JPH06313653A - 空気調和装置の除霜方法 - Google Patents

空気調和装置の除霜方法

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JPH06313653A
JPH06313653A JP10300293A JP10300293A JPH06313653A JP H06313653 A JPH06313653 A JP H06313653A JP 10300293 A JP10300293 A JP 10300293A JP 10300293 A JP10300293 A JP 10300293A JP H06313653 A JPH06313653 A JP H06313653A
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defrosting
outdoor
outdoor units
defrosting operation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除霜運転時における騒音を防止し且つ良好な
暖房感が得られる空気調和装置の除霜方法を提供する。 【構成】 複数の室外ユニットを有する空気調和装置の
除霜方法において、前記複数の室外ユニットの内少なく
とも一つの室外ユニットが除霜すべき状態にある場合
(103)には、すべての室外ユニットの除霜運転を同
時に開始する(107)。従って、除霜運転にともなう
室内ユニットの送風切替が一度ですむからこの切替え音
が騒音になることがない。また、除霜運転は複数の室外
ユニット全てを同時におこなうから全体としての除霜運
転時間を最小限度にすることができ、除霜運転時の暖房
の低下時間を最小限にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の室外ユニット
を有する空気調和装置の除霜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数台の室外ユニットを有する
空気調和装置が知られている(例えば特開平4−935
61号)。この種の空気調和装置では、暖房運転時に室
外ユニットの室外熱交換器に霜がつくことがあり、この
ように霜が付くと室外ユニット(空気調和装置)の運転
効率を低下させるため、必要に応じて除霜をおこなって
いる。
【0003】かかる除霜方法としては、従来、四方弁を
反転させて暖房サイクルから冷房サイクルに切り替えて
除霜するいわゆる逆サイクル方式が一般的であったが、
この方法によれば、室内ユニットは冷房状態になるた
め、室内ユニットのファンを微風にするものの、冷風が
室内に吐出されるため快適な暖房を得られないという問
題点がある。
【0004】これに対して、暖房運転状態で除霜おこな
う方法(ホットガス除霜)が公知である。この除霜方法
によれば冷風感を与えることがないが、除霜運転時には
室内の暖房能力が低下するため、室内ユニットの熱交換
器の温度が低下した場合には、送風機が自動的に微風に
なるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
室外ユニットを有する空気調和装置においては、着霜し
た室外ユニットのみを順次除霜する場合には、その都度
室内ユニットの送風機の風速が自動的に変化するため、
その送風機の機械的切替音が騒音になるという問題点が
ある。
【0006】また、除霜運転のときには暖房能力が低下
するため、各室外ユニット毎に順次除霜すると除霜運転
時間が長くなり、その間、良好な暖房感を得られないと
いう問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、除霜運転時にお
ける騒音を防止し且つ良好な暖房感が得られる空気調和
装置の除霜方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の室外ユニットを有する空気調和装
置の除霜方法において、前記複数の室外ユニットのうち
少なくとも一つの室外ユニットが除霜すべき状態にある
場合には、すべての室外ユニットの除霜運転を同時に開
始することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記複数のうち少なくと
も一つの室外ユニットには能力が可変自在な可変圧縮機
を備え、前記除霜運転時には、前記可変圧縮機をフルパ
ワー運転することを特徴とするものである。
【0010】更にまた、前記除霜運転時に除霜終了条件
を満たした室外ユニットから順次この除霜運転を終了さ
せることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】複数の室外ユニットのうち、少なくとも一つの
室外ユニットが除霜すべき状態にある場合には、すべて
の室外ユニットの除霜運転を同時に開始する。従って、
除霜運転にともなう室内ユニットの送風切替が一度です
むからこの切替え音が騒音になることがない。また、除
霜運転は複数の室外ユニット全てを同時におこなうから
全体としての除霜運転時間を最小限度にすることがで
き、除霜運転時の暖房の低下時間を最小限にすることが
できる。
【0012】また、除霜モード時に、可変圧縮機をフル
パワー運転すること、及び/又は除霜終了条件を満たし
た室外ユニットから順次この除霜運転を終了することに
より、除霜時間を更に短くすることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明による空
気調和装置の実施例を詳細に説明する。
【0014】空気調和装置1は、複数の室外ユニット
7、8と室内ユニット5とから構成されており、これら
の室外ユニット7、8には、ガス管2及び液管3からな
るユニット間配管4が接続され、このユニット間配管4
には室内ユニット5が並列に複数個(図2では1つのみ
示して他は省略した)接続されている。
【0015】室内ユニット5は、それぞれ室内電動式膨
脹弁9と室内熱交換器10とを備え、更に、室内ユニッ
ト5は室内熱交換器10による熱交換された空気を室内
に送風する送風機25を備えている。
【0016】室外ユニット7、8は、圧縮機12、13
と、油分離器14と、四方弁15と、室外熱交換器16
と、室外電動式膨脹弁17とを備えている。
【0017】室外熱交換器16と室外電動式膨脹弁17
との間には、ホットガス弁18が設けられており、除霜
運転時には圧縮機12、13により吐出された冷媒の一
部をを直接熱交換器16に導入するようになっている。
【0018】この室外ユニット7、8の油分離器14に
は、それぞれ戻し管19が接続され、これらの戻し管1
9は共通のオイル戻し管20及びそれぞれの圧縮機1
2、13に接続されている。
【0019】一方の圧縮機13は、常時一定の能力が出
力される定格圧縮機であり、他方の圧縮機12は能力が
可変自在の可変圧縮機(インバータコンプレッサ)であ
る。
【0020】室外熱交換器16には、その入口温度検知
器21a、中間温度検知器21b、出口温度検知器21
cが配置されており、検知した温度の検知信号を制御装
置23に送るようになっている。また制御装置23は、
温度検知信号に基づいて除霜開始状態を判断し、除霜時
にはホットガス弁18を開くように制御している。
【0021】また、制御装置23は室内ユニット5にも
接続されており、除霜運転時に室内ユニット5の送風機
25の送風量を小さくするように制御するようになって
いる。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】本実施例の空気調和装置1によれば、暖房
運転時には、図2中の四方弁15は実線状態となり、実
線に示すように、各室外ユニット7、8では、圧縮機1
2、13、油分離器14と、四方弁15を介して冷媒が
ガス管2に導入され、室外ユニット5の室内熱交換器1
0を通過して、室内電動式膨脹弁9を介して液管3、室
外電動式膨脹弁17、室外熱交換器16、四方弁15、
圧縮機12、13に戻される。
【0024】圧縮機13は定格圧縮機であり、常時一定
の能力で運転しているが、圧縮機12は可変圧縮機であ
るから、所要負荷に応じて能力が可変しながら運転して
おり、通常はそのフル状態より低い状態で運転してい
る。
【0025】尚、冷房サイクル時には、これと逆の冷媒
回路により冷媒が循環される。
【0026】そして、暖房運転時に室外熱交換器16の
温度が低下し、霜がつくと、室外熱交換器16の効率が
低下するので除霜する必要がある。
【0027】即ち、室外熱交換器16の温度を検知する
温度検知器21aが所定の温度を検知すると、制御装置
23から除霜信号が指令される。
【0028】かかる場合、室外ユニット7、8の温度検
知器21aのいずれかが所定の温度を検知すると、制御
装置23が除霜状態と判断して、室外ユニット7、8の
全部に除霜運転開始を指令する。
【0029】ここで、図1を参照して,制御装置23の
除霜運転制御について説明する。
【0030】暖房運転のスイッチが入力されると、第1
ステップ101において暖房運転を開始し、続いて第2
ステップ103に進んで、複数の室外ユニット7、8の
うち除霜すべき室外ユニットが一台でもあるかないか判
断する。
【0031】この第2ステップ103では、温度検知器
21aからの検知信号に基づいて、各室外ユニット7、
8の熱交換器16の入口温度を測定し、この入口温度が
所定の温度より小さいか否かを判断し、所定温度より小
さい場合には、除霜すべきと判断する。
【0032】除霜すべきと判断した場合には、第3ステ
ップ105に進み、可変圧縮機13をフル運転に設定す
る。
【0033】一方、第2ステップ103で除霜すべきと
判断しない場合には、第1ステップ101に戻る。
【0034】第3ステップ105で可変圧縮機12をフ
ル運転に設定した後、第4ステップ107に進み、すべ
ての室外ユニット7、8を除霜運転状態に切り替えて除
霜運転を開始する。具体的には、すべての室外ユニット
7、8のホットガス弁18を開き、圧縮機12、13に
よりフルに吐出された冷媒の一部を、直接室外熱交換器
16に導入する。これにより室外熱交換器16では、高
温の冷媒が直接導入されるのでその冷媒の熱エネルギー
により、室外熱交換器16を除霜をすることになる。
【0035】尚、除霜運転時には暖房能力が低下するの
で、同時に室内ユニット5の送風機25を微風運転に切
り換える。
【0036】第4ステップ107の後、第5ステップ1
09に進む。第5ステップ109では除霜終了条件を満
たした室外ユニットから順次除霜を終了し、暖房運転に
切り換える。かかる除霜終了の判断は、温度検知器21
a、21b、21cからの温度を検知し、すべての検知
温度が少なくとも6℃より大きいか否か判断し、6℃よ
り大きい場合にはその室外ユニットの除霜運転を終了す
る。他の室外ユニットがこの条件を満たさない場合に
は、その室外ユニットは引き続き除霜運転をする。この
ように、除霜終了条件を満たした室外ユニットから順次
除霜を終了するようにしたので、着霜量の少ない室外ユ
ニットの除霜運転が早く終り、冷凍サイクル中の高圧冷
媒圧力が上昇して残りの室外ユニットの除霜時間を短く
することができる。
【0037】第5ステップ111では、すべての室外ユ
ニットが除霜を終了したか否かを判断し、すべての室外
ユニットの除霜が終了した場合には、第6ステップ11
3に進み、可変圧縮機12のフル運転を解除した後、第
1ステップ101に戻って通常の暖房運転を行う。すべ
ての室外ユニット7、8の除霜運転が終了していない場
合には、ステップ105に戻る。
【0038】上述したように、本実施例によれば、複数
の室外ユニット7、8の内すくなくとも一つが除霜すべ
き状態にある場合には、すべての室外ユニット7、8の
除霜運転を同時に開始する。従って、除霜運転にともな
う室内ユニットの送風切替が一度ですむからこの切替え
音が騒音になることがない。
【0039】また、除霜運転時間が全体として、一つの
室外ユニットの除霜時間でたりるので、除霜運転にとも
なう室内暖房低下時間をすくなくでき、これにより良好
な暖房感が得られる。また、除霜運転時に、可変圧縮機
をフルパワー運転することにより除霜時間を更に短くす
ることができる。
【0040】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0041】例えば、除霜運転の開始はすべての室外ユ
ニットを同時におこない、除霜運転の終了は個々別々に
行うものであったが、除霜運転終了もすべて同時におこ
なうもであってもよい。この場合には、除霜運転開始か
ら、一定時間、例えば、8分間経過後にすべての室外ユ
ニットの除霜運転を終了するものであっても同様な効果
を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の空気調和装置によれば、複数の
室外ユニットを有する場合にすべての室外ユニットの除
霜運転を同時におこなうものであるから、除霜運転にと
もなう室内ユニットの送風機の風量切替が一度ですみ、
この切替え音の煩雑を防止し、且つ全体として除霜時間
が短いから、良好な暖房感が得られる。
【0043】また、除霜モード時に、可変圧縮機をフル
パワー運転すること、及び/又は除霜終了条件を満たし
た室外ユニットから順次この除霜運転を終了することに
より、除霜時間を更に短くすることができる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による除霜運転の動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】本発明による空気調和装置の一実施例を示す冷
媒回路図である。
【符号の説明】
5 室内ユニット 7、8 室外ユニット 12 可変圧縮機 13 圧縮機 18 ホットガス弁 23 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の室外ユニットを有する空気調和装
    置の除霜方法において、前記複数の室外ユニットの内少
    なくとも一つの室外ユニットが除霜すべき状態にある場
    合には、すべての室外ユニットの除霜運転を同時に開始
    することを特徴とする空気調和装置の除霜方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の室外ユニットのうち少なくと
    も一つの室外ユニットには能力が可変自在な可変圧縮機
    を備え、前記除霜運転時には、前記可変圧縮機をフルパ
    ワー運転することを特徴とする請求項1に記載の空気調
    和装置の除霜方法。
  3. 【請求項3】 前記除霜運転時に除霜終了条件を満たし
    た室外ユニットから順次この除霜運転を終了させること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の除霜方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9239183B2 (en) 2012-05-03 2016-01-19 Carrier Corporation Method for reducing transient defrost noise on an outdoor split system heat pump
JPWO2018008130A1 (ja) * 2016-07-07 2018-11-15 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2021165633A (ja) * 2017-10-25 2021-10-14 ダイキン工業株式会社 冷凍システム

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