JPH06317113A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

エンジンの動弁装置

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JPH06317113A
JPH06317113A JP17051191A JP17051191A JPH06317113A JP H06317113 A JPH06317113 A JP H06317113A JP 17051191 A JP17051191 A JP 17051191A JP 17051191 A JP17051191 A JP 17051191A JP H06317113 A JPH06317113 A JP H06317113A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャーナル部の潤滑を支障なく行いながらバ
ルブタイミングの切換応答性を向上できるようにしたエ
ンジンの動弁装置を提供する。 【構成】 カム軸13とこれを駆動するプーリとの位相
を変化させる油圧機構を上記カム軸13に装着し、該カ
ム軸13の内部に形成されジャーナル部13bに開口す
る軸内油圧通路13cを介して油圧を上記油圧機構に供
給することによりバルブの開閉タイミングを制御するよ
うにした場合に、上記軸内油圧通路13cの上記開口と
シリンダブロック側に形成されたブロック側油圧通路と
を連通させるヘッド側油圧通路19をシリンダヘッド1
に形成する。そして上記ジャーナル部13bに連通する
潤滑油通路19aを上記ヘッド側油圧通路19から分岐
させて形成する。さらに上記ヘッド側油圧通路19の上
記分岐部より上記ジャーナル部側に位置する上流路19
d,下流路19e部分に上記油圧の供給遮断を行う切換
弁20を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変バルブタイミング
機構を備えたエンジンの動弁装置に関し、詳しくはカム
軸とプーリ等との位相を油圧機構によって変化させ、も
ってバルブの開閉タイミングを変化させるようにした場
合の、特にバルブタイミング切換時の応答性を向上でき
るようにした油圧通路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】最近ではバルブの開閉タイミングを変化
させるようにした、いわゆる可変バルブタイミング機構
を備えた動弁装置が提供されている。この可変バルブタ
イミング機構として、従来、例えば特開平2−2986
14号公報に示されたものがあり、これは図10に示す
構造になっている。この可変バルブタイミング機構15
は、カム軸41の一端に固着されたインナシャフト16
の外方に駆動用プーリ17を配置し、該プーリ17と上
記インナシャフト16との間に両者に螺合するピストン
18を挿入配置し、該ピストン18を油圧で進退させる
ことによってバルブタイミングを低,中速時と高速時と
で変化させるように構成されている。また上記カム軸4
1のジャーナル部41aには油圧導入用の溝41bが形
成されており、該溝41bには、上記ピストン18が位
置する油圧室15a内に連通する軸内油圧通路41cが
連通している。また上記溝41bには油圧供給通路42
の供給路42a及び排出路42bが接続されており、該
排出路42bには開閉弁43が配設されている。上記従
来装置では、上記開閉弁43を閉じると、上記油圧が上
記供給路42a溝41b,軸内油圧通路41cを介して
ピストン18に作用し、これによりカム軸41とプーリ
17との位相が変化し、バルブの開閉タイミングが例え
ば高速時のタイミングに切り換えられる。また上記開閉
弁43を開けると、上記油圧が開放され、ピストン18
が元の位置に戻り、バルブの開閉タイミングは低,中速
時のタイミングとなる。一方、上記ジャーナル部41a
には開閉弁43の状態に関係なく常に油が供給されてい
るので、該ジャーナル部41a部分は支障なく潤滑され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来構造
ではバルブタイミングの切換応答性が低いという問題が
ある。例えば低,中速時のタイミングに切り換える場
合、開閉弁43を開にして油圧のピストン18への作用
を開放し、油圧室15a内の作動油を油圧通路42の排
出路42bを介して排出する訳であるが、供給路42a
を介して常に油が供給されているので、上記作動油の排
出に時間がかかり、そのため切換が遅くなる。この点は
上記供給路42aを細くして油の供給量を減少させれば
若干改善できるがこのようにすると逆に高速時のタイミ
ングに切換る場合の応答性が低下する。
【0004】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、ジャーナル部の潤滑を支障なく行いながらバル
ブタイミングの切換応答性を向上できるようにしたエン
ジンの動弁装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、カム軸とこれ
を駆動するプーリ又はスプロケットとの位相を変化させ
る油圧機構を上記カム軸に装着し、該カム軸の内部に形
成されジャーナル部に開口する軸内油圧通路を介して油
圧を上記油圧機構に供給することによりバルブの開閉タ
イミングを制御するようにしたエンジンの動弁装置にお
いて、上記軸内油圧通路の上記開口とシリンダブロック
側に形成されたブロック側油圧通路とを連通させるヘッ
ド側油圧通路をシリンダヘッドに形成するとともに、上
記ジャーナル部に連通する潤滑油通路を上記ヘッド側油
圧通路から分岐させて形成し、該ヘッド側油圧通路の上
記分岐部より上記ジャーナル部側部分に上記油圧の供給
遮断を行う切換弁を配設したことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明に係る動弁装置では、ヘッド側油圧通路
から分岐形成された潤滑油通路を介して潤滑油が常に供
給され、従ってカム軸のジャーナル部は常時支障なく潤
滑される。また切換弁を油圧供給側に切換ると、油圧が
ブロック側油圧通路,ヘッド側油圧通路,及び軸内油圧
通路を介して油圧機構に作用し、また遮断側に切換る
と、上記油圧機構への油圧が開放される。このように本
発明では、バルブタイミング制御用の油圧通路と潤滑用
の潤滑油通路とを別個独立に設け、シリンダヘッド側の
油圧通路に切換弁を設けたので、従来のように作動油の
排出に時間がかかるということはない点,及び油圧通路
の径を大きくして多量の作動油を供給できる点からバル
ブタイミングの切換応答性を向上できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図4は本発明の第1実施例によるエンジ
ンの動弁装置を説明するための図であり、図1〜図3は
図4のI−I〜III−III線断面図、図4は該実施
例装置の平面図である。
【0008】図において、1は本実施例装置を備えたエ
ンジンのシリンダヘッドであり、該シリンダヘッド1の
シリンダブロック(図示せず)との下側合間1aには各
燃焼室を構成する複数の燃焼凹部1bが並列に配置形成
されており、該シリンダヘッド1の各燃焼凹部1b,1
b間部分の高さ方向略中央付近に形成された締結座面1
c部分が、燃焼凹部1bの4隅部分に位置するように配
置されたヘッドボルト2によって上記シリンダブロック
に締結されている。また上記燃焼凹部1bには、二叉状
の排気ポート3の2つの排気弁口3a、及び三叉状の吸
気ポート4の3つの吸気弁口4aが上記燃焼凹部1bの
周縁に沿うように開口しており、またその中心部にはプ
ラグねじ孔1gが開口している。このプラグねじ孔1g
は気筒軸線に対して排気側に傾斜するように形成された
プラグ挿入孔1hによって外方に導出されている。な
お、9は上記プラグねじ孔1gに螺挿された点火プラグ
である。
【0009】上記各排気弁口3aには排気弁5の弁頭5
aが、上記各吸気弁口4aには吸気弁6の弁頭6aがそ
れぞれ配置されている。これらの各弁5,6の弁軸5
b,6bは、所定のバルブ挟み角をなすようにシリンダ
ヘッド1のヘッドカバー(図示せず)との合面1d側に
延びており、その上端にはそれぞれ排気,吸気リフタ
7,8が装着されている。この各リフタ7,8はシリン
ダヘッド1に形成されたガイド穴1e,1f内に摺動自
在に挿入されており、その天壁内面が上記弁軸の上端面
に当接している。また上記各弁5,6を閉方向に付勢す
る弁ばね10,11の上部はそれぞれ上記排気,吸気リ
フタ7,8内に位置している。
【0010】上記排気リフタ7の上方には排気カム軸1
2が、吸気リフタ8の上方には吸気カム軸13が互いに
平行に配置されている。上記排気カム軸12には各気筒
あたり2つの排気ノーズ12aが形成されており、また
この両排気ノーズ12a,12a間部分には排気ジャー
ナル12bが形成されている。上記各排気ノーズ12a
が上記各排気リフタ7に摺接し、また各排気ジャーナル
12bが排気軸受14で軸支されている。この排気軸受
14は、シリンダヘッド1に一体形成された排気キャリ
ア部14aと、これにキャップボトル14cで着脱可能
に締結された排気キャップ14bとで構成されている。
【0011】また上記吸気カム軸13には気筒あたり3
つの吸気ノーズ13aが形成されており、さらに各気筒
間部分に吸気ジャーナル13bが形成されている。上記
各吸気ノーズ13aは上記各吸気リフタ8に摺接し、ま
た各吸気ジャーナル13bは吸気軸受22で軸支されて
いる。この各吸気軸受22は、上記シリンダヘッド1と
別体に形成されたキャリアユニット23の吸気キャリア
部23aと、これに着脱可能に締結された吸気キャップ
24とで構成されている。
【0012】上記キャリアユニット23は、上,下面が
平坦に形成されたブロック状の上記各吸気キャリア部2
3aを吸気カム軸13と平行形成された一対の連結リブ
23bで互いに連結して一体化してなるもので、平面視
略梯子状をなしている。そして上記各吸気キャリア部2
3aは、上記各吸気キャップ24と共にキャップボルト
25でシリンダヘッド1の軸受ボス部1iに締結されて
いる。
【0013】また上記吸気カム軸13の一端には、吸気
弁6の開閉タイミングを変化させるための可変バルブタ
イミング機構15が装着されている。該機構15は、吸
気カム軸13の一端に取付ボルト16aで固着されたイ
ンナシャフト16と、これの外方に配置されたプーリ1
7と、該プーリ17とインナシャフト16との間に螺合
挿入され、かつ復帰ばね18aで図示左方に付勢された
スライドピストン18とからなり、該ピストン18を油
圧及び上記復帰ばね18aで進退させることによりカム
軸13とプーリ17との位相を変化させるようになって
いる。
【0014】また上記スライドピストン18に油圧を作
用させる油圧室15aは、上記取付ボルト16a及びカ
ム軸13の端部に形成された軸内油圧通路13c,及び
連通孔13dを介して、カム軸13の左端のジャーナル
部13bに環状に形成された導入溝13eに連通してい
る。また上記カム軸13の上記左端のジャーナル部13
bには、上記導入溝13eに外側にて隣接するよう潤滑
溝13fが環状に形成されている。この潤滑溝13fを
外側に配置したのは、カム軸13の左端に取り付けられ
た可変バルブタイミング機構15の重量によって潤滑条
件がより厳しくなるジャーナル部13bの外側部分をよ
り確実に潤滑するためである。
【0015】そして上記導入溝13eには、上記キャリ
アユニット23の左端の吸気キャリア部23aに形成さ
れた連絡通路23cを介して上記シリンダヘッド1の左
端部に形成されたヘッド側油圧通路19が連通してい
る。このヘッド側油圧通路19の上流端はシリンダブロ
ックに形成されたブロック側油圧通路に連通し、その途
中部分には潤滑油通路19aが分岐形成されており、こ
の潤滑油通路19aは上記吸気キャリア部23aに形成
された連絡通路23dを介して上記ジャーナル部13b
の潤滑溝13fに連通している。
【0016】そして上記ヘッド側油圧通路19の上記分
岐部より下流側部分にはバルブ穴19bが形成されてお
り、さらに該バルブ穴19bをシリンダヘッド1の油溜
室1jに連通させる排出通路19cが形成されている。
上記バルブ穴19b内には切換弁20の弁体27が油密
にかつ摺動可能に挿入されている。この切換弁20は、
上記弁体27を(図1に示す位置に)後退させると、上
記油圧通路19の上流路19dを、第1溝27a,連通
孔27b,及び第2溝27cを介して下流路19eに連
通させ、また同図右方に前進させると、上記上流路19
dを閉じるとともに、下流路19eを、第2溝27c,
連通孔27b,及び第1溝27aを介して上記排出通路
19cに連通させるようになっている。
【0017】次に本実施例装置の作用について説明す
る。まず、カム軸13の左端のジャーナル部13bの潤
滑は、油圧ポンプからの潤滑油が、ブロック側油圧通
路,ヘッド側油圧通路19,潤滑油通路19a,及び吸
気キャリア部23aの連絡通路23dを介して潤滑溝1
3fに供給され、これにより行われる。なお、他のジャ
ーナル部の潤滑については、潤滑油を右端のジャーナル
部に開口する潤滑油通路を介してカム軸内に供給し、該
カム軸内から各ジャーナル部に供給することにより、従
来と同様にして行われる。
【0018】また、バルブタイミングの切換は以下のよ
うにして行われる。切換弁20の弁体27が図示の位置
に後退すると、ヘッド側油圧通路19の上流路19dが
弁体27の第1溝27a,連通孔27b,及び第2溝2
7cを介して下流路19eに連通する。これにより油圧
が上流路19d,下流路19eから連絡通路23c,軸
内油圧通路13cを介して油圧室15aに供給され、ス
ライドピストン18が図1右方に移動し、その結果プー
リ17とカム軸13との位相が変化し、バルブタイミン
グは例えば高速時のタイミングになる。
【0019】一方、切換弁20の弁体27が前進する
と、ヘッド側油圧通路19の上流路19dは弁体27で
閉じられ、かつ下流路19eは第2溝27c,連絡孔2
7b,及び第1溝27aを介して排出通路19cに連通
する。これにより上記油圧室15a内の作動油は直ちに
油溜室1jに排出され、スライドピストン18が復帰ば
ね18aによって元の位置に戻り、その結果バルブタイ
ミングは例えば低,中速時のタイミングになる。
【0020】このように本実施例では、潤滑油通路19
aをヘッド側油圧通路19から分岐独立させて設けたの
で、バルブタイミングの切換状態の如何に関わらず、潤
滑油が左端のジャーナル部13bに常に供給され、該部
分の潤滑を支障なく行うことができる。また上記ヘッド
側油圧通路19の上記分岐部より下流側に切換弁20を
設け、作動油の供給停止時には、上流路19dを遮断す
るとともに、下流路19eを排出通路19cに連通させ
るようにしたので、油圧室15a内の油圧を瞬時に低下
させ、かつこの作動油を直ちに排出でき、また油圧通路
19の径を大きく設定することによって多量の作動油を
供給でき、従ってそれだけバルブタイミング切換時の応
答性を向上できる。
【0021】図5ないし図9は本発明の第2実施例を説
明するための図であり、図5,図6はそれぞれ左端のジ
ャーナル部の平面図,断面図、図7は該実施例エンジン
の断面側面図、図8は吸気カムノーズ部分の平面図、図
9はその断面図であり、図中第1図ないし図4と同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0022】本実施例では、点火プラグ9を装着するプ
ラグねじ孔1g及びプラグ挿入孔1hは気筒軸と同一直
線をなすように、つまり傾斜することなく形成されてい
る。上記プラグ挿入孔1hにはプラグ挿入パイプ30が
螺挿装着されており、該プラグ挿入パイプ30とシリン
ダヘッド1とのシールは該パイプ30のシール面30a
部分で行われている。このプラグ挿入パイプ30を取り
外すことにより、これに隣接する中央吸気カム13fと
リフタ8のアウタパッドとの間にシックネスゲージを挿
入して行うクリアランスの計測が可能となる。
【0023】また吸気カム軸13は吸気キャリア29と
これにキャップボルト25で着脱可能に締結された吸気
キャップ28とで構成された吸気軸受31で軸支されて
いる。上記吸気キャリア29は、シリンダヘッド1の右
吸気カム13e,中央吸気カム13f間部分に形成され
た第1キャリア部29aと、中央吸気カム13f,左吸
気カム13g間部分に形成された第2キャリア部29b
とで構成されている。また上記吸気キャップ28は、上
記第1,第2キャリア部29a,29bを覆う第1,第
2キャリア部28a,28bをリブ28cで接続して一
体化したものであり、上記第2キャップ部28bと第2
キャリア部19bとの間に、両者の位置ずれを防止する
ためのピンリング26cが挿入配置されている。また上
記リブ28cの内側縁は上記プラグ挿入パイプ30に近
接している。ここで図8,図9においてC1〜C3はリ
フタ用ガイド孔1fの中心、D1〜D3は吸気カム13
e〜13gの中心であり、またC2は気筒中心と一致し
ている。同図に示すように、吸気リフタ8が挿入配置さ
れたガイド孔1fは、気筒中心C2位置、及びこれに対
して同一の距離aを開けた位置、つまり左右対象に配置
されているのに対し、中央吸気カム13f(D2)及び
右吸気カム13e(D1)はガイド孔1fに対して距離
dだけ右側に、左吸気カム13g(D3)は距離dだけ
左側にそれぞれ偏位している。これにより、中央吸気カ
ム13fと左吸気カム13gとの間隔bは中央吸気カム
13fと右吸気カム13eとの間隔b′より2dだけ広
くなっている。本実施例ごは、この間隔の広い部分に上
述の位置ずれ防止用ピンリング26cを配置している。
【0024】また本実施例の吸気カム軸13の左端には
可変バルブタイミング機構15が装着されており、また
図5に示すように、上記左端のジャーナル部13bには
左端に油圧導入用溝13eが、右側に潤滑用溝13fが
それぞれ凹説されており、該ジャーナル部13bの下側
部分は、シリンダヘッド1に一体形成された吸気キャリ
ア部28によって支持されている。この吸気キャリア部
28には、油圧導入用溝13e,潤滑用溝13fのそれ
ぞれに連通するように油圧導入孔28a,潤滑油導入孔
28bがそれぞれ開口している。上記油圧導入孔28a
は、下流路19e,上流路19dを介して、また上記潤
滑油導入孔28bは潤滑油通路19aを介してそれぞれ
ヘッド側油圧通路19に連通し、さらにブロック側油圧
通路に連通している。また上記下流路19eと上流路1
9dとの間に形成されたバルブ孔19bには切換弁の弁
体27が挿入されており、該バルブ孔19bには排出通
路(図示せず)が接続されている。
【0025】本実施例装置においても上記第1実施例と
同様に、カム軸13の左端のジャーナル部13bを支障
なく潤滑でき、また作業油の排出及び供給を迅速に行う
ことができ、バルブタイミングの切換応答性を向上でき
る。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明に係るエンジンの動
弁装置によれば、ジャーナル部に潤滑油を供給する潤滑
油通路と、油圧機構に作動油を供給する油圧通路とを分
岐独立に設り、作動油の供給遮断を行う切換弁を配置し
たので、ジャーナル部を支障無く潤滑しながら,バルブ
タイミングの切換応答性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のI-I 線断面図である。
【図2】図4のII-II 線断面図である。
【図3】図4のIII-III 線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるエンジンの動弁装置
を示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるエンジンの動弁装置
の左端のジャーナル部の平面図である。
【図6】上記第2実施例装置のジャーナル部の断面正面
図である。
【図7】上記第2実施例エンジンの断面正面図である。
【図8】上記第2実施例エンジンの吸気ノーズ部分の平
面図である。
【図9】上記第2実施例エンジンの吸気ノーズ部分の断
面側面図である。
【図10】従来の動弁装置の可変バルブタイミング機構
部分を示す断面平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 6 吸気弁(バルブ) 13 カム軸 13b ジャーナル部 13c 軸内油圧通路 15 可変バルブタイミング機構(油圧機構) 17 プーリ 19 ヘッド側油圧通路 19a 潤滑油通路 19d,19e 上流路,下流路(分岐部よりジャーナ
ル部側部分) 20 切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/24 G 8503−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム輔とこれを駆動するプーリ又はスプ
    ロケットとの位相を変化させる油圧機構を上記カム軸に
    装着し、該カム軸の内部に形成されジャーナル部に開口
    する軸内油圧通路を介して油圧を上記油圧機構に供給す
    ることによりバルブの開閉タイミングを制御するように
    したエンジンの動弁装置において、上記軸内油圧通路の
    上記開口とシリンダブロック側に形成されたブロック側
    油圧通路とを連通させるヘッド側油圧通路をシリングヘ
    ッドに形成し、上記ジャーナル部に連通する潤滑油通路
    を上記ヘッド側油圧通路から分岐させて形成し、該ヘッ
    ド側油圧通路の上記分岐部より上記ジャーナル部側部分
    に上記油圧の供給遮断を行う切換弁を配設したことを特
    徴とするエンジンの動弁装置
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