JPH0631102U - 不燃性バリスタ - Google Patents
不燃性バリスタInfo
- Publication number
- JPH0631102U JPH0631102U JP6683892U JP6683892U JPH0631102U JP H0631102 U JPH0631102 U JP H0631102U JP 6683892 U JP6683892 U JP 6683892U JP 6683892 U JP6683892 U JP 6683892U JP H0631102 U JPH0631102 U JP H0631102U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- varistor element
- varistor
- heat
- lead wire
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Resistors (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 異常電圧の印加又はサージの侵入による発
煙,発火を防止する。 【構成】 バリスタ素子をケース内に収容して封止す
る。バリスタ素子1は、セラミックチップ6の平面電極
7に、リード線5をはんだ接続したものであり、その接
続部分を除いて平面電極7の表面は、耐熱絶縁層8にて
覆われている。ケース3は、不燃性材料で作られた中空
容器である。ケース3内に収容されたバリスタ素子1が
発熱しても、発煙,発火せず、他の部品,機器類の引火
による火災は防止される。
煙,発火を防止する。 【構成】 バリスタ素子をケース内に収容して封止す
る。バリスタ素子1は、セラミックチップ6の平面電極
7に、リード線5をはんだ接続したものであり、その接
続部分を除いて平面電極7の表面は、耐熱絶縁層8にて
覆われている。ケース3は、不燃性材料で作られた中空
容器である。ケース3内に収容されたバリスタ素子1が
発熱しても、発煙,発火せず、他の部品,機器類の引火
による火災は防止される。
Description
【0001】
本案は、不燃構造のセラミックバリスタに関する。
【0002】
ラジアルタイプのセラミックバリスタ素子は、図4に示すように、セラミック チップ6の両面に平面電極7を焼付け、各々の電極7にリード線5をはんだ付け し、表面全体に樹脂コート10を施して電極を絶縁し、あわせてバリスタ素子を 保持する構造となっている。
【0003】
ところで、上記構造によるときには、バリスタ素子の平面電極間に最大定格値 以上の異常電圧が印加されたとき、あるいは、定格以上のサージが侵入したとき には、バリスタ機能を失い、電極間が短絡し、遂には発熱して破壊に至ることが ある。
【0004】 バリスタ素子の発熱により、表面のコーティング樹脂が発煙,発火したときに は、周辺の部品に引火し、さらにバリスタ素子が組み込まれた電気製品を含めて 大きな火災事故につながり、非常に危険である。
【0005】 本案の目的は、異常電圧の印加、あるいは過大なサージの侵入により正常なバ リスタ機能を失ったときに、少なくとも周辺部品への印加の原因となる発煙,発 火を阻止する不燃性バリスタを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、本案による不燃性バリスタにおいては、バリスタ素 子とケースとを組合せた不燃性バリスタであって、 バリスタ素子は、セラミックチップの対をなす平面電極にリード線をはんだ接 続したものであり、 ケースは、無機材料からなる耐熱性の中空容器であり、 ケース内にバリスタ素子を封入し、該バリスタ素子のリード線をケースの外部 に引き出したものである。
【0007】 また、ケースとバリスタ素子間に形成される空間に耐熱性無機物の粉末を充填 したものである。
【0008】 また、前記バリスタ素子の平面電極は、リード線の接続部分を除いてその表面 が耐熱性絶縁層で覆われたものである。
【0009】
バリスタ素子に、異常電圧が印加され、あるいはバリスタ素子に過大なサージ が侵入したときには、バリスタとしての正常な機能を失い、発熱することがある が、樹脂コートは用いていないので発火することはなく、発熱することがあって も、ケースに遮られて外部装置に引火することはなく、発熱によりはんだが融解 してリード線が電極から外れて通電電流は遮断される。
【0010】
以下に本案の実施例を図によって説明する。図1(a),(b)において、本 案は、バリスタ素子1を台座2に取付け、これをケース3内に挿入して封止した ものである。台座2は、ケース3の一部をなすものであり、座面には孔4の対を 有し、この孔4内にバリスタ素子1のリード線5を挿し込んで定位置に保持させ ている。
【0011】 ケース3は、滑石磁器(ステアタイト),耐熱ガラス、あるいはアルミナなど の耐熱無機絶縁材料、あるいはアルミニウムなどの金属材料で形成された耐熱性 の中空容器であり、バリスタ素子1を取付けた台座2で密封され、バリスタ素子 1は容器の中空部内に収納される。
【0012】 バリスタ素子1は、図2(a)に示すように、セラミックチップ6の平面電極 7にリード線5をはんだ接続したものである。セラミックチップ6は、例えば酸 化亜鉛を主体としてビスマス,コバルト,アンチモン,マンガンなどの金属酸化 物を添加して混合成形し、これを1000〜1300℃で焼結して得られた円盤 状または角板状のチップである。
【0013】 平面電極7は、セラミックチップ6の両面に銅あるいはアルミニウムなどの導 電性金属を焼付け、又はこれらの金属のメッキ、あるいは溶射などの方法によっ て形成するが、電極間の沿面放電を防止するため、平面電極7の外径は、セラミ ックチップ6の外径以下の範囲内に収めている。
【0014】 リード線5は、通常の場合、平面電極7の中心部位に、はんだ接続され、対の リード線5をチップ面に沿い、一定間隔をもって同方向に引き出している。以上 の構成は基本的に従来と同じである。
【0015】 本案においては、リード線5を接続すべき平面電極7の中心部位の一定範囲を 除いて平面電極7の表面を耐熱絶縁層8で覆っている。
【0016】 耐熱絶縁層8は、耐熱ガラス,アルミナなどの耐熱絶縁材料を焼き付け、溶射 などの方法を用いて数十μmの厚さ形成したものである。
【0017】 この耐熱絶縁層は、図2(b)のように平面電極7の表面を覆うことで足りる が、あるいは図2(c)のようにチップ6の外周端面を含めて覆ってもよい。
【0018】 本案において、バリスタ素子1は、ケース3内に密封され、また、従来のよう に樹脂コートを用いずに、平面電極面7を耐熱絶縁層8で覆ったものであるため 、本案のバリスタを電気機器の配線に結線したときに、バリスタ素子1に最大定 格値以上の電圧が印加され、あるいは定格以上のサージが侵入してこれが発熱し ても、発煙,発火することがなく、バリスタ素子1の発熱は、ケース3に遮られ て少なくとも他の部品などの引火による火災は生じない。
【0019】 一方、素子の発熱が一定時間続いたときにははんだが融解し、リード線5が平 面電極7から外れて通電が遮断され、バリスタは完全にその機能を停止する。
【0020】 以上実施例においては、ケースの中空内にバリスタ素子を収容した例を示した が、あるいは、図3(a)に示すように、ケース3内に収容したバリスタ素子周 囲の空間内に耐熱性無機物の粉末、いわゆる砂9を充填してもよい。ケース3内 に砂9を充填することにより、バリスタ素子1の熱放散性が改善され、異常発熱 を防止できる。
【0021】 また、ケース3とバリスタ素子1との組合せに際しては、予めケース3内に砂 9を充填し、この砂内に、バリスタ素子1を挿し込んで封止すればよいが、ある いは、図3(b)のように、両面開放のケース3を用い、予め、ケース3内にバ リスタ素子1を設置し、上方開口から砂9を流し込んで充填することもできる。
【0022】
以上のように、本案によるときには、バリスタ素子を耐熱材料のケース内に収 容して密封するものであるため、バリスタ素子に異常電圧が印加され、またはサ ージの侵入によって高温に発熱しても、少なくとも発煙,発火による他の部品, 機器類への引火を防止でき、火災事故を未然に防ぐことができる。さらに、ケー ス内に砂を充填すれば、熱放散性が改善されてバリスタ素子の異常発熱を防止で きる。さらに、バリスタ素子の表面を耐熱絶縁層で覆うことにより、平面電極間 の沿面放電の防止,水分吸着による特性劣化の防止に優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本案の一実施例を示す断面図、(b)
は、分解斜視図である。
は、分解斜視図である。
【図2】(a)はバリスタ素子の正面図、(b)は側面
図、(c)は他の例を示す側面図である。
図、(c)は他の例を示す側面図である。
【図3】(a)は、他の実施例を示す断面図、(b)
は、砂の充填の一例を示す図である。
は、砂の充填の一例を示す図である。
【図4】従来のバリスタの一例を示す図である。
1 バリスタ素子 2 台座 3 ケース 4 孔 5 リード線 6 セラミックチップ 7 平面電極 8 耐熱絶縁層 9 砂
Claims (3)
- 【請求項1】 バリスタ素子とケースとを組合せた不燃
性バリスタであって、 バリスタ素子は、セラミックチップの対をなす平面電極
にリード線をはんだ接続したものであり、 ケースは、無機材料からなる耐熱性の中空容器であり、 ケース内にバリスタ素子を封入し、該バリスタ素子のリ
ード線をケースの外部に引き出したものであることを特
徴とする不燃性バリスタ。 - 【請求項2】 ケースとバリスタ素子間に形成される空
間に耐熱性無機物の粉末を充填したことを特徴とする請
求項1に記載の不燃性バリスタ。 - 【請求項3】 前記バリスタ素子の平面電極は、リード
線の接続部分を除いてその表面が耐熱性絶縁層で覆われ
たものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
不燃性バリスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6683892U JPH0631102U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 不燃性バリスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6683892U JPH0631102U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 不燃性バリスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631102U true JPH0631102U (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=13327396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6683892U Pending JPH0631102U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 不燃性バリスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631102U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013136617A1 (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-19 | 株式会社村田製作所 | サーミスタ装置 |
JP2015509287A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-03-26 | スマート エレクトロニクス インク | セラミック放熱構造の回路保護用素子およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6683892U patent/JPH0631102U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015509287A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-03-26 | スマート エレクトロニクス インク | セラミック放熱構造の回路保護用素子およびその製造方法 |
WO2013136617A1 (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-19 | 株式会社村田製作所 | サーミスタ装置 |
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