JPH06313419A - 座金組込ボルトおよびその製造方法 - Google Patents

座金組込ボルトおよびその製造方法

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JPH06313419A
JPH06313419A JP5123566A JP12356693A JPH06313419A JP H06313419 A JPH06313419 A JP H06313419A JP 5123566 A JP5123566 A JP 5123566A JP 12356693 A JP12356693 A JP 12356693A JP H06313419 A JPH06313419 A JP H06313419A
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washer
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diameter
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Kazuma Sunakawa
一真 砂川
Hidetake Sakuragi
秀偉 桜木
Teiji Hirata
禎治 平田
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Topura Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Topura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸部の外径がねじ部の外径より大きいボルト
において、座金の脱落が防止できるとともに、外力によ
る被締付材が横滑りを生じることも防止できる座金組込
ボルトを提供する。 【構成】 軸部2の外径は、ねじ山3の外径より大き
く、座金の内径より若干小さい。軸部2の下部には、隆
起部4が形成されている。隆起部4の外径に相当した穴
を被締付材に開けることにより、被締付材の外力に対す
る横滑りを防止できる。頭部1と隆起部4との間に、バ
ネ座金5と平座金6が挿入されている。平座金6の穴の
内径よりも隆起部4の外径が大きいことにより、平座金
6の脱落を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸部に座金を組み込ん
だ座金組込ボルトおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ボルトによる締結構造について説明す
る。図4(A)は、一般に用いられるボルトである。図
中、1は頭部、2は軸部、3はねじ部である。このボル
トは、軸部の外径を有する線材を用意し、圧造によって
頭部1を形成した後、転造によってねじ部3を形成す
る。頭部1とねじ部3との間が軸部2となる。ねじ部3
の外径は、転造によって盛り上がるから、軸部2の外径
より大きい。
【0003】このボルトによる締め付け構造は、ボルト
を通すために被締付材に開けられるボルト穴の穴径は、
ねじ部3の外径より大きくなければならないことは当然
である。軸部2の外径は、ねじ部3の外径より小さいか
ら、軸部2とボルト穴との間隙は、大きくなる。したが
って、このようなボルトによる締結構造においては、被
締付部材に外力が働いて、被締付材が横滑りしようとす
ると、上述した間隙の分だけの横滑りを避けることはで
きない。
【0004】図4(B)に示すように、軸部2の外径
が、ねじ部3の外径より大きいボルトを用いた場合に
は、ボルトを通すために被締付材に開けられる穴径は、
軸部2の外径より僅かに大きければよい。そうすると、
被締付材の穴とボルトの軸部2との間隙は僅少となる。
そうすると、このボルトによる締結構造においては、被
締付部材に外力が働いて、被締付材が横滑りしようとし
ても、軸部2によって、被締付材の横滑りを防止するこ
とができる。
【0005】図4(B)で説明したボルトは、例えば、
自動車部品をボルトによって締結する締結構造に用いら
れ、被締付部材に外力が働いた場合、ボルトの軸部で、
被締付材の横滑り等を防止している。このような締結構
造においては、ボルトの緩みを防止するために、座金を
用いることが普通である。
【0006】座金を用いる場合には、ボルトを使用する
工程において、ボルトに座金を挿入する作業が必要とな
る。座金を組み込んだ座金組込ボルトを使用すると、座
金をボルトに挿入する作業が不必要である。
【0007】従来の座金組込ボルトは、ストレートのね
じブランクに座金を入れ、転造で成形されたねじ山によ
り座金の脱落を防止している。
【0008】また、特開平4−145210号公報に記
載されているように、ねじ山の転造時に、座金の脱落防
止用のセレーションを入れ、その後に、座金を圧入する
方法も知られている。転造によるセレーションの場合
は、軸部のセレーションは、被締付材の穴に対して線接
触となるため、被締付材と接触する面積が小さく、負荷
を受けた場合に、セレーションの山が潰れてしまい、横
滑りが避けられないという問題がある。
【0009】図4(B)で説明したボルトの場合には、
軸部2の外径が、ねじ部3の外径より大きいから、転造
で成形されたねじ山によって座金の脱落を防止する方法
は採用できない。座金を接着剤で固定しておく方法もあ
るが、接着のための工程が必要であり、コスト高とな
る。また、運搬途中等において、座金が外れたりするこ
とがあるという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、軸部の外径がね
じ部の外径より大きいボルトにおいて、座金の脱落が防
止できるとともに、外力による被締付材が横滑りを生じ
ることも防止できる座金組込ボルトおよびその製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、座金組込ボルトにおいて、ねじ部
の外径より大きい軸部を有し、該軸部に座金が挿入され
ているとともに、軸部の下部にリング状の隆起部が形成
されていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明においては、
座金組込ボルトの製造方法において、ねじ部の外径より
大きい軸部を有するボルトの軸部に座金を挿入した後、
ねじ部の外径より大きく軸部の外径より小さい剪断部を
有し座金内径より大きい拘束径を有する金型に挿入し、
ボルトの頭部より荷重を加えることにより、軸部の下部
にリング状の隆起部を形成することを特徴とするもので
ある。
【0013】
【作用】本発明によれば、座金が挿入された軸部の下部
にリング状の隆起部が形成されていることにより座金が
脱落することがない。また、被締付材に隆起部に応じた
穴を開けることによって、ボルトと穴との間隙を小さく
でき、被締付材の外力に対する横滑りを防止できる。
【0014】また、軸部における隆起部の形成は、ねじ
部の外径より大きく軸部の外径より小さい剪断部を有し
座金内径より大きい拘束径を有する金型に挿入し、ボル
トの頭部より荷重を加えることによって行なうため、精
度のよい隆起部が容易に形成できる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の座金組込ボルトの一実施例
の概略構成図である。図中、1は頭部、2は軸部、3は
ねじ部、4は隆起部、5はバネ座金、6は平座金であ
る。軸部2の外径は、ねじ部3の外径より大きく、座金
の内径より若干小さい。軸部2の下部には、隆起部4が
形成されている。隆起部4の外径に相当した穴を被締付
材に開けることにより、上述したように、被締付材の外
力に対する横滑りを防止できる。頭部1と隆起部4との
間に、バネ座金5と平座金6が挿入されている。平座金
6の穴の内径よりも隆起部4の外径が大きいことによ
り、平座金6の脱落を防止できる。バネ座金5は、平座
金6によって、脱落することはない。なお、この実施例
では、座金とし、バネ座金と平座金を用いたが、これに
限らず、適宜の数の適宜の座金を用いることができる。
【0016】図2,図3は、図1の実施例の座金組込ボ
ルトの製造方法の説明図である。図中、図1と同様な部
分には同じ符号を付して説明を省略する。7はプレス金
型、8は剪断部である。図2に、各部の側面図を示す。
図2(A)のボルトは、頭部1と軸部2が圧造により成
形されたものである。ねじ部3は転造により形成された
ものである。ねじ部の外径をa、軸部の外径をbとす
る。図2(B)は、座金の側面図であり、上述したよう
に、バネ座金5と平座金6である。平座金6の穴の内径
をcとする。図2(C)はプレス金型7を示す。プレス
金型7は、剪断部を形成する穴径dと隆起部の外径を規
制するための金型拘束径eを有している。
【0017】各部の寸法関係は、 e>c>b であり、 d>a である。
【0018】図2(A)のボルトの軸部2に、図2
(B)のバネ座金5、平座金6を挿入し、図2(C)の
プレス金型7に挿入する。
【0019】図3(A)は、挿入状態における要部の拡
大図である。プレス金型7の剪断部8に軸部2がかかる
状態となる。この状態で頭部1の上から荷重をかけてプ
レスする。図3(B)に示すように、軸部2が下方から
プレス金型7の剪断部8で絞られて、上方に隆起部4が
できる。隆起部4は、図2(C)で説明した金型拘束径
eによって、その外径が規制される。隆起部4の軸方向
の長さは、一例では、隆起部4の外径を16mmとした
場合に、1.5mm以上あれば、1500kgの外力に
対して変形はみられなかった。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の座金組込ボルトによれば、座金が脱落することがな
く、また、被締付材に隆起部に応じた穴を開けることに
よって、ボルトと穴との間隙を小さくでき、被締付材の
外力に対する横滑りを防止することができる。
【0021】また、軸部における隆起部の形成は、ねじ
部の外径より大きく軸部の外径より小さい剪断部を有し
座金内径より大きい拘束径を有する金型に挿入し、ボル
トの頭部より荷重を加えることによって行なうため、精
度のよい隆起部が容易に形成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座金組込ボルトの一実施例の概略構成
図である。
【図2】図1の実施例の座金組込ボルトの製造方法の説
明図である。
【図3】図1の実施例の座金組込ボルトの製造方法の説
明図である。
【図4】ボルトによる締結構造を説明するためのボルト
の側面図である。
【符号の説明】
1 頭部 2 軸部 3 ねじ部 4 隆起部 5 バネ座金 6 平座金 7 プレス金型 8 剪断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 禎治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ部の外径より大きい軸部を有し、該
    軸部に座金が挿入されているとともに、軸部の下部にリ
    ング状の隆起部が形成されていることを特徴とする座金
    組込ボルト。
  2. 【請求項2】 ねじ部の外径より大きい軸部を有するボ
    ルトの軸部に座金を挿入した後、ねじ部の外径より大き
    く軸部の外径より小さい剪断部を有し座金内径より大き
    い拘束径を有する金型に挿入し、ボルトの頭部より荷重
    を加えることにより、軸部の下部にリング状の隆起部を
    形成することを特徴とする座金組込ボルトの製造方法。
JP12356693A 1993-04-27 1993-04-27 座金組込ボルトの製造方法 Expired - Lifetime JP3545436B2 (ja)

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