JPH06303693A - マイクロフォン装置 - Google Patents

マイクロフォン装置

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JPH06303693A
JPH06303693A JP11094193A JP11094193A JPH06303693A JP H06303693 A JPH06303693 A JP H06303693A JP 11094193 A JP11094193 A JP 11094193A JP 11094193 A JP11094193 A JP 11094193A JP H06303693 A JPH06303693 A JP H06303693A
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JP
Japan
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sound
microphone
signal
image
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JP11094193A
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Inventor
Kiyofumi Inanaga
潔文 稲永
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音像を実音像で再生でき、画面上の音源の位
置と再生音像の位置が一致した、よりリアルな音場が再
現でき、また、音収集手段の取扱いが容易で、かつ、収
音地点そのものの情報を正確に与えやすくする。 【構成】 複数の音源1、2、3に対して、収音位置お
よび音源(再生音像)の大きさの情報を、各々の音声信
号チャンネルに同時多重記録する収音記録方式におい
て、マイクロフォン11a、12a、13a、位置検出
装置21、22、23およびマルチプレクサ31、3
2、33を、各々、内蔵したマイクロフォン装置11、
12、13を用いる。これにより、音像を実音像で再生
することが可能となり、画面上の音源の位置と再生音像
の位置が一致した、よりリアルな音場の再現を可能とす
る。また、マイクロフォン、位置検出装置およびマルチ
プレクサを一体化させたため、取扱いが容易で、収音地
点そのものの情報を正確に与えやすく、かつ、結線が不
要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の音源の状態をよ
り忠実に実音像として再現可能な収録再生方式に用いて
好適なマイクロフォン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空間的な広がりを持つ音響、
音声などの音を実音像としていかに忠実に再現(再生)
するかについて、種々の収録方式およびその再生方式が
提案され試みられている。特に、立体テレビなどにおい
て、その映像の立体的再生とともに音響のより忠実な再
生が要望されている。例えば、一般的な収音再生方式で
ある「インテンシティステレオ方式」は、音収集手段と
して、多数のマイクロフォンを用いて音を収音し、定め
られた複数のチャンネル、例えば、Nチャンネルにレベ
ル差、時間差などの情報を付加して振り分けて録音し、
その再生時には、定められた位置に配設されたN個のス
ピーカによって音像を生成する。また、バイノーラル収
音再生方式、ワンポイント収音再生方式も知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した例
に代表される従来の収音再生方式は、いずれも虚音像を
再生するものであるため、依然として実音像を生成する
という本来の目的を達成することができない。その結果
として、依然として虚音像に起因する問題、例えば、音
の再生位置が限定され、位置がずれると音の像が結ば
ず、虚音像の位置に近づくと実体感がないといった問題
がある。
【0004】一般的に言って、実音像の生成は、単に収
音または再生のみでなく、当然ながら、収音過程から再
生過程に至る全体的な条件を考慮する必要がある。その
ためには、収音を記録する方法、編集方法などを考慮し
なければならない。また、従来の収音再生方式では、効
果的に音像を再現するための受聴点は、限られたエリア
内に限られるという欠点があった。従来の収音方式で
は、これらの情報を音声信号チャンネルに同時多重記録
するためには、独立した多重化装置を要し、不便であっ
た。また、収音点と多重装置とが離れているので、正確
な情報を供給することが難しかった。
【0005】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、音像を実音像で再生でき、画面上の音源の位置と
再生音像の位置が一致した、よりリアルな音場が再現で
き、また、音収集手段の取扱いが容易で、また、収音地
点そのものの情報を正確に与えやすく、かつ、収音地点
の音収集手段と多重装置との結線が不要であるマイクロ
フォン装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明のマイクロフォン装置は、音源からの
音を検出し、音声信号として出力する音検出手段と、前
記音検出手段に近接して設けられ、前記音検出手段の配
設位置および前記音源の位置、またはいずれか一方の位
置情報を出力する位置検出手段とを具備する。好適に
は、マイクロフォン装置は、上記位置情報を、音検出手
段が出力する音声信号と独立して出力する。また、好適
には、マイクロフォン装置は、上記位置情報を上記音声
信号に多重化して出力する。また好適には、マイクロフ
ォン装置は、上記位置検出手段を上記音検出手段に内蔵
されたジャイロスコープとする。
【0007】
【作用】本発明では、音源からの音を検出し、音声信号
として出力する音検出手段と、該音検出手段に近接して
設けられ、音検出手段の配設位置および音源の位置、ま
たはいずれか一方の位置情報を出力する位置検出手段と
を内蔵させたマイクロフォン装置により、音源の位置お
よび音検出手段の配設位置を上記音声信号とともに多重
化記録する。音声信号とその位置関係が記録されるた
め、音像を実音像で再生することが可能となり、画面上
の音源の位置と再生音像の位置が一致した、よりリアル
な音場の再現が可能となる。また、音検出手段と位置検
出手段とを一体化させたため、取扱いが容易で、収音地
点そのものの情報を正確に与えやすく、かつ、結線が不
要である。上記マイクロフォン装置において、位置検出
手段により検出される位置情報を音検出手段が出力する
音声信号と独立して出力すると、後処理として行う編集
作業および再生動作における信号の取扱いが容易にな
る。また、上記マイクロフォン装置において、上記位置
情報を音声信号に多重化して出力すると、取扱いが容易
で、収音地点そのものの情報を正確に与えやすく、か
つ、結線が不要である。さらに、上記位置検出手段を上
記音検出手段に内蔵されたジェイロスコープとしてもよ
い。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1に本発明の第1実施例としてのマイク
ロフォン装置を適用した収音方式(システムまたは装
置)の収音装置の構成図を示す。図1に示した収音装置
を、具体例、例えば、演奏会会場における演奏の生収音
を行う場合に関連づけて述べる。一般的に言って、音の
処理は、例えば、演奏会の演奏音、自動車競技場内のエ
ンジン音などの収音し再生する対象となる音源の位置、
大きさ、収音マイクロフォンの位置、感度特性、指向性
などの収音条件、編集方法とその装置条件、再生方法、
音処理に使用する装置の性能などの一連の関連事項を全
体としてみて、いかにして実音像を生成することが可能
かについての観点から、再びそれぞれの処理過程におけ
る条件が決定されることになる。この収音装置は、かか
る複数の音源からの音を、記録し、再生することを考慮
し、実音像を再生可能なように収音する。
【0009】図1において、演奏会会場には収音すべき
音源としてピアノ1、バイオリン2などの複数の楽器に
他に、演奏会会場3の聴衆からの音が存在する。図1に
示した収音装置は、複数のマイクロフォン装置を有して
おり、この例では、ピアノ1からの音響を検出する第1
のマイクロフォン装置11、バイオリン2からの音響を
検出する第2のマイクロフォン装置12、会場3からの
音響を検出する第N番目のマイクロフォン装置13を有
する。
【0010】また、第1のマイクロフォン装置11は、
第1のマイクロフォン11a、その位置を示す情報を提
供する第1の位置検出装置21およびマルチプレクサ3
1を有し、第2のマクロフォン装置12は、第2のマイ
クロフォン12a、その位置を示す情報を提供する第2
の位置検出装置22およびマルチプレクサ32を有して
いる。さらに、第3のマクロフォン装置13は、第N番
目のマイクロフォン13a、その位置を示す情報を提供
する第N番目の位置検出装置23およびマルチプレクサ
33を有している。また、収音装置は収音信号記憶再生
装置40を有する。
【0011】第1のマイクロフォン装置11はピアノ1
の近傍に配設され、主としてピアノ1を音源とする音像
を検出して、音信号S1として第1のマルチプレクサ3
1へ出力する。同様に、第2のマイクロフォン装置12
はバイオリン2の近傍に配設され、主としてバイオリン
2を音源とする音響を検出し、音信号S2として第2の
マルチプレクサ32へ出力し、また、第N番目のマイク
ロフォン装置13は演奏会会場3の音像を検出して、音
信号SNとして第Nのマルチプレクサ33に出力する。
【0012】また、第1のマイクロフォン装置11に内
蔵された第1の位置検出装置21はピアノ1の位置(も
しくは、マイクロフォン11aの配設位置)を出力し、
第2のマイクロフォン装置12に内蔵された第2の位置
検出装置22はバイオリン3の位置(もしくは、マイク
ロフォン12aの配設位置)を出力する。さらに、第N
番目のマイクロフォン装置13に内蔵された第Nの位置
検出装置23は演奏会会場3の位置(もしくは、マイク
ロフォン13aの配設位置)を検出する。
【0013】位置の検出(算出)としては、例えば、
基準位置で校正されたジャイロスコープ(x、y、z:
多重化信号も可)出力を用いる方式、衛星(GPS)
等の衛星電波を利用する方式、あるいは複数個の超音
波発音源からの距離(時間)を測定する方式等がある。
第1の位置検出装置21ないし第N番目の位置検出装置
23から供給される上記位置情報は、演奏会会場3の予
め定めた基準位置P(X0,Y0,Z0)、例えば、指揮
者の位置を座標位置の原点として、直交座標系における
相対的位置または絶対位置P(xi,yi,zi)として
示される。また、これらの位置情報は直交座標に限ら
ず、例えば、極座標系P(ri,φi,θi)でもよい。
【0014】演奏会会場におけるピアノ1、バイオリン
2などの楽器は、通常、その演奏会会場3において、固
定した位置に配設されている。したがって、この例にお
いては、第1の位置検出装置21および第2の位置検出
装置22は、固定したピアノ1およびバイオリン3の位
置情報検出信号MP1、MP2を、各々、マルチプレクサ
31、32へ供給する。また、演奏会会場5の聴衆から
の音響の位置情報は会場全体の位置情報検出信号MPN
としてマルチプレクサ33へ供給される。
【0015】第1のマルチプレクサ31は、第1のマイ
クロフォン11aで検出したマイクロフォン検出音信号
1と第1の位置検出装置21からのマイクロフォン位
置情報検出信号MP1を多重化(マルチプレシング)す
る。同様に、第2のマルチプレクサ32は、第2のマイ
クロフォン12aからのマイクロフォン検出音信号S 2
と第2の位置検出装置22からのマイクロフォン位置情
報検出信号MP2をマルチプレシングする。さらに、第
N番目のマルチプレクサ33は、第N番目のマイクロフ
ォン13aからのマイクロフォン検出音信号SNと第N
番目の位置検出装置23からのマイクロフォン位置情報
検出信号MPNをマルチプレシングする。
【0016】これらマルチプレシングされた信号は、そ
れぞれ入力多重化信号IM1〜IMNとして収音信号記憶
再生装置40に入力されて、それぞれの音声チャンネル
に対応した位置に記録される。このようにマイクロフォ
ン検出音信号Sと対応するマイクロフォン位置情報検出
信号MPとは同じ音声チャンネルにマルチプレシングさ
れた状態で記録される。
【0017】第1のマルチプレクサ31および第2のマ
ルチプレクサ32における音信号と位置信号の多重化方
法としては、例えば、アナログ信号処理に適した周波数
多重化方法またはディジタル信号処理に適した時間多重
化方法などで行う。図2を参照して、周波数多重化方法
を述べる。よく知られているように、可聴音の周波数帯
域は約16Hz(あるいは約20Hz)〜約2000H
zである。マイクロフォン検出音信号Sの多重化に周波
数帯域を用い、この周波数帯域の外側の周波数帯域をマ
イクロフォン位置情報検出信号MPの多重化に使用す
る。マイクロフォン位置情報検出信号Pの周波数帯域と
しては破線で示したように周波数16Hzより下の周波
数帯域または実線で示したように、2000Hz以上の
周波数帯域を使用する。
【0018】次に、図3を参照して時間多重化処理につ
いて述べる。複数の音声チャンネルごと、マイクロフォ
ン検出音信号Sとそのマイクロフォン位置情報検出信号
Pが時系列的に分割されて多重化される。第1のマルチ
プレクサ31ないし第N番目のマルチプレクサ33にお
ける多重化としては、ディジタル処理を行う時間多重化
が容易であるが、周波数多重化は価格的要因も考慮する
と、個別に行うことがやや難しい。したがって、周波数
多重化を行う場合、マイクロフォン検出音信号Sおよび
マイクロフォン位置情報検出信号MPを一旦収音信号記
憶再生装置40に入力して、該収音信号記憶再生装置4
0内で周波数多重化してもよい。また、収音信号記憶再
生装置40において時間多重化処理を行ってもよい。
【0019】いずれにしても、収音信号記憶再生装置4
0からは、各音声チャンネルごとに音響信号とそれに対
応する位置信号とが分離されて、各々、出力信号O
1、OM1,OS2、OM2,……,OSN、OMNのペア
で出力される。
【0020】収音信号記憶再生装置40におけるNチャ
ンネルの音声チャンネルへの記録は、例えば、磁気テー
プへの記録、光ディスクへの記録、半導体メモリへの記
録など種々の記録媒体に独立した音声チャンネルごとに
記録される。
【0021】収音信号記憶再生装置40で記憶媒体に記
憶された音声チャンネルごとの記憶信号は、必要に応じ
て編集され、再生時には、それぞれのチャンネル毎に音
声信号とそれに対応する位置信号として出力される。編
集処理においては、各音声チャンネルごとに、音信号と
位置信号とが多重化されて記憶されているので、空間的
な信号処理を加えた音声編集作業が可能となる。また、
この編集作業を経ずに、上記収音装置で記憶した位置情
報を含む音情報を直接、再生することもできる。あるい
は、収音信号記憶再生装置40において、記憶媒体に記
憶させることなく、直接、各音声チャンネルごと、音情
報および位置情報を多重化した信号、および多重化しな
い信号を出力して直接再生させることもできる。なお、
再生処理については後述する。
【0022】このように、上述した実施例において、ピ
アノ1、バイオリン2、演奏会会場3などの音源の寸法
(大きさ)を上記マイクロフォン検出音信号S、マイク
ロフォン位置情報検出信号MPに加えて多重化すると、
より情報が豊になり、情報編集処理および再生して実音
像を形成する上で好適である。さらに、ピアノ1、バイ
オリン3などの指向性、あるいは、第1のマイクロフォ
ン11および第M番目のマイクロフォン12などの指向
性も上記マイクロフォン検出信号S、マイクロフォン位
置情報検出信号MP、音源の大きさに加えて多重化する
ことが、音源の寸法を加えることと同様、編集処理およ
び再生において好適である。
【0023】第1の位置検出装置21ないし第N番目の
位置検出装置23における位置情報の提供としては、音
源位置を位置情報として提供する他、第1のマイクロフ
ォン11aないし第N番目のマイクロフォン13aの配
設位置をも提供する。あるいは、位置情報としては第1
の位置検出装置21ないし第N番目の位置検出装置23
の配設位置を位置情報として提供する。このように、正
確な位置情報を音情報とともに記憶することにより、編
集処理および再生処理を経て、より正確な実音像を形成
することが可能となる。
【0024】この実施例においては、演奏会会場3にお
ける収音であり、ピアノ1、バイオリン2などは固定し
た位置にあり、第1のマイクロフォン11aないし第N
番目のマイクロフォン13aの配設位置も固定である。
したがって、この実施例においては、第1の位置検出装
置21ないし第N番目の位置検出装置23を用いずに、
上記配置関係を示す位置情報を予め収音信号記憶再生装
置40に設定しておき、第1の位置検出装置21ないし
第N番目の位置検出装置23を設けなくてもよい。ただ
し、収音信号記憶再生装置40において第1のマイクロ
フォン11aないし第N番目のマイクロフォン13aか
らのマイクロフォン検出音信号Sに上記設定した位置情
報を重畳する。なお、位置情報は固定であるから、この
位置情報の重畳方法は、常時多重化せず、各音声チャン
ネルに頭の部分などに記憶するとよい。
【0025】次に、収音信号記憶再生装置40から再生
される音声信号およびそれに対応する位置信号の再生方
式について説明する。図4にスピーカ系統140のスピ
ーカの配列を示す。図6(A)はスピーカ系統140の
正面図を示し、図6(B)はその断面図を示す。この例
では、M個のスピーカSPが凹面状に配列されている。
【0026】このスピーカ配列自体はオルソン氏によっ
て提案されているものである(例えば、オルソン著、西
巻訳、「音響工学」上、1959年)。このスピーカ方
式においては多数のスピーカSPをアレイ状に配列し
て、加える信号の遅延量を調節して空間の一点に音波の
焦点Fを作ると、聴取者の近傍の一点に極めて音圧の高
い点が合成され、この点にあたかも実際の音源が存在す
るような状況が生じ、聴覚心理的にもその位置に音像が
知覚されるという根拠に基づく(例えば、小宮山他、
「立体テレビのための音像の遠近制御技術の開発」、N
HK技研R&D、1991年2月、No.2、ページ1
0〜14)。一般的に言えば、図4に示したようにM個
のスピーカSPが配設される。
【0027】図5は第1の映像および音再生を行う装置
100Bの斜視図を示す。図5において、TVモニタ装
置170はTVモニタ表示部17を有している。TVモ
ニタ表示部171には、第1の撮像装置61はたは第2
の撮像装置62で撮影された映像が表示されるが、この
表示画面内の音源、たとえば、ピアノ1の位置に実音像
が存在するように複数の任意方向の指向性を有するスピ
ーカ181〜183がTVモニタ表示部171に表示さ
れる音源、例えば、ピアノ1のTVモニタ表示部171
における位置は第1の撮像装置61の位置とピアノの位
置との関係で特定される。スピーカ181〜183は音
源位置情報によりビーム191の指向性が制御され、対
応する音がTVモニタ表示部171の表示面の再生画像
としての音源を指向するように方向制御される。それに
より、TVモニタ表示部171の面の音源位置に対応す
る位置のビーム191が指向した位置に実音像位置17
2が規定され、TVモニタ表示部171に表示された音
源の画像位置から、あたかもその音が発するように視聴
者が感じる。すなわち、TVモニタ表示部171におい
て実音像を形成させる。
【0028】図6(A)は第2の映像および音再生を行
う装置100Cの斜視図、図6(B)は透明電極板20
0の平面図を示す。図6(A)に示したTVモニタ装置
170は図7に示したTVモニタ装置170と同様であ
る。TVモニタ表示部171の前面に透明電極板200
が配設されている。この透明電極板200は本出願人が
すでに昭和58年12月17日に出願した実用新案登録
願「スピーカー装置」に開示されるように、電気的な音
声信号により振動されるほぼ透明なシート部材が形成さ
れ、前面の前方の位置から音声を放射する。透明電極板
200は複数の区分201〜209に分割されており、
これらの区分の所定のものが選択的に駆動される。区分
201〜209の選択はTVモニタ表示部171に表示
される音源に対応して、図5を参照して述べたと同様に
行われる。これにより、TVモニタ表示部171の音源
が表示された部分からその音が放射され、TVモニタ表
示部171の表示画面の対応する位置に実音像が存在す
るようになる。
【0029】図7(A)は第3の映像および音再生を行
う装置100Dの斜視図、図7(B)はその断面図を示
す。この音および映像再生装置100Dは表示装置とし
てカラー液晶表示210を用いている。カラー液晶表示
210の各画素221〜224はR、G、Gからなり、
これら画素の周辺に音出力穴211、212、213が
穿孔されている。音出力穴213からは小型スピーカ2
31からの音出力が出力される。小型スピーカ231の
選択は図8を参照して述べたように、カラー液晶表示2
10に表示される音源の画像位置に対応して行われる。
この実施例によっても、カラー液晶表示210の画面の
表示される音源から対応する音が出力され、そこに実音
像が存在するようになる。
【0030】図8は第4の映像および音再生を行う装置
100Eの断面図を示す。この音および映像再生装置1
00Eは投影表示方式の表示装置であるり、プロジェク
タ250から画像がスクリーン260に投影される。ス
クリーン260には多数の音出力穴261〜269が穿
孔されており、これらの穴の裏側にスピーカ271〜2
79が配設されている。スクリーン260に表示される
音源に対応したスピーカが駆動され、スクリーン260
に表示される画像位置から対応する音が出力される。
【0031】図9は第5の映像および音再生を行う装置
100Fの断面図を示す。この実施例も図8に示した表
示装置と同様、プロジェクタ300からスクリーン31
1に画像を投影する投影表示方式の表示装置であるが、
スクリーン311の裏面に配設された振動部材321〜
326によって振動板313が振動され、スクリーン3
11に表示される音源に対応する位置が振動し、そこか
ら音が出力される。したがって、この例においても、ス
クリーン311に表示されている音源から実際の音が放
射されるようになる。
【0032】このように、第1の実施例によれば、収音
時には、独立なN個の音声信号チャンネルの内の任意の
M個(N≧M)に対して、収音位置、相対収音音源(再
生音像)位置、および音源(再生音像)の大きさの情報
を、各々の音声信号チャンネルに同時多重記録する収音
記録方式を用い、マイクロフォン装置内に上記情報収集
装置(マイクロフォン、位置検出装置)および多重化装
置(マルチプレクサ)を内蔵し、再生装置として例えば
アレー状(マトリクス状)に配置された多数スピーカ群
の各入力を制御することにより、音像を実音像で再生す
ることが可能となり、画面上の音源の位置と再生音像の
位置が一致した、よりリアルな音場の再現を可能とし、
また、マイクロフォン出力と音源情報の多重化装置とを
一体化させたため、取扱いが容易で、収音地点そのもの
の情報を正確に与えやすく、かつ、結線が不要であると
いう利点が得られる。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について図1
0を参照して説明する。なお、上述した第1の実施例と
同一部分に対しては同一符号を付けて説明を省略する。
図10において、第2の実施例のマイクロフォン装置1
4、15、16は、マイクロフォン14a、15a、1
6aとともに、情報収集装置(位置検出装置)を内蔵さ
せるが、マルチプレクサを用いることなく、マイクロフ
ォンの位置情報を、音声信号のチャンネルとは独立なチ
ャンネルに記録することを特徴とする。なお、音声信号
およびそれに対応する位置信号の再生方式については前
述したスピーカシステムを用いることは第1の実施例と
同様である。
【0034】本第2の実施例では、収音時には、収音す
る音声の収音位置、相対収音音源(再生音像)位置、お
よび音源(再生音像)の大きさの情報が音声信号とは独
立なチャンネルに同時記録される収音記録方式を用い、
マイクロフォン内に上記情報収集装置を内蔵させ、一
方、再生装置として、前述したアレー状(マトリクス
状)に配置された多数のスピーカ群の各入力を制御する
ことにより、音像を実音像で再生することを可能とし、
画面上の音源の位置と再生音の位置が一致した、よりリ
アルな音場の再現が可能となる。
【0035】したがって、第2の実施例によれば、マイ
クロフォン装置内に、上記情報収集装置を内蔵させ、一
体化したため、取扱いが容易であり、また、収音地点そ
のものの正確な情報が得やすく、さらに、位置情報が独
立しているため、単独に音声情報のみを用いたり、位置
情報のみを変更したりと、編集が容易にできるという利
点が得られる。
【0036】本発明の実施に際しては上述した実施例に
限定されず、種々の変形形態をとることができる。ま
た、本発明の実施に際しては上述した実施例を適宜組み
合わせることができる。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のマイクロ
フォン装置によれば、音像を実音像で再生でき、画面上
の音源の位置と再生音像の位置が一致した、よりリアル
な音場が再現でき、また、音収集手段の取扱いが容易
で、また、収音地点そのものの情報を正確に与えやす
く、かつ、収音地点の音収集手段と多重装置との結線が
不要であるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収音装置の第1実施例としての収音装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した収音装置における位置情報または
音情報の周波数多重化処理を説明する図である。
【図3】図1に示した収音装置における位置情報と音情
報の時分割多重化処理を説明するための図である。
【図4】複数のスピーカの配列を示す図であり、(A)
は正面図、(B)はその断面図である。
【図5】本発明の再生方式の映像および音再生装置の第
1実施例の斜視図である。
【図6】本発明の再生方式の映像および音再生装置の第
2実施例の斜視図であり、(A)は全体斜視図であり、
(B)は透明電極板の正面図である。
【図7】本発明の再生方式の映像および音再生装置の第
3実施例の斜視図であり、(A)は部分拡大図であり、
(B)はその断面図である。
【図8】本発明の再生方式の映像および音再生装置の第
4実施例の断面図である。
【図9】本発明の再生方式の映像および音再生装置の第
5実施例の断面図である。
【図10】本発明の第2実施例としての収音装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ピアノ 2 バイオリン 3 演奏会会場 11,12,13,14,15,16 マイクロフォン
装置 21,22,23 位置検出装置 11a,12a,13a,14a,15a,16a マ
イクロフォン 31,32,33 マルチプレクサ 40 収音信号記録再生装置
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】第1のマルチプレクサ31および第2のマ
ルチプレクサ32における音信号と位置信号の多重化方
法としては、例えば、アナログ信号処理に適した周波数
多重化方法またはディジタル信号処理に適した時間多重
化方法あるいは記録する際には深層記録する多重化方式
などを用いることができる。図2を参照して、周波数多
重化方法を述べる。よく知られているように、可聴音の
周波数帯域は約16Hz(あるいは約20Hz)〜約
0000Hzである。マイクロフォン検出音信号Sの多
重化に周波数帯域を用い、この周波数帯域の外側の周波
数帯域をマイクロフォン位置情報検出信号MPの多重化
に使用する。マイクロフォン位置情報検出信号Pの周波
数帯域としては破線で示したように周波数16Hzより
下の周波数帯域または実線で示したように、20000
Hz以上の周波数帯域を使用する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、図3を参照して時間多重化処理につ
いて述べる。複数の音声チャンネルごと、マイクロフォ
ン検出音信号Sとそのマイクロフォン位置情報検出信号
Pが時系列的に分割されて多重化される。第1のマルチ
プレクサ31ないし第N番目のマルチプレクサ33にお
ける多重化としては、ディジタル処理を行う時間多重化
が容易であるが、周波数多重化は価格的要因も考慮する
と、個別に行うことがやや難しい。したがって、周波数
多重化を行う場合、マイクロフォン検出音信号Sおよび
マイクロフォン位置情報検出信号MPを一旦収音信号記
憶再生装置40に入力して、該収音信号記録再生装置4
0内で周波数多重化してもよい。また、収音信号記録
生装置40において時間多重化処理を行ってもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】いずれにしても、収音信号記録再生装置4
0からは、各音声チャンネルごとに音響信号とそれに対
応する位置信号とが分離されて、各々、出力信号O
1、OM1,OS2、OM2,……,OSN、OMNのペア
で出力される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】収音信号記録再生装置40におけるNチャ
ンネルの音声チャンネルへの記録は、例えば、磁気テー
プへの記録、光ディスクへの記録、半導体メモリへの記
録など種々の記録媒体に独立した音声チャンネルごとに
記録される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】収音信号記録再生装置40で記憶媒体に記
憶された音声チャンネルごとの記録信号は、必要に応じ
て編集され、再生時には、それぞれのチャンネル毎に音
声信号とそれに対応する位置信号として出力される。編
集処理においては、各音声チャンネルごとに、音信号と
位置信号とが多重化されて記録されているので、空間的
な信号処理を加えた音声編集作業が可能となる。また、
この編集作業を経ずに、上記収音装置で記録した位置情
報を含む音情報を直接、再生することもできる。あるい
は、収音信号記憶再生装置40において、記録媒体に
させることなく、直接、各音声チャンネルごと、音情
報および位置情報を多重化した信号、および多重化しな
い信号を出力して直接再生させることもできる。なお、
再生処理については後述する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このように、上述した実施例において、ピ
アノ1、バイオリン2、演奏会会場3などの音源の寸法
(大きさ)を上記マイクロフォン検出音信号S、マイク
ロフォン位置情報検出信号MPに加えて多重化すると、
より情報が豊かになり、情報編集処理および再生して実
音像を形成する上で好適である。さらに、ピアノ1、バ
イオリン3などの指向性、あるいは、第1のマイクロフ
ォン11および第M番目のマイクロフォン12などの指
向性も上記マイクロフォン検出信号S、マイクロフォン
位置情報検出信号MP、音源の大きさに加えて多重化す
ることが、音源の寸法を加えることと同様、編集処理お
よび再生において好適である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この実施例においては、演奏会会場3にお
ける収音であり、ピアノ1、バイオリン2などは固定し
た位置にあり、第1のマイクロフォン11aないし第N
番目のマイクロフォン13aの配設位置も固定である。
したがって、この実施例においては、第1の位置検出装
置21ないし第N番目の位置検出装置23を用いずに、
上記配置関係を示す位置情報を予め収音信号記録再生装
置40に設定しておき、第1の位置検出装置21ないし
第N番目の位置検出装置23を設けなくてもよい。ただ
し、収音信号記録再生装置40において第1のマイクロ
フォン11aないし第N番目のマイクロフォン13aか
らのマイクロフォン検出音信号Sに上記設定した位置情
報を重畳する。なお、位置情報は固定であるから、この
位置情報の重畳方法は、常時多重化せず、各音声チャン
ネルに頭の部分などに記憶するとよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図7(A)は第3の映像および音再生を行
う装置100Dの斜視図、図7(B)はその断面図を示
す。この音および映像再生装置100Dは表示装置とし
てカラー液晶表示210を用いている。カラー液晶表示
210の各画素221〜224はR、G、からなり、
これら画素の周辺に音出力穴211、212、213が
穿孔されている。音出力穴213からは小型スピーカ2
31からの音出力が出力される。小型スピーカ231の
選択は図8を参照して述べたように、カラー液晶表示2
10に表示される音源の画像位置に対応して行われる。
この実施例によっても、カラー液晶表示210の画面の
表示される音源から対応する音が出力され、そこに実音
像が存在するようになる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源からの音を検出し、音声信号として
    出力する音検出手段と、 前記音検出手段に近接して設けられ、前記音検出手段の
    配設位置および前記音源の位置、またはいずれか一方の
    位置情報を出力する位置検出手段とを具備することを特
    徴とするマイクロフォン装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報は、前記音検出手段が出力
    する音声信号と独立して出力されることを特徴とする請
    求項1記載のマイクロフォン装置。
  3. 【請求項3】 前記位置情報は、前記音声信号に多重化
    して出力することを特徴とする請求項1記載のマイクロ
    フォン装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出手段は、前記音検出手段に
    内蔵されたジャイロスコープからなることを特徴とする
    請求項1記載のマイクロフォン装置。
JP11094193A 1993-04-14 1993-04-14 マイクロフォン装置 Pending JPH06303693A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085059A (ja) * 2017-11-10 2019-06-06 株式会社シンテックホズミ 走行状態再現システム

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