JPH0631571A - 工具交換機構 - Google Patents

工具交換機構

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JPH0631571A
JPH0631571A JP20758392A JP20758392A JPH0631571A JP H0631571 A JPH0631571 A JP H0631571A JP 20758392 A JP20758392 A JP 20758392A JP 20758392 A JP20758392 A JP 20758392A JP H0631571 A JPH0631571 A JP H0631571A
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Japan
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screw
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axial direction
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JP20758392A
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Haruo Kawasaki
春夫 川崎
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Okuma Corp
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マシニングセンタの主軸側交換位置に割出さ
れたツールポットの工具と、主軸の工具とを自動交換す
る工具交換アーム12の、旋回及び抜き差し動作を、一
個のモータ16により駆動される一組のねじ14及びナ
ット19で行うことのできる簡素で高速かつ確実な工具
交換機構を提供する。 【構成】 枠体11の穴11aに軸方向と円周方向の屈
曲した一連続の案内溝(26〜30)を設け、これに摺
動する係合駒31を外周に有し、両端にクラッチ用爪2
1a,21bを有するハウジング21を介して、ナット
19をアーム中心軸13の後端部に嵌着し、ねじ14の
両側に軸方向移動のみ可能な一方向形の爪クラッチ2
2,23をばね24,25により係合方向に付勢し、案
内溝の屈曲部に逆転防止用の板ばね(32,33,3
4,35)を設けて、ねじの正逆回転で係合駒を案内溝
に沿って摺動させることにより工具交換アームの旋回と
抜き差し動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマシニングセンタ等工作
機械の、工具交換アームの旋回及び抜き差し動作を行う
ための、工具交換アームユニットの工具交換機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マシニングセンタの工具交換アー
ムユニットの工具交換機構に工具交換アームの旋回及び
抜き差し動作をカムによって行う方式がある。このもの
は図9,図10に示すように、一個の駆動モータ101
により減速器102を介して駆動軸103を回転し、シ
フトカム104による工具交換アーム105の旋回軸方
向の抜き差し動作と、ローラギヤカム106及びカムフ
オロア107により工具交換アーム105の旋回動作と
を行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた交
換動作をカムによって行う方式は,カムの加工が困難
で、そのうえ構造が複雑となり、動作不良の頻度が多
く、コストアップになるという問題点を有していた。本
考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、1個の駆動
モータと、部品の少ない簡単な構造で、動作の高速安定
化とコスト低減が達成できる工具交換機構を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における工具交換機構は、主軸とツールポット
の中央で工具交換アームの旋回とアーム中心軸の方向の
抜き差し動作により工具交換を行うための工具交換アー
ムユニットの機構であって、前記工具交換アームユニッ
トの枠体に前記アーム中心軸と同心かつ回転可能に設け
られ可変速モータにより駆動されるねじと、前記アーム
中心軸の後端部に同心に嵌着されるとともに前記ねじに
螺合され両端にクラッチ用爪と外周に係合駒を有するナ
ット部材と、前記枠体の前記アーム中心軸が嵌装される
穴に刻設され前記係合駒が摺動可能に係合される軸方向
と円周方向に屈曲する一連の案内溝と、該案内溝のそれ
ぞれの屈曲部に設けられた反転防止用ばねと、前記ねじ
の両端に軸方向移動のみ可能に設けられ前記ナット部材
の軸方向移動端で前記クラッチ用爪と係合し、前記ねじ
の両端に設けられたばねにより、係合勝手に付勢される
一方向形の二個の爪クラッチとを含んでなるものであ
る。
【0005】
【作用】枠体のアーム中心軸が嵌挿されている穴に刻設
されている円周方向の案内溝内に、ナット外周の係合駒
が係合されている場合には、ナットは軸方向移動が規制
されているので、ねじとともに回転して、工具交換アー
ムの旋回動作が行われる。また軸方向の案内溝内に係合
駒が係合されている場合には、ナットは回転が規制され
ているので、ねじの回転で軸方向移動して、工具交換ア
ームの抜き差し動作が行われる。そして案内溝の屈曲点
に係合駒があるときには、ばねにより把持工具の重量の
アンバランス等による工具交換アームの逆転が防止さ
れ、ねじ両端の一方向形爪クラッチが、ナット両端の爪
の一方と係合して係合駒の方向転換が円滑に行われる。
【0006】
【実施例】実施例について図1〜図8を参照して説明す
る。図6に示すマシニングセンタにおいて、ベッド1上
前側に設けられたX軸案内上にテーブル2が移動位置決
め可能に載置され、ベッド1上後側のZ軸案内上にコラ
ム3が移動位置決め可能に載置されている。コラム3の
前面に設けられたY軸案内上に主軸頭4が移動位置決め
可能に載架され、主軸頭4に主軸5が回転可能に支持さ
れている。更にコラム3の左側床上に工具マガジン6が
設置されており、このマガジン6に取付けられた台10
上にツールポット7を工具マガジン側交換位置から主軸
側待機位置に搬送する搬送アーム8が、水平面内におい
て、90°旋回可能に設けられており、コラム3前面に
図1に示す工具交換アームユニット9が取付けられてい
る。
【0007】工具交換アームユニット9の枠体11には
Z軸方向の穴11aが穿設されており、この穴11aに
先端に工具交換アーム12を有する円筒状のアーム中心
軸13が、旋回及び軸方向移動可能に嵌挿されている。
更に枠体11には穴11aに対して同心にねじ14が回
転可能に支持され、ねじ14は左ねじに形成され、後端
部に歯車15が嵌着されている。歯車15は枠体11に
固着の可変速モータ16の出力軸に嵌着されている歯車
17と噛合され、可変速モータ16には位置検出器18
が同心に取付けられている。
【0008】ねじ14に螺合されるナット19は、ハウ
ジング21を介してアーム中心軸13の後端部に嵌着さ
れており、ハウジング21の両端にクラッチ用の爪21
a,21bが一体に設けられている。そしてねじ14に
はねじ部の両側に爪22a,23aをそれぞれ一体に有
する爪クラッチ22,23が軸方向移動のみ可能に嵌挿
されており、爪クラッチ22,23は、ばね24,25
により常時爪22a,23a側にそれぞれ付勢されてい
る。図5は爪22aの形状を表す斜視図で、ねじ14と
同一のリード角とを有し、ねじ14が右回転(モータ1
6側から見て)されたとき、爪21aに対して回転力の
伝達が可能な一方向クラッチとされており、爪23aも
同様の形状に形成されている。
【0009】枠体11の穴11aには、図8に示すよう
に180°位相を異にする軸方向の案内溝27,29、
及びこの案内溝27,29のそれぞれの前端(左端)を
結ぶ円周方向の案内溝28、更に案内溝27の後端(右
端)に接続するほぼ90°の円周方向の案内溝26及び
案内溝29の後端に接続するほぼ90°の円周方向の案
内溝30が屈曲した一連の案内溝に形成されている。そ
してこの案内溝26〜30内にハウジングの外周上に突
出する係合駒31が摺動可能に係合されている。更に枠
体11には案内溝26〜30の屈曲点近くに半径方向の
貫通穴が四個穿設されており、この貫通穴に図4に示す
ように反転防止用の板ばね32〜35が図2,図3に示
すような状態にそれぞれ取付けられている。
【0010】続いて実施例の作用を図7及び図8の動作
番号(1)〜(5)に従って説明する。工具交換アーム
12が水平状態の待機姿勢のとき係合駒31はA点にあ
り、爪クラッチ23の爪23aとハウジング21の爪2
1bは係合状態にある。可変速モータ16によりねじ1
4が左回転(モータ16側から見て)されると、A点に
ある係合駒は円周方向の案内溝26に沿ってB点に向か
って移動(1)し、板ばね32を傾斜面32b側から乗
り越えてB点に到達し、板ばね32により逆転が規制さ
れる。この間に工具交換アーム12がほぼ90°旋回し
て、両端の把持爪で主軸5の現工具と待機位置にあるツ
ールポット7の次工具とを同時に把持する。
【0011】B点の係合駒は、板ばね32により逆転が
規制され、案内溝27により軸方向前側(左側)への移
動が可能とされているので、ねじ14が右回転される
と、案内溝27に沿ってC点に向かって移動(2)し、
板ばね33を傾斜面33a側から乗り越えて右回転が規
制されない状態でC点に到達し、爪21aが爪クラッチ
22の爪22aと係合する。この間に両工具を把持した
工具交換アーム12がアーム中心軸13方向に伸びて両
工具を主軸5及びツールポット7より抜き取る。C点の
係合駒31は、案内溝28によって円周方向の移動が可
能とされているので、ねじ14の右回転でD点に向かっ
て移動(3)し、板ばね34を乗り越えて逆転が規制さ
れた状態でD点に到達する。この間に工具交換アーム1
2が180°旋回して、把持する次工具と現工具の位置
が入れ替わる。
【0012】D点の係合駒31は、板ばね34により逆
転が規制され、案内溝29により後側(右側)への軸方
向移動が可能とされているので、ねじ14の左回転で、
E点に向かって移動(4)し、板ばね35を傾斜面35
a側から乗り越えてE点に到達(4)し、逆転が規制さ
れ、爪21bが爪クラッチ23の爪23aに係合する。
この間に把持する両工具が主軸5とツールポット7に同
時に挿入される。E点の係合駒31は、案内溝30によ
って円周方向右回りの移動が可能とされているので、ね
じ14の右回転でF点に向かって移動(5)する。この
間に工具交換アーム12がほぼ90°旋回して両工具か
ら離れて水平状態の待機姿勢に戻る。尚、次回の工具交
換動作は上記の逆の(6)〜(10)の順序で行われ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。一個の可変速モータと
一組のねじ及びナットにより工具交換アームの旋回と抜
き差し動作ができるようにしたので、部品点数の少ない
簡素な工具交換機構となり、安定した高速動作が安価に
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の工具交換ユニット側面の断面図であ
る。
【図2】図1のG−G線視断面図で、逆転防止用板ばね
の取付姿勢を示す図である。
【図3】図1のH−H線視断面図で、逆転防止用板ばね
の取付姿勢を示す図である。
【図4】逆転防止用板ばねの斜視図である。
【図5】爪クラッチの爪部のみの斜視図である。
【図6】マシニングセンタの姿図である。
【図7】本実施例の動作シーケンスを表す図である。
【図8】案内溝の展開図と動作順を表す図である。
【図9】従来の技術のカム式工具交換ユニットの断面図
である。
【図10】従来の技術のカム式工具交換ユニットの断面
図である。
【符号の説明】
9 工具交換アームユニット 11 枠体 11a 穴 12 工具交換
アーム 13 アーム中心軸 14 ねじ 16 可変速モータ 19 ナット 21 ハウジング 22,23 爪
クラッチ 21a,21b,22a,23a 爪 24,25 ばね 31 係合駒 26〜30 案内溝 32〜35 板
ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸とツールポットの中央で工具交換ア
    ームの旋回とアーム中心軸方向の抜き差し動作により工
    具交換を行うための工具交換アームユニットの機構であ
    って、前記工具交換アームユニットの枠体に前記アーム
    中心軸と同心かつ回転可能に設けられ可変速モータによ
    り駆動されるねじと、前記アーム中心軸の後端部に同心
    に嵌着されるとともに前記ねじに螺合され両端にクラッ
    チ用爪と外周に係合駒とを有するナット部材と、前記枠
    体の前記アーム中心軸が嵌挿される穴に刻設され前記係
    合駒が摺動可能に係合される軸方向と円周方向に屈曲す
    る一連の案内溝と、該案内溝のそれぞれの屈曲部に設け
    られた反転防止用ばねと、前記ねじの両端に軸方向移動
    のみ可能に設けられ前記ナット部材の軸方向移動端で前
    記クラッチ用爪と係合し、前記ねじの両端に設けられた
    ばねにより、係合勝手に付勢される一方向形の二個の爪
    クラッチとを含んでなることを特徴とする工具交換機
    構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103168318A (zh) * 2010-10-27 2013-06-19 日立欧姆龙金融系统有限公司 纸张类处理装置以及现金自动交易装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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