JPH06307434A - 動圧気体軸受 - Google Patents
動圧気体軸受Info
- Publication number
- JPH06307434A JPH06307434A JP9281893A JP9281893A JPH06307434A JP H06307434 A JPH06307434 A JP H06307434A JP 9281893 A JP9281893 A JP 9281893A JP 9281893 A JP9281893 A JP 9281893A JP H06307434 A JPH06307434 A JP H06307434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary shaft
- dynamic pressure
- pressure gas
- pad
- gas bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 27
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims abstract description 19
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 abstract 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
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- 229920001973 fluoroelastomer Polymers 0.000 description 1
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 動圧気体軸受において、支承する回転軸の振
動振幅を抑えるようにする。 【構成】 軸受ハウジング1にピボット2を介して周方
向に3個以上のパッド3を取り付け、回転軸4とパッド
3との間に気体膜5を形成して回転軸4を支承する動圧
気体軸受において、ピボット2の反パッド側にばね材料
6Bとダンピング材料6Aとを組み合わせたダンパ機構
6を装着し、ダンパ機構6によって回転軸4の振動振幅
が過大となることを防止するようにした。
動振幅を抑えるようにする。 【構成】 軸受ハウジング1にピボット2を介して周方
向に3個以上のパッド3を取り付け、回転軸4とパッド
3との間に気体膜5を形成して回転軸4を支承する動圧
気体軸受において、ピボット2の反パッド側にばね材料
6Bとダンピング材料6Aとを組み合わせたダンパ機構
6を装着し、ダンパ機構6によって回転軸4の振動振幅
が過大となることを防止するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボ機械等に適用さ
れる動圧気体軸受に関する。
れる動圧気体軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の動圧気体軸受を示す。軸受
ハウジング1にピボット2が固定装着され、ピボット2
の先端部に任意方向に傾斜可能なパッド3が取り付けら
れていて、パッド3と矢印方向に回転する回転軸4との
間に気体膜5を形成して回転軸4を支承するようにして
いる。
ハウジング1にピボット2が固定装着され、ピボット2
の先端部に任意方向に傾斜可能なパッド3が取り付けら
れていて、パッド3と矢印方向に回転する回転軸4との
間に気体膜5を形成して回転軸4を支承するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記動圧気体軸
受では、軸受ハウジング1にピボット2が直接固定され
ており、またパッド3と回転軸4との間に形成される気
体膜5の有するダンピングは極めて小さい。そのため、
何らかの外乱(例えばガス圧縮機では旋回失速の発生
等)によってロータ(図示せず)が大きく励振される
と、ロータの回転軸4は大きな振幅で振動し、パッド3
と回転軸4とが接触してトラブルを生ずることがあっ
た。
受では、軸受ハウジング1にピボット2が直接固定され
ており、またパッド3と回転軸4との間に形成される気
体膜5の有するダンピングは極めて小さい。そのため、
何らかの外乱(例えばガス圧縮機では旋回失速の発生
等)によってロータ(図示せず)が大きく励振される
と、ロータの回転軸4は大きな振幅で振動し、パッド3
と回転軸4とが接触してトラブルを生ずることがあっ
た。
【0004】また、コンパクトで高効率化を図るためフ
レキシブルロータとし、運転速度を極力上げるよう設計
するためには、通常運転時にも回転軸4の振動振幅を極
力小さく抑える必要があるが、従来の動圧軸受のダンピ
ングでは、これが不可能であった。
レキシブルロータとし、運転速度を極力上げるよう設計
するためには、通常運転時にも回転軸4の振動振幅を極
力小さく抑える必要があるが、従来の動圧軸受のダンピ
ングでは、これが不可能であった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる動圧気体軸受を提供しようとするものである。
できる動圧気体軸受を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸受ハウジン
グにピボットを介して周方向に3個以上のパッドを取り
付け、回転軸とパッドとの間に気体膜を形成して回転軸
を支承する動圧気体軸受において、ピボットの反パッド
側にばね材料とダンピング材料とを組み合わせたダンパ
機構を装着したことを特徴とする。
グにピボットを介して周方向に3個以上のパッドを取り
付け、回転軸とパッドとの間に気体膜を形成して回転軸
を支承する動圧気体軸受において、ピボットの反パッド
側にばね材料とダンピング材料とを組み合わせたダンパ
機構を装着したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、何らかの外乱によって回転軸が励
振されると、回転軸の振動振幅は増大しようとするが、
それらの振動振幅は、回転軸とパッドの間に形成された
気体膜及びパッドを介してピボットに伝達される。伝達
された振動振幅は、ピボットの反パッド側に装着された
ダンパ機構によってダンピング作用を受けるため回転軸
の振幅は過大になることがない。
振されると、回転軸の振動振幅は増大しようとするが、
それらの振動振幅は、回転軸とパッドの間に形成された
気体膜及びパッドを介してピボットに伝達される。伝達
された振動振幅は、ピボットの反パッド側に装着された
ダンパ機構によってダンピング作用を受けるため回転軸
の振幅は過大になることがない。
【0008】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。圧縮機,過給機,循環機,膨脹機等のターボ機械
のロータ(図示せず)の両端部にある矢印方向に回転す
る回転軸4を取り囲むように軸受ハウジング1が設けら
れ、回転軸4は、以下に説明するダンパ機構6に装着さ
れたピボット2を介し傾斜自由に保持され周方向に配置
された3個パッド3によって支承されている。
する。圧縮機,過給機,循環機,膨脹機等のターボ機械
のロータ(図示せず)の両端部にある矢印方向に回転す
る回転軸4を取り囲むように軸受ハウジング1が設けら
れ、回転軸4は、以下に説明するダンパ機構6に装着さ
れたピボット2を介し傾斜自由に保持され周方向に配置
された3個パッド3によって支承されている。
【0009】パッド3は、運転時に回転軸4との間に最
適な気体膜5が形成されるよう回転軸4との間に適切な
ギャップが設けてある。ピボット2は、自由に傾斜でき
るようにパッド3を保持し、その反パッド側がダンパ機
構6の中央部に固定装着されている。ダンパ機構6は、
回転軸4の半径方向に交互に重ね合わされたダンピング
材料6Aとばね材料6Bとによって構成されていて、そ
の両端部が軸受ハウジング1に取り付けられている。前
記ばね材料6Bは、鋼材をワイヤカット等で加工し、ば
ね剛性が適度に軟かい形状とする。また、前記ダンピン
グ材料6Aはふっ素ゴム,シリコンゴム等の高ダンピン
グ能を有する材料で製作し、ばね材料6Bの空間に充て
んされる。充てん方法としては、成形したダンピング材
料6Aを接着剤でばね材料6Bの空間部分に装着固定し
たり、溶融したダンピング材料中にばね材料6Bを投入
して融着させる等の方法が採用される。
適な気体膜5が形成されるよう回転軸4との間に適切な
ギャップが設けてある。ピボット2は、自由に傾斜でき
るようにパッド3を保持し、その反パッド側がダンパ機
構6の中央部に固定装着されている。ダンパ機構6は、
回転軸4の半径方向に交互に重ね合わされたダンピング
材料6Aとばね材料6Bとによって構成されていて、そ
の両端部が軸受ハウジング1に取り付けられている。前
記ばね材料6Bは、鋼材をワイヤカット等で加工し、ば
ね剛性が適度に軟かい形状とする。また、前記ダンピン
グ材料6Aはふっ素ゴム,シリコンゴム等の高ダンピン
グ能を有する材料で製作し、ばね材料6Bの空間に充て
んされる。充てん方法としては、成形したダンピング材
料6Aを接着剤でばね材料6Bの空間部分に装着固定し
たり、溶融したダンピング材料中にばね材料6Bを投入
して融着させる等の方法が採用される。
【0010】以上のように構成された本実施例では、何
らかの外乱によって回転軸4が大きく励振されると、回
転軸4の振動振幅は回転軸4とパッド3の間に形成され
た気体膜5及びパッド3を介してピボット2に伝達され
る。この伝達された振動振幅は、ピボット2の反パッド
側に装着されたダンパ機構6に伝えられ、ダンピング材
料6Aとばね材料6Bとを重ね合わせたダンパ機構6に
よってダンピング作用を受け、回転軸3の振幅が過大と
なることを防止することができる。
らかの外乱によって回転軸4が大きく励振されると、回
転軸4の振動振幅は回転軸4とパッド3の間に形成され
た気体膜5及びパッド3を介してピボット2に伝達され
る。この伝達された振動振幅は、ピボット2の反パッド
側に装着されたダンパ機構6に伝えられ、ダンピング材
料6Aとばね材料6Bとを重ね合わせたダンパ機構6に
よってダンピング作用を受け、回転軸3の振幅が過大と
なることを防止することができる。
【0011】また、通常運転時においても、回転軸4の
振動振幅を小さく抑えることができ、フレキシブルロー
タとして運転速度を高めることができる。
振動振幅を小さく抑えることができ、フレキシブルロー
タとして運転速度を高めることができる。
【0012】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例は、ダンパ機構6の部分を除き、前記
第1の実施例と同じである。本実施例は、前記第1の実
施例のダンパ機構にくらべ、回転軸4の半径方向のばね
剛性を大きくとりたい場合に用いられるものであって、
本実施例におけるピボット2の反パッド側に装着された
ダンパ機構6では、ダンピング材料6Aとばね材料6B
を回転軸4の半径方向に直交する方向に重ね合わせるよ
うにしている。
明する。本実施例は、ダンパ機構6の部分を除き、前記
第1の実施例と同じである。本実施例は、前記第1の実
施例のダンパ機構にくらべ、回転軸4の半径方向のばね
剛性を大きくとりたい場合に用いられるものであって、
本実施例におけるピボット2の反パッド側に装着された
ダンパ機構6では、ダンピング材料6Aとばね材料6B
を回転軸4の半径方向に直交する方向に重ね合わせるよ
うにしている。
【0013】なお、前記第1及び第2の実施例における
前記ダンパ機構6は、ばね材料とダンピング材料が一体
となって動き、ばね機能とダンピング機能を併せもつも
のであれば、その形状・構造を適宜選択して用いること
ができる。
前記ダンパ機構6は、ばね材料とダンピング材料が一体
となって動き、ばね機能とダンピング機能を併せもつも
のであれば、その形状・構造を適宜選択して用いること
ができる。
【0014】
【発明の効果】本発明では、軸受ハウジングにピボット
を介して取り付けられ同方向に配置された3個以上のピ
ボットの反パッド側に、パッド及びピボットを介して伝
達される振動に対してダンピング作用を有するばね材料
とダンピング材料を組み合わせたダンパ機構を装着した
ため、何らかの外乱によって、回転軸が大きく励振され
ても回転軸4の振幅が過大となることを防止することが
できる。そのため、回転軸がパッドと接触しトラブルを
生ずることがない。
を介して取り付けられ同方向に配置された3個以上のピ
ボットの反パッド側に、パッド及びピボットを介して伝
達される振動に対してダンピング作用を有するばね材料
とダンピング材料を組み合わせたダンパ機構を装着した
ため、何らかの外乱によって、回転軸が大きく励振され
ても回転軸4の振幅が過大となることを防止することが
できる。そのため、回転軸がパッドと接触しトラブルを
生ずることがない。
【0015】また、通常運転時においても、回転軸の振
動振幅を小さく抑えることができるため、フレキシブル
ロータとして運転速度を高めることが可能となり、コン
パクトで高効率な機械を設計することができる。
動振幅を小さく抑えることができるため、フレキシブル
ロータとして運転速度を高めることが可能となり、コン
パクトで高効率な機械を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る動圧気体軸受の構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る動圧気体軸受の構
成図である。
成図である。
【図3】従来の動圧気体軸受の構成図である。
1 軸受ハウジング 2 ピボット 3 パッド 4 回転軸 5 気体膜 6 ダンパ機構 6A ダンピング材料 6B ばね材料
Claims (1)
- 【請求項1】 軸受ハウジングにピボットを介して周方
向に3個以上のパッドを取り付け、回転軸とパッドとの
間に気体膜を形成して回転軸を支承する動圧気体軸受に
おいて、ピボットの反パッド側にばね材料とダンピング
材料とを組み合わせたダンパ機構を装着したことを特徴
とする動圧気体軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9281893A JPH06307434A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 動圧気体軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9281893A JPH06307434A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 動圧気体軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06307434A true JPH06307434A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14065014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9281893A Withdrawn JPH06307434A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 動圧気体軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06307434A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078172A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-29 | Univ Nagoya | 回転体機器 |
JP2012042052A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Agustawestland Spa | 回転シャフトたわみ振動制振装置 |
WO2018041579A1 (de) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | Robert Bosch Gmbh | Kippsegmentlager |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP9281893A patent/JPH06307434A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078172A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-29 | Univ Nagoya | 回転体機器 |
JP2012042052A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Agustawestland Spa | 回転シャフトたわみ振動制振装置 |
WO2018041579A1 (de) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | Robert Bosch Gmbh | Kippsegmentlager |
CN109996969A (zh) * | 2016-08-31 | 2019-07-09 | 罗伯特·博世有限公司 | 可倾瓦轴承 |
US10738823B2 (en) | 2016-08-31 | 2020-08-11 | Robert Bosch Gmbh | Tilting-pad bearing |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |