JPH0630530A - 密閉形鉛蓄電池の充電方法及び装置 - Google Patents

密閉形鉛蓄電池の充電方法及び装置

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JPH0630530A
JPH0630530A JP5096178A JP9617893A JPH0630530A JP H0630530 A JPH0630530 A JP H0630530A JP 5096178 A JP5096178 A JP 5096178A JP 9617893 A JP9617893 A JP 9617893A JP H0630530 A JPH0630530 A JP H0630530A
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pulse
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Akihiko Kudo
彰彦 工藤
Koji Yamaguchi
浩司 山口
Kensuke Hironaka
健介 弘中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電末期における充電効率をできる限り低下
させることなくガスの発生を最小限にする。 【構成】 電圧検出器5で検出した電池電圧が末期電圧
に達すると、充電制御装置6はパルス充電法による充電
を開始する。電圧変化率検出手段63により、充電パル
スが発生する毎に充電パルスにより充電を行っている期
間中の充電電圧の電圧変化率を測定する。電圧変化率が
設定値以上になるまでは充電パルスを10msec以上の基
準周期で発生する。制御信号発生手段66は、電圧変化
率が設定値以上になる毎にそれ以降に発生する充電パル
スの周期を、電圧変化率が設定値以上になった回数の累
積値に1を加算した数と基準周期とを掛けた値の周期に
変更する制御信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充電末期におけるガス
の発生を少なくするためにパルス状の充電電流を流す密
閉形鉛蓄電池の充電方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】充電中の電池電圧を検出して、電池電圧
が末期電圧に達した後は、パルス状の充電電流すなわち
充電パルスを流し、充電が進むに連れてパルス間の間隔
を広げることによって充電中のガスの発生を少なくする
ように平均充電電流をコントロールするパルス充電法
(またはジョグル充電法)が知られている。この方法を
採用した従来公知の密閉形鉛蓄電池の充電方法では、充
電パルスの間隔すなわちパルスの発生周期を徐々に長く
していた。また同時にパルス幅を変更する方法も提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の充電方法では、
充電パルスの間隔すなわちパルスの発生周期の増分率や
パルス幅の減少率を確実にガスの発生を抑制できるよう
に余裕を持って定めていた。そのため必要以上に周期が
長くなる場合があり、充電末期における充電効率は必ず
しもよくなかった。本発明の目的は、充電末期における
充電効率をできる限り低下させることなくガスの発生を
最小限にすることができる密閉形鉛蓄電池の充電方法及
び装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、充電
末期において充電パルスを用いてパルス充電を行う密閉
形鉛蓄電池の充電方法を対象とする。本発明では、充電
パルスが発生する毎に充電パルスにより充電を行ってい
る期間中の充電電圧の電圧変化率を測定する。そして充
電パルスを10msec以上の周期で発生し、電圧変化率が
設定値以上になる毎にそれ以降に発生する充電パルスに
より通電する充電電流の平均電流値を低下させる。平均
電流値を低下させる方法は、充電パルスの発生周期の変
更、充電パルスのパルス幅の変更等任意である。請求項
2及び7の発明では、電圧変化率の測定を充電パルスが
発生してから所定時間経過した後に開始する。請求項3
の発明では、電圧変化率が設定値以上になる毎にそれ以
降に発生する充電パルスにより通電する充電電流の平均
電流値を低下させるために、充電パルスの発生周期を増
大させる。請求項4の発明では、請求項3の発明の要件
において、充電パルスのバルス幅を一定とし、充電パル
スの周期の変更を行う。本発明では、電圧変化率が設定
値以上になる毎にそれ以降に発生する充電パルスの周期
を、電圧変化率が設定値以上になった回数の累積値に1
を加算した数と基準周期とを掛けた値の周期に変更して
充電を行う。この場合には請求項5の発明のように、充
電パルスは充電停止の後に発生して1周期を構成するの
が好ましい。請求項6の発明は、請求項4の発明の方法
を実施するための装置であって、充電回路に挿入されて
制御信号に応じてオン・オフ制御されるスイッチ回路
と、充電電圧を検出する電圧検出器と、電圧検出器の出
力に応じて制御信号を出力する充電制御装置とを具備
し、充電末期において充電制御装置が一定パルス幅の充
電パルスを用いてパルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充
電装置を対象とする。本発明では、充電制御装置のパル
ス充電用制御信号発生手段を電圧変化率検出手段と、周
期変更指令発生手段と、周期変更指令出力回数累積手段
と制御信号発生手段とから構成する。電圧変化率検出手
段は、充電パルスが発生する毎に該充電パルスにより充
電を行っている期間中の充電電圧の電圧変化率を測定す
る。周期変更指令発生手段は、電圧変化率検出手段で検
出した変化率が設定値より大きくなると周期変更指令を
出力する。周期変更指令出力回数累積手段は、周期変更
指令発生手段から周期変更指令が出力された回数を累積
する。そして制御信号発生手段は、周期変更指令出力回
数累積手段が累積した累積値に1を加えた数に10msec
以上の基準周期を掛けた値の周期で充電パルスを発生さ
せるための制御信号を発生する。請求項8の発明では、
電圧変化率が設定値以上になる毎にそれ以降に発生する
充電パルスにより通電する充電電流の平均電流値を低下
させるために、充電パルスのパルス幅を漸次減少させ
る。
【0005】
【作用】本願発明においては、ガスの発生状態に近付い
たか否かを充電電圧の電圧変化率から判定する。その場
合に、本発明では充電パルスにより充電を行っている期
間中の充電電圧の電圧変化率を測定するため、より正確
な判定を行える。これは、もし充電パルスにより充電を
行う前の状態からの電圧変化率を基準にすると、この電
圧変化率にはガス発生で起きる分極の他に、電解液抵抗
等の内部抵抗による分極と活物質の充電反応による分極
とが含まれてしまうため、ガスの発生状態の判定誤差が
大きくなるためである。
【0006】また充電パルスの基準周期を10msec以上
(周波数で100Hz以下)としたのは、ガス発生によ
る分極の大きさを検知し易くするためである。図10
は、定電圧領域でのパルス充電(曲線A)、定電流領域
から定電圧領域に変化した直後のパルス充電(曲線B)
及び定電流領域でのパルス充電を行った場合(曲線C)
におけるパルスの周波数と電池の内部インピーダンスの
絶対値の変化を示している。内部インピーダンスの増大
は、ガス発生時に起きる分極抵抗の増大を示すと考えら
れている。従ってこの結果から、パルスの周波数を10
0Hz以下すなわちパルスの周期を10msec以上にする
と内部インピーダンスの変化率が大きくなるため、ガス
の発生で起きる分極を正確に判定することができる。
【0007】請求項1の発明のように、充電パルスによ
る充電期間中に設定値以上の電圧変化率を測定する毎
に、その前よりも充電パルスにより通電する電流の平均
充電電流を低下させてガスの発生を抑制すると、従来の
ように必要以上に周期を長くする必要がなくなるため、
充電末期における充電効率を良好なものとすることがで
きる。
【0008】請求項2及び7の発明のように、電圧変化
率の測定を充電パルスが発生してから所定時間経過した
後に開始すると、充電パルスが発生する前の状態からの
電圧変化率を測定することがなく、ガスの発生状態の判
定誤差が大きくなることを確実に防止できる。
【0009】請求項3の発明のように、充電パルスの発
生周期を増大させることにより平均充電電流を低下させ
ると、制御が容易である。
【0010】請求項4の発明では、充電パルスのパルス
幅を一定として、しかも充電パルスの周期を電圧変化率
が設定値を越えた回数に比例させて増大するため、簡単
且つ効率良く充電末期におけるパルス充電を行える。
【0011】請求項5の発明のように、請求項4の発明
を実施する場合に、充電パルスが充電停止の後に発生し
て1周期を構成するようにすると、電圧変化率が設定値
を越るとその直後に発生する充電パルスからすぐに周期
の変更を行える。
【0012】請求項6の発明によれば、請求項3及び4
の発明の方法を簡単に実施できる装置を提供できる。
【0013】請求項8の発明のように、充電パルスのパ
ルス幅を漸次減少させることにより平均充電電流を低下
させると、制御が容易である。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1(A)は本発明の方法を実施する装置の
基本構成を示している。同図において1は直流電源装
置、2は電流制御部、3はダイオード、4は密閉形鉛蓄
電池、5は電圧検出器、6はマイクロプロセッサを含む
充電制御装置である。電流制御部2は、充電回路に挿入
されて制御信号に応じてオン・オフ制御されるスイッチ
回路を含んで構成されている。電圧検出器5は、電圧検
出部とアナログーデジタル変換器とを含んで構成され、
電圧検出部で充電電圧すなわち鉛蓄電池すなわち電池4
の端子電圧を検出し、検出したアナログ値をアナログ−
デジタル変換器でデジタル値に変換して出力する。充電
制御装置6は、充電末期に至るまでは定電流充電を行
い、充電末期を検出すると定電圧でパルス充電を行うよ
うに構成されている。
【0015】図1(B)は、充電パルスの周期を増大す
る実施例の充電制御装置6の構成の一例を示している。
末期電圧判定手段61は、電圧検出器5で検出した電圧
が予め定めた末期電圧に達するまでは、定電流充電用制
御信号発生手段62を作動させる。定電流充電用制御信
号発生手段62は、末期電圧判定手段61が末期電圧を
検出するまで、定電流充電を行うための制御信号を電流
制御部2に出力する。末期電圧判定手段61が末期電圧
を検出すると、定電流充電制御が停止されてパルス充電
用制御信号発生手段(63〜66)がパルス充電を開始
する。電圧変化率検出手段63は、充電パルスが発生す
る毎に該充電パルスにより充電を行っている期間中の充
電電圧の電圧変化率を測定する。具体的には、充電パル
スが発生している期間内に所定のサンプリング周期
(t)で電圧検出器5の出力を取込んで電圧変化率(d
V/dt)を検出する。なおこのサンプリングは、充電
パルスが発生してから所定時間経過した後から開始す
る。周期変更指令発生手段64は、電圧変化率検出手段
63で検出した変化率が設定値より大きくなると周期変
更指令を出力する。周期変更指令発生手段64は、1つ
の充電パルスの期間内において電圧変化率が設定値を越
えたことを検出すると、その充電パルスの期間内におい
て1回だけ周期変更指令を出力する。周期変更指令出力
回数累積手段65は、周期変更指令が入力された回数を
累積し、累積値n(正の整数)を制御信号発生手段66
に出力する。制御信号発生手段66は、末期電圧判定手
段61が末期電圧Vcを判定した時点から、最初に充電
停止期間Sを持つ10msec以上の基準周期Tに周期変更
指令出力回数累積手段65の累積値nに1を加えた数
(n+1)を掛けた周期で一定パルス幅Wの充電パルス
Pを発生する。すなわち周期変更指令が出力されるまで
は、基準周期Tで充電パルスを発生し、周期変更指令の
発生によって周期変更指令出力回数累積手段65の累積
値nが増える毎に、発生周期が基準周期Tの(n+1)
倍に変更されて充電パルスが出力される。
【0016】図2は、累積値nの増加に伴なう充電パル
スの周期の変化を模式的に示している。
【0017】図1(B)において終期電圧判定手段67
は、電池電圧が予め定めた充電終期電圧に達したことを
検出すると、制御信号発生手段66に充電停止指令を出
力してパルス充電を停止させる。図3は、充電制御装置
6のマイクロプロセッサを作動させるプログラムのアル
ゴリズムを示すフローチャートである。図3においてk
は電圧変化率の大きさを判定するための設定値である。
【0018】図4は、小形の密閉形鉛蓄電池(単セル)
を2.5Vまでは1Cの定電流で充電し、それ以降の充
電末期においては後述する条件でパルス充電を行ったと
きの充電特性を概略的に示す図である。この例を図5を
用いて具体的に説明する。図5(A)及び(B)は、電
池電圧Vが末期電圧Vc(2.5V)を越えて、パルス
充電が開始された直後の充電電流と電池電圧の状態を拡
大して示している。制御信号発生手段66からは100
msecの基準周期Tで、2msecの停止期間Sの後に一定の
パルス幅W(98msec) の充電パルスが出力される。電
圧変化率検出手段63は図5(C)に示すような1msec
のサプリング周期のサンプリング・パルスに従って電圧
検出器5から電池電圧Vpを取り込み、周期変更指令発
生手段64は充電パルスPが発生している期間内におい
て電圧変化率が30mV/sec 以上になった場合に周期
変更指令を出力する。なおサンプリングは、充電パルス
Pが発生してから、所定時間t(本実施例では1msec)
経過した後に開始する。
【0019】周期変更指令が周期変更指令出力回数累積
手段65に入力されて累積値nが1になると、制御信号
発生手段66は次の充電パルスPの発生周期を基準周期
の2倍即ち200msecに変更する。図5(D)及び
(E)は、n=1の時の充電パルスと電池電圧の状態を
概略的に示している。充電パルスPのパルス幅は98ms
ec一定であり、しかも充電パルスPの前に停止期間Sを
おくため、停止期間Sは102msecとなる。図5(D)
に示すように、このことは次の基準周期で発生する充電
パルスを一つおきに間引いたのと同じことになる。図5
(D)において破線で示すパルスP´が間引かれたパル
スである。もし図5(E)に破線で示すように、周期を
基準周期の2倍にしてもなお次の充電パルスで充電を行
ったときの電圧変化率が30mV/sec 以上であれば、
再度周期変更指令が出力されて周期が3倍すなわち間引
かれるパルスの数が2個となる。
【0020】比較のために同じ電池を、1Cの制限電流
で、充電時間を1.5時間として2.5Vの設定電圧ま
で定電圧充電を行い。そのときに発生するガスの量を測
定したところ、上記具体的な実施例の方法で充電を行っ
たときの4倍のガスが発生することが確認された。また
公知のパルス充電法と本発明の方法とを比べた場合、本
発明の方法を用いた方がガスの発生量が少なくなること
が確認された。
【0021】また定電圧充電方法と公知のパルス充電法
と本発明の充電方法とを用いて同じ条件でサイクル寿命
試験を行ったところ、図6に示すような結果が得られ
た。使用した電池は1.2AHで6V、放電電気量は1
Cで放電終止電圧は1.6V/セル、充電電気量は1C
で充電終期電圧は2.5V/セル、充電時間は1.5時
間であった。図6において、曲線aは本発明の上記実施
例の方法で充電した場合の特性を示しており、曲線bは
パルス幅を一定として周期を10msecから100msecま
で一定の割り合いで変化させて充電を行う従来のパルス
充電法により充電を行った場合の特性を示し、曲線cは
定電圧充電法により充電を行った場合の特性を示してい
る。これらの曲線a〜cを比べると、本発明の方法を用
いた場合には、従来の方法と比べて寿命が延びることが
判る。
【0022】上記実施例では、周期可変指令がn回出力
されたときに周期を基準周期のn+1倍にしているが、
基準周期の値によっては周期を基準周期のm(n+1)
倍としてもよい。なおmは正の整数である。
【0023】図7は、充電電流の平均値を充電パルスの
周期を一定としてパルス幅を変更することにより低下さ
せる実施例の充電制御装置6の構成を示している。この
充電制御装置6が、図1(B)に示した充電制御装置6
と異なるのは、周期変更指令発生手段64と周期変更出
力回数累積手段65に代えてパルス幅変更指令発生手段
68を設けた点である。このパルス幅変更指令発生手段
68は、充電パルスを発生している間の電圧変化率が設
定値以上になる毎に、充電パルスのパルス幅を漸次また
は段階的に減少させる指令を制御信号発生手段66に出
力する。パルス幅を減少させる割り合いは、任意であ
る。この充電制御装置装置をマイクロプロセッサを用い
て実現する場合のアルゴリズムのフローチャートは、図
8に示す通りである。また図5の動作波形を得たときと
基本的に同じ条件で、本実施例を具体的に実施したとき
のパルス充電動作を実行している際の動作波形は図9に
示す通りである。図9(A)〜(C)は図5の(A)〜
(C)と同じであるので説明を省略する。本実施例で
は、充電パルスが発生している間の電圧変化率が30m
V/sec 以上になると、充電パルスのパルス幅を減少さ
せる。図9(D)は、周期を一定としてパルス幅を減少
した充電パルスP´を示しており、図9(E)は充電パ
ルスのパルス幅を減少させたときの充電電圧の変化を示
している。パルス幅を減少させても、まだ電圧変化率が
30mV/sec 以上になる場合には、更に充電パルスの
パルス幅を減少させる。以後電池電圧が終期電圧になる
までこの動作が繰り返される。
【0024】上記二つの実施例では、充電パルスの周期
またはパルス幅を変更することにより充電電流の平均電
流値を減少させているが、充電パルスの周期とパルス幅
の両方を変更することにより充電電流の平均電流値を減
少させてもよく、また充電パルスの電圧または電流を減
少させてもよく、充電パルスにより通電する充電電流の
平均電流を減少させる方法及び手段は任意である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、10msec以上
の周期の充電パルスにより充電を行っている期間中の充
電電圧の電圧変化率を測定するため、ガス発生時に起き
る分極抵抗の増大を確実に測定することができる。また
本発明では、充電パルスによる充電期間中に設定値以上
の電圧変化率を測定する毎に、その前よりも充電パルス
により通電する充電電流の平均電流値を低下させてガス
の発生を抑制するので、従来のように必要以上に周期を
長くすることがなくなり、充電末期における充電効率を
良好なものとすることができる。
【0026】請求項2及び7の発明によれば、電圧変化
率の測定を充電パルスが発生してから所定時間経過した
後に開始すると、充電パルスが発生する前の状態からの
電圧変化率を測定することがなく、ガスの発生状態の判
定誤差が大きくなることを確実に防止できる利点があ
る。
【0027】請求項3の発明によれば、充電パルスの発
生周期を増大させることにより平均充電電流を低下させ
るため、制御が容易になる利点がある。
【0028】請求項4の発明によれば、充電パルスのパ
ルス幅を一定として、しかも充電パルスの周期を電圧変
化率が設定値を越えた回数に比例させて増大するため、
簡単且つ効率良く充電末期におけるパルス充電を行える
利点がある。
【0029】請求項5の発明によれば、請求項2の発明
を実施する場合に、充電パルスが充電停止の後に発生し
て1周期を構成するようにするため、電圧変化率が設定
値を越るとその直後に発生する充電パルスからすぐに周
期の変更を行える。
【0030】請求項6の発明によれば、請求項1及び2
の発明の方法を簡単に実施できる装置を提供できる。
【0031】請求項8の発明によれば、充電パルスのパ
ルス幅を減少させることにより平均充電電流を低下させ
るため、制御が容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の方法を実施する装置の基本構
成を示す図、(B)は(A)の充電制御装置の一例を示
すブロック図である。
【図2】累積値の増加に伴なう充電パルスの周期の変化
を模式的に示す図である。
【図3】充電制御装置をマイクロプロセッサを用いて実
現する場合のプログラムのアルゴリズムを示すフローチ
ャートである。
【図4】図1の実施例の動作の概略を説明するための図
である。
【図5】図1(B)の充電制御装置の動作を説明するた
めの波形図である。
【図6】本発明の充電方法と従来の充電方法とを用いた
場合における電池の寿命特性を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の充電制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図8】図7の充電制御装置をマイクロプロセッサを用
いて実現する場合のプログラムのアルゴリズムを示すフ
ローチャートである。
【図9】図7の充電制御装置の動作を説明するための波
形図でである。
【図10】充電パルスの周波数と電池の内部インピーダ
ンスの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源装置 2 電流制御部 3 ダイオード 4 密閉形鉛蓄電池 5 電圧検出器 6 充電制御装置 61 末期電圧判定手段 62 定電流充電用制御信号発生手段 63 電圧変化率検出手段 64 周期変更指令発生手段 65 周期変更指令出力回数累積手段 66 制御信号発生手段 67 終期電圧判定手段 68 パルス幅変更指令発生手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電末期において充電パルスを用いてパ
    ルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充電方法であって、 前記充電パルスが発生する毎に該充電パルスにより充電
    を行っている期間中の充電電圧の電圧変化率を測定し、 前記充電パルスを10msec以上の周期で発生し、 前記電圧変化率が前記設定値以上になる毎にそれ以降に
    発生する前記充電パルスにより通電する充電電流の平均
    電流値を低下させることを特徴とする密閉形鉛蓄電池の
    充電方法。
  2. 【請求項2】 電圧変化率の測定を前記充電パルスが発
    生した後所定時間経過した時点から開始する請求項1に
    記載の密閉形鉛蓄電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 充電末期において一定パルス幅の充電パ
    ルスを用いてパルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充電方
    法であって、 前記充電パルスが発生する毎に該充電パルスにより充電
    を行っている期間中の充電電圧の電圧変化率を測定し、 前記電圧変化率が設定値以上になるまでは前記充電パル
    スを10msec以上の周期で発生し、 前記電圧変化率が前記設定値以上になる毎にそれ以降に
    発生する前記充電パルスの周期を増大させることを特徴
    とする密閉形鉛蓄電池の充電方法。
  4. 【請求項4】 充電末期において一定パルス幅の充電パ
    ルスを用いてパルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充電方
    法であって、 前記充電パルスが発生する毎に該充電パルスにより充電
    を行っている期間中の充電電圧の電圧変化率を測定し、 前記電圧変化率が設定値以上になるまでは前記充電パル
    スを10msec以上の基準周期で発生し、 前記電圧変化率が前記設定値以上になる毎にそれ以降に
    発生する前記充電パルスの周期を、前記電圧変化率が前
    記設定値以上になった回数の累積値に1を加算した数と
    前記基準周期とを掛けた値の周期に変更して充電を行う
    ことを特徴とする密閉形鉛蓄電池の充電方法。
  5. 【請求項5】 前記充電パルスは充電停止の後に発生し
    て1周期を構成する請求項4に記載の密閉形鉛蓄電池の
    充電方法。
  6. 【請求項6】 充電回路に挿入されて制御信号に応じて
    オン・オフ制御されるスイッチ回路と、 充電電圧を検出する電圧検出器と、 前記電圧検出器の出力に応じて前記制御信号を出力する
    充電制御装置とを具備し、 充電末期において前記充電制御装置が一定パルス幅の充
    電パルスを用いてパルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充
    電装置であって、 前記充電制御装置のパルス充電用制御信号発生手段が、 前記充電パルスが発生する毎に該充電パルスにより充電
    を行っている期間中の充電電圧の電圧変化率を測定する
    電圧変化率検出手段と、 前記電圧変化率検出手段で検出した変化率が設定値より
    大きくなると周期変更指令を出力する周期変更指令発生
    手段と、 前記周期変更指令発生手段から前記周期変更指令が出力
    された回数を累積する周期変更指令出力回数累積手段
    と、 前記周期変更指令出力回数累積手段が累積した累積値に
    1を加えた数に10msec以上の基準周期を掛けた値の周
    期で前記充電パルスを発生させるための前記制御信号を
    発生する制御信号発生手段とを具備してなる密閉形鉛蓄
    電池の充電装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧変化率検出手段は前記充電パル
    スが立上がってから所定時間経過した時点から電圧変化
    率を測定する請求項6に記載の密閉形鉛蓄電池の充電装
    置。
  8. 【請求項8】 充電末期において充電パルスを用いてパ
    ルス充電を行う密閉形鉛蓄電池の充電方法であって、 前記電圧変化率が設定値以上になるまでは前記充電パル
    スが発生する毎に該充電パルスにより充電を行っている
    期間中の充電電圧の電圧変化率を測定し、 前記充電パルスを10msec以上の周期で発生し、 前記電圧変化率が前記設定値以上になる毎にそれ以降に
    発生する前記充電パルスのパルス幅を漸次減少させるこ
    とを特徴とする密閉形鉛蓄電池の充電方法。
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