JPH06312227A - ブッシュ取付部の構造及びブッシュ取付部の加工方法 - Google Patents

ブッシュ取付部の構造及びブッシュ取付部の加工方法

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JPH06312227A
JPH06312227A JP5103169A JP10316993A JPH06312227A JP H06312227 A JPH06312227 A JP H06312227A JP 5103169 A JP5103169 A JP 5103169A JP 10316993 A JP10316993 A JP 10316993A JP H06312227 A JPH06312227 A JP H06312227A
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JP
Japan
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pair
collar
bush
burring
mounting portion
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Pending
Application number
JP5103169A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Tsuji
武彦 辻
Yukimitsu Nakakura
幸光 中倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tech Kk F
Honda Motor Co Ltd
F Tech Inc
Original Assignee
Tech Kk F
Honda Motor Co Ltd
F Tech Inc
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Publication date
Application filed by Tech Kk F, Honda Motor Co Ltd, F Tech Inc filed Critical Tech Kk F
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Publication of JPH06312227A publication Critical patent/JPH06312227A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 錆が発生し易い溶接を用いることなく、精度
が高くかつ耐久性に優れたブッシュ取付部を形成する。 【構成】 ハット形の断面を有するサスペンションアー
ム1の一対の壁部9,9間にカラー10を嵌合させた
後、カラー10の内周面に当接する一対の突出部9 1
1 を前記一対の壁部9,9にバーリングにより形成
し、一対の突出部91,91 の内周にブッシュ3を圧入
して固定する。カラー10の作用で一対の突出部91
1 の同軸性が確保されるとともに剛性が向上し、しか
もバーリング加工時の荷重の一部をカラー10に受止さ
せることにより、バーリングダイの耐久性向上を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定間隔を存して互い
に対向する一対の壁部間に、ブッシュを圧入するための
ブッシュ取付部を形成してなるブッシュ取付部の構造
と、そのブッシュ取付部の加工方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、自動車のサスペンションアーム
の一端を弾性材よりなるブッシュを介して車体側に設け
たブラケットに支持するための、従来のブッシュ取付部
の構造を示すものである。断面ハット形にプレス成形さ
れた自動車用サスペンションアーム01は互いに対向す
る一対の壁部02,02を備えており、各壁部02,0
2に穿設された孔021 ,021 を貫通するように溶接
されたパイプ03の内周にブッシュ04が圧入固定され
る。
【0003】図9は、ブッシュ取付部の構造の他の従来
例を示すものであり、サスペンションアーム01の一対
の壁部02,02にバーリング加工によって一対の筒部
02 2 ,022 が同軸に形成され、これらの筒部0
2 ,022 の内周にブッシュ04が圧入固定される。
図10に示すように、前記筒部022 ,022 をバーリ
ング加工する際に、断面ハット形のサスペンションアー
ム01の開口部05からバーリング用のダイDが挿入さ
れるが、このダイDはバーリング加工終了後に取り外し
可能なように開閉自在な割り型ダイとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8の構造
を採用すると、サスペンションアーム01とパイプ03
との溶接部に錆が発生し易いだけでなく、パイプ03の
溶接代L1 ,L1 を確保するためにサスペンションアー
ム01の幅L2 が減少して強度が低下し、この強度低下
を補うためにサスペンションアーム01の板厚を厚くす
ると重量が増加する問題がある。
【0005】また、図9及び図10の構造を採用した場
合、サスペンションアーム01内面との干渉を避けるた
めにダイDの先端部の厚さL3 を小さくする必要があ
り、その結果ダイDの耐久性が低下してメンテナンスコ
ストが嵩む問題がある。また、バーリング加工時に壁部
02,02のバックリングによって一対の筒部022
022 の同心度が低下するため、ブッシュ04の圧入作
業に支障を来す問題がある。しかも、一対の筒部0
2 ,022 が相互に連結されていないため、ブッシュ
04の圧入時にサスペンションアーム01の座屈を防止
するための割り型タイプの治具が必要となるばかりか、
車両の走行中にブッシュ04から入力される荷重に対し
て充分な強度を得ることが困難である。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、加工が容易で精度が高く、しかも錆や荷重に対する
耐久性に優れたブッシュ取付部を得るための構造及び加
工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、所定間隔を存して互
いに対向する一対の壁部間に、ブッシュを圧入するため
のブッシュ取付部を形成してなるブッシュ取付部の構造
において、一対の壁部間に嵌合するカラーと、前記各壁
部にバーリング加工を施すことにより形成され、前記カ
ラーの内周面に当接する突出部とを備えたことを特徴と
する。
【0008】また、請求項2に記載された発明は、所定
間隔を存して互いに対向する一対の壁部間に、ブッシュ
を圧入するためのブッシュ取付部を形成するブッシュ取
付部の加工方法において、一対の壁部間にカラーを嵌合
させる工程と、前記各壁部にバーリング加工を施すこと
により、前記カラーの内周面に当接する突出部を形成す
る工程とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はサスペンションアームの全体斜視図、図2
は図1の2−2線断面図、図3はブッシュ取付部のバー
リング加工方法を示す図、図4は図3の4−4線断面図
である。
【0011】図1及び図2に示すように、断面ハット形
に形成された自動車のサスペンションアーム1の基端に
設けられたブッシュ取付部2は、ブッシュ3を介して車
体側のブラケットB,Bに枢支される。ブッシュ3は筒
状に形成されたラバー4の内周及び外周にそれぞれ内筒
5及び外筒6を焼き付けたもので、内筒5を貫通するボ
ルト7と、該ボルト7に螺入されるナット8とによって
前記ブラケットB,B間に固定される。
【0012】ブッシュ取付部2はサスペンションアーム
1の左右一対の壁部9,9間に嵌合するカラー10と、
前記両壁部9,9をバーリング加工して形成され、カラ
ー10の内周面に当接する一対の突出部91 ,91 とを
備えており、両突出部91 ,91 の内周にブッシュ3の
外筒6が圧入により固定される。
【0013】次に、図3及び図4に基づいてサスペンシ
ョンアーム1のブッシュ取付部2の加工方法について説
明する。
【0014】サスペンションアーム1の一対の壁部9,
9には予め小孔92 ,92 が穿設されており、これら小
孔92 ,92 と同軸になるように両壁部9,9間にカラ
ー10を挿入する。サスペンションアーム1の一方の壁
部9をアンビルAの上面に支持し、バーリングダイDの
開閉自在な一対のダイ半体D1 ,D1 によってカラー1
0の外周を挟持する。この状態でバーリングポンチPを
図3の矢印a方向に下降させて前記一方の小孔92 を押
し広げ、カラー10の一方の端部の内周面に当接する突
出部91 を形成する。続いてサスペンションアーム1を
上下反転させ、他方の壁部9に前述と同様にして突出部
1 をバーリング加工した後、バーリンダイDを開いて
サスペンションアーム1から取り外し、ブッシュ取付部
2の加工を終了する。
【0015】上述のようにして形成されたブッシュ取付
部2は、溶接部が無いために錆に対する耐久性が優れる
だけでなく、カラー10を有することにより両突出部9
1 ,91 の同軸性が確保され、後工程でのブッシュ3の
圧入作業が容易に行われる。しかも、カラー10と突出
部91 ,91 との二重構造により、ブッシュ3圧入時に
おける座屈を防止するための剛性と、車両の走行中に路
面から伝達される荷重に対抗するための剛性とを確保す
ることができる。更に、バーリングポンチPからの荷重
の一部がカラー10によって受止されるため、バーリン
グダイDに伝達される荷重が減少する。従って、損傷を
受け易いダイ半体D1 ,D1 の先端部を図4に示すよう
に除去して強度を向上させることが可能になり、これに
よりバーリングダイDのメンテナンスコストを大幅に削
減することができる。
【0016】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
る。
【0017】第2実施例のブッシュ取付部2は、そのカ
ラー10の直径がブッシュ3の形状に合わせて軸方向に
変化しており、従って一対の壁部9,9にそれぞれ形成
される突出部91 ,91 の直径は、一方が小径d1 に形
成されるとともに、他方が大径d2 に形成される。
【0018】次に、図6に基づいて、サスペンションア
ーム1の一対の壁部9,9に同時にバーリング加工を施
すための加工方法を説明する。
【0019】固定型11に設けたバーリングポンチPの
外周にスプリング12を介して押さえ部材13を上下動
可能に支持するとともに、可動型14に設けたバーリン
グポンチPの外周にスプリング15を介して押さえ部材
16を上下動可能に支持する。カラー10及びバーリン
グダイDを装着したサスペンションアーム1を下側の押
さえ部材13に支持した状態で、可動型14を固定型1
1に向けて下降させることにより、サスペンションアー
ム1の一対の壁部9,9に同時にバーリング加工を施す
ことができる。
【0020】図7は、サスペンションアーム1の一対の
壁部9,9に同時にバーリング加工を施すための他の加
工方法を示すものである。
【0021】バーリングポンチP、押さえ部材17及び
スプリング18をそれぞれ備えた左右一対のスライド台
19,19を、相互に接近・離間可能に対向させる。両
スライド台19,19の上面には傾斜したカム面1
1 ,191 が形成されており、このカム面191 ,1
2 に係合可能なカム面201 ,201 を昇降可能な可
動型20に形成する。カラー10及びバーリングダイD
を装着したサスペンションアーム1を両スライド台1
9,19の間に位置させた状態で可動型20を下降させ
ることにより、カム面191 ,191 ;201 ,201
を介して両スライド台19,19をサスペンションアー
ム1に向けて移動させ、該サスペンションアーム1の一
対の壁部9,9に同時にバーリング加工を施すことがで
きる。
【0022】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計
変更を行うことができる。
【0023】例えば、本発明が適用される対象は自動車
のサスペンションアームに限定されず、ディファレンシ
ャルのマウント部材等の任意のワークに対して適用する
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1または請求項2
に記載された発明によれば、一対の壁部間にカラーを嵌
合させ、各壁部にバーリング加工を施すことによりカラ
ーの内周面に当接する突出部を形成しているので、溶接
による錆の発生の問題が解消するだけでなく、両突出部
の同軸性を確保してブッシュの圧入作業を容易化するこ
とができ、しかもカラーと突出部とが相互に補強し合っ
て荷重に対する剛性が高められる。更に、バーリングポ
ンチからの荷重の一部がカラーによって受止されるた
め、バーリングダイに伝達される荷重を減少させて該バ
ーリングダイの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るサスペンションアームの全体
斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】ブッシュ取付部のバーリング加工方法を示す図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】第2実施例に係る、前記図2に対応する図
【図6】ブッシュ取付部の他の加工方法を示す図
【図7】ブッシュ取付部の更に他の加工方法を示す図
【図8】ブッシュ取付部の従来例を示す図
【図9】ブッシュ取付部の他の従来例を示す図
【図10】図9の10−10線断面図
【符号の説明】
2 ブッシュ取付部 3 ブッシュ 9 壁部 91 突出部 10 カラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔を存して互いに対向する一対の
    壁部(9)間に、ブッシュ(3)を圧入するためのブッ
    シュ取付部(2)を形成してなるブッシュ取付部の構造
    において、 一対の壁部(9)間に嵌合するカラー(10)と、前記
    各壁部(9)にバーリング加工を施すことにより形成さ
    れ、前記カラー(10)の内周面に当接する突出部(9
    1 )とを備えたことを特徴とする、ブッシュ取付部の構
    造。
  2. 【請求項2】 所定間隔を存して互いに対向する一対の
    壁部(9)間に、ブッシュ(3)を圧入するためのブッ
    シュ取付部(2)を形成するブッシュ取付部の加工方法
    において、 一対の壁部(9)間にカラー(10)を嵌合させる工程
    と、前記各壁部(9)にバーリング加工を施すことによ
    り、前記カラー(10)の内周面に当接する突出部(9
    1 )を形成する工程とを備えたことを特徴とする、ブッ
    シュ取付部の加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188257A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 株式会社メイコー プレス装置、及び回路基板の製造方法
CN114273548A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 安庆汇通汽车部件股份有限公司 一种稳定杆翻边装置

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