JPH0631705A - なら材スライス単板の製造方法 - Google Patents

なら材スライス単板の製造方法

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Publication number
JPH0631705A
JPH0631705A JP18722092A JP18722092A JPH0631705A JP H0631705 A JPH0631705 A JP H0631705A JP 18722092 A JP18722092 A JP 18722092A JP 18722092 A JP18722092 A JP 18722092A JP H0631705 A JPH0631705 A JP H0631705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliced
iron
veneer
flitch
oak material
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18722092A
Other languages
English (en)
Inventor
Morio Hayashi
守男 林
Shigeto Kawabata
成人 川畑
Hiroshi Shibazaki
博 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄汚染を無くし、あるいは鉄汚染を防止し
て、不良発生率を低減する。 【構成】 なら材フリッチをスライスしてなら材スライ
ス単板を製造する。この際に、なら材フリッチあるいは
なら材スライス単板をエチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウムの水溶液で処理する。エチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウムの作用によってタンニン酸が鉄と反応すること
を防止し、あるいはタンニン鉄を分解することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、突き板単板などとして
用いられるなら材スライス単板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】なら材スライス単板は、なら材のフリッ
チを所定の形状に集成して水漬け又は煮沸した後、スラ
イサーでスライスすることによって製造することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スライサーで
なら材フリッチをスライスする際に、刃物の鉄分となら
材のタンニン酸が反応してタンニン鉄となり、青黒いシ
ミが発生するという鉄汚染の問題があった。このために
なら材スライス単板の不良発生率が高くなるものであっ
た。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、鉄汚染を無くし、あるいは鉄汚染を防止して、不
良発生率を低減することができるなら材スライス単板の
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るなら材スラ
イス単板の製造方法は、なら材フリッチをスライスして
なら材スライス単板を製造するにあたって、なら材フリ
ッチあるいはなら材スライス単板をエチレンジアミン四
酢酸二ナトリウムの水溶液で処理することを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの作用に
よってタンニン酸が鉄と反応することを防止し、あるい
はタンニン鉄を分解する。
【0007】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。なら
材フリッチは、なら材の原木や、なら材の挽き板を集成
したもので作成されるものであり、まずこのなら材フリ
ッチにエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDT
A)の水溶液を含浸させる。EDTAの水溶液として
は、濃度が0.1%〜1.0%のものが好ましく、通常
は濃度0.2%、pH4.5が最も好ましい。
【0008】なら材フリッチにEDTA水溶液を含浸さ
せるにあたっては、真空・加圧法によっておこなうこと
ができる。すなわち、真空釜になら材フリッチをセット
し、まず真空釜内を真空度5〜20mmHg(水銀マノ
メーターによる)で40〜60分間真空にし、濃度0.
2%のEDTA水溶液を真空釜内に注入して20分間維
持し、次に真空のまま30〜40分間煮沸し、常圧に戻
して10分間経過した後に、15〜30kg/cm2
圧力で40〜60分間加圧し、常圧に戻して真空釜から
取り出すことによって、なら材フリッチの内部にまで均
一にEDTA水溶液を含浸させることができるものであ
る。なら材フリッチの含水率は通常40〜90%である
が、このようにEDTA水溶液を含浸させることによっ
て含水率は80〜120%になる。
【0009】そしてこのようになら材フリッチにEDT
A水溶液を含浸させる処理をおこなった後、なら材フリ
ッチをスライサーでスライスすることによって、突き板
単板などとして用いられるなら材スライス単板を得るこ
とができるものである。このようにスライサーの刃物で
なら材フリッチをスライスする際に、刃物の鉄分がなら
材に作用するが、金属イオン(鉄イオン)がEDTAで
包まれてタンニン酸と反応することを防止することがで
きるものであり、鉄汚染による青黒いシミが発生するこ
とを防ぐことができるものである。またEDTAは安定
して作用するものであり、経時変化によって鉄汚染が再
発するようなおそれはないものである。さらに上記のよ
うに真空・加圧法でなら材フリッチにEDTA水溶液を
含浸させることによって、EDTA水溶液をなら材フリ
ッチに均一に浸透させることができ、未浸透部分におい
てなら材スライス単板に鉄汚染が発生するというような
ことがなくなるものである。
【0010】上記実施例ではなら材フリッチにEDTA
水溶液を含浸させた後にスライスしてなら材スライス単
板を製造するようにしたが、なら材フリッチをスライス
してなら材スライス単板を作成した後に、鉄汚染によっ
て発生した青黒いシミ(タンニン鉄)の部分にEDTA
水溶液を塗布して処理することによって、EDTAの還
元作用でタンニン鉄を分解して、なら材スライス単板か
ら青黒いシミを除去することもできるものである。
【0011】
【発明の効果】上記のように本発明は、なら材フリッチ
をスライスしてなら材スライス単板を製造するにあたっ
て、なら材フリッチあるいはなら材スライス単板をエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウムの水溶液で処理するよ
うにしたので、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの
作用によってタンニン酸が鉄と反応することを防止し、
あるいはタンニン鉄を分解することができるものであ
り、鉄汚染を無くし、あるいは鉄汚染を防止して、不良
発生率を低減することができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 なら材フリッチをスライスしてなら材ス
    ライス単板を製造するにあたって、なら材フリッチある
    いはなら材スライス単板をエチレンジアミン四酢酸二ナ
    トリウムの水溶液で処理することを特徴とするなら材ス
    ライス単板の製造方法。
JP18722092A 1992-07-15 1992-07-15 なら材スライス単板の製造方法 Withdrawn JPH0631705A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010194789A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 木材の耐光処理方法
JP2013022854A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Panasonic Corp 木質化粧板
US8764630B2 (en) 2008-05-19 2014-07-01 Olympus Medical Systems Corp. Endoscopic surgical procedure and surgical apparatus

Cited By (3)

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Effective date: 19991005