JPH06306497A - 非焼成造粒物の結合剤 - Google Patents

非焼成造粒物の結合剤

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JPH06306497A
JPH06306497A JP9337393A JP9337393A JPH06306497A JP H06306497 A JPH06306497 A JP H06306497A JP 9337393 A JP9337393 A JP 9337393A JP 9337393 A JP9337393 A JP 9337393A JP H06306497 A JPH06306497 A JP H06306497A
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JP
Japan
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powder
binder
strength
heating
briquette
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Pending
Application number
JP9337393A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Takahashi
達也 高橋
Kazuhiko Hirakawa
和彦 平川
Hiroshi Hosokawa
宏 細川
Shigeru Aifuji
茂 相藤
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UEDA SEKKAI SEIZO KK
Original Assignee
UEDA SEKKAI SEIZO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱焼結を必要とせず、熱間強度を向上させ
ることができて、非焼成造粒物が加熱溶融時に粉化せ
ず、加熱炉内容積を確保する。 【構成】 鉄鋼用として用いられるブリケットなどの非
焼成造粒物の結合剤は、石灰石粉末と粘土質粉末よりな
る。また、結合剤は粘土質粉末を主成分とすることがブ
リケットの熱間強度を向上させることができることから
好ましい。さらに、結合剤は75μm以下の粒子径を有
する粉末の割合が40重量%以上であることが好適であ
る。この結合剤は常温及び加熱時における強度が発揮さ
れて、所定の強度が保持され、加熱時における粉化が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば鉄鋼製造プロ
セスで発生するダスト(鉄鋼ダスト)、スラッジ(鉄鋼
スラッジ)、鉄鉱石粉末などに添加され、造粒形成され
たブリケットの強度を向上させるための非焼成造粒物の
結合剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄鋼ダスト、鉄鋼スラッジや鉄鉱
石粉末を鉄鋼原料として使用する場合、粉末状では電気
炉への供給が困難なため、塊状にする必要がある。この
塊状にする方法として、焼結又は焼成法と非焼成ブリケ
ット法とがある。これらいずれの方法においても、塊状
にするために結合剤が必要であり、目的に応じた種々の
結合剤が使用されている。
【0003】例えば、特開昭60−43439号公報に
は、焼結機において焼結する焼結原料の結合剤として急
結セメント成分を添加して調湿造粒したものが開示され
ている。
【0004】また、特開昭56−105438号公報に
は、非焼成ブリケット法に用いられる結合剤としてセメ
ント系のものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、焼結又は焼
成法ではブリケットを得るために、焼結又は焼成を要す
るので相当なエネルギーを必要とし、製造コストの上昇
を招く。一方、前述の非焼成ブリケット法では、ブリケ
ットの使用時における熱間強度が低いため、電気炉中で
温度が上昇すると粉化しやすい。そのため、粉化したブ
リケットが焼結して炉内壁に付着し、電気炉内の有効容
積が小さくなり、しかもその塊が発生してガスの閉塞が
起きるという問題があった。
【0006】この発明は上記のような従来技術の問題に
着目してなされたものである。その目的は、加熱焼結を
要することなく、熱間強度を向上させることができて、
非焼成造粒物が加熱溶融時に粉化せず、加熱炉内容積を
確保できる非焼成造粒物の結合剤を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の非焼成造粒物の結合剤で
は、石灰石粉末と粘土質粉末よりなることを特徴とす
る。また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載
の発明において、前記粘土質粉末を主成分とすることを
特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明では、75
μm以下の粒子径を有する粉末の割合が40重量%以上
であることを特徴とする。
【0008】次に、この発明についてさらに詳細に説明
する。石灰石粉末は炭酸カルシウム(CaCO3 )を主
成分とする粉末を意味し、常温及び加熱初期における非
焼成造粒物の強度を保持して、その形状を維持する。具
体的には炭酸カルシウムのほか、石灰石を粉砕したも
の、ドロマイト粉末、石灰石洗浄時に発生するスラッジ
の乾燥粉末などが使用される。この石灰石粉末は、75
μm以下の粒子径を有する粉末粒子の割合、すなわち2
00メッシュパスの粉末粒子の割合が40重量%以上で
あることが好ましく、60重量%以上であることがさら
に好ましい。また、石灰石の洗浄時に発生するスラッジ
は75μm以下の粒子径を有する粒子の割合が60重量
%以上であり、それを乾燥粉砕して使用される。
【0009】粘土質粉末は、含水ケイ酸塩鉱物の集合体
より得られる粉末を意味し、加熱焼結時における非焼成
造粒物の強度を発揮して、その形状を保持する。具体的
には、カオリナイト又はモンモリロナイトが主成分であ
るが、特に高純度である必要はなく、ケイ酸(Si
2 )が50〜80重量%、アルミナ(Al2 3 )が
10〜40重量%の成分のものが使用される。この粘土
質粉末は75μm以下の粒子径を有する粒子の割合が4
0重量%以上であることが好ましく、60重量%以上で
あることがさらに好ましい。
【0010】また、石灰石粉末と粘土質粉末との重量比
は、3:7〜7:3の範囲が好ましく、粘土質粉末を主
成分とするのがさらに好ましく、特に5:5〜3:7の
範囲であることが好ましい。これらの範囲では電気炉で
の加熱時の初期強度及び熱間強度を向上させることがで
きるからである。
【0011】両粉末の組合せとしては、石灰石粉末とし
て、石灰石洗浄時に発生するスラッジ乾燥粉末と、粘土
質粉末としてカオリナイトを主成分とする粘土粉末で4
5μm以下の粒子径を有する粒子の割合が60重量%以
上の乾燥粉末との組合せが好適である。
【0012】この発明の結合剤は、鉄鋼ダスト、製鉄ス
ラグ、鉄鉱石粉末などの粉末に対して、10〜30重量
%、好ましくは15〜25重量%の範囲で添加されて使
用される。
【0013】
【作用】この発明の非焼成造粒物の結合剤は、石灰石粉
末と粘土質粉末とを混合することにより得られる。そし
て、この結合剤を鉄鋼ダスト、鉄鋼スラッジの混合粉に
添加して、常法により水を加えて十分混練後成形する。
そして、乾燥することによって、非焼成造粒物が得られ
る。
【0014】この非焼成造粒物においては、結合剤中の
特に石灰石粉末により加熱前及び加熱初期の形状が保持
されるとともに、結合剤と鉄鋼ダストなどが互いの粒子
の物理的な接着により、取扱い時の強度が保持される。
しかも、加熱時には粘土質粉末が700〜1000℃程
度の温度で溶融することなく存在するとともに、結合剤
と鉄鋼ダストなどとが化学反応して熱間時の強度が向上
する。従って、常温時及び加熱時の双方における非焼成
造粒物の強度を維持でき、粉化を防止することができ
る。そのため、電気炉内の有効容積を確保できるととも
に、粉化した造粒物の塊の発生が防止され、ガスの閉塞
が回避される。
【0015】また、粘土質粉末を主成分とする結合剤を
用いることにより、非焼成造粒物の加熱時における強度
を高く保持することができる。さらに、結合剤として、
75μm以下の粒子径を有する粉末の割合が40重量%
以上であることにより、非焼成造粒物は粉末粒子間の間
隙が少なくなって緻密な構造となり、常温での強度及び
熱間強度が向上する。
【0016】
【実施例】以下に、この発明を具体化した実施例につい
て説明する。表1に示すように、この実施例における結
合剤を石灰石粉末と石灰石洗浄スラッジ乾燥粉末とより
なる粉末と、粘土質粉末とにより構成した。なお、表1
の数字は重量%を表す。
【0017】
【表1】
【0018】次に、表2に示すように、このような各結
合剤を鉄鋼ダストと鉄鋼スラッジの混合粉末に添加して
水を加え、十分に混合練後ブリケットマシーンにより成
形した。そして、この成形物を100℃前後で乾燥し、
所定の非焼成ブリケットを得た。このブリケットについ
て熱間強度を測定し、その性能を評価した。その結果を
表2に併せて示した。
【0019】なお、熱間強度の測定は、ブリケットを7
00〜900℃に加熱して、1mの高さからコンクリー
ト面へ直接落下させることにより行った。また、鉄鋼ダ
ストと鉄鋼スラッジの混合粉末の粒度は、1mm以下のも
のが71重量%、1〜2mmのものが12重量%、2〜5
mmのものが10重量%、5mm以上のものが7重量%であ
った。そして、次の基準で熱間強度を判定した。
【0020】◎:熱間強度が非常に良好である。 ○:熱間強度が良好である。 △:熱間強度が普通である。
【0021】
【表2】
【0022】表2に示したように、実施例1〜3のいず
れも熱間強度について所定の性能が確保される。特に、
実施例1及び実施例2の場合、すなわち結合剤として粘
土質粉末を主成分とするものを用いた場合、熱間強度は
良好である。しかも、75μm以下の粒子径を有する粒
子の割合が60%以上であることにより、優れた熱間強
度が発揮される。従って、ブリケットが粉化するおそれ
がなく、電気炉内の容積を確保できるとともに、ブリケ
ットの塊の発生が防止され、ガスの閉塞が回避される。
【0023】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で、
例えば以下のように構成を任意に変更して具体化しても
よい。 (1)この発明の結合剤にさらに公知の他の無機や有機
の結合剤を添加すること。 (2)粘土粉末として、ハロイサイト、パイロフィライ
ト、セリサイト、タルクなどを用いること。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明における非焼成造粒物の結合剤によれば、加熱焼結を
要することなく、熱間強度を向上させることができ、そ
の結果非焼成造粒物が加熱溶融時に粉化せず、加熱炉内
容積を確保できるという優れた効果を奏する。
【0025】また、請求項2に記載の発明によれば、非
焼成造粒物の熱間強度を一層向上させることができると
いう優れた効果を発揮する。さらに、請求項3に記載の
発明によれば、非焼成造粒物の常温及び加熱時における
強度を向上させることができるという優れた効果が得ら
れる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】両粉末の組合せとしては、石灰石粉末とし
て、石灰石洗浄時に発生するスラッジ乾燥粉末と、粘土
質粉末としてカオリナイトを主成分とする粘土粉末で7
5μm以下の粒子径を有する粒子の割合が60重量%以
上の乾燥粉末との組合せが好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰石粉末と粘土質粉末よりなることを
    特徴とする非焼成造粒物の結合剤。
  2. 【請求項2】 前記粘土質粉末を主成分とすることを特
    徴とする請求項1に記載の非焼成造粒物の結合剤。
  3. 【請求項3】 75μm以下の粒子径を有する粉末の割
    合が40重量%以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の非焼成造粒物の結合剤。
JP9337393A 1993-04-20 1993-04-20 非焼成造粒物の結合剤 Pending JPH06306497A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9337393A JPH06306497A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 非焼成造粒物の結合剤

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JPH06306497A true JPH06306497A (ja) 1994-11-01

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JP (1) JPH06306497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040023465A (ko) * 2002-09-11 2004-03-18 배기필 소결 더스트를 첨가한 토양개량용 부산석회의 제법
CN103074487A (zh) * 2013-01-09 2013-05-01 承德石油高等专科学校 铁矿粉冷固球团粘结剂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040023465A (ko) * 2002-09-11 2004-03-18 배기필 소결 더스트를 첨가한 토양개량용 부산석회의 제법
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