JPH06313469A - ベルト伝達装置のプーリ取付部材の形成方法 - Google Patents
ベルト伝達装置のプーリ取付部材の形成方法Info
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- JPH06313469A JPH06313469A JP10314993A JP10314993A JPH06313469A JP H06313469 A JPH06313469 A JP H06313469A JP 10314993 A JP10314993 A JP 10314993A JP 10314993 A JP10314993 A JP 10314993A JP H06313469 A JPH06313469 A JP H06313469A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ベルト伝達装置の部品点数を少なくし、プーリ
の取付部材の製造を簡単にする。 【構成】ベース1(台座2)の軸4に支持されるプーリ
44と被駆動部材とにベルト45を掛装する伝達装置で
ある。軸をベルトが引張る方向と逆方向に傾ける。プー
リにかかる力Pがプーリをベース側に押付ける力P1と
プーリの面に平行な方向に付勢する力P2とに分解され
る。プーリに多少の上向きの力が作用しても、プーリを
ベース側に押付ける力P1が作用してプーリが浮き上が
らない。従って、回転時のプーリのノイズ防止用ワッシ
ャを不要にできるので、伝達装置の部品点数を少なくで
き、安価にできる。ベースと台座に傾斜部材5を形成
し、この形成時の収縮で台座を傾けるので、金型形状及
び台座の製造を簡単にできる。
の取付部材の製造を簡単にする。 【構成】ベース1(台座2)の軸4に支持されるプーリ
44と被駆動部材とにベルト45を掛装する伝達装置で
ある。軸をベルトが引張る方向と逆方向に傾ける。プー
リにかかる力Pがプーリをベース側に押付ける力P1と
プーリの面に平行な方向に付勢する力P2とに分解され
る。プーリに多少の上向きの力が作用しても、プーリを
ベース側に押付ける力P1が作用してプーリが浮き上が
らない。従って、回転時のプーリのノイズ防止用ワッシ
ャを不要にできるので、伝達装置の部品点数を少なくで
き、安価にできる。ベースと台座に傾斜部材5を形成
し、この形成時の収縮で台座を傾けるので、金型形状及
び台座の製造を簡単にできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プーリと被駆動部材
とにベルトを掛装するベルト伝達装置のプーリ取付部材
の形成方法に関する。
とにベルトを掛装するベルト伝達装置のプーリ取付部材
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダ等においては、例えばモ
ータの回転を被駆動部材であるリール台に伝達するため
に、ベルトをプーリとモータのプーリとリール台のプー
リに掛装するベルト伝達装置を配するものがある。図4
はこの一例を示す図である。
ータの回転を被駆動部材であるリール台に伝達するため
に、ベルトをプーリとモータのプーリとリール台のプー
リに掛装するベルト伝達装置を配するものがある。図4
はこの一例を示す図である。
【0003】同図において、40はモータであり、この
モータ40のモータ軸41にプーリ42が一体的に形成
されている。なお、モータ40は、図示しないベースに
配されている。
モータ40のモータ軸41にプーリ42が一体的に形成
されている。なお、モータ40は、図示しないベースに
配されている。
【0004】43、44はモータ40の駆動力を中継す
るためのプーリであり、プーリ43、44はベースにそ
れぞれ配されている。また、ベースには、図示しない被
駆動部材であるリール台が配されている。このリール台
には、プーリが一体的に形成されている。
るためのプーリであり、プーリ43、44はベースにそ
れぞれ配されている。また、ベースには、図示しない被
駆動部材であるリール台が配されている。このリール台
には、プーリが一体的に形成されている。
【0005】45はベルトであり、このベルト45はモ
ータ40のプーリ42とプーリ43、44と図示しない
リール台のプーリに掛装されている。そして、モータ4
0が回転すると、ベルト45、プーリ43、44を介し
てリール台が駆動される。
ータ40のプーリ42とプーリ43、44と図示しない
リール台のプーリに掛装されている。そして、モータ4
0が回転すると、ベルト45、プーリ43、44を介し
てリール台が駆動される。
【0006】図5は従来のプーリ44に関する構成を示
すものである。同図において、1はベースであり、この
ベース1には取付部材を構成する台座2が一体的に形成
されている。台座2には、そのベース1と垂直に孔3が
形成されている。
すものである。同図において、1はベースであり、この
ベース1には取付部材を構成する台座2が一体的に形成
されている。台座2には、そのベース1と垂直に孔3が
形成されている。
【0007】4は取付部材を構成する軸であり、この軸
4は台座2の孔3に圧入される。軸4には、その先端に
溝4aが形成されている。なお、図5Aはプーリ44の
断面図、図5Bはベース1に軸4が装着された状態を示
す図である。
4は台座2の孔3に圧入される。軸4には、その先端に
溝4aが形成されている。なお、図5Aはプーリ44の
断面図、図5Bはベース1に軸4が装着された状態を示
す図である。
【0008】プーリ44には、図5Aに示すように、そ
の上部にV字状の引掛部51が形成されている。そし
て、この引掛部51にベルト45が掛けられる。なお、
ベルト45は、ベース1と平行に配されている。
の上部にV字状の引掛部51が形成されている。そし
て、この引掛部51にベルト45が掛けられる。なお、
ベルト45は、ベース1と平行に配されている。
【0009】また、プーリ44には、その下面に断面半
円状のリブ52が形成されている。そして、環状に形成
されたリブ52は台座2と線接触し、この状態でプーリ
44が回転する。
円状のリブ52が形成されている。そして、環状に形成
されたリブ52は台座2と線接触し、この状態でプーリ
44が回転する。
【0010】さらに、プーリ44には、軸4の溝4aに
対応する部位にストッパ53が形成されている。そし
て、このストッパ53が軸4の溝4aと係合することに
よりプーリ44の軸4からの抜けが防止される。
対応する部位にストッパ53が形成されている。そし
て、このストッパ53が軸4の溝4aと係合することに
よりプーリ44の軸4からの抜けが防止される。
【0011】54はワッシャであり、このワッシャ54
は軸4の溝4aに嵌入されている。また、ワッシャ54
は、図5Aに示すように、プーリ44のストッパ53と
当接するように配されている。
は軸4の溝4aに嵌入されている。また、ワッシャ54
は、図5Aに示すように、プーリ44のストッパ53と
当接するように配されている。
【0012】そして、プーリ44は、図5Cに示すよう
に、プーリ44にかかる力Pによって軸4の軸心Rに対
して直交する方向つまりベース1の水平面と平行の方向
に引張られている。なお、図5Cはプーリ44にかかる
力Pの作用を示す図である。
に、プーリ44にかかる力Pによって軸4の軸心Rに対
して直交する方向つまりベース1の水平面と平行の方向
に引張られている。なお、図5Cはプーリ44にかかる
力Pの作用を示す図である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プーリ44
の回転時に何らかの要因で上向きの力が作用すると、プ
ーリ44は軸4の軸心Rに沿って上下方向に移動しよう
とする。しかし、上述したように、ワッシャ54を軸4
の溝4aに嵌入しているので、プーリ44の上下方向の
移動が規制される。
の回転時に何らかの要因で上向きの力が作用すると、プ
ーリ44は軸4の軸心Rに沿って上下方向に移動しよう
とする。しかし、上述したように、ワッシャ54を軸4
の溝4aに嵌入しているので、プーリ44の上下方向の
移動が規制される。
【0014】ここで、ワッシャ54を取り付けない場合
には、図6に示すように、例えばプーリ44(ストッパ
53)を軸4(溝4a)に装着する際にストッパ53が
変形してバリが形成されることがある。そして、回転時
にプーリ44が上下方向に移動する場合にこのバリが軸
4に接触してノイズを発生することがある。又、ストッ
パ53が変形しない場合でも、プーリ44が上下方向に
移動することによりストッパ53が軸4に衝突してノイ
ズが発生することがある。従って、軸4にノイズ防止用
のワッシャ54を別部品として配する必要があった。
には、図6に示すように、例えばプーリ44(ストッパ
53)を軸4(溝4a)に装着する際にストッパ53が
変形してバリが形成されることがある。そして、回転時
にプーリ44が上下方向に移動する場合にこのバリが軸
4に接触してノイズを発生することがある。又、ストッ
パ53が変形しない場合でも、プーリ44が上下方向に
移動することによりストッパ53が軸4に衝突してノイ
ズが発生することがある。従って、軸4にノイズ防止用
のワッシャ54を別部品として配する必要があった。
【0015】こういった問題を解決するためには図7の
ように、孔3を傾斜させて、プーリ44を取り付けるこ
とが考えれる。このとき、プーリ44にかかる力は、軸
4の方向とプーリ44の面に平行な方向との成分を持
ち、この軸4の方向に働く力成分のためにプーリ44が
ベース1側に押されることとなり、リブ52が台座2と
常に接触し、かつストッパ53が軸4に接触することな
しにプーリ44は回転する。
ように、孔3を傾斜させて、プーリ44を取り付けるこ
とが考えれる。このとき、プーリ44にかかる力は、軸
4の方向とプーリ44の面に平行な方向との成分を持
ち、この軸4の方向に働く力成分のためにプーリ44が
ベース1側に押されることとなり、リブ52が台座2と
常に接触し、かつストッパ53が軸4に接触することな
しにプーリ44は回転する。
【0016】従って、上述の問題は解決できるが、ベー
ス1(台座2)を成形するには金型を台座2の孔3の中
心線に沿ってスライドさせて抜くものであるので、台座
2(孔3)を傾けて形成するには別工程で孔3を形成す
る必要がある。この場合、孔3を形成するためには、斜
めに孔3をあけるための複雑な金型を必要とし、手数を
必要とする。
ス1(台座2)を成形するには金型を台座2の孔3の中
心線に沿ってスライドさせて抜くものであるので、台座
2(孔3)を傾けて形成するには別工程で孔3を形成す
る必要がある。この場合、孔3を形成するためには、斜
めに孔3をあけるための複雑な金型を必要とし、手数を
必要とする。
【0017】そこで、この発明は、ベルト伝達装置の部
品点数を少なくすると共に、プーリの取付部材の製造を
簡単にすることを目的とする。
品点数を少なくすると共に、プーリの取付部材の製造を
簡単にすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明においては、ベ
ースと、このベースに配される取付部材と、この取付部
材に支持されるプーリと、このプーリを介して回転が伝
達される被駆動部材と、この被駆動部材とプーリとに掛
装されるベルトを有し、プーリがベルトの張力によって
ベース側に付勢されるように取付部材を傾けるベルト伝
達装置のプーリ取付部材の形成方法において、取付部材
とベースとに取付部材を傾けるための傾斜部材をベルト
が引張る方向と逆方向に形成し、取付部材の形成時の熱
間時から冷却される冷間時での傾斜部材の収縮によって
取付部材を傾斜部材側に引張って傾けるものである。
ースと、このベースに配される取付部材と、この取付部
材に支持されるプーリと、このプーリを介して回転が伝
達される被駆動部材と、この被駆動部材とプーリとに掛
装されるベルトを有し、プーリがベルトの張力によって
ベース側に付勢されるように取付部材を傾けるベルト伝
達装置のプーリ取付部材の形成方法において、取付部材
とベースとに取付部材を傾けるための傾斜部材をベルト
が引張る方向と逆方向に形成し、取付部材の形成時の熱
間時から冷却される冷間時での傾斜部材の収縮によって
取付部材を傾斜部材側に引張って傾けるものである。
【0019】
【作用】取付部材である例えば台座2を台座2の形成時
の熱間時から冷却される冷間時での傾斜部材5の収縮に
よってこの傾斜部材5側に引張って取付部材2を傾け
る。取付部材である例えば軸4を台座に組立てる。そし
て、プーリ44の軸4をベルト45が引張る方向と逆方
向に傾けているので、プーリ44にかかる力Pがプーリ
44をベース1側つまり軸4の軸心Rと同一方向に付勢
する力P1とプーリ44をベルト45が引張る方向例え
ば被駆動部材であるリール台側つまりプーリ44の面と
平行な方向に付勢する力P2とに分解される。そのた
め、プーリ44に多少の上向きの力が作用しても、プー
リ44をベース1側に押付ける力P1が作用してプーリ
44が浮き上がらず、回転時のプーリ44が上下方向に
移動しない。従って、回転時のプーリ44のノイズを防
止するためのワッシャを不要にできるので、ベルト伝達
装置の部品点数を少なくでき、安価にできる。また、傾
斜部材5を形成するのみで台座2を傾けることができる
ので、例えば台座2に軸4を固定する孔3を特殊な金型
を用いて別工程で形成する必要がなく、台座2に対する
金型形状が簡単になると共に、台座2の製造が簡単かつ
安価になる。
の熱間時から冷却される冷間時での傾斜部材5の収縮に
よってこの傾斜部材5側に引張って取付部材2を傾け
る。取付部材である例えば軸4を台座に組立てる。そし
て、プーリ44の軸4をベルト45が引張る方向と逆方
向に傾けているので、プーリ44にかかる力Pがプーリ
44をベース1側つまり軸4の軸心Rと同一方向に付勢
する力P1とプーリ44をベルト45が引張る方向例え
ば被駆動部材であるリール台側つまりプーリ44の面と
平行な方向に付勢する力P2とに分解される。そのた
め、プーリ44に多少の上向きの力が作用しても、プー
リ44をベース1側に押付ける力P1が作用してプーリ
44が浮き上がらず、回転時のプーリ44が上下方向に
移動しない。従って、回転時のプーリ44のノイズを防
止するためのワッシャを不要にできるので、ベルト伝達
装置の部品点数を少なくでき、安価にできる。また、傾
斜部材5を形成するのみで台座2を傾けることができる
ので、例えば台座2に軸4を固定する孔3を特殊な金型
を用いて別工程で形成する必要がなく、台座2に対する
金型形状が簡単になると共に、台座2の製造が簡単かつ
安価になる。
【0020】
【実施例】以下、図1および図2を参照しながら、この
発明の一実施例について説明する。図1において、図5
と対応する部分には同一符号を付して、その詳細説明は
省略する。
発明の一実施例について説明する。図1において、図5
と対応する部分には同一符号を付して、その詳細説明は
省略する。
【0021】なお、本例のプーリ44は、図4に示すテ
ープレコーダのベルト伝達装置に適用したものである。
また、図1Aはプーリ44の取付状態を示す断面図、図
1Bはプーリ44にかかる力Pの作用を示す図である。
ープレコーダのベルト伝達装置に適用したものである。
また、図1Aはプーリ44の取付状態を示す断面図、図
1Bはプーリ44にかかる力Pの作用を示す図である。
【0022】図1Aにおいて、5は傾斜部材であり、こ
の傾斜部材5はプーリ44をベルト45が引張る方向と
逆方向つまり被駆動部材であるリール台(図示せず)側
と逆方向に形成されている。
の傾斜部材5はプーリ44をベルト45が引張る方向と
逆方向つまり被駆動部材であるリール台(図示せず)側
と逆方向に形成されている。
【0023】ベース1(台座2)は金型により形成され
る。そして、形成直後(熱間時)の台座2は、図2Bお
よび図2Cに示すように、その孔3がベース1に垂直に
なるように形成されている。そして、熱間時から冷却さ
れる冷間時の傾斜部材5の収縮によって台座2をこの傾
斜部材5側に引張って孔3の中心線Yがベース1と垂直
な線Qに対して角度θをもって傾く。
る。そして、形成直後(熱間時)の台座2は、図2Bお
よび図2Cに示すように、その孔3がベース1に垂直に
なるように形成されている。そして、熱間時から冷却さ
れる冷間時の傾斜部材5の収縮によって台座2をこの傾
斜部材5側に引張って孔3の中心線Yがベース1と垂直
な線Qに対して角度θをもって傾く。
【0024】つまり、この収縮は内側より外側の方が早
く、また、厚い部位より薄い部位の方が早い。そのた
め、台座2は、図2Aに示すように、傾斜部材5側に引
張られて傾く。台座2の角度θは、傾斜部材5の形状、
厚み等により調整が可能である。本例において、角度θ
は2度〜5度の範囲内になるように設定される。
く、また、厚い部位より薄い部位の方が早い。そのた
め、台座2は、図2Aに示すように、傾斜部材5側に引
張られて傾く。台座2の角度θは、傾斜部材5の形状、
厚み等により調整が可能である。本例において、角度θ
は2度〜5度の範囲内になるように設定される。
【0025】そして、図1Aに示すように、孔3に対し
て軸4を圧入してこの軸4にプーリ44を装着する。そ
の他の構成は図5Aと同様である。なお、ベルト45を
図5の例と同様に、ベース1と平行に配しても、ベルト
45がプーリ44の引掛部51から容易に離れることが
ない。
て軸4を圧入してこの軸4にプーリ44を装着する。そ
の他の構成は図5Aと同様である。なお、ベルト45を
図5の例と同様に、ベース1と平行に配しても、ベルト
45がプーリ44の引掛部51から容易に離れることが
ない。
【0026】本例においては、プーリ44の軸4をベル
ト45が引張る方向と逆方向に傾けているので、プーリ
44にかかる力Pがプーリ44をベース1側つまり軸4
の軸心Rと同一方向に付勢する力P1とプーリ44をベ
ルト45が引張る方向例えば被駆動部材であるリール台
側つまりプーリ44の面と平行な方向に付勢する力P2
とに分解される。
ト45が引張る方向と逆方向に傾けているので、プーリ
44にかかる力Pがプーリ44をベース1側つまり軸4
の軸心Rと同一方向に付勢する力P1とプーリ44をベ
ルト45が引張る方向例えば被駆動部材であるリール台
側つまりプーリ44の面と平行な方向に付勢する力P2
とに分解される。
【0027】そのため、本例においては、プーリ44に
多少の上向きの力が作用しても、プーリ44をベース1
側に押付ける力P1の作用によってプーリ44が浮き上
がることがない。つまり、プーリ44をベース1側に押
付ける力P1がプーリ44を浮き上がらせる力よりも大
きければ、プーリ44は浮き上がらず、回転時のプーリ
44が上下方向に移動しない。
多少の上向きの力が作用しても、プーリ44をベース1
側に押付ける力P1の作用によってプーリ44が浮き上
がることがない。つまり、プーリ44をベース1側に押
付ける力P1がプーリ44を浮き上がらせる力よりも大
きければ、プーリ44は浮き上がらず、回転時のプーリ
44が上下方向に移動しない。
【0028】そして、この力P1によってプーリ44が
常に台座2に押し付けられながら回転するので、プーリ
44の取付時にストッパ53にバリができても、このバ
リと軸4が接触しないのでノイズ発生を防止することが
できる。
常に台座2に押し付けられながら回転するので、プーリ
44の取付時にストッパ53にバリができても、このバ
リと軸4が接触しないのでノイズ発生を防止することが
できる。
【0029】つまり、本例においては、プーリ44が回
転時に軸4の軸心Rに沿って浮き上がらないので、図5
の例に相当するワッシャを軸4の溝4aに嵌入しなくて
もよい。
転時に軸4の軸心Rに沿って浮き上がらないので、図5
の例に相当するワッシャを軸4の溝4aに嵌入しなくて
もよい。
【0030】従って、本例によれば、プーリ44のノイ
ズを防止するためのワッシャを不要にできるので、ベル
ト伝達装置の部品点数を少なくでき、安価にできる。
ズを防止するためのワッシャを不要にできるので、ベル
ト伝達装置の部品点数を少なくでき、安価にできる。
【0031】また、本例によれば、ベース1と台座2と
に傾斜部材5を形成するのみで台座2(孔3)を傾ける
ことができるので、台座2に対する金型形状を簡単にで
きると共に、ベース1(台座2)の製造を簡単かつ安価
にできる。つまり、台座2の孔3を傾けて形成するには
孔3の抜き方向が金型のスライド方向と異なるため、特
殊な金型を用いて、別工程で孔3を形成しなければなら
ないが、本例によれば特殊な金型および別工程を不要で
きる。
に傾斜部材5を形成するのみで台座2(孔3)を傾ける
ことができるので、台座2に対する金型形状を簡単にで
きると共に、ベース1(台座2)の製造を簡単かつ安価
にできる。つまり、台座2の孔3を傾けて形成するには
孔3の抜き方向が金型のスライド方向と異なるため、特
殊な金型を用いて、別工程で孔3を形成しなければなら
ないが、本例によれば特殊な金型および別工程を不要で
きる。
【0032】図3は他の実施例を示し、いわゆるアウト
サート形成に適用する場合のものである。この例は、図
1の例と同様に図4に示すテープレコーダのベルト伝達
装置に適用するものである。なお、図3Aは台座2の断
面図、図3Bは台座2の形成直後の平面図、図3Cは図
3BのI−I線の断面図である。
サート形成に適用する場合のものである。この例は、図
1の例と同様に図4に示すテープレコーダのベルト伝達
装置に適用するものである。なお、図3Aは台座2の断
面図、図3Bは台座2の形成直後の平面図、図3Cは図
3BのI−I線の断面図である。
【0033】ベース1と台座2は、図3Aに示すよう
に、別部材で構成されている。つまり、本例において
は、ベース1を図示しない金型に配した後に、ベース1
に台座2を形成するものである。形成直後(熱間時)の
台座は、図3Bおよび図3Cの状態である。そして、図
1の例と同様に、熱間時から冷却される冷間時の傾斜部
材5の収縮によって台座2(孔3)が傾く。その他の構
成および作用効果は、図1の例と同様である。
に、別部材で構成されている。つまり、本例において
は、ベース1を図示しない金型に配した後に、ベース1
に台座2を形成するものである。形成直後(熱間時)の
台座は、図3Bおよび図3Cの状態である。そして、図
1の例と同様に、熱間時から冷却される冷間時の傾斜部
材5の収縮によって台座2(孔3)が傾く。その他の構
成および作用効果は、図1の例と同様である。
【0034】なお、上述各実施例においては、ベース1
に形成された台座2の孔3に軸4を圧入する例を示した
が、軸をベースに対して傾くように一体形成する場合等
にも、同様に適用できる。また、台座2の孔3(軸4)
の角度θは、任意に設定できる。
に形成された台座2の孔3に軸4を圧入する例を示した
が、軸をベースに対して傾くように一体形成する場合等
にも、同様に適用できる。また、台座2の孔3(軸4)
の角度θは、任意に設定できる。
【0035】また、上述各実施例のベルト伝達装置はテ
ープレコーダのリール台を駆動するものに適用した例で
あるが、この発明に係るベルト伝達装置はプーリとベル
トを介して被駆動部材を駆動させるものであれば、その
他のものにも同様に適用できる。
ープレコーダのリール台を駆動するものに適用した例で
あるが、この発明に係るベルト伝達装置はプーリとベル
トを介して被駆動部材を駆動させるものであれば、その
他のものにも同様に適用できる。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、プーリの取付部材を
ベルトが引張る方向と逆方向に傾けているので、プーリ
に多少の上向きの力が作用しても、プーリをベース側に
押付ける力が作用してプーリが浮き上がらない。そのた
め、この発明によれば、回転時のプーリが上下方向に移
動しないので、回転時のプーリのノイズを防止するため
のワッシャを不要にできる。従って、この発明によれ
ば、ベルト伝達装置の部品点数を少なくでき、安価にで
きる。
ベルトが引張る方向と逆方向に傾けているので、プーリ
に多少の上向きの力が作用しても、プーリをベース側に
押付ける力が作用してプーリが浮き上がらない。そのた
め、この発明によれば、回転時のプーリが上下方向に移
動しないので、回転時のプーリのノイズを防止するため
のワッシャを不要にできる。従って、この発明によれ
ば、ベルト伝達装置の部品点数を少なくでき、安価にで
きる。
【0037】また、この発明によれば、傾斜部材を形成
するのみで取付部材を傾けることができるので、取付部
材の形成後に特殊な金型を用いて別工程で取付部材を加
工する手間がなく、取付部材に対する金型形状を簡単に
できると共に、取付部材の製造を簡単かつ安価にでき
る。
するのみで取付部材を傾けることができるので、取付部
材の形成後に特殊な金型を用いて別工程で取付部材を加
工する手間がなく、取付部材に対する金型形状を簡単に
できると共に、取付部材の製造を簡単かつ安価にでき
る。
【図1】実施例を示す図である。
【図2】実施例の台座を示す図である。
【図3】他の実施例の台座を示す図である。
【図4】ベルト伝達装置を示す図である。
【図5】従来例を示す図である。
【図6】プーリを軸に装着した状態を示す断面図であ
る。
る。
【図7】台座の孔を傾けた状態を示す図である。
1 ベース 2 台座 3 孔 4 軸 5 傾斜部材 40 モータ 44 プーリ 45 ベルト P プーリにかかる力 P1 プーリをベースに押付ける力 Q ベースと垂直な線 R 軸の軸心 Y 台座の孔の中心線 θ 軸(台座の孔)の角度
Claims (1)
- 【請求項1】 ベースと、このベースに配される取付部
材と、この取付部材に支持されるプーリと、このプーリ
を介して回転が伝達される被駆動部材と、この被駆動部
材と上記プーリとに掛装されるベルトを有し、 上記プーリが上記ベルトの張力によって上記ベース側に
付勢されるように上記取付部材を傾けるベルト伝達装置
のプーリ取付部材の形成方法において、 上記取付部材と上記ベースとに上記取付部材を傾けるた
めの傾斜部材を上記ベルトが引張る方向と逆方向に形成
し、 上記取付部材の形成時の熱間時から冷却される冷間時で
の上記傾斜部材の収縮によって上記取付部材を上記傾斜
部材側に引張って傾けることを特徴とするベルト伝達装
置のプーリ取付部材の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314993A JP3272469B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ベルト伝達装置のプーリ取付部材の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314993A JP3272469B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ベルト伝達装置のプーリ取付部材の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313469A true JPH06313469A (ja) | 1994-11-08 |
JP3272469B2 JP3272469B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=14346456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10314993A Expired - Fee Related JP3272469B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ベルト伝達装置のプーリ取付部材の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272469B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2721986A1 (fr) * | 1994-07-01 | 1996-01-05 | Skf Gmbh | Transmission a courroie |
DE102007053717A1 (de) * | 2007-11-10 | 2009-05-14 | Deutz Ag | Flachriementrieb einer Brennkraftmaschine |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP10314993A patent/JP3272469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2721986A1 (fr) * | 1994-07-01 | 1996-01-05 | Skf Gmbh | Transmission a courroie |
DE102007053717A1 (de) * | 2007-11-10 | 2009-05-14 | Deutz Ag | Flachriementrieb einer Brennkraftmaschine |
DE102007053717B4 (de) * | 2007-11-10 | 2015-01-08 | Deutz Ag | Flachriementrieb einer Brennkraftmaschine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3272469B2 (ja) | 2002-04-08 |
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