JPH06304726A - 湯面レベル制御方法 - Google Patents

湯面レベル制御方法

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Publication number
JPH06304726A
JPH06304726A JP9342493A JP9342493A JPH06304726A JP H06304726 A JPH06304726 A JP H06304726A JP 9342493 A JP9342493 A JP 9342493A JP 9342493 A JP9342493 A JP 9342493A JP H06304726 A JPH06304726 A JP H06304726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
constant
surface level
mold
metal surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9342493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nakajima
雄二 中島
Tomoharu Shimokasa
知治 下笠
Takanori Yamamoto
孝則 山本
Yuichiro Abe
裕一郎 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9342493A priority Critical patent/JPH06304726A/ja
Publication of JPH06304726A publication Critical patent/JPH06304726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モールド内の湯面レベルのオーバーシュート
抑制性と外乱抑制性を同時に調整し、鋳造開始から終了
まで安定した湯面レベル制御を行って安定した自動開始
を実現すること。 【構成】 モールド内の溶鋼湯面レベルを制御するPI
D演算器(3)と、モールド内への注入溶鋼量制御手段
とを有する湯面レベル制御系において、応答速度を規定
する定数α、減衰特性を規定する定数β、減衰の傾きを
調整する定数γの3定数で構成される目標値フィルタ
(2)をPID演算器(3)の前部に設置し、湯面レベ
ルのオーバーシュート抑制性および外乱抑制性を同時に
満足するよう、PID演算器(3)で用いる積分定数T
I の値と微分定数TD の値、および前記各定数α,β,
γを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド内溶鋼湯面レ
ベル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造等の製鋼分野では、モールド内
の溶鋼湯面レベルを一定に制御することは、均質な製品
を得るうえで重要なことである。ところが、これには、
鋳造開始時と定常時ではプロセス状態が大きく異なると
いう困難な問題がある。
【0003】特開昭62−54562号公報には、基本
湯上がりパターンを設定し、湯面が中間認識レベルに達
すると、制御装置は基本パターンに基づく所要時間と比
較して、その偏差を解消すべくパターンを変更し、ノズ
ルの流量制御を行う方法が記載されている。
【0004】特開平1−34553号公報には、鋳造開
始次はストッパ開度をパターン制御し、溶鋼レベルが目
標値付近になった時点でレベル検出値によるフィードバ
ック制御に切り替える方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−54562号公報記載の方法のように、鋳造開始
時の溶鋼湯上がりを、湯面レベル設定パターンを与える
ことにより制御する場合、設定値と測定値による従来の
PID演算では、湯面レベルを設定パターンに追従させ
ようとすると、図9に示すようにオーバーシュートが発
生し、さらに外乱に対する抑制性まで悪化してしまう。
逆に、外乱抑制性を高めると、設定パターンに対する追
従性が悪化してしまう。したがって、従来のPID演算
では、鋳造開始から終了までを安定に制御することが不
可能である。
【0006】特開平1−34553号公報記載の方法の
ように、目標値付近でスライディングノズルあるいはス
トッパの開度制御からフィードバック制御に切り替える
場合も、鋼種や他の鋳造条件によりモールド内への流入
溶鋼量が異なるため、開度パターンを条件により切り替
える煩雑さがある。
【0007】本発明が解決すべき課題は、湯面レベルの
オーバーシュート抑制性と外乱抑制性を同時に調整し、
鋳造開始から終了まで安定した湯面レベル制御を行って
安定した自動開始を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、モールド内の溶鋼湯面レベルを制御する
PID演算器と、モールド内への注入溶鋼量制御手段と
を有する湯面レベル制御系において、応答速度を規定す
る定数α、減衰特性を規定する定数β、減衰の傾きを調
整する定数γの3定数で構成される目標値フィルタをP
ID演算器の前部に設置し、湯面レベルのオーバーシュ
ート抑制性および外乱抑制性を同時に満たすよう、前記
PID演算器で用いる積分定数TI の値と微分定数TD
の値、および前記目標値フィルタの各定数α,β,γを
調整するようにしたものである。
【0009】
【作用】PID演算に用いるI値,D値と任意の3定数
α,β,γにより構成されるフィルタに湯面レベル設定
値を通し、その出力と湯面レベル測定値に従来のPID
演算を行う。このフィルタは、与えられた湯面レベル設
定パターンを、オーバーシュートを抑制し、追従しやす
いように再形成してPID演算器へ与える。このため設
定値に対する追従性とオーバーシュート抑制性は3定数
α,β,γで、外乱に対する抑制性はP,I,Dの各定
数でそれぞれ独立に調整が可能となる。したがって、あ
る湯面レベル設定パターンを与えて、各定数を調節すれ
ば、鋳造開始から終了まで安定した制御が可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら具体的
に説明する。図1は本発明に係る制御系の構成図、図2
は各ブロックを伝達関数で表したブロック図である。図
1において、1はモールド5内の溶鋼湯面レベルを検出
する湯面レベル検出器、3はPID演算器、4は注入溶
鋼量制御手段を示している。
【0011】本実施例では、モールド5内の溶鋼湯面レ
ベルを制御するPID演算器3と、モールド内への注入
溶鋼量制御手段4とを有する湯面レベル制御系におい
て、PID演算器3で用いるI値,D値と任意の3定数
α,β,γで構成される目標値フィルタ2をPID演算
3の前部に設置する。与えられた湯面レベル設定パター
ンは、この目標値フィルタ2により、オーバーシュート
を抑制し、しかも追従性を損なわないような形へ再形成
され、PID演算器3へ与えられる。そして、注入溶鋼
量制御手段4によりモールド5の湯面レベルを制御す
る。
【0012】この目標値フィルタ2により、外乱抑制性
はPID定数のKP ,TI ,TD で調整し、目標値追従
性とオーバーシュート抑制性は3定数α,β,γで調整
することが可能となる。
【0013】単位ステップ入力を入力した場合を例にと
ると、図2のブロックA,B,Cの応答を図3,図4,
図5にそれぞれ示す。ブロックAは、図3に示すよう
に、入力がαとなった所から遅れが始まる特性を有して
いる。定数αは、応答速度を決めるための定数である。
ブロックBは、図4に示すように、入力がβだけ遅れな
がら減衰する特性を有している。定数βは減衰特性を決
めるものである。ブロックCは、図5に示すように、γ
からだんだんと減衰する働きを有する。定数γは減衰特
性を調整するものである。
【0014】ブロックDの応答(図6)は、図4の特性
から図5の特性を引き、減衰率を変化させたものであ
る。そして、フィルタ2の出力は、ブロックAとブロッ
クDの出力を加えたものであるため、図3の特性と図6
の特性を加え合わせた図7のようになる。図7から、設
定値がαとなるまではフィルタの出力は設定と同一であ
り、そこからβとγに影響される分だけ設定が減衰した
後、ゆるやかに最終設定値となっている。つまり、ちょ
うど図9に示す従来のオーバーシュートの発生する部分
を打ち消す形となるのである。
【0015】湯面レベルが検出器1の検出範囲内に入っ
た時点で湯面レベルの設定を開始し、設定値を上昇させ
ていくことにより湯上がり速度を制御して、最終目標値
付近になったところで、設定値を最終目標値に固定す
る。これにより安定した湯面レベル制御が可能となる。
図7の特性に基づき、湯上りが設定よりも遅い場合はα
を大きくし、オーバーシュートが大きければβを大きく
するように調整すれば、より設定パターンに近い湯上り
を得ることが可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記の効果を奏する。 乱抑制性と目標値追従性・オーバーシュート抑制性
を独立して調整することが可能となる。 安定した鋳造自動開始が実現可能となる。 鋳造作業の省力化が可能となる。 鋳造開始時あるいはレードル(取鍋)交換時のタン
ディッシュ内溶鋼注入制御を安定に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成図である。
【図2】 実施例を伝達関数により表したブロック図で
ある。
【図3】 ブロックAの応答特性図である。
【図4】 ブロックBの応答特性図である。
【図5】 ブロックCの応答特性図である。
【図6】 ブロックBとブロックCを合成した応答特性
図である。
【図7】 目標値フィルタ全体の応答特性図である。
【図8】 本発明による設定パターンと応答の例を示す
図である。
【図9】 従来のPID制御による指令と応答の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 湯面レベル検出器、2 目標値フィルタ、3 PI
D演算器、4 注入溶鋼量制御手段、5 モールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 裕一郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド内の溶鋼湯面レベルを制御する
    PID演算器と、モールド内への注入溶鋼量制御手段と
    を有する湯面レベル制御系において、応答速度を規定す
    る定数α、減衰特性を規定する定数β、減衰の傾きを調
    整する定数γの3定数で構成される目標値フィルタをP
    ID演算器の前部に設置し、湯面レベルのオーバーシュ
    ート抑制性および外乱抑制性を同時に満たすよう、前記
    PID演算器で用いる積分定数TI の値と微分定数TD
    の値、および前記目標値フィルタの各定数α,β,γを
    調整することを特徴とする湯面レベル制御方法。
JP9342493A 1993-04-20 1993-04-20 湯面レベル制御方法 Withdrawn JPH06304726A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9342493A JPH06304726A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 湯面レベル制御方法

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JP9342493A JPH06304726A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 湯面レベル制御方法

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JPH06304726A true JPH06304726A (ja) 1994-11-01

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ID=14081925

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JP9342493A Withdrawn JPH06304726A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 湯面レベル制御方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491001B1 (ko) * 2000-12-22 2005-05-24 주식회사 포스코 박판주조공정에서의 모델레퍼런스를 이용한 탕면높이제어방법
CN103317110A (zh) * 2013-06-13 2013-09-25 唐山渤海冶金设备有限责任公司 一种基于结晶器液位检测的高效自动开浇系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491001B1 (ko) * 2000-12-22 2005-05-24 주식회사 포스코 박판주조공정에서의 모델레퍼런스를 이용한 탕면높이제어방법
CN103317110A (zh) * 2013-06-13 2013-09-25 唐山渤海冶金设备有限责任公司 一种基于结晶器液位检测的高效自动开浇系统
CN103317110B (zh) * 2013-06-13 2017-02-08 唐山渤海冶金设备有限责任公司 一种基于结晶器液位检测的高效自动开浇系统

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