JPH0631856A - 多層樹脂被覆鋼管 - Google Patents
多層樹脂被覆鋼管Info
- Publication number
- JPH0631856A JPH0631856A JP19376692A JP19376692A JPH0631856A JP H0631856 A JPH0631856 A JP H0631856A JP 19376692 A JP19376692 A JP 19376692A JP 19376692 A JP19376692 A JP 19376692A JP H0631856 A JPH0631856 A JP H0631856A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- resin
- coated steel
- coated
- vinyl chloride
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性及び耐衝撃性良好で耐荷重たわみ性良
好な多層樹脂被膜鋼管を提供する。 【構成】 鋼管の表面にホットメルト接着剤を被覆し、
その上に硬質塩化ビニル樹脂を被覆し、更にその上にア
クリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体樹脂
を被覆してなる多層樹脂被覆鋼管。 【効果】 耐候性及び耐衝撃性良好でかつ耐荷重たわみ
性良好な多層樹脂被覆鋼管が得られる。
好な多層樹脂被膜鋼管を提供する。 【構成】 鋼管の表面にホットメルト接着剤を被覆し、
その上に硬質塩化ビニル樹脂を被覆し、更にその上にア
クリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体樹脂
を被覆してなる多層樹脂被覆鋼管。 【効果】 耐候性及び耐衝撃性良好でかつ耐荷重たわみ
性良好な多層樹脂被覆鋼管が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軽量構造材用多層樹脂被
覆鋼管に関するものである。
覆鋼管に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来、軽量構造材用に広く使用されている
樹脂被覆鋼管は、鋼管に軟質又は硬質塩化ビニル樹脂を
被覆したものや、鋼管に接着剤を塗布し、その周囲にア
クリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体を被
覆したもの等がある。然るに前者のものでは耐候性、耐
衝撃性に問題があり、後者のものは通常の塩化ビニル樹
脂の約４倍の価格であり、高価であると共に耐荷重たわ
み性が悪いという欠点がある。
樹脂被覆鋼管は、鋼管に軟質又は硬質塩化ビニル樹脂を
被覆したものや、鋼管に接着剤を塗布し、その周囲にア
クリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体を被
覆したもの等がある。然るに前者のものでは耐候性、耐
衝撃性に問題があり、後者のものは通常の塩化ビニル樹
脂の約４倍の価格であり、高価であると共に耐荷重たわ
み性が悪いという欠点がある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を改
善せんとするもので、その要旨は鋼管の表面にホットメ
ルト接着剤を被覆し、その上に硬質塩化ビニル樹脂を被
覆し、更にその上にアクリロニトリル−アクリルゴム−
スチレン共重合体樹脂を被覆したことを特徴とする多層
樹脂被覆鋼管にある。
善せんとするもので、その要旨は鋼管の表面にホットメ
ルト接着剤を被覆し、その上に硬質塩化ビニル樹脂を被
覆し、更にその上にアクリロニトリル−アクリルゴム−
スチレン共重合体樹脂を被覆したことを特徴とする多層
樹脂被覆鋼管にある。
【０００４】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明で用いる鋼管はＪＩＳＧ−３４４５の機械構造用炭素
鋼鋼管の少なくとも内面がメッキされたものを用いる。
本発明で用いる接着剤はホットメルトタイプの変性オレ
フィン系または、ポリエステル系のものである。硬質塩
化ビニル樹脂は安価な再生材料で良く、また炭酸カルシ
ウム等の充填材を多量に配合したものでも良い。
明で用いる鋼管はＪＩＳＧ−３４４５の機械構造用炭素
鋼鋼管の少なくとも内面がメッキされたものを用いる。
本発明で用いる接着剤はホットメルトタイプの変性オレ
フィン系または、ポリエステル系のものである。硬質塩
化ビニル樹脂は安価な再生材料で良く、また炭酸カルシ
ウム等の充填材を多量に配合したものでも良い。
【０００５】多層樹脂被覆鋼管の各層の厚み構成は接着
剤層が０．０１〜０．５ｍｍが適当であり、接着剤層の
厚みがこの範囲外だと接着強度が劣り好ましくない。ま
た硬質塩化ビニル樹脂層は０．５〜５．０ｍｍが適当で
あり、硬質塩化ビニル樹脂層の厚みが０．５ｍｍ未満で
は経済的なメリットが得られず、好ましくなく、５．０
ｍｍ以上では耐衝撃性が弱くなり好ましくない。
剤層が０．０１〜０．５ｍｍが適当であり、接着剤層の
厚みがこの範囲外だと接着強度が劣り好ましくない。ま
た硬質塩化ビニル樹脂層は０．５〜５．０ｍｍが適当で
あり、硬質塩化ビニル樹脂層の厚みが０．５ｍｍ未満で
は経済的なメリットが得られず、好ましくなく、５．０
ｍｍ以上では耐衝撃性が弱くなり好ましくない。
【０００６】アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレ
ン共重合体樹脂（以下ＡＡＳ樹脂という）樹脂層の厚み
は０．５〜２．０ｍｍが好ましく０．５ｍｍ未満では耐
候性及び耐衝撃性が弱くなり好ましくなく、２．０ｍｍ
越えると経済的メリットが得られず好ましくない。
ン共重合体樹脂（以下ＡＡＳ樹脂という）樹脂層の厚み
は０．５〜２．０ｍｍが好ましく０．５ｍｍ未満では耐
候性及び耐衝撃性が弱くなり好ましくなく、２．０ｍｍ
越えると経済的メリットが得られず好ましくない。
【０００７】本発明の多層樹脂被覆鋼管は３層クロスヘ
ッドダイを用いてホットメルトタイプの接着剤、硬質塩
化ビニル樹脂、ＡＡＳ樹脂を一度に被覆することによっ
て得られる。
ッドダイを用いてホットメルトタイプの接着剤、硬質塩
化ビニル樹脂、ＡＡＳ樹脂を一度に被覆することによっ
て得られる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明する。 実施例 直径２５．４ｍｍの機械構造用炭素鋼鋼管（ＪＩＳ−Ｇ
３４４５）両面メッキ品にホットメルト接着剤と、重合
度１０２０の硬質塩化ビニル樹脂１００重量部に対し三
塩基性硫酸鉛２重量部、二塩基性硫酸鉛１重量部、ステ
アリン酸カルシウム１重量部、炭酸カルシウム１０重量
部からなる塩化ビニル樹脂組成物と、ＡＡＳ樹脂をクロ
スヘッドダイを用いて鋼管予熱温度２００℃で一度に被
覆し、接着剤層肉厚０．０５ｍ，硬質塩化ビニル樹脂層
肉厚０．７ｍｍ，ＡＡＳ樹脂肉厚０．７ｍｍの外径２
８．３ｍｍの多層樹脂被膜鋼管を得た。得られた多層樹
脂被膜鋼管と従来品である前記と同様の鋼管に前記と同
様の組成物からなる硬質塩化ビニル樹脂を接着層０．０
５ｍｍ厚を介して肉厚１．４ｍｍに被覆した比較例Ａ及
び前記と同様の鋼管に０．０５ｍｍ厚に接着剤を塗布
し、その周囲に肉厚１．４ｍｍ厚の前記と同様のＡＡＳ
樹脂を被覆した比較例Ｂについて耐候性試験結果、衝撃
強度試験結果及びたわみ量測定結果を表１に示す。
明する。 実施例 直径２５．４ｍｍの機械構造用炭素鋼鋼管（ＪＩＳ−Ｇ
３４４５）両面メッキ品にホットメルト接着剤と、重合
度１０２０の硬質塩化ビニル樹脂１００重量部に対し三
塩基性硫酸鉛２重量部、二塩基性硫酸鉛１重量部、ステ
アリン酸カルシウム１重量部、炭酸カルシウム１０重量
部からなる塩化ビニル樹脂組成物と、ＡＡＳ樹脂をクロ
スヘッドダイを用いて鋼管予熱温度２００℃で一度に被
覆し、接着剤層肉厚０．０５ｍ，硬質塩化ビニル樹脂層
肉厚０．７ｍｍ，ＡＡＳ樹脂肉厚０．７ｍｍの外径２
８．３ｍｍの多層樹脂被膜鋼管を得た。得られた多層樹
脂被膜鋼管と従来品である前記と同様の鋼管に前記と同
様の組成物からなる硬質塩化ビニル樹脂を接着層０．０
５ｍｍ厚を介して肉厚１．４ｍｍに被覆した比較例Ａ及
び前記と同様の鋼管に０．０５ｍｍ厚に接着剤を塗布
し、その周囲に肉厚１．４ｍｍ厚の前記と同様のＡＡＳ
樹脂を被覆した比較例Ｂについて耐候性試験結果、衝撃
強度試験結果及びたわみ量測定結果を表１に示す。
【０００９】各測定は以下のように行った。 ［耐候性試験］サンシャインウェザーメーター（スガ試
験機（株）社製）にて１０００時間照射後色差計（スガ
試験機（株）社製））により色差を測定した。 ［耐衝撃性試験］高さ２．０ｍの箇所より荷重３．０ｋ
ｇの落錘を落下させた。 ○：樹脂にひび割れ剥離なし ×：樹脂にひび割れ剥離あり ［荷重たわみ量測定］荷重速度１０ｍｍ／ｍｉｎスパン
９００ｍｍで負荷荷重を加えて比例限界荷重時のたわみ
量を測定した。
験機（株）社製）にて１０００時間照射後色差計（スガ
試験機（株）社製））により色差を測定した。 ［耐衝撃性試験］高さ２．０ｍの箇所より荷重３．０ｋ
ｇの落錘を落下させた。 ○：樹脂にひび割れ剥離なし ×：樹脂にひび割れ剥離あり ［荷重たわみ量測定］荷重速度１０ｍｍ／ｍｉｎスパン
９００ｍｍで負荷荷重を加えて比例限界荷重時のたわみ
量を測定した。
【００１０】
【表１】
【００１１】表１に示すように本発明で得られた多層樹
脂被覆鋼管は従来品である鋼管に硬質塩化ビニル樹脂を
被覆した比較例Ａよりもはるかに耐候性、耐衝撃性が優
れ、また従来品の鋼管に接着剤を塗布しその周囲にＡＡ
Ｓ樹脂を被覆した比較例Ｂよりも耐荷重たわみ性が優れ
ていることがわかる。
脂被覆鋼管は従来品である鋼管に硬質塩化ビニル樹脂を
被覆した比較例Ａよりもはるかに耐候性、耐衝撃性が優
れ、また従来品の鋼管に接着剤を塗布しその周囲にＡＡ
Ｓ樹脂を被覆した比較例Ｂよりも耐荷重たわみ性が優れ
ていることがわかる。
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、耐候
性、耐衝撃性が優れ、耐荷重たわみ性良好な多層樹脂被
覆管が得られると共に製造に当っては溶剤型接着剤を使
用しないので、有機溶剤回収装置等の設備も不要であ
り、大気汚染や爆発や中毒の惧れもないものである。ま
た硬質塩化ビニル樹脂層は安価も再生材や炭酸カルシウ
ム等の充填剤を多量に配合したものが使用できるのでコ
スト的にも安くなるメリットがある。
性、耐衝撃性が優れ、耐荷重たわみ性良好な多層樹脂被
覆管が得られると共に製造に当っては溶剤型接着剤を使
用しないので、有機溶剤回収装置等の設備も不要であ
り、大気汚染や爆発や中毒の惧れもないものである。ま
た硬質塩化ビニル樹脂層は安価も再生材や炭酸カルシウ
ム等の充填剤を多量に配合したものが使用できるのでコ
スト的にも安くなるメリットがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｃ 63/18 9155−4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 鋼管の表面にホットメルト接着剤を被覆
し、その上に硬質塩化ビニル樹脂を被覆し、更にその上
にアクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体
樹脂を被覆したことを特徴とする多層樹脂被覆鋼管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19376692A JPH0631856A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 多層樹脂被覆鋼管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19376692A JPH0631856A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 多層樹脂被覆鋼管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631856A true JPH0631856A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16313456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19376692A Pending JPH0631856A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 多層樹脂被覆鋼管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631856A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100477081B1 (ko) * | 2001-10-12 | 2005-03-17 | (주)픽슨 | 합성수지 피복 보호커버 |
| US11458637B2 (en) | 2015-08-04 | 2022-10-04 | Sony Corporation | Control apparatus, control method, and medical support arm apparatus |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP19376692A patent/JPH0631856A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100477081B1 (ko) * | 2001-10-12 | 2005-03-17 | (주)픽슨 | 합성수지 피복 보호커버 |
| US11458637B2 (en) | 2015-08-04 | 2022-10-04 | Sony Corporation | Control apparatus, control method, and medical support arm apparatus |
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