JPH06305787A - 製鋼スラグを利用した路盤材 - Google Patents

製鋼スラグを利用した路盤材

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JPH06305787A
JPH06305787A JP9411693A JP9411693A JPH06305787A JP H06305787 A JPH06305787 A JP H06305787A JP 9411693 A JP9411693 A JP 9411693A JP 9411693 A JP9411693 A JP 9411693A JP H06305787 A JPH06305787 A JP H06305787A
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JP
Japan
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slag
weight
cement
pulverization
steel making
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Pending
Application number
JP9411693A
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English (en)
Inventor
Masanobu Nameki
正信 行木
Hirokatsu Tanaka
博勝 田中
Takeo Imamura
武雄 今村
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Pending legal-status Critical Current

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製鋼スラグを路盤材として利用するにあた
り、スラグの塩基度と粉化防止材を限定することによっ
て利用可能とする。 【構成】 塩基度1.45〜3.0の製鋼スラグ100
重量部に対して、B2O3とセメントを含有する粉化防止材
を0.5〜10重量部含有してなることを特徴とする製
鋼スラグを利用した路盤材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鋼スラグを利用した
路盤材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製鋼スラグはその冷却過程におい
て、自己崩壊・粉化を起こすために、その有効利用を阻
んできた。とりわけ、塩基度1.4以上の製鋼スラグに
おいて、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の相
転移により約14%の体積膨張を伴うために、その殆ど
が自己崩壊し粉化する。そこで、製鋼スラグの粉化を防
止するために、例えば溶融スラグにB2O310〜40重量
%、セメント10〜70重量%を含有してなる粉化防止
材(特開平4−139041号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融ス
ラグにB2O3−セメント系の粉化防止材を添加すると確か
にスラグの粉化防止に効果が認められるが、製鋼スラグ
の種類によっては必ずしも粉化の防止ができないものが
ある。また、粉化防止材を添加したスラグが外観的には
粉化していない場合であっても、路盤材として適用でき
ない場合がある。製鋼スラグを路盤材として利用する場
合、JIS規格A5001「道路用砕石」によれば、砕
石の品質として比重2.45以上、吸水率3.0%以
下、すりへり減量35%以下に適合しなければならない
とされている。本発明は、このような欠点を解決したも
のであり、製鋼スラグを路盤材として利用するにあた
り、スラグの塩基度と粉化防止材の添加量について検討
し、本発明をなすに至ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は塩基度1.45
〜3.0の製鋼スラグ100重量部に対して、B2O3とセ
メントを含有する粉化防止材を0.5〜10重量部含有
してなることを特徴とする製鋼スラグを利用した路盤材
である。
【0005】本発明は、塩基度1.45〜3.0の製鋼
スラグを対象とするものである。従来、製鋼スラグの塩
基度は、CaO/SiO2重量比で表すのが通常である。しかし
ながら、製鋼スラグによっては MgO、Al2O3 などの含有
量が多い場合があり、これらを無視した塩基度を基にし
て、粉化防止材を添加すると誤差が生じ、粉化を防止で
きない場合がある。本発明においてスラグの塩基度と
は、(CaO+MgO)/(SiO2+Al2O3)重量比で表されるもので、
塩基度が1.45未満では、殆どの製鋼スラグが粉化し
ないので、そのまま路盤材として利用できる。また、塩
基度が3.0を越えた場合、粉化防止材のスラグに対す
る溶融性が悪く、結果として粉化を起こし、加えて、す
りへり減量が35%を越えるので、路盤材として利用で
きない。 本発明に用いられる製鋼スラグとしては、各
種電気炉還元期スラグ、転炉スラグ、溶銑予備処理スラ
グなどが挙げられる。
【0006】次に、本発明は製鋼スラグ100重量部に
対して、B2O3とセメントを含有する粉化防止材を0.5
〜10重量部添加することを特徴とするものである。B2
O3とセメントを含有する粉化防止材の添加量が0.5重
量部未満では、粉化防止材の分散性が悪く、結果として
スラグが粉化を起こし、加えて、すりへり減量が35%
を越えるので、路盤材としては好ましくない。また、粉
化防止材が10重量部を越えた場合、粉化防止材のスラ
グに対する溶融性が悪く、結果としてスラグが一部粉化
を起こし、加えて、絶乾比重が2.45未満となり、路
盤材として好ましくない。
【0007】本発明に用いられる粉化防止材には有効成
分としてB2O3を含有する。B2O3は、2CaO・SiO2の相転移
を抑制する有効かつ確実な物質として知られているとこ
ろであるが、スラグとの化学組成、物性が大幅にことな
るため溶融スラグに対する親和性に欠けている。B2O
3は、多量に添加すればスラグはより安定するが、逆に
スラグの溶融温度が降下し混合が不均一になる。
【0008】次に、粉化防止材としてのセメントは、ス
ラグへの溶融性が良く、セメント水和物が溶融スラグ中
で発泡するため、B2O3の分散性を高めるという効果があ
る。さらに、粉化防止材を成形する際のバインダーとし
ても効果がある。
【0009】本発明に用いられる粉化防止材は、B2O3
0〜40重量%、セメント10〜70重量%を含有する
成形物が適用される。B2O3が10重量%未満では、B2O3
のスラグ中への分散が不充分となり、また、40重量%
を越えると粉化防止材の溶融性が悪くなり、いずれもB2
O3の歩留まりが低下する。セメントが10重量%未満で
は、粉化防止材の溶融性が悪くなり、また、70重量%
を越えるとB2O3の分散が不充分となり、いずれも粉化防
止の効果が低下するので好ましくない。
【0010】本発明に用いられる粉化防止材は、B2O3
セメントを主成分とするが、残部としてMgO 、Fe2O3
Na2O、K2O 等を含有していてもさしつかえない。B2O3
としては、硼珪酸塩鉱物、硼酸塩鉱物、硼酸、硼砂、コ
レマナイト、ボロカルサイト、硼珪酸ガラス屑などがあ
げられる。また、セメントはカルシウムシリケートを主
成分とするポルトランドセメント、高炉セメント、フラ
イアッシュセメントなどがあり、カルシウムアルミネー
トを主成分とするアルミナセメントなども用いることが
できる。
【0011】粉化防止材は、B2O3源とセメントの粉末混
合物としても用いることができるが、両成分の偏りを防
止し、粉塵の発生を抑えるために成形物として、または
成形後破砕して用いる方が好ましい。
【0012】本発明の粉化防止材を添加する方法は、所
定量の粉化防止材を溶融スラグ受鍋にあらかじめ投入し
ておき、そのうえに溶融スラグを注ぎ入れるか、または
溶融スラグを注ぎ入れると同時に添加する。または所定
量の粉化防止材を溶融スラグのみ入った溶融炉に投入す
るか、溶銑・溶鋼と溶融スラグの入った各種炉に投入す
るかの方法がある。いずれの場合も、スラグを冷却後破
砕し、整粒する。
【0013】本発明の製鋼スラグは、前記JIS規格A
5001によって、粒度を調整し、比重、吸水率及びす
りへり減量について試験を行ったところ、規定に適合す
ることが判明した。
【0014】
【実施例】粉化防止材として、コレマナイト44.5重
量%(B2O3換算20重量%)、高炉セメント(B種)5
5.5重量%、バインダーとして粉化防止材100重量
部に対して、水40重量部加え、その後乾燥し、約10
mmの成形物とした。これをスラグ100重量部に対
し、それぞれ0.32、0.52、5.83、 9.6
2、13.0重量部をスラグ受鍋に入れて置き、その上
から、塩基度1.45、2.34、2.88、3.50
の溶融スラグを注ぎいれた。これを冷却後破砕し、40
mm以下の粒度に調整した。それぞれを、JIS規格A
5001に基づき、路盤材としての適用試験を行った。
調査項目は、外観、すりへり減量、単位容積当たり容
積、絶対乾燥比重、吸水率でこれらに基づいて総合評価
を行った。結果を表1に示す。表中、外観欄の○は硬化
している状態、△は一部粉化している状態、×は全て粉
化している状態を示す。また、表中の総合評価欄の○は
JIS規格を満たしているもの、△は一部満たしている
もの、×は全く満たしていないものであることを示す。
番号1〜9は本発明の実施例を示めし、実験番号10〜
20は本発明の比較例を示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明による製鋼スラグ路盤材は、これ
まで産業廃棄物として処理されていた製鋼スラグを有効
利用するものであり、大量に発生する産業廃棄物を再資
源化することによる省資源、作業環境、周辺環境の改善
の面で多大な貢献をするものと期待できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基度1.45〜3.0の製鋼スラグ1
    00重量部に対して、B2O3とセメントを含有する粉化防
    止材を0.5〜10重量部含有してなることを特徴とす
    る製鋼スラグを利用した路盤材。
JP9411693A 1993-04-21 1993-04-21 製鋼スラグを利用した路盤材 Pending JPH06305787A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041229A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Nippon Steel Corp 製鋼スラグの資源化方法
CN104652228A (zh) * 2015-02-28 2015-05-27 新疆中合大正商贸有限公司 一种利用精炼渣和转炉渣修筑无垫层公路的工艺
JP2015175175A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 日新製鋼株式会社 土木材料及びその製造方法

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CN104652228B (zh) * 2015-02-28 2017-06-30 新疆中合大正商贸有限公司 一种利用精炼渣和转炉渣修筑无垫层公路的工艺

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