 2009-04-09 Sharp Kabushiki Kaisha 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符復号化システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044744A1 (ja) * 2007-10-01 2009-04-09 Sharp Kabushiki Kaisha 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符復号化システム
US8340445B2 (en) 2007-10-01 2012-12-25 Sharp Kabushiki Kaisha Image encoding device, image encoding method, image encoding/decoding system

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