JPH06303694A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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Publication number
JPH06303694A
JPH06303694A JP8712293A JP8712293A JPH06303694A JP H06303694 A JPH06303694 A JP H06303694A JP 8712293 A JP8712293 A JP 8712293A JP 8712293 A JP8712293 A JP 8712293A JP H06303694 A JPH06303694 A JP H06303694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
fibers
binder
aromatic polyamide
coupled
Prior art date
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Pending
Application number
JP8712293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuro Okuzawa
和朗 奥沢
Zennosuke Tanaka
善之助 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8712293A priority Critical patent/JPH06303694A/ja
Publication of JPH06303694A publication Critical patent/JPH06303694A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種音響機器に使用されるスピーカに関し、
耐熱性に優れ、火災を阻止することが可能なスピーカを
提供することを目的とする。 【構成】 スピーカに用いる振動板8をフェノールとホ
ルムアルデヒド樹脂とを架橋構造として得られる繊維を
主体とし、これに熱可塑性繊維をバインダーとして混合
抄紙して加圧、加熱した構成とすることにより、振動板
8は耐熱性に優れ、剛性の良好なものとなり、この振動
板8を使用したスピーカは耐熱性に優れ、火災を防止す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカの中で、特に耐熱性に優れたスピーカに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器等において故障などによ
って異常な温度上昇を起こし、発火して火災を発生する
という事故を未然に防止するために電気機器を構成する
各部品の耐熱性の向上、あるいは難燃化が強く要求され
ており、この要求はスピーカにおいても同様であると共
に要求は益々高くなるものであった。
【0003】また、このような耐熱性の向上、あるいは
難燃化を図ったスピーカが開発あるいは提案されている
が、日増しに高まる要求を十分に満足するものが無いの
が実情であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、一般にスピーカの振動板はパルプ等のセル
ロース系繊維によって構成されるため、ボイスコイルの
異常温度上昇によって振動板が発火することがあり、図
5に特性図を示すように音圧−周波数特性は安定してい
るものの火災防止には何ら効果の無いものであった。
【0005】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、耐熱性に富み、剛性の高い振動板を用いることによ
って耐熱性に優れたスピーカを提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピーカは、使用する振動板の構成をフェノ
ールとホルムアルデヒド樹脂とを架橋構造として得られ
る繊維を主体とし、これに熱可塑性繊維をバインダーと
して混合抄紙して加圧、加熱する構成としたものであ
る。
【0007】また、上記バインダーとしてフィブル化し
た芳香族ポリアミド繊維を用いた構成としたものであ
る。
【0008】
【作用】この構成により、振動板の主体となるフェノー
ルとホルムアルデヒド樹脂とを架橋構造として得られる
繊維は耐熱性が良好で不燃に近い難燃材であり、しかも
剛性が高く、また、バインダーとして用いるフィブル化
した芳香族ポリアミド繊維は耐熱性に優れ、難燃効果を
有しているものであるため、このような構成により得ら
れる振動板は耐熱性に優れ、しかも剛性の良好なものと
なり、従ってこの振動板を用いたスピーカは高い耐熱性
を有したものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明によるスピーカの構成
を示す半断面図であり、図1において1は磁気回路であ
り、この磁気回路1はセンターポール2を備えた下部プ
レート3、リング状のマグネット4、リング状の上部プ
レート5を積層して結合することによって構成されてい
る。この磁気回路1にはフレーム6が結合され、このフ
レーム6の周縁部にはガスケット7とともに振動板8の
周縁部が結合されている。この振動板8の中央部には、
上記磁気回路1の磁気ギャップ9にはまりこむボイスコ
イル10が結合され、このボイスコイル10の中間部は
ダンパー11で支持されており、ボイスコイル10が磁
気ギャップ9に偏心することのないようにはまり込んで
いる。そして振動板8の中央部上面にはダストキャップ
12が貼りつけられている。
【0010】また、上記振動板8は耐熱性に優れた有機
繊維であるフェノール系樹脂繊維を主体とし、バインダ
ーとしてフィブル化した芳香族ポリアミド繊維を用い、
これらをビータ内で均一に混合し、抄紙後、300℃付
近の高温にて加熱成型して得たものである。なお、上記
フェノール系樹脂繊維としては、フェノールとホルムア
ルデヒド樹脂とを架橋構造として得られる繊維を60〜
100重量%、フィブル化した芳香族ポリアミド繊維は
0〜40重量%用いる構成とする。上記フェノール系樹
脂繊維は優れた耐熱性を有し、剛性と引き裂き強度を向
上させ、抄紙を容易にする。またフィブル化した芳香族
ポリアミド繊維はバインダーの効果を有し、通気性を改
善し、耐水性や剛性向上に効果を発揮するものであり、
軟化点以上の高温で加圧することによってバインダーと
しての効果を発揮する。
【0011】また、スピーカ用の振動板としてはフェノ
ール系樹脂繊維約70重量%、フィブル化した芳香族ポ
リアミド繊維約30重量%が最も望ましい結果となり、
このように構成された。
【0012】本実施例による振動板と、クラフトパルプ
よりなる従来の振動板との各種特性について比較した結
果を(表1)、(表2)、(表3)に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】(表1)は引き裂き強度を比較したもので
あり、この(表1)から明らかなようにクラフトパルプ
よりなる従来の振動板は200℃以上の温度雰囲気中で
5分間放置すると変形を生じ、振動板としての機能がな
くなる。これに対し本発明の振動板は300〜330℃
付近の温度雰囲気中においても発火することなく、1時
間以上も振動板としての機能を有し、380〜400℃
付近の温度雰囲気中においても20分間以上も振動板と
しての機能を失うことのないものとなっている。
【0017】また、(表2)は剛性を比較したものであ
るがこの(表2)から明らかなように物性値も良好な値
を示し、優れた音質を有していることがわかる。
【0018】また、(表3)はサイズ度を比較したもの
であり、この結果も良好な値を示している。
【0019】図2に上記本発明による振動板8を用いた
スピーカの音圧−周波数特性を示し、さらに図3には3
50℃の温度雰囲気中に30分間放置した後の本発明の
スピーカの音圧−周波数特性を示し、図4には400℃
の温度雰囲気中に20分間放置した後の本発明のスピー
カの音圧−周波数特性を示しているが、この両者ともス
ピーカとしての機能を十分に発揮していることがわか
る。
【0020】なお、上記実施例では振動板8のバインダ
ーとしてフィブル化した芳香族ポリアミド繊維を用いた
構成としたが、本発明はこれに限定されるものでなく、
フィブル化されていないものであっても熱可塑性繊維で
あれば良いことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカは、
このスピーカに用いる振動板を耐熱性に優れた有機繊維
であるフェノール系樹脂繊維を主体とし、バインダーと
してフィブル化した芳香族ポリアミド繊維を用いること
により、高温にも十分耐え、かつ生産性にも優れ、異常
事態においても、火災を阻止できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスピーカの構成を示す
半断面図
【図2】同実施例によるスピーカの音圧−周波数特性図
【図3】同実施例によるスピーカを350℃に30分間
放置した後の音圧−周波数特性図
【図4】同実施例によるスピーカを400℃に20分間
放置した後の音圧−周波数特性図
【図5】従来のスピーカの音圧−周波数特性図
【符号の説明】
1 磁気回路 2 センターポール 3 下部プレート 4 マグネット 5 上部プレート 6 フレーム 7 ガスケット 8 振動板 9 磁気ギャップ 10 ボイスコイル 11 ダンパー 12 ダストキャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノールとホルムアルデヒド樹脂とを
    架橋構造として得られる繊維を主体とし、これに熱可塑
    性繊維をバインダーとして混合抄紙して加圧、加熱して
    なる振動板の中心にボイスコイルを結合し、このボイス
    コイルを磁気回路に形成された磁気ギャップにはめ込む
    と共に、上記振動板の外周部を磁気回路に結合されたフ
    レームの周縁に結合したスピーカ。
  2. 【請求項2】 振動板のバインダーとしてフィブル化し
    た芳香族ポリアミド繊維を用いた請求項1記載のスピー
    カ。
JP8712293A 1993-04-14 1993-04-14 スピーカ Pending JPH06303694A (ja)

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