JPH06303532A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH06303532A
JPH06303532A JP5108829A JP10882993A JPH06303532A JP H06303532 A JPH06303532 A JP H06303532A JP 5108829 A JP5108829 A JP 5108829A JP 10882993 A JP10882993 A JP 10882993A JP H06303532 A JPH06303532 A JP H06303532A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部増幅型受光素子を用いた固体撮像装置に
おいて、信号取り出し用配線の抵抗が大となっても画素
間出力が均一になるようする。 【構成】 受光用CMD1と、遮光された参照用CMD
2と、受光用CMD1と参照用CMD2の信号電流を入
力し、出力電圧を参照用CMD2のゲートに印加し、受
光用CMD1と参照用CMD2に同一電流を流すように
する差動型トランスインピーダンスアンプ4とを備えた
固体撮像装置において、参照用CMD2の信号取り出し
用配線に、受光用CMD1の信号取り出し用配線の寄生
抵抗5と等価な抵抗6を直列に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光生成電荷の蓄積に
よるポテンシャル変化でチャネル電流を制御する内部増
幅型受光素子を用いた固体撮像装置における信号出力回
路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内部増幅型受光素子としてCMD(Char
ge Modulation Device)を用いた固体撮像装置は、例え
ば本件出願人が提案した特開昭61−84059号公報
等により公知である。
【0003】この種の固体撮像装置においては、各受光
素子からの信号電流が水平方向の走査回路により開閉さ
れるMOS型選択スイッチを介して、比較的大きな寄生
容量(1pF〜100 pF程度)を有するビデオラインに
読み出されるので、信号検出アンプとしては低入力イン
ピーダンスの電流検出型アンプが要求される。
【0004】このため、従来は、図5に示すように、演
算増幅器106 にインピーダンス(Z f )107 で負帰還を
施し、信号電流IS を(1)式に示すように電圧変換し
て検出していた。 VO =−Zf ・IS ・・・・・(1)
【0005】なお図5において、101 はCMDを用いた
固体撮像装置、102 はCMD受光素子、103 はMOS型
選択スイッチ、104 はビデオライン、105 はビデオライ
ン寄生容量を示している。
【0006】しかしながら、この種の内部増幅型受光素
子を画素として用いた固体撮像装置においては、次に示
すような問題点がある。すなわちまず第1に、内部増幅
型受光素子においては照射光量PINと光生成電荷による
ゲートポテンシャル変化VPHとの間には、(2)式に示
すように比例関係 VPH ∝ PIN ・・・・・(2) が成立するが、一般にゲートポテンシャル変化VPHと信
号電流Iとの間は、(3)式で示すような非線形な関係 I=f(VPH) ・・・・・(3) で結びつけられている。
【0007】このため、後段の信号処理系において、信
号電流Iを照射光量PINに比例する信号に変換しなけれ
ばならず、正確に変換するためには繁雑な回路が必要に
なる。更に内部増幅型受光素子ではゲートポテンシャル
の変化は、信号電流に対して比例関係よりも大きな変化
をもたらす場合が多く、これは後続の信号処理系に過大
なダイナミックレンジを要求することになる。
【0008】この問題点を解決するため、本件出願人
は、先に特開昭63−260281号において、図6に
示すような構成の固体撮像装置を提案した。すなわち、
図6において、111 は受光用CMD、112 は該受光用C
MDと同一構造の遮光された参照用CMD、113 はMO
S型水平選択スイッチ、114 は該選択スイッチ113 を介
して前記受光用CMD111 のソース電流I1 と参照用C
MD112 のソース電流I 2 とが入力されるアンプであ
り、その出力は前記参照用CMD112 のゲートに入力さ
れるようになっている。115 は参照用CMD112 のリセ
ットスイッチ、116はリセット電源、117 ,118 は前記
受光用CMD111 及び参照用CMD112 のドレイン電源
及び基板電源である。
【0009】このように構成されている固体撮像装置に
おいて、まず受光用CMD111 が水平選択スイッチ113
により選択されると、アンプ114 にソース電流I1 が流
入する。アンプ114 は電流入力電圧出力の差動型トラン
スインピーダンスアンプであり、このため受光用CMD
111 と同一の構造を有し、同一のドレイン電圧及び基板
電圧が印加され且つ遮光されている負帰還路の参照用C
MD112 に、受光用CMD111 と同一のソース電流I2
を流すようにVOUT が出力される。
【0010】このように、受光用素子の出力電流と遮光
した参照用素子の出力電流が等しくなるように、参照用
素子のゲート電圧を制御するように構成することによ
り、受光量に比例し且つ受光素子のゲート電位に対する
チャネル電流の変化の特性に起因する温度特性の補償さ
れた出力を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受光素子の
出力信号が電流である固体撮像装置においては、受光素
子の出力信号をアルミニウム等の金属からなる信号取り
出し用配線を介して取り出すようになっているが、信号
取り出し用配線には寄生抵抗が存在する。したがって多
数の受光素子が共通の信号取り出し用配線に接続されて
いる場合は、信号取り出し用配線が長くなって抵抗が大
となり、信号出力取り出し口に近い受光素子と取り出し
口より遠い受光素子との間では、寄生抵抗による影響が
異なり、不均一な出力信号をもたらすことになる。
【0012】この問題点を受光素子としてCMDを用い
た場合について、更に詳細に説明する。CMDの出力の
取り出し手段の模式図を図7に示す。図7において、12
1 は信号出力端子に最も近い位置に配置されている受光
用CMD(A)、122 は信号出力端子から最も離れた位
置に配置されている受光用CMD(B)、123 はMOS
型選択スイッチ、124 は受光用CMD(A)121 と受光
用CMD(B)122 との間の信号取り出し用配線125 の
抵抗、126 は信号出力端子、127 はプリアンプ、128 は
受光用CMD(A)121 から出力端子126 までの信号取
り出し用配線の抵抗、129 はドレイン電源を示してい
る。
【0013】CMDにおいては、信号読み出しはソース
端子をGND電位にして行う。しかし、GND電位は出
力端子126 に印加するため、実際の受光用CMDのソー
ス端子に印加される電位は、配線抵抗と出力電流の積だ
け上昇する。出力端子126 からCMD(A)121 のソー
ス端子までの配線抵抗128 の値をRO 、CMD(A)12
1 とCMD(B)122 の各ソース端子間の配線抵抗124
の値をRとし、CMD(A)121 又はCMD(B)122
の出力電流をIO とすると、CMD(A)121のソース
電位は、+IO ×RO 、CMD(B)122 のソース電位
は、+IO ×(RO +R)となり、CMD(A)121 と
CMD(B)122 の実際のソース電位は異なることにな
る。
【0014】そして、CMDの出力電流は、ソース・ゲ
ート間電圧VGSによって決まるため、垂直方向の画素数
が多くなり、配線抵抗(R)が大きくなると、出力端子
126に近いCMD(A)121 と出力端子126 から最も離
れたCMD(B)122 の出力電流の差は無視できなくな
る。
【0015】本発明は、従来の内部増幅型受光素子を用
いた固体撮像装置における上記問題点を解消するために
なされたものであり、信号電流により、受光量すなわち
ゲートポテンシャル変化VPHに対して次式(4)に示す
ように線形化された出力 VOUT ∝ VPH ・・・・・(4) を得ることができ、更にこの出力VOUT においては、前
記(3)式で表される電流電圧特性に含まれる温度特性
が補償され、且つ信号取り出し用配線の抵抗が大きくな
っても画素間の出力が均一になるようにした内部増幅型
受光素子を用いた固体撮像装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、受光用内部増幅型受光素子の映
像信号電流を信号電流取り出し用配線を介してプリアン
プを含む信号処理回路に読み出すようにした固体撮像装
置において、電流取り出し用配線を備えた遮光された参
照用内部増幅型受光素子と、前記プリアンプが受光用内
部増幅型受光素子の映像信号電流と同一の電流値が前記
参照用内部増幅型受光素子から流れるように該参照用内
部増幅型受光素子のゲート電圧を制御する帰還ループ
と、前記受光用内部増幅型受光素子からの映像信号電流
の休止期間内に前記参照用内部増幅型受光素子に蓄積さ
れた暗電流電荷を排出する手段とを設け、且つ前記受光
用内部増幅型受光素子の信号電流取り出し用配線の抵抗
と等価の抵抗を、前記参照用内部増幅型受光素子の電流
読み出し用配線に挿入するものである。
【0017】このように構成した固体撮像装置において
は、遮光された参照用内部増幅型受光素子がプリアンプ
の負帰還素子として機能し、信号取り出し用配線の寄生
抵抗によらず、受光用内部増幅型受光素子と同一バイア
ス条件で同一のソース電流を流すように、参照用内部増
幅型受光素子のゲート電圧が変化させられ、これにより
プリアンプ出力として受光量に線形の出力が得られる。
また同一構造の内部増幅型受光素子を参照用受光素子と
して用いて、ソース電流−ゲート電圧の逆変換を行うよ
うに構成することにより、受光用内部増幅型受光素子の
ゲート電位変化に対するチャネル電流の変化に起因する
温度特性の補償された出力が得られる。
【0018】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、本発
明に係る固体撮像装置の基本的な実施例を示す回路構成
図である。この基本的な実施例は、内部増幅型受光素子
としてCMDを用いたものであり、図1において、1は
受光用CMD、2は該受光用CMD1と同一構造の遮光
された参照用CMD、3はMOS型水平選択スイッチ、
4は該選択スイッチ3を介して前記受光用CMD1のソ
ース電流I1 と参照用CMD2のソース電流I2 とが入
力されるアンプであり、その出力VOUT は前記参照用C
MD2のゲートに入力されるようになっている。5は前
記受光用CMD1のソース電流I1 を取り出すための配
線の抵抗(抵抗値:R1)、6は前記参照用CMD2の
ソース電流I2 を取り出すための配線の抵抗(抵抗値:
R2)、7は参照用CMD2のリセットスイッチ、8は
リセット電源、9,10は受光用CMD1及び参照用CM
D2のドレイン電源及び基板電源、11は出力端子であ
る。
【0019】このように構成されている固体撮像装置に
おいて、まず受光用CMD1が水平選択スイッチ3によ
り選択されると、アンプ4にソース電流I1 が流入す
る。アンプ4は電流入力電圧出力の差動型トランスイン
ピーダンスアンプであり、 VOUT =ZT (I1 −I2 ) ・・・・・(5) 且つ ZT → +∞ ・・・・・(6) の理想アンプであるとする。このため受光用CMD1と
同一の構造を有し、同一のドレイン電圧及び基板電圧が
印加され、且つ遮光されている負帰還路の参照用CMD
2に、受光用CMD1と同一のソース電流I2 を流すよ
うにVOUT が出力される。この際、受光用CMD1のソ
ース端子は配線抵抗(R1)5を介して、また参照用C
MD2のソース端子は配線抵抗(R2)6を介してGN
D電位に接続されるので、R1=R2であれば、受光用
CMD1のソース端子と参照用CMD2のソース端子は
同一の電位となる。したがって、受光用CMD1と参照
用CMD2では、印加されるゲート電位及び生成電荷以
外の条件は同一となり、信号取り出し用配線の抵抗成分
による影響を補償した出力が得られる。
【0020】なお参照用CMD2においても時間の経過
と共に暗電流による電荷の蓄積効果が生じ、これがV
OUT の検出の誤差となる。このため映像信号の休止期
間、すなわち垂直ブランキング期間毎、又は水平ブラン
キング期間毎に、暗電流による蓄積電荷を排出する必要
がある。この機能を実現する要素が、リセットスイッチ
7とリセット電源8である。すなわち、上記映像信号休
止期間毎にリセットスイッチ7を切り換えて、参照用C
MD2を帰還ループから外し、ゲートにリセット電圧を
印加して蓄積電荷を排出し、検出誤差を生じないように
している。
【0021】次に、本発明の具体的な実施例について説
明する。図2は、第1の具体的な実施例を示す回路構成
図で、図1に示した基本的な実施例と同一又は対応する
部材には同一符号を付して示している。この実施例は、
参照用CMD2のソース電流を取り出すための配線に挿
入される、受光用CMD1のソース電流を取り出すため
の配線、すなわちソース端子と信号取り出し口間の寄生
抵抗(R1)5と等価な抵抗として、可変抵抗21を用い
て構成したものである。
【0022】この構成により、受光用CMD1と参照用
CMD2に同一の電流が流れるように、出力端子11又は
参照用CMD2のゲート端子22に、出力電圧VOUT が現
れる。この際、可変抵抗21を調整して、その抵抗値R3
を、配線寄生抵抗(R1)5の抵抗値R1と等しく設定
することにより、受光用CMD1と参照用CMD2は、
印加されるゲート電位及び蓄積された光生成電荷以外は
同一の条件となるので、寄生抵抗(R1)5の値にかか
わらず、受光量に対し線形の関係を保った出力電圧を得
ることができる。また、参照用CMD2の暗電流による
蓄積電荷のリセットは、受光用CMD1のリセット時に
合わせて、リセットスイッチ7をリセット電源8側に接
続して行うようになっている。
【0023】図3は、図2の具体的な実施例を示す回路
構成図で、図1及び図2に示した実施例と同一又は対応
する部材には同一符号を付して示している。この実施例
においては、受光用CMD1がアレイ状に配列されてお
り、行方向に配列された受光用CMD1のゲートは共通
に接続されて、垂直選択回路31からの垂直選択信号が印
加されるようになっており、また列方向に配列された受
光用CMD1のソースは信号取り出し用配線に共通に接
続され、各信号取り出し用配線はそれぞれMOS型水平
選択スイッチ3を介して差動型トランスインピーダンス
アンプ4に接続されている。
【0024】一方、参照用CMD2は、列方向に配列さ
れた受光用CMD1と同数、列方向に配列されており、
それらのゲートは参照用CMD選択回路32に接続され、
選択的に差動型トランスインピーダンスアンプ4の出力
側に接続されるようになっている。また参照用CMD2
の各ソースは信号取り出し用配線に共通に接続され、前
記アンプ4に接続されている。そして、参照用CMD選
択回路32により、映像信号を取り出す受光用CMD1と
同一の行の参照用CMD2の出力電流が同一の電流値と
なるように参照用CMD2のゲート電位を制御し、他の
参照用CMD2のゲート電位は蓄積電位となるようにし
てある。なお図3において、33は蓄積電源である。
【0025】このように、受光用CMD1と参照用CM
D2を、同一の行を選択するように構成することによ
り、信号取り出し用配線の長さが同一となり、自動的に
受光用CMD1の信号取り出し用配線の配線抵抗(R
1)5と、参照用CMD2の信号取り出し用配線の配線
抵抗(R2)6とは等しくなり、図2の実施例において
示した可変抵抗21を挿入する必要がなくなる。また、同
一行の受光用CMD1と参照用CMD2の出力電流を比
較するようになっているため、行毎のCMDのばらつき
は補償された出力を得ることができる。また、各参照用
CMDのゲート端子を独立に制御できるようにすること
によって、参照用CMD選択回路32は、特別な回路を設
ける必要がなくなる。また、参照用CMD選択回路32
は、垂直選択回路31と同様な構成でも実現できる。
【0026】図4は、第3の具体的な実施例を示す回路
構成図で、図3に示した実施例と同一又は対応する部材
には同一符号を付して示している。この実施例は、図3
に示した実施例における列方向に配列された参照用CM
D2を2列並列に配置し、各列方向に配列された各参照
用CMD2,2′の各ソースは共通に接続され、それぞ
れ信号取り出し用配線により差動型トランスインピーダ
ンスアンプ4に接続されている。また行方向に配列され
た参照用CMD2,2′の各ゲートは共通に接続して参
照用CMD選択回路32に接続されている。そして、図3
に示した実施例と同様に、参照用CMD2,2′から、
受光用CMD1からの出力電流と同一の電流がそれぞれ
流れるように、参照用CMD2,2′のゲート電位を制
御するようになっている。なお、図4において、6′は
参照用CMD2′の電流取り出し用配線の抵抗である。
【0027】そして、この実施例においては、参照用C
MD2,2′からそれぞれ、受光用CMD1の出力電流
と同一の電流が流れるので、上記アンプ4内では、映像
信号電流との比較時に参照用CMD2,2′からの電流
に1/2の係数を乗じる。このように構成することによ
り、参照用CMD2,2′のばらつきの影響を1/√2
に圧縮することができるので、図3に示した実施例に比
べ、参照用CMDの特性のばらつきによる信号誤差を小
さくできる。
【0028】また、この実施例においては、参照用CM
D2,2′からの信号電流は独立に取り出され、差動型
トランスインピーダンスアンプ4の内部で足し合わせる
構成を示したが、参照用CMD2,2′の信号電流を共
通の配線で取り出し、配線抵抗を1/2とすることによ
って、同様の効果を得ることができる。
【0029】また、この実施例では、列方向に複数個配
列した参照用CMDを2列並列に接続したものを示した
が、この並列接続数は2列に限定されるものではなく、
任意のN列の並列接続構成とすることも可能である。ま
た、この実施例は、図3に示した第2実施例に適用した
ものを示したが、この実施例は図1に示した基本的な実
施例に対しても適用できるものである。
【0030】また、この実施例において、参照用CMD
2,2′の信号取り出し部に、受光用CMD1の信号取
り出し部に設けたMOS型水平選択スイッチ3と同等の
MOS型スイッチを設け、映像信号読み出し期間にオン
となるように構成することによって、信号取り出し用配
線の配線抵抗に加え、MOS型スイッチのオン抵抗によ
る検出誤差をなくすことができる。
【0031】以上述べた各実施例においては、内部増幅
型受光素子としてCMDを用いたものについて示した。
しかし、本発明の要点は、受光量の変化をチャネル電流
の変化として検出するタイプの内部増幅型受光素子を用
い、信号電流取り出し経路に抵抗成分が存在する固体撮
像装置において、遮光された同一構造の受光素子を参照
用素子として帰還ループに入れ、参照用素子の信号電流
取り出し経路に受光素子の信号電流取り出し経路に存在
する抵抗と等価の抵抗を挿入し、チャネル電流の逆変換
を行うこと、また、受光量の変化に伴うゲート電位の変
化を検出することにある。したがって、内部増幅型受光
素子としてはCMDに限定されるものではなく、同様の
内部増幅型受光素子であるSIT,FGA等を用いた固
体撮像装置にも適用でき、同様の効果を得ることができ
ることは明らかである。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて説明したよう
に、本発明によれば、信号取り出し用配線の寄生抵抗に
よる誤差が補償され、受光量にほぼ線形な電位変化を出
力として得ることができる。また同一構造の受光素子を
用いてソース電流−ゲート電圧の逆変換を行うように構
成することにより、受光素子のゲート電位変化に対する
チャネル電流の変化の特性に起因する温度特性の補償さ
れた出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の基本的な実施例を
示す回路構成図である。
【図2】本発明の具体的な第1の実施例を示す回路構成
図である。
【図3】本発明の具体的な第2の実施例を示す回路構成
図である。
【図4】本発明の具体的な第3の実施例を示す回路構成
図である。
【図5】従来の内部増幅型受光素子を用いた固体撮像装
置の構成例を示す回路構成図である。
【図6】従来の内部増幅型受光素子を用いた固体撮像装
置の他の構成例を示す回路構成図である。
【図7】CMDを用いた固体撮像装置の信号取り出し態
様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 受光用CMD 2 参照用CMD 3 MOS型水平選択スイッチ 4 差動型トランスインピーダンスアンプ 5 配線抵抗 6 配線抵抗 7 リセットスイッチ 8 リセット電源 9 ドレイン電源 10 基板電源 11 出力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光用内部増幅型受光素子の映像信号電
    流を信号電流取り出し用配線を介してプリアンプを含む
    信号処理回路に読み出すようにした固体撮像装置におい
    て、電流取り出し用配線を備えた遮光された参照用内部
    増幅型受光素子と、前記プリアンプが受光用内部増幅型
    受光素子の映像信号電流と同一の電流値が前記参照用内
    部増幅型受光素子から流れるように該参照用内部増幅型
    受光素子のゲート電圧を制御する帰還ループと、前記受
    光用内部増幅型受光素子からの映像信号電流の休止期間
    内に前記参照用内部増幅型受光素子に蓄積された暗電流
    電荷を排出する手段とを設け、且つ前記受光用内部増幅
    型受光素子の信号電流取り出し用配線の抵抗と等価の抵
    抗を、前記参照用内部増幅型受光素子の電流読み出し用
    配線に挿入したことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記参照用内部増幅型受光素子を受光用
    内部増幅型受光素子の垂直方向に配列された数と同数垂
    直方向に設け、各参照用内部増幅型受光素子からの電流
    を共通の信号取り出し用配線で取り出すように構成する
    と共に、各参照用内部増幅型受光素子のゲート電圧を選
    択的に制御できるように構成していることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 映像信号電流の取り出されている受光用
    内部増幅型受光素子と同一行の参照用内部増幅型受光素
    子のゲート電圧を選択的に制御するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 参照用内部増幅型受光素子のゲート電圧
    の選択的制御を行う参照用内部増幅型受光素子選択回路
    を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記参照用内部増幅型受光素子は複数個
    並列に接続され、前記プリアンプがそれぞれの参照用内
    部増幅型受光素子に映像信号電流と同一の電流が流れる
    ように各参照用内部増幅型受光素子のゲート電圧を制御
    する帰還ループを備えていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記複数個並列に接続された参照用内部
    増幅型受光素子の信号取り出し用配線は、各参照用内部
    増幅型受光素子毎に独立して設けられ、参照用内部増幅
    型受光素子の各信号取り出し用配線に挿入される抵抗
    は、受光用内部増幅型受光素子の信号取り出し用配線の
    抵抗と等価であることを特徴とする請求項5記載の固体
    撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記複数個並列に接続された参照用内部
    増幅型受光素子は、共通の信号取り出し用配線に接続さ
    れ、該共通の信号取り出し用配線に挿入される抵抗は、
    受光用内部増幅型受光素子の信号取り出し用配線の抵抗
    を、並列接続された参照用内部増幅型受光素子の数で割
    った値と等価であることを特徴とする請求項5記載の固
    体撮像装置。
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JP2000228100A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Lucent Technol Inc アレ―構成の読み出し用装置

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