JPH06317233A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
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- JPH06317233A JPH06317233A JP5128438A JP12843893A JPH06317233A JP H06317233 A JPH06317233 A JP H06317233A JP 5128438 A JP5128438 A JP 5128438A JP 12843893 A JP12843893 A JP 12843893A JP H06317233 A JPH06317233 A JP H06317233A
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Abstract
したものにおいて、洗浄油が燃料によって早期に汚損す
るのを防止すると共に、洗浄油と低質燃料との混合物が
プランジャ摺動面に粘結してプランジャの回動不良を生
ずることのない燃料噴射ポンプを提供する。 【構成】 プランジャバレル(2)のプランジャ(4)
の摺動面に洗浄油供給溝(30)を設け、更にその下方に
洗浄油排出溝(31)を形成し、前記洗浄油供給溝(30)
には洗浄油供給通路(34)側から洗浄油を供給するとと
もに、その洗浄油供給溝(30)より摺動面に押し出され
た洗浄油或いは上方からリークしてきた燃料は、洗浄油
排出溝(31)から排出されるようになっている。上記洗
浄油としてはC重油等の低質な機関燃料に対して、A重
油等の軽質な燃料油を使用するようにしている。
Description
射ポンプに関するものである。
粘度の低質油を燃料とするものがある。かかる低質油を
使用する機関の燃料噴射ポンプにおいては、プランジャ
バレルとプランジャとの摺動面に漏出した燃料が、プラ
ンジャスバネを内装したバネ室側に流出して、そのプラ
ンジャバネに付着したり、上方に跳ね上げられて燃料コ
ントロールラックやピニオンに付着粘結し、動作不良を
生ずる問題がある。
して、プランジャ摺動面に形成した周溝へ外部から粘性
の低い洗浄油を供給循環させて、上方から漏れ落ちる燃
料を洗い流すようにしたものがある(特公平4-47173 号
公報参照)。
て、上方から漏れ出てきた燃料は、その下方を流れる洗
浄油と共に洗浄油タンク側へ洗い流されるが、大量の燃
料が洗浄油中に混入して洗浄油が早期に劣化するため、
短時間で交換しなければならないという不都合があっ
た。特に、この洗浄油回路は排出側が洗浄油タンクに連
通するのみで、大気に開放された状態にあるため圧力が
低く、むしろ燃料を積極的に吸い出すことになって、洗
浄油の劣化をより促進していた。
の潤滑油を使用しており、洗浄油供給溝から供給した洗
浄油がプランジャ摺動面に沿って上昇して、加圧室側か
ら下降してきた低質燃料と混合することによって、その
プランジャ摺動面に粘結し、このためにプランジャの回
動不良による噴射量の調整が正しく行なわれず、エンジ
ンのハンチングやオーバーランを生じるという問題があ
った。
して、プランジャ摺動面に洗浄油を供給するようにした
ものにおいて、洗浄油が燃料によって早期に汚損するの
を防止すると共に、洗浄油と低質燃料との混合によっ
て、プランジャ摺動面に粘結してプランジャの回動不良
を生ずることのない燃料噴射ポンプを提供することを目
的とするものである。
め、この発明では、バレル外周の燃料室と同じく内周の
プランジャ挿入穴とを連通する燃料供給口を備え、プラ
ンジャをその頂部が前記燃料供給口を開閉するように往
復移動させることによって、プランジャ頂部に形成され
る加圧室内に吸入された燃料を圧送するものにおいて、
前記加圧室内からの燃料戻し路の開口部よりも下方にお
けるプランジャバレルのプランジャ摺動面に、外部から
洗浄油が供給される洗浄油供給溝を形成し、更に、その
洗浄油供給溝よりも下方のプランジャ摺動面には、その
プランジャ摺動面の洗浄油を外部に排出する排出通路と
連通する排出溝を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明では、燃料よりも軽質の燃料油を使用す
るもので、そのような燃料油としては、A重油或は軽油
などがあげられる。
のを防止する手段として、この出願の第3の発明では、
洗浄油の供給圧力を燃料供給圧力の2/3以上とするも
のである。
ジャ外周面に沿ってバレルの下端よりバネ室側へ漏出す
るのを防止する手段として、この出願の請求項4の発明
では、その排出溝を、バレルのプランジャ摺動面下端よ
りプランジャストロークの長さ分以上高くするものであ
る。
料を従来のように燃料室に戻すことに代えて、この出願
の請求項5の発明では、その戻し路を燃料噴射ポンプ外
部に導出するものが提供される。
給溝を排出通路側にも連通させるものである。
油供給溝よりも上方におけるプランジャ摺動面に、前記
加圧室側から漏れ出た燃料を外部に排出する燃料排出溝
を形成することを特徴とする。
浄油として燃料油を供給する場合において、外部周辺部
にその燃料油ミストが排出されるのを防止するため、プ
ランジャバネ室を密閉して大気側へ導出するか、或は、
プランジャバネ室を突き棒外周部で密封して、その突き
棒外径をプランジャ外径と同一にすることで、ポンプ作
用によるミストの排出を防止するものである。
前記洗浄油供給通路に、排出困難な油の排出を促進する
ためのエア供給手段又は吸引手段を設けたもの、或は、
一時的に洗浄油供給圧力を高圧にするためのブースター
用高圧ポンプを設けたものが提供される。
に供給される洗浄油圧力による密封効果によって、洗浄
油の排出側への混入を低減できる。また、洗浄油供給溝
より上方に移動した洗浄油が燃料と混合したとしても、
この洗浄油が軽質の燃料油等であるため、従来のような
粘結の恐れがない。
て、(1)は、筒状のポンプハウジングであり、このポ
ンプハウジング(1)内に、同じく筒状のプランジャバ
レル(2)が挿入されている。このプランジャバレル
(2)のプランジャ挿入穴(3)内に、プランジャ
(4)が上下方向に摺動自在に挿入されている。ポンプ
ハウジング(1)の内周面には、前記プランジャバレル
(2)上端の外周面に沿って環状の燃料室(5)が形成
され、この燃料室(5)に、燃料供給通路(7)から常
時燃料が供給されるようになっている。更に、この燃料
室(5)と前記プランジャ挿入穴(3)内におけるプラ
ンジャ(4)頂部の加圧室(8)に向けて、燃料供給口
(9)が形成されている。プランジャ(4)の頂部近傍
における上端部外周には、前記加圧室(8)と図示しな
い縦溝を介して常時連通し、かつ上縁に燃料噴射量調整
用のリード(10)を備えた環状溝(11)が形成されてい
る。更に、プランジャバレル(2)のプランジャ摺動面
すなわちプランジャ挿入穴(3)内周面には、円周方向
に沿って燃料逃がし溝(12)が形成され、この燃料逃が
し溝(12)は、前記燃料室(5)と斜めの逃がし路(1
4)を介して連通している。
すると、まず、その頂部が前記燃料供給口(9)を塞い
で、加圧室(8)内の燃料を加圧して、その上方のデリ
ベリバルブ(15)を押し開いて燃料が吐出される。更に
この状態で、上方へ摺動すると、前記リード(10)部分
が、燃料逃がし溝(12)に連通するので、燃料噴射が終
了するとともに、このリード(10)と逃がし溝(12)と
の連通時期を、プランジャ(4)の回動操作によって変
更することによって、燃料噴射量を調整することができ
る。
には、ピニオン(17)を備えたスリーブ(18)が、円周
方向に回転自在に外嵌されるとともに、前記ピニオン
(17)が、ポンプハウジング(1)へ横方向に差し込ん
だ燃料コントロールラック(19)へ咬合している。この
ピニオンスリーブ(18)の下端が、前記プランジャバレ
ル(2)よりも下方に突出するとともに、この突出部分
において縦方向の溝(20)が形成され、この溝(20)
に、同じくプランジャバレル(2)より下方に突出する
プランジャ(4)外周の突起(21)が係合して、そのピ
ニオン(20)を介して、プランジャ(4)が回転される
ようになっている。更に、その突起(21)よりも下方の
プランジャ(4)下端部分には、カップ状のプランジャ
ガイド(23)が、ポンプハウジング(1)内を上下方向
に摺動自在に挿入されるとともに、前記ピニオンスリー
ブ(18)外周に外嵌した上部バネ受け(24)とこのプラ
ンジャガイド(23)底部との間に、プランジャ(4)を
下方に押し下げるプランジャバネ(25)が取付けられて
いる。上部バネ受け(24)の上端面は、ピニオンスリー
ブ(18)の外周に形成した下向きの段部と同じくポンプ
ハウジング(1)内周に形成した下向きの段部(26)
(27)に当接して、上方に対して支持されており、この
上記バネ受け(24)の下側は、その下方のプランジャガ
イド(23)とによって囲まれたバネ室(28)を形成して
いる。
ランジャ挿入穴(3)のプランジャ摺動面には、前記燃
料逃がし溝(12)よりも下方において、洗浄油供給溝
(30)が形成されるとともに、更にこの洗浄油供給溝
(30)よりも下方には同じく洗浄油の排出溝(31)が、
ともに円周方向に形成されている。洗浄油供給溝(30)
には、プランジャバレル(2)に形成した洗浄油供給口
(32)とポンプハウジング(1)に形成した直径方向の
洗浄油供給口(33)を介して、外部の洗浄油供給通路
(34)に連通されて、これらを介して、この洗浄油供給
溝(30)内に洗浄油を供給するようにしている。図2に
示す(35)が洗浄油タンクであり、この洗浄油タンク
(35)から、前記洗浄油供給通路(34)の途中に向けた
供給ポンプ(36)によって洗浄油を供給するようになっ
ている。他方、その下方の洗浄油排出溝(31)は、同じ
くプランジャバレル(2)に形成した洗浄油排出路(3
7)とポンプハウジング(1)の洗浄油排出口(38)を
介して、洗浄油排出通路(39)側に連通し、図2で示す
ように、この洗浄油排出通路(39)が、前記の洗浄油タ
ンク(35)側に洗浄油を戻すよう接続されている。(4
0)は、この排出通路(39)中に設けた冷却器である。
れた洗浄油は、プランジャ摺動面内に流出して、その摺
動面を洗浄した後、下方の洗浄油排出溝(31)側から、
前記洗浄油タンク(35)側に排出されて循環する。この
場合、洗浄油供給溝(30)は、前記排出通路(39)側と
は直接連通していないので、この供給溝(30)に供給さ
れる洗浄油は比較的高い圧力に維持され、このために、
前記加圧室(8)或いは燃料逃がし溝(12)側からその
加圧室(8)側の圧力によって降りてくる燃料は、この
圧力によって上方に押し上げられるような密封効果が得
られ、かかる燃料の洗浄油側への混入を低減することが
できる。この場合、そのような洗浄油による密封効果を
より高めるため、洗浄油供給溝(30)への洗浄油の供給
圧力を、前記燃料供給溝(9)より供給される燃料フィ
ード圧力の少なくとも2/3 倍以上の給油圧力すなわち4
kg/cm2 以上の圧力で供給することが望ましい。また、
これにより、上方から降りてくる燃料圧力によって、そ
の燃料が、洗浄油供給溝(30)から洗浄油供給口(32)
側に逆流する恐れをより確実に解消できる。更に、望ま
しくは、このような燃料の逆流のみならず、その燃料が
下方へ降りて来ないようなより高い密封圧力を持たせる
ため、前記燃料フィード圧力の1.5 倍すなわち10kg/cm2
〜20kg/cm2とするとことが考えられる。
(30)に供給される洗浄油は、燃料としてC重油等の低
質油を用いるものにおいて、それより軽質なA重油或い
は軽油等を用いるもので、プランジャ摺動面に流出した
洗浄油が、その上方において燃料と混合した場合であっ
ても、従来のようにそれらが、粘結してラッカリングを
起こすことがないのである。
は、プランジャバレル(2)の下端よりも下方に突出
し、また、排出溝(31)は、そのバレル(2)下端(2a)
よりもかなり高い位置に配置されているが、このプラン
ジャ下端(2a)からその排出溝(31)までの高さLは、プ
ランジャ(4)のストロークの長さよりも大きくされて
いる。すなわち、上記のように、洗浄油供給溝(30)側
に供給された洗浄油は、その下方の排出溝(31)よりタ
ンク(35)側に戻されるのであるが、この排出溝(31)
よりも下方に流下してくることは避けられず、この場合
において、プランジャ(4)のストロークに伴なってそ
のプランジャ外周面に付着した洗浄油が、プランジャバ
レル(2)下端よりも下方に露出すると、プランジャ
(4)が上方に移動したときに、プランジャバレル
(2)下端縁により掻き出されるような状態となって、
前記バネ室(28)側に流出する恐れがあるが、このよう
にすることによってそのような流出を抑えることができ
るのである。
前記燃料室(5)へ連通させていた燃料逃がし路(14)
を直接外部へ排出するようにして、大気側に解放させた
ものである。すなわち、前記燃料供給口(9)には、そ
の燃料供給口(9)よりも小径の継手管(42)を挿入し
て、燃料は、その継手管(42)外周の燃料供給口(9)
内を通って、前記燃料室(5)側に供給されるようにす
るとともに、この継手管(42)内の通路(43)を、前記
逃がし路(14)へ直接連結し、これによって、燃料室
(5)を介することなく直接外部へ排出するものであ
る。その理由は、加圧室(8)内の燃料は、その加圧室
(8)内の燃料吐出圧力によって、プランジャ摺動面側
に流出するのであるが、その燃料を摺動面側に流出させ
ようとする圧力は、前記戻し路(14)側に燃料が排出さ
れるときのスピル圧力の方が大きく、それゆえ、このス
ピル圧力を大気側へ解放することにより低減して、燃料
の摺動面側への流出をより低減するようにしたのであ
る。なお図3において(44)は、継手管(42)の外周に
螺合した燃料管継手であって、この燃料管継手(44)を
介して、燃料供給通路(34)側に接続される。
記洗浄油供給溝(30)へ連通するようにして、洗浄油を
排出するための第2の排出通路(46)(47)を、プラン
ジャバレル(2)及びハウジング(1)に形成して、洗
浄油供給溝(30)に供給した洗浄油をそのまま、洗浄油
戻し通路(39)を介してタンク(35)側にスルーフィー
ドするようにしたものである。他方、前記排出溝(31)
側は、ドレン通路(48)を介して、ドレンタンク(49)
側に排出されるようになっている。この場合には、この
ように洗浄油供給溝(30)が排出側にそのまま連通して
いるため、洗浄油圧力が低下することになるが、その分
だけ、前記ポンプ(36)による供給圧力を上げてやるこ
とになる。それに加えて、排出回路(39)に絞り(50)
を設けて、圧力を高く保つようにしている。また、排出
通路(39)の洗浄油は、その洗浄油がA重油のような燃
料油の場合には、燃料供給通路(7)側に供給して、機
関の燃料として使用することも可能である。
がって実施された実施例であり、前記図2と同じ回路に
おいて、洗浄油供給溝(30)の上部側であって前記燃料
戻し溝(12)との間に、第4のドレン溝(51)を形成
し、このドレン溝(51)を、バレル(2)とハウジング
(1)のドレン通路(52)(53)を介してドレン(49)
側へ排出するようにしたものである。すなわち、上方部
から降りて来た燃料と供給溝(30)から上昇して来た洗
浄油との混合物は、このドレン溝(51)からドレン側に
排出されて、ラッカリング等の発生をより低減できる効
果が得られる。
ークして来た洗浄油等を、そのバネ室(28)からミスト
としてその周辺に放散されるのを防止するようにしたも
のである。前記洗浄油としてA重油等の燃料油を使用す
ると、この洗浄油は前記バネ室(28)からコントロール
ラック(19)の挿入穴の隙間を通ってその周辺に放散さ
れる可能性があり、特に、燃料としてC重油等の低質燃
料を使用したものでは、このC重油が固まるのを防止す
るため常に加熱された状態にあり、この熱のために、周
辺の雰囲気はかなりの高温になっている。それゆえ、こ
のような高温雰囲気中に洗浄油ミストが放散されると発
火の危険があり、これを防止するようにしたものであ
る。まず、ポンプハウジング(1)を据え付ける取付け
台(55) には、前記プランジャガイド(23)底部の連通
穴(56)を介して連通する密封空間(57)が形成されて
おり、前記のような洗浄油ミスト等はこの密封空間(5
7)側へ捕集するとともに、この密封空間(57)には、
図7のように各気筒毎のポンプハウジング(1)の取付
け台(55) へ連通するようにして排出管(58)を設け、
この排出管(58)によって、船外或いは高温雰囲気以外
の大気中へ放散させるようにしたものである。
(28)外への放散を防ぐようにした別の実施例である。
図のように前記プランジャガイド(23)は、下方の燃料
カム(60)によって上下に往復移動する突き棒(61)で
上方に押し上げられ、これによって、前記プランジャ
(4)を往復移動させるようになっているが、この突き
棒(61)を前記取付け台(55) 内に配置したものにおい
て、その突き棒(61)の外周部分をオイルシール(62)
で密封して、前記バネ室(28)側を密封された空間とし
ている。そして、この突き棒(61)の外径を、前記プラ
ンジャ(4)の外径と同一とし、突き棒(61)の押し上
げによるプランジャ(4)の上方への摺動時及び下降時
に、シール(62)より上方の前記バネ室(28)側の空間
内の容積が、変わらないようにしている。すなわち、従
来においては、バネ室(28)とバネ下部室(28a) は、連
通穴(23a) を介して連通し、ポンプ本体(1)と取付け
台(55) の間で密閉され、しかも突き棒(61)とプラン
ジャ(4)の外径が異なっていたことから、突き棒(6
1)の上下動に応じてバネ室(28)とバネ下部室(28a)
の室内総合容積が増減変化する。このような従来の構造
では、バネ室(28)とバネ下部室(28a) 内の洗浄油がそ
の室内総合容積の減少時に外部に排出されていたのに対
して、上記のように突き棒(61)部分で密封して、しか
もその突き棒(61)の外径をプランジャ(4)と同径と
することによって、そのような容積の変化を抑えて、洗
浄油の排出を防止するようにしたものである。(63)
は、リーク油を回収するための排出路である。
するようにして、エアポンプ(65)等のエア供給手段を
設けたものである。すなわち、前記洗浄油供給溝(30)
までの通路中或いは前記洗浄油排出溝(31)側に目詰ま
りを生じ或いは洗浄油や燃料が粘結したような場合に、
エアを吹き込んでやることにより通路を貫通させて、洗
浄油の供給が正常に行われるように復帰させることがで
きる。
って、前記図9と逆に、洗浄油排出通路(39)側に真空
ポンプ(66)を設けて、この真空ポンプ(66)によっ
て、積極的に洗浄油を排出させて、それら洗浄油や或い
は燃料の排出を促進できるようにしたものである。
洗浄を行うための装置で、洗浄油供給通路(34)の途中
にバイパス通路(67)を設けるとともに、このバイパス
通路(67)に、そのバイパス通路(67)を開閉する開閉
弁(68)と供給圧力の高いブースターポンプ(69)とを
設け、通路を洗浄する必要がある場合には、開閉弁(6
8)を開き、ブースターポンプ(69)によって高圧の洗
浄油を供給して、その洗浄油供給回路の洗浄を行うよう
にしたものである。この場合、洗浄油供給ポンプ(36)
による供給圧力を4kg/cm2 とすると、そのブースターポ
ンプ(69)による圧力を20kg/cm2程度のものとする。
る。
し、洗浄油供給溝を排出溝よりも上部側に配置して、そ
の洗浄油供給溝は排出側に直接連通していない構造とし
ているので、その洗浄油供給溝に供給された洗浄油は従
来のスルーフィードと異なって相対的に圧力が高く、上
方からの燃料の流下を防止する密封効果が得られる。し
たがって、洗浄油中に混入する低質燃料の混入量を低減
でき、洗浄油が早期に劣化するのを防止することができ
る。
よりもより軽質なA重油或いは軽油等を用いることによ
り、プランジャ摺動面においてその洗浄油と低質燃料と
が混合した場合であっても、従来のようなラッカリング
を発生させる恐れが極めて少ない。また、仮にその洗浄
油が燃料と混合して燃料戻し路側から燃料タンク側に戻
されたとしても、もともと上質の燃料が混入するだけで
あるから、エンジンの性能には何ら影響がない。特に、
低質燃料を使用するものにおいては、エンジンの停止直
前にC重油からA重油に切換えて運転することによっ
て、その低質燃料が配管中に残るのを防ぐものがある
が、このような場合には、当然A重油用の燃料配管も備
えているから、容易にそのようなものに適用することが
できる。勿論、低質燃料のみを使用するものにおいても
適用可能である。
洗浄油供給圧力を燃料フィード圧の約1.5 倍以上として
いるから、低質燃料に対するより有効な密封効果が得ら
れて、低質燃料の下方へのリークを有効に防止すること
ができる。
油排出溝が、プランジャバレルの下端に対して、プラン
ジャストロークの長さ以上の高さに配置されており、そ
れゆえ、その排出溝の洗浄油がプランジャ外周面に付着
して下方へ下りたとしても、プランジャバレル下端より
露出することがないため、そのプランジャバレル下端の
掻き上げ作業によって、プランジャバレル外へ流出する
恐れが少ないという効果がある。
戻し路を大気側に解放しているので、燃料噴射の終わり
に発生する燃料スピル圧を低減できて、その燃料の下方
へのリークをより有効に低減することができる。
洗浄油供給溝にも洗浄油の排出通路を連通させたスルー
フィード構造となっているため、この洗浄油供給溝の供
給圧力を高くすれば密封効果を高められるのみならず、
洗浄油の循環効率が向上し洗浄油のより早期の劣化を防
止することができる。
油供給溝の上部側に第2の排出溝を設けており、それゆ
え、上方からリークしてきた燃料と下方から上昇してき
た洗浄油が、第2の排出溝よりドレン等へ排出されるの
で、洗浄油供給溝の下側の排出溝と合わせて、洗浄油の
循環が良好に行われ、洗浄効果が向上する利点がある。
ンジャバネ室にリークしてきた洗浄油等のミストは、そ
の周辺の雰囲気中に放散されることなく、安全性の高い
別の場所で解放されるので、このような洗浄油として燃
料油を用いた場合でも、その洗浄油ミストが雰囲気中で
発火する危険を防止できる。
は、そのような洗浄油ミストの周辺への放散が防止され
て、同様に発火の危険を防止できる効果がある。
は、洗浄油供給回路内をエアの吹き込み、或いは、真空
吸引によってその洗浄油の供給排出を促進して、洗浄油
のプランジャ摺動面への粘結等を防止して、より有効に
洗浄効果を向上させることができる。
浄油供給回路中のブースターポンプを使用することによ
り、定期的或いは臨時的に洗浄油回路を洗浄することが
できるという効果がある。
面図である。
す縦断面図である。
燃料戻し路部分の要部拡大縦断面図である。
洗浄油回路の全体縦断面図である。
プの要部の拡大縦断面図である。
洗浄油供給回路の全体縦断面図である。
の全体側面図である。
プの全体縦断面図である。
プの全体縦断面図である。
噴射ポンプの全体縦断面図である。
を示す燃料噴射ポンプと洗浄油供給回路の全体縦断面図
である。
Claims (12)
- 【請求項1】 バレル外周の燃料室と同じく内周のプラ
ンジャ挿入穴とを連通する燃料供給口を備え、プランジ
ャをその頂部が前記燃料供給口を開閉するように往復移
動させることによって、プランジャ頂部に形成される加
圧室内に吸入された燃料を圧送するものにおいて、前記
加圧室内からの燃料戻し路の開口部よりも下方における
プランジャバレルのプランジャ摺動面に、外部から洗浄
油が供給される洗浄油供給溝を形成し、更に、その洗浄
油供給溝よりも下方のプランジャ摺動面には、そのプラ
ンジャ摺動面の洗浄油を外部に排出する排出通路と連通
する排出溝を形成したことを特徴とする燃料噴射ポン
プ。 - 【請求項2】 洗浄油が前記燃料よりも軽質な燃料油で
あることを特徴とする請求項1の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項3】 洗浄油供給溝への洗浄油供給圧力を前記
燃料室への燃料供給圧力の2/3以上としたことを特徴
とする請求項1又は2の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項4】 洗浄油排出溝が、前記プランジャ摺動面
下端に対してプランジャのストロークの長さ分よりも高
い位置に形成されていることを特徴とする請求項1から
4の何れかに記載された燃料噴射ポンプ。 - 【請求項5】 前記洗浄油供給溝よりも上方におけるプ
ランジャ摺動面に、前記燃料戻し路に連通する燃料逃が
し溝を形成したものにおいて、その燃料戻し路を燃料噴
射ポンプ外部へ連通させてなることを特徴とする請求項
1から4の何れかに記載された燃料噴射ポンプ。 - 【請求項6】 前記洗浄油供給溝を洗浄油タンクへの戻
り通路へ連通させたことを特徴とする請求項1から5の
何れかに記載された燃料噴射ポンプ。 - 【請求項7】 前記洗浄油供給溝よりも上方におけるプ
ランジャ摺動面に、前記加圧室側から漏れ出た燃料を外
部に排出する燃料排出溝を形成し、さらに、燃料室へ排
出する溝を設けたことを特徴とする請求項1から6の何
れかに記載された燃料噴射ポンプ。 - 【請求項8】 プランジャバネを内装するバネ室をその
周辺より密封するとともに、そのバネ室内のオイルミス
トを機関室外に導出するようにしたことを特徴とする請
求項1から7の何れかに記載の燃料噴射ポンプ。 - 【請求項9】 プランジャガイドの下方にあってプラン
ジャを上方に押し上げるプランジャ突き棒外周部で、そ
の外周部の上部からプランジャバネを内装するバネ室ま
でを密封し、しかも連通穴を介してバネ室とバネ下部室
とを連通すると共に、プランジャ突き棒の径をプランジ
ャ径とほぼ同じにしたことを特徴とする請求項1から8
の何れかに記載された燃料噴射ポンプ。 - 【請求項10】 洗浄油供給通路の途中に、前記洗浄油
供給溝側へ向けてエアを吹込むエア供給手段を接続して
なることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載さ
れた燃料噴射ポンプ。 - 【請求項11】 洗浄油排出通路の途中に前記洗浄油排
出溝からの排出を促進する吸引手段を設けたことを特徴
とする請求項1から10の何れかに記載された燃料噴射
ポンプ。 - 【請求項12】 洗浄油供給通路に、ブースター用の高
圧ポンプを備えたバイパス回路を設けたことを特徴とす
る請求項1から11の何れかに記載された燃料噴射ポン
プ。
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JP2013204499A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Yanmar Co Ltd | 燃料噴射ポンプ |
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- 1993-04-30 JP JP12843893A patent/JP3549220B2/ja not_active Expired - Fee Related
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