JPH0631879B2 - 高レベル放射性物質貯蔵施設 - Google Patents
高レベル放射性物質貯蔵施設Info
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- JPH0631879B2 JPH0631879B2 JP59254645A JP25464584A JPH0631879B2 JP H0631879 B2 JPH0631879 B2 JP H0631879B2 JP 59254645 A JP59254645 A JP 59254645A JP 25464584 A JP25464584 A JP 25464584A JP H0631879 B2 JPH0631879 B2 JP H0631879B2
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- Japan
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- radioactive material
- pedestals
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、高レベル放射性物質貯蔵施設に関するもので
ある。
ある。
「従来の技術と発明が解決しようとする課題」 キャニスタ（放射性物質の缶詰）を貯蔵する方式には、
大別して、空冷方式と水冷方式とがある。
大別して、空冷方式と水冷方式とがある。
空冷方式の放射性物質貯蔵施設は、通常、下部が多数の
貯蔵ピットを配列した放射性物質貯蔵室、上部がオペレ
ーティングフロアーであり、該オペレーティングフロア
ーから貯蔵ピットへとキャニスタを収納し得るようにな
っている（例えば特開昭54-19097号公報）。
貯蔵ピットを配列した放射性物質貯蔵室、上部がオペレ
ーティングフロアーであり、該オペレーティングフロア
ーから貯蔵ピットへとキャニスタを収納し得るようにな
っている（例えば特開昭54-19097号公報）。
この場合の建屋躯体は、放射線遮蔽性能を有する鉄筋コ
ンクリート造であり、貯蔵ピットを形成した放射性物質
貯蔵室内の貯蔵部は、その建屋躯体と一体乃至一体的で
ある。
ンクリート造であり、貯蔵ピットを形成した放射性物質
貯蔵室内の貯蔵部は、その建屋躯体と一体乃至一体的で
ある。
しかし、貯蔵部は、キャニスタからの発熱及び放射線の
影響を受けて、１００〜１５０℃の高温となるため、か
なりの熱膨張を生じて、これが建屋躯体、その他へ力学
的に悪作用をし、更には、その熱の大半が建屋躯体やそ
の他へ最も強大な伝導熱として直接的に伝達されるの
で、建屋の主要構造部に大きな応力、変形、クラック、
コンクリート劣化等が発生して、建屋の構造的耐久性、
力学的健全性、機密性等の所要性能を損なう問題点があ
る。
影響を受けて、１００〜１５０℃の高温となるため、か
なりの熱膨張を生じて、これが建屋躯体、その他へ力学
的に悪作用をし、更には、その熱の大半が建屋躯体やそ
の他へ最も強大な伝導熱として直接的に伝達されるの
で、建屋の主要構造部に大きな応力、変形、クラック、
コンクリート劣化等が発生して、建屋の構造的耐久性、
力学的健全性、機密性等の所要性能を損なう問題点があ
る。
まだ、水冷方式の水中貯蔵施設は、建屋の貯蔵室内にプ
ールを設け、該プールの水中に配したラック、枠体等に
より、キャニスタ等を水中貯蔵するようにしている。
ールを設け、該プールの水中に配したラック、枠体等に
より、キャニスタ等を水中貯蔵するようにしている。
しかし、このような水中貯蔵施設は、冷却のために多量
の水を要し、冷却塔によって環境汚染を生ずる可能性が
あり、水の精製、分離された放射性廃棄物の中間処理及
び最終処理の設備並びに経費を要し、その上に、水の非
密封性による放射能汚染の防止、水槽の高い密封性確
保、その他の各種付帯整備を要し、高い安全維持・運転
費を要する等、他にも種々の問題点がある。
の水を要し、冷却塔によって環境汚染を生ずる可能性が
あり、水の精製、分離された放射性廃棄物の中間処理及
び最終処理の設備並びに経費を要し、その上に、水の非
密封性による放射能汚染の防止、水槽の高い密封性確
保、その他の各種付帯整備を要し、高い安全維持・運転
費を要する等、他にも種々の問題点がある。
ところで、竪型の円筒状シェルから成る原子炉圧力容器
では、その上部を、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸方
向に可動に、かつ、それぞれその軸線上に位置させた四
方四つのリンクにより、吊り持させるようにした支持手
段のものがある（実開昭57-97297号公報）。このように
すると、原子炉圧力容器の全方位の熱膨張に対応でき
る。
では、その上部を、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸方
向に可動に、かつ、それぞれその軸線上に位置させた四
方四つのリンクにより、吊り持させるようにした支持手
段のものがある（実開昭57-97297号公報）。このように
すると、原子炉圧力容器の全方位の熱膨張に対応でき
る。
しかし、かかるリンクによる支持手段は、この種の原子
炉圧力容器なるが故に可能なのであって、多数の貯蔵ピ
ット配列した大掛かりな貯蔵部について適用すること
は、リンク自体の機械的耐力だけでなく、貯蔵部構造物
及び周辺構造物の構造耐力、ピット構造の剛性、耐震健
全性、安全性等に問題が生ずる。
炉圧力容器なるが故に可能なのであって、多数の貯蔵ピ
ット配列した大掛かりな貯蔵部について適用すること
は、リンク自体の機械的耐力だけでなく、貯蔵部構造物
及び周辺構造物の構造耐力、ピット構造の剛性、耐震健
全性、安全性等に問題が生ずる。
そこで、本発明は、水冷方式のような基本的な不都合の
ない空冷方式を採用し、この空冷施設のもつ貯蔵部が１
００〜１５０℃の高温となることによる上述の各種の不
都合を除去して、従来のいずれの方式の施設でも得られ
なかった優れた施設を提供しようとするものであり、ま
た、上述のようなリンクによる吊り支持では十分に得ら
れない支持手段の機械的耐力、貯蔵部構造物及び周辺構
造物の構造耐力、ピット構造の剛性、耐震健全性、安全
性等を確保できるようにしようとするものである。
ない空冷方式を採用し、この空冷施設のもつ貯蔵部が１
００〜１５０℃の高温となることによる上述の各種の不
都合を除去して、従来のいずれの方式の施設でも得られ
なかった優れた施設を提供しようとするものであり、ま
た、上述のようなリンクによる吊り支持では十分に得ら
れない支持手段の機械的耐力、貯蔵部構造物及び周辺構
造物の構造耐力、ピット構造の剛性、耐震健全性、安全
性等を確保できるようにしようとするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的達成のため、本発明は、建屋内に多数の貯蔵ピ
ットを配列した放射性物質貯蔵室を有して成る空冷方式
の高レベル放射性物質貯蔵施設において、放射性物質貯
蔵室内に、多数の貯蔵ピットを蜂の巣状に形成した貯蔵
部構造物を、建屋と別体に設けて、該貯蔵部構造物をそ
の放射性物質貯蔵室内に熱膨張可能に収容するととも
に、該貯蔵部構造物の下面を、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，
Ｙ−Ｙ軸上の前後・左右にて局部的な台座を介して建屋
内床上に支持させ、これらの台座は、一方向の突条を有
する突条付きプレートとその突条に対応する溝を備えた
溝付きプレートとを摺動自在に重畳係合させて、両プレ
ート間で一方向にのみ可動の摺動台座に構成し、而し
て、上記前後の摺動台座はＹ−Ｙ軸方向にのみ可動に、
また、左右の摺動台座はＸ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれ
ぞれ配備させて、各々一方のプレートを建屋内の床上
に、かつ、他方のプレートを貯蔵部構造物の下面に定着
させたことを特徴とする。
ットを配列した放射性物質貯蔵室を有して成る空冷方式
の高レベル放射性物質貯蔵施設において、放射性物質貯
蔵室内に、多数の貯蔵ピットを蜂の巣状に形成した貯蔵
部構造物を、建屋と別体に設けて、該貯蔵部構造物をそ
の放射性物質貯蔵室内に熱膨張可能に収容するととも
に、該貯蔵部構造物の下面を、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，
Ｙ−Ｙ軸上の前後・左右にて局部的な台座を介して建屋
内床上に支持させ、これらの台座は、一方向の突条を有
する突条付きプレートとその突条に対応する溝を備えた
溝付きプレートとを摺動自在に重畳係合させて、両プレ
ート間で一方向にのみ可動の摺動台座に構成し、而し
て、上記前後の摺動台座はＹ−Ｙ軸方向にのみ可動に、
また、左右の摺動台座はＸ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれ
ぞれ配備させて、各々一方のプレートを建屋内の床上
に、かつ、他方のプレートを貯蔵部構造物の下面に定着
させたことを特徴とする。
「作用」 如上の構成であり、多数の貯蔵ピットを蜂の巣状に形成
した貯蔵部構造物の各貯蔵ピットには、キャニスタを収
容し、これに伴う発熱を各貯蔵ピット内に流れる冷却空
気で空冷する。この空冷でも貯蔵部構造物は１００〜１
５０℃程度の温度となるが、この貯蔵部構造物から建屋
躯体へと伝達される直接的な伝導熱は、局部的な数箇所
の台座を介して伝達される分だけとなる。したがって、
建屋躯体に伝えられる熱は、他の輻射熱等を含めてもか
なり小さくなり、建屋躯体での高熱による悪影響は生じ
ない。
した貯蔵部構造物の各貯蔵ピットには、キャニスタを収
容し、これに伴う発熱を各貯蔵ピット内に流れる冷却空
気で空冷する。この空冷でも貯蔵部構造物は１００〜１
５０℃程度の温度となるが、この貯蔵部構造物から建屋
躯体へと伝達される直接的な伝導熱は、局部的な数箇所
の台座を介して伝達される分だけとなる。したがって、
建屋躯体に伝えられる熱は、他の輻射熱等を含めてもか
なり小さくなり、建屋躯体での高熱による悪影響は生じ
ない。
また、貯蔵部構造物の発熱は、大半が空冷されることに
なるから、冷却空気による排熱量は、より多くなり、排
熱利用の利用率を向上させる。
なるから、冷却空気による排熱量は、より多くなり、排
熱利用の利用率を向上させる。
而して、貯蔵部構造物は、自体の発熱で熱膨張するが、
摺動台座が二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上にあって
各軸方向に可動で、該貯蔵部構造物の全方位の熱膨張を
許容し、建屋躯体、その他への力学的な悪作用を除去す
る。
摺動台座が二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上にあって
各軸方向に可動で、該貯蔵部構造物の全方位の熱膨張を
許容し、建屋躯体、その他への力学的な悪作用を除去す
る。
更に、摺動台座は、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上
にあって各軸方向にのみ可動であり、その構造・機能
上、貯蔵部構造物が大きくかつ大重量であっても支持手
段としての機械的耐力を十分に保有し、また、貯蔵部構
造物及び周辺構造物には、構造力学上からの適切な構造
耐力を保有させ、そして、地震力に対しては、貯蔵部構
造物と建屋とを剛に結合する一体構造としての結合機能
を発揮して、ピット構造の剛性を高め、耐震健全性、安
全性等の確保を可能にする。
にあって各軸方向にのみ可動であり、その構造・機能
上、貯蔵部構造物が大きくかつ大重量であっても支持手
段としての機械的耐力を十分に保有し、また、貯蔵部構
造物及び周辺構造物には、構造力学上からの適切な構造
耐力を保有させ、そして、地震力に対しては、貯蔵部構
造物と建屋とを剛に結合する一体構造としての結合機能
を発揮して、ピット構造の剛性を高め、耐震健全性、安
全性等の確保を可能にする。
「実施例」 その１． 第１図乃至第３図は、第１の実施例を示している。
図において、Ａは、鉄筋コンクリートから成る建屋躯
体、１は、地下の放射性物質貯蔵室、２は、該放射性物
質貯蔵室の上に設けた地上オペレーティングフロアー、
３は、建屋躯体と別体でかつ放射性物質貯蔵室１内に熱
膨張可能に収容した貯蔵部構造物である。
体、１は、地下の放射性物質貯蔵室、２は、該放射性物
質貯蔵室の上に設けた地上オペレーティングフロアー、
３は、建屋躯体と別体でかつ放射性物質貯蔵室１内に熱
膨張可能に収容した貯蔵部構造物である。
放射性物質貯蔵室１は、平面形状正方形に形成し、床11
の中央に貯蔵部構造物３の中心部を受ける固定台座12
を、床11の四隅と各辺中間に貯蔵部構造物３の四隅部と
各辺中間部を受ける摺動台座13a …，13b …を設け、上
部周辺に貯蔵部構造物３の上部に対応する段状の梁14を
設け、該梁の外側でオペレーティングフロアー２に通じ
る冷却空気導入路15,15 を設けている。
の中央に貯蔵部構造物３の中心部を受ける固定台座12
を、床11の四隅と各辺中間に貯蔵部構造物３の四隅部と
各辺中間部を受ける摺動台座13a …，13b …を設け、上
部周辺に貯蔵部構造物３の上部に対応する段状の梁14を
設け、該梁の外側でオペレーティングフロアー２に通じ
る冷却空気導入路15,15 を設けている。
オペレーティングフロアー２は、天井クレーン21を備え
ている。
ている。
貯蔵部構造物３は、蛇紋岩等による耐熱コンクリートを
用いた鉄筋コンクリート製又は鋼製缶体に通常のコンク
リートを充填したものとし、放射性物質貯蔵室１内の空
間よりやや小さい長方体に形成し、上端周縁に上記梁14
の段上に対応するフランジ31を形成し、上面に多数のマ
ンホール32…を設けるとともに、これらのマンホールの
下方にそれぞれ横断面円形で縦に開通する貯蔵ピット33
…を設け、かつ、各マンホールと各貯蔵ピットとの間で
全貯蔵ピットを連ねる小空間34を形成し、該小空間を建
屋躯体Ａ外へ通じる排気ダクト（図示せず）に連ね、各
マンホール32…には、鉄筋コンクリート等によるプラグ
35…を着脱自在に嵌挿させている。
用いた鉄筋コンクリート製又は鋼製缶体に通常のコンク
リートを充填したものとし、放射性物質貯蔵室１内の空
間よりやや小さい長方体に形成し、上端周縁に上記梁14
の段上に対応するフランジ31を形成し、上面に多数のマ
ンホール32…を設けるとともに、これらのマンホールの
下方にそれぞれ横断面円形で縦に開通する貯蔵ピット33
…を設け、かつ、各マンホールと各貯蔵ピットとの間で
全貯蔵ピットを連ねる小空間34を形成し、該小空間を建
屋躯体Ａ外へ通じる排気ダクト（図示せず）に連ね、各
マンホール32…には、鉄筋コンクリート等によるプラグ
35…を着脱自在に嵌挿させている。
而して、貯蔵部構造物３は、放射性物質貯蔵室１内に収
容し、下面の中心部、四隅部及び各辺中間部を上記固定
台座12及び摺動台座13a …，13b …上に設置し、周面を
放射性物質貯蔵室１の内周から離間させるとともに、梁
14との間に適宜なクリアランスを設け、該クリアランス
に隙間封じ16を設けている。なお、クリアランス内に所
要に応じてダンパー17…を介在させてもよい。
容し、下面の中心部、四隅部及び各辺中間部を上記固定
台座12及び摺動台座13a …，13b …上に設置し、周面を
放射性物質貯蔵室１の内周から離間させるとともに、梁
14との間に適宜なクリアランスを設け、該クリアランス
に隙間封じ16を設けている。なお、クリアランス内に所
要に応じてダンパー17…を介在させてもよい。
固定台座12は、比較的大きくして貯蔵部構造物３と固定
関係に連係し、四隅部の摺動台座13a …は、水平面内で
全方位可動に、すなわち、単に載置するだけとしてい
る。
関係に連係し、四隅部の摺動台座13a …は、水平面内で
全方位可動に、すなわち、単に載置するだけとしてい
る。
また、各辺中間部の摺動台座13b …は、水平面内で前後
と左右の一方向に可動として、第３図に示すように、突
条付きプレート131 の上に溝付きプレート132 を摺動自
在に載置係合させ、該溝付きプレート上に貯蔵部構造物
３を設置するようにしている。つまり、各辺中間部の摺
動台座13b …は、一方向の突条を有する突条付きプレー
ト131 とその突条に対応する溝を備えた溝付きプレート
132 とを摺動自在に重畳係合させて両プレート間で一方
向にのみ可動に構成し、貯蔵部構造物３の下面を、該下
面の中心を原点とする二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸
上の前後・左右にて、上記前後の摺動台座13b,13b は、
Ｙ−Ｙ軸方向にのみ可動に、また、左右の摺動台座13b,
13b は、Ｘ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれぞれ配備させ
て、それぞれ突条付きプレート131 を放射性物質貯蔵室
１内の床に11の上に、かつ、溝付きプレート132 を貯蔵
部構造物の下面に定着させている。
と左右の一方向に可動として、第３図に示すように、突
条付きプレート131 の上に溝付きプレート132 を摺動自
在に載置係合させ、該溝付きプレート上に貯蔵部構造物
３を設置するようにしている。つまり、各辺中間部の摺
動台座13b …は、一方向の突条を有する突条付きプレー
ト131 とその突条に対応する溝を備えた溝付きプレート
132 とを摺動自在に重畳係合させて両プレート間で一方
向にのみ可動に構成し、貯蔵部構造物３の下面を、該下
面の中心を原点とする二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸
上の前後・左右にて、上記前後の摺動台座13b,13b は、
Ｙ−Ｙ軸方向にのみ可動に、また、左右の摺動台座13b,
13b は、Ｘ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれぞれ配備させ
て、それぞれ突条付きプレート131 を放射性物質貯蔵室
１内の床に11の上に、かつ、溝付きプレート132 を貯蔵
部構造物の下面に定着させている。
如上の構成であるから、天井クレーン21を用いて、プラ
グ35を着脱してキャニスタを貯蔵ピット33へと収納で
き、これにより、貯蔵部構造物３は、キャニスタからの
放熱と放射線で発熱することとなるが、この発熱は、冷
却空気がオペレーテングフロアー２から冷却空気導入路
15,15 を通って放射性物質貯蔵室１内に流入し、下方に
回り込んで貯蔵ピット33…内を上昇し、小空間34を経
て、排気ダクト（図示せず）から建屋躯体Ａ外へと排出
されるので、具合よく冷却される。
グ35を着脱してキャニスタを貯蔵ピット33へと収納で
き、これにより、貯蔵部構造物３は、キャニスタからの
放熱と放射線で発熱することとなるが、この発熱は、冷
却空気がオペレーテングフロアー２から冷却空気導入路
15,15 を通って放射性物質貯蔵室１内に流入し、下方に
回り込んで貯蔵ピット33…内を上昇し、小空間34を経
て、排気ダクト（図示せず）から建屋躯体Ａ外へと排出
されるので、具合よく冷却される。
また、貯蔵部構造物３は、熱膨張を伴うこととなるが、
この膨張は、各種の台座により全方位に許容され、建屋
躯体Ａへの悪影響はない。そして、各辺中間部の摺動台
座13b …は、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上にあっ
て各軸方向にのみ可動であり、その構造、機能上、支持
手段としての機械的耐力を十分に発揮し、貯蔵部構造物
及び周辺構造物には、構造力学上からの適切な構造耐力
を保有させ、地震力に対しては、貯蔵部構造物と建屋と
を剛に結合する一体構造としての結合機能を発揮する。
この膨張は、各種の台座により全方位に許容され、建屋
躯体Ａへの悪影響はない。そして、各辺中間部の摺動台
座13b …は、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上にあっ
て各軸方向にのみ可動であり、その構造、機能上、支持
手段としての機械的耐力を十分に発揮し、貯蔵部構造物
及び周辺構造物には、構造力学上からの適切な構造耐力
を保有させ、地震力に対しては、貯蔵部構造物と建屋と
を剛に結合する一体構造としての結合機能を発揮する。
その２． 第４図は、第２の実施例で、貯蔵部構造物３を平面形状
円形に形成した場合を示している。この場合は、上記第
１の実施例において、放射性物質貯蔵室１も平面形状円
形に形成することとなる。なお、全方位形の摺動台座13
a …は用いなくてもよい。
円形に形成した場合を示している。この場合は、上記第
１の実施例において、放射性物質貯蔵室１も平面形状円
形に形成することとなる。なお、全方位形の摺動台座13
a …は用いなくてもよい。
その３． 第５図は、第３の実施例を示し、この場合は、上記第１
の実施例のものにおいて、貯蔵部構造物３のマンホール
及びプラグをなくしており、また、冷却空気導入路15,1
5 を床11下の中央部までもたらし、固定台座をなくして
いる。その他は、第１の実施例と同じである。
の実施例のものにおいて、貯蔵部構造物３のマンホール
及びプラグをなくしており、また、冷却空気導入路15,1
5 を床11下の中央部までもたらし、固定台座をなくして
いる。その他は、第１の実施例と同じである。
「発明の効果」 本発明によれば、空冷方式の高レベル放射性物質貯蔵施
設の放射性物質貯蔵室内に、多数の貯蔵ピットを蜂の巣
状に形成した貯蔵部構造物を、建屋と別体に設けて、該
貯蔵部構造物をその放射性物質貯蔵室内に熱膨張可能に
収容するとともに、数箇所に配した局部的な台座を介し
て建屋に支持させているので、 水冷方式水中貯蔵施設の場合のような、冷却のため
の多量の水も、冷却塔による環境汚染の心配も、水の精
製、分離に係る放射性廃棄物の中間処理及び最終処理の
設備並びに経費も、水の非密閉性による放射性汚染の防
止も、水槽の高い密封性確保も、その他の各種付帯設備
も、高い安全性維持・運転費も、一切不要である。
設の放射性物質貯蔵室内に、多数の貯蔵ピットを蜂の巣
状に形成した貯蔵部構造物を、建屋と別体に設けて、該
貯蔵部構造物をその放射性物質貯蔵室内に熱膨張可能に
収容するとともに、数箇所に配した局部的な台座を介し
て建屋に支持させているので、 水冷方式水中貯蔵施設の場合のような、冷却のため
の多量の水も、冷却塔による環境汚染の心配も、水の精
製、分離に係る放射性廃棄物の中間処理及び最終処理の
設備並びに経費も、水の非密閉性による放射性汚染の防
止も、水槽の高い密封性確保も、その他の各種付帯設備
も、高い安全性維持・運転費も、一切不要である。
空冷方式の高レベル放射性物質貯蔵施設であり、貯
蔵部構造物が１００〜１５０℃程度の温度となっても、
この貯蔵部構造物から建屋躯体へと伝達される直接的な
伝導熱は局部的な数箇所の台座を介して伝達される分だ
けとなり、建屋躯体に伝えられる熱は、他の輻射熱等を
含めてもかなり小さくなって、従来のような建屋躯体が
高熱になることによる悪影響、すなわち、建屋の主要構
造部に大きな応力、変形、クラック、コンクリート劣化
等を発生させることはなく、構造的耐久性、力学的健全
性、機密性等の所要性能を損なわせる等の不都合を解消
でき、所要性能を長期にわたり確保できる。
蔵部構造物が１００〜１５０℃程度の温度となっても、
この貯蔵部構造物から建屋躯体へと伝達される直接的な
伝導熱は局部的な数箇所の台座を介して伝達される分だ
けとなり、建屋躯体に伝えられる熱は、他の輻射熱等を
含めてもかなり小さくなって、従来のような建屋躯体が
高熱になることによる悪影響、すなわち、建屋の主要構
造部に大きな応力、変形、クラック、コンクリート劣化
等を発生させることはなく、構造的耐久性、力学的健全
性、機密性等の所要性能を損なわせる等の不都合を解消
でき、所要性能を長期にわたり確保できる。
加えて、貯蔵部構造物の下面を建屋の床上に支持させる
台座を、一方向の突条を有する突条付きプレートとその
突条に対応する溝を備えた溝付きプレートとを摺動自在
に重畳係合させて一方向にのみ可動の摺動台座に構成し
て、貯蔵部構造物の下面に対応させて、二次元極座標Ｘ
−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上の前後・左右にて、前後の摺動台座
はＹ−Ｙ軸方向にのみ可動に、また、左右の摺動台座は
Ｘ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれぞれ配備させ、それぞれ
一方のプレートを建屋内の床上に、かつ、他方のプレー
トを貯蔵部構造物の下面に定着させているので、 貯蔵部構造物が１００〜１５０℃の高温となって
も、該貯蔵部構造物の熱膨張を全方位に許容でき、建屋
躯体、その他への力学的な悪作用を排することができ
る。
台座を、一方向の突条を有する突条付きプレートとその
突条に対応する溝を備えた溝付きプレートとを摺動自在
に重畳係合させて一方向にのみ可動の摺動台座に構成し
て、貯蔵部構造物の下面に対応させて、二次元極座標Ｘ
−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上の前後・左右にて、前後の摺動台座
はＹ−Ｙ軸方向にのみ可動に、また、左右の摺動台座は
Ｘ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれぞれ配備させ、それぞれ
一方のプレートを建屋内の床上に、かつ、他方のプレー
トを貯蔵部構造物の下面に定着させているので、 貯蔵部構造物が１００〜１５０℃の高温となって
も、該貯蔵部構造物の熱膨張を全方位に許容でき、建屋
躯体、その他への力学的な悪作用を排することができ
る。
摺動台座の構造・機能上、貯蔵部構造物が大きくか
つ大重量であっても、支持手段としての機械的耐力を十
分に発揮させることができ、また、貯蔵部構造物及び周
辺構造物には、構造力学上の適切な構造耐力を確保させ
ることができ、そして、それらの摺動台座の構造・機能
により、地震力に対しては、貯蔵部構造物と建屋とが一
体構造として剛に結合されることになり、したがって、
ピット構造の剛性を高めることができ、耐震健全性、安
全性等を確保することができる。
つ大重量であっても、支持手段としての機械的耐力を十
分に発揮させることができ、また、貯蔵部構造物及び周
辺構造物には、構造力学上の適切な構造耐力を確保させ
ることができ、そして、それらの摺動台座の構造・機能
により、地震力に対しては、貯蔵部構造物と建屋とが一
体構造として剛に結合されることになり、したがって、
ピット構造の剛性を高めることができ、耐震健全性、安
全性等を確保することができる。
以上、総じて、 従来の水冷方式水中貯蔵施設でも、空冷方式放射性
物質貯蔵施設でも具有していない優れた性能を有する放
射性物質貯蔵施設を提供できる。
物質貯蔵施設でも具有していない優れた性能を有する放
射性物質貯蔵施設を提供できる。
貯蔵部構造物を集中的に通風冷却できるので、冷却
空気による排熱量を増大させることができて、排熱の利
用率を向上させることができる。
空気による排熱量を増大させることができて、排熱の利
用率を向上させることができる。
等々の効果を奏する。
図面は、本発明の実施例を示し、第１図は、第１例の縦
断側面図、第２図は、同例の要部の平面図、第３図は、
同例の他の要部の拡大斜視図、第４図は、第２例の要部
の平面図、第５図は、第３例の縦断側面図である。 Ａ……建屋躯体、１……放射性物質貯蔵室 ２……オペレーティングフロアー ３……貯蔵部構造物、11……床 12……固定台座、13a,13b ……摺動台座 14……梁、15……冷却空気導入路 16……隙間封じ、17……ダンパー 21……天井クレーン、31……フランジ 32……マンホール、33……貯蔵ピット 34……小空間、35……プラグ
断側面図、第２図は、同例の要部の平面図、第３図は、
同例の他の要部の拡大斜視図、第４図は、第２例の要部
の平面図、第５図は、第３例の縦断側面図である。 Ａ……建屋躯体、１……放射性物質貯蔵室 ２……オペレーティングフロアー ３……貯蔵部構造物、11……床 12……固定台座、13a,13b ……摺動台座 14……梁、15……冷却空気導入路 16……隙間封じ、17……ダンパー 21……天井クレーン、31……フランジ 32……マンホール、33……貯蔵ピット 34……小空間、35……プラグ
Claims (1)
- 【請求項１】建屋内に多数の貯蔵ピットを配列した放射
性物質貯蔵室を有して成る空冷方式の高レベル放射性物
質貯蔵施設において、放射性物質貯蔵室内に、多数の貯
蔵ピットを蜂の巣状に形成した貯蔵部構造物を、建屋と
別体に設けて、該貯蔵部構造物をその放射性物質貯蔵室
内に熱膨張可能に収容するとともに、該貯蔵部構造物の
下面を、二次元極座標Ｘ−Ｘ軸，Ｙ−Ｙ軸上の前後・左
右にて局部的な台座を介して建屋内床上に支持させ、こ
れらの台座は、一方向の突条を有する突条付きプレート
とその突条に対応する溝を備えた溝付きプレートとを摺
動自在に重畳係合させて、両プレート間で一方向にのみ
可動の摺動台座に構成し、而して、上記前後の摺動台座
はＹ−Ｙ軸方向にのみ可動に、また、左右の摺動台座は
Ｘ−Ｘ軸方向にのみ可動にそれぞれ配備させて、各々一
方のプレートを建屋内の床上に、かつ、他方のプレート
を貯蔵部構造物の下面に定着させたことを特徴とする高
レベル放射性物質貯蔵施設。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59254645A JPH0631879B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 高レベル放射性物質貯蔵施設 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59254645A JPH0631879B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 高レベル放射性物質貯蔵施設 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61132896A JPS61132896A (ja) | 1986-06-20 |
| JPH0631879B2 true JPH0631879B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=17267893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59254645A Expired - Lifetime JPH0631879B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 高レベル放射性物質貯蔵施設 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631879B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6340941B2 (ja) * | 2014-06-18 | 2018-06-13 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ用冷却装置及び光ファイバの製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4115194A (en) * | 1977-02-22 | 1978-09-19 | The Babcock & Wilcox Company | Reactor pressure vessel support |
| DE2730729A1 (de) * | 1977-07-07 | 1979-01-25 | Nukem Gmbh | Vorrichtung zum lagern bestrahlter bzw. abgebrannter brennelemente aus hochtemperatur-kernreaktoren |
| JPS59231494A (ja) * | 1983-06-15 | 1984-12-26 | 株式会社東芝 | 水中貯蔵設備 |
-
1984
- 1984-11-30 JP JP59254645A patent/JPH0631879B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61132896A (ja) | 1986-06-20 |
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