JP2854734B2 - 排煙処理フード - Google Patents

排煙処理フード

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JP2854734B2 JP3235185A JP23518591A JP2854734B2 JP 2854734 B2 JP2854734 B2 JP 2854734B2 JP 3235185 A JP3235185 A JP 3235185A JP 23518591 A JP23518591 A JP 23518591A JP 2854734 B2 JP2854734 B2 JP 2854734B2
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憲一 宮下
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排煙処理フードに関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、排気・
排煙効率に優れるとともに、油汚れを抑止することので
きる、キッチン等の排煙装置として有用な新しい排煙処
理フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、キッチンのガステーブル周囲
等の排煙については様々な工夫がなされてきており、そ
の排煙処理は、一般的には、たとえば図5に例示したよ
うに、排煙フード(ア)を調理台(イ)のガステーブル
(ウ)の上方に配置し、調理中に発生する油煙等を、そ
のフード(ア)内に集煙し、ファンにより室外に排気す
る方法がとられてきている。
【0003】図6は、このような排煙処理の状態を例示
した断面図である。たとえば、この図6に例示したよう
に、調理中に発生する煙は、その大部分が上方のフード
壁(エ)によって区分されたフード(ア)内に集煙さ
れ、換気ファン(オ)によって室外へ排気され、キッチ
ン内に煙が充満したり、油煙等により汚れたりすること
をある程度防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排煙フード(ア)の場合には、フード壁
(エ)の内側やガステーブル(ウ)の上方壁面(カ)、
そして換気ファン(オ)に油煙に含まれる油分が付着
し、これを洗浄、除去することは極めて面倒で、さらに
は困難でもあるという問題があった。
【0005】このような問題を解消するために、フード
壁(エ)の内側や壁面(カ)にシリコン焼付け塗装を施
し、付着した油分を容易に拭き取ることのできるように
することも提案されている。しかしながら、このような
全面シリコン焼付け塗装を行なう場合には、製造コスト
の増大が避けられないため、実用化には到っていない。
【0006】また、仮にシリコン焼付け塗装によりフー
ド壁(エ)の内側や壁面(カ)の清掃が容易となったと
しても、油分を含む油煙は排気口(キ)から排出される
ため、換気ファン(オ)とともに排気口(キ)周辺の外
壁(ク)が油分により汚れることが避けられなかった。
これらの汚れを除去することは実際上極めて困難でもあ
った。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の排煙フードの欠点を解消し、
排気・排煙効率を良好としつつ、しかも排煙フード内に
おいて、油煙に含まれる油分の除去処理を円滑に行うこ
とのできる新しい排煙処理フードを提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、室内フード内に送泡するための
泡発生装置と送泡装置とを有し、換気ファンの室外側フ
ード内に複数のピンを立設した破泡装置を配設してなる
ことを特徴とする排煙処理フードを提供する。また、こ
の発明は、前記の破泡装置を多重もしくは多段配設する
ことや、破泡装置として、多数のピンを立設した板状体
もしくは網状体を用いること等をその態様としてもい
る。
【0009】
【作用】この発明の排煙処理フードにおいては、泡発生
装置において発生させた泡を送泡装置によって室内側フ
ード内に送り込む。これによって、油煙に含まれる油分
を泡に吸着させて換気フードによって室外へと排出す
る。このため、フード内、周囲の壁面、排気口周辺、さ
らには換気ファンに油汚れが付着することがない。
【0010】また、この発明の排煙処理フードでは、前
記の破泡装置によって油分を吸着した泡を効率的に破泡
するため、泡の飛散による室外の外壁面等の汚れを防止
し、また油分と発泡成分との分離や、油分の廃棄、起泡
成分の再利用も容易となる。さらに、破泡装置を多重も
しくは多段配設することにより、粗破泡と、細破泡とが
可能となり、破泡はより完全に行われる。
【0011】
【実施例】以下、添付した図面に沿って、この発明の排
煙処理フードについてさらに詳しく説明する。図1は、
この発明の一実施例を示した断面図である。たとえばこ
の図1に例示したように、この発明の排煙処理フード
は、室内フード(1)内に送泡するための泡発生装置
(2)と送泡装置(3)とを有し、しかも、換気ファン
(4)の室外側フード(5)内に複数のピン(6)を立
設した破泡装置(7)を配設している。
【0012】また、この排煙処理フードは、従来のフー
ドと同様に、調理台(8)のガステーブル(9)の上方
に配設してもいる。泡発生装置(2)は、各種の構成と
することが可能であるが、基本的には、泡を発生し、か
つ油煙中の油分を吸着し、かつ室内フード(1)の内面
壁やガステーブル(9)周辺の壁面(10)への油分の
付着を防止する洗浄能力を有する、起泡洗浄液(11)
の保持タンク部(12)と、この起泡洗浄液(11)に
空気を吹き込んで発泡させるための送風装置(13)と
吹込みノズル部(14)によって構成することができ
る。この場合、より効果的に発泡させるためには、吹込
みノズル部(14)を多孔とし、より高度に分散した状
態で空気を吸込むようにすることが有利でもある。
【0013】起泡洗浄液としては、たとえば界面活性剤
の0.5 〜2%濃度程度の水溶液、あるいは分散液が好適
に用いられる。この場合の界面活性剤の種類には特に限
定はないが、高級アルコールにエチレンオキサイドを付
加し、これを硫酸化したもの等が、温度、水質等にあま
り大きく左右されることがなく、また、安全性や、公害
問題もないこと等の点において好ましいものとして例示
される。
【0014】送泡装置(3)については、たとえば図1
に例示したように、通気性のフィルター、あるいは多孔
管、ネット等の各種のものが使用できる。この送泡装置
には、発生した泡を室内フード(1)内に、できるだけ
均等に微細な泡を飛散させて油分を吸着させるのに適し
た形状、構造が採用され、キッチンの全体配置、排煙処
理フードの位置、その設置のために許容されるスペース
の大きさ等によってその形状、構造が選択される。
【0015】なお、前記泡発生装置(2)は、必ずしも
室内側に配置されていなくともよい。場合によっては室
外とすることも可能である。また、この泡発生装置
(2)に連結する前記送泡装置(3)は、いずれの形
状、構造においてもガステーブル(9)からの排気を遮
断したり、その通気を妨げるものであってはならない。
さらにまた、この送泡装置(3)は、発生した泡が、ガ
ステーブル(9)に落下しないような機能を備えている
ことが好ましい。このため、落下する泡の捕捉機能に優
れたフィルター状、あるいはネット状の送泡装置はより
好ましいものである。もちろん、送泡装置(3)とは別
に、泡の落下防止のためのネット状体、メッシュ状体を
配置しておくことも好ましい。
【0016】この泡の落下を防止し、かつ、油煙の油分
を効果的に吸着させて、泡を換気ファン(4)を介して
屋外へと円滑に排出させるためには、換気ファン(4)
の吸引力および泡の特性のコントロールとともに、ガス
テーブル(9)の周囲に空気吹出し口(15)を設け、
調理台(8)の内部等に配設したファン(16)によっ
て空気を吹出し、ガステーブル(9)の周囲にエアカー
テンを形成し、上昇エア流を増大させて油煙を室内フー
ド(1)の内方へ、そして換気ファン(4)方向へと集
煙させることが有利でもある。
【0017】この時のエアカーテンは、油分のガステー
ブル(9)周辺への飛散を防止する役割も果たす。ま
た、この発明の排煙処理フードにおいては、このエアカ
ーテン形成のためのファン(16)や、泡発生装置
(2)の送風装置(13)、さらには換気ファン(4)
を手動で差動開始させてもよいし、あるいは、適宜な部
位に設けた油煙センサーからの信号によって自動的に作
動および停止するようにしてもよい。
【0018】そして、この発明の排煙処理フードにおい
ては、破泡装置(7)を設けることを特徴としてもい
る。換気ファン(4)から排出させた油分吸着後の泡を
この破泡装置(7)によって破泡する。この破泡装置
(7)は、支持体に多数のピン(6)を立設した構造を
有してもいる。この場合の支持体としては、板状体もし
くは網状体をその好ましい形状として例示することがで
きるが、もちろん板状体、網状体に限定されることはな
い。
【0019】多数のピン(6)は極めて効果的な破泡手
段であることから、室外側フード(5)の形状、大きさ
を考慮し、その通気性を損うことなく、より効率的に破
泡することのできる支持体の形状および構造を選択すれ
ばよい。支持体として板状体(17)を用いる場合に
も、図1のように平板とすることだけでなく、排気の流
れに合わせて、図2に示したように、ピン(6)を有す
る湾曲板(18)の構造としてもよい。また、板状体
(17)および湾曲板(18)等のいずれにおいても、
通気性を確保するため、多数の通気微小孔を設けておい
もよい。
【0020】ピン(6)さらには支持体の素材にも特に
限定はない。金属、セラミック、硬質樹脂、さらにはそ
れらの複合体とすることができ、ピン(6)と支持体と
は一体成形したものであってもよい。また、油分を吸着
した泡を破るための前記破泡装置(7)は、図3に例示
したように、換気ファン(4)に対向して多重もしくは
多段配設してもよい。そして、この多重もしくは多段配
置については、図4に示したように傾斜配置してもよい
し、破泡機能を区分し、換気ファン(4)に対向するよ
り粗密度のピン(6)を有する破泡装置(7)ととも
に、室外側フード(5)内のより後段に、より微小で、
高密度なピン(6)を立設した破泡装置(71)を傾斜
させて配置してもよい。この場合、後段の破泡装置(7
1)には支持体として傾斜支持板(72)を用い、か
つ、ピン(6)を傾斜面上部に配置することが有利でも
ある。
【0021】こうすることにより、前段の破泡装置
(7)によって粗破泡を行い、後段の破泡装置(71)
によって細破泡を行うことができる。破壊した泡は、傾
斜支持板(72)に沿ってトレイ部(73)に回収し、
油分を除去廃棄した後に、起泡洗浄剤を再利用するよう
にしてもよい。あるいはまた、油分含有のオイルミスト
を泡発生装置にそのまま回収するようにしてもよい。
【0022】たとえば以上のような破泡装置(7),
(71)によって、完全に泡を破壊し。油分を吸着した
泡が室外側フード(5)の外へと飛散して外壁面等を汚
染することを防止する。そして油分を効率的に回収して
廃棄できるとともに、起泡洗浄剤を再利用することも可
能となる。もちろん、この発明は以上の例に限定される
ものではない。泡発生装置(2)、送泡装置(3)をは
じめ、破泡装置(7)の形状、構造等の細部については
さらに様々な態様が可能である。たとえば、破泡装置
(7)については、ピン(6)を立設した円筒回転体等
の構造を有してもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明によって、以上詳しく説明した
通り、キッチン等の排煙フードにおいて、 1) 排気・排煙のための通気効率を損うことなく、油
煙の油分を選択的に泡に吸着して除去することができ
る。このため、フード内面壁、換気ファン、排気口の周
辺部等の油分による汚れを防止し、清潔感のあるキッチ
ン等を実現することができる。
【0024】2) 油分を吸着した泡を効果的に破泡で
きるため、室外での油分による汚れを防止し、油分の回
収、廃棄を容易とする。 3) 泡発生のための起泡洗浄剤の再利用を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示した断面図である。
【図2】この発明の破泡装置の例を示した断面図であ
る。
【図3】別の破泡装置の例を示した断面図である。
【図4】さらに別の破泡装置の例を示した断面図であ
る。
【図5】排煙フードを示した斜視図である。
【図6】従来の排煙フードを示した断面図である。
【符号の説明】
1 室内フード 2 泡発生装置 3 送泡装置 4 換気ファン 5 室外側フード 6 ピン 7 破泡装置 8 調理台 9 ガステーブル 10 壁面 11 起泡洗浄液 12 保持タンク部 13 送風装置 14 吹込みノズル部 15 空気吹出し口 16 ファン 17 板状体 18 湾曲板 71 破泡装置 72 傾斜支持板 73 トレイ部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内フード内に送泡するための泡発生装
    置と送泡装置とを有し、換気ファンの室外側フード内に
    複数のピンを立設した破泡装置を配設してなることを特
    徴とする排煙処理フード。
  2. 【請求項2】 破泡装置を換気ファンに対向して配設し
    てなる請求項1の排煙処理フード。
  3. 【請求項3】 破泡装置を多重もしくは多段配設してな
    る請求項1または2の排煙処理フード。
  4. 【請求項4】 破泡装置が、多数のピンを立設した板状
    体もしくは網状体からなる請求項1,2または3の排煙
    処理フード。
  5. 【請求項5】 換気ファンに対向する破泡装置ととも
    に、その後段に破泡装置を傾斜配置してなる請求項3ま
    たは4の排煙処理フード。
  6. 【請求項6】 後段の破泡装置としてより微細なピンを
    高密度で立設した板状体もしくは網状体を配設してなる
    請求項5の排煙処理フード。
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