JPH06309353A - 言語解析装置及び機械翻訳装置 - Google Patents

言語解析装置及び機械翻訳装置

Info

Publication number
JPH06309353A
JPH06309353A JP5123364A JP12336493A JPH06309353A JP H06309353 A JPH06309353 A JP H06309353A JP 5123364 A JP5123364 A JP 5123364A JP 12336493 A JP12336493 A JP 12336493A JP H06309353 A JPH06309353 A JP H06309353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sentence
predicate
input
unit
tense
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5123364A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Narita
真澄 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP5123364A priority Critical patent/JPH06309353A/ja
Publication of JPH06309353A publication Critical patent/JPH06309353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力文の時制属性を正確に決定することがで
き、また、決定された時制属性を所望の目的言語に反映
させることができるような言語解析装置及び機械翻訳装
置を提供する。 【構成】 入力部1は自然言語文を入力するためのもの
であり、該入力部により入力された自然言語文は、文を
解析するのに必要な知識情報を収容した解析辞書部4を
用いて、解析部3により解析処理の実行を行なう。表示
部5は前記解析部3による解析処理の結果を表示する。
編集制御部2は、前記各構成要素を制御するとともに前
記表示部5で表示された内容の編集処理を行なう。前記
解析部3は原文に含まれる述語と述語に後続する補助述
語、述語または補助述語の語尾形式、述語を修飾する
「時」を表す文要素、あるいは「時」を表す文要素の作
用によって入力文の時制属性を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、言語解析装置及び機械翻訳装置
に関し、より詳細には、入力文の時制属性を正確に決定
することができ、また、決定された時制属性を所望の目
的言語に反映させることができるようにした言語解析装
置及び機械翻訳装置に関する。
【0002】
【従来技術】本発明に係る従来技術を記載した公知文献
としては、例えば特開平4−75167号公報の「自
然言語自動翻訳装置」、特開平1−111275号公
報の「機械翻訳機」、特開平4−117557号公報
の「自然言語自然翻訳方式」、特開平4−11755
8号公報の「自然言語自然翻訳方式」、特開平4−1
17559号公報の「自然言語自然翻訳方式」、特開
平4−119467号公報の「自然言語自然翻訳方法」
がある。以上の〜のものは、入力文の時制属性を決
定する方法に関連するものである。
【0003】前記の特開平4−75167号公報のも
のは、原言語の出典種別ごとに、原言語の時制表現と目
的言語の時制表現との基本的な対応を示す時制変換ルー
ルが時制変換ルールメモリに記憶され、入力された原言
語の出典情報が入力されると、その出典情報に応じて使
用する時制変換ルールが選択されるものである。また、
前記の特開平1−111275号公報のものは、出力
された訳文の時制の変更を指示すると、時制変更部が時
制に関する文法を表すデータを参照することによって変
更が指示される以前の時制から他の時制へ文の時制の変
更を行なう。この場合、文法記憶部に格納されている時
制データを順番に参照するものである。また前記の特
開平4−117557号公報のものは、たとえば、「A
社はB装置を開発、8月に発売する」といった入力文が
入ってきた場合には、前側の述語「開発」の時制および
その意味分類と後側の述語「発売する」の時制およびそ
の意味分類を基にして、予め用意している前側述語と後
側述語の組合せによる時制判定テーブルを参照すること
により、前側の述語の時制属性を決定するものである。
【0004】また前記の特開平4−117558号公
報のものは、原言語の述語の形式とその述語に含まれる
動詞の分類または表記とに対応した好ましい時制属性を
時制調整テーブルに用意しておき、これを参照すること
により、原言語の述語のニュアンスに最も適した時制属
性を決定するものである。さらに、前記の特開平4−
117559号公報のものは、原言語に含まれている述
語と、その述語を修飾する「時」の文要素と、その述語
の形式とを求め、この求めた時の文要素および述語形式
の組合せを時制調整テーブルから検索してその述語に対
する時制属性を決定するものである。さらに前記の特
開平4−119467号公報のものは、入力文の時制判
定結果を蓄積するバッファを用意し、直前までの文の時
制判定結果を参照しながら、着目している文の訳出すべ
き時制を決定するものである。
【0005】前記〜に記載の方法では、入力文の時
制属性を決定する際に用いる情報として、(1)述語の
形式(ル形かタ形かの区別)、(2)述語の意味分類、
(3)述語の表記そのもの、あるいは、(4)述語を修
飾する「時」の文要素が挙げられている。しかし、述語
の表記そのものを用いるという方法は全ての述語に対し
て時制調整テーブルを用意しなければならないことにな
り、大変な作業が要求される。また、述語を修飾する
「時」の文要素が1文中に複数個存在した場合にどのよ
うにして時制を調整すればよいかという問題には対処し
ていない。
【0006】また、入力文が主節と従属節からなる複文
である場合に、どのようにして従属節の時制を決めるか
に関しては、前記の特開平4−117557号公報で
提案されたものがあるが、これは主節および従属節に含
まれる述語の時制と意味分類に着目しているのみであ
る。この手法によると、「加藤君はこのコースを取って
いる時に、ほとんど外出しなかった」という日本語文で
の従属節の時制と「加藤君はこのコースを取っていたの
で、ほとんど外出しなかった」という日本語文での従属
節の時制は同一にはならないことが予測される。しか
し、実際には、双方の従属節とも同一の時制を有してい
る。これは、接続表現が持つ制約によって説明される。
接続助詞「ので」は、いわゆる英語で言うところの〈時
制の一致〉を要求する表現形式なので、主節の述語が過
去時制であれば従属節の述語にも過去時制を要求する。
ところが、接続表現「時に」は、「ている」形でも「て
いた」形でも許可し、主節の時制と「同時」の解釈を要
求するからである。従って、従属節の時制を正しく決定
するためには、こういった接続表現の持つ制約も考慮に
入れる必要がある。さらに、前記の特開平4−117
557号公報の場合には、従属節が主節の前側に生起す
ることを暗黙の前提としているので、英語文のように従
属節が主節よりも後に生起することがある言語はうまく
取り扱えないという欠点がある。
【0007】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みなされたも
ので、入力文の時制属性を正確に決定することができ、
また、決定された時制属性を所望の目的言語に反映させ
ることができるような言語解析装置及び機械翻訳装置を
提供することを目的としたものである。
【0008】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
自然言語文を入力するための入力部と、該入力部から入
力された文を解析するのに必要な知識情報を収容した解
析辞書部と、該解析辞書部の内容を用いて前記入力され
た自然言語文の解析処理を実行する解析部と、解析処理
の結果を表示する表示部と、前記各構成要素を制御する
とともに前記表示部で表示された内容の編集処理を行な
う編集制御部とを備えた言語解析装置において、前記解
析部は原文に含まれる述語と述語に後続する補助述語、
述語または補助述語の語尾形式、述語を修飾する「時」
を表す文要素、あるいは「時」を表す文要素の作用域に
よって入力文の時制属性を決定すること、更には、
(2)前記解析部は、入力文に含まれる述語の時点素性
と述語に後続する補助述語あるいは述語を修飾する
「時」を表す文要素が課す時点制約を用いて入力文の時
制属性を決定すること、更には、(3)前記(2)にお
いて、前記解析部は、入力文中に「時」を表す文要素が
複数個存在する場合には、最も広い作用域を持つ文要素
を認定し、該文要素が課す時点制約を用いて入力文の時
制属性を決定すること、更には、(4)前記(1)にお
いて、前記解析部は、入力文が主節および従属節からな
る複文である場合には、接続表現のもつ時制制約を基に
して従属節の時制属性を調整すること、或いは、(5)
自然言語文を入力するための入力部と、該入力部から入
力された翻訳対象となる原文を記憶する原文記憶部と、
翻訳処理に使用する知識情報を収容した翻訳辞書部と、
該翻訳辞書部の内容を用いて前記入力された原文の翻訳
処理を実行する翻訳部と、翻訳処理の結果得られた訳文
を記憶する訳文記憶部と、前記原文および訳文を表示す
る表示部と、前記各構成要素を制御するとともに、前記
表示部で表示された原文または訳文の編集処理を行なう
編集制御部とを備えた機械翻訳装置において、前記翻訳
部は原文の時制属性を決定し、決定した時制属性を訳文
に反映させることを特徴とするものである。以下、本発
明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明による言語解析装置の一実
施例を説明するための構成図である。図中、1は入力
部、2は編集制御部、3は解析部、4は解析辞書部、4
aは文法規則、4bは単語辞書、5は表示部である。入
力部1は自然言語文を入力するためのものであり、該入
力部により入力された自然言語文は、文を解析するのに
必要な知識情報を収容した解析辞書部4を用いて、解析
部3により解析処理の実行を行なう。表示部5は前記解
析部3による解析処理の結果を表示する。編集制御部2
は、前記各構成要素を制御するとともに前記表示部5で
表示された内容の編集処理を行なう。前記解析部3は原
文に含まれる述語と述語に後続する補助述語、述語また
は補助述語の語尾形式、述語を修飾する「時」を表す文
要素、あるいは「時」を表す文要素の作用域によって入
力文の時制属性を決定する。
【0010】図2は、図1における解析部の処理を説明
するためのフローチャートである。以下、各ステップに
従って説明する。まず、入力文を受けつけると(step1
1)、解析部3では入力文の形態素解析を行なう(step
12)。形態素解析では、単語辞書4bを用いて入力文
から形態素を抽出し、抽出された形態素がどのように結
合して語を形成しているかを解析する。この解析結果
は、次の構文解析処理(step13)に渡される。構文解
析では、前記形態素解析によって得られた品詞情報など
を基に、文法規則4a中の構文解析規則を用いて入力文
の構文構造を決定する。次に、入力文中から述語、およ
び述語に後続する補助述語、述語を修飾する「時」を表
す文要素を抽出して時制属性決定処理を行ない(step1
4)、入力文に対する解析結果として、先に得られた構
文構造とともに出力する(step15)。
【0011】図3は、図2におけるstep14の時制属性
決定処理のフローチャートである。以下、各ステップに
従って順に説明する。まず、入力文中から述語を抽出
し、単語辞書4bから当該の述語の時点素性を取り出
し、時制属性メモリに格納する(step21)。述語に付
与する時点素性の分類例を図4に示す。次に、入力文中
に「時」を表す文要素が存在するかどうかを調べる(st
ep22)。当該の文要素が2個以上存在する場合には、
最大の作用域を持つ文要素を特定する処理(step24)
を、図5に示すような作用域テーブルを参照して行なっ
た後、その文要素の持つ時点制約により先に格納されて
いる述語の持つ時点素性の変換を行ない(step25)、
メモリ内容を更新する。
【0012】なお、図5において、PRN1,PRR1,
UN1,PUR1は、「時」を表す文要素の分類番号を
示している。”R”が付与されている要素は動作の過程
を修飾する要素を、”U”が付与されている要素は、結
果や一時点を修飾する要素を指し、「時」を表す要素は
この2種類に大別できる。もし、step23において
「時」を表す文要素が1個しか存在しない場合には、直
ちにstep25の処理に入る。述語の持つ時点素性を変換
するに当たっては、図6に示すような時点素性変換ルー
ルを参照する。また、入力文中に「時」を表す文要素が
存在しない場合には、step26の処理に移る。
【0013】step26では、当該の入力文中の述語が補
助述語を伴っているかどうかを調べる。補助述語を伴っ
ている場合には補助述語が有する時点制約により、図7
に示すような時点素性変換ルールを参照して、時制属性
メモリに格納されている素性の変換操作を行なう(step
27)。このとき、補助述語が2個以上存在する場合に
は、述語に最も近い、すなわち述語の直後に生起してい
る補助述語から素性の変換処理を行ない、補助述語がな
くなるまでこの処理を繰り返す。次に、補助述語の語尾
形式が持つ相素性を時制属性メモリの内容に付加し(st
ep28)、その結果を出力する(step29)。もし、入
力文中に補助述語が存在しない場合には、その時点で時
制属性メモリに格納されている内容に、述語の語尾形式
が持つ相素性を付加して出力する(step29)。
【0014】次に、本発明の主要部分である時制属性決
定処理の動作について、図3のフローチャートに沿って
例を用いながら説明する。今、「彼は毎日数時間絵を描
き続けている」という日本語文が入力部を通じて入力さ
れたとする。なお、本発明における入力文は日本語文に
限定されるものではない。まず、入力文中に含まれる述
語として「描く」が抽出され、辞書情報から「描く」の
時点素性“ABO”を取り出し、時制属性メモリに格納
する(step21)。時点素性“ABO”というのは、図
4に示されるように、当該の動作が開始点“A”と終結
点“B”を持ち、その動作によってもたらされる効果は
永続的なものであることを“O”という素性を付加する
ことによって示している。次に、「時」を表す文要素が
あるかどうかを調べる(step22)。この入力文には、
「時」を表す文要素として「毎日」と「数時間」の2つ
が存在する。この場合には、関連する文要素が2個存在
するので、図5に示す作用域テーブルを参照して作用域
の大きい方を特定する(step24)。
【0015】図6により、「毎日」は<PRR1>とい
う分類に属する要素であり、「数時間」は<PUN1>
という分類に属する要素であることがわかる。そこで、
図5のテーブルを参照すると、<PRR1>の方が<PU
N1>よりも作用域が大きいので、<PRR1>の文要
素、すなわち、「毎日」が持つ時点制約を用いて先に時
制属性メモリに格納された時点素性の変換操作を行なう
(step25)。時点素性の変換処理にあたっては、図6
に示す時点素性変換ルールを参照する。「毎日」が有す
る時点制約は、述語が本来有している典型的な時点素性
を開始点“A”と終結点“B”のある動作(但し、その
動作によって事態に実質的な変化はもたらされない)で
反復性を持つ動作(“<<AB>>”)に制約するというも
のである。これにより、先に時制属性メモリに格納され
ている時点素性“ABO”は、“<<AB>>”に変換され
る。
【0016】次に、この入力文中の述語が補助述語を伴
っているかどうかを調べる(step26)。この場合、
「続ける」と「ている」という2つの補助述語が述語に
後続している。そこで、まず、述語「描く」の直後に生
起している「続ける」が有する時点制約によって時制属
性メモリに格納されている素性の変換操作を行なう。補
助述語が有する時点制約による素性の変換処理は、図7
の変換ルールを参照して行なわれる。補助述語「続け
る」が有する時点制約は、動作を開始点“A”と終結点
“B”のある動作(但し、その動作によって事態に実質
的な変化はもたらさない)に制限するというものであ
る。step25によって時制属性メモリの内容は“<<AB
>>”になっているので、この値に対して「続ける」によ
る変換処理が施され、結果として同じ値“<<AB>>”が
返される。この後、もうひとつの補助述語「ている」に
よる素性の変換処理を行なう。図7からわかるように、
「ている」は他の補助動詞と異なり、時点素性そのもの
を変換する処理に加え、直接、時制属性を付加するとい
う処理も行なう。「続ける」による変換処理によって返
された値“<<AB>>”は、さらに「ている」により“<<
AB>>[progressive]"という値に変換される(step2
7)。
【0017】この後、補助動詞「ている」の語尾形式に
よる相素性の付加が行なわれる(step28)。この場合
は「る」形で終っているので、[-perfect]という相素性
が付加される。もし、語尾が「た」形で終っていれば、
[+perfect]という相素性が付加されることになる。この
結果、“<<AB>>[progressive][-perfect]”という値
が該入力文が有する時制属性として出力される(step2
9)。ちなみに、この時制属性は、発話時点において未
完了([-perfect])であり、述語によって指し示される動
作が進行状態([progressive])にあり、しかも反復性が
あること(<<AB>>)を意味するものである。
【0018】次に、請求項4に記載の発明について説明
する。図8は、入力文が複文である場合に、従属節の時
制属性をどのようにして決定するかの処理のフローチャ
ートである。以下、各ステップに従って順に説明する。
入力文が複文である場合には、まず、形態素解析(step
32)および構文解析(step33)が行なわれた後、複
文を構成する主節に含まれる述語、および従属節に含ま
れる述語に対して前記した時制属性決定処理が独立に行
なわれ、この結果が主節時制属性メモリ及び従属節時制
属性メモリに格納される(step34)。次に、接続表現
を抽出し、図9に示すような当該の接続表現が有する時
制制約により、従属節時制属性メモリの内容が変更され
(step35)、構文解析結果として出力される(step3
6)。
【0019】今、「このコースを取っている時に、加藤
君はほとんど外出しなかった」という日本語文が入力さ
れたとする。この場合、主節は「加藤君はほとんど外出
しなかった」であり、従属節は「このコースを取ってい
る時に」であり、接続表現は「時に」である。まず、こ
の入力文に対する構文解析処理が終了した時点で主節の
述語「外出しなかった」と従属節の述語「取っている」
に対して、時制属性決定処理が独立に実行される。その
結果、主節時制属性メモリには、“SD[+perfect]”と
いう値が、従属節時制属性メモリには“AB[progressi
ve][-perfect]”という値が格納される。ここで、接続
表現「時に」が持つ時制制約、つまり、従属節の時制は
主節の時制と「同時」であると解釈されなければならな
いという制約により、従属節の時制属性のうちで時制に
直接影響する素性である相素性の値[-perfect]を主節の
対応する値である[+perfect]に変更する。
【0020】次に、請求項5に記載の機械翻訳装置につ
いて説明する。図10は、本発明による機械翻訳装置の
一実施例を説明するための構成図で、図中、11は入力
部、12は原文記憶部、13は訳文記憶部、14は編集
制御部、15は翻訳部、16は翻訳辞書部、16aは文
法規則、16bは単語辞書、17は表示部である。入力
部11は自然言語文を入力するためのものであり、該入
力部11から入力された翻訳対象となる原文を原文記憶
部12に記憶する。翻訳辞書部16には翻訳処理に使用
する知識情報を収容してあり、翻訳部15は前記翻訳辞
書部16の内容を用いて、入力された原文の翻訳処理を
実行する。訳文記憶部13は、翻訳処理の結果得られた
訳文を記憶し、表示部17で原文及び訳文を表示する。
編集制御部14は、前記各構成要素を制御するととも
に、前記表示部17で表示された原文または訳文の編集
処理を行う。前記翻訳部15は、原文の時制属性を決定
し、決定した時制属性を訳文に反映させる。
【0021】図11は、図10における翻訳部の処理を
示すフローチャートである。以下、各ステップに従って
順に説明する。まず、原文が入力されると(step1
4)、翻訳部では原文の形態素解析を行なう(step4
2)。形態素解析では、単語辞書16bを用いて原文か
ら形態素を抽出し、抽出された形態素がどのように結合
して語を形成しているか解析する。この解析結果は、次
の構文解析処理(step43)に渡される。構文解析で
は、前記形態素解析によって得られた品詞情報などを基
に、文法規則16a中の構文解析規則を用いて木構造を
生成する。続いて、入力文の時制属性決定処理(step4
4)を行ない。先の構文構造結果と合わせて次の変換・
生成処理(step45)に渡される。変換・生成処理で
は、文法規則16a中の変換・生成規則を用いて訳文を
生成し、出力する(step46)。
【0022】次の日本語文「彼は毎日数時間絵を描き続
けている」を英語に翻訳する場合を例にとり、日本語解
析で決定された時制属性情報が目的言語である英語にど
のように反映されるかを説明する。図11に示すフロー
チャートにおいて、時制属性決定処理が終了した時点
で、入力文の時制属性は、“<<AB>>[progressive][-p
erfect]”という値となっている。次の変換・生成処理
では、この値を目的言語である英語の時制情報訳出に反
映させることになる。これに際しては、図12に示すよ
うな時制訳出ルールを参照する。このルールに基づき、
入力文の持つ時制属性“<<AB>>[progressive][-perfe
ct]”は、目的言語において「述語の現在進行形」とい
う形式によって反映されることになる。この情報は次の
変換・生成処理に渡され、最終的に“Heis drawing a p
icture for several hours every day.”なる英語訳文
が出力される。
【0023】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)入力文中に含まれる述語の時点素性と、この述語
を修飾する「時」を表す文要素や述語に後続する補助述語
が有する時点制約、および述語または補助述語の語尾形
式が持つ情報によって、入力文の時制属性を正確に決定
することができるようになる。 (2)また、入力文中に述語を修飾する文要素が複数個
存在する場合でも、最も作用域の大きい要素を認定した
後、その要素の持つ時点制約によって入力文の時制属性
を決定するという手法をとることにより、「時」を表す
文要素が入力文中に複数個存在する場合でも入力文の時
制属性を正しく決定することができるという効果が得ら
れる。 (3)また、入力文が複文である場合には、主節と従属
節を結ぶ接続表現が持つ時制制約を基にして従属節の時
制属性を調整するようにしたので、従属節の時制属性が
正しく決定できるようになる。 (4)さらに、請求項5の機械翻訳装置によって、入力
文に対して決定された時制属性が所望の目的言語による
訳文に反映されて出力されるようになるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による言語解析装置の一実施例を説明
するための構成図である。
【図2】 図1における解析部の処理を説明するための
フローチャートである。
【図3】 図2におけるstep14の時制属性決定処理の
フローチャートである。
【図4】 本発明における述語に付与する時点素性の分
類例を示す図である。
【図5】 本発明における作用域テーブルを示す図であ
る。
【図6】 本発明における「時」を表す文要素の分類に
対する時点素性変換ルールを示す図である。
【図7】 本発明における補助述語に対する時点素性変
換ルールを示す図である。
【図8】 本発明における従属節の時制属性をどのよう
に決定するかの処理のフローチャートである。
【図9】 本発明における接続表現形式に対する時制制
約を示す図である。
【図10】 本発明による機械翻訳装置の一実施例を説
明するための構成図である。
【図11】 図10における翻訳部の処理を示すフロー
チャートである。
【図12】 本発明における時制訳出ルールを示す図で
ある。
【符号の説明】
1…入力部、2…編集制御部、3…解析部、4…解析辞
書部、4a…文法規則、4b…単語辞書、5…表示部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然言語文を入力するための入力部と、
    該入力部から入力された文を解析するのに必要な知識情
    報を収容した解析辞書部と、該解析辞書部の内容を用い
    て前記入力された自然言語文の解析処理を実行する解析
    部と、解析処理の結果を表示する表示部と、前記各構成
    要素を制御するとともに前記表示部で表示された内容の
    編集処理を行なう編集制御部とを備えた言語解析装置に
    おいて、前記解析部は原文に含まれる述語と述語に後続
    する補助述語、述語または補助述語の語尾形式、述語を
    修飾する「時」を表す文要素、あるいは「時」を表す文
    要素の作用域によって入力文の時制属性を決定すること
    を特徴とする言語解析装置。
  2. 【請求項2】 前記の解析部は、入力文に含まれる述語
    の時点素性と述語に後続する補助述語あるいは述語を修
    飾する「時」を表す文要素が課す時点制約を用いて入力
    文の時制属性を決定することを特徴とする請求項1記載
    の言語解析装置。
  3. 【請求項3】 前記解析部は、入力文中に「時」を表す
    文要素が複数個存在する場合には、最も広い作用域を持
    つ文要素を認定し、該文要素が課す時点制約を用いて入
    力文の時制属性を決定することを特徴とする請求項2記
    載の言語解析装置。
  4. 【請求項4】 前記解析部は、入力文が主節および従属
    節からなる複文である場合には、接続表現のもつ時制制
    約を基にして従属節の時制属性を調整することを特徴と
    する請求項1記載の言語解析装置。
  5. 【請求項5】 自然言語文を入力するための入力部と、
    該入力部から入力された翻訳対象となる原文を記憶する
    原文記憶部と、翻訳処理に使用する知識情報を収容した
    翻訳辞書部と、該翻訳辞書部の内容を用いて前記入力さ
    れた原文の翻訳処理を実行する翻訳部と、翻訳処理の結
    果得られた訳文を記憶する訳文記憶部と、前記原文およ
    び訳文を表示する表示部と、前記各構成要素を制御する
    とともに、前記表示部で表示された原文または訳文の編
    集処理を行なう編集制御部とを備えた機械翻訳装置にお
    いて、前記翻訳部は原文の時制属性を決定し、決定した
    時制属性を訳文に反映させることを特徴とする機械翻訳
    装置。
JP5123364A 1993-04-27 1993-04-27 言語解析装置及び機械翻訳装置 Pending JPH06309353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5123364A JPH06309353A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 言語解析装置及び機械翻訳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5123364A JPH06309353A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 言語解析装置及び機械翻訳装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06309353A true JPH06309353A (ja) 1994-11-04

Family

ID=14858765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5123364A Pending JPH06309353A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 言語解析装置及び機械翻訳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06309353A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3066274B2 (ja) 機械翻訳装置
EP1306775A1 (en) Machine translation
JP2732563B2 (ja) 機械翻訳方法及び装置
JP3430007B2 (ja) 機械翻訳装置及び記録媒体
JP2008152760A (ja) マシンアシスト翻訳ツール
Roche Parsing with finite-state transducers
JPH0261763A (ja) 機械翻訳装置
Van der Eijk Controlled Languages in Technical Documentation Pim van der Eijk Cap Gemini Advanced Technology Services
JPH06309353A (ja) 言語解析装置及び機械翻訳装置
JPH03260766A (ja) 括弧生成判定機能付翻訳装置
JPH08190562A (ja) 機械翻訳装置
JP2794919B2 (ja) 機械翻訳装置
JP3003459B2 (ja) プログラム作成支援装置
JP2715875B2 (ja) 多言語要約生成装置
JP3389313B2 (ja) 機械翻訳装置
JP3233800B2 (ja) 機械翻訳装置
JP2719453B2 (ja) 機械翻訳装置
US20030088858A1 (en) Closed-loop design methodology for matching customer requirements to software design
JPS63136265A (ja) 機械翻訳装置
JPH11265381A (ja) 言語変換方法ならびに装置及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体
JP3313810B2 (ja) アスペクト処理装置
JPH0561679A (ja) 対話型インターフエイス方式
JPH05225232A (ja) テキスト自動前編集装置
JP2002023786A (ja) 口語文形式テキスト作成装置及びテキスト音声変換装置
JP2019152712A (ja) 解析装置及びプログラム