JPH0630949Y2 - 穿孔装置用架台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、地山を穿孔する装置を作業地盤上にセットす
る架台に関するものである。

［従来技術とその問題点］ 従来、この種の穿孔装置は、サポートレッグ等の支持棒
を介して作業地盤上に支持されるようになっていた。

しかしながら、上記支持棒では穿孔装置を安全かつ安定
して支持するには不十分で、作業者の負担が重く、危険
でもあった。

［考案の目的］ 本考案は、上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、穿孔装置を安全かつ
安定して支持し、その穿孔装置の傾斜角度を任意に設定
することが出来、分解組立が可能で設置や撤去ならびに
運搬が容易かつ迅速にできる穿孔装置用架台を提供する
ことにある。

［考案の構成］ 本考案の穿孔装置用架台は、作業地盤に定着固定される
定着フレームと、下端部が該定着フレームの両端部に各
々着脱自在に取付けられ、上端部が支軸に連結されて、
上記定着フレームと共にトラス状に組付けられる２つの
支持フレームと、中間部が上記支軸に回転自在に枢着さ
れるベースフレームと、上記定着フレームの一端部と、
該一端部と同じ側に位置する上記ベースフレームの端部
との間に連結されて、上記支持フレームと上記ベースフ
レームの一部と共にトラス状に組付けられ、上記支軸を
支点として上記ベースフレームの傾斜角を調整可能に保
持する角度調整フレームと、上記ベースフレーム上をそ
の長手方向に移動すると共に穿孔装置を取付ける移動台
と、該移動台を駆動する手段と、から構成されているこ
とを特徴とする。

［実施例］ 以下、本考案の穿孔装置用架台の一実施例について図面
を参照しながら説明する。

図において、１は枠組状の定着フレームであって、作業
地盤に例えば定着ピン（図示せず）等により定着固定さ
れるようになっている。

２は支持フレームであって、各々の支持フレーム２の下
端部は、上記定着フレーム１の両端部にピン２ａ等によ
り着脱または折畳み自在に取付けられている。該支持フ
レーム２の上端部は支軸３に連結されていて、上記定着
フレーム１と共にトラス状に組付けられている。従っ
て、軽量構造となり、また支軸３を安定的に保持するこ
とができる。

４はベースフレームであって、長方形状に枠組構成され
ており、その中間部が上記支軸３に回転自在に枢着され
ている。

上記定着フレーム１の一端部と、該一端部と同じ側に位
置する上記ベースフレーム４の端部との間には角度調整
フレーム５が連結されていて、該角度調整フレーム５は
上記支持フレーム２とベースフレーム４の一部と共にト
ラス状に組付けられている。

該角度調整フレーム５は伸縮自在に構成されていて、そ
の長さを調節することにより、上記支軸３を支点とし、
ベースフレーム４の傾斜角度を任意に設定保持できるよ
うになっている。

６は移動台であって、上記ベースフレーム４の長手方向
に沿って摺動するようになっている。該移動台６は、上
記ベースフレーム４の前後両端部に設けられたスプロケ
ット７に掛回されているチェーン８に接続され、このチ
ェーン８をハンドル９により駆動して、移動台６を前後
矢印方向に移動させることができる。尚、移動台６の駆
動手段は上記実施例に限定するものではない。

上記移動台６には、適宜穿孔装置１０を搭載させて、そ
の穿孔ロッドを地山面へ前進又は後退せしめる。

尚、本実施例では、上記穿孔ロッドの周囲には回転型ケ
ーシング１０ａが取付けられている。該ケーッシング１
０ａは保持部材４ａにより摺動自在にベースフレーム４
に保持されている。

［考案の効果］ １）作業地盤に定着固定される定着フレームと、下端部
が該定着フレームの両端部に各々着脱自在に取付られ、
上端部が支軸に連結されて、上記定着フレームと共にト
ラス状に組付けられる２つの支持フレームと、により軽
量トラス組を構成したので、軽量で安定した支持構造と
することができ、また分解組立が可能で、設置や撤去な
らびに運搬が容易かつ迅速にできる。

２）中間部が支軸に回転自在に枢着されるベースフレー
ムと、定着フレームの一端部と、該一端部と同じ側に位
置する上記ベースフレームの端部との間に連結されて、
支持フレームと上記ベースフレームの一部と共にトラス
状に組付けられ、上記支軸を支点として上記ベースフレ
ームの傾斜角を調整可能に保持する角度調整フレーム
と、により上記トラス組みに加えて別の軽量トラス組を
構成したので、さらに軽量かつ安定した架台を構成する
ことができる。

３）定着フレームを作業地盤に定着固定するようにした
ので、穿孔装置を安全かつ安定して保持することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の穿孔装置用架台の一実施例を示す斜視図で
ある。 １……定着フレーム、２……支持フレーム、２ａ……ピ
ン、３……支軸、４……ベースフレーム、４ａ……保持
部材、５……角度調整フレーム、６……移動台、７……
スプロケット、８……チェーン、９……ハンドル、１０
……穿孔装置、１０ａ……ケーシング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】作業地盤に定着固定される定着フレーム
   と、下端部が該定着フレームの両端部に各々着脱自在に
   取付られ、上端部が支軸に連結されて、上記定着フレー
   ムと共にトラス状に組付けられる２つの支持フレーム
   と、中間部が上記支軸に回転自在に枢着されるベースフ
   レームと、上記定着フレームの一端部と、該一端部と同
   じ側に位置する上記ベースフレームの端部との間に連結
   されて、上記支持フレームと上記ベースフレームの一部
   と共にトラス状に組付けられ、上記支軸を支点として上
   記ベースフレームの傾斜角を調整可能に保持する角度調
   整フレームと、上記ベースフレーム上をその長手方向に
   移動すると共に穿孔装置を取付ける移動台と、該移動台
   を駆動する手段と、から構成されていることを特徴とす
   る穿孔装置用架台。