JPH06309376A - 圧縮画像表示装置およびこれを用いた画像ファイル検索システム - Google Patents

圧縮画像表示装置およびこれを用いた画像ファイル検索システム

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JPH06309376A
JPH06309376A JP5099771A JP9977193A JPH06309376A JP H06309376 A JPH06309376 A JP H06309376A JP 5099771 A JP5099771 A JP 5099771A JP 9977193 A JP9977193 A JP 9977193A JP H06309376 A JPH06309376 A JP H06309376A
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JP5099771A
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Takeo Tomokane
武郎 友兼
Soichi Kamo
宗一 加茂
Tomohisa Kohiyama
智久 小檜山
Takehiro Yamada
剛裕 山田
Junji Nakada
順二 中田
Masami Yamagishi
正巳 山岸
Tetsuya Kawahara
哲也 河原
Taminori Tomita
民則 冨田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シーケンシャル形式の符号の復号装置により、
大まかな画像・縮小画像の表示、一度表示された大まか
な画像・縮小画像の鮮明な再表示を高速にする画像ファ
イル検索システムを提供する。 【構成】出力部2から出力されたシーケンシャル形式の
圧縮画像データは、削除部3で所定の周波数成分に対応
する符号を削除され、伝送路103を介し復号部5へ伝
送される。伝送されたデータは復号部5で復号され、表
示部5に大まかな画像や縮小画像が表示される。また、
一度表示された大まかな画像・縮小画像に関するデータ
は補完部107に保持される。画像を鮮明に表示する場
合、出力部2から出力されたデータから、補完部107
に保持されたデータに対応するデータが削除部3で削除
され、伝送路103を介して復号部5へ伝送される。伝
送されたデータは、復号部5で復号され、補完部107
で保持されたデータと加算されて補完され、表示部6に
鮮明な画像が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮画像データの伝送
時間または復号時間を短縮するための圧縮画像データの
生成および表示方式に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の蓄積・転送を目的としたとき、そ
の画像データのデータ量が膨大なものとなるため、一般
に画像データの圧縮が行われている。画像圧縮の高能率
な符号化方式として図13に示すような直交変換と量子
化と可変長符号化を組み合せた方式がある。この方式で
は、送信側においては、画像を複数のブロックに等分割
し、各ブロックに対し直交変換を施して空間周波数の係
数に変換し、この係数に量子化を施し、量子化された値
を可変長符号化する。可変長符号化された符号を伝送路
を介して受信側に伝送し、受信側においては、符号を復
号し、復号された符号を逆量子化し、量子化された値に
逆直交変換を施して画像データを得る。
【0003】上記可変長符号の伝送方式として、図14
(a)に示すように、各ブロックのすべての符号を画像
の上から下に逐次的にブロックごとに送出するシーケン
シャル伝送方式と、図15(a)に示すように、全ブロ
ックの各ブロック内の符号を部分的に複数回に分けて順
次送出する(まず各ブロック内の低周波係数に対応する
符号を送出し、高周波係数をさらに複数回に分けて送出
する)プログレッシブ伝送方式がある。
【0004】シーケンシャル伝送方式では、図14
(b)に示すように、鮮明な画像を上から下へと徐々に
再生することができ、プログレッシブ伝送方式では、図
15(b)に示すように、まずおおまかな画像を素早く
表示し、徐々にその画質を上げていくことができる。こ
のプログレッシブ伝送方式は画像の全体像が表示の初期
の段階で(明確にではないが)認識できるため、画像の
検索等にむいている。この両方の画像圧縮伝送方式を補
える圧縮画像データ形式を規定した国際標準方式として
ISOとCCITTとのジョイントグループであるJP
EGが勧告したJPEG勧告がある。
【0005】シーケンシャル伝送方式およびプログレッ
シブ伝送方式については、“マルチメディア符号化の国
際標準”(丸善株式会社)のp.24〜p.42に詳述
されている。
【0006】上記のシーケンシャル伝送方式とプログレ
ッシブ伝送方式は、各種用途に応じて使い分けられると
便利である。このためには、それぞれの伝送方式に使用
するためのシーケンシャル形式の圧縮画像データおよび
プログレッシブ形式の圧縮画像データを両方共、記憶装
置に蓄積しておき、用途に応じて使いわける方式が考え
られる。しかし、この方式においては、各画像データに
対して2種類の形式の圧縮画像データを蓄積しておく必
要があるため、単一の形式の圧縮画像データを蓄積して
おくのに比べてデータを蓄積するための記憶容量を約2
倍必要とする。
【0007】そのため記憶装置にはシーケンシャル形式
の圧縮画像データのみを蓄積し、プログレッシブ形式の
データの要求が出た時には、シーケンシャル形式の圧縮
画像からプログレッシブ形式に再構築を行なう圧縮画像
データの蓄積・送出装置が提案されており、特開平4−
167670号公報として知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧縮画像復号手
段は、シーケンシャル形式とプログレッシブ形式の両方
の機能を備えているか、またはシーケンシャル形式だけ
を備えているという復号手段が一般的である。例えば、
前述のJPEG勧告においては、シーケンシャル形式を
JPEGに準拠する復号手段が備えていなければいけな
い基本機能としており、プログレッシブ形式は拡張機能
としている。よって全てのシステムで同一の圧縮画像デ
ータを扱えるようにするためには、記憶装置(情報記憶
媒体等)に蓄積される圧縮画像データをシーケンシャル
形式にしておくことが望ましい。このシーケンシャル形
式の圧縮画像データの内容を、鮮明な画像でなく、大ま
かな内容が分かるぐらいの画像でよいから素早く確認し
たいときがある。例えば、数多くの画像ライブラリの検
索を行なう場合などである。
【0009】図11は従来の画像ファイル検索システム
の1例を表すクライアントとファイルサーバの構成を示
すものである。同図において、39はシーケンシャル形
式の圧縮画像データを持つファイルサーバ、40は圧縮
画像データを蓄積しておく情報記憶媒体、41はデータ
のやり取りをするための通信網、42は圧縮画像データ
を要求するクライアント、1はシーケンシャル形式の圧
縮画像データを伸長して表示する圧縮画像データ再生
部、43は前記通信網41および該通信網41とファイ
ルサーバ39またはクライアント42を接続するバス上
で圧縮画像データ要求信号の流れる経路、44は同様に
通信網41およびバス上で圧縮画像データの流れる経路
である。ここで通信網41はローカルエリアネットワー
ク(LAN)であっても、広域ネットワーク(WAN)
であっても、あるいは他の手段でも構わない。
【0010】クライアント42の利用者が圧縮画像デー
タを要求すると、クライアント42は圧縮画像データ要
求信号を、経路43を介して、ファイルサーバ39に出
力する。ファイルサーバ39では、この圧縮画像データ
要求信号に応じて、情報記憶媒体40から圧縮画像デー
タを、経路44を介して、クライアント42に送出す
る。クライアント42は、圧縮画像データを受け取った
ら圧縮画像データ再生部1において、圧縮画像データを
復号して表示を行う。利用者は、もし、それが目的の画
像でなかったときは、さらに次の圧縮画像データを要求
する。これが画像検索の基本的動作となる。
【0011】しかし、このようなシーケンシャル方式の
画像ファイル検索システムにおいては、圧縮画像データ
を要求してから全体像を表示するまで大変時間がかかる
こととなる。最初に問題となるのは圧縮画像データを転
送するために要する時間(転送時間)である。仮に圧縮
画像データが、フルカラー640×480画素の自然画
像を圧縮したものとすると、一般に自然画の圧縮率は1
0分の1から30分の1といわれているため、約2.5
Mビットから7.3Mビットのデータ量となる。これを
64kbit/sの転送速度の通信網で転送したとする
と、転送終了までに、約3.9秒から11.5秒の転送
時間が必要となる。
【0012】また表示までには圧縮画像データの復号も
行わなければいけないが、この復号時間も問題となる。
この復号時間は復号手段の性能にもよるが、特にソフト
ウェアで圧縮画像データの復号を行ったときは時間がか
かる。
【0013】これらの理由でシーケンシャル方式におい
ては、1枚の画像を表示するのに多くの時間をとられ、
多くの画像を表示して、表示された画像の中から所望の
画像をさがしだす画像検索においては、効率よく検索作
業ができなかった。
【0014】これを解決するために特開平4ー1676
70号公報記載の技術においては、シーケンシャル形式
の圧縮画像データを量子化後のレベルまで復号後、プロ
グレッシブ形式の可変長符号化を行なうことによってプ
ログレッシブ形式の圧縮画像データに再構築を行い、転
送する方式が考案されている。圧縮画像データの受信側
が、このデータをプログレッシブ形式の復号手段を用い
て復号し、表示することにより素早い確認が可能とな
る。すなわち鮮明な画像になる前に、おおよその大まか
な画像の段階で所望の画像かそうでないものかが判別で
きるので、所望でない場合は鮮明になるのを待つことな
く次の画像の検索に移ることができる。これにより、前
述のような画像の検索などを高能率に行うことができ
る。
【0015】しかし、この従来技術では、素早い確認を
行うには、シーケンシャル形式の圧縮画像データをプロ
グレッシブ形式の圧縮画像データに再構築する手間がか
かり、そのうえデータ受信側がプログレッシブ形式の圧
縮画像データの復号手段を備えていなければならない。
だが、プログレッシブ形式の復号手段よりシーケンシャ
ル形式の復号手段のほうが普及しており、データ要求側
がプログレッシブ形式の復号手段を備えている保証はな
い。シーケンシャル形式とプログレッシブ形式の復号手
段の相違点に関しては、“映像情報”(産業開発機構株
式会社)1991年6月号のp.41を中心として記述
されている。プログレッシブ形式の復号機能を備えてい
ないシーケンシャル形式の復号手段だけで圧縮画像デー
タの内容を確認するときには上記の特開平4ー1676
70号公報記載の技術は使用できず、シーケンシャル形
式の圧縮画像データを復号し、鮮明な画像全体が表示さ
れるまで1枚の画像を確認することができない。この全
体の表示がなされるまでには、図11を用いて説明した
ように時間がかかり、利用者は表示に必要な時間の間待
たされることになる。そこで、本発明の第1の目的は、
シーケンシャル形式の復号手段を用いて、素早く画像の
内容が把握できるような全体像を表示することができる
画像ファイル検索システムを提供することにある。
【0016】また、シーケンシャル形式の圧縮画像デー
タを呼び出すとき、プレビュー(一表示画面中に、縮小
した複数の画像を表示すること)等に使用するために、
表示手段に圧縮画像データの元の画像サイズより縮小し
て表示させることがある。このとき、従来の技術におい
ては圧縮画像データを全て呼出し、復号し、縮小処理を
行って表示させた。しかし、この縮小処理を施す前の圧
縮画像データは、縮小された画像を表示する領域(縮小
画像表示領域)よりサイズが大きい画像を圧縮してい
る。このため、縮小画像表示領域と同じ大きさの画像の
圧縮画像データと比べてデータ量が多く、転送・復号と
もに余分に時間がかかることになる。そこで本発明の第
2の目的は、シーケンシャル形式の圧縮画像データをプ
レビュー等のために縮小して表示する場合の画像データ
の転送・復号時間を短縮することができる画像ファイル
検索システムを提供することにある。
【0017】ところで、表示手段に大まかな全体像また
は縮小画面が表示されたとき、希望する画像が見つかっ
た場合、または詳細な画像を見たい場合等に、同一画像
本来の鮮明な表示の要求が出るときがある。このとき
は、情報記憶媒体から本来の(大まかでなく、縮小され
ていない)圧縮画像データを再び呼出して、復号後、表
示させればよいことになる。しかし、この圧縮画像デー
タの再送を行なうと、またデータ転送・復号時間が必要
となる。本発明の第3の目的は同一の(一度表示された
画像の)圧縮画像データの再送時の転送・復号時間を短
縮することができる画像ファイル検索システムを提供す
ることにある。
【0018】次に、画像ファイル検索システムについて
考える。画像ファイル検索システムは大量の画像データ
を蓄えた情報記憶媒体内の画像データを次々に読みだし
て表示し、目的の画像を検索するシステムである。形態
としては、図11のようなネットワーク型と、通信網を
介さないで直接に情報記憶媒体より検索を行なうスタン
ドアロン型が考えられる。このスタンドアロン型は、通
信網の代りに内部バス等を使用していると考えればネッ
トワーク型と同等に考えることができる。一般的に、画
像ファイル検索システムの画像データはメモリー節約や
転送時間短縮のため画像圧縮を施すことが多い。しか
し、圧縮してあっても前記のように、1枚の画像が出る
までに転送時間と復号時間が掛かり、効率の良い検索が
できない。だが、画像検索においては、鮮明な画像を用
いて行う必要はなく、内容が確認できる程度の画像を次
々と本のページをめくるように表示させながら検索を行
い、必要な画像が表示されたときに鮮明に表示させると
効率良く作業できる。よって、本発明の第4の目的は、
画像をめくるスピード(次画像を表示するために要する
時間)を、表示される画像の鮮明さをコントロールする
ことにより可変にする手段を備え、簡便にしかも効率良
く操作できる画像ファイル検索システムを提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、少なくとも、シーケンシャル形式
の圧縮画像データを記憶するための記憶手段をファイル
サーバに備え、前記シーケンシャル形式の圧縮画像デー
タを伸長する復号手段と、該復号手段で伸長されたデー
タを表示する表示手段とをクライアント端末に備えた画
像ファイル検索システムにおいて、クライアント端末に
前記表示手段に表示する画像の大まかさの度合いを外部
から入力する入力手段を備えることができる。また、フ
ァイルサーバに、記憶手段に記憶された圧縮画像データ
を受け、入力手段により入力された大まかさの度合いに
基づいて圧縮画像データから予め定められたデータを削
除し、削除後のデータを復号手段に出力する圧縮画像デ
ータ符号削除手段を備えることができる。
【0020】また、クライアント端末に、表示手段に表
示する画像の縮小率を外部から入力する縮小率入力手段
と、復号手段で伸長されたデータを受け、該データを縮
小率入力手段により入力された縮小率に基づいて縮小し
て表示手段に出力する縮小手段とを備えることもでき
る。そして、圧縮画像データ符号削除手段は、縮小率入
力手段により入力された縮小率にも基づいて、予め定め
られたデータを削除することもできる。
【0021】さらに、クライアント端末に、復号手段に
より伸長されたデータを保持するための保持手段と、圧
縮画像データの残りのデータを出力するように圧縮画像
データ符号削除手段に指示を与える制御手段とを備える
こともできる。圧縮画像データ符号削除手段は、制御手
段により指示が与えられると、記憶手段に記憶された前
記圧縮画像データに基づいて、該データから既に保持手
段に保持されているデータを削除して削除後のデータを
前記復号手段に出力することもできる。制御手段の指示
により、圧縮画像データ符号削除手段から出力されて復
号手段により復号されたデータを受け、該データを保持
手段に保持されたデータとマージするデータ補完手段を
備えることもできる。
【0022】さらに、復号手段がデータ補完手段を兼ね
ることもできる。
【0023】さらに、記憶手段に記憶された圧縮画像デ
ータは可変長符号であり、圧縮画像データ符号削除手段
は、記憶手段に記憶された前記圧縮画像データである可
変長符号を受け、可変長符号を復号して周波数成分の係
数群を出力する可変長符号復号手段と、周波数成分の係
数群から大まかさの度合いに基づいて予め定められた周
波数成分の係数を削除する周波数成分削除手段と、周波
数成分削除手段により周波数成分の係数を削除された係
数群の可変長符号化をおこなう可変長符号化手段とを備
えることもできる。
【0024】さらに、記憶手段に記憶された圧縮画像デ
ータは可変長符号であり、圧縮画像データ符号削除手段
は、記憶手段に記憶された圧縮画像データである可変長
符号配列を受け、各可変長符号を復号して該可変長符号
が表している周波数成分の係数に対応する可変長符号の
配列における位置を出力する可変長符号復号手段と、周
波数成分の係数のうちの削除すべき係数を指定する制御
手段と、制御手段により指定された周波数成分に対応す
る可変長符号の位置を、可変長符号復号手段からの出力
に基づいて検出し、検出された位置の可変長符号を入力
された可変長符号から削除する可変長符号編集手段とを
備えることもできる。
【0025】
【作用】本発明の圧縮画像データ符号削除手段により、
情報記憶媒体から送出されるシーケンシャル形式の圧縮
画像データの任意の周波数成分を削除し、残った周波数
成分に相当する可変長符号を、再びシーケンシャル形式
の圧縮画像データとして送出する。これにより、情報記
憶媒体に蓄積されている圧縮画像データを変更すること
なく、伝送するデータ量を減らすことができ、データ転
送時間・画像復号時間を短縮することができる。この圧
縮画像データ符号削除手段から送出される圧縮画像デー
タは、単に高周波成分を削除しているのであれば、既存
のシーケンシャル形式の復号手段を何ら変更することな
く、プログレッシブ形式の初期段階と同じ、解像度が低
いおおまかな全体像を表す画像を高速に復元できる。
【0026】また、縮小画像が要求されているときは、
要求されている縮小率に応じて高周波成分の符号を削除
(縮小率が大きくなるほど、多くの成分の符号を削除)
し、上述同様に、残った周波数成分に相当する可変長符
号を、再びシーケンシャル形式の圧縮画像データとして
送出する。この圧縮画像データを復号し、縮小手段によ
り、画像データを縮小する。これらの手段によって、要
求された縮小画像を得ることができる。この場合も、大
まかな縮小画像を表示することができる程度の低周波成
分だけを残して、それ以外の高周波成分を削除すること
により、データ総量を減らすことができ、圧縮画像デー
タの転送時間・復号時間を短縮することができる。
【0027】一度表示された画像と同一の圧縮画像デー
タの再送時は、圧縮画像データ符号削除手段により、前
回圧縮画像データを転送した時に圧縮画像データ符号削
除手段により削除しなかった周波数成分を逆に削除して
やり、シーケンシャル形式の圧縮画像データとして転送
する。このとき前回、圧縮画像データ転送時にいっしょ
に送った復号に必要なパラメータ(図13の1301,
1302で参照する量子化テーブル,符号化テーブル
等)を、復号手段が再び使用することができるならば、
再送する圧縮画像データから更に復号に必要なパラメー
タを削除することができる。データ補完手段は、前回受
信した画像データおよびパラメータを記憶しておく。こ
のように、周波数成分の一部およびパラメータを削除さ
れたシーケンシャル形式の圧縮画像データを用いて、デ
ータ補完手段によって、記憶されている前回の画像デー
タおよびパラメータを用いて補完を施すことにより鮮明
な画像が得られる。これにより一度表示された圧縮画像
データの再送時にも、データ転送時間・画像復号時間を
短縮することができる。
【0028】画像ファイル検索システムにおいて、ファ
イルサーバ内の圧縮画像データを、クライアントで、次
または前の大まかな画像を表示するスピードを調整する
(画像の大まかさを指定する)ための削除情報入力手段
を設けることにより、画像検索の操作が簡便となり、効
率が良くなる。また画像を表示させるスピードを変えな
がら大まかな画像を表示させていくことは、本のページ
をめくりながら検索していく拾い読み(ブラウジング:
browsing)に似た感覚になり、利用者がすばやく画像検
索をしやすくなる。
【0029】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。
【0030】図2は圧縮画像データ符号削除部を備えた
本発明の第1の目的を達成するための本発明の第1の実
施例を示す、システム構成の一例である。同図におい
て、1は圧縮画像データ再生部、2は圧縮画像データ出
力部、3は圧縮画像データ符号削除部、4は伝送路、5
は復号部、6は表示部である。
【0031】まず、圧縮画像データを要求する圧縮画像
データ再生部1は、大まかに表示したい画像の圧縮画像
データ要求信号を、経路101を用いて、圧縮画像データ
出力部2に転送する。また、圧縮画像データ再生部1
は、復号に必要なパラメータ(量子化テーブル,符号化
テーブル等)の要否、圧縮画像データの符号削除の要
否、削除する周波数成分の情報(画像の大まかさに関す
る情報)等を含んだ制御信号をも、経路102を用いて、
圧縮画像データ符号削除部3に転送する。ここで削除す
る周波数成分の情報とは、任意の周波数成分を指定する
情報でも、削除する有効係数(周波数成分のうち“0”
でないもの)の割合を指定する情報などでもよい。削除
する周波数成分を、有効係数の割合で表すと、“0”で
ない高周波成分を多く含んだブロックにおいても有効係
数を多く残すことができ、画像の複雑さ、すなわち含有
する周波数の成分の多さに応じた表現が可能となる。
【0032】圧縮画像データ出力部2は、圧縮画像デー
タ要求信号に応じて圧縮画像データを経路100を用いて
圧縮画像データ符号削除部3に転送する。この圧縮画像
データ出力部2は、要求する圧縮画像データを、情報記
憶媒体から直接、または伝送路として通信手段を用いて
の情報記憶媒体からシーケンシャル形式の圧縮画像デー
タを出力する。
【0033】圧縮画像データ符号削除部3は、圧縮画像
データ要求部1からの制御信号に基づいて符号の一部削
除を行なう。符号削除後、符号を削除した圧縮画像デー
タを経路103を用いて、復号部5に転送する。
【0034】なお、圧縮画像データ再生部1と圧縮画像
データ出力部2または圧縮画像データ符号削除部3の間
の経路101、102、103は、同一の伝送路4を用いることが
できる。この伝送路4は、装置内部のバスによる転送で
もローカルエリアネットワーク(LAN)や公衆回線等
の通信手段を使用した転送でもよい。経路103は、符号
を削除した圧縮画像データを転送するときは、圧縮画像
データ出力部2から出力される圧縮画像データと比べて
データ総量が少なくなっている。このためデータ転送時
間を短縮することができる。特に伝送路4として通信手
段を用いて圧縮画像データを転送する場合には、通信手
段の転送速度が低いほど効果的である。
【0035】符号を一部削除された圧縮画像データは、
復号部5において画像データに復号され、経路104に出
力される。この復号部5においても、圧縮画像データの
符号データ総量が少なくなっているため、復号時間が短
縮される。特に復号部5がソフトウェアで実現されてい
るときは効果的である。
【0036】表示部6では、経路104から入力される画
像データを用いて画像の表示をおこなう。この表示され
る画像は、高周波成分が削除されていればぼんやりした
全体像を表示する。
【0037】もし、このシステムで、初めからシーケン
シャル形式の符号を削除されていない鮮明な画像の表示
を要求するときは、圧縮画像データ再生部1が圧縮画像
データ符号削除部3に発する制御信号において、圧縮画
像データ出力部2が出力する圧縮画像データの符号削除
をおこなわず、そのまま出力するように要求すればよ
い。
【0038】また、一度符号を一部削除した圧縮画像デ
ータを復号して表示後、同一の画像の鮮明な画像が欲し
いときは、復号部5で前回復号したときの復号に必要な
パラメータを記憶しておき、このパラメータを使用でき
るならば、圧縮画像データ再生部1が圧縮画像データ符
号削除部3に符号に必要なパラメータを削除させる制御
信号を発信後、圧縮画像データの再送要求を行えばよ
い。これにより、再送時の転送時間・復号時間を短縮す
ることができる。
【0039】図3は圧縮画像データ符号削除部および縮
小部を備えた本発明の第2の目的を達成するための本発
明の第2の実施例を示すシステム構成の一例である。同
図において、7は縮小部、8は切り換え部であり、他の
部分は図2の同一符号のものと同じである。図3では、
図2の復号部5と表示部6との間に縮小部7と切り換え
部8を設けることにより、縮小画像の表示を可能とさせ
る。1から6は次に述べる動作以外、図2と同様の動作
をする。
【0040】以下動作を説明する。圧縮画像データを要
求する圧縮画像データ再生部1は、圧縮画像データ符号
削除部3に送る制御信号の中の削除する周波数成分を指
定する情報を、縮小率に応じて決定する。この縮小率
は、任意に決めることができるが、縦横それぞれの縮小
率を、画像圧縮のときに画像を等分割したブロック(図
13(b)参照)のブロック中の縦横の画素数の約数に
すれば、削除する周波数成分の決定が容易になる。たと
えば、圧縮する画像を8×8のブロックで等分割して圧
縮したとする。8の約数は8、4、2であるから、縮小
率を縦横とも8分の1とすれば、削除する周波数成分は
64個の係数(周波数成分)のうちの63個とできる。
つまり、直流成分以外の成分を削除する周波数成分と一
意的に決めることができる。
【0041】復号部5によって復号した画像データ104
を、切り換え部8が経路105と経路106とを接続していれ
ば、縮小部7に転送する。もし、経路104と経路106とが
接続されていれば図2と同じシステム構成となる。
【0042】縮小部7では、周知の縮小方式のうち任意
の方式で縮小が可能である。たとえば、間引きによる縮
小でも、周囲の画素値の平均で代表させる縮小でもよ
い。ここで縮小された画像データを経路105、106を用い
て表示部6に転送する。
【0043】表示部6では経路106の入力により縮小画
像を表示できる。
【0044】もし、このシステムにおいて、初めからシ
ーケンシャル形式の符号が削除されていない鮮明な画像
を要求するときは、圧縮画像データ再生部1が圧縮画像
データ符号削除部3に発する制御信号により、圧縮画像
データ出力部2が出力する圧縮画像データの符号を削除
しないように要求する。この場合、切り換え部8が経路
104と経路106とを接続していれば、表示部6には縮小さ
れていない鮮明な画像が表示できる。
【0045】また、一度符号を削除した圧縮画像データ
の縮小画面を表示後、同一の画像の縮小されていない鮮
明な画像が欲しいときは、図2の第1の実施例の場合と
同様に、切り換え部8により経路104と経路106とを接続
させればよい。これにより、再送時の転送時間・復号時
間を短縮することができる。
【0046】図4は圧縮画像データ符号削除部および縮
小部およびデータ補完部を備えた本発明の第3の目的を
達成するための本発明の第3の実施例を示すシステム構
成の一例である。同図において、9はデータ補完部であ
り、他の部分は図3の同一符号のものと同じである。図
3の復号部5と切り換え部8との間にデータ補完部9を
配置することにより、画像データの補完を可能とする。
1から8は次に述べる動作以外、図3と同様の動作をす
るものとする。
【0047】次に動作を説明する。前提として、図4の
表示部6には、すでに一度、符号を削除した圧縮画像デ
ータを用いて大まかな全体像または縮小画面を表示して
おり、同一の画像の詳細なデータの表示要求が出ている
ものとする。この一度表示された画像を、補完するため
の画像データを転送することにより、本発明の第3の目
的である詳細な画像再送の転送・復号時間の短縮を実現
する。
【0048】圧縮画像データの表示を要求する圧縮画像
データ再生部1は、まず圧縮画像データの再送要求信号
を経路101を用いて圧縮画像データ出力部2に出す。ま
た、圧縮画像データ符号削除部3に送る、削除すべき周
波数成分を指定する制御情報(制御信号)は、前回転送
された周波数成分とする。また、復号部5が前回復号し
たときの復号に必要なパラメータを記憶しておき、この
パラメータを使用できるならば、復号に必要なパラメー
タを削除させる情報も制御信号に含める。
【0049】データ補完部9では、補完の元となる画像
データを、大まかな画像または縮小画像が表示されてい
る表示部6から取り込むか、または、前回復号したとき
の画像データをデータ補完部9に蓄えておくか、また
は、前回転送された圧縮画像データを再復号化して、画
像データをデータ補完部9に転送するなどして、準備し
ておく。
【0050】圧縮画像データ出力部2は、圧縮画像デー
タ再生側1の再送要求により、圧縮画像データを、経路
100を用いて圧縮画像データ符号削除部2に出力する。
【0051】圧縮画像データ符号削除部3では、制御信
号に基づいて符号の削除を行なう。このとき、もし削除
する周波数成分に直流成分が入っているときは、注意が
必要である。もし直流成分が削除されたならば、復号部
5において復号したときに、定められた数値範囲を超え
る可能性があるためである。そのため直流成分は、符号
削除の代りに、取りうる値の範囲の中間の値に相当する
符号に付けかえる。JPEGの場合はこの中間の値は
“0”になるため、“0”を表す符号に付け変えてやれ
ばよい。このように処理した符号をまたシーケンシャル
形式の圧縮画像データにして、経路103を用いて復号部
5に転送する。
【0052】復号部5では、補完データとなるシーケン
シャル形式の圧縮画像データ(再送要求により転送され
た画像データ)を復号後、経路104を用いて、データ補
完部9に転送を行なう。
【0053】データ補完部9は、予め用意してあった前
回転送された画像データ(元データ)と今回転送された
画像データ(補完データ)とを加算する。もし、圧縮画
像データの符号削除時に直流成分として数値範囲の中間
に相当する値を付加した場合は、それに相当する値をこ
こで減算をする必要がある。しかし、この中間の値は逆
直交変換や、表示系の変換により変わってしまう。この
場合、たとえば、YUV表示系で圧縮してあるJPEG
ファイルに“0”の中間値を補う処理を行った場合は、
逆直交変換から出力されるYの値から“128”減算す
ればよい。また逆直交変換の出力のYUV表示系からR
GB表示系に変換が行われているときは、R、G、Bそ
れぞれの値から“128”減算すればよい。この計算結
果である補完された画像データを、切り換え部8により
経路107と経路106とを接続して、表示部6に転送してや
る。
【0054】表示部6では、このデータ補完処理によ
り、詳細な画像を表示することができる。
【0055】これまでのシステム構成では復号部5は、
既存のものが使用でき、そのほかの既存の構成も大きな
変更なしにシステムを構成することが可能である。しか
しデータを補完することを目的としたとき、復号部を少
し変更することにより、次のような方式も考えられる。
【0056】図5は圧縮画像データ符号削除部および縮
小部および復号及びデータ補完部を備えた本発明の第3
の目的を達成するための本発明の第4の実施例を示すシ
ステム構成の一例である。同図において、10は復号及
び補完部である。図3の復号部5を復号及び補完部に置
き換えることにより、画像データの補完を可能とさせ
る。符号1から4と、6から8は次に述べる動作以外、
図4と同様の動作をする。
【0057】図5の表示部6には、すでに一度、符号を
削除した圧縮画像データを用いて大まかな全体像または
縮小画面を表示しており、さらに利用者により同一の画
像の詳細な表示の要求が出ていて、圧縮画像データ要求
信号、制御信号も図4と同様の信号がでているとする。
【0058】圧縮画像データ符号削除部3では、経路10
0から再送されてきた圧縮画像データの符号を図4同
様、削除する。ただし、前述の直流成分を削除するとき
の直流成分の範囲の中間値の補いは、行なわなくてもよ
い。もし行っても、前回に転送した直流成分があるた
め、復号及び補完部10によって無視するように動作さ
せる。このため、このときの直流成分の値は何であって
も構わない。そこで例えば0などの一番短い符号を与え
ておけばよい。ここで、処理された符号をまたシーケン
シャル形式の圧縮画像データにして、経路103を用いて
復号及び補完部10に転送する。
【0059】復号及び補完部10では、補完のための圧
縮画像データを、前回復号した符号を削除した圧縮画像
データをもとにして、復号・補完を行なう。補完した鮮
明な画像データを、切り換え部8で経路104と経路106を
接続することにより、表示部に転送する。
【0060】次に、図6と図7を用いて復号及び補完部
10を更に詳しく説明する。
【0061】図6および図7は、復号及び補完部10の
構成の一例である。11は符号復号部、12はデータ蓄
積部、13は逆量子化部、14は逆直交変換部、15は
切り換え部である。次に図6の動作を説明する。
【0062】同図において、経路103から、符号が削除
されて大まかな画像を表す圧縮画像データが入力された
ときは、符号復号部11で可変長符号を復号し、ブロッ
クごとの係数群を経路108に出力する。切り換え部15
は、経路108と経路110を接続し、係数群を逆量子化部1
3に入力させる。また、データ蓄積部12では、係数群
を補完用のデータ(元データ)として蓄積しておく。逆
量子化部13および逆直交変換部14は、係数群を、大
まかな画像を表す画像データに変換し、経路104に出力
する。
【0063】次に、一度大まかな画像を表す圧縮画像デ
ータを復号後、その大まかな画像の補完データである圧
縮画像データが、経路103から、送られてきたときの動
作を説明する。補完データ(シーケンシャル形式の圧縮
画像データ)が入力されたら、符号復号部11において
可変長符号を復号し、経路108に出力する。このとき、
切り換え部15は、経路109と経路110とを接続する。経
路108から入力される係数群をデータ蓄積部12におい
て、前回元データを復号した際の係数群と合わせて、1
つの係数群を作ることによって補完が行える。このとき
直流成分については、前回復号されたものを使用するこ
とができる。この補完した係数群を、経路109、110を経
て、逆量子化部13,逆直交変換部14に与え、逆量子
化,逆直交変換を行なうことにより鮮明な画像データ
を、経路104に出力することができる。
【0064】また、図6の復号及び補完部10では、図
7のように逆量子化部13とデータ蓄積部12が入れ替
わっていても何ら支障がない。
【0065】これらの図2から図7の実施例では静止画
像に限らず、同じデータ形式で圧縮をおこなう動画像に
も適用できる。動画像の圧縮データはそのデータ量の大
きさのため、鮮明で動きが滑らかな動画を転送するに
は、膨大な転送レートを必要とする。もし動画圧縮に直
交変換と量子化および可変長符号化を使用しているなら
ば、上述同様なシステム構成によって高周波成分を削除
することにより、鮮明さには欠けるが、動きは滑らかな
圧縮動画像を低い転送レートで送ることが出来る。
【0066】図8は本発明の圧縮画像データ符号削除部
3のより詳細な構成を示す第1の構成例である。16は
圧縮画像データ符号削除部制御部、17は識別子検索
部、18は可変長符号を復号する符号復号部、19は周
波数成分削除部、20は可変長符号化部、21はバッフ
ァ部である。
【0067】図8の識別子検索部17に入力するシーケ
ンシャル形式の圧縮画像データの形式は、直交変換、量
子化および可変長符号化について任意の既存の方式によ
る形式が使用できる。また送られてくる圧縮画像データ
の符号化テーブル部、量子化テーブル部、可変長符号部
等の先頭には、各々それらの部分であることを、一意的
に認識させることができる識別子が付加されているもの
とする。
【0068】圧縮画像データ符号削除部制御部16は、
経路102から入力される制御信号に基づいて、入力され
る圧縮画像データの任意の識別子のデータ部の分離・削
除、または圧縮画像データの素通しなどを指示する情報
である制御信号を、経路111を用いて出力し、また削除
する周波数成分を指示する情報を経路112を用いて出力
する。
【0069】識別子検索部17は、経路100から入力さ
れるシーケンシャル形式の圧縮画像データの識別子を検
索し、可変長符号化および可変長符号復号化に必要な情
報(符号化テーブル、符号化テーブル切り換え情報等)
を経路113に、量子化テーブル、符号化テーブル等の可
変長符号以外のすべてのデータを経路114に出力する。
また、経路111から入力される制御信号により、可変長
符号以外のデータから任意の識別子のデータ部を取り除
いたり、単に圧縮画像データを経路114に素通しさせる
ことも可能である。
【0070】符号復号部18は、経路113から入力され
た可変長符号を復号化し、図16(a)のようなブロッ
クごとの周波数成分の係数群とし、経路115に出力す
る。復号化は、たとえば、図20,図21のような符号
化テーブルを参照しながら行なうことができる。
【0071】周波数成分削除部19は、経路112から入
力される削除する周波数成分の情報と、経路115から入
力される係数群を照らしあわせて、係数群の一部を削除
する。たとえば、図16(b)のように、周波数成分の
うち斜線部分の成分を削除するという情報を与える。こ
のとき削除する周波数成分の情報は、係数群の有効係数
(“0”でない周波数成分)の量に応じて削除する係数
を決めることのできるような情報でもよい。例えば、有
効係数の5分の4を削除するとすると、有効係数が多い
ブロックは有効係数がほかのブロックに比べて多く残
り、そのブロックの複雑さに応じて表示することが出来
る。また、削除する周波数成分の情報の中に、直流成分
が含まれているとき、取りうる値の範囲の中間の値を、
直流成分のかわりにいれることができる。たとえば、J
PEGの場合は、上述のように、“0”に相当する符号
を与える。周波数成分削除部19において、図16
(b)の情報に基づき、図16(a)の係数群は図16
(c)のような係数群となって、経路116に出力され
る。
【0072】可変長符号化部20は、経路116から入力
される係数群を、図16(d)のようなスキャン順でス
キャンして、図20,図21のような符号化テーブルを
参照しながら図16(e)のような符号配列を得て、再
び可変長符号化し、その可変長符号を、経路117に出力
する。また、可変長符号化テーブルが情報源に依存する
とき、つまり係数を削除することによって可変長符号化
テーブルの変更が必要なとき、この可変長符号化部20
によって可変長符号化テーブルを作成することもでき
る。ここで使用された符号化テーブルも可変長符号とと
もに出力することができる。
【0073】バッファ部21では、経路114から入力さ
れる可変長符号以外のデータと、経路117から入力され
る可変長符号とを、シーケンシャル形式の圧縮画像デー
タに再構築する。再構築されたデータは、転送が可能に
なりしだい経路103に転送することができる。また、経
路114から入力されるデータが圧縮画像データの素通し
のときは、バッファ部21も、素通しして経路103に出
力できる。
【0074】図9は本発明の圧縮画像データ符号削除部
3を実現する第2の構成例である。同図において、22
は可変長符号を復号する符号復号部、23は可変長符号
編集部であり、他の部分は、図8の符号のものと同じで
ある。符号復号部22では後述のように図8の符号復号
部18と動作が異なるため別符号で区別している。
【0075】図9と上述の図8とで異なる点は、一旦可
変長復号したデータを適宜削除して再符号化するのでは
なく、ビット単位で連続している可変長符号のそれぞれ
の符号化データのビット位置のみを復号して、可変長符
号を直接編集する点にある。これは、可変長符号化テー
ブルが情報源に依存しないとき、または過度の符号編集
を必要としないときに使うことができる。特に、JPE
Gのベースラインシーケンシャル方式に有効な制御方式
である。
【0076】符号復号部22は、経路113から入力され
る図10(a)のような可変長符号を復号化に必要な情
報(図20,図21の符号化テーブル等)に基づき、図
10(b)のように復号し、可変長の1符号復号のたび
に、その符号が表しているデータ(周波数成分)と、そ
の可変長符号の位置を示すことができる符号長等のデー
タを経路119に出力する。
【0077】可変長符号編集部23は、経路112から入
力される図10(c)のような削除する周波数成分の情
報と、経路119から入力される係数群(図10(b))
を照らしあわせて、経路113から入力されるデータ(図
10(a))内の可変長符号の削除、付け替え、付加な
どの編集をおこなう。この編集の一例は後述する。編集
後の可変長符号(図10(d))を、経路117に出力す
る。
【0078】ここで符号化の具体例を詳述する。この例
では、直交変換、量子化後で可変長符号化前の入力係数
は、図17のごとく4×4のマトリックスにより表すこ
ととする。この入力係数例は、左上の係数に近いほど低
周波の係数を表し、一番左上の係数は直流成分と呼ば
れ、それ以外の15個の係数は交流成分と呼ばれる。
【0079】この例で使用する可変長符号化方法は、ハ
フマン符号化として知られているものである。ハフマン
符号化とは、出現確率が高いもの(係数)から順に短い
符号を割り当てることにより、効率的な符号化を行うも
のである。ハフマン符号化を行なうには、確率をもとに
作成した図20,図21のようなハフマン符号化テーブ
ルを使用する。このようなハフマン符号化テーブルを用
いたハフマン符号化の詳細については、たとえば、“イ
ンターフェース1991年12月号”(CQ出版社)の
p.168〜p.170を中心として記載されている。
この例では、直流成分と交流成分について別々のハフマ
ン符号化テーブルを設ける。また、この例では、ハフマ
ン符号化に係数を大きさでグループ化したときのグルー
プ番号を利用する(図19参照)。大きさのグループ化
とは、係数の絶対値の最少表現可能なビット数をその係
数のグループ番号とし、そのグループのなかのどの係数
かを限定するための付加ビットをグループ番号と同じビ
ット数で表わす。このブロックの係数の並べ方であるス
キャン方法は、図17(b)に示す係数スキャン順のよ
うにジグザグにスキャンするものとする。
【0080】具体的なハフマン符号化方法をより詳細に
図17に示す。ここで使用する図20,図21のハフマ
ンテーブルの例は、本来8×8のサイズのブロック用で
あるが、ここでは簡易に説明するために4×4のブロッ
クに使用するものとする。直流成分は前ブロックの直流
成分との差分について、グループ番号をハフマン符号化
し、付加ビットをつけるものとする。また交流成分は、
スキャン中に非0係数が出現するまでの0の個数(ラン
レングス)と、非0係数のグループ番号をひとまとめに
したハフマン符号化を使用し、そのハフマン符号に付加
ビットをつけるものとする。この付加ビットの長さは、
グループ番号と同じビット長とする。そして、ある非0
係数よりあとのスキャン内に非0係数がないときは、こ
のブロックの符号の終わりを示すEOB(End Of Bloc
k)に相当する符号を付けるとする。このハフマン符号化
は、ブロックサイズが8×8であること以外は、国際標
準であるJPEGのベースラインシーケンシャルのハフ
マン符号化と、ほぼ同様である。
【0081】図17(a)のような入力係数例を、図1
7(b)のような係数スキャン順でスキャン後、図17
(c)のようなハフマン符号化例のように符号が割り当
てられる。このハフマン符号化例を順を追って説明す
る。
【0082】一番初めにスキャンする係数は直流成分で
ある。前ブロックの直流成分が10であったとすると、今
回の直流成分は16のため、今回符号化する係数は16-10=6
となる。この6の大きさは3ビットで表現できるのでグ
ループ番号は3となり(図19参照)、それに対応する
ハフマン符号は100とする(図20参照)。このと
き、たとえばJPEGの勧告にのっとって、付加ビット
を110とする。この直流成分は、たとえ差分値が0で
あっても符号をつける。この係数以降の係数は、すべて
交流成分である。2番目に符号化される係数は、5であ
る。この係数は、交流成分のスキャン内では、0が一つ
もないうちに表れた有効係数のためランレングスは0と
なり、大きさのグループ番号は3となる(図19参
照)。このランレングスとグループ番号に対応するハフ
マン符号は100とする(図21参照)。また、このと
き付加ビットは101となる。以後、交流成分のランレ
ングスとグループ番号のペアに対して図20,図21の
ハフマンテーブルを参照した結果がハフマン符号化例に
示してある。すなわち、ランレングス=1でグループ番
号2に対しては符号11011、ランレングス=0でグ
ループ番号1に対しては符号00、またランレングス=
1でグループ番号1に対しては符号1100が対応して
いる。以後、交流成分を同様に符号化していき、最後に
ある有効係数からあとに有効係数が表れなくなったとき
EOBに相当する符号を付加する。これらの符号を並べ
たものが図17(d)の入力符号配列であり、この配列
が圧縮画像データ出力部2で生成されて、シーケンシャ
ル形式の圧縮画像データ符号削除部3に入力される。
【0083】ここで符号編集について詳細に説明する。
図9の符号復号部22は、この符号配列を復号したとき
に、復号したハフマン符号および付加ビットの位置を特
定するための情報と、ランレングスとを可変長符号編集
部23に出力する。ここで位置を特定するための情報と
は、例えば、復号によって得られるその符号に割当てら
れたグループ番号と復号された符号の符号長とすること
ができる。グループ番号は、前記したように、付加ビッ
トの長さを示す。予め復号を始める符号の先頭の位置を
示すポインタのような情報を用意しておけばグループ番
号と付加ビットの長さより符号および付加ビットの位置
を特定することができる。可変長符号編集部23ではそ
の位置情報などと削除すべき周波数成分の情報(図10
(c))とにより可変長符号の編集を行なう。
【0084】もし図10(c)のような削除すべき周波
数成分の情報例が入力されたとき、斜線の係数を削除す
るとする。つまり情報例図10(c)は入力係数例図1
0(b)の−7よりあとの係数を削除することを示す。
よって入力符号配列図10(a)の−7に相当するハフ
マン符号の付加ビットの後ろをポインタ29で指し、E
OBのハフマン符号の前をポインタ30で指すようにし
て(図10(a’))、この間の符号を削除することに
より求める出力符号配列図10(d)が求められる。こ
れらのポインタ29,30は、位置を示す情報から容易
に作りだすことができる。
【0085】また削除すべき周波数成分の情報列図10
(f)が入力されたときは、スキャン内に削除する係数
としない係数が混在している(図10(e)のスキャン
順24において、特定係数までにスキャンされた係数は
削除せず、前記特定係数以降にスキャンされた係数は削
除するというように分けられない)ので、削除すること
によりランレングスが変化する。このため、ランレング
スが変わるハフマン符号の付け替えが必要となる。入力
符号配列図10(g)のポインタ33で指す位置とポイ
ンタ34で指す位置との間は、削除すべき係数に対応す
る符号のため削除する。ポインタ34で指す位置とポイ
ンタ35で指す位置との間のハフマン符号は、前の係数
で削除が行なわれたのでハフマン符号の付け替えが必要
となる。この例ではランレングス0・グループ番号1の
ハフマン符号00を、ランレングス2・グループ番号1
のハフマン符号11100に付け替える。そしてポイン
タ36で指す位置とポインタ37で指す位置との間は、
削除する係数に対応する符号なので削除する。よってこ
の場合の出力は、出力符号配列図10(h)のようにな
る。
【0086】直流成分を削除するときは、直流成分のハ
フマン符号と付加ビットを削除し、代りに差分値0のハ
フマン符号に付け変えればよい。また、直流成分に取り
うる値の範囲の中間の値を補うときは、差分を取る一番
最初のブロックの直流成分を、その中間の値に相当する
ハフマン符号と付加ビットを補ってやり、ほかのブロッ
クには差分値0のハフマン符号を補えばよい。このよう
な符号編集を、組み合わせて編集することによりどのよ
うな符号削除も可能となる。
【0087】以上のような符号編集を組み合わせること
により、いかなる編集もでき、再符号化することなく圧
縮画像データ符号削除部が実現でき、装置の単純化・処
理の高速化が図れる。また、ここではJPEGに準拠し
たハフマン符号を例にとり説明したが、ハフマン符号の
ように非符号化対象と符号が1対1で対応しているブロ
ック符号でも同様に編集を行うことができる。またJP
EG方式の場合、実際には8×8のブロックであるのが
一般的なので、削除されるデータ量もこの例よりも多く
なる。
【0088】図1は本発明の第4の目的を達成するため
の本発明の第5の実施例を示す、画像ファイル検索シス
テムの一例である。同図において、45はブラウジング
用圧縮画像データの流れる経路、46は圧縮画像データ
符号削除部制御信号の流れる経路、47は削除情報入力
部であり、他の部分は図11又は図2、図3、図4、図
5の同一符号のものと同じである。同図ではファイルサ
ーバ39とクライアント42を通信網41で接続したク
ライアントサーバシステムで、画像ファイル検索システ
ムを構成している。しかし通信網41を、内部バス等に
置き換えて考ればスタンドアロン型の画像ファイル検索
システムとも考えることができる。いずれの場合も本発
明の本質から外れるものではないので、ここでは図1の
クライアントサーバシステムによる画像ファイル検索シ
ステムを例に説明する。なお、ぺらぺらと手めくりして
拾い読みする意味としてブラウジングということばを使
用する。
【0089】まずクライアント42は、あらかじめファ
イルサーバ39内の情報記憶媒体40の中にある圧縮画
像データの検索情報を得て、それにより検索する範囲を
決める。圧縮画像データの検索情報はファイル名、ファ
イルヘッダ情報、あるいは他の検索情報格納用ファイル
内の情報として得られ、もし希望する画像の内容が分か
っているのならば、それによりある程度、候補をしぼり
込むことができる。範囲を決めた後、それらの表示順を
決める。これはアルファベット順でも、任意に指定する
ことでもよい。この順番にそって順に表示させて検索し
ていく。
【0090】検索範囲と順番が決まったクライアント4
2は、表示する画像を要求する圧縮画像データ要求信号
を、経路43を介してファイルサーバ39に出力する。
これと同時にクライアント42の削除情報入力部47か
ら、圧縮画像データ符号削除部3に、圧縮画像データ符
号削除制御信号を、経路46を介して出力する。圧縮画
像データ符号削除制御信号には復号に必要なパラメータ
の要否、圧縮画像データの符号削除の要否、削除する周
波数成分の情報などが含まれる。削除情報入力部47に
ついては後述する。ファイルサーバ39は、この圧縮画
像データ要求信号に応じて圧縮画像データを経路44を
介して圧縮画像データ符号削除部3に出力する。圧縮画
像データ符号削除部3では、圧縮画像データ符号削除部
制御信号に従って圧縮画像データのデータ量を減らし、
ブラウジング用圧縮画像データとして、経路45を介し
てクライアント42の圧縮画像データ再生部1に出力す
る。圧縮画像データ再生部1では、このブラウジング用
圧縮画像データを伸長して表示させる。利用者は、ブラ
ウジング用の画像を見ながら削除情報入力部47を操作
して検索をする。
【0091】ここで、削除情報入力部47は、画像を次
々と表示させていくスピード(表示する画像の大まかさ
の度合い)を利用者に指定されて入力するユーザインタ
ーフェースである。図12に、この一例としてのスロッ
トルレバー式インターフェースを示す。同図において4
8はスロットルレバー、49,50,51,52,53
はスロットルレバー48の位置を示すものである。この
スロットレバー48は機械的なものであっても、マウス
等のポインティングデバイスまたはキーボード等で操作
する画面上の仮想的なものであっても構わない。このス
ロットルレバー式インターフェースはVTRのジョグシ
ャトルと類似する点がある。しかしジョグシャトルは早
送り又は逆送りを行うためにフレームを間引くことによ
って、表示させるスピードをコントロールするインター
フェースなのに対して、このスロットルレバー式インタ
ーフェースは圧縮画像データのデータ量を変化させて、
表示の鮮明さをコントロールすることによって表示を早
くするインターフェースである点が違う。
【0092】図12のスロットルレバー48では、位置
51では鮮明な圧縮画像データを再生させて停止する。
位置50ではあらかじめ決めた画像検索の順番に従って
順に高画質な画像を表示する。位置53ではその逆に、
逆順に高画質な画像を表示していく。つまり、圧縮画像
データ要求信号を出したときに、圧縮画像データ符号削
除部制御信号で符号を削除を行わないことを指定する。
この位置50と位置53では、スロットルレバー48を
放したときに自然にスロットルレバー48が位置51に
もどり、表示している最中の高画質な画像を表示して停
止する。なお、放すという意味は、例えば、機械的なス
ロットルレバーであれば文字通り手を放すことであり、
画面上の仮想的なスロットルレバーの場合は、マウス等
のボタンを放すことである。
【0093】また位置49では、低画質の画像をあらか
じめ決めた順番に従って順に表示させていく。位置52
ではその逆に、逆順に低画質な画像を表示していく。つ
まり、圧縮画像データ要求信号を出したときに、圧縮画
像データ符号削除部制御信号で符号の削除する周波数成
分を指定する。このとき、符号の削除する周波数成分の
決め方はスロットルレバー48の位置によってあらかじ
め定めたテーブルを参照してもよいし、ファジィ制御の
ように画像の特徴の違いに対応して削除すべき量の制御
情報を生成する方法で決めてもよい。圧縮画像データ再
生部1でブラウジング用圧縮画像データを伸長して表示
している間に、ファイルサーバ39では次のブラウジン
グ用圧縮画像データの準備をすることによりスムーズな
ブラウジングが出来る。この位置49と位置52では、
スロットルレバー48を放したときに自然にスロットル
レバー48が位置51にもどり、表示している最中の低
画質な画像を鮮明な画像に表示して停止する。もしこの
時、圧縮画像データ再生部1に補完部9または、復号及
び補完部10が備わっているのならば、表示している最
中の低画質な画像と同一画像の圧縮画像データ要求信号
を出して、圧縮画像データ符号削除部制御信号で補完デ
ータとなるように指定すると高速に鮮明な画像を表示す
ることが出来る。それらの手段がないときは、同一画像
の圧縮画像データ要求信号を出して、圧縮画像データ符
号削除部制御信号で符号を削除を行わないことを指定す
ることにより鮮明な画像を表示することが出来る。ま
た、この例では低画質早送りと低画質逆送りは、それぞ
れ2段階であるが、1段階であってもまた逆に、これら
をさらに多段階に分けて、削除する周波数成分の量をさ
まざまに変えてやることにより、それぞれの位置によっ
てスピードの違うブラウジングが可能となる。このとき
に、同じ画像にたいしては、スロットルレバー48の位
置が位置51から離れるほど符号の削除量が現在の位置
の削除量以上になることを特徴としている。
【0094】以上、静止画像を検索する画像ファイル検
索システムについて説明したが、本発明を動画像に適用
し、大まかで滑らかな動きを伝えることもできる。
【0095】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の圧縮画像デ
ータ符号削除方式および手段を用いることにより、既存
の装置の大きく変更することなく、シーケンシャルの形
式の圧縮画像データの符号量を軽減し、データ転送時
間、圧縮画像復号時間を短縮することによって作業効率
を上げることが出来る。
【0096】また動画像に適用したときは、データ量を
減らすため、低い転送レートで大まかでなめらかな動き
を伝えることが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮画像データ符号削除部を用いた画
像ファイル検索システムの一例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例である大まかな画像を表
示できるシステムを示す構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例である縮小画像を表示で
きるシステムを示す構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例である第1の画像データ
の補完ができるシステムを示す構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例である第2の画像データ
の補完ができるシステムを示す構成図である。
【図6】本発明の第1のデータ補完ができる復号部を示
す構成図である。
【図7】本発明の第2のデータ補完ができる復号部を示
す構成図である
【図8】本発明の圧縮画像データから任意の周波数成分
を削除できる第1の圧縮画像データ符号削除部を示す構
成図である。
【図9】本発明の圧縮画像データから任意の周波数成分
を削除できる第2の圧縮画像データ符号削除部を示す構
成図である。
【図10】本発明の可変長符号編集部の機能を説明する
ための図である。
【図11】従来の画像ファイル検索システムの一例を示
す図である。
【図12】本発明の削除情報入力部のスロットルレバー
式インターフェースの一例を示す図である。
【図13】画像データの符号化および復号化方式を示す
図である。
【図14】シーケンシャル方式を説明するための図であ
る。
【図15】プログレッシブ方式を説明するための図であ
る。
【図16】周波数成分削除部の機能を説明するための図
である。
【図17】符号化の具体例を説明するための図である。
【図18】画像データの分割を説明する図である。
【図19】DC係数の差分値およびAC係数のグループ
化を示す図である。
【図20】差分DC係数のハフマン符号化テーブルの一
例を示す図である。
【図21】AC係数のハフマン符号化テーブルの一例を
示す図である。
【符号の説明】
1…圧縮画像データ再生部、2…圧縮画像データ出力
部、3…圧縮画像データ符号削除部、4…伝送路、5…
復号部、6…表示部、7…縮小部、8…切り換え部、9
…データ補完部、10…復号及び補完部、11…符号復
号部、12…データ蓄積部、13…逆量子化部、14…
逆直行変換部、15…切り換え部、16…圧縮画像デー
タ符号削除部制御部、17…識別子検索部、18…符号
復号部、19…周波数成分削除部、20…可変長符号化
部、21…バッファ部、22…符号復号部、23…可変
長符号編集部、29,30,33,34,35,36,
37…ポインタ、39…ファイルサーバ、40…情報記
憶媒体、41…通信網、42…クライアント、43,4
5,46…データの流れの経路、47…削除情報入力
部、48…スロットルレバー、49,50,51,5
2,53…スロットルレバーの位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小檜山 智久 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 山田 剛裕 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 中田 順二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 山岸 正巳 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 河原 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 冨田 民則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、シーケンシャル形式の圧縮画
    像データを記憶するための記憶手段と、前記シーケンシ
    ャル形式の圧縮画像データを伸長する復号手段と、前記
    復号手段で伸長されたデータを表示する表示手段とを備
    えた圧縮画像表示装置において、 前記表示手段に表示する画像の大まかさの度合いを、外
    部から入力する入力手段と、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データを受け、
    前記入力手段により入力された大まかさの度合いに基づ
    いて、前記圧縮画像データから予め定められたデータを
    削除し、削除後のデータを前記復号手段に出力する圧縮
    画像データ符号削除手段と、 を備えることを特徴とする圧縮画像表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記表示手段に表示する画像の縮小率を、外部から入力
    する縮小率入力手段と、 前記復号手段で伸長されたデータを受け、該データを前
    記縮小率入力手段により入力された縮小率に基づいて縮
    小して、前記表示手段に出力する縮小手段とを備え、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、前記縮小率入力手
    段により入力された縮小率にも基づいて、予め定められ
    たデータを削除することを特徴とする圧縮画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記復号手段により伸長されたデータを保持するための
    保持手段と、 前記圧縮画像データの残りのデータを出力するように前
    記圧縮画像データ符号削除手段に指示を与える制御手段
    とを備え、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、前記制御手段によ
    り指示が与えられると、前記記憶手段に記憶された前記
    圧縮画像データに基づいて、該データから既に前記保持
    手段に保持されているデータを削除して、削除後のデー
    タを前記復号手段に出力し、 前記制御手段の指示により前記圧縮画像データ符号削除
    手段から出力されて前記復号手段により復号されたデー
    タを受け、該データを前記保持手段に保持されたデータ
    とマージするデータ補完手段を備えることを特徴とする
    圧縮画像表示装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記復号手段が前記デ
    ータ補完手段を兼ねることを特徴とする圧縮画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データは、可変
    長符号であり、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データである可
    変長符号を受け、可変長符号を復号して周波数成分の係
    数群を出力する可変長符号復号手段と、 前記周波数成分の係数群から前記大まかさの度合いに基
    づいて予め定められた周波数成分の係数を削除する周波
    数成分削除手段と、 前記周波数成分削除手段により周波数成分の係数を削除
    された係数群の可変長符号化をおこなう可変長符号化手
    段とを備えることを特徴とする圧縮画像表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データは、可変
    長符号であり、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データである可
    変長符号配列を受け、各可変長符号を復号して、該可変
    長符号が表している周波数成分の係数に対応する該可変
    長符号の配列における位置を出力する可変長符号復号手
    段と、 前記周波数成分の係数のうちの削除すべき係数を指定す
    る制御手段と、 前記制御手段により指定された周波数成分に対応する可
    変長符号の位置を、前記可変長符号復号手段からの出力
    に基づいて検出し、検出された位置の可変長符号を入力
    された可変長符号から削除する可変長符号編集手段とを
    備えることを特徴とする圧縮画像表示装置。
  7. 【請求項7】少なくとも、シーケンシャル形式の圧縮画
    像データを記憶するための記憶手段をファイルサーバに
    備え、前記シーケンシャル形式の圧縮画像データを伸長
    する復号手段と、前記復号手段で伸長されたデータを表
    示する表示手段とをクライアント端末に備えた画像ファ
    イル検索システムにおいて、 前記クライアント端末に、前記表示手段に表示する画像
    の大まかさの度合いを、外部から入力する入力手段を備
    え、 前記ファイルサーバに、前記記憶手段に記憶された前記
    圧縮画像データを受け、前記入力手段により入力された
    大まかさの度合いに基づいて、前記圧縮画像データから
    予め定められたデータを削除し、削除後のデータを前記
    復号手段に出力する圧縮画像データ符号削除手段を備え
    ることを特徴とする画像ファイル検索システム。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記クライアント端末
    に、 前記表示手段に表示する画像の縮小率を、外部から入力
    する縮小率入力手段と、 前記復号手段で伸長されたデータを受け、該データを前
    記縮小率入力手段により入力された縮小率に基づいて縮
    小して、前記表示手段に出力する縮小手段とを備え、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、前記縮小率入力手
    段により入力された縮小率にも基づいて、予め定められ
    たデータを削除することを特徴とする画像ファイル検索
    システム。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記クライアント端末
    に、 前記復号手段により伸長されたデータを保持するための
    保持手段と、 前記圧縮画像データの残りのデータを出力するように前
    記圧縮画像データ符号削除手段に指示を与える制御手段
    とを備え、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、前記制御手段によ
    り指示が与えられると、前記記憶手段に記憶された前記
    圧縮画像データに基づいて、該データから既に前記保持
    手段に保持されているデータを削除して、削除後のデー
    タを前記復号手段に出力し、 前記制御手段の指示により前記圧縮画像データ符号削除
    手段から出力されて前記復号手段により復号されたデー
    タを受け、該データを前記保持手段に保持されたデータ
    とマージするデータ補完手段を備えることを特徴とする
    画像ファイル検索システム。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記復号手段が前記
    データ補完手段を兼ねることを特徴とする画像ファイル
    検索システム。
  11. 【請求項11】請求項7において、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データは、可変
    長符号であり、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データである可
    変長符号を受け、可変長符号を復号して周波数成分の係
    数群を出力する可変長符号復号手段と、 前記周波数成分の係数群から前記大まかさの度合いに基
    づいて予め定められた周波数成分の係数を削除する周波
    数成分削除手段と、 前記周波数成分削除手段により周波数成分の係数を削除
    された係数群の可変長符号化をおこなう可変長符号化手
    段とを備えることを特徴とする画像ファイル検索システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項7において、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データは、可変
    長符号であり、 前記圧縮画像データ符号削除手段は、 前記記憶手段に記憶された前記圧縮画像データである可
    変長符号配列を受け、各可変長符号を復号して、該可変
    長符号が表している周波数成分の係数に対応する可変長
    符号の配列における位置を出力する可変長符号復号手段
    と、 前記周波数成分の係数のうちの削除すべき係数を指定す
    る制御手段と、 前記制御手段により指定された周波数成分に対応する可
    変長符号の位置を、前記可変長符号復号手段からの出力
    に基づいて検出し、検出された位置の可変長符号を入力
    された可変長符号から削除する可変長符号編集手段とを
    備えることを特徴とする画像ファイル検索システム。
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