JPH0631667B2 - ホ−スの端部を連結するための、とりわけ内燃機関の冷却液用ホ−スのための連結部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホースの端部を連結するための、とりわけ内燃
機関の冷却液用ホースのための特許請求の範囲第一項の
前提概念の構成に係る構造の連結部材（Stutzen）に関
する。

この構造もしくは類似の構造の英国特許第７９２０２９
号明細書と西ドイツ特許第２８５１９６５号明細書によ
り公知の連結部材は連結部材の端部に面した半径方向の
側面を有するが、条溝の尖端に連続負荷の場合にホース
内面を破壊するような丸くされた移行部を決して有して
いない。英国特許第７９２０２９号明細書はその提示さ
れた環状の溝輪郭（Ringrillenprofil）の機能について
の課題を含まない。環状溝の西ドイツ特許第２８５１９
６５号明細書にしたがう比較的大きな深さがホース内面
の激しい変形により付加的に連結部材のホースとの連結
部の早期の摩損を助長する。西ドイツ特許第２８５１９
６５号明細書において記述された半径方向の側面を有す
る溝輪郭の形成は、このホース固定部の明らかにされ
た、しかし適切でない、ホース内面が半径方向側面に密
封状に接するべきである、という機能を確保するために
根拠づけられる。しかしこの種の接触はホース結合部材
（Schlauchschelle）によっては単独の効果を達成出来
ないので、密封すべき流体もまた半径方向の側面の範囲
で避けることのできない外へ向かって細くなっている環
状の亀裂の中にしみとおり、従ってその流体圧もまたこ
の亀裂内で同時に構成され、環状溝輪郭の半径方向側面
へのホース内面の接触を生じることができない。逆のこ
ぎり刃の輪郭を有するこの種の連結部材の試験で確認さ
れた確実な密封作用はむしろホースへの流体圧による脱
落作用との関連での浅い円錐形の輪郭側面のくさび効果
による。その際、そのホースもまた柔軟なあるいは可塑
性の変形により及び／又は温度低下により生じる材料収
縮により緊張が弛められる場合に浅い円錐形の輪郭側面
で何度も滑動するまで緊密に連結部材とホース結合部材
との間に固定（verklemmen）される。

本発明の課題は、密封効果が確保され、連続一定荷重
（Dauerbelastung）がホース内面を破損することなし
に、従ってホースの固定が早期に欠損することなしに達
せられるように形成された条溝の輪郭を有する連結部材
を形成することである。

この課題を本発明は、特許請求の範囲第一項の特徴ある
構成により解決策する。条溝の深さが比較的わずかであ
り、半径方向の側面の９０度の角度に比べてより小さな
急傾斜角度によってホース内面の変形は非常に低減され
るので、ホースの内面の耐久性はもはや害されない。頭
初に記述された浅い円錐形の輪郭側面のそのホースを連
結部材端部の方へ引きつける流体圧との関連での楔機能
による確かな密封効果は急傾斜の輪郭側面の本発明に係
る形態に影響されず十分に有効に留まっている。

特許請求の範囲第２項の構成は環状条溝の機能上ならび
に製造技術上特に有利な形状と寸法を維持する。輪郭側
面の移行部はその際環状条溝の底部へそして輪郭側面の
角部へのできるだけ大きな丸みを有する。ホース内面は
それによって変形及び負荷が特にわずかとなる。そのう
え１mmの丸み半径は同じ半径を有する普通の加工工具う
使用することを可能にする。環状条溝の深さが浅いこと
とその配置は結局さらに、連結部材の比較的わずかな壁
厚さでも高い剛性を可能にし、そしてこの種の連結部材
を使用することはそのホースの厚さを考慮して隣接した
連結部材の間の間隔をできるだけ小さくすることを可能
性にする。

本発明の実施例を図に基づいて説明する。

第１図は、例えば内燃機関の冷却液用導管のような流体
導管のためのホース結合部材によって固定されたホース
端を有する連結部材を示し、 第２図は、第１図とは反対のホースの差し込み方向（矢
印）をともなう第１図に係る連結部材の一部分の拡大断
面図である。

連結部材１にはホース２が矢印３の方向に差し込まれ
（aufschieben）、半径方向の緊張のもとでホース結合
部材４によって固定されている。この連結部材１は金
属、プラスチィック等の人造材料、あるいは類似の固い
材料から成っている。ホース２は布地補強されたエラス
トマーから成っていて、適当する弾性を持ち、又部分的
には塑性的に変形可能である。連結部材１はホース端
２′のストッパーとして半径方向のフランジ５を有し、
該フランジは他の構成要素の固定に役立つか、あるいは
構成部材の成分であり、前記フランジにはホース２と連
結部材１からの流体導管６が続いている。連結部材１は
ホース２を力拘束的及び形状拘束的に（kraft-und form
schlssig）固定するためにいくつかの環状条溝７を有
し、該環状条溝はもっとも丸いのこぎり刃形の輪郭を形
成する。およそ２０ないし５０mmの外径を有する連結部
材１の場合は環状条溝７の深さならびに環状条溝の尖端
および谷の丸み半径Ｒは夫々１mmである。そのために急
傾斜の輪郭側面８には連結部材１の中心軸線１′に対し
て６０度の角度のもとで直接に凸部と凹部の丸み半径Ｒ
の移行部が交互に(ineinander)生じる。輪郭側面９につ
いては中心軸線１′に対して３０度の角度のホース内面
２″のための比較的大きな円錐形の支持面を生じる。

ホース内面２″において広がっており又抜き取り力とし
て矢印３の方向の差し込み方向とは反対に作用している
流体圧によるホース固定の圧力負担において、ホース２
はホース結合部材４によって環状条溝７内に保持され、
外側の凸状の丸み半径Ｒの押圧力により有効に密封され
る。夫々１mmの環状条溝７のわずかな深さと緩やかな丸
み半径とはホース内面２″のほんのわずかな変形のみを
必要とし、それによってホース結合の長期間維持性(Dau
erhaltbarkeit)を達成する。ホース２の塑性的変形及び
／又は冷却作用(Klteeinwirkung)による収縮に基づく
連結部材１とホース結合部材４の間のホース２の緊張が
低下するときにも又、矢印３によるホース差し込み方向
とは反対方向へ下降し、従って、流体圧による抜き取り
力の方向へ上昇する浅い輪郭側面９の円錐状の支持面に
よって、ホース結合の確実な密封効果が保証される。そ
の際抜き取り力が浅い輪郭側面９の円錐状の支持面の方
へホース内面２″を引き、このようにしてホース２を再
三再四連結部材１とホース結合部材４の間に楔締めす
る。その際第２図の破線２″によるホース内面２′は確
かに急傾斜の輪郭側面８と環状溝の谷部の丸み半径Ｒに
より持ち上げられる。しかしホース２がホース材料の長
期にわたる老化のために完全に連結部材１から抜け落ち
る前密封効果を失うことはない。

本発明に従う連結部材１の環状条溝７ののこぎり刃形の
輪郭は製造技術上の長所も有する。それは溝の丸み半径
Ｒ１が普通の輪郭回転工具（Profil-Drehwerkzeug）及
び倣い回転工具（Kopier-Drehwerkzeug）により合理的
に製造できることになる。しかもこのことは、固定され
るべきホースの双方の壁の厚さの合計と等しいかあるい
はそれよりもわずかに大きい間隔を有する密封状に隣接
した連結部材の場合に可能である。合成物質や他の鋳造
材料や注型材料（Spritz-Werkstoff）で製造することも
有利に実行できるが、その結果この種の連結部材は簡単
な方法で例えば冷却用水貯蔵容器、サーモスタット用ケ
ーシング、冷却液ポンプ用ケーシングや分岐導管用部分
品というようなさまざまな部分品の製作を可能にする。

フロントページの続き (72)発明者 バッホフナー ライナー ドイツ連邦共和国 Ｄ−8044 ローホーフ カール・フォン・リンデ・シュトラーセ ８シー (72)発明者 エスピッテ アーヒム ドイツ連邦共和国 Ｄ−8000 ミュンヘン 40 クノルシュトラーセ 21

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼのこぎり刃形の輪郭であり、 連結部材（１）の自由端から離れた側の、比較的浅く降
   下する円錐状で、反対方向に急傾斜の輪郭側面（９もし
   くは８）および 環状条溝の深さの連結部材の外径に対する比較的小さな
   比を有する、 複数の環状条溝（７）を有する、 ホース端部、特に内燃機関の冷却液用ホース端部のため
   の接続用連結部材において、 連結部材（１）の外径に対し環状条溝（７）の深さが約
   １：２０から１：５０までの比を有することと、 急傾斜の側面（８）は連結部材（１）の中心軸線
   （１′）に対しておよそ４５から７５度までの角度を形
   成すること とを特徴とするホース端部のための接続用連結部材。
2. 【請求項２】環状条溝（７）の深さは１mmであること
   と、 円錐形の輪郭側面（９）は３０度の角度を有すること
   と、 溝の尖端と谷部に夫々１つの１mmの丸み半径（Ｒ１）を
   有し、前記溝の尖端と谷部は６０度の角度で急傾斜の輪
   郭側面（８）に交互に移行すること とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のホース端
   部のための接続用連結部材。