JPH06304847A - 複合熱変位補正方法とその装置 - Google Patents

複合熱変位補正方法とその装置

Info

Publication number
JPH06304847A
JPH06304847A JP11896593A JP11896593A JPH06304847A JP H06304847 A JPH06304847 A JP H06304847A JP 11896593 A JP11896593 A JP 11896593A JP 11896593 A JP11896593 A JP 11896593A JP H06304847 A JPH06304847 A JP H06304847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal displacement
displacement correction
correction
temperature
automatic centering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11896593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotsugu Kuroda
清継 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enshu Ltd
Original Assignee
Enshu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enshu Ltd filed Critical Enshu Ltd
Priority to JP11896593A priority Critical patent/JPH06304847A/ja
Publication of JPH06304847A publication Critical patent/JPH06304847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動芯出しと熱変位補正装置とを組合せてお
互いの欠点を補完し合う新規な複合熱変位補正技術を提
供することを目的とする。 【構成】 熱変位が各軸座標変化量H1,H2,H3と
して発生する機体各部の温度上昇を検出するセンサCH
1,CH2・・CH6を備え、この温度測定値から熱変
位補正をする他、主軸取付けセンサTCで各軸座標変化
量を零補正する自動芯出しとを組合せて複合熱変位補正
をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の熱変位補正
装置に関し、自動芯出しと機体の熱変位補正装置とを複
合的に適合制御するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、工作機械の自動芯出しは、
主軸に取付けたタッチセンサにて基準片を測定し、熱変
位によって発生する主軸端の座標ずれを直接に検出して
座標補正を加える機構装置として知られている。このた
め、高精度の変位補正が可能であるが、頻繁に主軸に取
付けたタッチセンサにて基準片を測定する必要があり、
機械の停止で生産性の低下を招く問題点がある。
【0003】一方、工作機械の熱変位補正装置は、変位
発生源の温度を測定して、その温度変化から発生する変
位を推測し、座標補正を行う機構装置であるから、自動
芯出しに較べて補正精度が劣っているが加工を止めるこ
となく頻繁に検出とその補正を行う結果、自動芯出しよ
りも高精度の座標補正が出来る場合が有る。その反面、
この熱変位補正方式は、変位の検出に温度を利用してい
るため、回転部分となるボールネジの温度測定が困難で
あり、このボールネジの伸びに対する補正を行えない問
題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題と目的】本発明は、前記
従来の二つの方式の問題点に鑑み、これを解消すること
を課題とし、自動芯出しと熱変位補正装置とを組合せて
お互いの欠点を補完し合う新規な複合熱変位補正技術を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱変位が各軸
座標変化量として発生する機体各部の温度上昇を検出す
るセンサを備え、この温度測定値から熱変位補正をする
他、主軸取付けのタッチセンサで各軸座標変化量を零補
正する自動芯出しとを組合せ、定時的にお互いの欠点を
補完し合う複合熱変位補正をすることを特徴とする複合
熱変位補正方法とその装置装置としたものである。
【0006】
【作用】機体の温度上昇により、各部に熱変位が座標変
化量として発生するころを見計らい、温度測定値から熱
変位補正の温度原点セットし、この温度原点変位補正量
の演算により座標系のオフセットをする。これと同時的
に自動芯出しで座標変化量を零補正すると共に、温度測
定値から熱変位補正温度原点の再セットをする。この複
合熱変位補正により、個々の欠点を補完し合い、依り高
精度な熱変位補正を可能とするほか、自動芯出しは生産
性に問題の無い時間間隔で実行し、次の自動芯出し迄に
発生する変位は熱変位補正により対応する。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例にて説明する。図1
は本発明の複合熱変位補正装置を備えた工作機械のシス
テム図であり、図2は本発明の複合熱変位補正作用を示
すフローチャート図である。図3は本発明の複合熱変位
補正作用を示すタイムチャート図である。
【0008】先ず、図1は工作機械10の各部へのセン
サ取付け状態を示す側面図で、該工作機械10には変位
発生源となる発熱源が複数存在し、これらを共通の基準
温度となるベッド5の底部にセンサCH6を取付ける。
そして、主軸1にセンサCH1(主軸熱変位成分1)
を、テーブル2にセンサCH2(テーブル熱変位成分
2)を、ヘッド3にセンサCH3(ヘッド熱変位成分
3)を、コラム4にセンサCH4(コラム熱変位成分
4)を、ベッド5にセンサCH5(ベッド熱変位成分
5)を各々取付けている。これにより、5つの熱変位補
正値を検出する。
【0009】上記各センサCH1〜CH6の出力は、温
度アナログ情報としてアンプ6で各々増幅され、AD変
換器7によりデジタル信号に変換した後、NC制御装置
9へ送られる。ここで、各軸の熱変位補正量に応じた補
正値を加減算してNC制御装置9が各X,Y,Z軸のモ
ータMX,MY,MZを回転制御する。
【0010】上記主軸1には、タッチセンサTCが定時
的に取付けられ、テーブル2上の基準片Lにタッチセン
サTCを接触して各軸方向の位置情報をスキップ信号と
してアンプ8から出力し、NC制御装置9へ送られる。
ここで、各軸の座標変化量を零補正するべく座標変化量
に応じた補正値を加減算しするNC制御装置9は、各
X,Y,Z軸のモータMX,MY,MZを回転制御す
る。
【0011】上述のように工作機械10に構成されたセ
ンサCH1〜CH6及びタッチセンサTCから得られる
温度アナログ情報及び位置情報は、下記の熱変位補正ソ
フトにより、実行処理される。熱変位補正ソフトの基本
(外部ワーク原点オフセットに書き込む値の算出法)を
説明する。 座標修正量=(変位発生部の相対温度−補正開始時の温
度)×1℃当りの変位量 上式において、変位発生部の相対温度は、差温(変位発
生部の相対温度−機体温度「基準温度」)を意味し、補
正開始時の温度は「差温初期値」を意味する。又、1℃
当りの変位量は「補正率」を意味する。変位発生部が複
数有る時は、それぞれの座標修正量を総合したものを書
き込み、各軸行う。
【0012】続いて、上式をもう少し具体的に熱変位補
正単独で使用する時につき、説明する。差温初期値は各
軸共通とし、変位補正を主軸発熱成分、環境変化による
構造体変位成分について行う時の補正量演算は次式の様
になる。 X軸補正量=(Tsp−Tosp)×σXsp+(Ta
t−Toat)×σXat Y軸補正量=(Tsp−Tosp)×σYsp+(Ta
t−Toat)×σYat Z軸補正量=(Tsp−Tosp)×σZsp+(Ta
t−Toat)×σZat となる。
【0013】本発明方法である自動芯出しと併用する時
は、各軸単独で実行するため各軸毎の差温初期値を持つ
必要があり、次式の様になる。 X軸補正量=(Tsp−TospX)×σXsp+(T
at−ToatX)×σXat Y軸補正量=(Tsp−TospY)×σYsp+(T
at−ToatY)×σYat Z軸補正量=(Tsp−TospZ)×σZsp+(T
at−ToatZ)×σZat となる。
【0014】ここで、 Tsp:主軸発熱成分の差温 Tat:構造体変位成分の差温 Tosp:主軸発熱成分の差温初期値 Toat:構造体変位成分の差温初期値 TospX:主軸発熱成分の差温初期値X ToatX:構造体変位成分の差温初期値X TospY:主軸発熱成分の差温初期値Y ToatY:構造体変位成分の差温初期値Y TospZ:主軸発熱成分の差温初期値Z ToatZ:構造体変位成分の差温初期値Z σXsp:主軸発熱成分のX軸補正率 σXat:構造体変位成分のX軸補正率 σYsp:主軸発熱成分のY軸補正率 σYat:構造体変位成分のY軸補正率 σZap:主軸発熱成分のZ軸補正率 σZat:構造体変位成分のZ軸補正率 を現してい
る。
【0015】次に、図2により本発明の補正手段と手順
を説明する。先ず、「スタート」(ア)により「ワーク
芯出し作業」(イ)に入り、機体の「温度測定」(ウ)
をする。ここで、「熱変位補正温度原点セット(X,
Y,Z)」(エ)を行い、「温度測定」(オ)の後、各
軸の「座標系オフセット」(オ),(カ),(キ)を行
うべく、「温度原点からの変化量演算」(ク),
(ケ),(コ)をした後「変位補正量の演算」(サ),
(シ),(ス)を行う。
【0016】続いて、自動芯出しの「実行」又は「しな
い」を判別し、「しない」となれば「終了」(セ)とな
り、ここでYESとすれば「エンド」(ソ)とする。
今、「実行」を判別し各軸「温度測定」(ナ),
(ニ),(ヌ)を行い、各軸の「熱変位補正温度原点再
設定」(ネ),(ノ),(ハ)を行う。ここで、「終
了」(セ)となり、NOならば、再び「温度測定」
(オ)の後、各軸の「座標系オフセット」(オ),
(カ),(キ)を行うべく、「温度原点からの変化量演
算」(ク),(ケ),(コ)をした後「変位補正量の演
算」(サ),(シ),(ス)を行う。続いて、自動芯出
しの「実行」又は「しない」を判別し、「しない」とな
れば「終了」(セ)となり、ここでYESとすれば「エ
ンド」(ソ)とする。
【0017】図3は前記図2の複合熱変位補正作用によ
り、実行される熱変位補正を示している。即ち、機体の
温度上昇により、各部に熱変位が座標変化量H1として
発生する頃t1を見計らい、この時の温度測定値から自
動芯出しで座標変化量H2を零補正する他、温度測定値
から熱変位補正の座標変化量H3を補正する。この補正
は、ボールネジの伸び分が原点よりズレた座標のズレと
なって存在している。従って、総合的な複合熱変位補正
による座標変化量H4は、微細なものとなる。上述複合
熱変位補正作用は、定時的に次の時期t2,t3,t
4,t5・・・のように繰り返され、常に高精度の変位
補正が行われる。
【0018】本発明は、上記一実施例に限定されること
なく発明の要旨内での設計変更が可能であること勿論で
ある。例えば、尚、熱変位補正の時間間隔と自動芯出し
の時間間隔は、同じでも良いし異なって居ても良い。
【0019】
【効果】上記構成により本発明は、機体の温度上昇で、
各部に熱変位が座標変化量として発生するころを見計ら
い、温度測定値から熱変位補正の温度原点セットし、こ
の温度原点変位補正量の演算により座標系のオフセット
をする。これと同時的に自動芯出しで座標変化量を零補
正すると共に、温度測定値から熱変位補正温度原点の再
セットをするから、この複合熱変位補正により、個々の
欠点を補完し合い、依り高精度な熱変位補正を可能とす
るほか、自動芯出しは生産性に問題の無い時間間隔で実
行し、次の自動芯出し迄に発生する変位は熱変位補正に
より対応する等、多くの実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合熱変位補正装置を備えた工作機械
のシステム図である。
【図2】本発明の複合熱変位補正作用を示すフローチャ
ート図である。
【図3】本発明の複合熱変位補正作用を示すタイムチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 主軸 3 ヘッド 4 コラム 5 ベッド 6,8 アンプ 7 AD変換器 9 NC制御装置 10 工作機械 MX,MY,MZ サーボモータ CH1・・CH6 センサ TC タッチセンサ H1,H2,H3,H4 座標変化量 t1,t2 時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変位が各軸座標変化量として発生する
    機体各部の温度上昇を検出するセンサを備え、この温度
    測定値から熱変位補正をする他、主軸取付けのタッチセ
    ンサで各軸座標変化量を零補正する自動芯出しとを組合
    せ、定時的にお互いの欠点を補完し合う複合熱変位補正
    をすることを特徴とする複合熱変位補正方法。
  2. 【請求項2】 熱変位が各軸座標変化量として発生する
    機体各部の温度上昇を検出するセンサを備え、この温度
    測定値から熱変位補正をする他、主軸取付けのタッチセ
    ンサで各軸座標変化量を零補正する自動芯出しとを組合
    せ、定時的にお互いの欠点を補完し合う複合熱変位補正
    をすることを特徴とする複合熱変位補正装置。
JP11896593A 1993-04-23 1993-04-23 複合熱変位補正方法とその装置 Pending JPH06304847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11896593A JPH06304847A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 複合熱変位補正方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11896593A JPH06304847A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 複合熱変位補正方法とその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06304847A true JPH06304847A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14749666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11896593A Pending JPH06304847A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 複合熱変位補正方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06304847A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094290A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Mitsubishi Electric Corp 工作機械及びその熱変位補正方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094290A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Mitsubishi Electric Corp 工作機械及びその熱変位補正方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100436049C (zh) 机床的热位移修正方法和热位移修正装置
US5779405A (en) Thermal displacement correcting apparatus for machine tool
JPH11333670A (ja) 工作機械の熱変形誤差測定及び補正システム
JPH09225781A (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP3136472B2 (ja) 工作機械の熱変位補正量算出方法
JPH06304847A (ja) 複合熱変位補正方法とその装置
JPH06304846A (ja) 複合熱変位補正方法とその装置
JPS58132441A (ja) 自動熱変位補正装置
JP2010099761A (ja) 数値制御式工作機械の熱変位補正方法
JP4658531B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP2003039278A (ja) 工作機械の熱変位補正装置
JPH0367823B2 (ja)
JP2006055919A (ja) 工作機械の加工誤差の補正方法
JPH06190687A (ja) 工作機械の熱変位補正装置
JP2001341049A (ja) 工作機械の熱変位補正方法
JPS6159860B2 (ja)
JPH0783976B2 (ja) 旋盤の熱変位補正方法
JPH06138921A (ja) 数値制御工作機械の直線補間送り精度の測定方法及び自動補正方法
KR100533347B1 (ko) 씨엔씨/피씨-엔씨 공작기계의 정적오차 보정장치 및보정방법
JPS61230841A (ja) 数値制御工作機械の工具の軌跡修正方法
JPS58109251A (ja) 数値制御加工方式
JPH04102760U (ja) 熱変位計測補正装置
JP7395067B1 (ja) 機上計測装置、機上計測システムおよび機上計測方法
JPS6117011A (ja) 門型工作機械における寸法測定方法
JP2574228Y2 (ja) 旋盤の機内計測装置