JPH06310205A - コネクタのロック機構 - Google Patents
コネクタのロック機構Info
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- JPH06310205A JPH06310205A JP9916093A JP9916093A JPH06310205A JP H06310205 A JPH06310205 A JP H06310205A JP 9916093 A JP9916093 A JP 9916093A JP 9916093 A JP9916093 A JP 9916093A JP H06310205 A JPH06310205 A JP H06310205A
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- Japan
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- lock arm
- lock
- connector
- housing
- force
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- Pending
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コネクタ嵌合時のロックアームの復元力によ
る挿入方向の補助力を大きくし、反対に解除時の操作力
を小さくする。 【構成】 雄型のコネクタハウジング10に、コネクタ
の挿脱方向と直交する第1の方向(B)及び第2の方向
(C)に撓み自在のロックアーム20を設け、その第2
の方向側の外側面に係合突起26を設ける。一方、雌型
のコネクタハウジング50にロック部55を設ける。ロ
ックアーム20の断面を縦長の長方形とし、第1の方向
への撓み力が第2の方向への撓み力よりも小さくなるよ
うにし、ロックアームの第1の方向側の外側面に押圧操
作部30を設ける。
る挿入方向の補助力を大きくし、反対に解除時の操作力
を小さくする。 【構成】 雄型のコネクタハウジング10に、コネクタ
の挿脱方向と直交する第1の方向(B)及び第2の方向
(C)に撓み自在のロックアーム20を設け、その第2
の方向側の外側面に係合突起26を設ける。一方、雌型
のコネクタハウジング50にロック部55を設ける。ロ
ックアーム20の断面を縦長の長方形とし、第1の方向
への撓み力が第2の方向への撓み力よりも小さくなるよ
うにし、ロックアームの第1の方向側の外側面に押圧操
作部30を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタ挿入時に撓む
ロックアームの復元力の助けを借りて、コネクタを容易
かつ確実に嵌合するようにしたコネクタのロック機構に
関する。
ロックアームの復元力の助けを借りて、コネクタを容易
かつ確実に嵌合するようにしたコネクタのロック機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のロック機構として、特開
平3−196478号公報に記載のものが知られてい
る。
平3−196478号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】このロック機構は、図8に示すように雌型
コネクタ1の外側面にロック部3を設けると共に、雄型
コネクタ2の外側面に先端が鉤形に曲がった一対のロッ
クアーム4を設け、ロックアーム4の先端の鉤形部の内
側にロック部3と係合する係合面5を設け、さらに鉤形
部の外側にロック部3と衝合することでロックアーム4
を外方に撓ませる傾斜案内面6を設けたものである。ま
た、ロック部3にも、ロックアーム4の侵入側の面に傾
斜面7が形成されると共に、それと反対側の面に傾斜面
8が形成されている。
コネクタ1の外側面にロック部3を設けると共に、雄型
コネクタ2の外側面に先端が鉤形に曲がった一対のロッ
クアーム4を設け、ロックアーム4の先端の鉤形部の内
側にロック部3と係合する係合面5を設け、さらに鉤形
部の外側にロック部3と衝合することでロックアーム4
を外方に撓ませる傾斜案内面6を設けたものである。ま
た、ロック部3にも、ロックアーム4の侵入側の面に傾
斜面7が形成されると共に、それと反対側の面に傾斜面
8が形成されている。
【0004】かかるロック機構においては、雄型コネク
タ2を雌型コネクタ1に挿入すると、ロックアーム4の
先端の傾斜案内面6がロック部3の前面の傾斜面7に当
たり、ロックアーム4が外方に開く。さらに挿入を進め
ると、係合面5のエッジがロック部3の反対側の傾斜面
8に至り、ロック状態となる。このとき、ロックアーム
4の復元力と傾斜面8の働きにより、雄型コネクタ2を
前に移動させる補助力が発生し、挿入を助けて半嵌合が
防止される。
タ2を雌型コネクタ1に挿入すると、ロックアーム4の
先端の傾斜案内面6がロック部3の前面の傾斜面7に当
たり、ロックアーム4が外方に開く。さらに挿入を進め
ると、係合面5のエッジがロック部3の反対側の傾斜面
8に至り、ロック状態となる。このとき、ロックアーム
4の復元力と傾斜面8の働きにより、雄型コネクタ2を
前に移動させる補助力が発生し、挿入を助けて半嵌合が
防止される。
【0005】また、ロック状態を解除するは、ねじ回し
等の工具でロックアーム4の先端を持ち上げて、ロック
部3の上端からロックアーム4を外し、その状態で雄型
コネクタ2を引き抜き、コネクタを離脱させる。
等の工具でロックアーム4の先端を持ち上げて、ロック
部3の上端からロックアーム4を外し、その状態で雄型
コネクタ2を引き抜き、コネクタを離脱させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ロック機構は、ロックアーム4やロック部3の形状が複
雑であり、製品に要求される公差が厳しくならざるを得
ないため、製造コストが高くなるおそれがあった。
ロック機構は、ロックアーム4やロック部3の形状が複
雑であり、製品に要求される公差が厳しくならざるを得
ないため、製造コストが高くなるおそれがあった。
【0007】また、ロック解除時にはロックアーム4の
先端部9を工具で持ち上げなくてはならないので、ロッ
ク解除性に問題があった。
先端部9を工具で持ち上げなくてはならないので、ロッ
ク解除性に問題があった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、嵌合時に発
生する挿入方向の補助力を大きくすることができると共
に、工具等を用いずにロック状態を容易に解除すること
ができ、しかも構造が簡単で製造コストが安価なコネク
タのロック機構を提供することを目的とする。
生する挿入方向の補助力を大きくすることができると共
に、工具等を用いずにロック状態を容易に解除すること
ができ、しかも構造が簡単で製造コストが安価なコネク
タのロック機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコネクタ
のロック機構は、一側が、雄型コネクタのハウジングの
外側面に支持され、他側が、雄型コネクタと雌型コネク
タの挿脱方向と直交する第1の方向に撓み自在とされる
と共に、前記挿脱方向と直交しかつ前記第1の方向と交
叉する第2の方向に撓み自在とされたロックアームと、
前記雌型コネクタのハウジングの内面に設けられたロッ
ク部と、前記ロックアームの他側に設けられ、前記雄型
コネクタのハウジングを雌型コネクタのハウジングに挿
入したとき、前記ロック部と衝合して前記ロックアーム
を前記第2の方向へ撓ませ、前記ロック部を乗り越える
ことで該ロック部と相互に係合してロック状態となり、
かつ前記ロックアームが前記第1の方向に撓むことで該
ロック部とのロック状態が解除される係合突起とを備
え、前記ロックアームは、前記第1の方向への撓み応力
が前記第2の方向への撓み応力よりも小さくなる様にし
たことを特徴とするものである。
のロック機構は、一側が、雄型コネクタのハウジングの
外側面に支持され、他側が、雄型コネクタと雌型コネク
タの挿脱方向と直交する第1の方向に撓み自在とされる
と共に、前記挿脱方向と直交しかつ前記第1の方向と交
叉する第2の方向に撓み自在とされたロックアームと、
前記雌型コネクタのハウジングの内面に設けられたロッ
ク部と、前記ロックアームの他側に設けられ、前記雄型
コネクタのハウジングを雌型コネクタのハウジングに挿
入したとき、前記ロック部と衝合して前記ロックアーム
を前記第2の方向へ撓ませ、前記ロック部を乗り越える
ことで該ロック部と相互に係合してロック状態となり、
かつ前記ロックアームが前記第1の方向に撓むことで該
ロック部とのロック状態が解除される係合突起とを備
え、前記ロックアームは、前記第1の方向への撓み応力
が前記第2の方向への撓み応力よりも小さくなる様にし
たことを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載のコネクタのロック機構は、
請求項1記載の発明であって、前記ロックアームの断面
形状は、前記第1の方向の厚みを前記第2の方向の厚み
よりも小さくしたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明であって、前記ロックアームの断面
形状は、前記第1の方向の厚みを前記第2の方向の厚み
よりも小さくしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載のコネクタのロック機構は、
請求項1記載の発明であって、前記ロックアームの第2
の方向への撓み時に該ロックアームを中間部で支持する
中間支持部を設けたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明であって、前記ロックアームの第2
の方向への撓み時に該ロックアームを中間部で支持する
中間支持部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、コネクタ嵌合時に
は、ロックアームが第2の方向に撓む。この第2の方向
に撓むとき、応力は大きくなるので、その復元力により
発生する嵌合方向の補助力が大きくなる。したがって、
半嵌合を防止することができる。
は、ロックアームが第2の方向に撓む。この第2の方向
に撓むとき、応力は大きくなるので、その復元力により
発生する嵌合方向の補助力が大きくなる。したがって、
半嵌合を防止することができる。
【0013】一方、ロック解除時には、押圧操作部を押
圧することにより、ロックアームを第1の方向に撓ませ
る。そうすると、ロック状態が容易に外れて、その状態
でコネクタを抜くことによりコネクタを離脱させること
ができる。この場合、ロックアームを第1の方向に撓ま
せる力は嵌合操作時の力に比して小さくて済み、解除操
作を容易に行うことができる。
圧することにより、ロックアームを第1の方向に撓ませ
る。そうすると、ロック状態が容易に外れて、その状態
でコネクタを抜くことによりコネクタを離脱させること
ができる。この場合、ロックアームを第1の方向に撓ま
せる力は嵌合操作時の力に比して小さくて済み、解除操
作を容易に行うことができる。
【0014】請求項2記載の発明では、ロックアームの
断面は、第1の方向の厚みが第2の方向の厚みよりも小
さい形状に形成されているので、ロックアームが第1の
方向に撓む際の断面二次モーメントは、第2の方向に撓
む際の断面二次モーメントよりも小さくなる。すなわ
ち、簡単な構成により、ロックアームの第1の方向への
撓み応力を第2の方向への撓み応力よりも小さくするこ
とができる。
断面は、第1の方向の厚みが第2の方向の厚みよりも小
さい形状に形成されているので、ロックアームが第1の
方向に撓む際の断面二次モーメントは、第2の方向に撓
む際の断面二次モーメントよりも小さくなる。すなわ
ち、簡単な構成により、ロックアームの第1の方向への
撓み応力を第2の方向への撓み応力よりも小さくするこ
とができる。
【0015】請求項3記載の発明では、ロックアームが
第2の方向へ大きく撓む場合は、中間支持部が支点とな
るので、雄型コネクタのハウジングに支持された一側を
支点とする場合よりも撓み応力が大きくなる。すなわ
ち、簡単な構成により、ロックアームの第1の方向への
撓み応力を第2の方向への撓み応力よりも小さくするこ
とができる。
第2の方向へ大きく撓む場合は、中間支持部が支点とな
るので、雄型コネクタのハウジングに支持された一側を
支点とする場合よりも撓み応力が大きくなる。すなわ
ち、簡単な構成により、ロックアームの第1の方向への
撓み応力を第2の方向への撓み応力よりも小さくするこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0017】図1は、実施例にかかるコネクタのロック
機構を示す斜視図である。
機構を示す斜視図である。
【0018】雄型コネクタのハウジング10と雌型コネ
クタのハウジング50は、共に樹脂により一体成形され
ている。雄型コネクタのハウジング10は、正面から見
た形がL字状であり、ハウジング10の正面から視て右
上部分は空所となっている。ハウジング10には、L字
形に複数の端子挿入部12が配列され、前記空所となっ
ている部分には、ロックアーム20が設けられている。
空所は、垂直壁14と水平壁16により画成されてお
り、垂直壁14の前端部にロックアーム20の基端部2
2が支持されている。
クタのハウジング50は、共に樹脂により一体成形され
ている。雄型コネクタのハウジング10は、正面から見
た形がL字状であり、ハウジング10の正面から視て右
上部分は空所となっている。ハウジング10には、L字
形に複数の端子挿入部12が配列され、前記空所となっ
ている部分には、ロックアーム20が設けられている。
空所は、垂直壁14と水平壁16により画成されてお
り、垂直壁14の前端部にロックアーム20の基端部2
2が支持されている。
【0019】ロックアーム20は、水平壁16に沿った
面内でL字状に折曲された形をなしており、一側の基端
部22と、それより後方に延びる他側の可撓部24とか
らなる。可撓部24は、垂直壁14及び水平壁16に対
し共に平行な関係にある。可撓部24は基端部22を支
点にして、コネクタハウジング10、50の挿脱方向
X,Yに対して直交する方向に撓み自在となっている。
面内でL字状に折曲された形をなしており、一側の基端
部22と、それより後方に延びる他側の可撓部24とか
らなる。可撓部24は、垂直壁14及び水平壁16に対
し共に平行な関係にある。可撓部24は基端部22を支
点にして、コネクタハウジング10、50の挿脱方向
X,Yに対して直交する方向に撓み自在となっている。
【0020】この場合、可撓部24の基端部の断面形状
が長方形になっていることにより、可撓部24は、第1
の方向としての横方向(図中矢印B方向)及び第2の方
向としての縦方向(図中矢印C方向)に撓み変形しやす
くなっている。しかも、可撓部24の基端部の断面形状
が、図2に示すように、縦方向(矢印C方向)の寸法T
が長く、横方向(矢印B方向)の寸法W(T>W)が短
い長方形になっている。従って、可撓部24が縦に撓ん
だ際の応力よりも、横に撓んだ際の応力の方が小さくな
るようになっている。即ち、ロックアーム20が矢印B
方向に撓む場合の断面2次モーメントが、ロックアーム
20が矢印C方向に撓む場合の断面2次モーメントより
も小さくなるように断面形状が設定されている。
が長方形になっていることにより、可撓部24は、第1
の方向としての横方向(図中矢印B方向)及び第2の方
向としての縦方向(図中矢印C方向)に撓み変形しやす
くなっている。しかも、可撓部24の基端部の断面形状
が、図2に示すように、縦方向(矢印C方向)の寸法T
が長く、横方向(矢印B方向)の寸法W(T>W)が短
い長方形になっている。従って、可撓部24が縦に撓ん
だ際の応力よりも、横に撓んだ際の応力の方が小さくな
るようになっている。即ち、ロックアーム20が矢印B
方向に撓む場合の断面2次モーメントが、ロックアーム
20が矢印C方向に撓む場合の断面2次モーメントより
も小さくなるように断面形状が設定されている。
【0021】ロックアーム20の可撓部24の先端は自
由端となっており、可撓部24の基端部から先端部の中
間で、前記第2の方向(矢印C方向)と反対側の上面に
は、直方体形の係合突起26が突設されている。この係
合突起26の後端面は相手コネクタと係合する際の係合
面となるところであり、その外側の角部には面取り状の
傾斜面28が形成されている。また、ロックアーム20
の可撓部24の他側端部で、前記第1の方向(矢印B方
向)と反対側の外側面には、押圧操作部30が突設され
ている。
由端となっており、可撓部24の基端部から先端部の中
間で、前記第2の方向(矢印C方向)と反対側の上面に
は、直方体形の係合突起26が突設されている。この係
合突起26の後端面は相手コネクタと係合する際の係合
面となるところであり、その外側の角部には面取り状の
傾斜面28が形成されている。また、ロックアーム20
の可撓部24の他側端部で、前記第1の方向(矢印B方
向)と反対側の外側面には、押圧操作部30が突設され
ている。
【0022】一方、図1、図3、及び図4に示すよう
に、雌型コネクタのハウジング50には、雄型コネクタ
のハウジング10を嵌合するための嵌合口52が設けら
れている。嵌合口52は、ロックアーム20を含めた雄
型コネクタのハウジング10の全体を挿入できるように
断面が長方形に形成されている。雌型コネクタのハウジ
ング50の入口側の上壁面(内側面)には、前記係合突
起26と係合するロック部55が、雄型コネクタのハウ
ジング10の挿脱方向と直交する方向に突設され、ロッ
ク部55の左右及び奥側は空所として開放されている。
に、雌型コネクタのハウジング50には、雄型コネクタ
のハウジング10を嵌合するための嵌合口52が設けら
れている。嵌合口52は、ロックアーム20を含めた雄
型コネクタのハウジング10の全体を挿入できるように
断面が長方形に形成されている。雌型コネクタのハウジ
ング50の入口側の上壁面(内側面)には、前記係合突
起26と係合するロック部55が、雄型コネクタのハウ
ジング10の挿脱方向と直交する方向に突設され、ロッ
ク部55の左右及び奥側は空所として開放されている。
【0023】なお、ロック部55及び係合突起26の各
面には、ここでは図示しないが、必要に応じて傾斜面が
形成されている。
面には、ここでは図示しないが、必要に応じて傾斜面が
形成されている。
【0024】次に図5〜図7を用いて動作を説明する。
【0025】コネクタを嵌合する場合には、雌型コネク
タのハウジング50に対して雄型コネクタのハウジング
10を矢印X方向に挿入する。そうすると、挿入に伴っ
てロックアーム20の係合突起26がロック部55に衝
合し、それにより、図5に示すようにロックアーム20
が下方に撓む。このように下方に撓むとき、ロックアー
ム20に発生する応力は大きくなる。挿入を進めると、
ロックアーム20の係合突起26がロック部55を乗り
越える。そして、乗り越えたところで、図6に示すよう
に、係合突起26とロック部55とが相互に係合する。
この場合、ロックアーム20には復元力が発生するの
で、係合突起26がロック部55を乗り越える際に、か
かる復元力が嵌合方向への補助力として作用し、嵌合動
作を容易にすると共に、半嵌合状態の発生を防止する。
タのハウジング50に対して雄型コネクタのハウジング
10を矢印X方向に挿入する。そうすると、挿入に伴っ
てロックアーム20の係合突起26がロック部55に衝
合し、それにより、図5に示すようにロックアーム20
が下方に撓む。このように下方に撓むとき、ロックアー
ム20に発生する応力は大きくなる。挿入を進めると、
ロックアーム20の係合突起26がロック部55を乗り
越える。そして、乗り越えたところで、図6に示すよう
に、係合突起26とロック部55とが相互に係合する。
この場合、ロックアーム20には復元力が発生するの
で、係合突起26がロック部55を乗り越える際に、か
かる復元力が嵌合方向への補助力として作用し、嵌合動
作を容易にすると共に、半嵌合状態の発生を防止する。
【0026】一方、嵌合を解く場合は、指で押圧操作部
30を矢印B方向に押圧して、図7に示すようにロック
アームを矢印B方向に撓ませる。そうすると、係合突起
26の位置がロック部55の背後から外れ、そのまま雄
型コネクタのハウジング10を図1の矢印Y方向に抜く
ことで、傾斜面28の作用で係合突起26とロック部5
5の係合状態が解除される。そして、そのまま雄型コネ
クタのハウジング10をさらに引き出すことにより、雄
型コネクタのハウジング10を雌型コネクタのハウジン
グ50から離脱させることができる。この場合、ロック
アーム20を矢印B方向に撓ませる力は、嵌合操作時の
力(矢印C方向の力)に比して小さくてよいため、簡単
な構成によって、解除操作を容易に行うことができる。
30を矢印B方向に押圧して、図7に示すようにロック
アームを矢印B方向に撓ませる。そうすると、係合突起
26の位置がロック部55の背後から外れ、そのまま雄
型コネクタのハウジング10を図1の矢印Y方向に抜く
ことで、傾斜面28の作用で係合突起26とロック部5
5の係合状態が解除される。そして、そのまま雄型コネ
クタのハウジング10をさらに引き出すことにより、雄
型コネクタのハウジング10を雌型コネクタのハウジン
グ50から離脱させることができる。この場合、ロック
アーム20を矢印B方向に撓ませる力は、嵌合操作時の
力(矢印C方向の力)に比して小さくてよいため、簡単
な構成によって、解除操作を容易に行うことができる。
【0027】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
る。
【0028】本実施例は、図1に示すように、雄型コネ
クタのハウジング10の水平壁16に、中間支持部とし
ての突起xを設けたものである。突起xは、ロックアー
ム20の中間部である可撓部24に対応して位置し、ロ
ックアーム20が第2の方向(矢印B方向)に撓んだと
き、ロックアーム20に当接してこれを支持する。
クタのハウジング10の水平壁16に、中間支持部とし
ての突起xを設けたものである。突起xは、ロックアー
ム20の中間部である可撓部24に対応して位置し、ロ
ックアーム20が第2の方向(矢印B方向)に撓んだと
き、ロックアーム20に当接してこれを支持する。
【0029】なお、可撓部24の断面形状は、特に縦方
向の寸法Tを横方向の寸法Wよりも短く設定する必要は
なく、本実施例では、両者は略等しくに設定してある。
向の寸法Tを横方向の寸法Wよりも短く設定する必要は
なく、本実施例では、両者は略等しくに設定してある。
【0030】コネクタを嵌合する場合には、雌型コネク
タのハウジング50に対して雄型コネクタのハウジング
10を矢印X方向に挿入する。そして、係合突起26が
ロック部55に衝合し、まず、基端部22を支点として
ロックアーム20が下方に撓む。ロックアーム20の撓
みが大きくなると、可撓部24が突起xに当接し、ロッ
クアーム20は突起xを支点としてさらに撓む。このと
き、ロックアーム20に発生する応力は基端部22を支
点として撓む場合よりも大きくなり、係合突起26がロ
ック部55を乗り越える際に発生する復元力も大きくな
る。従って、かかる復元力が嵌合方向への補助力として
作用し、嵌合動作を容易にすると共に、半嵌合状態の発
生を防止する。
タのハウジング50に対して雄型コネクタのハウジング
10を矢印X方向に挿入する。そして、係合突起26が
ロック部55に衝合し、まず、基端部22を支点として
ロックアーム20が下方に撓む。ロックアーム20の撓
みが大きくなると、可撓部24が突起xに当接し、ロッ
クアーム20は突起xを支点としてさらに撓む。このと
き、ロックアーム20に発生する応力は基端部22を支
点として撓む場合よりも大きくなり、係合突起26がロ
ック部55を乗り越える際に発生する復元力も大きくな
る。従って、かかる復元力が嵌合方向への補助力として
作用し、嵌合動作を容易にすると共に、半嵌合状態の発
生を防止する。
【0031】一方、嵌合を解く場合は、指で押圧操作部
30を矢印B方向に押圧し、ロックアーム20を撓ませ
て、雄型コネクタのハウジング10を矢印Y方向に抜
く。この場合、ロックアーム30は、嵌合が解除される
まで基端部22を支点として撓むので、嵌合操作時より
も撓みやすく、小さい力で解除することができる。
30を矢印B方向に押圧し、ロックアーム20を撓ませ
て、雄型コネクタのハウジング10を矢印Y方向に抜
く。この場合、ロックアーム30は、嵌合が解除される
まで基端部22を支点として撓むので、嵌合操作時より
も撓みやすく、小さい力で解除することができる。
【0032】なお、本実施例では、突起xを雄型コネク
タのハウジング10に設けたが、ロックアーム20に、
水平壁16と対向するように突起xを設けることもでき
る。
タのハウジング10に設けたが、ロックアーム20に、
水平壁16と対向するように突起xを設けることもでき
る。
【0033】さらに、雌型コネクタのハウジング50の
嵌合口52内に、コネクタ嵌合時にロックアーム20と
水平壁16との間に挿入される挿入部を設け、この挿入
部に突起xを設けてもよく、また、この挿入部自身を中
間接続部としてもよい。
嵌合口52内に、コネクタ嵌合時にロックアーム20と
水平壁16との間に挿入される挿入部を設け、この挿入
部に突起xを設けてもよく、また、この挿入部自身を中
間接続部としてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、嵌合時の挿入力を大きくすることにより、
半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。ま
た、ロック状態を解除する場合には、特に工具等を必要
とせず、ロックアームの他側を軽い力で押圧するだけで
解除することができ、解除性が良好である。
明によれば、嵌合時の挿入力を大きくすることにより、
半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。ま
た、ロック状態を解除する場合には、特に工具等を必要
とせず、ロックアームの他側を軽い力で押圧するだけで
解除することができ、解除性が良好である。
【0035】さらに、請求項2及び請求項3記載の発明
によれば、ロックアームやロック部の形状が複雑ではな
いので、簡単な構成で安価に製造することができる。
によれば、ロックアームやロック部の形状が複雑ではな
いので、簡単な構成で安価に製造することができる。
【図1】本発明の一実施例にかかるコネクタのロック機
構の斜視図である。
構の斜視図である。
【図2】図1のA部の詳細図である。
【図3】本発明の一実施例における雌型コネクタの側面
図である。
図である。
【図4】本発明の一実施例における雌型コネクタの正面
図である。
図である。
【図5】本発明の一実施例における雌型コネクタと雄型
コネクタとの嵌合途中の状態を示す斜視図である。
コネクタとの嵌合途中の状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例における雌型コネクタと雄型
コネクタとの嵌合状態を示す斜視図である。
コネクタとの嵌合状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例における雌型コネクタと雄型
コネクタとのロック解除操作時の状態を示す斜視図であ
る。
コネクタとのロック解除操作時の状態を示す斜視図であ
る。
【図8】従来のとロック機構を示す斜視図である。
10 雄型コネクタのハウジング 20 ロックアーム 26 係合突起 30 押圧操作部 50 雌型コネクタのハウジング 55 ロック部 B 第1の方向 C 第2の方向
Claims (3)
- 【請求項1】 一側が、雄型コネクタのハウジングの外
側面に支持され、他側が、雄型コネクタと雌型コネクタ
の挿脱方向と直交する第1の方向に撓み自在とされると
共に、前記挿脱方向と直交しかつ前記第1の方向と交叉
する第2の方向に撓み自在とされたロックアームと、 前記雌型コネクタのハウジングの内面に設けられたロッ
ク部と、 前記ロックアームの他側に設けられ、前記雄型コネクタ
のハウジングを雌型コネクタのハウジングに挿入したと
き、前記ロック部と衝合して前記ロックアームを前記第
2の方向へ撓ませ、前記ロック部を乗り越えることで該
ロック部と相互に係合してロック状態となり、かつ前記
ロックアームが前記第1の方向に撓むことで該ロック部
とのロック状態が解除される係合突起とを備え、 前記ロックアームは、前記第1の方向への撓み応力が前
記第2の方向への撓み応力よりも小さくなる様にしたこ
とを特徴とするコネクタのロック機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のコネクタのロック機構で
あって、 前記ロックアームの断面形状は、前記第1の方向の厚み
を前記第2の方向の厚みよりも小さくしたことを特徴と
するコネクタのロック機構。 - 【請求項3】 請求項1記載のコネクタのロック機構で
あって、 前記ロックアームの第2の方向への撓み時に該ロックア
ームを中間部で支持する中間支持部を設けたことを特徴
とするコネクタのロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9916093A JPH06310205A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | コネクタのロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9916093A JPH06310205A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | コネクタのロック機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310205A true JPH06310205A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14239916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9916093A Pending JPH06310205A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | コネクタのロック機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06310205A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095403A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Hosiden Corp | コネクタのロック装置 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP9916093A patent/JPH06310205A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095403A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Hosiden Corp | コネクタのロック装置 |
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