JPH06307848A - プローブ顕微鏡の探針変位検出装置 - Google Patents

プローブ顕微鏡の探針変位検出装置

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JPH06307848A
JPH06307848A JP5092995A JP9299593A JPH06307848A JP H06307848 A JPH06307848 A JP H06307848A JP 5092995 A JP5092995 A JP 5092995A JP 9299593 A JP9299593 A JP 9299593A JP H06307848 A JPH06307848 A JP H06307848A
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light
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Nobuhito Ishii
信人 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 探針を交換しても光検出器の試料に対する位
置の調整を不要とし、精度良く探針の変位を検出可能と
する。 【構成】 探針(2)上の反射面(4)からの反射光の
光軸にほぼ垂直な平面内に、当該平面内の所定の方向に
多数の受光素子を配列した光検出器(12)を設ける。
調整手段(T)はこの光検出器(12)を第1受光部と
第2受光部とに分割する基準位置を定めるとともにその
基準位置を受光素子の配列方向の任意の位置に変更可能
とし、この第1受光部及び第2受光部から得られる光電
信号に基づいて光情報検出手段(20、21、22、2
3)が第1光情報と第2光情報とを検出する。この第1
光情報と第2光情報とを比較手段(24)によって比較
し、反射面(4)の変位に応じた信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブ顕微鏡の探針
の変位を検出する装置に関し、特に探針と試料間に働く
原子間力の変化によって生ずる探針の変位を測定する原
子間力顕微鏡(AFM)の探針変位検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プローブ顕微鏡とは微小な探針(プロー
ブ)を用いて試料面の表面形状等を測定又は観察する顕
微鏡の総称であり、代表的なものとしては走査型トンネ
ル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope)や、原子間
力顕微鏡 (Atomic Force Microscope)等が挙げられる。
【0003】原子間力顕微鏡は、先端を充分に鋭くした
検出チップ(以下スタイラスと記す)と被測定物である
試料との間に働く原子間力の変化を、スタイラスが取り
付けられている片持ち梁(以下レバーと記す)のたわみ
から検出するものである。スタイラスとレバーとを合わ
せたものを所謂“探針”と称し、この探針と試料とを相
対走査することによって試料の表面形状を測定する。そ
して、近年ではこの探針の変位をナノメートルからサブ
オングストロームの精度で測定する必要性が高まってい
る。
【0004】ここで、従来の原子間力顕微鏡における探
針変位検出装置について図3を用いて説明する。光源L
Sは光ビーム、例えば波長が660nmの半導体レーザ
LB(以下ビームLBと記す)を射出し、レンズLを通
して探針2上に照射する。この光源LSとレンズLとを
合わせて照明光学系1とする。探針2はレバー3と、当
該レバー3の先端に取り付けられているスタイラス6
と、レバー3上に塗布されている例えば金等の反射面4
とから構成されている。また、探針2は一端(スタイラ
ス6と反対側)がホルダ5によって保持されており、片
持ち梁のような構造になっている。ビームLBは反射面
4によって反射され、光検出器である2分割センサ7に
よって受光される。ここでビームLBは上記レンズLに
よって反射面4上、又は2分割センサ7上、あるいはこ
れらの近傍の一箇所に集光される。
【0005】試料AはスキャナS上に載置されており、
スキャナSは図3におけるZ軸方向及びZ軸に垂直なX
Y方向に移動可能である。ここで試料Aをスタイラス6
に接近させると、探針2は試料Aとスタイラス6との間
の原子間力に応じたたわみを生じる。従って反射光LB
は探針2のたわみに応じて反射方向が変化し、2分割セ
ンサ7上における反射光受光位置が微小量だけ変位す
る。
【0006】2分割センサ7は予め分割された受光素子
の双方に均等に光が入射するように調整されている。こ
こで、上記の如く2分割センサ上における反射光LBの
位置が移動すると、2分割センサの出力は一方が増加
し、他方が減少する。この2つの出力信号は差動増幅器
9に出力され、ここで双方の受光素子の差信号、即ち探
針の変位に比例した信号が検出される。主制御装置MC
Sはこの差信号に基づいて、試料Aとスタイラス6との
距離が一定となるようにスキャナSをZ軸方向に調整す
るとともに、Z軸に垂直な面内(試料面内)方向に走査
させることによって試料Aの表面形状を測定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の探針変位検出装置においては、以下に述べる
2つの問題がある。第1の問題点として、古くなった探
針を新しい探針に取り替えた時、2分割センサ7上にお
ける反射光LBの位置が変化してしまうことが挙げられ
る。このことについて図4を用いて説明する。
【0008】2分割センサ7は第1受光部7aと第2受
光部7bとを有し、その中央部分には第1受光部7aと
第2受光部7bとを2分割する基準位置CLが存在す
る。そして、第1受光部7a及び第2受光部7bの夫々
は受光したスポット光LBaの光量に応じて光電信号S
a、Sbを出力する。上述した従来の装置は予めこの2
分割センサ7、即ち基準位置CLをSa=Sbとなる位
置に調整してある。しかし、探針2を交換することによ
ってスポット光LBaの位置が変化してしまうと2分割
センサ7の位置、即ち基準位置CLを調整しなおさなけ
ればならない。光電信号Sa=Sbとなる位置に2分割
センサ7を調整するためには、2分割センサ7に高精度
な位置調整機構を設けるか、手動の場合は位置調整のた
めの熟練した技術を要する。
【0009】第2の問題点として、従来の装置は反射面
4からの反射光LBを2分割センサ7で受光しているた
め2分割センサ7の有する雑音(受光素子が光電変換を
する際に生ずる余計な信号)によって反射光LBの測定
を正確に行なうことができなかった。上記第2の問題点
を解決するため、測定を繰り返し行った後、各測定値の
平均をとることによって雑音に依存しない正確な測定結
果を得ることが可能となる。しかし、繰り返し測定をす
ると当然一回の試料の検査に時間がかかってしまい、検
査効率が低下してしまう。また、2分割センサから出力
された信号に雑音除去用のローパスフィルタをかけるこ
とによって雑音を除去することも考えられる。しかしロ
ーパスフィルタは時定数の短い積分器であるため、過去
から現在に至る測定値の積分値を出力する。上述した従
来の装置の場合、過去の測定値は現在の測定点(検出し
たい測定点)とは異なる点(場所)での測定値となる。
従って、求めたい測定点における検出信号(測定値)の
みにローパスフィルタをかけることが困難であった。
【0010】そこで本発明は、探針を交換しても光検出
器の試料に対する位置の調整を不要とし、かつ反射面か
らの反射光を光検出器によって受光する際、反射光以外
の雑音を低減し精度良く探針の変位を検出可能な探針変
位検出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】ここでは本発明を分かり
やすくするために一実施例である図1及び図2に対応づ
けて説明する。かかる問題点を解決するため本発明にお
いては、光源(LS)からの光を探針(2)上の反射面
(4)に照射する照射光学系(1)と、反射面(4)か
らの反射光(LB)を光電検出して反射面(4)、即ち
探針(2)の変位を検出する変位検出系(11)とを有
するプローブ顕微鏡の探針変位検出装置において、変位
検出系(11)は、反射光(LB)の光軸にほぼ垂直な
平面内の所定の方向に多数の受光素子を配列した光検出
器(12)と、光電検出器(12)を第1受光部と第2
受光部とに分割する基準位置(LC)を定めるとともに
該基準位置(LC)を受光素子の配列方向の任意の位置
に変更可能な調整手段(T)と、第1受光部及び第2受
光部から得られる光電信号に基づいて第1光情報及び第
2光情報を検出する光情報検出手段(20、21、2
2、23)と、第1光情報と第2光情報とを比較して探
針(2)の変位に応じた信号を出力する比較手段(2
4)とを備えることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては探針からの反射光を受光する
光検出器が多数の受光素子を配列し、かつ基準位置(例
えば図2に示す2分割センサ7における第1受光部7a
と第2受光部7bとを分割する位置)を変更する調整手
段を備えているため、光検出器を移動させることなく反
射光LBの位置のずれに応じて基準位置を変更すること
が可能となる。従って、探針を交換しても光検出器の機
械的な位置の調整が不要となる。
【0013】また、例えば第1受光部と第2受光部とが
共に4個の受光素子を有する光検出器によってえられる
測定値は、2分割センサによって同一の測定点を4回測
定したときの平均値と等しくなる。従って、「時間平均
と集団平均とは等しい」というエルゴードの理論によ
り、第1受光部及び第2受光部における受光素子の数が
多い分だけ2分割センサによって測定する回数を増加さ
せることと同様の効果を得ることになり、精度の良い検
査が可能となる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例による探針変位検出装
置の概略的な構成を示す図であり、図1(a)は本装置
の側面図である。また、従来の装置を示す図3と同様の
機能を有する部材には同一の符号を付しており、ここで
は詳しい説明を省略する。以下図1を用いて説明を行な
う。
【0015】試料AはスキャナS上に載置されており、
このスキャナSは図1(a)におけるZ方向及びZ軸に
垂直なXY方向に移動可能である。照射光学系1によっ
て照射された半導体レーザLBは探針2上に照射され、
反射面4によって反射される。反射光LBは当該反射光
LBの光軸にほぼ垂直な平面内に設けられた光検出器1
2によって受光される。光検出器12からの光電信号は
信号処理装置13に出力される。
【0016】図2(a)は光検出器12を光の入射側か
ら見た平面図である。本実施例では光検出器12として
n個(少なくとも3個以上)の受光素子(例えばフォト
ダイオード)を一列に配列したラインセンサを用いる
(以下ラインセンサ12と記す)。このフォトダイオー
ドが列を成す方向はラインセンサ12上における反射光
LBが探針2のたわみによって変位する方向とほぼ同一
である。
【0017】図1(b)は図1(a)における光電信号
の信号処理装置13の一例を示す回路のブロック図であ
る。ラインセンサ12の出力側は雑音除去手段(例えば
ローパスフィルタ等)20の入力側に接続されている。
このローパスフィルタ20の出力側は積分器21の入力
側に接続され、この積分器21はローパスフィルタ20
からの信号を時系列的に検出して積分する。積分器21
の出力側は記憶手段(例えばサンプルホールド)22及
び第1差動増幅器23の一方の入力側に夫々接続されて
いる。また、サンプルホールド22の出力側は第1差動
増幅器23の他方の入力側及び第2差動増幅器24の一
方の入力側に夫々接続されている。第1差動増幅器23
は積分器21及びサンプルホールド22からの出力信号
のレベル(電圧値)の差をとり、その差信号を第2差動
増幅器24の他方の入力側に出力する。そして第2差動
増幅器24はこの第1差動増幅器23及びサンプルホー
ルド22からの出力信号のレベル(電圧値)の差をと
り、その差信号を主制御装置MCSに出力する。主制御
装置MCSは差動増幅器24からの信号に基づいてタイ
マーTに指令を出力する他、装置全体を統括制御する。
また、タイマーTは主制御装置MCSからの信号に基づ
いて、サンプルホールド22に制御信号を出力する。
【0018】次に、本実施例におけるラインセンサ12
から得られる検出信号の処理動作及び基準位置CLの調
整方法について図1及び図2を用いて説明する。本装置
は、まず試料Aを探針2に近づけない状態、即ち探針2
に外力がかからない状態における反射光LB1 を検出す
る。ラインセンサ12は主制御装置MCSから反射光を
読み出す指令(以下トリガと記す)を受信すると、一端
のフォトダイオードd1 から他端のフォトダイオードd
n までの光電信号を時系列的に出力する。このとき、フ
ォトダイオードd1 が光電信号を出力するときの時間を
1 、フォトダイオードdn が光電信号を出力するとき
の時間をtn とする。トリガは例えば100Hzの周期
的な信号であるので、ラインセンサ12はこの周波数に
応じて光電信号の出力(フォトダイオードd1 からdn
までの時系列的な出力)を繰り返す。
【0019】フォトダイオードd1 〜dn からの光電信
号はローパスフィルタ20によって反射光LB1 以外の
雑音を除去される。ローパスフィルタ20によって得ら
れる光電信号を図2(b)に示す。図2(b)において
横軸は時間t、縦軸は光電信号のレベルである。ローパ
スフィルタ20は反射光LB1 の光電信号31aを積分
器に出力する。積分器21は光電信号31aを時間tで
積分し、図2(c)に示すような時間tにおける積分値
Ia(t)を得る。図2(c)において横軸は時間t、
縦軸は積分値Iであり、時間th 、tn における積分値
を夫々Ih 、In とする。
【0020】積分器21は積分値Ia(t)をサンプル
ホールド22及び差動増幅器23に出力する。ここで、
タイマーTには予め時間th の設定をしておく。このサ
ンプルホールド22はタイマーTに設定された時間の積
分値を記憶して保持するので、サンプルホールド22か
らの出力信号Ic(t)は時間t1 からth までは0で
あるが、時間th からtn までの間は時間th における
積分値Ih に固定された値となる。そしてこの信号Ic
(t)は差動増幅器23、24に出力される。
【0021】差動増幅器23は積分器21から出力され
た積分値Ia(t)とサンプルホールド22から出力さ
れた積分値Ic(t)との差Ia(t)−Ic(t)を
計測し、差動増幅器24に出力する。さらに差動増幅器
24は差動増幅器23からの差信号(積分値)Ia
(t)−Ic(t)とサンプルホールド22からの積分
値Ic(t)との差Ia(t)−2Ic(t)を計測
し、主制御装置MCSに出力する。主制御装置MCSは
時間tn における積分値Ia(tn )−2Ic(tn)
=In −2Ih を検出し、この値が0であるとき時間t
h に対応するラインセンサ12の位置を基準位置CLと
して設定する。そして、ラインセンサ12における基準
位置CLから下側(フォトダイオードd1 側)の部分を
第1受光部D1、基準位置CLから上側(フォトダイオ
ードdn 側)の部分を第2受光部D2とする。従って、
サンプルホールド22から出力される積分値Ic(t)
は第1受光部D1から得られる検出信号に対応し、差動
増幅器23から出力される差信号(積分値)Ia(t)
−Ic(t)は第2受光部D2から得られる検出信号に
対応する。
【0022】尚、基準位置CLは差動増幅器24からの
差信号(積分値)Ia(tn )−2Ic(th )が0と
なる時間th に対応するラインセンサ12上の位置であ
るため、必ずしもラインセンサ12中の隣接する2つの
フォトダイオードの境界と一致するとは限らず、フォト
ダイオード上に存在することもある。さて、ここで探針
2を新しい探針に交換し、交換後の探針に外力がかから
ない状態においてビームLBを照射すると、反射光LB
2 は図2(a)に示すように反射光LB1 の位置から変
位する。このずれ量は新しい探針の製造精度等によって
異なる。このときローパスフィルタ20は図2(b)に
示す光電信号31bを検出し、積分器21は図2(c)
に示す積分値Ib(t)を検出する。ここで、積分値I
b(t)の時間th における積分値をIb(th )=I
h ’とする。サンプルホールド22、差動増幅器23、
24の夫々の信号処理動作は上述と同様であるため、こ
こでは説明を省略する。
【0023】差動増幅器24は積分値Ib(tn )−2
Ic(th )=In −2Ih ’(>0)を主制御装置M
CSに出力する。主制御装置MCSはこの値(In −2
Ih’)が0、即ち積分値Ih ’がIh となる時間th
’を検出する。そして主制御装置MCSはタイマーT
の時間をth ’に設定し直す。このようにラインセンサ
12の位置を調整することなく基準位置CLの調整が可
能となる。
【0024】次に、試料Aの表面形状の測定方法につい
て図1を用いて説明する。基準位置の調整が終了する
と、スキャナSは試料Aをスタイラス6の近傍に配置し
(又はスタイラス6に接触させて)、XY方向に走査す
る。ここで、探針2に外力(スタイラス6と試料Aとの
原子間力)がかかると探針2がその外力に応じてたわ
み、反射光LBのラインセンサ12上における位置が変
化する。この反射光LBはラインセンサ12によって光
電変換され、信号処理装置13に出力される。信号処理
装置13は上述の信号処理動作を繰り返し行い、これと
同時に主制御装置MCSは試料AをXY方向に走査す
る。差動増幅器24から出力される差信号(時間tn に
おける差分値)は試料AのZ軸方向における表面位置の
変位量に比例しているので、主制御装置MCSはこの差
信号とスキャナSからの位置情報(座標値)とに基づい
て試料Aの表面形状を検査する。
【0025】尚、差動増幅器24からの差信号(積分
値)はローパスフィルタ20を通しているため、反射光
LB以外の雑音がほとんど入らない検出信号となる。ま
た、例えばラインセンサ12の第1受光部及び第2受光
部が夫々n/2個のフォトダイオードを有しているとす
ると、差動増幅器24からの差信号は2分割センサによ
って試料A上の一点(測定点)をn/2回測定したとき
の平均値と等しくなる。
【0026】また、本発明における探針変位検出装置は
上記実施例のものに限らない。例えば図2(a)におけ
るラインセンサ12はフォトダイオードを2次元的に配
列していても良い。フォトダイオードを2次元的に配列
すると、探針2のZ方向の変位の他にXY平面(Z軸に
垂直な平面)に対する角度変位(チルト)量も検出可能
である。この探針2のチルト量を検出することによっ
て、試料Aとスタイラス6との摩擦力を検出することが
できる。従って本発明の探針変位検出装置は原子間力顕
微鏡以外に摩擦力顕微鏡にも用いることができる。
【0027】また、本実施例では基準位置の調整手段と
して主制御装置及びタイマーによる自動調整としたが、
図1(b)における差動増幅器24からの差信号を表示
手段に表示し、オペレータがこの表示に基づいて手動で
タイマーを調整しても構わない。このとき、例えばパソ
コンのディプスイッチによってタイマーの時間を調整す
ることができる。
【0028】さらに、本実施例においてラインセンサ1
2に位置調整機構を設けておくことによって、例えば探
針を交換したときに反射光LBがラインセンサ12から
外れてしまうような時も、反射光LBを受光できる程度
にラインセンサ12を粗く位置決めした後、本実施例の
ごとく基準位置を調整すれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、探針の交
換によって光検出器上における反射光の位置がずれた場
合、第1受光部と第2受光とを分割する基準位置を、光
検出器を移動させることなく正確に調整することが可能
である。また、光情報検出手段においてローパスフィル
タ等の雑音除去手段や積分器等を施すことが可能とな
り、探針からの反射光を精度よく検出することができ
る。従って、試料表面の原子像を高感度で測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による探針変位検出装置の概略
的な構成を示す図であり、図1(a)は本装置の側面
図、図1(b)は図1(a)における光電信号の信号処
理装置13の回路の一例を示すブロック図である。
【図2】図2(a)はラインセンサ12を光の入射側か
ら見た平面図である。図2(b)はローパスフィルタ2
0によって得られる光電信号を示す図である。図2
(c)は図2(b)に示す信号を時間tで積分した積分
値を示す図である
【図3】従来の原子間力顕微鏡における探針変位検出装
置の概略的な構成を示す側面図である。
【図4】2分割センサによって反射光LBを受光した様
子を表す図である。
【符号の説明】
A・・・・試料 LS・・・・光源 1・・・・照明光学系 2・・・・プローブ 3・・・・レバー 4・・・・反射面 6・・・・スタイラス 12・・・・ラインセンサ 20・・・・ローパスフィルタ 21・・・・積分器 22・・・・サンプルホールド 23、24・・・・差動増幅器 T・・・・タイマー MCS・・・・主制御装置 CL・・・・基準位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を探針上の反射面に照射す
    る照射光学系と、前記反射面からの反射光を光電検出し
    て前記反射面の変位を検出する変位検出系とを有するプ
    ローブ顕微鏡の探針変位検出装置において、 前記変位検出系は、前記反射光の光軸にほぼ垂直な平面
    内の所定の方向に多数の受光素子を配列した光検出器
    と、前記光検出器を第1受光部と第2受光部とに分割す
    る基準位置を定めるとともに該基準位置を前記受光素子
    の配列方向の任意の位置に変更可能な調整手段と、前記
    第1受光部及び第2受光部から得られる光電信号に基づ
    いて第1光情報及び第2光情報を検出する光情報検出手
    段と、前記第1光情報と第2光情報とを比較して前記反
    射面の変位に応じた信号を出力する比較手段とを備える
    ことを特徴とする探針変位検出装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は前記光検出器における多
    数の受光素子から時系列的に出力された光電信号を、任
    意の時間で分割するタイマーであることを特徴とする請
    求項1に記載の探針変位検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光情報検出手段は、前記第1光情報
    及び第2光情報として前記第1受光部及び第2受光部の
    夫々の前記多数の受光素子から得られる光電信号を積分
    した値を検出することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の探針変位検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013186114A (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 Mori Seiki Co Ltd 位置検出装置
CN105423962A (zh) * 2015-11-05 2016-03-23 黑龙江大学 表面形貌测量教学仪及采用该教学仪测量表面形貌的方法

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