JPH06307844A - 道路等の塗装ライン計測装置 - Google Patents

道路等の塗装ライン計測装置

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JPH06307844A
JPH06307844A JP11917993A JP11917993A JPH06307844A JP H06307844 A JPH06307844 A JP H06307844A JP 11917993 A JP11917993 A JP 11917993A JP 11917993 A JP11917993 A JP 11917993A JP H06307844 A JPH06307844 A JP H06307844A
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HAITAA SYST KAIHATSU KYODO KUMIAI
Nippon Selen Co Ltd
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HAITAA SYST KAIHATSU KYODO KUM
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Nippon Selen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装ラインの幅、厚み及び長さの計測を一連
の電子装置で非接触にて行い、これを車輌等に搭載して
道路上の人為的作業を全く不要とすること。 【構成】 道路面の塗装ライン4の面とほぼ平行に走行
する車体1と、該車体1に搭載された移動部8を有する
走査器6と、移動部8に搭載された厚み計測器11とマ
ークセンサー13、移動部8の移動量を計測する移動量
計測器10と幅計測器16、長さ計測器19及びコンピ
ュータシステム26を備え、該コンピュータシステム2
6によって塗装ライン4の厚さ、幅及び長さの計測値を
集計、演算処理して塗装ライン4の塗料の付着量並びに
使用量を表示、記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路等の塗装ライン計
測装置に関し、更に詳しくは、道路等の路面に施された
車輌区分等を塗装するラインマーカー車又は一般車輌、
更にはこれらに牽引される車輌等に搭載して設置され、
施工塗装された塗装ラインの幅、厚み及び長さを非接触
で計測し、これらの計測値により塗装ラインの形態を監
視、記録すると共に、ラインマーカー車等の塗装装置を
自動的に制御する道路等の塗装ライン計測装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインマーカー車等により施工さ
れた塗装ラインの幅、厚み及び長さの計測は、物指し、
マイクロゲージ、巻尺等の計尺具で行っていた。即ち、
例えば塗装ラインの途中に鉄板等の平板を置き、その面
を所定の施工を行ってサンプリングし、その塗装ライン
のサンプルにおける幅はノギス等の物指しで、厚みはマ
イクロゲージ等で計測し、一工事約5kmに対し、数個所
ないし数十個所のサンプル値の平均値により、塗装ライ
ンの幅、厚みの検定を行っており、また、長さは、破線
状の塗装ラインはその都度巻尺等により計測し、これら
の数値を記録し判定を行っていた。
【0003】ところで、従来の計測方法においては、全
くの人為的作業によるため、多大な時間と工数を要し、
人為的誤差も発生し、また、サンプリングを行う毎に工
事の中止を要し、最大の問題点は、高速道路等において
車輌通行中にこれらの作業を道路上にて行うため、大変
に危険であって、相当件数の人身事故が発生している。
【0004】これらの従来の施工方法において、均一な
塗装が施工し得る目的として、塗装噴射ノズルの形状を
長方形の角型とし、更に塗料噴射ガイドを設け、また、
噴射塗料量を制御し得る等の種々の制御装置を有する塗
装装置の改良が試みられ、一部実用に供されているが、
その操作は殆ど作業者の経験と感に頼って行われてい
る。また、塗装の長さ計測は検知輪と称する回転センサ
ーを有する車輪を、塗装ラインと平行に路面を走行さ
せ、その検知輪の回転数により走行距離を計測し、所定
の走行距離毎に塗料噴射を行って、破線状の塗装ライン
の施工がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】以上の如く、従来よ
りの塗装ラインの幅、厚みの計測は全くの人為的方法に
頼るため、作業能率が悪く、誤差も大きい。更に道路上
の作業による危険があり、作業環境も悪い。また、塗装
装置の自動化が計られても、そのサーボ機構の信号源が
無いため、作業者の経験と感により制御しており、ま
た、前記検知輪による長さの計測も、車輪の振動、スリ
ップ摩耗により誤差が発生する等の多大な問題点があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、塗装ラインの幅、厚み及び長さの計測を一連の電子
装置にて非接触にて行い、これを車輌等に搭載して、道
路上の人為的作業を全く不要とすると共に、これら装置
による計測データを一括し、更に演算処理して容易に判
別できるシステムを構成し、また、これらの計測信号に
より塗装装置を自動制御し得る道路等の塗装ライン計測
装置を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】これらの目的を達成す
るため、本発明は、道路面の車輌通行区分等に施された
塗装ラインのライン面とほぼ平行に走行する車体と、該
車体に搭載され、かつ車体走行方向とほぼ直交する方向
に往復動する移動部を有する走査器と、前記移動部に夫
々搭載され、かつ夫々前記塗装ライン面を走査して、該
塗装ラインの厚みを計測する厚み計測器と塗装ラインの
有無を検出するマークセンサーと、前記移動部の移動量
を計測する移動量計測器と、前記マークセンサーと移動
量計測器の出力信号を入力とする論理回路を含み、該論
理回路の出力信号により前記塗装ラインの幅を計測する
幅計測器と、前記車体に搭載され、かつ前記塗装ライン
の長手方向の走行量を計測する長さ計測器と、前記厚み
計測器、幅計測器及び長さ計測器の各出力信号を入力し
て、該入力信号を演算処理して得られた前記塗装ライン
の厚さ、幅及び長さの計測値を集計、演算して、塗装ラ
インの塗料の付着量並びに使用量を表示、記録するコン
ピュータシステムとを備えた構成を特徴とするものであ
る。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照し、その作用と共
に説明する。図1は本発明に係る計測装置の一例での配
置構成とその電気的ブロック構成図で、同図は車体1の
走行方向より見た正面を示す。車体1は自動車、牽引車
又は施工工事車でもよい。車体1はその底面に窓穴5を
有し、後述の各種測定器が路面3ないしは塗装ライン4
に対応できるようになっている。また、車体1には車輪
2−1、2−2の車軸方向に平行で、したがって、塗装
ライン4の長手方向に直交して往復運動する走査器6が
設置されている。走査器6は駆動部7、移動部8、レー
ル9で構成され、駆動部7はパルスモータ等であって、
移動量計測器10からその電源が供給される。移動量計
測器10は図示しないが発振器、マイクロプロセッサー
等を内蔵し、駆動部7への電力周波数及び電極極性を自
動的に設定し得る機能を有している。したがって、移動
量計測器10において、任意の周波数及びタイミングチ
ャートを設定すれば、駆動部7に所定の速度で回転し、
所定のタイミングでその回転方向を転換する。この結
果、移動部8はレール9上を所定の速度で所定の位置間
を往復運動する。
【0009】移動部8には厚み計測器11のセンサー部
の距離センサー12と、マークセンサー13のセンサー
部のカラーセンサー14が搭載され、距離センサー12
と厚み計測器11並びにカラーセンサー14とマークセ
ンサー13の間の夫々の結線は可撓性コード等で接続さ
れ、これらは移動部8と一体的に運行するようになって
いる。距離センサー12は路面3に対し、光ビームを照
射し、その反射光の反射角度を測定して、距離センサー
12と対物との距離を計測する、所謂三角法光学式セン
サーで、その信号値は厚み計測器11に送られる。厚み
計測器11は距離センサー12から入力された信号レベ
ル値を判別し、例えば駆動部7の一走査毎における最大
値と最小値平均を夫々ピーク値ホールドし、その差を一
走査毎に出力する。したがって、今、塗装ライン4の面
を含む路面3上を距離センサー12の光ビームが移動部
8の運行に従って走査すると、前記最大値平均と最小値
平均の差の値が塗装ライン4の厚みとして計測、出力さ
れる。
【0010】カラーセンサー14は、例えば可視光ない
しは赤外光の光ビームを路面3に照射し、その反射光を
色によって感度差を有する光電素子にて受光し、その電
気信号をマークセンサー13に送出する。マークセンサ
ー13は図示しないが増幅器、比較器等にて構成され、
カラーセンサー14からの入力信号のレベル差を判定し
て出力する。今、マークセンサー13が移動部8の運行
に従って塗装ライン4を含む路面3上を走査すると、通
常路面3は黒ないしは灰色で、塗装ライン4は白ないし
は黄色であるので、両者間に色差があり、したがって、
カラーセンサー14は路面3と塗装ライン4上とでは異
なった出力信号を送出する。この信号値をマークセンサ
ー13が判別して、塗装ライン4の走査中のみ出力信号
を送出する。
【0011】一方、移動部8のレール9上での移動量
は、駆動部7におけるパルスモータ等の回転数に比例
し、したがって、移動量計測器10の出力する電力周波
数と比例している。即ち、走査器6は電力周波数1パル
ス毎に移動部8は正確に一定距離移動し、少なくとも塗
装ライン4上を移動中は慣性、滑り等は全く無いもので
ある。今、塗装ライン4上を走査中の移動部8の移動量
のみを計測すれば、塗装ライン4の幅を知ることができ
る。マークセンサー13の出力を一方の入力とし、移動
量計測器10からの駆動部7への電力パルスを他の一方
の入力とするアンドゲートによる論理回路15は、パル
スカウンター17、通信器18を有する幅計測器16に
内蔵され、該論理回路15の出力はパルスカウンター1
7にて積算表示されると共に、通信器18を介して出力
される。このようにして、マークセンサー13、移動量
計測器10、幅計測器16の構成により塗装ライン4の
幅を計測することができる。
【0012】図1に示されているように、長さ計測器1
9はフィードモニター20、破線センサー21、論理回
路22及びプリセットカウンター23で構成され、フィ
ードモニター20及び破線センサー21は車体1に窓穴
5を介して路面3ないしは塗装ライン4に対向して設置
されている。フィードモニター20は、例えば光学式
で、被測定物に光を照射し、被測定物の移動ないしは走
行によって生じるその反射光を電気信号化し、これを周
波数解析する等して走行量を計測するもので、一般に公
知の非接触式の移動計、速度計等を使用するが、これら
の内部構成、作用等は本発明の要部外であるので、その
説明は省略する。
【0013】車体1が車輪2−1、2−2の回転に従っ
て塗装ライン4の長手方向に走行すると、フィードモニ
ター20はその走行距離に比例したアナログ又はデジタ
ルの信号を送出する。一方、破線センサー21はマーク
センサー13と同様な構成であって、塗装ライン4の幅
の範囲内に対応して設置され、塗装ライン4の長手方向
の有無を検出するものである。破線センサー21の出力
は論理回路22の一方の入力と接続され、論理回路22
はアンドゲートで他の一方の入力はフィードモニター2
0の出力と接続されている。したがって、塗装ライン4
が破線状の場合には、論理回路22は破線の長さに比例
した信号を出力する。論理回路22の出力は加算器23
と接続され、該加算器23は入力信号を加算演算するマ
イクロプロセッサーで、破線の長さの平均値及び塗装ラ
イン4の長さの累積値を出力する。また、フィードモニ
ター20の出力はプリセットカウンター24と接続さ
れ、該プリセットカウンター24は入力信号を積算し、
所定値に達した時に出力信号を出すもので、例えば破線
の長さを設定すれば、フィードモニター20からの入力
信号が設定値に達する毎に信号が出力され、この出力を
自動塗装を行う塗装制御機25と接続すれば、所定の破
線状の塗装ラインが施工できる。なお、加算器23とプ
リセットカウンター24は共通のマイクロプロセッサー
で処理して一体化することも可能である。このような構
成により、長さ計測器19は塗装ライン4の塗装長さや
車体1の走行距離を計測すると共に、塗装制御機25に
対して破線施工に必要な信号を送出する。
【0014】図1に示されているように、厚み計測器1
1、幅計測器16、長さ計測器19の各出力はコンピュ
ータシステム26のIOボード27を介して電子計算器
28に供給される。IOボード27は各計測器11、1
6、19の各出力信号を電子計算器28の演算に適応す
る信号に変換すると共に、電子計算器28の演算内容を
表示器29、プリンター30等へ出力する電子回路であ
る。電子計算器28はIOボード27を介して入力され
る各測定器からの入力信号を演算、記憶し、所望の結果
を出力し、IOボード27を介して表示器29、プリン
ター30で表示する。以上の如き構成のコンピュータシ
ステム26は汎用のマイクロコンピュータシステムで、
例えば厚み計測器11並びに幅計測器16の計測値を集
計、平均化するとか、長さ計測器19の計測値から塗装
ライン4の長手方向の集計値とか、厚み計測器11、幅
計測器16、長さ計測器19の各計測値を乗算して塗装
ライン4の体積、換言すれば、塗料の使用量を算出する
等の演算ソフト及びメモリーを有するものであり、ま
た、表示器29及びプリンター30は塗装ライン4の任
意の時点における厚み、幅、破線の長さ及び走行距離、
塗料使用量等を夫々表示ないしはプリントアウトするも
のである。
【0015】そして以上の構成の内、少なくとも走査器
6並びにこれに搭載されるカラーセンサー14、距離セ
ンサー15及びフィードモニター20、破線センサー2
1は外函31内に収納されると共に、該外函31には外
気を吸入して、窓穴5へ送出する送風器が設置され、窓
穴5を通して路面3からの塵埃等が上記各センサーに付
着するのを防止するようになっている。
【0016】なお、距離センサー12と厚み計測器11
を、また、カラーセンサー14とマークセンサー13を
夫々一体化して、移動部8に搭載することも可能であ
り、また、カラーセンサー14は距離センサー12の出
力信号を利用することも可能である。更に厚み計測器1
1は、例えば超音波方式等の他の方式の計測器でもよ
く、また、フィードモニター20の代りに、例えば検知
輪とか自動車の速度計を利用した他の走行距離計測手段
を用いてもよい。一方、幅計測器16内の論理回路1
5、パルスカウンター17、通信器18及び長さ計測器
19内の論理回路22、加算器23、更にはプリセット
カウンター24等の各機能はコンピュータシステム26
内において処理することも可能である。
【0017】図2は、厚み計測器11の配置構成とその
電気的ブロック構成図で、同図において、走査器6は窓
穴5を有する車体1に設置され、移動部8はレール9上
を往復運動する。厚み計測器11は2個の距離センサー
32、33と2個のマークセンサー34、35と差動増
幅器36、平滑回路37、ピーク保持器38、論理回路
39により構成されている。2個の距離センサー32、
33は移動部8の走査方向に対し直列に配列され、2個
のマークセンサー34、35は距離センサー32、33
の外側に配置され、図2に示されている如く、移動部8
に搭載されている。距離センサー32、33は距離セン
サー12と同様に路面3ないし塗装ライン4との距離を
電気信号に変換するもので、夫々端子A、端子Bに出力
され、これら出力は差動増幅器36の入力と接続されて
いる。差動増幅器36はオペアンプ等によりその入力信
号の差を増幅して出力するものである。差動増幅器36
の出力信号は抵抗器、コンデンサ等により回路構成さ
れ、かつ路面3の凸凹による微信号及び外部の電気的雑
音信号を吸収ないしは平滑化する平滑回路37を経て端
子Cに出力され、ピーク保持器38の入力と接続されて
いる。
【0018】一方、マークセンサー34、35は前述の
マークセンサー13、カラーセンサー14を一体とした
ものと同様の機能、作用を有するもので、塗装ライン4
の幅方向の有無を検出し、その夫々の出力端子D、Eは
論理回路39の入力と接続されている。論理回路39は
2入力のオア回路で、マークセンサー34、35の何れ
かの入力がある時に信号を出力し、該出力はピーク保持
器38のセット端子Fと接続されている。
【0019】ピーク保持器38は平滑回路37の出力と
接続する端子Cの信号値をセット端子Fに信号が維持さ
れている間は入力し、その最大値と最小値を保持し、セ
ット端子Fの信号が消滅した時に、前記最大値と最小値
の信号の差を出力端子Gに出力するものである。したが
って、前記最大値と最小値の差の値は塗装ライン4の厚
みに比例する信号であるから、ピーク保持器38の出力
端子Gに計測器40を接続してその値を読みとることが
できる。なお、計測器40には電圧計又は前述のコンピ
ュータシステム26等が使用される。
【0020】更に厚み計測器11の作用を、端子A〜G
の各信号を図示した図3を参照して説明する。図3にお
いて、縦軸方向は信号値の大きさを示し、横軸方向は時
間的相関関係を示すもので、移動部8が、例えば図2に
実線矢印で示すR方向(右方向)に走行中はTR、実線
矢印で示すL方向(左方向)に走行中はTLの時間帯と
し、距離センサー32と距離センサー33の間隔による
検出の時間差をTd、マークセンサー34とマークセン
サー35の間隔による検出の時間差をTm、また塗装ラ
イン4の幅に対応する時間をTと夫々表示してある。
【0021】図3におけるA、Bの図形は、夫々距離セ
ンサー33、32の出力端子A、Bの信号値を示すもの
で、車体1の上下振動や路面3と車体1との傾斜等によ
って発生する傾斜信号をd、また小石等による部分的発
生信号を△eとして表している。したがって、出力端子
A、Bの信号値は夫々a、bで示され、両者間の信号は
Tdの時間差で発生する。差動増幅器36の出力信号は
aーbであるので、これを平滑回路37を介した出力端
子Cの信号は図3におけるCの図形となる。即ち、部分
的発生信号△eも相殺ないしは平滑され縮少される。一
方、マークセンサー34、35の出力端子D、Eの信号
は夫々図中D、Eで示され、その間隔に応じてTmの時
間差で発生する。したがって、アオ回路で構成された論
理回路39の出力、即ち、ピーク保持器38のセット端
子Fの信号は図中Fで示され、T+Tmの時間発生して
いる。今、移動部8に搭載されたこれらの計測器が図2
に示されている実線矢印R方向(右方向)に走行中のT
R間において、ピーク保持器38はセット端子Fが立上
った時点で、信号Cの最大値aないし最小値−bを取り
込み、信号Fが立下った時点で出力端子Gに出力信号G
=a+bを送出する。また、移動部8が反転し、図2に
示されている実線矢印L方向(左方向)に走行中のTL
間において、再びセット信号Fが発生すると、その立上
り信号でピーク保持器38はリセットされ、出力信号G
が消滅すると同時に、セットが行われ、入力信号の取り
込みが開始されて繰返しの計測が行われ、塗装ライン4
の厚さのみが計測され、例えばその平均値は次の数式1
として算出される。
【0022】
【数式1】
【0023】このように、移動部8の走査毎に出力端子
Gには塗装ライン4の厚みに比例した信号が得られ、こ
れの計測器40にて積算ないしは平均化して表示、記録
することができる。また、2個の距離センサー32、3
3の出力の差を計測するため、車体1の傾斜とか、部分
的な凸凹の影響による計測誤差を極めて少なくすること
ができる。更に距離センサー32、33並びにマークセ
ンサー34、35の間隔、配置を適当に変更することに
より、これらによる誤差を更に少なくすることができ
る。また、平滑回路37は差動増幅器36の入力側に接
続してもこれらの誤差に対して有効である。
【0024】次に、幅計測器16の構成作用につき図4
を参照して詳述すると、該幅計測器16は、車体1に搭
載され、かつ路面3上に施された塗装ライン4の幅方向
に往復運動する移動部8を有する走査器6と、移動部8
の往復運動を駆動するパルスモータ41と、パルスモー
タ41の電源とし、かつその周波数が可変できるパルス
発振器42と、該パルス発振器42とパルスモータ41
の間に接続され、パルスモータ41の回転方向を自動的
に変換するために電極の極性を変換する変換器43と、
移動部8に搭載され、かつ車体1の窓穴5を介して路面
3ないし塗装ライン4と対向するマークセンサー44
と、パルス発振器42の信号を一方の入力とし、マーク
センサー44の出力を他の一方の入力として接続された
論理回路45と、該論理回路45の出力と接続され、そ
の出力パルス数を積算するカウンター46により構成さ
れている。
【0025】更に説明すると、パルス発振器42はコン
ピュータ制御されるインバータ又はCR発振器等で、パ
ルスモータ41を駆動するための充分な電力と正確な波
形を必要とし、該パルス発振器42とパルスモータ41
は変換器43を中継して接続されている。変換器43
は、例えばパルス発振器42の所定パルス毎にパルスモ
ータ41の励磁コイルの極性を変換して、パルスモータ
41の回転方向を自動的に変換させるものである。ま
た、パルスモータ41は入力するパルス発振器42のパ
ルス数に比例した回転数で回転するもので、その回転に
従って走査器6の移動部8は図4に示されている実線矢
印L、R方向(左、右方向)に移動する。該移動部8の
移動量はパルス発振器42の1パルス毎に通常0.02
m/m前後で、その値は機械的に正確に規定され、滑
り、慣性等は全く無いものである。したがって、移動部
8の往復間隔はパルスモータ41の回転数で規定できる
ので、変換器43はパルス発振器42のパルス数を積算
し、移動部8の往復間隔に対応するパルス数毎にパルス
モータ41へ出力する電気極性を変換すれば、移動部8
は往復運動を繰り返す。
【0026】一方、移動部8に搭載されたマークセンサ
ー44は前述のカラーセンサー14とマークセンサー1
3を一体としたものと同様の機能、作用を有して、路面
3上の塗装ライン4の幅方向の有無を検出するもので、
塗装ライン4の面上を走査中は出力して走査毎に図4に
示されているQ点で示す信号波形となり、該出力は論理
回路45の他の一方の入力と接続される。論理回路45
の一方の入力はパルス発振器42と接続されているか
ら、図4に示されているP点の信号波形となる。また、
論理回路45はアンド回路であるので、その出力は図4
に示されているR点の信号波形となる。したがって、こ
のパルス数をカウンター46で積算すれば、塗装ライン
4の幅を非接触で計測することができる。なお、必要に
応じて、マークセンサー44の出力信号によりカウンタ
ー46をセット、リセットし、一走査毎の計測値を表
示、記録更には端子Sから送信することができる。
【0027】以上、実施例について詳述したが、前記厚
み計測器11、幅計測器16、長さ計測器19は夫々を
独立して使用することもでき、また、既存の塗装ライン
の施工機械ないしはこれに付随する制御器、計測器等と
連結する方式にも対応でき、更には各計測器を共通、兼
用ないしは一体化して簡易化を計ることもできる。
【0028】
【発明の効果】しかして、本発明によれば、従来人為的
作業で行っていた塗装ラインの施工及びその状態を自動
的、かつ非接触の計測にて行うことができて、作業人員
の削減と作業者の安全が確保され、また、これらの数値
的管理が正確に行われ、更に塗装ラインの施工装置を自
動的に制御することができると共に、施工状態をリアル
タイムで知ることができる。
【0029】また、既存の塗装ラインを計測し、その劣
化状態や不完全施工状態を短時間で判断することができ
る。
【0030】また、本発明によれば、構成が比較的簡単
で、特殊な計器を必要とせず、更にコンピュータ化が可
能であるから、廉価に製作でき、その設置、操作等の取
扱いが簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る計測装置の一例での配置構成とそ
の電気的ブロック構成図である。
【図2】厚み計測器の配置構成とその電気的ブロック構
成図である。
【図3】図2における各部端子の電気信号の波形等を示
す説明図である。
【図4】幅計測器の配置構成とその電気的ブロック構成
図である。
【符号の説明】
1 車体 2−1、2−2 車輪 3 路面 4 塗装ライン 5 窓穴 6 走査器 7 駆動部 8 移動部 10 移動量計測器 11 厚み計測器 12、32、33 距離センサー 13、34、35、44 マークセンサー 14 カラーセンサー 15、22、39、45 論理回路 16 幅計測器 17 パルスカウンター 19 長さ計測器 20 フィードモニター 21 破線センサー 23 加算器 24 プリセットカウンター 25 塗装制御機 26 コンピュータシステム 27 IOボード 28 電子計算器 29 表示器 30 プリンター 36 差動増幅器 37 平滑回路 38 ピーク保持器 41 パルスモータ 42 パルス発振器 43 変換器 46 カウンター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路面の車輌通行区分等に施された塗装
    ラインのライン面とほぼ平行に走行する車体と、該車体
    に搭載され、かつ車体走行方向とほぼ直交する方向に往
    復動する移動部を有する走査器と、前記移動部に夫々搭
    載され、かつ夫々前記塗装ライン面を走査して、該塗装
    ラインの厚みを計測する厚み計測器と塗装ラインの有無
    を検出するマークセンサーと、前記移動部の移動量を計
    測する移動量計測器と、前記マークセンサーと移動量計
    測器の出力信号を入力とする論理回路を含み、該論理回
    路の出力信号により前記塗装ラインの幅を計測する幅計
    測器と、前記車体に搭載され、かつ前記塗装ラインの長
    手方向の走行量を計測する長さ計測器と、前記厚み計測
    器、幅計測器及び長さ計測器の各出力信号を入力して、
    該入力信号を演算処理して得られた前記塗装ラインの厚
    さ、幅及び長さの計測値を集計、演算して、塗装ライン
    の塗料の付着量並びに使用量を表示、記録するコンピュ
    ータシステムとを備えた構成を特徴とする道路等の塗装
    ライン計測装置。
  2. 【請求項2】 前記塗装ラインの厚み計測器は、前記移
    動部に、その走行方向に対して適当な間隔で夫々2個ず
    つ配置され、かつ非接触で対応物との距離を計測する距
    離センサーと前記塗装ラインの幅方向の有無を検出して
    信号を出力するマークセンサーと、前記2個の距離セン
    サーの出力と接続され、その出力信号の差を増幅して出
    力する差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号を入力と
    し、かつ該入力信号の最大値と最小値を保持し、セッ
    ト、リセット信号を入力するセット端子を有するピーク
    保持器と、前記2個のマークセンサーの出力信号を入力
    しアンドゲートして出力し、該出力を前記ピーク保持器
    のセット端子と接続した論理回路とを含み、前記ピーク
    保持器の出力信号により前記塗装ラインの厚みを計測す
    ることを特徴とする請求項1の道路等の塗装ライン計測
    装置。
  3. 【請求項3】 前記塗装ラインの幅計測器は、前記走査
    器における移動部の往復運動を駆動するパルスモータ
    と、該パルスモータの電源とし、かつその周波数が可変
    できるパルス発振器と、前記移動部に搭載され、かつ前
    記塗装ラインの幅方向の有無を検出して出力するマーク
    センサーと、前記パルス発振器の信号を一方の入力と
    し、前記マークセンサーの出力を他の一方の入力として
    夫々接続され、アンドゲートとして出力する論理回路
    と、該論理回路の出力と接続され、かつその出力パルス
    数を積算して表示及び出力するカウンターとを含み、該
    カウンターの出力信号により前記塗装ラインの幅を計測
    することを特徴とする請求項1の道路等の塗装ライン計
    測装置。
  4. 【請求項4】 前記塗装ラインの長さ計測器は、前記車
    体にして、かつ前記路面ないしは塗装ラインに対向して
    夫々搭載設置され、前記車体の走行距離を路面等に対し
    非接触で計測するフィードモニターと前記塗装ラインの
    長手方向の有無を検出する破線センサーと、前記フィー
    ドモニターと前記破線センサーの出力を入力とする論理
    回路とを含み、該論理回路の出力信号を計測して前記塗
    装ラインの塗装長さを計測することを特徴とする請求項
    1の道路等の塗装ライン計測装置。
  5. 【請求項5】 前記コンピュータシステムは、前記厚さ
    計測器、幅計測器、長さ計測器の各出力信号を入力とす
    るIOボードと、該IOボードと接続され、かつ前記入
    力信号を演算処理する電子計算器と、該電子計算器の出
    力により前記IOボードを介して、前記塗装ラインの任
    意の時点における厚み、幅、長さ及び走行距離、塗料使
    用量を表示し、プリントアウトする表示器とプリンター
    とを含むことを特徴とする請求項1の道路等の塗装ライ
    ン計測装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19531179B4 (de) * 1994-08-31 2005-08-11 Nichias Corp. Ozonfilter und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2008089307A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Mitsubishi Electric Corp 計測台車、層厚計測装置、層厚計測システムの層厚計測方法、層厚計測装置の層厚計測方法および層厚計測装置の層厚計測プログラム
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JP2017101995A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 三洋工業株式会社 床ラインの摩耗状態の判断方法

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