JPH06312999A - 血液凝固第viii因子の分離方法 - Google Patents

血液凝固第viii因子の分離方法

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JPH06312999A
JPH06312999A JP5123272A JP12327293A JPH06312999A JP H06312999 A JPH06312999 A JP H06312999A JP 5123272 A JP5123272 A JP 5123272A JP 12327293 A JP12327293 A JP 12327293A JP H06312999 A JPH06312999 A JP H06312999A
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factor viii
blood coagulation
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adsorbent
coagulation factor
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Shigeru Igarashi
滋 五十嵐
Toru Suzuki
亨 鈴木
Sukekazu Tomono
丞計 伴野
Sadami Sekiguchi
定美 関口
Hisafumi Ito
尚史 伊藤
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NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA
NIPPON SEKIJUJISHA
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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NIPPON SEKIJIYUUJISHIYA
NIPPON SEKIJUJISHA
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第VIII因子を含む種々の血漿蛋白質を含
有する溶液から第VIII因子を直接、特異的且つ効率
的に吸着することのでき、しかも吸着された第VIII
因子の脱着・回収が容易にできる吸着材を用いて、第V
III因子を効率的に分離する方法を提供する。 【構成】 ポリカチオンを有する分子が水不溶性担体に
結合・固定化されてなる複合体よりなる吸着材に第VI
II因子を吸着させた後に、カルシウムイオンを含む水
溶液を溶出液として用いて第VIII因子を溶出するこ
とを特徴とする。 【効果】 本発明に用いる吸着材は第VIII因子に対
して極めて特異的な吸着挙動を示し、第VIII因子を
含む種々の血漿蛋白質を含有する溶液から第VIII因
子を高い収率で吸着、カルシウムイオンを含む水溶液を
溶出液として用いることにより高い選択率と高い収率で
回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液凝固第VIII因
子(以後、単に“第VIII因子”と称す)の分離方法
に関する。さらに詳しくは、第VIII因子を含む種々
の血漿蛋白質を含有する溶液から第VIII因子を効率
的に吸着、回収するのに適した、ポリカチオンを有する
分子が水不溶性担体に結合・固定化された複合体よりな
る吸着材に第VIII因子を吸着させた後、カルシウム
イオンを含む水溶液を溶出液として用い、第VIII因
子を溶出することにより分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液凝固は、多種類の因子が複雑に関与
する現象であり、これらの因子の質的あるいは量的な欠
損は出血性疾患として観察される。先天的な出血性疾患
の例として血友病Aを挙げることができる。血友病A
は、第VIII因子と呼ばれる蛋白質の欠損によるもの
で、血友病A患者が健常者と変わらない生活を営むため
には、不足している第VIII因子を補充する必要があ
る。
【0003】第VIII因子を補充するために、第VI
II因子濃縮製剤と呼ばれる血漿分画製剤が広く用いら
れている。第VIII因子濃縮製剤は通常、クリオプレ
シピテートと呼ばれる血漿からの沈澱物を原料とし、フ
ィブリノゲンやフィブロネクチン等の夾雑蛋白質を除去
することにより調製されている。[S.J.Slich
ter et al.:Transfusion,Vo
l.16,pp.616−626(1976)]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クリオプレシピテート
は、新鮮凍結血漿を低温下で融解することにより生じる
沈澱を遠心分離して得ることができる。しかし、血漿に
含まれる第VIII因子を100%とすると、クリオプ
レシピテートでの第VIII因子の回収率は40〜50
%と低値である。さらに、クリオプレシピテート中には
夾雑蛋白質が多く含まれているため、それらの夾雑蛋白
質を除去する必要があり、一般にジエチルアミノエチル
基のような低分子リガンドを水不溶性担体に固定化した
吸着材[C.Michalski et al.:Vo
x Sang,Vol.55,pp.202−210
(1988)]が使われることが多いが、この吸着材
は、血液凝固第IX因子(以後、単に“第IX因子”と
称す)が第VIII因子と共存する場合には、第IX因
子の方をより多く吸着するため、第VIII因子濃縮製
剤を調製するまでに複雑な精製工程が必要となり、最終
的な製剤における第VIII因子の回収率は約20%に
まで低下するという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような問題点を解
決するため、血漿から直接、あるいはクリオプレシピテ
ート分取後の上清から効率よく第VIII因子を吸着、
回収することのできる吸着材およびそれを用いた第VI
II因子の分離方法の開発が望まれていた。
【0006】第VIII因子は分子量約30万の蛋白質
であり、そのアミノ酸配列解析から、酸性アミノ酸に富
む領域の存在することが知られている[G.A.Veh
aret al.:Nature,Vol.312,p
p.337−342(1984)]。さらに、血液中で
は分子量100万〜2,000万のマルチマー構造を有
するフォンヴィルブランド因子との複合体として存在す
ることが知られている(Z.M.Ruggeri et
al.:Blood,Vol.57、pp.1140
−1143(1981))。
【0007】本発明者らは、鋭意研究の結果、このよう
な巨大な分子量を有する蛋白質を効率良く吸着するため
には、陰イオン交換基を多数個有し、かつ十分な長さを
有していて、該複合体と複数点で相互作用することによ
り強固に吸着することが可能な物質を有する吸着材が好
適であることを見出した。さらに、このような吸着材お
よびそれを用いた第VIII因子の分離方法を開発すべ
く鋭意検討の結果、ポリカチオンを有する分子が水不溶
性担体に結合・固定化してなる複合体よりなる吸着材が
第VIII因子に対して極めて特異的な吸着挙動を示
し、第VIII因子を含む種々の血漿蛋白質を含有する
溶液から第VIII因子を高い選択率と高い収率で吸着
し、溶出液としてカルシウムイオンを含む水溶液を用い
たときに高い収率で第VIII因子を回収できることを
見い出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成し
たものである。
【0008】したがって、本発明の1つの、かつ主たる
目的は、第VIII因子を含む種々の血漿蛋白質を含有
する溶液から第VIII因子を直接、特異的かつ効率的
に吸着することのでき、しかも、吸着された第VIII
因子の脱着・回収が容易にできる吸着材を用いて、第V
III因子を効率よく分離する方法を提供することであ
る。
【0009】本発明の上記および他の諸目的、諸特徴、
諸利益は、次に述べる本発明の詳細な説明および添付の
請求範囲の記載から明らかになろう。
【0010】本発明によれば、ポリカチオンを有する分
子が水不溶性担体に結合・固定化されてなる複合体に第
VIII因子を吸着させた後、カルシウムイオンを含む
水溶液を溶出液として用い、第VIII因子を溶出する
ことにより分離することを特徴とする第VIII因子の
分離方法が提供される。
【0011】本発明で用いる吸着材に固定化されたポリ
カチオンを有する分子は、分子中に陰イオン交換基を多
数個持つものをいう。陰イオン交換基としては、一級ア
ミノ基、二級アミノ基、三級アミノ基、四級アンモニウ
ム塩基等をあげることができる。これらの陰イオン交換
基の1種類が単独でポリカチオンを有する分子の中に存
在してもよく、また、2種類以上が存在してもかまわな
い。
【0012】このような分子の例として、側鎖に陰イオ
ン交換基を有する塩基性ビニル単量体の単独重合体、ま
たは該塩基性ビニル単量体と、それと共重合し得るビニ
ル単量体との共重合体を挙げることができる。また、該
塩基性ビニル単量体のかわりに、重合後に陰イオン交換
基をつけることのできる側鎖を有するビニル単量体を用
いることもできる。さらに、リジンやアルギニン等の塩
基性アミノ酸を含むポリペプチドを挙げることができ
る。
【0013】側鎖に陰イオン交換基を有する塩基性ビニ
ル単量体としては、一級アミノ基、二級アミノ基、三級
アミノ基、四級アンモニウム塩基を有するビニル単量体
が含まれる。このようなビニル単量体の例としては、そ
れぞれアミノ基を有するアクリル酸誘導体、メタアクリ
ル酸誘導体、アクリル酸アミド誘導体およびメタアクリ
ル酸アミド誘導体、さらには側鎖にピリジル基、イミダ
ゾリル基等の含窒素芳香環基を有するビニル化合物、お
よびアミノ基で置換されたスチレン誘導体等が用いられ
る。具体的な例として、ジメチルアミノエチルアクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルア
ミノプロピルアクリレート、3−ジメチルアミノ−2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ジエチルアミノ
−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、N−ジメチル
アミノエチルアクリル酸アミド、N−ジエチルアミノエ
チルアクリル酸アミド、ジメチルアミノエチルメタアク
リレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、ジ
エチルアミノプロピルメタアクリレート、3−ジメチル
アミノ−2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、3
−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルメタアクリ
レート、N−ジメチルアミノエチルメタアクリル酸アミ
ド、N−ジエチルアミノエチルメタアクリル酸アミド、
および下記化1式
【0014】
【化1】 (ただし、Rは−CH3 または−C2 5 、Xは(CH
2n 、nは1〜3の整数を表わす。)で示されるスチ
レン誘導体を挙げることができる。また、たとえば、下
記化2式
【0015】
【化2】 のような、重合後にアミノ化のできる側鎖を有するビニ
ル単量体を用いることもできる。
【0016】上述の塩基性ビニル単量体と共重合し得る
ビニル単量体の例としては、N−ビニルピロリドン、ア
クリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、N−アル
キルアクリル酸アミド、N−アルキルメタアクリル酸ア
ミド等を挙げることができる。このようなビニル単量体
で好ましい具体的な例としては、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタアクリレート、およびヒドキシプロピルメ
タアクリレートを挙げることができる。
【0017】上に挙げた、ポリカチオンを有する分子の
例のうち、塩基性ビニル単量体として、アミノ基を有す
るアクリル酸誘導体、メタアクリル酸誘導体、アクリル
酸アミド誘導体またはメタアクリル酸アミド誘導体を用
い、塩基性ビニル単量体と共重合し得るビニル単量体と
して、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、
N−アルキルアクリル酸アミドまたはN−アルキルメタ
アクリル酸アミドを用いて得られる共重合体が好まし
い。
【0018】本発明で用いる吸着材に固定化されるポリ
カチオンを有する分子の分子量は、少なくとも1,00
0であるが、15,000以上のときに好ましい結果を
与えることが多い。分子量がこれより小さいときには、
第VIII因子が極めて巨大な蛋白質であるために、該
分子と第VIII因子との十分な相互作用が期待しにく
い。また、本発明で用いる吸着材は、それを構成するポ
リカチオンを有する分子および水不溶性担体よりなる複
合体1ミリリットルあたりの正電荷密度が1μeq〜2
00μeqである。該複合体1ミリリットルあたりの正
電荷密度が1μeq未満の場合には、第VIII因子が
十分に吸着されず、また、200μeqを越える場合に
は、第VIII因子の吸着が強くなり溶出が困難になる
ことや他の蛋白質の吸着も多くなる等の問題が生じてく
る。なお、本発明で用いる吸着材を構成する複合体の正
電荷密度は、以下に示す方法により求めたものをいう。
水で膨潤させた吸着材1ミリリットルをプラスチック製
カラムに入れ1規定塩酸、水、1規定水酸化ナトリウム
水溶液の順で洗った後、カラムからの落下液のpHが
6.5程度になるまで水で洗う。その後、50ミリリッ
トルの試験管に吸着材を移して0.01規定塩酸20ミ
リリットルを入れて24時間ゆるやかに振とうする。上
清5ミリリットルを20ミリリットルの三角フラスコに
移し、フェノールフタレイン水溶液を指示薬として入
れ、0.01規定水酸化ナトリウム水溶液で、ビュレッ
トを用いて滴定を行うことにより測定し、正電荷密度を
求める。本発明で用いる吸着材を構成する水不溶性担体
は、親水性担体、疎水性担体いずれも使用できるが、疎
水性担体では第VIII因子以外の蛋白質の該担体への
非特異的吸着が生じるため、親水性担体の方が好ましい
結果を与える。
【0019】また、水不溶性担体はポリカチオンを有す
る分子を化学結合により固定化するのに利用できる官能
基を有するものであれば特に限定されない。化学結合は
共有結合によるものが好ましい。該官能基を水不溶性担
体自体が持たない場合でも、適当な化学的修飾によりポ
リカチオンを有する分子の固定化に利用し得る官能基を
生じさせることができるものは、本発明で用いる吸着材
を構成する水不溶性担体として使用することができる。
【0020】水不溶性担体の形状は、粒子状、繊維状、
中空糸状、膜状等いずれの公知の形状も用い得るが、吸
着材としての取扱い等の点から、粒子状、繊維状のもの
が好ましい。
【0021】このような水不溶性担体のうち粒子状担体
としては、アガロース系、デキストラン系、セルロース
系等の天然高分子系担体、ポリアクリルアミド系、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ビニル化
合物の重合体等の合成高分子系担体を挙げることができ
る。多孔性構造を有する担体を用いると、担体の表面積
が増大するため、固定化されたポリカチオンを有する分
子と、第VIII因子との接触が容易になり、吸着され
る第VIII因子の量が増すという良好な結果を与え
る。特に、親水性単量体単位により親水化されたビニル
化合物の重合体が、多孔性構造の担体を作りやすく、ま
た、物理的強度の大きい担体が得やすいため、第VII
I因子の精製工程に組み入れる時に、好ましい結果を与
える。なかでも、ビニルアルコール単位を有する架橋共
重合体が蛋白質の担体への非特異的吸着が少なくなり、
好ましい結果を与えることが多い。また、繊維状担体と
しては、セルロース系、ポリエステル系等公知の繊維を
用いることができる。繊維状担体を用いる場合には、そ
の繊維が0.02デニールないし10デニールの範囲に
あるものがよい。
【0022】多孔性構造を有する粒子状担体は、排除限
界分子量が1,000ないし100,000,000の
範囲であり、平均粒子径が5ないし1,000μmであ
るものが好ましい。
【0023】ポリカチオンを有する分子の水不溶性担体
への結合・固定化には、化学結合、特に共有結合による
方法を用いるのがよい。そのためには、通常、固定化酵
素やアフィニティクロマトグラフィーで用いられる公知
の水不溶性担体の活性化方法およびポリカチオンを有す
る分子の固定化方法を用いることができる。[笠井献一
ら:「アフィニティークロマトグラフィー」(株)東京
化学同人発行(1991)]。また、必要に応じて水不
溶性担体とポリカチオンを有する分子との間に任意の長
さの分子(スペーサー)を導入して使用することもでき
る。
【0024】水不溶性担体を活性化して生じる活性基
は、ポリカチオンを有する分子のアミノ基、カルボキシ
ル基、水酸基、チオール基等の活性水素を有する求核反
応基と反応し得る基であり、具体的には、エポキシ基、
トレシル基(tresyl group)(−O−SO
2−CH2−CF3)、イミダゾリルカルバメート基、イ
ミドカーボネート基、ホルミル基、ブロモアセチル基、
ハロゲン化トリアジン基などを挙げることができる。
【0025】本発明では、第VIII因子を含む種々の
血漿蛋白質を含有する溶液と上述の吸着材とを接触させ
ることにより、吸着材に該溶液中の第VIII因子を吸
着させる。この時の第VIII因子を含む種々の血漿蛋
白質を含有する溶液としては、血漿、あるいは血漿から
の生成物としては、前述のクリオプレシピテート、血漿
からクリオプレシピテートを分離除去した後の上清、イ
オン交換樹脂等による適当な処理を施して夾雑成分の一
部または全部を除去した血漿などを挙げることができ
る。
【0026】本発明で用いる吸着材は、種々の条件下
で、第VIII因子を含む種々の血漿蛋白質を含有する
溶液の第VIII因子を吸着することが可能であるが、
通常は常温、常圧での吸着を行うのが、第VIII因子
の安定性の点からは好ましい。温度は、第VIII因子
の安定な範囲で行われるが、通常、0〜50℃で行う。
吸着時間も特に限定はされないが、通常は10分〜2時
間の範囲で行うが、温度、吸着の方法により、適当な時
間を選択することができる。
【0027】吸着の方法については、回分式またはカラ
ム式のどちらでも実施し得る。
【0028】使用する吸着材の量については、吸着材/
血漿の比の値が低いほど、コストの点から有利である
が、本発明では、吸着材/血漿の容量比の値が1/10
〜1/100の範囲で用いることができる。
【0029】本発明では、上述のようにして吸着材に吸
着された第VIII因子を、カルシウムイオンを含む水
溶液を溶出液として用いて溶出することにより第VII
I因子を分離する。溶出後の第VIII因子を含む溶液
中の第VIII因子の純度を高めるために、第VIII
因子を溶出する前に、適当な洗浄液を用いて、第VII
I因子が吸着された吸着材を洗浄する。この時の洗浄液
としては、吸着された第VIII因子を失活させたり、
溶出させることなく、かつ、吸着された第VIII因子
以外の夾雑蛋白質等の不純物を吸着材からできるだけ多
く除去し得るものであれば特に限定されないが、クエン
酸緩衝液、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、トリス緩衝液、
イミダゾール緩衝液等の水溶液を用いることができる。
洗浄の効率を上げる目的で、生物学的に許容し得る無機
塩、界面活性剤、有機溶媒類等を添加することができ
る。また、血液凝固系の活性化を防ぐ目的で、抗凝固剤
を添加すると好ましいことが多い。
【0030】吸着された第VIII因子を溶出するため
の溶出液中のカルシウムイオンは、塩化カルシウム、臭
化カルシウム、ヨウ化カルシウム、酢酸カルシウム、硝
酸カルシウム等およびグルコン酸、ラクトン酸等の糖酸
の水溶性カルシウム塩から供給されるものを用いること
ができる。カルシウムイオンの濃度は0.05〜1Mで
あり、pHは6〜8の範囲にあるのがよい。
【0031】本発明で溶出液として用いるカルシウムイ
オンを含む水溶液は、pHの安定性の点から緩衝液であ
ることが好ましい。このような緩衝液の例としては、p
H6〜8の範囲で緩衝能を有するクエン酸、リン酸、イ
ミダゾール、酢酸およびアミノ酸類を用いて作成される
ものを挙げることができる。
【0032】また、血漿凝固系が活性化されることによ
る第VIII因子の損失を防ぐ目的で、適当な抗凝固剤
を添加することは、第VIII因子の回収率を上げるた
めに好ましい。このような抗凝固剤としては、ヘパリ
ン、アンチトロンビンIII、ヒルジン、フサン、蛋白
質分解酵素阻害剤等を挙げることができる。蛋白質分解
酵素阻害剤の具体例としては、ベンズアミジン、トリプ
シンインヒビター、フェニルメチルスルフォニルフロラ
イド等を挙げることができる。また、第VIII因子と
ポリカチオンを有する分子との相互作用のうち、イオン
交換相互作用を弱める目的で、生物学的に許容し得る無
機塩を添加することができる。このような無機塩の具体
的な例として、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ
化ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、塩化カリウ
ム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、チオシアン酸カリ
ウム等を挙げることができる。さらに、該水溶液には、
第VIII因子とポリカチオンを有する分子との相互作
用のうち、疎水的相互作用を弱める目的で、生物学的に
許容し得る有機溶媒類および/または界面活性剤を添加
することができる。このような有機溶媒類の具体的な例
として、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、酢酸アミル、ア
ルキルフォスフェート、ジアルキルエーテル等を、界面
活性剤の具体的な例として、トリトンX−100、トゥ
イーン80、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナ
トリウム等を挙げることができる。また、溶出後の第V
III因子の安定剤として、アミノ酸類、糖類、糖アル
コール類を添加することができる。
【0033】第VIII因子が吸着された吸着材から、
本発明の溶出液を用いて種々の条件下で第VIII因子
を溶出することが可能であるが、第VIII因子の安定
性の点から、通常、0℃〜50℃の範囲で、常圧下で行
う。
【0034】溶出の方法については、回分式またはカラ
ム式のどちらでも実施し得るが、第VIII因子溶出の
前段階の洗浄操作も含めた処理を連続して行う場合に
は、カラム式の方が効率的であり、好ましいことが多
い。
【0035】吸着材を洗浄した後のカルシウムイオンを
含む水溶液を用いた第VIII因子の溶出方式について
は、ステップワイズ溶出方式、グラジエント溶出方式い
ずれの方式でも実施し得るが、操作性、効率の点から、
ステップワイズ方式の方が好ましいことが多い。
【0036】
【実施例】以下の実施例において、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は実施例に何ら限定されるもので
はない。
【0037】(実施例1)吸着材を下に示すようにして
合成した。
【0038】まず、水不溶性担体として、ビニルアルコ
ール単位を有する架橋共重合体を下に示すようにして合
成した。酢酸ビニル100g、トリアリルイソシアヌレ
ート64.3g、酢酸エチル100g、ヘプタン100
g、ポリ酢酸ビニル(重合度500)7.5gおよび
2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル3.8gよりな
る均一混合液と、ポリビニルアルコール1重量%、リン
酸2水素ナトリウム2水和物0.05重量%およびリン
酸水素2ナトリウム12水和物1.5重量%を溶解した
水400ミリリットルとを混合し、十分撹拌したのち、
65℃で18時間、さらに75℃で5時間加熱撹拌し
て、懸濁重合を行い、粒状架橋共重合体を得た。
【0039】この架橋共重合体を洗浄後、水酸化ナトリ
ウム46.5gを含むメタノール2リットルと共に40
℃で18時間撹拌して、架橋共重合体のケン化反応を行
い、ビニルアルコール単位を有する架橋共重合体よりな
る水不溶性担体を得た。この水不溶性担体の平均粒子径
は100μm、排除限界分子量は2,000,000で
あった。
【0040】次に、ポリカチオンを有する分子として、
次に示すような共重合体を合成した。
【0041】2ーヒドロキシエチルメタアクリレート
0.8モルとジエチルアミノエチルメタアクリレート
0.2モルを含むエタノール溶液1リットルに、重合開
始剤として2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル0.
005モルを加えて、60℃で8時間、ラジカル共重合
反応を行った。このようにして得たポリカチオンを有す
る分子の分子量を、ジメチルホルムアミドを溶離液とし
たゲル浸透クロマトグラフィー(カラム:ショウデック
スAD-80M/S,昭和電工(株)製)により求めた
ところ、18万(ポリエチレングリコール換算)であっ
た。
【0042】上記のようにして得た水不溶性担体10ミ
リリットルを12ミリリットルのジメチルスルフォキシ
ド中に懸濁させ、この懸濁液に、8ミリリットルのエピ
クロロヒドリンと1ミリリットルの50%水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、30℃で5時間振とうして、活性基
としてエポキシ基を有する活性化担体を得た。
【0043】上記のようにして合成したポリカチオンを
有する分子135mgを50%ジメチルホルムアミド水
溶液13.5ミリリットルに溶解した溶液に、上記のよ
うにして得た活性化担体9ミリリットルを加え、水酸化
ナトリウム水溶液でpHを12に調整した後、45℃で
20時間振とうして、2ーヒドロキシエチルメタアクリ
レートとジエチルアミノエチルメタアクリレートとの共
重合体を固定化した吸着材を得た。水酸化ナトリウム水
溶液による滴定から求めた該吸着材1ミリリットルあた
りの正電荷密度は、110μeqであった。
【0044】このようにして得られた吸着材を水、1M
酢酸ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した後に、1規定
塩酸を用いてpHを7に調整した健常者血漿20ミリリ
ットルと該吸着材1ミリリットルをプラスチック製試験
管に入れ、18℃で1時間緩やかに回転しながら撹拌し
て吸着実験を行った。血液凝固第VIII因子活性測定
用の市販キット(テストチームFVIII、第一化学薬
品(株)製)を用いて、吸着実験前後の血漿中の血液凝
固第VIII因子活性を測定したところ、吸着実験後の
血漿中の第VIII因子活性は、吸着実験前の10%で
あった。
【0045】次に、吸着実験後の吸着材をプラスチック
製カラムに移し、0.15M塩化ナトリウム、10mM
イミダゾール、5mMフェニルメチルスルフォニルフロ
ライドおよび1%トリトンXー100を含む水溶液(p
H7)2ミリリットルで3回吸着材を洗浄した。この時
の洗浄液の温度は12〜15℃であった。
【0046】その後、0.3M塩化カルシウム、10m
Mイミダゾール、5mMフェニルメチルスルフォニルフ
ロライドおよび1%トリトンXー100を含む水溶液
(pH7)2ミリリットルを2回用いて、第VIII因
子を溶出した。この時の溶出液の温度は12〜15℃で
あった。溶出液中に含まれる第VIII因子活性を測定
したところ、吸着実験に用いた血漿中の89%の第VI
II因子が回収されていた。
【0047】この吸着・溶出実験を16回行ったとこ
ろ、吸着率は89±1%、溶出率は89±3%であっ
た。
【0048】(参考例1)実施例1で用いた吸着材を用
いて健常者血漿3ミリリットルに対して、吸着材の量を
0.1gから0.6gまで変えて、第VIII因子と第
IX因子の吸着挙動を調べた。
【0049】第VIII因子と第IX因子の吸着率は、
それぞれ下に記すようになった。 吸着材0.1gの時 13%、16% (第VIII因子、第IX因子の順。以下同じ) 吸着材0.2gの時 32%、29% 吸着材0.3gの時 68%、45% 吸着材0.4gの時 90%、52% 吸着材0.5gの時 92%、60% 吸着材0.6gの時 95%、65% なお、第VIII因子と第IX因子の吸着率は、吸着実
験後の血漿中に残存するそれぞれの活性を測定すること
により求めた。第VIII因子の活性測定は、実施例1
と同様の方法により行った。また、第IX因子の活性
は、Hardisty一段法[R.M.Haemorr
h.,Vol.7,pp.215(1962)]により
測定した。
【0050】(比較例1)実施例1の吸着実験後の吸着
材をプラスチック製カラムに移し、10mMクエン酸ナ
トリウム水溶液(pH7.4)2ミリリットルで3回洗
浄した。その後に、20mMリン酸ナトリウム、1%リ
ジン、1M塩化ナトリウム、20%エチレングリコー
ル、1%トリトンXー100を含む水溶液(pH6)2
ミリリットルを2回用いて、第VIII因子を溶出させ
た。溶出液中に含まれる第VIII因子活性を測定した
ところ、吸着実験に用いた血漿中の69%の第VIII
因子が回収されていた。
【0051】(実施例2)実施例1の吸着実験後の洗浄
操作を行った吸着材を、0.04M塩化カルシウム、1
0mMイミダゾール、5mMフェニルメチルスルフォニ
ルフロライドおよび1%トリトンXー100を含む水溶
液(pH7)2ミリリットルで2回洗浄した。この時の
溶出液中の第VIII因子と第IX因子の測定をしたと
ころ、0.04M塩化カルシウムを含む水溶液の分画に
は、第VIII因子はほとんど存在せず、第IX因子の
大部分が溶出されていた。0.3M塩化カルシウムを含
む水溶液の分画には、実施例1で示したように吸着実験
に用いた第VIII因子の約90%が溶出され、第IX
因子は若干の夾雑が認められた。以上のように、第VI
II因子と第XI因子のほぼ完全な分離が可能であっ
た。なお、第IX因子は、免疫拡散法によりその抗原量
を測定した。
【0052】(比較例2)実施例1の吸着実験後の洗浄
操作を行った吸着材を用いて、0.15M塩化ナトリウ
ム、10mMイミダゾール、5mMフェニルメチルスル
フォニルフロライドおよび1%トリトンXー100を含
む水溶液(pH7)から、0.5M塩化ナトリウム、1
0mMイミダゾール、5mMフェニルメチルスルフォニ
ルフロライドおよび1%トリトンXー100を含む水溶
液(pH7)までの直線グラジエント溶出を行った。第
VIII因子と第IX因子の溶出位置はほぼ一致してお
り、塩化ナトリウムのグラジエントでは、第VIII因
子と第IX因子の分離はできなかった。
【0053】
【発明の効果】本発明の血液凝固第VIII因子の分離
方法では、第VIII因子を吸着する際にポリカチオン
を有する分子を固定化した吸着材を用いているため、低
分子化合物をリガンドとして用いた従来の吸着材と比べ
ると、第VIII因子との相互作用がより特異的にな
り、クリオプレシピテートを経由する従来の方法による
ことなく、血漿をそのまま用いても第VIII因子を高
率に吸着することができる。また、そのために、吸着材
に吸着される第IX因子が少ないので、第VIII因子
と第IX因子の分離に効果のあるカルシウムイオンを洗
浄液および溶出液に用いても、血液凝固系の活性化のお
それがほとんどない。そのため、第VIII因子の効率
的な分離が可能となる。このように、本発明の血液凝固
第VIII因子の分離方法は、血液凝固第VIII因子
製剤の製造における寄与が著しく大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴野 丞計 東京都渋谷区広尾4丁目1番31号 日本赤 十字社血漿分画センター開発研究部内 (72)発明者 関口 定美 北海道札幌市西区山の手2条2丁目3番37 号 北海道赤十字血液センター内 (72)発明者 伊藤 尚史 静岡県富士市鮫島2番地の1 旭化成工業 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカチオンを有する分子が水不溶性担
    体に結合・固定化されてなる複合体に、血液凝固第VI
    II因子を吸着させた後、カルシウムイオンを含む水溶
    液を溶出液として用い、血液凝固第VIII因子を溶出
    することにより分離することを特徴とする血液凝固第V
    III因子の分離方法。
  2. 【請求項2】 ポリカチオンを有する分子の分子量が少
    なくとも1,000であり、該複合体1ミリリットルあ
    たりの正電荷密度が1μeq〜200μeqである吸着
    材を用いることを特徴とする請求項1に記載の血液凝固
    第VIII因子の分離方法。
  3. 【請求項3】 ポリカチオンを有する分子が、側鎖に陰
    イオン交換基を有する塩基性ビニル単量体の単独重合体
    または該塩基性ビニル単量体とそれと共重合し得るビニ
    ル単量体との共重合体であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の血液凝固第VIII因子の分離方法。
  4. 【請求項4】 塩基性ビニル単量体が、それぞれアミノ
    基を有するアクリル酸誘導体、メタアクリル酸誘導体、
    アクリル酸アミド誘導体およびメタアクリル酸アミド誘
    導体から選ばれてなるものであることを特徴とする請求
    項3に記載の血液凝固第VIII因子の分離方法。
  5. 【請求項5】 塩基性ビニル単量体と共重合し得るビニ
    ル単量体が、N−ビニルピロリドン、アクリル酸エステ
    ル、メタアクリル酸エステル、N−アルキルアクリル酸
    アミドおよびN−アルキルメタアクリル酸アミドから選
    ばれてなるものであることを特徴とする請求項3に記載
    の血液凝固第VIII因子の分離方法。
  6. 【請求項6】 水不溶性担体が、多孔性構造を有する天
    然高分子または合成高分子よりなる粒子状担体であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の血
    液凝固第VIII因子の分離方法。
  7. 【請求項7】 水不溶性担体が、多孔性構造を有する粒
    子状担体であり、排除限界分子量が1,000〜10
    0,000,000であり、平均粒子径が5〜1,00
    0μmであることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の血液凝固第VIII因子の分離方法。
  8. 【請求項8】 粒子状担体が、ビニルアルコール単位を
    有する架橋共重合体よりなることを特徴とする請求項6
    または7に記載の血液凝固第VIII因子の分離方法。
  9. 【請求項9】 カルシウムイオンを含む水溶液中のカル
    シウムイオン濃度が0.05〜1Mであり、pHが6〜
    8であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載の血液凝固第VIII因子の分離方法。
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