JPH06316049A - 柔軟性に優れる直線カット性包装材 - Google Patents
柔軟性に優れる直線カット性包装材Info
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- JPH06316049A JPH06316049A JP12779293A JP12779293A JPH06316049A JP H06316049 A JPH06316049 A JP H06316049A JP 12779293 A JP12779293 A JP 12779293A JP 12779293 A JP12779293 A JP 12779293A JP H06316049 A JPH06316049 A JP H06316049A
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- JP
- Japan
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- packaging material
- film
- lldpe
- ethylene
- linearly
- Prior art date
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- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度が大きく、ヒートシール性、柔軟性、防
湿性、保香性に優れると共に、手で容易に直線的にカッ
トすることができ、菓子袋等に使用でき、かつ連続的に
安価に製造することができる直線カット性包装材を開発
する。 【構成】 密度0.91〜0.94g/cm3 未満のエ
チレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体
を主成分とするフィルムを一軸圧延することによって得
られる赤外二色法により測定した縦軸(MD)方向と横
軸(TD)方向の配向度比が5以上である柔軟性フィル
ム層とバリヤー性樹脂フィルム層を含む積層体からなる
ことを特徴とする柔軟性に優れる直線カット性包装材に
より目的を達成できる。
湿性、保香性に優れると共に、手で容易に直線的にカッ
トすることができ、菓子袋等に使用でき、かつ連続的に
安価に製造することができる直線カット性包装材を開発
する。 【構成】 密度0.91〜0.94g/cm3 未満のエ
チレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体
を主成分とするフィルムを一軸圧延することによって得
られる赤外二色法により測定した縦軸(MD)方向と横
軸(TD)方向の配向度比が5以上である柔軟性フィル
ム層とバリヤー性樹脂フィルム層を含む積層体からなる
ことを特徴とする柔軟性に優れる直線カット性包装材に
より目的を達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は柔軟性に優れる直線カッ
ト性包装材に関し、更に詳しくは菓子包装等の強度が大
きく、ヒートシール性に優れる上に、防湿性や保香性を
有し、手で容易に直線的にカットできる柔軟性に優れる
直線カット性包装材に関するものである。
ト性包装材に関し、更に詳しくは菓子包装等の強度が大
きく、ヒートシール性に優れる上に、防湿性や保香性を
有し、手で容易に直線的にカットできる柔軟性に優れる
直線カット性包装材に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、菓子包装、削り節袋等の防湿性や保
香性を要求される包装材としては、一軸延伸または二軸
延伸フィルムが使用されているが十分な直線カット性を
有しておらず、カット線が斜めに走るという欠点を有し
ている。このような包装材はカットする際にフィルムに
無理な力が加わると、切口から内容物が思わぬ方向に飛
び出してしまうなどの不具合が生じる。また、このよう
な包装袋にはヒートシール線と平行に開封用の切れ目
(実開昭57ー80462号公報)やノッチ(実開昭5
8ー169044号公報、実開昭58ー156656号
公報)を設けたものが採用されているが、やはり直線カ
ット性に乏しい。
香性を要求される包装材としては、一軸延伸または二軸
延伸フィルムが使用されているが十分な直線カット性を
有しておらず、カット線が斜めに走るという欠点を有し
ている。このような包装材はカットする際にフィルムに
無理な力が加わると、切口から内容物が思わぬ方向に飛
び出してしまうなどの不具合が生じる。また、このよう
な包装袋にはヒートシール線と平行に開封用の切れ目
(実開昭57ー80462号公報)やノッチ(実開昭5
8ー169044号公報、実開昭58ー156656号
公報)を設けたものが採用されているが、やはり直線カ
ット性に乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、強度が大きく、ヒートシール性に優れる上に、防湿
性や保香性などを有し、手で容易に直線的にカットしう
る柔軟性に優れる包装材を提供するものである。
み、強度が大きく、ヒートシール性に優れる上に、防湿
性や保香性などを有し、手で容易に直線的にカットしう
る柔軟性に優れる包装材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明の第1発明は、密度0.
91〜0.94g/cm3 未満のエチレンと炭素数3〜
12のα−オレフィンとの共重合体を主成分とするフィ
ルムを一軸圧延することによって得られる赤外二色法に
より測定した縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配
向度比が5以上である柔軟性フィルム層とバリヤー性樹
脂フィルム層を含む積層体からなることを特徴とする柔
軟性に優れる直線カット性包装材である。
91〜0.94g/cm3 未満のエチレンと炭素数3〜
12のα−オレフィンとの共重合体を主成分とするフィ
ルムを一軸圧延することによって得られる赤外二色法に
より測定した縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配
向度比が5以上である柔軟性フィルム層とバリヤー性樹
脂フィルム層を含む積層体からなることを特徴とする柔
軟性に優れる直線カット性包装材である。
【0005】本発明の第2発明は、直線カット性(X)
が、0.8≦X≦1.2の範囲にあることを特徴とする
請求項1に記載の柔軟性に優れる直線カット性包装材で
ある。
が、0.8≦X≦1.2の範囲にあることを特徴とする
請求項1に記載の柔軟性に優れる直線カット性包装材で
ある。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明の密
度0.91〜0.94g/cm3 未満のエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンとの共重合体(以下、LL
DPEと略す)を主成分とするフィルムに使用される樹
脂とは、エチレンと、プロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1ーヘキセン、1−オクテン、1
−ドデセン等のαーオレフィンとの共重合体、またはそ
れらの混合物及びそれらを主成分として、ポリプロピレ
ン、高・中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超
低密度ポリエチレン、EPMのようなオレフィン系エラ
ストマーなどを混合した樹脂を挙げることができる。上
記LLDPEのメルトフローレート(MFRと称する)
は、0.01〜20g/10min.、好ましくは0.1〜10
g/10min.、さらに好ましくは0.5〜7g/10min.の範囲
から選択することが望ましい。MFRが0.01g/10mi
n.未満では、加工性が低下し、20g/10min.以上では、
強度が不十分となる。
度0.91〜0.94g/cm3 未満のエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンとの共重合体(以下、LL
DPEと略す)を主成分とするフィルムに使用される樹
脂とは、エチレンと、プロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1ーヘキセン、1−オクテン、1
−ドデセン等のαーオレフィンとの共重合体、またはそ
れらの混合物及びそれらを主成分として、ポリプロピレ
ン、高・中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超
低密度ポリエチレン、EPMのようなオレフィン系エラ
ストマーなどを混合した樹脂を挙げることができる。上
記LLDPEのメルトフローレート(MFRと称する)
は、0.01〜20g/10min.、好ましくは0.1〜10
g/10min.、さらに好ましくは0.5〜7g/10min.の範囲
から選択することが望ましい。MFRが0.01g/10mi
n.未満では、加工性が低下し、20g/10min.以上では、
強度が不十分となる。
【0007】本発明のバリヤー性樹脂とは、エチレン−
酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリエステル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロ
ニトリル樹脂等が挙げられる。
酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリエステル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロ
ニトリル樹脂等が挙げられる。
【0008】本発明の柔軟性に優れる直線カット性包装
材とは、上記LLDPEを主成分とするフィルムを一軸
圧延することによって得られる赤外二色法により測定し
た縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配向度比が5
以上であるヒートシール性と柔軟性に優れるフィルム層
とバリヤー性樹脂層を含む積層体からなる柔軟性に優れ
る直線カット性包装材である。上記配向度比は、5以
上、好ましくは5〜15の範囲である。該配向度比が5
未満であるとMD方向の分子配向が不十分であり、直線
カット性が劣ることになる。一方配向度比が15を超え
るとMD方向の分子配向が高すぎるため裂け易くなり、
機械的強度が一方的となり、直線カット性が不適合とな
る。上記の配向は少なくともLLDPEを主成分とする
フィルムのみが配向していればよい。
材とは、上記LLDPEを主成分とするフィルムを一軸
圧延することによって得られる赤外二色法により測定し
た縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配向度比が5
以上であるヒートシール性と柔軟性に優れるフィルム層
とバリヤー性樹脂層を含む積層体からなる柔軟性に優れ
る直線カット性包装材である。上記配向度比は、5以
上、好ましくは5〜15の範囲である。該配向度比が5
未満であるとMD方向の分子配向が不十分であり、直線
カット性が劣ることになる。一方配向度比が15を超え
るとMD方向の分子配向が高すぎるため裂け易くなり、
機械的強度が一方的となり、直線カット性が不適合とな
る。上記の配向は少なくともLLDPEを主成分とする
フィルムのみが配向していればよい。
【0009】本発明の直線カット性(X)とは、幅50
mmのテープ状短冊の中心から左右10mm(合計20
mm幅)を直線的に引張った時の偏りで表し、その値が
0.8≦X≦1.2の範囲にあるものをいう。さらに詳
しくは図1に示すように、幅A(50mm)、長さE
(400mm)の試料フィルム(厚さ20〜25μm)
の両端からそれぞれC(15mm)の位置に長さ方向に
ノッチをB長さ(50mm)入れ、ノッチを入れた中央
部(試験スタート時の幅Dは20mm)を試料フィルム
に対して1800 逆方向(矢印で示す)に引っ張り速度
1000mm/分で引っ張ってカットし、カット長さが
H(300mm)に達したときの上記中央部の幅を測定
し(試料5点の平均値で表す)、次式で計算したもので
あり、その値が0.8以上、1.2以下の範囲にあると
直線カット性が優れていると評価できる。直線カット性
=300mm到達時の中央部幅/試験スタート時の幅
(20mm)
mmのテープ状短冊の中心から左右10mm(合計20
mm幅)を直線的に引張った時の偏りで表し、その値が
0.8≦X≦1.2の範囲にあるものをいう。さらに詳
しくは図1に示すように、幅A(50mm)、長さE
(400mm)の試料フィルム(厚さ20〜25μm)
の両端からそれぞれC(15mm)の位置に長さ方向に
ノッチをB長さ(50mm)入れ、ノッチを入れた中央
部(試験スタート時の幅Dは20mm)を試料フィルム
に対して1800 逆方向(矢印で示す)に引っ張り速度
1000mm/分で引っ張ってカットし、カット長さが
H(300mm)に達したときの上記中央部の幅を測定
し(試料5点の平均値で表す)、次式で計算したもので
あり、その値が0.8以上、1.2以下の範囲にあると
直線カット性が優れていると評価できる。直線カット性
=300mm到達時の中央部幅/試験スタート時の幅
(20mm)
【0010】LLDPEまたはバリヤー性樹脂の各フィ
ルムの厚みは目的、用途等により異なるが、一般的な包
装材としては5〜250μm、好ましくは7〜200μ
m、更に好ましくは10〜150μmの範囲が適当であ
る。
ルムの厚みは目的、用途等により異なるが、一般的な包
装材としては5〜250μm、好ましくは7〜200μ
m、更に好ましくは10〜150μmの範囲が適当であ
る。
【0011】本発明の柔軟性に優れる直線カット性包装
材の製造法は、インフレーション法、Tダイ法等で得ら
れるLLDPEフィルムを予め一軸圧延して配向したフ
ィルムに接着剤を介してバリヤー性樹脂を積層してもよ
いが、好ましくは共押出によるインフレーション法、T
ダイ法等で得られる共押出フィルムをLLDPEの融点
以下70℃、好ましくは50℃の範囲、圧延倍率2.5
倍以上、好ましくは3〜10倍、更に好ましくは、3〜
8倍の範囲で一軸圧延することにより、赤外二色法によ
り測定した縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配向
度比が5以上とすることが最も好ましい。均一に圧延す
るために、該フィルムを一軸圧延するする前にLLDP
Eの融点以下50℃、好ましくは40℃の範囲で予熱す
ることが好ましい。
材の製造法は、インフレーション法、Tダイ法等で得ら
れるLLDPEフィルムを予め一軸圧延して配向したフ
ィルムに接着剤を介してバリヤー性樹脂を積層してもよ
いが、好ましくは共押出によるインフレーション法、T
ダイ法等で得られる共押出フィルムをLLDPEの融点
以下70℃、好ましくは50℃の範囲、圧延倍率2.5
倍以上、好ましくは3〜10倍、更に好ましくは、3〜
8倍の範囲で一軸圧延することにより、赤外二色法によ
り測定した縦軸(MD)方向と横軸(TD)方向の配向
度比が5以上とすることが最も好ましい。均一に圧延す
るために、該フィルムを一軸圧延するする前にLLDP
Eの融点以下50℃、好ましくは40℃の範囲で予熱す
ることが好ましい。
【0012】本発明の包装材は、圧延法により一軸配向
される。該圧延法は等速圧延法、非等速圧延法、多段圧
延法等が挙げられる。また圧延法は延伸法に比べ配向む
らができず、機械的強度を減衰せずに、直線カット性を
得ることができる。
される。該圧延法は等速圧延法、非等速圧延法、多段圧
延法等が挙げられる。また圧延法は延伸法に比べ配向む
らができず、機械的強度を減衰せずに、直線カット性を
得ることができる。
【0013】上記のように本発明においては圧延はLL
DPE単層のフィルムを圧延し、後でバリヤー性樹脂を
積層してもよいが、バリヤー性樹脂を積層した多層のフ
ィルム、あるいはシール材層を含むバリヤー性樹脂を積
層した多層のフィルムを圧延してもよい。例えば、LL
DPE単層フィルム、LLDPE/酸変性ポリエチレン
(MAnPE)/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化
物(EVOH)等の三層共押出フィルムあるいは三層ド
ライラミネートフィルム、LLDPE/酸変性ポリエチ
レン(MAnPE)/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(EVOH)/酸変性ポリエチレン(MAnP
E)/LLDPE等の五層共押出フィルムあるいは五層
ドライラミネートフィルムなどを圧延してもよい。上記
LLDPE、バリヤー性樹脂は一種または二種以上使用
してもよい。
DPE単層のフィルムを圧延し、後でバリヤー性樹脂を
積層してもよいが、バリヤー性樹脂を積層した多層のフ
ィルム、あるいはシール材層を含むバリヤー性樹脂を積
層した多層のフィルムを圧延してもよい。例えば、LL
DPE単層フィルム、LLDPE/酸変性ポリエチレン
(MAnPE)/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化
物(EVOH)等の三層共押出フィルムあるいは三層ド
ライラミネートフィルム、LLDPE/酸変性ポリエチ
レン(MAnPE)/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(EVOH)/酸変性ポリエチレン(MAnP
E)/LLDPE等の五層共押出フィルムあるいは五層
ドライラミネートフィルムなどを圧延してもよい。上記
LLDPE、バリヤー性樹脂は一種または二種以上使用
してもよい。
【0014】本発明のシール材層としては、LLDPE
フィルムより、融点の低い樹脂またはアンカーコート
剤、接着剤等が用いられる。該融点の低い樹脂として
は、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン(LDPE)、
超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エチル(EEA)等のエチレン−(メタ)アクリル
酸またはそのエステル、酸変性ポリエチレン(MAnP
E)等が挙げられ、シール材層は通常ドライラミネート
法、押出ラミネート法等により設けられる。これらの層
の厚みは、5〜150μm、好ましくは7〜100μm
の範囲である。
フィルムより、融点の低い樹脂またはアンカーコート
剤、接着剤等が用いられる。該融点の低い樹脂として
は、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン(LDPE)、
超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エチル(EEA)等のエチレン−(メタ)アクリル
酸またはそのエステル、酸変性ポリエチレン(MAnP
E)等が挙げられ、シール材層は通常ドライラミネート
法、押出ラミネート法等により設けられる。これらの層
の厚みは、5〜150μm、好ましくは7〜100μm
の範囲である。
【0015】本発明の包装材の構成の具体例としては、
EVOH/MAnPE/LLDPE、MAnPE/EV
OH/MAnPE/LLDPE、LLDPE/MAnP
E/EVOH/MAnPE/LLDPE、LLDPE/
MAnPE/PA/MAnPE/LLDPE、OPP/
MAnPE/LLDPE/MAnPE/LDPE、OP
ET/MAnPE/LLDPE/MAnPE/LLDP
E等が挙げられる。(ただし、LLDPE:エチレンと
炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体、LDP
E:低密度ポリエチレン、MAnPE:マレイン酸変性
ポリエチレン、EVOH:エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、PA:ポリアミド、OPP:二軸延伸PP
フィルム、OPET:二軸延伸ポリエステルフィルムを
表す。)
EVOH/MAnPE/LLDPE、MAnPE/EV
OH/MAnPE/LLDPE、LLDPE/MAnP
E/EVOH/MAnPE/LLDPE、LLDPE/
MAnPE/PA/MAnPE/LLDPE、OPP/
MAnPE/LLDPE/MAnPE/LDPE、OP
ET/MAnPE/LLDPE/MAnPE/LLDP
E等が挙げられる。(ただし、LLDPE:エチレンと
炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体、LDP
E:低密度ポリエチレン、MAnPE:マレイン酸変性
ポリエチレン、EVOH:エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、PA:ポリアミド、OPP:二軸延伸PP
フィルム、OPET:二軸延伸ポリエステルフィルムを
表す。)
【0016】本発明の包装材は、袋、カップ、チュー
ブ、スタンディングバッグ、トレイ等に使用される。
ブ、スタンディングバッグ、トレイ等に使用される。
【0017】本発明にはその使用目的により本発明の主
旨を逸脱しない範囲において、他の熱可塑性樹脂、合成
ゴム、天然ゴム、無機または有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤、架橋剤、発泡剤、核剤
等の添加剤を配合してもよい。
旨を逸脱しない範囲において、他の熱可塑性樹脂、合成
ゴム、天然ゴム、無機または有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤、架橋剤、発泡剤、核剤
等の添加剤を配合してもよい。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。 (使用樹脂) 直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):[MFR=2.
0g/10min.密度0.92g/cm3 リニレック
スAF3710、日本石油化学(株)製] 低密度ポリエチレン(LDPE):[MFR=1.0g/1
0min.密度0.92g/cm3 、レクスロンF2
2、日本石油化学(株)製] ポリプロピレン(PP):[MFR=1.0g/10mi
n.密度0.91g/cm3 、日石ポリプロ、日本石油
化学(株)製] エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):[VA含有
量10重量%、MFR=1.0g/10min.日本石油化
学(株)製] エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA):
[VA含有量10重量%、MFR=0.4g/10min.
日本石油化学(株)製] バリヤー性樹脂: EVOH:[MFR=1.3g/10min.エバー
ル、クラレ(株)製] EVAL:[エバールフィルム、クラレ(株)製] 二軸延伸ポリプロピレン(OPP):[トレファン、東
レ(株)製] 二軸延伸ポリエステル(OPET):[エンブレット、
ユニチカ(株)製] 二軸延伸ポリアミド(ONY):[エンブレム、ユニチ
カ(株)製]
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。 (使用樹脂) 直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):[MFR=2.
0g/10min.密度0.92g/cm3 リニレック
スAF3710、日本石油化学(株)製] 低密度ポリエチレン(LDPE):[MFR=1.0g/1
0min.密度0.92g/cm3 、レクスロンF2
2、日本石油化学(株)製] ポリプロピレン(PP):[MFR=1.0g/10mi
n.密度0.91g/cm3 、日石ポリプロ、日本石油
化学(株)製] エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):[VA含有
量10重量%、MFR=1.0g/10min.日本石油化
学(株)製] エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA):
[VA含有量10重量%、MFR=0.4g/10min.
日本石油化学(株)製] バリヤー性樹脂: EVOH:[MFR=1.3g/10min.エバー
ル、クラレ(株)製] EVAL:[エバールフィルム、クラレ(株)製] 二軸延伸ポリプロピレン(OPP):[トレファン、東
レ(株)製] 二軸延伸ポリエステル(OPET):[エンブレット、
ユニチカ(株)製] 二軸延伸ポリアミド(ONY):[エンブレム、ユニチ
カ(株)製]
【0019】(試験項目および試験法) (1)引張試験(UTS)及び伸び(%) フィルム試料から巾10mmの短冊を切り取り、テンシ
ロンを用いて引張速度500mm/min.の速度で測
定した。 (2)赤外二色法による配向度比 (3)直線カット性 50cm幅の短冊の中心から左右10cm(合計20c
m幅)を引っ張った時の偏りをサンプル5点を取ったと
きの平均値 (4)曇り度:JIS K7105に準づる。 (5)光沢度:JIS Z8741に準づる。 (6)水蒸気透過度:フィルム試料を10cm×10c
m(100cm2 )の大きさの袋を作り、約5gの塩化
カルシウムを封入し、四方シールして、正確な重量を測
定する(小数点以下4桁)。次に40℃、90%RHの
恒温恒湿のオーブンにて1週間(168時間)試験を行
う。試験が終了したら再び正確に重量を測定して、次式
により水蒸気透過率を計算する。 水蒸気透過率=[試験後重量(g)−試験前重量
(g)]×K(g/m2・24hrs) K:単位換算の係数 (7)酸素透過度(cc/m2・24hrs・atm):JIS K71
26に準づる。
ロンを用いて引張速度500mm/min.の速度で測
定した。 (2)赤外二色法による配向度比 (3)直線カット性 50cm幅の短冊の中心から左右10cm(合計20c
m幅)を引っ張った時の偏りをサンプル5点を取ったと
きの平均値 (4)曇り度:JIS K7105に準づる。 (5)光沢度:JIS Z8741に準づる。 (6)水蒸気透過度:フィルム試料を10cm×10c
m(100cm2 )の大きさの袋を作り、約5gの塩化
カルシウムを封入し、四方シールして、正確な重量を測
定する(小数点以下4桁)。次に40℃、90%RHの
恒温恒湿のオーブンにて1週間(168時間)試験を行
う。試験が終了したら再び正確に重量を測定して、次式
により水蒸気透過率を計算する。 水蒸気透過率=[試験後重量(g)−試験前重量
(g)]×K(g/m2・24hrs) K:単位換算の係数 (7)酸素透過度(cc/m2・24hrs・atm):JIS K71
26に準づる。
【0020】(実施例1〜4)50mmφの押出機を用
いて多層Tダイ法により上記LLDPEを用い、LLD
PEを内外層とし、酸変性ポリエチレン(NPと略す)
を介してエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OHと略す)を50mmφの押出機を用いて多層Tダイ
法により表1に示す種々の厚さの原反フィルムを作成
し、圧延法により表1に示す種々の圧延倍率で圧延して
本発明の包装材(全厚さ25μm。LLDPE/NP/
EVOH/NP/LLDPEの厚さ構成は5.5/5/
4/5/5.5μm)(RLLと略す)を作った。該包
装材を評価した結果を表1に示した。ヒートシール性、
直線カット性はいずれも良好であった。
いて多層Tダイ法により上記LLDPEを用い、LLD
PEを内外層とし、酸変性ポリエチレン(NPと略す)
を介してエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OHと略す)を50mmφの押出機を用いて多層Tダイ
法により表1に示す種々の厚さの原反フィルムを作成
し、圧延法により表1に示す種々の圧延倍率で圧延して
本発明の包装材(全厚さ25μm。LLDPE/NP/
EVOH/NP/LLDPEの厚さ構成は5.5/5/
4/5/5.5μm)(RLLと略す)を作った。該包
装材を評価した結果を表1に示した。ヒートシール性、
直線カット性はいずれも良好であった。
【0021】(実施例5)実施例1で作ったRLLにド
ライラミネート法により未延伸ポリプロピレンフィルム
(CPP)(厚さ40μm)を積層して本発明の包装材
を作った。実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示した。直線カット性は良好であった。
ライラミネート法により未延伸ポリプロピレンフィルム
(CPP)(厚さ40μm)を積層して本発明の包装材
を作った。実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示した。直線カット性は良好であった。
【0022】(実施例6)実施例1で作ったRLLにド
ライラミネート法によりエチレン−酢酸ビニル共重合体
フィルム(EVA)(厚さ40μm)を積層して本発明
の包装材を作った。実施例1と同様にして評価した結果
を表1に示した。直線カット性は良好であった。
ライラミネート法によりエチレン−酢酸ビニル共重合体
フィルム(EVA)(厚さ40μm)を積層して本発明
の包装材を作った。実施例1と同様にして評価した結果
を表1に示した。直線カット性は良好であった。
【0023】(実施例7)実施例1で作ったRLLにド
ライラミネート法によりエチレン−エチルアクリレート
共重合体フィルム(EEA)(厚さ40μm)を積層し
て本発明の包装材を作った。実施例1と同様にして評価
した結果を表1に示した。直線カット性は良好であっ
た。
ライラミネート法によりエチレン−エチルアクリレート
共重合体フィルム(EEA)(厚さ40μm)を積層し
て本発明の包装材を作った。実施例1と同様にして評価
した結果を表1に示した。直線カット性は良好であっ
た。
【0024】(比較例1)実施例1と同様にして多層T
ダイ法により原反フィルム(全厚さ50μm)を作成
し、圧延法により圧延倍率2.0倍で圧延して包装材を
作った(全厚さ25μm。LLDPE/NP/EVOH
/NP/LLDPEの厚さ構成は5.5/5/4/5/
5.5μm)。評価した結果を表1に示した。直線カッ
ト性は0.5と不良であった。
ダイ法により原反フィルム(全厚さ50μm)を作成
し、圧延法により圧延倍率2.0倍で圧延して包装材を
作った(全厚さ25μm。LLDPE/NP/EVOH
/NP/LLDPEの厚さ構成は5.5/5/4/5/
5.5μm)。評価した結果を表1に示した。直線カッ
ト性は0.5と不良であった。
【0025】(比較例2)二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルム(OPP、厚さ20μm)、LLDPEフィルム
(厚さ30μm)を用い、市販のエバールフィルム(E
VAL、厚さ12μm)を表1に示す構成でドライラミ
ネート法により積層した。実施例1と同様にして評価し
た結果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったと
ころ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
ルム(OPP、厚さ20μm)、LLDPEフィルム
(厚さ30μm)を用い、市販のエバールフィルム(E
VAL、厚さ12μm)を表1に示す構成でドライラミ
ネート法により積層した。実施例1と同様にして評価し
た結果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったと
ころ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
【0026】(比較例3)二軸延伸ポリエステルフィル
ム(OPET、厚さ12μm)、LLDPEフィルム
(厚さ30μm)を用い、市販のエバールフィルム(E
VAL、厚さ12μm)を表1に示す構成でドライラミ
ネート法により積層した。実施例1と同様にして評価し
た結果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったと
ころ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
ム(OPET、厚さ12μm)、LLDPEフィルム
(厚さ30μm)を用い、市販のエバールフィルム(E
VAL、厚さ12μm)を表1に示す構成でドライラミ
ネート法により積層した。実施例1と同様にして評価し
た結果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったと
ころ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
【0027】(比較例4)二軸延伸ポリアミドフィルム
(ONY、厚さ15μm)、LLDPEフィルム(厚さ
30μm)を用い、市販のエバールフィルム(EVA
L、厚さ12μm)と表1に示す構成でドライラミネー
ト法により積層した。実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったとこ
ろ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
(ONY、厚さ15μm)、LLDPEフィルム(厚さ
30μm)を用い、市販のエバールフィルム(EVA
L、厚さ12μm)と表1に示す構成でドライラミネー
ト法により積層した。実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示した。直線カット性の試験を行ったとこ
ろ、300mmに到達する前に途中で先細りで切断し
た。直線カット性はない。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の柔軟性の優れる包装材は、エチ
レンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体を
主成分とするフィルムを一軸圧延することによって得ら
れる赤外二色法により測定した縦軸(MD)方向と横軸
(TD)方向の配向度比が5以上である柔軟性フィルム
とバリヤー性樹脂とを含む積層体からなることを特徴と
し、強度が大きく、ヒートシール性に優れる上、防湿性
と保香性を有し、かつ手によって容易に直線的にカット
することができ、菓子袋等に使用される。また製造工程
においても連続的に安価に製造することができる。
レンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体を
主成分とするフィルムを一軸圧延することによって得ら
れる赤外二色法により測定した縦軸(MD)方向と横軸
(TD)方向の配向度比が5以上である柔軟性フィルム
とバリヤー性樹脂とを含む積層体からなることを特徴と
し、強度が大きく、ヒートシール性に優れる上、防湿性
と保香性を有し、かつ手によって容易に直線的にカット
することができ、菓子袋等に使用される。また製造工程
においても連続的に安価に製造することができる。
【図1】 直線カット性(X)の試験方法を示す説明図
である。
である。
A 試験フィルムの幅 B ノッチの長さ50mm C 試験フィルムの端からの長さ D 中央部の幅 E 試験フィルムの長さ H カット長さ300mm
Claims (2)
- 【請求項1】 密度0.91〜0.94g/cm3 未満
のエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重
合体を主成分とするフィルムを一軸圧延することによっ
て得られる赤外二色法により測定した縦軸(MD)方向
と横軸(TD)方向の配向度比が5以上である柔軟性フ
ィルム層とバリヤー性樹脂フィルム層を含む積層体から
なることを特徴とする柔軟性に優れる直線カット性包装
材。 - 【請求項2】 直線カット性(X)が、0.8≦X≦
1.2の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の
柔軟性に優れる直線カット性包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12779293A JPH06316049A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 柔軟性に優れる直線カット性包装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12779293A JPH06316049A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 柔軟性に優れる直線カット性包装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06316049A true JPH06316049A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14968798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12779293A Pending JPH06316049A (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | 柔軟性に優れる直線カット性包装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06316049A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018130929A (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | フタムラ化学株式会社 | 直進引裂性つや消し調縦一軸延伸フィルム |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP12779293A patent/JPH06316049A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018130929A (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | フタムラ化学株式会社 | 直進引裂性つや消し調縦一軸延伸フィルム |
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