JPH06314302A - 時系列パターン検索装置 - Google Patents

時系列パターン検索装置

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Publication number
JPH06314302A
JPH06314302A JP5102938A JP10293893A JPH06314302A JP H06314302 A JPH06314302 A JP H06314302A JP 5102938 A JP5102938 A JP 5102938A JP 10293893 A JP10293893 A JP 10293893A JP H06314302 A JPH06314302 A JP H06314302A
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JP
Japan
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time
data
search
pattern
series
Prior art date
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Pending
Application number
JP5102938A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamada
昭 山多
Sadaji Emori
貞治 江守
Masaaki Tanabe
雅秋 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP5102938A priority Critical patent/JPH06314302A/ja
Publication of JPH06314302A publication Critical patent/JPH06314302A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】一連の時系列データから特定の変動パターンに
類似したパターンの区間を検索するデータ検索におい
て,検索者の意図に即した検索を容易に行うことができ
るようにし,また検索者の多様な検索意図を忠実に盛り
込んだ検索も可能とすることを目的とする。 【構成】検索者がその検索意図に基づいた検索キーを設
定できるよう,検索キーとなる時系列データのパターン
を表示する手段31と,その変動パターンを適宜変形する
手段32とを設ける。そして,変形されたその変動パター
ンを検索キーとしてデータを検索する。そのデータ検索
にあたっては,検索キーに盛り込んだ検索意図がパター
ン照合の過程に活かされるよう線形照合に基づくパター
ン照合を基本とした照合手段4を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,データベースからある
特定のデータを検索するためのデータ検索装置構成技術
に係わり,特に連続的な形態で記録・蓄積された交通量
や株価などの時系列的な変動を示す数値データ列から特
定のパターンを検索するために,パターンで表現された
データ群を検索キーとして検索する時系列パターン検索
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】膨大なデータを体系的に整理して記憶蓄
積しているデータベースから必要なデータを検索して利
用するには,その必要となるデータが満足するであろう
条件を論理的あるいは数値的に表現した検索式を求め,
データベース内の各データをその検索式と照らし合せる
といった処理が必須となっている。すなわち,検索範囲
や検索条件などを示したいわゆる検索式を論理的にある
いは数値的に表現できる必要がある。
【0003】しかし,時系列データを対象とした検索で
は,例えば単調ではないが徐々に増加する期間を検索す
るときのように,検索式の記述が複雑となるにもかかわ
らず,満足し得るデータ検索ができないことが多い。特
に,心持ち増加の傾向などという検索者の感性に依存す
るものは,検索式そのものを表現することも困難であ
る。このため検索式にファジイ表現を取り込むなどとい
った手法も提案されているが,検索者の意図が充分に反
映されるまでには至っていない。
【0004】一方,画像データや音声データなどを対象
とするデータ検索では,その画像や音声が表現している
内容による検索が求められる。検索結果の良否は,画像
や音声が表現している内容自体を検索者がどのように解
釈するかに左右されることになる。つまり,検索者の感
性に依存した検索の持つ難しさを常に内在しているとい
える。また,表現している内容の解釈が単純でないこと
から,画像データや音声データなどを体系的に整理する
ことも一意にできるものではなく,いわゆるデータベー
スの形式を整えたものは少ない。そのため,画像や音声
のデータが乱雑に蓄積されているものから,求めるデー
タを検索することになることが多い。
【0005】これらの検索の方法として,検索式ではな
く検索キーを用いるものがある。この方法では,画像や
音声のデータそのもののパターンを検索キーとして,そ
の検索キーである特定のパターンとデータベースに記憶
蓄積された画像や音声のデータとを比較照合して,類似
性の高いデータを抽出して検索結果としている。検索の
基準がパターン間での類似性であるために,検索意図と
類似性判定が一致すれば有効な検索が可能となるが,類
似性判定が検索意図に充分対応しきれていないときに
は,検索意図に一致する類似性判定ができる比較照合法
を組込んだ検索システムを再構築しなければならない。
【0006】また,画像や音声のデータそのものを検索
キーとして用いず,個々のデータに付与した識別名によ
ってデータを検索する方法もある。これは,いわゆるデ
ータベースを構築しようとするものである。検索対象で
ある画像や音声のデータが表現している内容を整理し
て,個々のデータに応じた識別名を付与することによ
り,いわゆるデータベースの形式を整え,識別名を用い
た体系化された検索を可能とする。この方法の場合,デ
ータベース構築時には,当然,検索対象となる個々の画
像データや音声データに識別名を付与する必要がある。
したがって,データベース構築時に個々のデータに適切
な識別名を付与するには多大な労力が必要となる。さら
に,データ検索時には,その識別名を検索することによ
り,目的のデータを得るわけであるが,データベース構
築時に付与した識別名とデータ検索時に使用する識別名
とが必ずしも一致するとは限らない。
【0007】上述した画像や音声などのデータを対象と
するデータ検索の方法には,それぞれ有効な適用領域が
ある。例えば,自社の社章に類似したマークの検索のよ
うに,ロゴマークなどの図案を対象としたデータ検索な
どでは検索キーを用いる検索方法が有効となる。また,
建造物写真集から国会議事堂の正面全景写真を検索する
とか,全国民謡録音集から正調木曾節を検索するなどで
は識別名を利用した検索方法が有効となる。しかし,カ
ーテン生地の写真カタログから女の子向きの動物の模様
をあしらった可愛らしい生地を検索するとか,あるいは
アメリカ大統領の顔に似つかわしい声を検索するといっ
たように,画像データや音声データそのものでも表現で
きず,また識別名の付与もできないような検索要求に
は,いずれの方法でも対応できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】交通量や株価などの変
動を示す時系列データを対象とした検索では,検索者の
意図を充分に反映させることが難しいものとなってい
る。時系列データのある特定の変動パターンを検索式で
表現するとき,その検索式に検索者の微妙な意図を反映
させることは不可能に近い。また,画像データや音声デ
ータなどを対象とするデータ検索と同じように,検索キ
ーや識別名を利用しようとしても,時系列データの変動
パターンに対する解釈は,千差万別であり単純には適用
できない。
【0009】例えば,ある変動パターンを検索キーに設
定するだけでも,時系列データのどの範囲を検索キーに
設定すれば最も適切なものとなるか簡単には判断できな
い。これは,交通量や株価などの変動を示す時系列デー
タは,ある特定のパターンが孤立して存在するものでは
なく,時系列的な流れの中で見出されるといった性質を
持つからである。また,時系列データには,データその
ものが直接何かを表現しているというよりも,ある現象
の時系列的な側面を示したものに過ぎないといった傾向
があるため,時系列データに識別名を付与することも容
易ではない。特に,時系列データの因となる現象も単一
とは限らないことが多く,何らかの現象に基づいた識別
名も単純には付与できない。
【0010】上述のように,時系列データを対象とした
データ検索には,その実現に多くの困難が伴う。しか
し,その一方では,時系列データを対象としたデータ検
索に対する要望には大きなものがある。例えば,交通量
や株価などの時系列的な変動を解析するには,その変動
要因である各種の現象と変動パターンとの関係を解明す
ることが求められる。
【0011】このため,一連の時系列データの中から,
繰り返し共通的に出現する特定の変動パターンを見つけ
出すことが必要となる。つまり,時系列データを対象と
する特定パターンの検索が必要となる。この際,時系列
データのある特定の変動パターンのみでなく,その変動
パターンが有する何らかの特徴を捉えた検索,すなわち
交通量や株価などに関する解析意図を充分に反映した検
索を行うことが重要な課題となる。また,一連の時系列
データの中から見つけ出された,繰り返し共通的に出現
する何らかのパターンと,その変動要因である各種の現
象との関係の分析を容易とするために,パターンが検索
された時系列データの任意の区間への識別名の付与など
が簡易にできる必要がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の課題を
解決するために,画像や音声などのデータを対象とした
データ検索で利用されている検索キーに,検索者の検索
意図を反映させる手段を実現するものである。すなわ
ち,検索キーを利用したデータ検索において,検索者が
その検索意図に基づいた検索キーを設定できるよう,検
索キーとなる時系列データの変動パターンを適宜変形す
る手段と,変形されたその変動パターンを検索キーとし
てデータ検索する手段を提供している。なお,データ検
索にあたっては,検索キーに盛り込んだ検索意図がパタ
ーン照合の過程に活かされるよう線形照合に基づくパタ
ーン照合を基本とした検索の手段を提供する。
【0013】また,時系列データの解析に必須となる識
別名の付与に関しては,検索キーとして用いた変動パタ
ーンやそのパターンが検索された時系列データの区間に
対して,データ検索を行いながら識別名を付与する手段
も提供している。
【0014】
【作用】一連の時系列データから特定の変動パターンに
類似したパターンの区間を検索するデータ検索では,検
索者の意図に即したパターンの区間が検索できることが
検索性能のうえで重要であるが,類似性の判定には個人
差があるため性能の高い検索を実現することは容易では
ない。また,検索者の多様な検索意図を忠実に盛り込ん
だデータ検索も実現困難である。
【0015】本発明では,データ検索の過程で行われる
類似性の判定を線形照合に基づくものとすることによ
り,類似性の判定根拠を単純で固定的なものとしてお
り,検索者がその類似性の判定根拠を容易に把握できる
ようにした。また,時系列データの変動パターンを検索
キーに設定する過程で,検索者が自由にその検索キーを
修正変更できるため,検索キーそのものに検索者の検索
意図を盛り込ませることが可能となった。さらに,デー
タ検索の結果として,一連の時系列データの中からある
特定の変動パターンを示す区間が得られたときに,それ
らの区間に適切な識別名を付与するようにしたことで,
その一連の時系列データに識別名に対応する構造を与え
ることができ,単なる時系列データの集合を構造を持っ
たデータベースに近づけることが可能となった。
【0016】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は,第一の発明の一実施例に関する基本的な構
成を示す図である。時系列波形パターン入力手段2で
は,設定すべき検索キーの源となる時系列波形データを
入力して,検索キー設定手段3に出力する。検索キー設
定手段3は,時系列波形パターン表示手段31,時系列
波形パターン修正手段32,時系列波形パターン設定手
段33から構成されており,時系列波形パターン入力手
段2を介して入力された時系列パターンを検索キーに修
正してデータ照合手段4に出力する。
【0017】データ蓄積手段1には,データ検索の対象
となる時系列データが蓄積されており,データ照合手段
4によって指定された時系列データの区間が読み出され
る。データ照合手段4は,検索キー設定手段3から入力
された検索キーとデータ蓄積手段1から読み出した時系
列データの区間とを照合して,検索結果の出力を行う。
データ照合手段4は,データ蓄積手段1からの時系列デ
ータの読み出しに係わる検索基点設定手段41,検索周
期設定手段42,照合対象区間設定手段43,および検
索キーに類似したデータ検索を行い検索結果として出力
するための線形照合手段44,照合結果出力手段45か
ら構成される。
【0018】図2は,第二の発明の実施例を示す機能ブ
ロック図であるが,これについては後述する。図3は,
図1に示す時系列波形パターン入力手段2の具体的な構
成例を示す図である。図3において,6は入力される検
索キーの源となる時系列波形パターンを示している。デ
ータ入力インタフェース201は,キーボードからのデ
ータ投入やファイルからのデータ読み込みなどによる時
系列波形パターン6のデータ入力を可能とするもので,
入力された時系列波形パターン6のデータ形式を整えて
バッファ202を介して,検索キー設定手段3に出力す
る。
【0019】図4は,図3に示すバッファ202によ
り,データ形式が整えられた時系列波形パターンのデー
タフォーマット例を示している。この図の入力データフ
ォーマット2021に示すように,P0 ,P1 ,P2
…,Pi ,…,Pn といった数値列で時系列離散データ
形式の時系列波形パターンを扱う。
【0020】図5は,図1に示す検索キー設定手段3の
具体的な構成例を示す図である。図5において,7は時
系列波形パターンを検索キーとして適切なパターンへ修
正するための修正箇所や修正内容などからなる修正情報
の入力,8は時系列波形パターンの修正が完了し検索キ
ーとして確定させるための指示情報の入力を表す。
【0021】本構成例では,時系列波形パターン表示手
段31は,時系列データ表示用バッファ311,データ
表示インタフェース312,データ表示器313からな
り,時系列波形パターン修正手段32は,時系列データ
修正用バッファ321,データ修正インタフェース32
2,2次補間器323からなり,時系列波形パターン設
定手段33は,検索キー設定用バッファ331,検索キ
ー指定インタフェース332からなる。
【0022】バッファ202を介して入力された時系列
波形パターンは,時系列データ修正用バッファ321に
入力され,時系列データ表示用バッファ311に転写さ
れる。そして,データ表示インタフェース312を介し
て表示形式が整えられ,データ表示器313に出力され
る。データ表示器313は,いわゆるディスプレイ装置
であり,時系列波形パターンを振幅表示や折れ線グラフ
などの形態で表示する。
【0023】時系列波形パターンは,データ表示器31
3により視覚的に表示されると同時に,検索キーとして
適切なパターンとなるように修正される。すなわち,デ
ータ修正インタフェース322を介して,時系列波形パ
ターンの修正箇所や補正内容などの指示情報が入力さ
れ,その指示情報にしたがって,時系列データ修正用バ
ッファ321において時系列波形パターンのデータの変
更や修正,削除などが実施される。また,時系列波形パ
ターンのデータの変更や修正などに伴い,パターンの滑
らかさを保持するために2次補間器323によりデータ
の補間と修正も行う。
【0024】データ修正インタフェース322は,時系
列波形パターンの修正箇所や修正内容などの指示情報に
対応して,ポイント指定インタフェース3221,修正
データ入力インタフェース3222,ポイント属性指定
インタフェース3223などに分けられる。ポイント指
定インタフェース3221は,時系列波形パターンの時
系列方向の位置指定情報の入力に,修正データ入力イン
タフェース3222は,時系列波形パターンの振幅に相
当するデータの入力に,ポイント属性指定インタフェー
ス3223は,ポイント指定インタフェース3221や
修正データ入力インタフェース3222で指定した情報
でどのような変更を行うかの指示の入力に,それぞれ対
応している。これらは,例えば,マウス入力ではマウス
カーソルの位置とマウスボタンのクリックの検出とそれ
らの順番などを解釈する過程で総合的に実現される。
【0025】時系列データ修正用バッファ321の時系
列波形パターンは,検索キーとして適切なパターンとな
るように修正されると検索キー指定インタフェース33
2を介して入力される指示により,検索キー設定用バッ
ファ331で確定される。
【0026】図6と図7は,図5による検索キー設定手
段3により時系列波形パターンが修正される様子を説明
する図である。図6に示す例では,図5の時系列データ
修正用バッファ321に示されているように,ポイント
指定インタフェース3221を介して,修正開始ポイン
トPt と修正終了ポイントPS ,及び修正対象ポイント
p がそれぞれ時系列波形パターンの数値列でP1 ,P
9 ,P5 に相当する位置に設定されている。そして,修
正データ入力インタフェース3222を介して,修正対
象ポイントPp での時系列波形パターンの数値(すなわ
ち振幅相当の値)P5 を減少させ,ポイント属性指定イ
ンタフェース3223を介して,修正開始ポイントPt
と修正終了ポイントPS の間の時系列波形パターンの数
値(振幅相当の値)P2 ,P3 ,P4 とP6 ,P7 ,P
8 の補間修正が指示されている。図6は,このときのデ
ータ表示器313での表示形態を模式化して表したもの
である。
【0027】図7は,時系列波形パターンを時系列方向
に2倍に伸ばした例であり,修正開始ポイントPt と修
正終了ポイントPS は入力された時系列波形パターンの
最初と最終の数値P0 とPn (ここではP9 )が存在す
る位置に設定され,修正対象ポイントPp は時系列波形
パターンの最終位置の2倍でありP18に相当する数値の
くる位置に設定されている。ここでは,修正後の時系列
波形パターンで,時系列方向の奇数番目の位置の振幅相
当の値を補間して生成することになる。
【0028】図8は,図1に示すデータ照合手段4の具
体的な構成例を示す図である。図8において,91はデ
ータ蓄積手段1に記憶蓄積された時系列データのどこか
ら検索を開始するかの指定情報であり,92はデータ蓄
積手段1に記憶蓄積された時系列データをどのような周
期(すなわち検索基点となるデータの間隔)で検索する
かの指定情報である。
【0029】本構成例では,検索基点設定手段41は,
検索基点入力インタフェース411,データ読出し開始
アドレスレジスタ412,読出しデータ計数レジスタ4
13,データ読出しアドレスレジスタ414からなり,
検索周期設定手段42は,検索周期入力インタフェース
421,データ読出し周期レジスタ422,データ読出
し回数カウンタ423,データ読出し回数レジスタ42
4からなる。
【0030】まず,検索基点入力インタフェース411
を介して,データ蓄積手段1に記憶蓄積された時系列デ
ータのどこから検索を開始するかの指定情報91を入力
し,データ読出し開始アドレスレジスタ412にデータ
蓄積手段1からのデータ読出し開始アドレス(検索基点
アドレス)Ar として設定する。また,検索周期入力イ
ンタフェース421を介して,データ蓄積手段1に記憶
蓄積された時系列データをどのような周期(すなわち検
索基点となるデータの間隔)で検索するかの指定情報9
2を入力し,データ読出し周期レジスタ422にデータ
蓄積手段1からのデータ読出し開始アドレスの間隔(検
索周期)Rとして設定する。
【0031】同一の検索キーでデータ蓄積手段1から繰
返しデータ検索を実施するために,データ読出し回数レ
ジスタ424に設定された更新回数nと検索基点Ar
検索周期Rとから,実際にパターン照合用にデータ蓄積
手段1から読出されるデータのアドレスが算出され,デ
ータ読出しアドレスレジスタ414に設定される。な
お,データ読出し回数カウンタ423は,データ読出し
回数レジスタ424に設定される更新回数nを順次更新
生成するジェネレータ兼カウンタである。
【0032】検索キー設定用バッファ331に設定され
ている検索キーの時系列方向のデータ数(時系列パター
ン長)Cn は,検索キー設定用バッファ331で計測さ
れ,読出しデータ計数レジスタ413に設定される。そ
の結果,検索キーとして設定された時系列パターンとの
パターン照合のために,データ読出しアドレスレジスタ
414に設定されたアドレスAr +nRを先頭にCn
のデータがデータ蓄積手段1から読出されるようにな
る。
【0033】データ蓄積手段1から読出されたデータ
は,照合対象読出しデータ用バッファ431に設定され
る。線形照合器441は,検索キー設定用バッファ33
1に設定されている時系列パターンと照合対象読出しデ
ータ用バッファ431に設定されている時系列データと
のパターン照合を行い,その類似度を照合結果として出
力する。検索キー設定用バッファ331に設定されてい
る時系列パターンは,照合結果である類似度を算出する
ときに基準となり固定である。一方,照合対象読出しデ
ータ用バッファ431に設定されている時系列データ
は,データ読出し回数レジスタ424に設定される更新
回数nに連動して,照合結果が出力される毎に更新され
る。
【0034】線形照合器441から出力された照合結果
は,照合結果ソータ451により高い類似度が得られた
ものから並べ換えられて,データ蓄積手段1でのアドレ
スと照合結果である類似度との数値の組による形式で検
索結果として出力される。このとき,照合結果を全て出
力するのではなく,算出される類似度にある特定の閾値
を設定し,その閾値を越えた良好な照合結果が得られた
もののみを出力する。これにより,検索キーによる時系
列パターンの検索結果に相応しい出力が得られることに
なる。
【0035】なお,図4〜図8において,時系列波形パ
ターンの数値Pn の添え字nは,入力された時系列波形
パターンの時系列方向の最終数値の番号であり,いわば
時系列波形パターンの長さを示している。この添え字n
を,時系列波形パターンの長さを示す数値として使用し
ていることを明確にするために,図8では検索キーの時
系列方向のデータ数(時系列パターン長)Cn として用
いている。また,図5〜図8の時系列波形パターンに関
連する数値PN の添え字Nは,時系列データ修正用バッ
ファ321や線形照合器441の容量の大きさを示して
いる。
【0036】図2は,第二の発明の一実施例に関する基
本的な構成を示す図である。図1に示す第一の発明の実
施例に,新たに検索結果登録手段5が追加されている。
また,検索キー設定手段3には,時系列波形パターン表
示手段31,時系列波形パターン修正手段32,時系列
波形パターン設定手段33の他に,更にパターン識別名
設定手段34とパターン登録手段35とが追加されてい
る。本実施例では,パターン識別名設定手段34とパタ
ーン登録手段35により,検索キーとして設定された時
系列パターンに,ある固有の名称を付与して登録するこ
とが可能となる。検索キーとしての名称の付与にあたっ
ては,検索結果を確認しながら実施することにより,よ
り適切な時系列パターンの形状を選択できる。
【0037】また,検索結果登録手段5では,検索結果
を調べてデータ蓄積手段1において良好な検索結果が得
られている箇所に,登録して検索キーに付与した名称と
同等の名称を設定登録する。その結果,データ蓄積手段
1では,物理的なアドレスとデータとの対応に加えて,
時系列パターンとしての区間とその名称との対応といっ
た意味的な構造も持たされることになる。
【0038】また,パターン識別名設定手段34で付与
した名称で検索キーを指定することにより,データ蓄積
手段1からその名称が付与されている区間を検索でき,
パターンの名称という記号による検索が実現できる。
【0039】さらに,パターン識別名設定手段34で付
与した名称に対応させて,パターン登録手段35により
具体的な時系列パターンを登録でき,そのパターンの名
称を用いて登録されている実際の時系列パターンを簡易
に読出すことができるので,異なるデータ蓄積手段に記
憶蓄積された時系列データに対しても,同一の検索キー
によるデータ検索が実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
時系列データの変動パターンで示される検索キーを視覚
的に表示させ,その表示を見ながら検索者が適宜修正し
て設定できるため,言葉や数値では表現できないような
時系列データの微妙な振舞いや感覚的な相違を検索キー
に盛り込むことができ,検索意図に沿ったデータ検索が
可能になる。また,検索キーに盛り込んだ検索意図が活
かされるよう,基本的で単純なパターン照合である線形
照合に基づくデータ検索が採用されているので,一旦設
定した検索キーによりデータ検索を行い,その検索結果
から検索キーを再調整して,さらに満足できるように検
索意図を盛り込ませることも容易である。すなわち,実
際の検索結果をも考慮して,検索意図を反映させた検索
キーを設定できるデータ検索が実現可能となる。
【0041】逆に,検索キーの設定修正と実際のデータ
検索といった操作を繰り返すことにより,一連の時系列
データの中から,繰り返し共通的に出現する特定の変動
パターンを見つけ出すことも可能となる。これは,いわ
ゆるパターン認識で使用される特徴の発見に相当するも
のであり,交通量や株価などの時系列的な振舞いの解析
を推進する強力な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】第二の発明の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図3】図1に示す時系列波形パターン入力手段の機能
構成例を示す図である。
【図4】図3に示す入力データ用バッファにおけるデー
タフォーマット例を示す図である。
【図5】図1に示す検索キー設定手段の機能構成例を示
す図である。
【図6】図5に示す検索キー設定手段により時系列波形
パターンが検索キーとして修正される様子を説明する図
である。
【図7】図5に示す検索キー設定手段により時系列波形
パターンが検索キーとして修正される様子を説明する図
である。
【図8】図1に示すデータ照合手段の機能構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 データ蓄積手段 2 時系列波形パターン入力手段 201 データ入力インタフェース 202 入力データ用バッファ 2021 入力データフォーマット 3 検索キー設定手段 31 時系列波形パターン表示手段 311 時系列データ表示用バッファ 312 データ表示インタフェース 313 データ表示器 32 時系列波形パターン修正手段 321 時系列データ修正用バッファ 322 データ修正インタフェース 3221 ポイント指定インタフェース 3222 修正データ入力インタフェース 3223 ポイント属性指定インタフェース 323 2次補間器 33 時系列波形パターン設定手段 331 検索キー設定用バッファ 332 検索キー指定インタフェース 34 パターン識別名設定手段 35 パターン登録手段 4 データ照合手段 41 検索基点設定手段 411 検索基点入力インタフェース 412 データ読出し開始アドレスレジスタ 413 読出しデータ計数レジスタ 414 データ読出しアドレスレジスタ 42 検索周期設定手段 421 検索周期入力インタフェース 422 データ読出し周期レジスタ 423 データ読出し回数カウンタ 424 データ読出し回数レジスタ 43 照合対象区間設定手段 431 照合対象読出しデータ用バッファ 44 線形照合手段 441 線形照合器 45 照合結果出力手段 451 照合結果ソータ 5 検索結果登録手段 6 時系列波形パターン 7 時系列波形パターンの修正情報の入力 8 検索キー設定の指示情報の入力 91 検索基点指定情報 92 検索周期指定情報

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された時系列パターンを検索する装
    置であって,検索対象である時系列波形データを時系列
    離散データ形式で記憶蓄積するデータ蓄積手段と,検索
    キーとなる時系列波形パターンを時系列離散データ形式
    で入力する時系列波形パターン入力手段と,この時系列
    波形パターン入力手段により入力された時系列波形パタ
    ーンを検索キーとして設定する検索キー設定手段と,前
    記データ蓄積手段に記憶蓄積された時系列波形データと
    前記検索キー設定手段によって設定された検索キーとを
    照合するデータ照合手段とを具備し,前記検索キー設定
    手段は,時系列波形パターンを表示出力する時系列波形
    パターン表示手段と,時系列波形パターンを加工修正す
    る時系列波形パターン修正手段と,時系列波形パターン
    を検索キーとして設定する時系列波形パターン設定手段
    とを有し,前記データ照合手段は,前記データ蓄積手段
    に記憶蓄積された時系列波形データに検索基点を設定す
    る検索基点設定手段と,この検索基点設定手段により時
    系列波形データに設定された検索基点を周期的に順次更
    新する更新周期を設定する検索周期設定手段と,前記検
    索基点設定手段と前記検索周期設定手段とにより順次更
    新設定される検索基点を始点として時系列波形データか
    ら連続した区間を照合対象区間として設定する照合対象
    区間設定手段と,前記検索キー設定手段により設定され
    た検索キーと前記照合対象区間設定手段により検索され
    た時系列波形データの照合対象区間とを線形照合する線
    形照合手段と,この線形照合手段により算出される照合
    結果を順次更新設定される検索基点に対応させて出力す
    る照合結果出力手段とを有し,前記データ照合手段の出
    力結果から高い類似性が得られている照合結果を選択
    し,選択された照合結果に対応する前記データ蓄積手段
    に記憶蓄積された時系列波形データの検索基点を検索結
    果として出力するようにしたことを特徴とする時系列パ
    ターン検索装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の時系列パターン検索装置
    において,前記検索キー設定手段は,前記時系列波形パ
    ターン設定手段により検索キーとして設定された時系列
    波形パターンに識別名を付与するパターン識別名設定手
    段と,このパターン識別名設定手段により付与した識別
    名で検索キーとして設定した時系列波形パターンを記憶
    蓄積するパターン登録手段とを有し,前記データ照合手
    段の出力結果から高い類似性が得られている照合結果を
    選択し,選択された照合結果に対応する前記データ蓄積
    手段に記憶蓄積された時系列波形データの検索基点を検
    索結果として出力する際に,前記パターン識別名設定手
    段により付与した識別名と前記データ蓄積手段に記憶蓄
    積された時系列波形データに設定された前記検索基点と
    を対応させて記憶蓄積する検索結果登録手段を備え,時
    系列波形パターンに付与した識別名により検索キーを指
    定することにより,識別名により前記データ蓄積手段に
    記憶蓄積された時系列波形データに設定された検索基点
    を検索結果として出力するように構成されたことを特徴
    とする時系列パターン検索装置。
JP5102938A 1993-04-28 1993-04-28 時系列パターン検索装置 Pending JPH06314302A (ja)

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