JPH06318592A - 半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法

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JPH06318592A
JPH06318592A JP10822493A JP10822493A JPH06318592A JP H06318592 A JPH06318592 A JP H06318592A JP 10822493 A JP10822493 A JP 10822493A JP 10822493 A JP10822493 A JP 10822493A JP H06318592 A JPH06318592 A JP H06318592A
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JP
Japan
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film
wiring
wiring structure
barrier film
nitride
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Withdrawn
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JP10822493A
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English (en)
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Hideaki Ono
秀昭 小野
Tadashi Nakano
正 中野
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Cu配線の比抵抗の上昇を抑えて、配線の外面
をバリア膜で被覆する半導体集積回路のCu配線構造体
の製造方法を提供する。 【構成】絶縁膜12の表面全体に、W膜14を形成し、
このW膜14の表面に、窒化Cu(Cu−N)膜16を
成長させる。この窒化Cu膜16には、窒素が約7a
t.%含まれている。その後、下地膜14aとCu配線
16aを形成する。さらにその後、下地膜14aとCu
配線16aの外面のみにW膜を選択的に400Å成長さ
せてW被覆膜18を形成する。W被覆膜18が形成され
たCu配線構造体に、H2 ガス雰囲気中で600℃×1
hの熱処理を施すことにより、Cu配線中の窒素がW被
覆膜18のWと反応して化合物(W−N)が形成され、
Cuの拡散バリア性に優れた配線構造体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路のCu
配線構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体集積回路の配線の材料とし
てはAl、またはAlにSiやCuなどを添加したAl
合金が使用されている。このような配線は、Alが主な
材料として使用されているため、配線の許容電流密度は
(2〜3)×105 A/cm2以下に制限されている。
この理由は、この配線に上記許容電流密度を越える電流
を流すと、エレクトロマイグレーションによりこの配線
が断線してしまうためである。高い電流密度で電流を流
すために、配線材料としてAl中に0.1〜5%のCu
を添加したAl−Cu合金が使用されることがあるが、
エレクトロマイグレーションに対する耐性は満足できる
ものではない。しかも、許容しうる電流密度は改善され
るものの配線の比抵抗は増加し、発熱に伴う信頼性低下
の問題が生じる。
【0003】一方、配線の耐エレクトロマイグレーショ
ン性を向上させるために、Al配線やAl合金配線に代
えて、耐エレクトロマイグレーション性が高く、抵抗が
低い実質的にCuからなるCu配線を用いることが提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしCuは、Alに
比べるとSi(基板)又はSiO2 (絶縁膜)中へ拡散
しやすく、このためトランジスタの正常な動作を妨げる
という問題が生じる。この問題を解決するために、Cu
の拡散防止膜を使用することが提案されている。この中
で、Cu配線にTi、Zr等の金属をイオン注入して窒
素雰囲気で熱処理することにより、Cu配線の周囲に窒
化物バリア膜を形成することが提案されている(特開平
1−231351号公報参照)。Cu配線にイオン注入
された全ての金属イオンをCu配線内部からこのCu配
線の周囲に偏析させ窒化物バリア膜を形成するために
は、注入する金属イオン量と熱処理温度の精密な制御が
必要であり、熱処理条件によってはTi、ZrのCu内
部への再拡散が生じて配線の比抵抗が上昇するという問
題がある。また、金属の窒化物や硼化物を直接Cuの周
囲に成膜する技術も知られているが(特開平1−202
841号公報参照)、この技術では金属の窒化物又は硼
化物の比抵抗はCuに比べて大きいため、実効的な配線
抵抗を上昇させない程度に薄いバリア膜を成膜すること
が困難であり、したがって配線全体の抵抗が上昇してし
まうという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、Cu配線の比
抵抗の上昇を抑えて、配線の外面をバリア膜で被覆する
半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法
は、半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法におい
て、(1)絶縁膜上に金属バリア膜を形成し、(2)該
金属バリア膜上に、窒化Cu、硼化Cu、及び炭化Cu
から選ばれた配線膜を成膜して配線を形成し、(3)該
配線に金属バリア膜を被覆し、(4)該金属バリア膜が
被覆されたCu配線構造体に熱処理を施して、配線に含
まれる窒素、硼素、及び炭素から選ばれた元素と前記金
属バリア膜とを反応させて、前記金属バリア膜の一部を
窒化物膜、硼化物膜、及び炭化物膜から選ばれた化合物
膜にすることを特徴とするものである。
【0007】ここで、窒化Cu、硼化Cu、及び炭化C
uは、Cuにそれぞれ窒素、硼素、及び炭素が固溶体ま
たは混合物などの形で含有されているもの、一部のみが
化合物化しているものも含む概念である。また、金属バ
リア膜として利用可能な金属元素は特に限定されない
が、N、B、C元素との親和性が大きいZr、Ti、T
a、Nb、Mo、Hf、W等が好ましく、例えば、T
a、W、Ta−W合金、Nb、Mo、又はTiが一種類
以上添加されたTa合金、Nb、Mo、Pd、又はPb
が一種類以上添加されたW合金、Nb、Moが一種類以
上添加されたTa−W合金が好ましい。
【0008】
【作用】本発明は、N、B、C元素はTi、Zr元素等
に比べて原子半径が小さく、Cu中を移動しやすいこと
を利用したものである。本発明によれば、窒化Cu等を
成膜して配線を形成し、熱処理することにより配線に含
まれる窒素、硼素、及び炭素と金属バリア膜とを反応さ
せているため、Cu中の元素の残留率が少なく、従って
比抵抗上昇の恐れもない。また、バリア膜全体を窒化、
硼化、又は炭化する必要はないため、Cu中のN、B、
C元素量を制御することによって窒化、硼化、又は炭化
バリア膜厚を薄くすることが可能であり、配線全体の比
抵抗上昇を押えることができる。
【0009】また、Cu膜中へのN、B、C元素の添加
方法には、Cuの反応性スパッタリング、CuとB、又
はCuとCの同時スパッタリング、CuとB、又はCu
とCの合金のスパッタリング、イオンアシストによるC
u膜の成膜、Cu膜成膜後のイオン注入、プラズマ照射
などがあり、限定されるものではない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [第1実施例]図1を参照して、本発明の第1実施例を
説明する。図1は、本発明によるCu配線構造体の製造
方法の一例を示す断面図である。
【0011】図1(a)に示されるように、Si基板1
0の表面に5000ÅのBPSG(Borophosp
hosilicate glass)の絶縁膜12を形
成する。この絶縁膜12の表面全体に、全圧2mTor
rのAr雰囲気中でRFマグネトロンスパッタリングに
より、成膜速度10Å/sで膜厚500ÅのW膜14を
形成する。このW膜14の表面に、全圧2mTorrで
90%Ar+10%N 2 の雰囲気中でRFマグネトロン
スパッタリングによって成膜速度60Å/sで6000
Åの厚さの窒化Cu(Cu−N)膜16を成長させる。
この窒化Cu膜16には、窒素が約7at.%含まれて
いる。その後、図1(b)に示されるように、W膜14
と窒化Cu膜16をパターニングして下地膜14aとC
u配線16aを形成する。さらにその後、図1(c)に
示されるように、CVD法により下地膜14aとCu配
線16aの外面のみにW膜を選択的に400Å成長させ
てW被覆膜18を形成する。このW被覆膜18は、試料
温度を200〜400℃にし、WF6 とH2 の混合ガス
を成膜室へ供給し、この混合ガスの圧力を1Torr以
下にして形成する。この成膜方法によると界面反応が律
速になり、下地膜14aとCu配線16aの外面のみに
Wを選択成長させることができる。W被覆膜18が形成
されたCu配線構造体に、H2 ガス雰囲気中で600℃
×1hの熱処理を施すことにより、Cu配線中の窒素が
W被覆膜18のWと反応して化合物(W−N)が形成さ
れ、Cuの拡散バリア性に優れた配線構造体が得られ
る。
【0012】上記の方法で製造された配線の比抵抗は、
従来の方法(特開平1−231351号公報参照)で製
造された同一組成のバリア膜をもつ配線の比抵抗より低
いことが確認された。また、反応性スパッタリングで形
成された、実施例と同一の化合物バリア膜では、実施例
に比べて実効抵抗が上昇した。ここで、窒化Cu膜16
の他の形成方法を説明する。
【0013】一つは、Cuターゲットを用いて、スパッ
タリングガスを全圧2mTorr、90%Ar+10%
2 とし、RFパワー600W、成膜速度6Å/sとし
た反応性RFマグネトロンスパッタリングにより形成す
る方法がある。さらに、Cuターゲットを用いて、Ar
ガスで成膜速度6Å/sとしてスパッタリングする際
に、イオン電流15mA、イオン加速電圧2kVの窒素
イオンを照射するイオンアシストスパッタリングにより
形成する方法もある。
【0014】尚、この配線構造体を多層化するために
は、W被覆膜18上にSiO2 膜などの絶縁膜を形成
し、この絶縁膜の上に上記した配線構造体を同様の方法
で作製すればよい。 [第2実施例]次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0015】配線構造体の基本構造は、図1に示される
第1実施例の配線構造と同じであり、またSi基板10
(図1参照)と絶縁膜12(図1参照)を形成するまで
は、第1実施例と同じ方法であるため、ここでは、Cu
配線の下地膜の形成、Cu配線の形成、被覆膜の形成、
熱処理についてのみ説明する。 Cu配線の下地膜:全圧2mTorrのArガス雰囲気
中で、RFマグネトロンスパッタリングにより成膜速度
10Å/sで膜厚500ÅのTaバリア膜を形成する。
【0016】Cu配線:Cuターゲットを用いて全圧2
mTorrのArガスにより成膜速度6Å/sとし、C
uをスパッタリングする際にイオン電流15mA、イオ
ン加速電圧2kVの窒素イオンを照射するイオンアシス
トスパッタリングによってCu−N膜(窒化Cu膜)を
6000Å成膜し、その後パターニングして配線を形成
する。
【0017】被覆膜:スパッタリング法によってTa膜
を全面に400Å成長させ、不要部分をエッチングし、
Cu−N配線の外面のみにTa被覆膜を形成する。 熱処理:配線が形成された後、H2 ガス雰囲気中で70
0℃×1.2hの熱処理を施すことにより、配線中の窒
素とTa被覆膜のTaとが化合して化合物が形成されて
Cuの拡散バリア性に優れた配線構造が得られる。
【0018】[第3実施例]次に、本発明の第3実施例
を説明する。配線構造体の基本構造は、図1に示される
第1実施例の配線構造と同じであり、またSi基板10
(図1参照)と絶縁膜12(図1参照)を形成するまで
は、第1実施例と同じ方法であるため、ここでは、Cu
配線の下地膜の形成、Cu配線の形成、被覆膜の形成、
熱処理についてのみ説明する。
【0019】Cu配線の下地膜:全圧1.5mTorr
の、Arガス雰囲気流でRFマグネトロンスパッタリン
グにより成膜速度10Å/sで膜厚500ÅのNbバリ
ア膜を形成する。 Cu配線:直径4インチのCuターゲットの上に10x
10x1mmのボロンチップ(B)を8枚乗せた複合タ
ーゲットを、2mTorrのArガスでRFマグネトロ
ンスパッタリング法により成膜速度8Å/sでCu−B
膜(硼化Cu)を6000Å成膜し、その後パターニン
グして配線を形成する。ここで、ターゲットに乗せるボ
ロンチップ量を変化させることによって容易にCu−B
膜中のB量を制御できる。
【0020】被覆膜:CVD法によってCu配線と下地
膜の外面のみに選択的に400Å成長させてW被覆膜を
形成する。このときのW成膜条件は、試料温度を200
〜400℃とし、WF6 ガスとH2 ガスを混合した混合
ガスを成膜室へ供給し、この混合ガスの圧力を1Tor
r以下にする。これにより界面反応が律速となり、Cu
配線と下地膜の外面のみに選択成長が可能になる。
【0021】熱処理:配線が形成された後に、Arガス
雰囲気中で480℃×2hの熱処理を施すことにより、
Cu配線中の炭素と、下地膜のNb及び被覆膜のWとが
化合して化合物が形成さててCuの拡散バリア性に優れ
た配線構造が得られる。尚、上記実施例では、Cu−C
膜(炭化Cu膜)を形成する例を挙げていないが、Cu
−C膜は、Cu−Bと同様にグラファイトチップ(C)
を用いたRFマグネトロンスパッタリングにより形成で
きる。また、ターゲットに乗せるグラファイトチップ量
を変化させることによって容易にCu−C中のC量を制
御できる。
【0022】次に、本発明の製造方法で製造された配線
の実効的な配線抵抗を、比較例と共に表1に示す。表1
に示される全ての例では、配線とバリア膜の合計の膜厚
を1μmにした。また、比較例のうちのイオン注入によ
るものは、特開平1−231351号公報に記載された
Ti又はZrのイオン注入により形成したものである。
又、比較例のうちの反応性スパッタリングによるもの
は、特開平1−202841号公報の反応性スパッタリ
ングで形成されたものであり、金属窒化物のバリア膜の
バリア膜厚は実施例と同様の1000Å一定とした。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示されるように、Ti又はZrのイ
オン注入による配線は、熱処理温度の僅かな違いによっ
て比抵抗が上昇することが判明した。また、実施例の配
線抵抗は、反応性スパッタリングによる配線抵抗に比
べ、一桁低いものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路のCu配線構造体の製造方法によれば、窒化Cu
等を成膜して配線を形成し、熱処理することにより配線
に含まれる窒素等と金属バリア膜とを反応させているた
め、Cu中の元素の残留率が少ない。しかも、Cu中の
N、B、C元素量を制御することにより窒化、硼化、又
は炭化バリア膜厚を薄くすることができるため、配線全
体の比抵抗上昇を押えることができる。したがって、低
抵抗でかつ拡散を防止可能なCu配線を得ることが可能
になり、比抵抗がAl合金より小さく耐エレクトロマイ
グレーションに優れた、工業的意義が非常に大きいCu
配線を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCu配線構造体の製造方法の一実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 Si基板 12 絶縁膜 14 W膜 14a 下地膜 16 窒化Cu膜 16a Cu配線 18 W被覆膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路のCu配線構造体の製造
    方法において、 絶縁膜上に金属バリア膜を形成し、 該金属バリア膜上に、窒化Cu、硼化Cu、及び炭化C
    uから選ばれた配線膜を成膜して配線を形成し、 該配線に金属バリア膜を被覆し、 該金属バリア膜が被覆されたCu配線構造体に熱処理を
    施して、配線に含まれる窒素、硼素、及び炭素から選ば
    れた元素と前記金属バリア膜とを反応させて、前記金属
    バリア膜の一部を窒化物膜、硼化物膜、及び炭化物膜か
    ら選ばれた化合物膜にすることを特徴とする半導体集積
    回路のCu配線構造体の製造方法。
JP10822493A 1993-05-10 1993-05-10 半導体集積回路のCu配線構造体の製造方法 Withdrawn JPH06318592A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8110748B2 (en) 2003-03-20 2012-02-07 Toshiba Mobile Display Co., Ltd. Wiring, display device and method of manufacturing the same
KR101331432B1 (ko) * 2006-11-28 2013-11-21 엘지디스플레이 주식회사 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그 제조방법
JP2014140078A (ja) * 2008-08-13 2014-07-31 International Business Maschines Corporation 金属相互接続構造体及び金属相互接続構造体の形成方法

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