JPH06310892A - 電波暗室 - Google Patents

電波暗室

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JPH06310892A
JPH06310892A JP11756593A JP11756593A JPH06310892A JP H06310892 A JPH06310892 A JP H06310892A JP 11756593 A JP11756593 A JP 11756593A JP 11756593 A JP11756593 A JP 11756593A JP H06310892 A JPH06310892 A JP H06310892A
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JP
Japan
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thickness
wall surfaces
anechoic chamber
radio wave
waves
Prior art date
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Pending
Application number
JP11756593A
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English (en)
Inventor
Keiji Nakayama
恵次 中山
Makoto Ishikura
誠 石倉
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直偏波についても各壁での反射を低減で
き、サイトアッテネーションを向上できる電波暗室を提
供する。 【構成】 シールド材で全面を囲ってシールドする。6
m×3mサイズの床面1に、金属板を張付けて基準電位
面となす。床面1を除く周囲壁面2〜5及び天井面6と
に、フェライトタイル等の電波吸収体7を取付ける。電
波吸収体7の厚さを、斜め入射波を考慮しなくてよい送
受信アンテナ8,9の背後にあたる壁面2,4では垂直
入射波に対して整合させ、壁面3,5及び天井面6では
その整合厚さに比して133〜200%と割増して斜め
入射波に対応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるEMC(Elect
oro Magnetic Compatibility) 評価、すなわち電子機器
の電磁環境への適合性を試験・評価するための電波暗室
に関し、より具体的にはシールド室にフェライトタイル
等の電波吸収体を取付けるようにした電波暗室に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器のEMC評価に関して、電波暗
室と呼ばれている試験室はすでに知られており、環境ノ
イズの影響が大きく最良の試験設備とはいい難いオープ
ンサイトに代って注目を集めている。これは、例えば特
開平2−35797号等の公報に見られるように、フェ
ライトタイル等の電波吸収体を、シールド室の床面(金
属板を取り付けている)を除く他の全面(壁面及び天井
面)に取付け、測定距離を3mとする3m法に対応させ
たサイズ構成において、30MHz〜300MHzの周波数
範囲で電波伝播特性つまりサイトアッテネーションが実
用上良好となるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そうした電
波暗室では、電波吸収体を取付けてあっても各面におい
て電波の反射は避けられず、このためサイトアッテネー
ションを低下させるという問題がある。
【0004】つまりこの場合、サイトアッテネーション
の測定には送受信ともに半波長のダイポールアンテナが
用いられ、電波吸収体を付着しない床面はシールド面そ
のままなので基準電位面をなし、当該面での電波反射が
他面に比べて非常に大きい。したがって、水平偏波のサ
イトアッテネーション測定では、アンテナの指向性が水
平面で側方に弱く、垂直面において全方向に強くなるた
め送受信アンテナの相対位置を変えてもアンテナ利得は
変化しなく、床面からの反射波が大きく他面でのそれが
相対的に小さくなり、悪影響がない。
【0005】しかし、垂直偏波のサイトアッテネーショ
ン測定では、アンテナの指向性が逆に垂直面で上下に弱
く水平面において全方向に強くなるため、両側の壁への
入射波が増加し、それら壁面での反射波が増加して特性
が悪化する。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、垂直偏波についても
各壁での反射を低減でき、サイトアッテネーションを向
上できる電波暗室を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る電波暗室では、シールド材で全面を
囲ってシールドすると共に、基準電位面をなす床面を除
く周囲壁面及び天井面とに、フェライトタイル等の電波
吸収体を取付けた電波暗室において、前記電波吸収体の
厚さを、壁面の一方の対向組みでは垂直入射波に対して
整合させた整合厚さとし、他の壁面及び天井面では前記
整合厚さに比べて所定量だけ厚く形成した。そして好ま
しくは、前記他の壁面及び天井面に形成する前記電波吸
収体の厚さを、前記整合厚さに対して133〜200%
の厚さとすることである。
【0008】
【作用】送受信アンテナを、所定の測定距離隔てて対向
させる。これは、垂直入射波に対する整合厚さの電波吸
収体を取付けた壁面が背後となる向きで対向させる。こ
れにより、送受信アンテナの背後にあたる壁面におい
て、垂直入射波の吸収を効率よく行うことができ、反射
を抑えることができる。一方、他の壁面及び天井面はそ
の整合厚さに比して所定量厚くしているため、斜めに入
射する電波の吸収率が高くなる。よって、送信アンテナ
から出射された電波のうち、係る他の壁面や天井面で反
射波して受信アンテナに入射しようとする電波は、その
壁面などで吸収され(反射が抑制される)、受信アンテ
ナに到達しない。よって、電波暗室となる。そして、例
えば3m法電波暗室に適用する場合には、かかる他の壁
面や天井面で1回反射して受信アンテナに到達する電波
の入射角は45度付近となるため、そこに設置する電波
吸収体の厚さを、整合厚さに対して133〜200%の
厚さとすると、係る略45度の角度で斜めに入射する電
波の吸収が最も効率よく行える。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、添付図面を参
照して説明する。図1は、本発明の好適な一実施例を示
す平面図である。そして、図2は、図1に示す電波暗室
の断面図であり、同図は送受信アンテナを所定にセット
した状態つまりサイトアッテネーション測定時の状態を
示している。
【0010】この電波暗室は、シールド材で全面が囲わ
れてシールドされており、その床面1はいわゆるグラン
ドプレーンつまり基準電位面となっている。本実施例で
は床面1には、亜鉛メッキ鋼板等の金属板が張付けら
れ、MGP(メタルグランドプレーン)とされている。
これは、全交点を溶接したワイヤメッシュを張付けるよ
うにしてもよい。なお、床面1は長手を約6mに、短手
を約3mに設定されており、測定距離を3mとする3m
法に対応させたサイズ構成となっている。
【0011】床面1を除く周囲壁面2〜5及び天井面6
とには、所定厚さからなるフェライトタイル等の電波吸
収体7が取付けられている。ところで、公知のごとく3
m法では上記構成の電波暗室内の所定位置に送信アンテ
ナ8と受信アンテナ9とを配置させ、受信アンテナ9を
上下移動させた時に受ける直接波と床面1での反射波の
合成が最大となる電界強度を測定するものである。そし
て、受信アンテナ9に入る反射波は、上記床面1での反
射波に加え、所定の測定距離隔てて対向する送信アンテ
ナ8と受信アンテナ9の背後にあたる壁面2,4での反
射波と、他の壁面3,5並びに天井面での反射波があ
る。尚、複数回反射を繰り返して入射される電波は、そ
の反射の都度、電波吸収体7により電波吸収されるた
め、受信アンテナ9に入射される電波量は無視できる。
【0012】ここで、各反射波の入射角度を考えると、
壁面2,4は垂直入射となり、一方、他の壁面3,5等
へは、斜め入射(入射角45度)となる。そこで本例で
は、壁面2,4の厚さを垂直入射波に対して整合させた
整合厚さとし、他の壁面3,5及び天井面6ではその整
合厚さに比して133〜200%の厚さとした。そし
て、具体的に本実施例では測定距離つまり送受信アンテ
ナ8,9の対向間隔は3mであり、電波吸収体7の厚さ
は対向組みの壁面2,4で0.9cmに、他の壁面3,
5及び天井面6では1.2〜1.8cmに設定されてい
る。
【0013】次に、上記した実施例の効果を実証するた
め、以下に示す実験を行った。サイトアッテネーション
の測定に際して、壁面2,4では送受信アンテナ8,9
の背後にあたるので垂直に入射する電波を主に吸収でき
ればよく、0.9cm厚さの電波吸収体7は、図3に示
すように、垂直入射波に対する反射損失が30MHzにお
いて20dB程度はあるので充分と言える。
【0014】一方、壁面3,5及び天井面6では斜めに
入射する電波も対策する必要があり、これは暗室の寸法
設定から入射角45度の斜め入射波を主に吸収したい。
そのため、電波吸収体7の厚さを1.2〜1.8cmの
間で0.2cmずつ替えてそれぞれ特性を測った。する
と、当該厚さ設定では図4に示すように、斜め(45
度)入射波に対して反射損失が30MHzで20dB程度
に得られ、壁面2,4側と同等にすることができる。な
お、電波吸収体の厚さを1.0cm,2.0cmにして
同様の実験を行ったところいずれも20dBに満たなか
った。
【0015】このように、電波吸収体7の厚さが、斜め
入射波を考慮しなくてよい壁面2,4では垂直入射波に
対して整合され、壁面3,5及び天井面6ではその整合
厚さに比して133〜200%と割増しされて斜め入射
波に対応されることから、各面での反射を抑制・減少さ
せることができる。したがって、壁面3,5への入射波
が増す垂直偏波についても各壁での反射を低減でき、そ
の結果、サイトアッテネーションを向上できる。
【0016】尚、上記した実施例では、3m法に用いる
電波暗室について説明したが、本発明はこれに限ること
なく、種々のものに適用することができ、電波暗室の形
状が異なり他の壁面への入射角が45度でなくなった場
合には、それに応じてその壁面に取り付ける電波吸収体
の厚さを整合厚さから所定量だけ厚くしたものを用いれ
ばよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る電波暗室によれば、電波吸収体の厚さが、斜め入射波
を考慮しなくてよい壁面では垂直入射波に対して整合さ
れ、他の壁面及び天井面ではその整合厚さに比して所定
量(例えば133〜200%)だけ厚く形成したため、
斜め入射波に対応でき、その結果各面での反射を抑制・
減少させることができる。したがって、アンテナ両側の
壁への入射波が増す垂直偏波についても各壁での反射を
低減でき、その結果、サイトアッテネーションを向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す電波暗室の断面図である。
【図3】電波吸収体の垂直入射に対する反射損失を示す
グラフ図である。
【図4】電波吸収体の斜め入射に対する反射損失を示す
グラフ図である。
【符号の説明】
1 床面 2,3,4,5 壁面 6 天井面 7 電波吸収体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド材で全面を囲ってシールドする
    と共に、基準電位面をなす床面を除く周囲壁面及び天井
    面とに、フェライトタイル等の電波吸収体を取付けた電
    波暗室において、 前記電波吸収体の厚さを、壁面の一方の対向組みでは垂
    直入射波に対して整合させた整合厚さとし、他の壁面及
    び天井面では前記整合厚さに比して所定量だけ厚く形成
    したことを特徴とする電波暗室。
  2. 【請求項2】 前記他の壁面及び天井面に形成する前記
    電波吸収体の厚さを、前記整合厚さに対して133〜2
    00%の厚さとしたことを特徴とする請求項1に記載の
    電波暗室。
JP11756593A 1993-04-22 1993-04-22 電波暗室 Pending JPH06310892A (ja)

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JP11756593A JPH06310892A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 電波暗室

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JP11756593A JPH06310892A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 電波暗室

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JPH06310892A true JPH06310892A (ja) 1994-11-04

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ID=14714965

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JP11756593A Pending JPH06310892A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 電波暗室

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4011835A1 (de) * 1990-04-12 1991-10-17 Philips Patentverwaltung Schaltungsanordnung zur generierung eines standbild-signals

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4011835A1 (de) * 1990-04-12 1991-10-17 Philips Patentverwaltung Schaltungsanordnung zur generierung eines standbild-signals
DE4011835C2 (de) * 1990-04-12 1999-05-20 Philips Patentverwaltung Schaltungsanordnung zur Generierung eines Standbild-Signals

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Effective date: 20020115