JPH06314031A - 液体現像装置 - Google Patents

液体現像装置

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JPH06314031A
JPH06314031A JP10429993A JP10429993A JPH06314031A JP H06314031 A JPH06314031 A JP H06314031A JP 10429993 A JP10429993 A JP 10429993A JP 10429993 A JP10429993 A JP 10429993A JP H06314031 A JPH06314031 A JP H06314031A
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JP
Japan
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developing
path
developing solution
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developer
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Application number
JP10429993A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Ueno
文敬 上野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】現像液濃度を正確に測定できるようにすること
を目的とする。 【構成】現像液5を収容した現像液容器3から現像液を
現像部2へ導く供給経路6と、前記現像部から現像液を
上記現像液容器に排出する排出経路7と、前記排出経路
途中に設けられ、現像液を上記現像部へ流通させる現像
液供給手段4とを備えた液体現像装置であって、前記供
給経路途中に下方へ曲る濃度検出経路6bと、これに並列
なバイパス経路6aを設け、前記濃度検出経路途中には現
像液の濃度を検出する濃度検出手段80を配設すると共
に、前記バイパス経路は前記濃度検出経路よりも上方に
位置させた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電潜像を現像する
ための液体現像装置で、特に現像液濃度検出手段を備え
た液体現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙等の記録媒体上に静電潜像を形成し、
この潜像をトナーと呼ばれる帯電した着色微粒子を液体
現像装置により作用させることにより、静電潜像に吸着
させ、可視像化させる電子写真方式の画像形成装置があ
り、この中に、トナーを溶媒中に分散させた現像液を用
いて、紙等の記録媒体上に形成された静電潜像を可視化
する湿式の画像形成装置がある。この湿式の画像形成装
置A0版と云った大きなサイズのハードコピーを得るこ
とができるものである。
【0003】ところで、このような湿式の画像形成装置
に用いられる上記潜像を可視像化するための液体現像装
置においては、送られてくる記録媒体に接して現像液を
作用させるようにするが、現像液は溶媒中にトナーを混
合させたものを循環させて記録媒体表面に作用させる。
そのため、現像の繰り返しにより現像液中のトナーが減
少することで現像液のトナー濃度が低下し、記録媒体上
に現像された画像濃度が低下してくることから、一定の
現像液濃度を保つように現像液濃度を検出してトナーを
適宜溶媒中に補給する必要がある。
【0004】現像液濃度を検出する方法としては、例え
ば、現像液を透明パイプあるいは透明セルなどの計測用
の透明部材内部に流し、その透明部材の両側にLED
(発光素子)や白色ランプ等の光源とフォトダイオード
等の光検知器を向かい合うよう配設した光電センサによ
り、上記計測用の透明部材内部を流れる現像液の透過光
量を検出して、現像液濃度を検知すると云った方法が一
般に知られている。
【0005】しかしながら、この検出方法では計測用透
明部材内部の現像液が乾燥すると、当該計測用透明部材
内部の壁面にトナーが付着固化してしまい、見掛けの透
過光量が減少して正確な現像液濃度が得られないと云う
問題点がある。
【0006】すなわち、現像装置は細長い棒状の部材上
面にスリットを形成した現像ヘッドを用い、この現像ヘ
ッドと現像液タンクとを循環管路で接続すると共に、循
環管路には途中に吸引ポンプを設け、現像時には現像ヘ
ッドを記録媒体面まで上昇させ、吸引ポンプを吸引する
ことで現像ヘッドのスリット内を吸引させ、その際のス
リット内の負圧により記録媒体を現像ヘッドのスリット
部に吸引し、スリット部上を塞いで負圧を高めることで
循環管路に現像液を循環させ、現像ヘッドのスリット部
を経て現像液を流すことで現像液を作用させる。そし
て、記録媒体の潜像形成領域が通過し終わった時点で、
現像ヘッドを記録媒体から離し、負圧を解放して現像液
を現像液タンク内に自然流下させ、回収する。従って、
管路途中に上記計測用透明部材を配置した場合、現像終
了とともに、内部の現像液は回収されてしまうので、壁
面に付着した現像液が乾燥して壁面を汚す。
【0007】そのため、次第に汚れがひどくなり、この
汚れが光を吸収して現像液濃度を正確に計ることができ
なくなる。そして、現像液濃度計測値は汚れにより、高
い方に誤差が広がるから、現実には濃度が低下しても濃
度が高いことになって、現像された像が薄い等、画質の
劣化に繋がる。
【0008】そこでこのような問題点を解決するため、
上記計測用透明部材内に現像液を常に滞留させておく手
段を備えるようにしたものが出現している。例えば、現
像液滞留手段を備えた現像装置の従来例としては、図4
および図5のようなものがある。図4に示す第1の従来
例のものは特開昭61−11822号公報に開示された
装置の概略であり、図5に示す第2の従来例のものは特
開昭61−179481号公報に開示された装置の概略
である。
【0009】第1の従来例である図4の構成は内部が中
空になった棒状の現像ヘッド2の両端近傍底部に、それ
ぞれ内部に連通するパイプ接続口を設けてあり、パイプ
接続口にはそれぞれ管路6,7が接続されている。現像
ヘッド2の下方部には現像液タンク3が配置され、管路
6,7はその端部を現像液タンク3へと導いてある。
【0010】管路6は端部を現像液タンク3内の現像液
5中に浸され、現像液供給パイプとなる。また、管路7
は現像液5の液面より上に端部を位置させてあり、この
管路7には管路途中に現像液循環用の吸引ポンプとなる
真空ポンプ4が接続されていて、現像液回収パイプとな
る。また、現像ヘッド2のパイプ接続口間をバイパスさ
せてバイパス管路13が設けられている。
【0011】現像ヘッド2の内部は長手方向に伸び、短
手方向に順に並ぶ仕切りがあり、3つの部屋に分かれて
いる。そして、各部屋毎にその上面に長い開口が設けて
あり、記録媒体1の搬送方向上流側の部屋は現像液吸入
側、つぎの部屋は現像液吸い出し側、そして最下流側の
部屋が乾燥スリットとなっている。
【0012】一方のパイプ接続口は現像液吸入側の部屋
に連通し、他方のパイプ接続口は現像液吸い出し側の部
屋と乾燥スリットとにを連通して両部屋を吸引できる構
成である。現像液吸入側の部屋と現像液吸い出し側部屋
の上記開口は仕切り位置が現像ヘッド2の上面より幾分
低くしてあり、現像ヘッド2上を記録媒体1が通過する
時、真空ポンプ4により吸引すると、記録媒体1が現像
ヘッド2上に吸引されて当該現像ヘッド2上を塞ぎ、現
像液吸い出し側部屋の負圧が高まって、現像液吸入側の
部屋内をも負圧にし、管路6を介して現像液タンク3内
の現像液5を吸引し、現像液吸入側の部屋内を吸い上げ
た現像液で満たすようになり、やがて現像液吸入側の部
屋内が現像液で一杯になると開口部から記録媒体1との
隙間を通って現像液吸い出し側部屋の開口部から当該部
屋内に導かれ、管路7を通って現像液タンク3内に流れ
る循環系を辿って流通する構成としてある。
【0013】従って、現像液吸入側の部屋から開口部を
経て現像液吸い出し側部屋に流れる際に現像液が記録媒
体1表面に作用して現像を行うかたちとなる。管路7は
乾燥スリットにも繋がっているので真空ポンプ4による
吸引力で乾燥スリット内は吸引され、現像液で濡れた記
録媒体1がこの乾燥スリットを通る際に当該スリット内
に余分な現像液が吸引され、乾燥される仕組みである。
【0014】上記バイパス管路13は、管路6および7
の現像ヘッド2接続点近傍点間をバイパスさせるもので
あり、このバイパス管路13は中間が下方に向けU字型
に湾曲されている。そして、この湾曲部に透明部分を形
成し、ここに光源と受光素子を設けた濃度検出手段8を
配置してある。
【0015】また、回収パイプである管路7の途中には
真空ポンプ4の上流側に位置させて濃縮現像液供給パイ
プ11が接続され、この濃縮現像液供給パイプ11の中
間には電磁弁12を配するとともに、パイプ末端は濃縮
現像液容器10中に導かれており、真空ポンプ4の動作
時に電磁弁12を開くと、濃縮現像液容器10中の濃縮
現像液5aを管路7に吸い込み、現像液タンク3に補給
する構成となっている。そして、濃度検出手段8による
現像液検出濃度値が所定範囲から外れると、所定範囲に
回復するまでの間、図示しない制御手段により、電磁弁
12を開き、濃縮現像液5aを現像液タンク3内に供給
して現像液濃度を維持する構成としてある。
【0016】このような図4の構成の場合、真空ポンプ
4が稼動すると現像ヘッド2に吸引力が生じ、現像ヘッ
ド2の上面が記録媒体1で覆われると現像ヘッド2内の
負圧が大きくなって現像液供給パイプである管路6から
現像ヘッド2に現像液5が流れるとともに、供給パイプ
である管路6と回収パイプである管路7間を連結してい
るバイパス管路13にも現像液が流れる。バイパス管路
13はU字型に曲げられており、バイパス途中に濃度検
出手段8が配設されているので現像ヘッド2に流入する
現像液の濃度はこの濃度検出手段8により検出される。
【0017】現像終了後、現像ヘッド2が大気開放され
ると供給パイプ6内の現像液5は現像液タンク3内に戻
るが、バイパス管路13のU字部は当該バイパス管路の
出入り口部分より低いために、この部分の現像液はU字
部内にとどまり、従って、U字部にある濃度検出手段8
にも現像液5が残ったままになる。これにより、濃度検
出手段8の現像液乾燥による汚れを防止するようにして
いる。
【0018】一方、第2の従来例としての図5の構成は
第1の従来例である図4の構成からバイパス管路13を
取り払った構成であり、濃度検出手段8は供給パイプで
ある管路6の途中に配され、濃度検出手段8と現像ヘッ
ド2との間における管路6途中に電磁弁9が設けられて
いる。
【0019】このように図5においては、供給パイプ6
の途中に濃度検出手段8と電磁弁9が配設されている。
そして、現像中は電磁弁9を開放することで、現像ヘッ
ド2に現像液5が流れるが、現像が終了して現像ヘッド
2が大気開放される段階では大気開放と同時に、あるい
はその少し前に電磁弁9を閉じるように制御すること
で、供給パイプである管路6と濃度検出手段8に現像液
5を滞留させるようにする。かくして、濃度検出手段8
の計測用透明部材内壁にトナーが乾燥付着して壁面を汚
すことを抑止できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の装
置では現像液を光源と受光部との間に通すことにより得
られる透過光量から現像液濃度を検出するが、現像液の
濃度を検出する濃度検出手段8の計測用透明部材内に現
像液が常に滞留するようにして、計測用透明部材内壁に
トナーが乾燥付着して壁面を汚すことを防止する。
【0021】しかしながら、図4に示す第1の従来例で
は、バイパス管路13が供給パイプである管路6と回収
パイプである管路7とを連結しているので、現像ヘッド
2に流れる現像液5が減少してしまう。そのため、トナ
ー量が不足することによる記録画像濃度の低下がないよ
うに、真空ポンプ4としては吸引能力の高いものを使用
して現像液の循環量を増大させなければならない。従っ
て、システムコストが増大する。
【0022】また、図4の第1の従来例構成の場合、濃
度検出系は現像ヘッド2への現像供給経路から分岐され
ており、この濃度検出系に流れる現像液は現像ヘッド2
には流れないので、現像ヘッド2への現像液5供給液量
を確保しようとすると、バイパス管路13及び濃度検出
手段8へ流れる現像液5液量は少なくなり、濃度検出手
段8で検出する現像液5の濃度変化に対する応答が悪く
なるだけでなく、現像液5中に混入したチリ等の不純物
が、バイパス管路13及び濃度検出手段8内で澱み、沈
殿して流路を塞いだり、現像液5濃度を誤検知し易くす
ると云った欠点がある。
【0023】また、図5に示した第2の従来例のよう
に、濃度検出手段8を供給パイプである管路6の途中に
配設した例では、現像液は全量、濃度検出手段8と現像
ヘッド2を流れることになり、バイパス管路13への分
配がない分、図4に示した前記従来例と比べて真空ポン
プ4の能力は現像ヘッドに対する現像液供給に有効に利
用される。さらに、濃度検出手段8に多量の現像液5が
流れることは、現像液5濃度変化に対する応答に優れ、
濃度検出手段8内部に付着した紙粉等の不純物を洗い流
す効果も増して有利である。
【0024】しかし、このような利点がある反面、画像
記録後に現像ヘッド2が大気に開放されると、供給パイ
プである管路6内の現像液5は平衡位置まで現像液タン
ク3内に戻るため、濃度検出手段8に現像液5を滞留さ
せるには、濃度検出手段8の上部に弁を設ける必要があ
り、そのための電磁弁9を設けるようにしているととも
に、この電磁弁の開閉制御手段を設ける必要がある。そ
のため、これが機構と現像シーケンスを複雑にし、コス
トアップに繋がる。
【0025】もちろん、濃度検出手段8を現像液タンク
3内に収容された現像液5の液面14よりも低い位置に
配置すれば電磁弁やその開閉制御手段は不要となるが、
この方式では濃度検出手段8の設置場所に制約が生じ
る。
【0026】さらに、いずれの方式としても、第2の実
施例の場合、現像液5は現像液タンク3から濃度検出手
段8に至る供給パイプ6内にも現像液が滞留しており、
現像液タンク3交換等で供給パイプである管路6の下方
端が現像液液面14より離れた際、管路6内に滞留して
いた現像液5は現像液タンク3に戻る。このとき注意を
払わないと、現像液5が現像液タンク3外に漏れてしま
い、装置を汚してしまうと云ったメンテナンス上の問題
もはらむ。
【0027】また、第1および第2の従来例のような現
像液の光透過率を用いた濃度検知においては、現像液中
に混入した空気等の気泡も、現像液と共に濃度検出手段
に流れ込んで、光透過率に直接影響を与えるため、現像
液の正確な透過率が測定できない欠点もある。
【0028】そこで本発明の目的とするところは、供給
経路に濃度検出手段を配設する場合に、簡単な機構で確
実に濃度検出手段に現像液を滞留させ、且つ濃度検出手
段に気泡が流入し難く、より正確な現像液濃度を検出で
きる液体現像装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成した。すなわち、第1に
は、現像液を収容した現像液容器から現像液を現像部へ
導く供給経路と、上記現像部から現像液を上記現像液容
器に排出する排出経路と、上記排出経路途中に設けら
れ、現像液を上記現像部へ流通させる現像液供給手段と
を備えた液体現像装置であって、上記供給経路途中に下
方へ曲る濃度検出経路と、これに並列なバイパス経路を
設け、上記濃度検出経路途中には現像液の濃度を検出す
る濃度検出手段を配設すると共に、上記バイパス経路は
上記濃度検出経路よりも上方に位置させた。
【0030】また、第2には上面が開口した現像ヘッド
の下方に現像液容器を配設すると共に、現像ヘッドと現
像液容器とを循環管路で繋ぎ、この循環管路の途中にポ
ンプを設け、このポンプで吸引することにより、現像ヘ
ッド内を負圧にし、現像ヘッドと現像液タンクとを繋ぐ
循環管路により現像液タンク内の現像液を吸引して循環
させることにより、現像ヘッドの上記上面に接して搬送
される記録媒体の潜像を現像する現像装置において、上
記ポンプは上記現像ヘッド側の吸引に用いると共に、上
記循環管路のうち、現像液タンク内現像液の供給側とな
る管路は立ち下がり部及び立上がり部を含み、立上がり
部は略鉛直状の流路と成す濃度検出経路と、この濃度検
出経路より上方に位置させて当該濃度検出経路を迂回す
る内径の狭いバイパス流路とし、上記略鉛直状の流路に
光電式に濃度検出する濃度検出手段を設けた構成とす
る。
【0031】また、上記バイパス流路は上記現像液容器
の液面より上方とする。さらにまた、上記濃度検出手段
は上記濃度検出経路における現像液流通方向が上方とな
る位置に設ける。
【0032】
【作用】第1の構成においては、濃度検出経路は下方に
曲っており、バイパス経路が濃度検出手段よりも上方に
位置するため、現像液の滞留部が形成されるとともに、
ここに濃度検出手段を設けているので、濃度検出手段に
現像液を確実に滞留させることが出来ることから、現像
液の乾燥による流路壁面の汚れが発生しなくなり、濃度
検出手段の測定精度を維持できるようになる。しかも、
現像液中に混入している気泡は、その浮力のため濃度検
出手段よりも上方に位置するバイパス経路を流れ易くな
る。
【0033】また、現像液収容タンクからバイパス経路
を通過して現像部に至る経路を現像液収容タンク内の現
像液液面より高い位置にすることで、現像終了後には濃
度検出経路部以外の供給経路内に現像液が残留しなくな
り、現像液収容タンク交換の際に現像液がタンク外に漏
れることがなくなる。
【0034】第2の構成においては、現像ヘッドに供給
される現像液は内径の狭いバイパス流路を一部は通る
が、多くは濃度検出経路を通って現像ヘッドに至る。そ
のため、主たる流路は濃度検出経路となって濃度検出条
件が良くなる他、現像ヘッドを大気圧に開放した場合
に、濃度検出経路内は現像液で満たされて、乾燥するこ
とがなくなり、濃度検出手段設置部分での内壁面の汚れ
が発生しなくなり、現像液の濃度検出に汚れによる影響
を与えないようになる。
【0035】また、光電式の濃度検出手段は濃度検出経
路の上記略鉛直状の流路に設けられるが、濃度検出手段
として、例えば、現像液を通す透過セルと、この透過セ
ル内の透過光量を検出する光電検出手段とにより濃度検
出を行う構成のものを用いるようにした場合に、上記透
過セルは現像液の流路を直線状とすることで現像液内の
沈殿物が内壁面に付着するのを防止して透過セルを汚す
のを防ぐ。故に、壁面の汚れによる誤差のない濃度測定
が可能になり、現像液の濃度管理を正確に行えるように
なって、現像した像の濃度不足による画像劣化を防止で
きる。
【0036】また、透過セルの配置位置は、現像液流通
方向が鉛直上方となるような位置にすると共に、これよ
り上方位置に管径の細いバイパス経路を設けることで、
現像液中に含まれる気泡はほとんどがバイパス経路を通
り、一部透過セル側に流れ込んできたとしても、気泡の
浮力作用方向と現像液の流通方向が一致しているために
素早く通り抜け、濃度測定に与える影響を小さくできる
と云った効果が得られる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、従来例と同様な部分には同一符号を用い
る。図1は本発明の現像装置の概略的な構成を示す図で
あり、また、図2は現像ヘッド2の構成を示す図であっ
て、(a)は平面図、(b)は(a)のA‐A断面図、
(c)は側面図である。また、図3に濃度検出装置80
の構成を示す。
【0038】図において、2は現像ヘッドであり、この
現像ヘッド2は内部が中空になった棒状の現像ヘッド本
体の上面に、その長手方向に伸び、かつ、短手方向(記
録媒体1の送り方向)に順に並べて複数のスリット2
a,2b,2cが形成されている。これらスリット2
a,2b,2cはそれぞれの間が壁により仕切られてい
て独立した部屋になっており、底部にはそれぞれ内外に
連通するパイプ接続口2d,2e,2fが設けてある。
【0039】これらのうち、パイプ接続口2dはスリッ
ト2a用の、パイプ接続口2eはスリット2b用の、そ
して、パイプ接続口2fはスリット2用のものである。
そして、パイプ接続口2dはそれぞれ管路6が、また、
パイプ接続口2e,2fには管路7が接続されている。
【0040】記録媒体1の現像時の搬送方向がスリット
2aからスリット2cへの方向であったとすると、スリ
ット2aは現像液の汲み上げ側となり、スリット2bは
スリット2aから現像液を吸い込む吸い込み側となり、
スリット2cは乾燥用となる。従って、スリット2aと
スリット2bとの間の壁の高さは現像液が通り易いよう
に幾分低めとなっているか、あるいは上部面に両スリッ
ト間を斜めに横切る細かい凹凸溝を多数形成して、記録
媒体1が記録ヘッド2の上面を覆った際に、スリット内
の負圧で循環する現像液が記録媒体1との隙間を通り易
いようにしておく。
【0041】現像ヘッド2の下方部には現像液5を貯留
した現像液タンク3が配置され、管路6,7はその端部
を現像液タンク3へと導いてある。管路6は端部を現像
液タンク3内の現像液5中に浸され、現像液供給パイプ
となる。また、管路7は現像液タンク3内の現像液の液
面14より上に端部を位置させてあり、この管路7には
管路途中に現像液循環用の吸引ポンプとなる真空ポンプ
4が接続されていて、現像液回収パイプとなる。
【0042】また、回収パイプである管路7の途中には
真空ポンプ4の上流側に位置させて濃縮現像液供給パイ
プ11が接続され、この濃縮現像液供給パイプ11の中
間には電磁弁12を配するとともに、パイプ末端は濃縮
現像液容器10中に導かれている。
【0043】現像液供給パイプである管路6は、途中で
バイパス経路6aと濃度検出経路6bに分岐させてあ
り、バイパス経路6aと濃度検出経路6bはその先で一
つに連結してある。また、濃度検出経路6bは導入部が
立ち下がり、水平部を経て導出部が立ち上がる曲折敷設
構成とする。そして、上記の導出部は直線部としてあ
り、この直線部は略垂直若しくは垂直に近い形としてあ
る。
【0044】また、この濃度検出経路6bには、上記直
線部に位置させて濃度検出手段80が設けてある。そし
て、上記バイパス経路6aは濃度検出経路6bよりも上
方であって、現像液タンク3に収容された現像液液面1
4より高い位置に敷設される。
【0045】つまり、管路6において、現像液タンク3
からバイパス経路6aを経て現像部2に至る配管経路部
分は、現像液タンク3内の現像液液面14より高い位置
に設けられ、濃度検出経路6bはバイパス経路6aより
低い位置にU字状に敷設されることで、濃度検出経路6
b内はいつでも現像液で満たされている構成としてあ
る。そして、バイパス経路6aの流路断面積は、濃度検
出経路6bの流路断面積に対して小さく設定してある。
【0046】上記濃度検出装置80は、図3に示すよう
に現像液を通して透過光量を測定するための透明セル1
5と、この透明セル15を保持するホルダ16と、光検
知器17、光源18および濃度検出回路基板19で構成
される。これらのうち、透明セル15はガラスやアクリ
ル等の透明な材質で形成され、透明セル15内の現像液
5液流方向が鉛直上方向になるように設置される。
【0047】光検知器17と光源18は透明セル15を
介して対峙しており、光検知器17は光源18からの光
を透明セル15を介して受光してその光量に対応した検
出出力を発生する。濃度検出回路基板19はこの光検知
器17の検出出力をもとに、現像液の濃度を測定し、濃
度値が所定範囲を外れると真空ポンプ4の吸引動作時
に、所定の時間、若しくは濃度値が設定値に回復するま
で電磁弁12を開く制御動作をするものである。
【0048】従って、濃度検出装置80による現像液検
出濃度値が所定範囲から外れると、所定範囲に回復する
まで、電磁弁12を開き、真空ポンプ4の吸引力で濃縮
現像液5aを現像液タンク3内に吸引供給して現像液濃
度を維持することができる。
【0049】上記透明セル15は現像液を通す流通路で
もあるが、その流路は直線状にしてあり、濃度検出経路
6bの垂直(鉛直)若しくは垂直に近い形で配置した直
線部分であって、現像液流通方向が上昇方向となる位置
に配され、この部分では現像液中の沈殿物が内壁に溜ま
ることのないようにすると共に、現像液中の気泡が到来
しても気泡の浮力作用方向と、現像液流通方向が同一方
向になるようにして気泡通過の速度を高めるようにして
ある。
【0050】なお、現像ヘッド2は現像時には記録媒体
1の搬送路高さ位置に移動させ、待機時には記録媒体1
の搬送路より低い位置に下降させるようにしてある。ま
た、モノクロの液体現像装置では上記構成のままでよい
が、カラー像を現像する液体現像装置では図1で示した
上記構成のものが各色毎に、例えば、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各色別にそれぞれ設けられる
ことになり、複数の液体現像装置が合わさって一つの装
置をなす。
【0051】このような構成において、真空ポンプ4を
稼動させると現像ヘッド2のスリット2a,〜2cに吸
引力が生じ、静電潜像が形成された記録媒体である記録
紙1が現像ヘッド2のスリット2a,〜2cに吸い付
き、バイパス経路6a、濃度検出経路6bを含む管路6
を通じて現像液5が現像ヘッド2のスリット2a,2b
に流れて記録紙1に画像が形成される。現像ヘッド2の
スリット2a,2bを流れた現像液5は回収パイプであ
る管路7を通して現像タンク3に戻る。
【0052】供給パイプである管路6を流れる現像液5
は、バイパス経路6aを通過して流れるものと、濃度検
出手段8が配設してある濃度検出経路6bを通過して流
れるものに分岐するが、バイパス経路6aの流路断面積
は濃度検出経路6bのそれよりも小さいため、大部分の
現像液5は濃度検出経路6bを流れる。
【0053】また、現像液5中に混入した空気等の気泡
が供給パイプ6を流れる際には、その浮力が現像液5液
流方向に逆らうように作用するので、気泡のほとんどは
濃度検出経路6bよりも上方に位置するバイパス経路6
aを流れる。ここで、バイパス経路6a内の液流方向が
上方向になるようにすると、濃度検出経路6bに流入す
る気泡はさらに減少する。気泡の混入が減少した現像液
5は、濃度検出装置80の透明セル15内を通過する際
に光源18と光検知器17により、透過光量を測定され
る。測定は一定のサンプリング速度で行なっており、稀
にバイパス経路6aを流れず濃度検出装置80へ流入し
てきた気泡があっても、透明セル15内の現像液5液流
方向が気泡の浮力方向と同じ鉛直上方向のため、濃度検
出装置80の設置領域を素早く通過するので、濃度検出
に与える影響は少ない。
【0054】測定したサンプル値は濃度検出基板19で
基準値と比較され、その結果、現像液濃度が基準より薄
いと検知すると、管路7途中の電磁弁12を開き、コン
クトナーと呼ばれる濃縮現像液5aが供給管11から管
路7を通して現像タンク3内に補給され、現像液5の濃
度を高める。
【0055】現像終了時はポンプ4を停止し、現像ヘッ
ド2への現像液5の供給を停止する。ポンプ4が停止す
ると現像部2の吸引力が無くなり、現像部上面スリット
2aに連通している供給パイプ6は大気に開放される。
そして、管路6、バイパス経路6a、濃度検出経路6b
および濃度検出装置80内の現像液は、現像タンク3内
の現像液液面14と釣合を保てる位置まで現像タンク3
内に戻る。
【0056】この際に、現像タンク3からバイパス経路
6aを通過して現像ヘッド2に至る経路は、現像タンク
3内の現像液液面14より高い位置にあるため、その内
部の現像液5のほとんどは現像タンク3内に戻るが、バ
イパス経路6aの下方に位置する濃度検出装置80は、
常に現像液が溜まったままになる。かくして透明セル1
5は、常時現像液5が滞留しているので、現像液5中の
トナー等不純物の付着乾燥による汚れを防止出来る。
【0057】本装置の動作をもう少し詳しく説明する。
現像開始にあたり、まず初めに待機位置にあった現像ヘ
ッド2は現像時には現像ヘッド2を記録媒体1の高さ位
置に移動させ、潜像が形成された記録媒体1が現像ヘッ
ド2上に搬送されてきた際に真空ポンプ4を吸引動作さ
せる。すると、管路7を介して現像ヘッド2のパイプ接
続口2e,2fが吸引され、スリット2b,2c内が負
圧になる。
【0058】そして、記録媒体1が現像ヘッド2上に吸
引されて当該現像ヘッド2上を塞ぎ、スリット2b,2
c内の負圧が高まって、現像液吸入側の部屋であるスリ
ット2a内をも負圧にし、管路6を介して現像液タンク
3内の現像液5を吸引し、スリット2a内を吸い上げた
現像液で満たすようになり、やがてスリット2a内が現
像液で一杯になるとスリット2a上部から記録媒体1と
の隙間を通ってスリット2b内に現像液が導かれ、管路
7を通って現像液タンク3内に流れる循環系を辿って流
通する。
【0059】そして、スリット2a上部から記録媒体1
との隙間を通ってスリット2b内に流れる現像液によっ
て、記録媒体1の潜像は現像される。また、記録媒体1
に付着した余分な現像液はスリット2cの位置を通る際
に、当該スリット2c内に吸引され、管路7に吸い込ま
れて現像液タンク3に回収される。
【0060】ところで、現像液タンク3内の現像液5
は、管路6を通して現像ヘッド2に供給される際に、途
中に設けたバイパス経路6aと濃度検出経路6bに一旦
分岐し、一部はバイパス経路6aに、そして残りは濃度
検出経路6bに別れて流れた後、合流して現像ヘッド2
に入る。
【0061】濃度検出経路6bには濃度検出手段80が
設けてあり、従って、流れる現像液はこの濃度検出装置
80により、濃度検知されることになる。そして、濃度
が規定範囲を外れると電磁弁12を開き、濃縮現像液容
器10内の濃縮現像液5aを吸引して現像液タンク3内
の現像液5の濃度を高める。
【0062】ここで、本装置はバイパス経路6aは濃度
検出経路6bよりも上方に位置すると共に、現像液タン
ク3内の現像液5の液面14より高い位置を通してあ
り、また、濃度検出経路6bはバイパス経路6aより低
い位置を通してある。そして、濃度検出装置80は濃度
検出経路6bに設けてあり、濃度検出経路6bの垂直
(鉛直)配管部に配置されている。従って、透明セル1
5内の現像液5液流方向は鉛直上方向若しくは略鉛直上
方向になる。
【0063】従って、濃度検出装置80を含むその位置
近傍では、現像液は現像ヘッド2が待機位置にあるとき
においても、管路内に満たされ、乾燥することがない
他、管路内に溜まった現像液に含まれる沈殿物も濃度検
出装置80は素通りして管路下方に沈む。そのため、残
留現像液の乾燥による管路内の汚れは勿論、沈殿物によ
る透明セル15の内壁面の汚れも発生しないから、精度
のよい濃度測定が可能になる。それ故、現像液の濃度を
常に正常範囲に保つことができるようになることから、
適正な濃度の画像となるように現像することが可能にな
る。
【0064】また、現像液の供給パイプである管路6に
おいては、現像液タンク3からバイパス経路6aを通過
して現像部2に至る配管は、現像液タンク3に収容され
た現像液液面14より高い位置に設けられると共に、バ
イパス経路6aの流路断面積は、濃度検出経路6bの流
路断面積に対して小さくなっている。
【0065】すなわち、供給パイプである管路6を流れ
る現像液5は、バイパス経路6aを通過して流れるもの
と、濃度検出手段8が配設してある濃度検出経路6bを
通過して流れるものに分岐するが、バイパス経路6aの
流路断面積は濃度検出経路6bのそれよりも小さいた
め、大部分の現像液5は濃度検出経路6bを流れる。
【0066】また、濃度検出経路6bは導入部を下方向
に向けて敷設してあるので、現像液5中に混入した空気
等の気泡が供給パイプ6を流れる際には、その浮力が現
像液5の液流方向に逆らうように働くことから、気泡の
ほとんどは濃度検出経路6bよりも上方に位置するバイ
パス経路6aを流れることになる。
【0067】ここで、バイパス経路6a内の液流方向が
上方向になるようにすると、濃度検出経路6bに流入す
る気泡はさらに減少する。バイパス経路6aを設けたこ
とにより気泡の混入が減少した現像液5は、濃度検出装
置80の透明セル15内を通過する際に光源18と光検
知器17により透過光量を測定される。
【0068】測定は一定のサンプリング速度で行なって
おり、稀にバイパス経路6aを流れずに濃度検出手段8
へ流入してきた気泡があっても、透明セル15内の現像
液5液流方向が気泡の浮力方向と同じ鉛直上方向のた
め、濃度検出装置80を素早く通過するので、濃度検出
に与える影響は少ない。
【0069】光検知器17により得られた測定サンプル
値は濃度検出基板19で基準値と比較され、その結果、
現像液濃度が基準より薄いと検知すると、回収パイプで
ある管路7の途中の電磁弁12を開き、濃縮現像液容器
10内のコンクトナーと呼ばれる濃縮現像液5aが供給
管11から管路7を通して現像液タンク3内に補給さ
れ、現像液5の濃度を高める。
【0070】記録媒体1の現像が終わると、真空ポンプ
4を停止して現像ヘッド2に対する現像液5の供給を停
止する。真空ポンプ4が停止すると現像ヘッド2の吸引
力が無くなり、現像ヘッド1の上面のスリット2aに連
通している管路6は大気に開放される。
【0071】これによって、現像ヘッド2のスリット2
a〜2cは大気に開放されるので、スリット2aの負圧
は解かれ、現像ヘッド2より低い位置にある現像液タン
ク3方向へ、管路6を介してスリット2a内の現像液は
下降し、また、スリット2b内の現像液も管路7より現
像液タンク3へ戻る。
【0072】また、管路6、バイパス経路6a、濃度検
出経路6bおよび濃度検出手段8内の現像液5は、現像
液タンク3内の現像液液面14と釣合を保てる位置まで
現像液タンク3内に戻る。その後、現像ヘッド2を下降
させて待機位置に戻す。
【0073】このように、本現像装置は上面が開口した
現像ヘッドの下方に現像液タンクを配設すると共に、現
像ヘッドと現像液タンクとを循環管路で繋ぎ、この循環
管路の途中にポンプを設け、このポンプで吸引すること
により、現像ヘッド内を負圧にし、現像ヘッドと現像液
タンクとを繋ぐ循環管路により現像液タンク内の現像液
を吸引して循環させることにより、現像ヘッドの上記上
面に接して搬送される記録媒体の潜像を現像するもので
あり、上記ポンプは上記現像ヘッド側の吸引に用いると
共に、上記循環管路のうち、現像液タンク内現像液の供
給側となる管路は、導入部を立ち下がり部とし、導出部
を立上がり部として立上がり部は略鉛直状の流路と成す
濃度検出経路と、この濃度検出経路より上方に位置させ
て当該濃度検出経路を迂回する内径の狭いバイパス流路
にし、上記略鉛直状の流路に光電式に濃度検出する濃度
検出手段を設けたものである。
【0074】そのため、現像ヘッドに供給される現像液
は内径の狭いバイパス流路を一部は通るが、多くは濃度
検出経路を通って現像ヘッドに至る他、現像ヘッドを大
気圧に開放した場合に、現像液タンク液面下にある濃度
検出経路内は現像液で満たされて、乾燥することがなく
なり、濃度検出手段設置部分での内壁面の汚れが発生し
なくなり、現像液の濃度検出に汚れによる影響を与えな
いようになる。また、光電式の濃度検出手段は濃度検出
経路の上記略鉛直状の流路に設けられるが、濃度検出手
段として、例えば、現像液を通す透過セルと、この透過
セル内の透過光量を検出する光電検出手段とにより濃度
検出を行う構成のものを用いるようにした場合に、上記
透過セルは現像液の流路を直線状とすることで現像液内
の沈殿物が内壁面に付着するのを防止して透過セルを汚
すのを防ぐ。
【0075】それ故、壁面の汚れによる誤差のない濃度
測定が可能になり、現像液の濃度管理を正確に行えるよ
うになって、現像した像の濃度不足による画像劣化を防
止できる。特に、透過セルの配置位置は、現像液流通方
向が鉛直上方となる流路部分にすると共に、これより上
方位置に管径の細いバイパス経路を設けたことで、現像
液中に含まれる気泡はほとんどがバイパス経路を通り、
一部透過セル側に流れ込んできたとしても、気泡の浮力
作用方向と現像液の流通方向が一致しているために素早
く通り抜け、濃度測定に与える影響を小さくできると云
った効果が得られる。
【0076】また、現像液タンクからバイパス経路を通
過して現像部に至る経路を、現像液タンク内の現像液液
面より高い位置にすることにより、現像終了時は濃度検
出経路以外の供給経路に現像液が滞留しないので、現像
液タンク交換の際に現像液が漏れることがないと云った
効果もある。なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形し
て実施し得る。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、供給経路
途中に濃度検出経路とバイパス経路を並列に設け、濃度
検出経路途中に濃度検出手段を配設し、かつバイパス経
路が濃度検出経路よりも上方に位置するよう配置したか
ら、濃度検出手段に現像液を確実に滞留させることがで
きる他、供給経路の現像液収容タンクからバイパス経路
までの経路と、バイパス経路と、バイパス経路から現像
部までの経路が、現像液収容タンク内に収容された現像
液液面より高く位置するようにし、濃度検出手段の内部
を流れる現像液の流れ方向が鉛直上方になるように濃度
検出手段を設置するようにしたから、現像液中に混入し
た気泡のほとんどはバイパス経路を流れ、濃度検出手段
に流入した気泡も、濃度検出手段の内部を流れる現像液
の流れを鉛直上方にして気泡の通過速度を速めること
で、濃度検出に与える影響を減少できる。従って、簡単
な機構で確実に濃度検出手段に現像液を滞留させ、より
正確な現像液濃度を検出できる液体現像装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の現像装置の概略的な構成を示す図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に用いる現像ヘッド2の構成を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)のA‐A断面図、
(c)は側面図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に用いる濃度検出装置80の構成を示す図。
【図4】従来技術を説明するための図。
【図5】従来技術を説明するための図。
【符号の説明】
1…記録媒体(記録紙など) 2…現像ヘッド 2a,2b,2c…スリット 2d,2e,2f…パイプ接続口 3…現像液タンク 4…真空ポンプ 5…現像液 6,7…管路 6a…バイパス経路 6b…濃度検出経路 10…濃縮現像液容器 11…濃縮現像液供給パイプ 12…電磁弁 14…現像液タンク3内の現像液の液面 15…透明セル 16…ホルダ 17…光検知器 18…光源 19…濃度検出回路基板 80…濃度検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像液を収容した現像液容器から現像液
    を現像部へ導く供給経路と、前記現像部から現像液を上
    記現像液容器に排出する排出経路と、前記排出経路途中
    に設けられ、現像液を上記現像部へ流通させる現像液供
    給手段とを備えた液体現像装置であって、 上記供給経路途中に下方に曲る濃度検出経路と、これに
    並列なバイパス経路を設け、上記濃度検出経路途中には
    現像液の濃度を検出する濃度検出手段を配設すると共
    に、前記バイパス経路は前記濃度検出経路よりも上方に
    位置させたことを特徴とする液体現像装置。
  2. 【請求項2】 バイパス経路の流路断面積が、前記濃度
    検出経路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする請
    求項1記載の液体現像装置。
  3. 【請求項3】 上面が開口した現像ヘッドの下方に現像
    液容器を配設すると共に、現像ヘッドと現像液容器とを
    循環管路で繋ぎ、この循環管路の途中にポンプを設け、
    このポンプで吸引することにより、現像ヘッド内を負圧
    にし、現像ヘッドと現像液タンクとを繋ぐ循環管路によ
    り現像液タンク内の現像液を吸引して循環させることに
    より、現像ヘッドの上記上面に接して搬送される記録媒
    体の潜像を現像する現像装置において、 上記ポンプは上記現像ヘッド側の吸引に用いると共に、
    上記循環管路のうち、現像液タンク内現像液の供給側と
    なる管路は立ち下がり部及び立上がり部を含み、立上が
    り部は略鉛直状の流路と成す濃度検出経路と、この濃度
    検出経路より上方に位置させて当該濃度検出経路を迂回
    する当該濃度検出経路より狭い内径のバイパス流路と
    し、上記略鉛直状の流路に光電式に濃度検出する濃度検
    出手段を設けた構成とすることを特徴とする液体現像装
    置。
  4. 【請求項4】 上記バイパス流路は上記現像液容器の液
    面より上方とすることを特徴とする請求項1または3記
    載の液体現像装置。
  5. 【請求項5】 上記濃度検出手段は上記濃度検出経路に
    おける現像液流通方向が上方となる位置に設けることを
    特徴とする請求項1記載の液体現像装置。
JP10429993A 1993-04-30 1993-04-30 液体現像装置 Withdrawn JPH06314031A (ja)

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