JPH06315737A - 消失模型鋳造装置 - Google Patents

消失模型鋳造装置

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Publication number
JPH06315737A
JPH06315737A JP5132656A JP13265693A JPH06315737A JP H06315737 A JPH06315737 A JP H06315737A JP 5132656 A JP5132656 A JP 5132656A JP 13265693 A JP13265693 A JP 13265693A JP H06315737 A JPH06315737 A JP H06315737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
casting
molten metal
piping
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP5132656A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Kitahara
一信 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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Publication date
Application filed by Asahi Tec Corp filed Critical Asahi Tec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋳枠内で発生したガスを脱臭器等の特別な設備
を必要とせず効率的に脱臭するとともに、ガス排出用配
管への不純物の付着を防止する。 【構成】鋳枠1内に配置した消失模型7の周囲を鋳砂8
で被い、前記消失模型部分に溶湯を注湯して鋳造製品を
成形するとともに、前記鋳枠1内に発生したガスを吸引
し配管2を介して排出するガス排出手段4を備えた消失
模型鋳造装置において、前記鋳枠の内部に活性炭,ヤシ
殻等のガス清浄剤5を充填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消失模型鋳造装置に関
し、特に鋳込みに際して発生するガスの悪臭を有効に除
去する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加工の困難な特殊形状または比較的精密
性の鋳造製品を成形する場合等において、消失模型鋳造
装置が用いられている。図3は従来のこの種の消失模型
鋳造装置を示している。同装置は、鋳造製品に模して発
泡ポリスチレン樹脂等で作られた消失模型21を鋳枠2
2内に配置し、その消失模型21の周囲を鋳砂23で固
め、消失模型21部分に溶湯を注湯して鋳造製品を成形
する構成となっている。すなわち、消失模型21部分に
溶湯を注湯すると、溶湯の熱により消失模型21が熱分
解して消失し、同部分に溶湯が置換して充填され、鋳造
製品が成形される。
【0003】さて、消失模型鋳造装置では、鋳込みによ
り消失模型21が熱分解したときガスが発生するため、
このガスを鋳枠22内から排出する必要がある。このた
め、鋳枠22にはガス排出用の配管24が接続され、吸
引ポンプ25によって鋳枠22内のガスを吸引する構造
が付設されている。さらに、消失模型21は発泡ポリス
チレン等の合成樹脂でできているため、鋳込みに際して
発生したガスは悪臭を放つ。この悪臭を帯びたガスを配
管24を通して戸外に放出することは、工場周辺の環境
汚染につながるため、この発生したガスから悪臭を除去
する必要がある。そこで、従来の消失模型鋳造装置で
は、活性炭フィルタ26を内蔵するダクト状の脱臭器2
7を工場の屋根に設置し、配管24の先端をこの脱臭器
27に接続する構成を備えており、脱臭器27内の活性
炭フィルタ26によって排ガス中の悪臭を除去してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の消失模
型鋳造装置は、次のような課題を有していた。すなわ
ち、鋳枠内に発生した多量のガスを脱臭するには、大形
の脱臭器が必要となり、しかも工場の屋根にこのような
大形の脱臭器を設置しなければならないので、設備・工
事費用が高額であった。また、工場の屋根に設置した脱
臭器のメンテナンス、例えば活性炭フィルタの取替え作
業は困難でかつ危険を伴っていた。さらに、配管内は悪
臭および不純物を含んだガスが通過するので、ガス中の
不純物が配管の内壁に付着して配管内を汚染する。この
ため、配管の洗浄を定期的に行う必要もあり煩わしさが
あった。加えて、ガス排出用の配管は先端を脱臭器に接
続しなければならないため、施設に際して配管の自由度
が制限されるという種々の課題を有していた。本発明は
このような従来技術の課題を解決するためになされたも
ので、鋳枠内で発生したガスを特別な設備を必要とせず
効率的に脱臭するとともに、ガス排出用配管への不純物
の付着を防止することのできる消失模型鋳造装置の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、鋳枠内に配置した消失模型の周囲を鋳砂で
被い、前記消失模型部分に溶湯を注湯して鋳造製品を成
形するとともに、前記鋳枠内に発生したガスを吸引し配
管を介してする排出するガス排出手段を備えた消失模型
鋳造装置において、前記鋳枠の内部にガス清浄剤を充填
したことを特徴としている。ここで、鋳枠の内部に挿入
するガス清浄剤としては、活性炭やヤシ殻など、ガスに
含まれる悪臭と不純物を除去する作用のある種々の物質
が適用できる。
【0006】
【作用】上述した本発明装置では、ガス清浄剤により鋳
枠内でガスを清浄し悪臭および不純物の除去を行う。し
たがって、ガス排出手段によって配管内に吸引された排
ガスは、悪臭を含有していないため脱臭器を通すことな
く外部に放出することができる。また、排ガスは不純物
を除去した後に配管へ導入されるので、不純物の付着に
より配管の内壁が汚染されることはない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の実施例に係る消失模型鋳
造装置を示す断面図である。同図において、1は上面が
開口した鋳枠である。鋳枠1の底部には配管2が接続し
てある。配管2の接続部2aは鋳枠1の内部に開口して
おり、その開口部分には網状部材3が設置してある。こ
の網状部材3は、後述するガス清浄剤5が配管2内へ侵
入することを阻止するためのものである。したがって、
ガス清浄剤5より小さな網目に形成してある。配管2の
途中には、吸引ポンプ(ガス排出手段)4が設けてあ
る。この吸引ポンプ4は、配管2を介して鋳枠1内のガ
スを吸引する。配管2の先端は鋳枠1外の適当な場所に
開放してある。この開放場所は、戸外のみならず建屋の
内部であってもよい。
【0008】鋳枠1の内底部から所要高さの領域には、
活性炭等のガス清浄材5が充填してある。ガス清浄剤5
の充填量は任意でよいが、少なくとも後述のごとく鋳込
みに際して鋳枠1内に発生するガスを、充分に脱臭しか
つガス中の不純物を除去できる量を充填してくことが好
ましい。ガス清浄剤5の上面には、網状部材6が着脱自
在に配設してある。この網状部材6は、ガス清浄剤5と
後述する鋳砂8とを分離しておくもので、これら粒状物
のいずれもが通過できない大きさの網目に形成してあ
る。
【0009】鋳枠1内におけるガス清浄剤5の上方には
消失模型7が配置され、さらにその周囲には鋳砂8が充
填してある。消失模型7は発泡ポリスチレンやポリメチ
ルメタアクリレート(PMMA)等の合成樹脂材からな
り、製品部7aと湯口部7bで構成してある。製品部7
aは製造すべき鋳造製品を模した形状に成形してあり、
湯口部7bは製品部7aから連続して形成してある。湯
口部7bの先端面7cは、鋳砂8から露出させてある。
鋳砂8としては、自然砂の乾燥したものを使用してい
る。鋳砂8の上面には気密シート9が敷設してある。ま
た、消失模型7の湯口部先端面7cには、注湯口10が
設置してある。
【0010】次に、上述した消失模型鋳造装置の作用を
説明する。図示しない溶解炉で溶解した金属溶湯を注湯
口10に供給すると、溶湯は消失模型7の湯口部先端面
7cに接し、同先端面7cから徐々に湯口部7b内に侵
入してくる。溶湯に接した部分は熱分解して消失し、溶
湯に置換する。さらに溶湯は湯口部7bから製品部7a
へと進み、最終的に消失模型7の全体が熱分解して溶湯
に置換する。
【0011】消失模型7が熱分解により消失するとき、
悪臭および不純物を含むガスが発生する。このガスは吸
引ポンプ4によって配管2に吸引されるが、配管2に入
る前、鋳枠1の内部においてガス清浄剤5を通過する。
このときガスに含まれた悪臭および不純物はガス清浄剤
5に吸着されてガス中から取り除かれる。このように配
管2に入るガスは、すでに悪臭および不純物が取り除か
れている。したがって、不純物により配管2内が汚染さ
れることもなく、よって配管2を定期的に洗浄する必要
がない。また、脱臭器を付設する必要もないので、経済
的であり、メンテナンスも容易となる。また、悪臭およ
び不純物の除去されたガスは人体に無害なため、戸外に
排出することはもちろん、建屋内に排出することも可能
である。したがって、配管2の施設自由度が大きい。消
失模型7と置換して充填された溶湯が冷却すると鋳造製
品ができ上がる。この鋳造製品は鋳砂8と分離させて取
り出す。このときガス清浄剤5は、網状部材6に保持さ
れて鋳枠1内に残る。ガス清浄剤5の吸着力が劣化した
ときは、消失模型7および鋳砂8を充填する前に、新し
いガス清浄剤5に取り替える。なお、劣化したガス清浄
剤5は、洗浄することにより再利用することができる。
【0012】図2は本発明の他の実施例を示している。
同図に示した消失模型鋳造装置は、配管2を鋳枠1の側
壁に接続した構成となっている。この場合には、ガス清
浄剤5を鋳枠1の内側面から一定の厚さの領域に充填し
てある。そして、ガス清浄剤5に囲まれた状態で、消失
模型7と鋳砂8を鋳枠1内に挿入してある。なお、ガス
清浄剤5と鋳砂8の間には、網状部材6が配設されてい
る。このような構成としても、先の実施例と同様の作用
効果を得ることができる。
【0013】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、要旨を変更しない範囲で種々の変形ま
たは応用が可能である。例えば、鋳枠への配管の接続は
一箇所に限らず、複数箇所に接続してもよい。また、ガ
ス清浄剤は、鋳枠の内部において配管の接続開口部の周
囲に充填することが好ましいが、同部分以外に充填する
ことを制限するものではない。さらに、複数の異なった
種類のガス清浄剤を鋳枠内に充填することもできる。こ
の場合、各ガス清浄剤を混合して充填してもよく、また
層状に分離して充填してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鋳
枠内で発生したガスを脱臭器等の特別な設備を必要とせ
ず効率的に脱臭するとともに、ガス排出用配管への不純
物の付着を防止でき、経済的でかつメンテナンスが容易
となる。しかも、配管の施設自由度が増すという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る消失模型鋳造装置を示す
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る消失模型鋳造装置を
示す断面図である。
【図3】従来の消失模型鋳造装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鋳枠 2 配管 3 網状部材 4 吸引ポンプ 5 ガス清浄剤 6 網状部材 7 消失模型 8 鋳砂 9 気密シート 10 注湯口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳枠内に配置した消失模型の周囲を鋳砂で
    被い、前記消失模型部分に溶湯を注湯して鋳造製品を成
    形するとともに、前記鋳枠内に発生したガスを吸引し配
    管を介してする排出するガス排出手段を備えた消失模型
    鋳造装置において、前記鋳枠の内部にガス清浄剤を充填
    したことを特徴とする消失模型鋳造装置。
  2. 【請求項2】前記ガス清浄剤は、少なくとも前記鋳枠内
    部における前記配管接続部の周囲に充填してあることを
    特徴とする請求項1記載の消失模型鋳造装置。
JP5132656A 1993-05-10 1993-05-10 消失模型鋳造装置 Pending JPH06315737A (ja)

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JP5132656A JPH06315737A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 消失模型鋳造装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009166105A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Sintokogio Ltd 鋳物鋳造装置
JP2011110576A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd 消失模型鋳造法
CN102974760A (zh) * 2012-11-22 2013-03-20 攀钢集团矿业有限公司 一种消失模铸造装置及铸造方法

Cited By (3)

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JP2009166105A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Sintokogio Ltd 鋳物鋳造装置
JP2011110576A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd 消失模型鋳造法
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