JPH06304175A - 縫合結紮装置 - Google Patents

縫合結紮装置

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JPH06304175A
JPH06304175A JP5101170A JP10117093A JPH06304175A JP H06304175 A JPH06304175 A JP H06304175A JP 5101170 A JP5101170 A JP 5101170A JP 10117093 A JP10117093 A JP 10117093A JP H06304175 A JPH06304175 A JP H06304175A
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JP
Japan
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suture
pusher
staple
motor
suturing
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Withdrawn
Application number
JP5101170A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
Akio Nakada
明雄 中田
Akito Mukaisawa
明人 向澤
Toshihiko Suzuta
敏彦 鈴田
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
Shirou Bitou
士郎 備藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作部の洗浄・滅菌が容易にできる操作部を気
密構造にすることができる縫合結紮装置を提供すること
にある。 【構成】ステープル33を生体組織に縫合結紮するステ
ープラー等の縫合結紮装置において、ステープル33を
成形する縫合結紮手段を持った挿入部2を操作部1に対
して着脱自在に設け、この操作部1を密閉構造に形成
し、この操作部1の内部にモータ7を内蔵し、このモー
タ7によって縫合結紮手段を作動させるようにしたこと
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、腹壁等を貫通して体
腔内に挿入し、体腔内の生体組織を縫合結紮する縫合結
紮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、胆のう結石手術等において、再
発防止のために胆のうごと摘出手術を行う場合、胆管と
胆のう管との接続部を切断するが、この胆のう管には胆
のう動脈、胆のう静脈が通っているため、胆のう管をナ
イフ等によって切断すると同時に縫合結紮する必要があ
る。
【0003】このような胆のう結石手術等においては腹
壁等を貫通して体腔内に挿入して体腔内の組織を縫合結
紮する縫合結紮器が用いられている。この種の縫合結紮
器には従来、例えば、米国特許第5084057号明細
書、特開平3−12126号公報等で知られている。
【0004】米国特許第5084057号明細書は体腔
内組織をクリップによって縫合結紮する装置であり、特
開平3−12126号公報は、経皮的に体腔内に挿入さ
れ、体腔内組織を縫合結紮する縫合結紮器で、挿入部
と、この挿入部の先端部に開閉自在に設けられ一方がア
ンビル、他方がステープルを保持するカートリッジから
なる縫合結紮器本体と、前記挿入部の先端部に設けられ
カートリッジからステープルを打出すファイリングレバ
ーと、縫合結紮器本体を開閉せしめる縫合結紮開閉レバ
ーとから構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、縫合結紮装
置によって生体組織の縫合結紮・結紮等を行う際に、患
者の血液や体液によって挿入部はもちろんのこと、操作
部も汚染される。したがって、再使用するためには縫合
結紮装置を必ず洗浄・消毒する必要がある。
【0006】消毒方法としては、高圧蒸気滅菌(オート
クレーブ)、ガス滅菌、薬液浸漬等がある。特に、オー
トクレーブは滅菌効果が高く、有毒ガスや薬液も使用し
ないため、環境衛生上からも優れた方法と考えられてい
る。
【0007】しかし、従来の操作部は密閉された構造で
はないため、内部に水や薬液が浸入してしまい、内蔵物
を損傷させてしまう虞がある。また、最近では縫合結紮
機構を操作部に設けたモータによって駆動する電動式の
縫合結紮装置が開発されたが、電池やバッテリー等の電
源は熱や圧力の変化に弱く、滅菌時に液漏れ等が生じて
しまう。また、これらは水や薬液にも弱いことも周知の
ことである。
【0008】したがって、電源を内蔵したものは、ガス
滅菌など、限られた滅菌手段を使用せざるを得ない。ま
た、オートクレーブなどに電源が耐えられるように装置
に保護手段を設けることも可能であろうが、これにより
装置が複雑化、大型化、高価格化することになる。
【0009】さらに、滅菌時、電池やバッテリー等を取
り外し、装置を滅菌した後にまた組み込むという方法も
考えられるが、まずカバーを外し、電池等を外し、滅菌
した後、再び滅菌された装置に電池等を組み込むのはは
なはだ面倒である。
【0010】しかも、仮にオートクレーブ等に対して電
池を保護するような構造であったとしても、電池が消費
されればそれを交換する必要があり、電池等が滅菌され
ていなければ、交換のために電池に触れることにより、
術者の手が不潔となる。この発明は、前記事情に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、操作部の
洗浄・滅菌が容易にできる縫合結紮装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、縫合結紮部材によって組織を縫合結紮す
る縫合結紮装置において、密閉構造の操作部と、この操
作部に対して着脱自在に設けられ、前記縫合結紮部材を
組織に縫合結紮する縫合結紮手段を備えた挿入部とから
構成したことにある。
【0012】
【作用】操作部に対して挿入部が着脱自在であることか
ら、洗浄・消毒時に操作部に対して挿入部を取り外す。
操作部は密閉構造であるため、任意の方法で滅菌でき
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図4は第1の実施例を示す。図1は管
状組織の閉塞を行なうための縫合結紮装置の全体を示
し、縫合結紮装置は操作部1と、この操作部1に対して
着脱自在な挿入部2とから構成されている。操作部1に
は挿入部2を着脱自在に取り付けるための着脱部3と、
挿入部2を長軸方向を中心として回転させるための回転
リング4およびスイッチ5が設けられている。
【0014】図2〜図4に基づいて前記操作部1および
挿入部2の内部構造を説明すると、操作部1の着脱部3
はシール材3aによって閉塞され、操作部1は全体が密
閉構造に形成されている。操作部1の内部にはリチウム
電池等の電源6、ステッピングモータ等のモータ7およ
び電源6からの電流・電圧を制御し、モータ7のトル
ク、回転数等を制御する制御回路8が設けられ、電気的
作動手段を構成している。
【0015】モータ7の回転軸には第1のピニオン7a
が取り付けられ、この第1のピニオン7aは第2のピニ
オン7bを介して回転伝達軸13に伝達され、この回転
伝達軸13にはウォーム14aが取り付けられている。
このウォーム14aはウォームホイール14bを介して
駆動軸15に連動している。
【0016】駆動軸15は操作部1内の後端部に軸受
(図示しない)によって回転自在に軸支されており、こ
の駆動軸15には大径の第1のプーリ16aと小径の第
2のプーリ16bが嵌着されている。第1のプーリ16
aには円板16cが連結ピン16dによって連結され、
一体的に回転するようになっており、第2のプーリ16
bには連結ピン16eが突設されている。
【0017】第1のプーリ16aの連結ピン16dには
第1のプッシャリンク17aの基端部が連結され、第2
のプーリ16bの連結ピン16eには第2のプッシャリ
ンク17bの基端部が連結されている。そして、第1の
プッシャリンク17aの先端部は第1のプッシャチュー
ブ18に連結され、第2のプッシャリンク17bは第2
のプッシャチューブ19に連結されている。
【0018】前記第1のプッシャチューブ18は、第2
のプッシャチューブ19の内部に軸方向に進退自在に挿
入され、第2のプッシャチューブ19は操作部1に固定
されたガイド筒20に対して軸方向に進退自在に支持さ
れている。
【0019】さらに、第1のプッシャチューブ18の先
端部には長手軸を中心として回転可能に第1のプッシャ
バー21が連結され、第2のプッシャチューブ19の先
端部には長手軸を中心として回転可能に第2のプッシャ
バー22が連結されている。
【0020】第1のプッシャバー21の先端部には切欠
部21aが設けられ、この切欠部21aにはクリッププ
ッシャ23の後端部に設けられた突片23aが着脱可能
に係合している。同様に、第2のプッシャバー22の先
端部には切欠部22aが設けられ、この切欠部22aに
はジョープッシャ24の後端部に設けられた突片24a
が着脱可能に係合している。そして、クリッププッシャ
23とジョープッシャ24は平行状態で、前記挿入部2
の内部に挿通されている。
【0021】また、前記操作部1に設けられた回転リン
グ4は、操作部1のフレーム25に対して回転自在であ
り、摺動部にはシリコングリースを塗布したOリング9
が設けられている。この回転リング4は前側が円筒状
で、後側が中空の円錐状に形成されており、前側内部に
は第1と第2のプッシャバー21,22をスライド可能
に位置決めするスペーサ10が設けられている。このス
ペーサ10と第1と第2のプッシャバー21,22との
摺動部は気密を保つのに必要な寸法関係になっている。
一方、前記挿入部2について説明すると、挿入部2の内
部には縫合結紮部材としてのクリップ33が内蔵されて
いるとともに、このクリップ33を変形して縫合結紮す
る縫合結紮手段が設けられている。
【0022】すなわち、挿入部2の内部には複数のクリ
ップ33がクリップトラック34にスライド可能に収納
されている。クリップトラック34には蓋体35が設け
られ、後方には押圧ばね36によって先端側に付勢され
た押圧部材37が設けられ、クリップ33はクリップト
ラック34の後方から先端側に向かって付勢されてい
る。
【0023】クリップトラック34の先端部にはクリッ
プ33と係止する係止爪38が設けられ、この係止爪3
8と上部に設けられた弾性を有するクリップ押え部材3
9とによって係止されている。
【0024】さらに、クリップ列33の前方には先端部
が二股に分かれた開閉自在のジョー40が設けられ、ジ
ョー40の下側はにジョー40を閉じるための前述した
ジョープッシャ24があり、前方へスライドすることに
よりジョー40の側面を押圧し閉じるようになってい
る。さらに、クリップ33列の上方には、前記クリップ
プッシャ23がスライド可能に設けられ、クリッププッ
シャ23の先端で、先頭のクリップ33をジョー40間
に送り込むようになっている。
【0025】また、前記挿入部2の挿入部ハウジング4
1の後端部には操作部1の着脱部3と嵌合するための細
径部42が設けられている。この細径部42にはキー4
3とスリット44および係止フランジ45が設けられ、
さらに、細径部42の前方にはOリング46が設けられ
ている。
【0026】さらに、挿入部ハウジング41には着脱ボ
タン47が設けられ、この着脱ボタン47を押すと、第
1のプッシャバー21の切欠部21aとクリッププッシ
ャ23の突片23aとの係合を外すとともに、第2のプ
ッシャバー22の切欠部22aとジョープッシャ24の
係合を外すことができるようになっている。
【0027】次に、前述のように構成された縫合結紮装
置の作用について説明する。操作部1のスイッチ5を操
作して電源6をオンすると、制御回路8からの信号によ
ってモータ7が回転する。モータ7の回転によって第
1、第2のピニオン7a,7bを介して回転伝達軸13
に回転が伝達され、ウオーム14aを介してウォームホ
イール14bを介して第1のプーリ16a、第2のプー
リ16bが回転する。
【0028】このとき、第1のプッシャリンク17aは
前方に、第2のプッシャリンク17bは後方に移動し、
第1のプッシャチューブ18は前方に、第2のプッシャ
チューブ19は後方にスライドする。そして、挿入部2
の先端側においてクリッププッシャ23はクリップ33
をジョー40間に装填する。その後、さらにモータ7が
回転すると第1のプッシャチューブ18は後方にスライ
ドし、第2のプッシャチューブ19は前方にスライドす
る。
【0029】したがって、クリッププッシャ23はクレ
ップ33列の先頭のクリップ33の後方に引き込まれ、
ジョープッシャ24は前方にスライドしてジョー40を
閉じることにより、クリップ33を閉じた形に変形さ
せ、クリップ33の間の血管等の組織を閉塞させること
ができる。
【0030】このように、操作部1に電源6およびモー
タ7を内蔵することにより、挿入部2の先端部における
縫合結紮を電気作動手段によって行うことができる。し
たがって、使用者が疲れにくくなり、操作性も向上す
る。また、電源6を内蔵することによってコネクタケー
ブル等が不要となり、使用中にコネクタケーブルが邪魔
になることはない。
【0031】なお、治療中に縫合結紮装置の操作部1や
挿入部2に付着した血液洗浄液等は、シール部材3aや
Oリング9により操作部1の内部に入り込む事を防止さ
れる。また、使用後に洗浄・滅菌を行なう際には、操作
部1に対して挿入部2を取り外し、操作部1に付着した
血液を洗浄した後、高圧蒸気滅菌やE,O,Gを用いて
滅菌消毒を行ない再使用することができる。
【0032】このように、操作部1を洗浄滅菌できるこ
とから再使用が可能となり、未使用の挿入部2と交換で
き、医療費の削減につながる。さらに、縫合結紮の動作
を電動で行なわせることにより操作性が向上し、常に一
定の力量でクリップを締め付けることが可能となる。ま
た回転リング4を回転させることにより挿入部2を回す
ことができ、ジョー40を任意の方向に向けることがで
きる。
【0033】なお、前記Oリング9、シール部材3aに
形状記憶樹脂を混入させることにより、高圧蒸気滅菌や
E,O,G滅菌を行なう時の熱が形状記憶樹脂を膨張さ
せ、シール性を高くすることができ、より完全な滅菌を
行うことができる。
【0034】また、第1のプーリ16aと第2のプーリ
16bとの間にクラッチを設け、第1のプーリ16aと
第2のプーリ16bの間の駆動力を任意に伝達させる構
造を設けてもよい。この場合、例えばクリップ送り機能
とクリップ閉鎖機能を独立させて任意に作動させること
が可能になり、操作性の向上につながる。
【0035】さらに、クリップ送り機能とクリップ閉鎖
機能への駆動力の伝達をCPU制御して最適なタイミン
グでクリップ送り機能とクリップ閉鎖機能を作動させる
ことができる。
【0036】図5〜図8は第2の実施例を示し、本実施
例は、組織の切開部を閉じるための装置に関するもので
ある。本装置は、操作部1と挿入部2とからなり、操作
部1の構造は第1の実施例と同様の構造であり、操作部
1内には電源6、モータ7および制御回路8が設けら
れ、モータ7の回転は第1のギヤ7a、第2のギャ7
b、ウォーム14a、ウォームホイール14bを介して
駆動軸15に伝達されるようになっている。駆動軸15
にはプーリ48が嵌着され、さらにプーリ48には成形
ブレードプッシャリンク49が一端が連結されている。
【0037】成形ブレードプッシャリンク49の他端は
円筒状のプッシャチューブ50に連結されており、プッ
シャチューブ50はガイド51により長手方向にスライ
ド自在に保持されている。プッシャチューブ50の先端
にはプッシャチャンネル52が長手軸を中心として回転
可能に接続しており、プッシャチャンネル52は挿入部
2内の成形ブレード53と係止されている。
【0038】この成形ブレード53の中途部は挿入部2
の基端部に設けられたシールブロック54のガイド孔5
4aに摺動自在に挿通され、このシールブロック54に
はシリコングリース等が塗布されている。
【0039】また、操作部1には回転リング4が回転自
在に設けられ、その内部にはスペーサ55と弾性シール
56が設けてあり、着脱部3には挿入部2の挿入部ハウ
ジング41が着脱可能となっている。さらに、操作部1
のフレーム25と回転リンク4との摺動部には水密を保
つためOリング57が設けられている。
【0040】一方、挿入部2の先端部には複数のコ字形
状のステープル58を収容するステープルカートリッジ
59と、一端にステープル58を閉じた形に変形するた
めのフランジ60を有するアンビル61と、アンビル6
1の上側の成形ブレード53とステープル58がスライ
ドするためのステープル通路62と、アンビル61のフ
ランジ部近傍にあり、変形後のステープル58を挿入部
2から放出するためのステープル放出ばね63より構成
されている。
【0041】ステープルカートリッジ59においてステ
ープル押圧ばね64によりステープル通路62側に押圧
される。他の構造は第1の実施例と同様である。図8に
示すように、組織の切開部aを縫合結紮する際、組織片
b,b同志を把持鉗子(図示しない)で合わせた後、合
せ部に挿入部2の先端を位置決めする。操作部1の電源
6から制御回路8を介してモータ7に電流が供給され
る。操作部1内のモータ7が回転すると、プーリ48が
回転し、プッシャチューブ49、プッシャチャンネル5
0、成形ブレード53を先端側へスライドさせる。
【0042】挿入部2の先端側において成形ブレード5
3はステープル通路62内に押し出されたステープル5
8をアンビル61のフランジ60まで押し出し、組織片
b,bに穿刺する。次に成形ブレード53によってステ
ープル58を閉じた状態に変形し、組織片b,b同志を
縫合結紮する。その後、成形ブレード53が後方へ引き
込まれ、ステープル放出ばね63により変形後のステー
プル58は放出され初期状態に戻る。
【0043】また、使用中は操作部1に付着した生理食
塩水、患者の体液などは、操作部1に設けた弾性シール
56、Oリング57により内部への浸入を防止できる。
このように縫合結紮動作を電動により行わせることによ
り操作性が向上し、常に一定の力量で縫合結紮動作を行
わせることができる。
【0044】図9は第3の実施例を示す。操作部1の基
本的構成は第1の実施例と同一であり、この操作部1に
対して着脱自在な挿入部2について説明する。挿入部2
の先端部には回動自在で、開く方向に開きばね65によ
って付勢されたアンビル66とカートリッジ67とが設
けられている。カートリッジ67の内部には複数のステ
ープル68列を突出可能に収容し、ステープル68列の
間に組織切除用のカッター69がスライドするための溝
67aが設けられている。
【0045】カートリッジ67の後方にはカートリッジ
67内へスライドし、ステープル68をステープル収容
部70から押し出すための一対のステープルプッシャ7
1と、このステープルプッシャ71を押し上げるステー
プルプッシャバー72と、このステープルプッシャ71
の間に組織を切断する前記カッター69を有している。
【0046】さらに、先端部の外側にはアンビル66を
カートリッジ67に対して閉じた状態にするためのスラ
イド可能なアンビル開閉環73が設けられている。ま
た、ステープルプッシャ71の後方にはプッシャバー7
2が設けられ、アンビル開閉環73の後端には開閉バー
74が接続されている。
【0047】アンビル開閉環73はアンビル開きスプリ
ング78によって後方へ付勢されており、後端には弾性
の係止部75が設けられている。また、係止部75に面
する側の挿入部ハウジング41には係止部75が保持さ
れるための係止穴76が設けられ、ステープルプッシャ
バー72の後方には係止部75と係止穴76の係合を解
除するためのカム面を有する解除部77が設けられてい
る。
【0048】操作部1内のモータ7が回転すると、プー
リ48が回転し、プッシャチューブ50、プッシャチャ
ンネル52を介して開閉バー74とアンビル開閉環73
を先端側へスライドさせ、アンビル66を閉じる。この
とき、係止部75は係止穴76に保持され、アンビル6
6は閉じた状態に維持される。
【0049】さらに、モータ7が回転すると、プッシャ
バー72が先端側へスライドし、ステープルプッシャ7
1とカッター69をカートリッジ67内にスライドさ
せ、ステープル68をステープル収容部70から突き出
して組織に穿刺し、穿刺後、アンビル66によって変形
させて組織を縫合結紮する。同時にカッター69により
縫合結紮線の間を切除する。
【0050】カッター69がカートリッジ67の先端に
到着した時、プッシャバー72の解除部77は係止部7
5と係止穴76との係合を解除し、アンビル開閉環73
は後方へスライドしてアンビル66が開いて縫合結紮切
除が完了する。
【0051】図10は第4の実施例を示す。操作部1の
基本的構成は第1の実施例と同一であり、この操作部1
に対して着脱自在な挿入部2について説明する。挿入部
2の先端部には、後側面にステープル79を成形するた
めの成形面を円周状に有するアンビル80と、複数のス
テープル79を円周状に配し、さらにその内側に円筒状
のカッター81を有するステープル収容部82とが設け
られている。
【0052】ステープル収容部82の後方にはステープ
ルプッシャ83が設けられ、ステープルプッシャ83は
伝達部材84を介して操作部1に接続されている。前記
アンビル80はアンビル軸85を介してアンビルプッシ
ャ86に接続されており、アンビルプッシャ86は挿入
部2の後端のアンビル調整環87の内側のねじ部88と
螺合している。
【0053】アンビル80とステープル収容部82との
間に環状組織の端面を挟み込み、アンビル調整環87を
回転させてアンビル80とステープル収容部82との間
の距離を調整する。操作部1のモータ7を駆動させるこ
とにより、伝達部材84、ステープルプッシャ83を介
してステープル収容部82のステープル79を組織に向
かって穿刺し、アンビル80で閉じた状態に変形させ
る。同時にカッター81がステープル79列の内側の組
織を切除する。その後、アンビル開閉環87を操作して
アンビル80とステープル収容部82の間を開き、組織
の端部相互の吻合が完了する。
【0054】図11は第5の実施例を示す。操作部1と
挿入部2とからなり、操作部1に対して挿入部2が着脱
自在に設けられている。操作部1の内部には電源6と制
御回路8が設けられ、挿入部2の内部にはモータ7と駆
動手段90が設けられている。この駆動手段90は挿入
部2の先端部に設けられた縫合結紮手段91と連動して
いる。
【0055】前記操作部1と挿入部2との着脱部92
は、操作部1に設けられた嵌合凹部93と挿入部2に設
けられた嵌合凸部94とから構成され、両端面には制御
回路8とモータ7とを電気的に接続する電気接点95
a,95bが設けられている。
【0056】前記操作部1は全体が密閉構造であり、ケ
ーシング96が耐熱プラスチック材料によって形成さ
れ、着脱部92の電気接点95aもOリング等のシール
手段によって気密にシールされている。
【0057】このように操作部1の内部に縫合結紮手段
91を駆動する駆動手段90を有していないので、密閉
構造がしやすくなり、使用中に操作部1に付着した生理
食塩水、患者の体液などが内部に浸入することはなく、
使用後の洗浄・滅菌が可能となり、挿入部2を新しいも
のと交換することにより、再使用が可能となる。
【0058】図12は第6の実施例を示す。操作部1と
挿入部2とからなり、操作部1に対して挿入部2が着脱
自在に設けられている。操作部1の内部には電源6が設
けられ、この電源6は発振器97および増幅器98に接
続されている。さらに、増幅器98は操作部1の内部に
設けられた1次コイル99に接続されている。
【0059】1次コイル99の内側には鉄心100が内
挿され、この鉄心100は操作部1の端部から突出して
設けられている。一方、挿入部2には鉄心100に嵌合
する2次コイル101が設けられ、この2次コイル10
1は挿入部2の内部に設けられた整流器102を介して
モータ7に接続されている。
【0060】したがって、操作部1の1次コイル99に
発生した電磁エネルギは鉄心100を介して2次コイル
101に伝達され、この2次コイル101で受けたエネ
ルギは整流器102を介してモータ7に伝達され、この
モータ7によって縫合結紮手段が作動される。
【0061】前記操作部1は全体が密閉構造であり、ケ
ーシング103が耐熱プラスチック材料によって形成さ
れ、鉄心100はOリング等のシール手段によって気密
にシールされている。
【0062】このように操作部1と挿入部2との間に電
気的接点がないので、操作部1に対する挿入部2の着脱
が容易であり、構造的にも簡素化できる。さらに、操作
部1の内部に縫合結紮手段を駆動する駆動手段を有して
いないので、密閉構造がしやすくなり、使用中に操作部
1に付着した生理食塩水、患者の体液などが内部に浸入
することはなく、使用後の洗浄・滅菌が可能となり、挿
入部2を新しいものと交換することにより、再使用が可
能となる。
【0063】図13および図14は第1の実施例の変形
例1であり、基本的構成は第1の実施例と同一であり説
明を省略する。挿入部ハウジング41の基端部には連通
孔103が穿設され、この連通孔103には2本の電気
ケーブル104が挿通され、連通孔103にはシール材
103aが充填されて水密にシールされている。
【0064】電気ケーブル104の一端部には同電気ケ
ーブル104の端部相互を接離するスイッチ105が設
けられ、このスイッチ105は両面テープ106によっ
て操作部1のフレーム25に貼着されている。電気ケー
ブル104の他端部には挿入部ハウジング41の内部に
設けられたソケット107に接続されており、挿入部2
を操作部1の着脱部3に接続したとき、操作部1の端子
ピン108と接続されるようになっている。また、端子
ピン108はリード線109を介して操作部1の内部の
電源6に接続されている。
【0065】したがって、操作部1のフレーム25に貼
着されたスイッチをオン・オフすることにより、操作部
1の内部の電源をオン・オフすることができ、また、ス
イッチを術者の好みに応じて任意の位置に設けることが
できる。
【0066】図15は第1の実施例のスイッチの変形例
2であり、基本的構成は第1の実施例と同一であり説明
を省略する。操作部1のフレーム25には通孔110が
穿設され、この通孔110にはガイド部材111がねじ
込み固定されている。このガイド部材111には光反射
板112がスライド自在に支持されている。
【0067】光反射板112の基端部112aは操作部
1の外側に突出し、先端部112bは操作部1の内部に
突出しており、基端部112aはフレーム25に対して
固定された可撓性を有するスイッチカバー113によっ
て水密に覆われている。光反射板112の先端部112
bには反射面114が設けられ、この反射面114はフ
ォトリフレクタ115と対向しており、このフォトリフ
レクタ115は樹脂封止された制御回路8に接続されて
いる。
【0068】光反射板112は付勢ばね116によって
操作部1の外方に突出しており、反射面114はフォト
リフレクタ115と非対向状態にあるが、スイッチカバ
ー113を手指で押すと、光反射板112が操作部1の
内方に突出し、反射面114がフォトリフレクタ115
に対向し、フォトリフレクタ115を介して制御回路8
が検出してモータ7を作動させることができる。
【0069】このように構成することによってスイッチ
に電気接点がないので、接点不良が発生しないととも
に、制御回路8は樹脂封止されているので、信頼性が高
い。図16は第1の実施例のスイッチの変形例3であ
り、基本的構成は第1の実施例と同一であり説明を省略
する。操作部1のフレーム25には通孔117が穿設さ
れ、この通孔117にはOング118を介してスイッチ
シャフト119が回転自在に支持されている。スイッチ
シャフト119の基端部は操作部1の外側に突出し、先
端部は操作部1の内部に突出している。
【0070】スイッチシャフト119の基端部には操作
摘み120が設けられ、先端部にはスイッチシャフト1
19の軸方向に対して直角に延出する延出部121が設
けられ、この延出部121には反射面122が設けられ
ている。そして、反射面122は、変形例2と同様にフ
ォトリフレクタ115と対向しており、このフォトリフ
レクタ115は樹脂封止された制御回路8に接続されて
いる。
【0071】通常、スイッチシャフト119の破線で示
す位置にあり、反射面122はフォトリフレクタ115
と非対向状態にあるが、操作摘み120によってスイッ
チシャフト119を実線で示す位置に回すと、反射面1
22がフォトリフレクタ115に対向し、フォトリフレ
クタ115を介して制御回路8が検出してモータ7を作
動させることができる。
【0072】このように構成することによって、変形例
2と同様の効果が得られる。なお、変形例2,3におい
て、光反射面に代って磁石を設け、フォトリフレクタに
代って磁気抵抗素子、ホール素子を設けてもよい。
【0073】図17は第1の実施例のスイッチの変形例
4であり、基本的構成は第1の実施例と同一であり説明
を省略する。操作部1のフレーム25には外側へ突出す
る突起123が設けられ、この突起123と対応する位
置の操作部1の内部には磁気抵抗素子124が設置され
ている。
【0074】術者は、磁石125が封入された指サック
126を手指127に嵌めて前記突起123に指サック
126を近付けることにより、磁気抵抗素子124はこ
れを検知して制御回路8に検出信号を入力し、モータ7
を作動させることができる。
【0075】このように構成することによって、フレー
ム25に可動部を設ける必要がなく、完全に密封構造に
形成することができ、またフレーム25に突起123を
設けることによって、指サック126の位置決めが容易
である。
【0076】なお、磁気抵抗素子124に代ってホール
素子を設けてもよい。また、突起123に代ってフレー
ム25の透明板を設け、この透明板に対向する操作部1
の内部にフォトリフレクタを設置し、指サック127に
磁石に代って光反射板を設けてもよい。
【0077】図18は第1の実施例の変形例5を示すも
ので、モータ7の回転数または回転トルクを手加減で調
整できるようにしたものである。130はボリュームで
あり、このボリューム130の一端は+Vccに接続さ
れ、他端はGNDに接続されている。ボリュー130の
中間可変出力端は、可変電圧制御素子131のADJ端
しに接続されているとともに、コンパレータ132の非
反転入力端に接続されている。コンパレータ132の反
転入力端は基準電圧発生器133に接続されている。
【0078】コンパレータ132の出力端はリレードラ
イバ134に接続されている。また、前記可変電圧制御
素子131の入力端INは+Vccに接続され、出力端
OUTはリレー135のCOM端に接続されている。リ
レードライバ134はリレー135の端子の接続を制御
し、リレー135のノーマルコンタクト端NCは未接続
で、ノーマルオープン端NOはモータ7の一端に接続さ
れ、他端はGNDに接続されている。
【0079】したがって、ボリューム130の中間可変
出力端の出力がGNDレベルの時はコンパレータ132
の出力はGNDレベルなのでリレードライバ134はリ
レー135のCOM端とNC端を接続した状態のままで
あり、モータ7は回転しない。
【0080】ボリューム130を操作すると、その中間
可変出力端の出力が基準電圧発生器133の電圧を越
え、コンピュータの出力が+Vccレベルとなる。する
と、リレードライバ134はリレー135のCOMとN
Oを接続し、モータ7に電圧が供給され、モータ7が回
転する。
【0081】ボリューム130をさらに操作すると、そ
の中間可変出力端の出力が増加(あるいは減少)し、こ
の電圧に応じて可変電圧制御素子131の出力OUTの
出力電圧が増加(あるいは減少)し、モータ7の回転数
または回転トルクが増加(あるいは減少)する。
【0082】したがって、ボリューム130の操作具合
に応じてモータ7の回転数または回転トルクを増減制御
できるので微調整しやすく、よってボリューム130を
操作部1のスイッチ5と連動させた場合、縫合結紮する
力の微妙な加減ができるという効果がある。
【0083】図19は第1の実施例の変形例6を示すも
ので、136は感圧導電素子であり、この感圧導電素子
136の一端は+Vccに接続され、他端はモータ7を
介してGNDに接続されている。感圧導電素子136
は、例えばシルタッチ(東芝シリコーン社製)であり、
これはスイッチ部137と可変抵抗部138に等価的に
表現できる。すなわち、感圧導電素子136は、通常ス
イッチオフの状態にあり、これに手指等で圧力を加える
ことにより、まずスイッチ部137がオン状態となり、
さらに圧力をかけて行くと、可変抵抗部138の抵抗値
が漸減して行く。なお、感圧導電素子136はインクタ
イプのものでもゴムタイプのものでもよい。
【0084】感圧導電素子136を操作しない時は、モ
ータ7は停止している。感圧導電素子136を押して行
くと、園押圧力に応じてモータ7の回転数または回転ト
ルクが制御される。したがって、モータ7の回転数また
は回転トルクの制御が微調整できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、操作部を密閉構造とし、この操作部に対して組織に
縫合結紮する縫合結紮手段を備えた挿入部を着脱自在に
設けたから、使用中に、血液や体液が操作部の内部に浸
入することはなく、また操作部の洗浄・滅菌が容易にで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す縫合結紮装置の
全体の斜視図。
【図2】同実施例の縫合結紮装置の縦断側面図。
【図3】同実施例の縫合結紮装置の電気作動手段の分解
斜視図。
【図4】同実施例の挿入部の先端部の分解斜視図。
【図5】この発明の第2の実施例を示す縫合結紮装置の
全体の斜視図。
【図6】同実施例の縫合結紮装置の縦断側面図。
【図7】同実施例の挿入部の先端部の分解斜視図。
【図8】同実施例の作用説明図。
【図9】この発明の第3の実施例を示す縫合結紮装置の
挿入部の斜視図および縦断側面図。
【図10】この発明の第4の実施例を示す縫合結紮装置
の挿入部の斜視図および縦断側面図。
【図11】この発明の第5の実施例を示す縫合結紮装置
の構成図。
【図12】この発明の第6の実施例を示す縫合結紮装置
の構成図。
【図13】縫合結紮装置の変形例1を示す斜視図。
【図14】同変形例1の縫合結紮装置の操作部の縦断側
面図。
【図15】縫合結紮装置の変形例2を示す縦断側面図。
【図16】縫合結紮装置の変形例3を示す縦断側面図。
【図17】縫合結紮装置の変形例4を示す縦断側面図。
【図18】縫合結紮装置の変形例5を示す回路図。
【図19】縫合結紮装置の変形例6を示す回路図。
【符号の説明】
1…操作部 2…挿入部 6…電源 7…モータ 33…ステープル(縫合結紮部材)
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】例えば、胆のう結石手術等において、再
発防止のために胆のうごと摘出手術を行う場合、胆管と
胆のうとの接続部を切断するが、この接続部には胆のう
動脈、胆のう静脈が通っているため、接続部をナイフ等
によって切断すると同時に縫合結紮する必要がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】ステープルカートリッジ59において、
テープル58はステープル押圧ばね64によりステープ
ル通路62側に押圧される。他の構造は第1の実施例と
同様である。図8に示すように、組織の切開部aを縫合
結紮する際、組織片b,b同志を把持鉗子(図示しな
い)で合わせた後、合せ部に挿入部2の先端を位置決め
する。操作部1の電源6から制御回路8を介してモータ
7に電流が供給される。操作部1内のモータ7が回転す
ると、プーリ48が回転し、プッシャチューブ49、プ
ッシャチャンネル50、成形ブレード53を先端側へス
ライドさせる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 日比野 浩樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 備藤 士郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫合結紮部材によって組織を縫合結紮す
    る縫合結紮装置において、密閉構造の操作部と、この操
    作部に対して着脱自在に設けられ、前記縫合結紮部材を
    組織に縫合結紮する縫合結紮手段を備えた挿入部とを具
    備したことを特徴とする縫合結紮装置。
JP5101170A 1993-04-27 1993-04-27 縫合結紮装置 Withdrawn JPH06304175A (ja)

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US08/231,241 US5467911A (en) 1993-04-27 1994-04-22 Surgical device for stapling and fastening body tissues

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