JPH06303189A - 制御情報の競合制御システム - Google Patents

制御情報の競合制御システム

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JPH06303189A
JPH06303189A JP5088295A JP8829593A JPH06303189A JP H06303189 A JPH06303189 A JP H06303189A JP 5088295 A JP5088295 A JP 5088295A JP 8829593 A JP8829593 A JP 8829593A JP H06303189 A JPH06303189 A JP H06303189A
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明浩 澤田
Kazuyuki Tate
和幸 楯
Noriaki Nagashima
規彰 長嶋
Junichi Kojima
純一 小島
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の移動機から1つの時分割通信チャネル
を介して同時に制御情報を送出する場合において、伝送
品質が悪くかつ音声情報が混在するような条件下でも、
制御情報の衝突を回避することができるようにする。 【構成】 親機10は、一定周期で、基準タイミング情
報を送出する。各子機20(n)は、この情報を受信す
ると、この情報で示されるタイミングを基準として、予
め付与されたスケジュール番号で規定されるタイミング
で、制御情報を送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の移動機から送
出される上り制御情報を1つの時分割通信チャネルで送
信するデジタル移動体通信システムのアプリケーション
において、上り制御情報の衝突を回避する制御情報の競
合制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル化されたコードレス電話システ
ム、いわゆる第二世代コードレス電話システムにおいて
は、複数の移動機からこれを収容する基地局等に、制御
情報を送信する場合、1つのチャネルで送信するアプリ
ケーションが考えられる。
【0003】このような構成においては、例えば、複数
の移動機を一斉に呼び出す場合(一斉呼出しサービ
ス)、複数の移動機から基地局等に送信される上り制御
情報が衝突してしまうことが考えられる。
【0004】このような問題を解決するために、有線区
間インタフェースにおいては、エコーバック方式やポー
リング方式、あるいはレスポンス監視方式といった競合
制御方式が考えられている。
【0005】ここで、エコーバック方式とは、複数の上
り制御情報が衝突したとき、これらの中から1つを選択
するとともに、誰が有効であったかを返送する方式であ
る。また、ポーリング方式とは、ポーリングにより、各
移動機に制御情報の送信を促す方式である。さらに、レ
スポンス監視方式とは、各移動機が制御情報を送信した
後、この送信に対する応答を待ち、一定時間経過しても
応答がなかった場合、自分が送信した制御情報が紛失し
たものとする方式である。
【0006】これらの競合制御方式のうち、レスポンス
監視方式は、呼を接続するまでの時間が長いため、通常
は、エコーバック方式やポーリング方式が採用される。
したがって、第二世代コードレス電話システムの無線区
間インタフェースにおいても、上記アプリケーションを
実現する際の上り制御情報の衝突を回避するのに、エコ
ーバック方式やポーリング方式を採用することが好まし
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に、コードレス電話システムの無線区間インタフェース
においては、伝送路上のエラーが有線区間インタフェー
スに比べ多いという制約がある。
【0008】したがって、この無線区間インタフェース
において、エコーバック方式やポーリング方式の競合制
御方式を採用すると、確認のためのエコー情報やポーリ
ング情報が誤る可能性が大きくなるといういう問題が生
じる。
【0009】また、この無線区間インタフェースにおい
ては、チャネルが通信チャネルと制御チャネルに分かれ
ているものの、呼制御は、制御チャネル上ではなく、通
信チャネル上で行なわなければならないという制約があ
る。
【0010】したがって、この無線区間インタフェース
において、ポーリング方式を採用すると、音声呼出しの
ような場合、音声情報とポーリング情報が混在し、競合
制御を行なうことができなくなるという問題が生じる。
【0011】従来のシステムでは、このような音声呼出
しのようなケースにおいては、音声情報が送信される前
に、移動機に基準タイミング信号を送出し、後は、移動
機でタイミングを取り、上り制御信号の衝突を回避する
システムもあるが、移動機がフェージング等で、その基
準タイミング信号を受け取れなかったり、内部的事情
で、タイミングを失ったときは、呼損とならざるを得な
い問題がある。
【0012】この発明は、上述したような事情に対処す
べくなされたもので、伝送品質が悪くかつ音声情報が混
在する条件下でも、複数の移動機から1つのチャネルで
送出される制御情報の衝突を回避することができる制御
情報の競合制御システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、複数の移動機を収容する収容装置側
に、移動機に対して、基準タイミング情報を定期又は不
定期に送信する手段を設け、各移動機側に、上記基準タ
イミング情報により示される下りタイムスロットを基準
として、予め定めた上りタイムスロットで、制御情報を
送出する手段を設けるようにしたものである。
【0014】
【作用】上記構成によれば、収容装置から移動機に基準
タイミング情報が定期又は不定期で送信される。移動機
は、この基準タイミング情報を受信すると、この情報に
より示される下りタイムスロットを基準として、予め定
められた上りタイムスロットで制御情報を送信する。し
たがって、複数の移動機が同時に制御情報の送信を希望
する場合であっても、各移動機から異なるタイミング
(上りタイムスロット)で制御情報が送出されるので、
この制御情報の衝突を回避することができる。
【0015】また、基準タイミング情報は、一度きりで
はないため、移動機が上り制御信号の送信タイミングを
失っても、再度、タイミングを取ることができる。これ
により、呼損確率を減らすことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を詳細に説明する。
【0017】図1は、この発明の第1の実施例に係わる
制御情報の競合制御システムを備えたコードレス電話シ
ステムの構成を示すブロック図である。なお、図1に
は、コードレス電話システムとして、親機と子機を備え
たシステムを代表として示す。
【0018】図1において、まず、コードレス電話シス
テムの構成を説明する。
【0019】図中、10は、親機であり、20(n)
(n=1,2,…)は、この親機10に収容される子機
(移動機)である。図1には、この子機20(n)が3
つ存在する場合を代表として示す。30は、親機20を
収容する例えば構内交換機である。40は、親機10と
各子機20(n)を接続する無線回線である。50は、
親機10と構内交換機30を接続するは有線回線であ
る。
【0020】親機10において、101は、子機20と
の間で無線通信を行なうための無線部である。102
は、音声情報や制御情報の送受信動作の制御等を行なう
制御部である。103は、子機20から送られてきた制
御情報等を格納する情報収集バッファである。
【0021】各子機20(n)において、201は、親
機10との間で無線通信を行なうための無線部である。
202は、音声情報や制御情報の送受信動作の制御等を
行なう制御部である。なお、図1には、子機20(1)
の構成のみ示すが、他の子機20(2),20(3)に
おいても、子機20(1)と同じような構成を有するこ
とは勿論である。
【0022】以上が、コードレス電話システムの構成で
ある。次に、このシステムに備えられた制御情報の競合
制御システムの構成を説明する。
【0023】親機10の制御部102は、基準タイミン
グ情報Rを出力する機能を有する。ここで、基準タイミ
ング情報Rとは、各子機20(n)が親機10に対して
制御情報を送信する際の基準タイミングを示す情報であ
る。この基準タイミング情報Rは、一定の周期で、間欠
的に出力され、無線部101から各子機20(n)に送
信される。
【0024】一方、各子機20(n)は、上記基準タイ
ミング情報Rを受信すると、この情報Rで示される下り
タイムスロットを基準として、予め定められた上りタイ
ムスロットで制御情報を出力する機能を有する。この制
御情報は、無線部201から親機10に送信される。
【0025】各子機20の制御情報送信タイミングは、
予め、各子機20(n)に付与されたスケジュール番号
SNにより規定される。ここで、スケジュール番号SN
とは、各子機20(n)における制御情報の送信順番を
示すものである。
【0026】このスケジュール番号SNは、例えば、各
子機20(n)が親機10に、自分が来たことを通知す
る際(位置登録時等)、親機10から子機20(n)に
付与される。これにより、1つの親機10に収容される
複数の子機20(1),20(2),20(3)の中
で、同一スケジュール番号SNが付与される子機20
(n)が存在しないので、上り制御情報の衝突を回避す
ることができる。
【0027】各子機20(n)に付与されたスケジュー
ル番号SNは、この子機20(n)に設けられたスケジ
ュール番号格納メモリ203に格納される。各子機20
(n)は、上記基準タイミング情報Rを受信すると、こ
のメモリ203に格納されたスケジュール番号SNに基
づいて、自分の送信スロットのタイミングを決定し、こ
のタイミングで制御情報を出力する。
【0028】以上が、制御情報の競合制御システムの構
成である。なお、このシステムに関係した制御部10
2,202の機能については、後述する図4〜図6で、
さらに詳細に説明する。
【0029】上記構成において、制御情報の競合制御動
作を説明する。まず、図2及び図3を参照しながら、競
合制御動作の全体的な動作を説明する。
【0030】第二世代コードレス電話システムのプロト
コルにおいては、チャネルとして、制御チャネルと通信
チャネルが用意されている。ここで、制御チャネルは、
これから使用する通信チャネルの指示等に使用される。
また、通信チャネルは、呼制御情報や音声情報の送信に
使用される。
【0031】すなわち、制御チャネルは、子機20
(n)からの発信シーケンスにおいては、子機20
(n)から親機10への通信チャネルの要求と、この要
求に対する親機10から子機20(n)への応答信号の
送信に使用される。この場合、通信チャネルの指示は、
応答信号によりなされる。
【0032】これに対し、子機20(n)への着信シー
ケンスにおいては、親機10から子機20(n)への着
信信号の送信や、この着信信号に対する子機20(n)
から親機10への着信応答のための通信チャネルの要求
と、この要求に対する親機10から子機20(n)への
応答信号の送信に使用される。この場合、通信チャネル
の指示は、応答信号によりなされる。
【0033】通信チャネルは、発信シーケンスにおける
呼制御時には、子機20(n)から親機10への発呼信
号、切断信号、暗証信号、秘匿信号の送信や、親機10
から子機20(n)への発呼受付信号、呼出信号、応答
信号、切断信号の送信に使用される。
【0034】これに対し、子機20(n)への着信シー
ケンスにおける呼制御時には、子機20(n)から親機
10への着呼受付信号、呼出信号、暗証信号、秘匿信
号、応答信号、切断信号の送信や、親機10から子機2
0(n)への着呼信号、応答確認信号、切断信号の送信
に使用される。
【0035】また、この通信チャネルは、通話時は、音
声情報の送信に使用される。
【0036】この実施例の制御信号の競合制御システム
は、制御チャネルにおける子機20(n)から親機10
への上り制御情報の競合制御や、通信チャネルにおける
子機20(n)から親機10への上り制御情報の競合制
御のいずれにも使用可能である。
【0037】図2は、この実施例を、制御チャネルにお
ける上り制御情報の競合制御に適用した場合の動作を示
すタイミングチャートである。
【0038】第二世代コードレス電話システムは、上述
したように、デジタル方式のコードレス電話システムで
あるため、子機20(n)から親機10への上り方向の
送信と、親機10から子機20(n)への下り方向の送
信は、時分割で交互に行なわれる。
【0039】図2(a)は、この様子を示す。ここで、
D1,D2,D3,…は、親機10から子機20(n)
への下り方向の送信に使用されるタイムスロットを示
し、U1,U2,U3,…は、子機20(n)から親機
10への上り方向の送信に使用されるタイムスロットを
示す。
【0040】図2(b)は、親機10の制御部101か
ら出力される基準タイミング情報Rの送信タイミングを
示す。図示の如く、この基準タイミング情報Rは、一定
の周期で間欠的に出力される。図には、下りのタイムス
ロットでみた場合、6個分のタイムスロット間隔で出力
される場合を代表として示す。
【0041】図2(c)は、各子機20(n)の制御部
201から出力される上り制御情報の送信タイミングを
示す。なお、図では、この上り制御情報をCとして示
す。この制御情報Cとしては、上述したように、発信シ
ーケンスや着信シーケンスにおける通信チャネルの要求
がある。
【0042】いま、子機20(1),20(2),20
(3)に付与されたスケジュール番号SNをそれぞれ
0,1,2とする。ここで、0は最も早い送信順番を示
し、1は、次に早い送信順番を示し、2は最も遅い送信
順番を示すものとする。
【0043】このような設定においては、まず、SN=
0が付与された子機20(1)から上り制御情報Cが送
出され、次に、SN=1が付与された子機20(2)か
ら上り制御情報Cが送出され、最後に、SN=2が付与
された子機20(3)から上り制御情報Cが送出され
る。
【0044】なお、図2では、子機20(1)の送出タ
イミングを、例えば、基準タイミング情報Rの送信タイ
ムスロットD1,D7,…の直後の上り方向のタイムス
ロットU1,U7,…に設定し、子機20(2)の送出
タイミングを、次の上り方向のタイムスロットU2,U
8に設定し、子機20(3)の送出タイミングを、次の
上り方向のタイムスロットU3,…に設定する場合を代
表として示す。
【0045】また、図2には、基準タイミング情報Rを
受信するたびに、各子機20(n)が1回だけ上り制御
情報Cを出力する場合を示す。
【0046】図3は、この実施例を、通信チャネルにお
ける上り制御情報Cの競合制御に適用した場合の動作を
示すタイミングチャートである。すなわち、上述したよ
うな着呼受付信号、暗証信号、切断信号などの競合を制
御する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【0047】この場合も、制御チャネルの場合と同じよ
うな動作がなされる。但し、この場合、各方向のタイム
スロットDI,D2,…、U1,U2,…は、各通信チ
ャネルごとに時分割されている。そして、各子機20
(n)と親機10の通信は、制御チャネルで指示された
通信チャネルを使ってなされる。したがって、各子機2
0(n)に対する基準タイミング情報Rの送信も、各子
機20(n)に割り当てられた通信チャネルを使ってな
される。
【0048】また、この場合、親機10から、ある子機
20(n)に、すでに、音声情報が送られている場合が
ある。すなわち、ある子機20(n)が音声での呼出中
の場合がある。この音声情報は、制御チャネルにおい
て、親機10から子機20(n)に送信される制御情報
(発信応答信号や着信信号)と異なり、一般には、連続
的に送信される。したがって、この場合、空きタイムス
ロットを使って、基準タイミング情報Rを送信するとい
うことが難しくなる。
【0049】そこで、この場合、この実施例では、親機
10から子機20(n)に呼制御情報を送信する場合と
同様に、音声情報を基準タイミング情報Rで一時的にス
チールすることにより、この情報Rを送信するようにな
っている。
【0050】このような構成においては、音声情報の品
質が問題となる。しかし、親機10のコントロールによ
り、基準タイミング情報Rの送信によるスチールの回数
が、実用上、ほとんど支障のないレベルに容易に調整す
ることができるので、問題はない。
【0051】なお、音声情報をスチールして基準タイミ
ング情報Rを送信する場合、この情報Rとしては、例え
ば、高速付随制御チャネル情報(FACCH)を利用す
ることができる。
【0052】このほかにも、例えば、オプションのチャ
ネル種別(CI)(情報部に挿入されている情報が音声
情報か制御情報かを示す識別子)を利用して、基準タイ
ミング情報Rを送信することができる。この場合、情報
部にはそのまま音声情報を残すことができる。したがっ
て、この場合、チャネル種別(CI)は、情報が音声情
報であることを示す通常の音声チャネル種別(CI)と
は異なるものの、音声情報を切ることなく送信すること
ができるという利点が得られる。
【0053】以上が一実施例の全体的な動作である。次
に、競合制御に関する親機10の制御部102と子機2
0(n)の制御部202の動作を説明する。
【0054】図4は、親機10の制御部102における
基準タイミング情報Rの送信処理を示すフローチャート
である。但し、この図4は、下り方向の各タイムスロッ
トD1,D2,D3,…における送信処理を示す。
【0055】この送信処理においては、まず、基準タイ
ミング情報Rの送信タイミングか否かが判定される(ス
テップS11)。送信タイミングでなければ、処理が終
了する。これに対し、送信タイミングであれば、受信タ
イミングカウンタがリセットされる(ステップS1
2)。
【0056】ここで、受信タイミングカウンタとは、基
準タイミング情報Rを送出してからの期間を示すカウン
タである。このカウンタは、上記の如く、基準タイミン
グ情報Rの送信タイミングでリセットされた後、後述す
るように、上り方向のタイムスロットU1,U2,U
3,…が切り替わるたびに、1ずつインクリメントされ
る。したがって、このカウンタの値をみることにより、
送られてきた制御情報Cがどの子機20(n)から送ら
れたきたかを知ることができる。
【0057】受信タイミングカウンタのリセットが終了
すると、基準タイミング情報Rの送出がなされる(ステ
ップS13)。以下、同様に、下り方向のタイムスロッ
トD1,D2,D3,…が切り替わるたびに、上述した
ような処理が繰り返される。
【0058】図5は、子機20の制御部202における
上り制御情報Cの送信処理を示すフローチャートであ
る。但し、この図5は、上り方向の各タイムスロットU
1,U2,U3,…における送信処理を示す。
【0059】この送信処理は、自分が上り制御情報Cを
送信するタイミングに達したか否かを判定する処理(ス
テップS21〜S25)と、送信すべき上り制御信号C
が存在するか否かを判定する処理(ステップS26)
と、上り制御情報Cを送信する処理(ステップS27)
とからなる。
【0060】自送信タイミングか否かの判定処理におい
ては、まず、送信タイミングカウンタが“1”だけイン
クリメントされる(ステップS21)。ここで、送信タ
イミングカウンタとは、基準タイミング情報Rを受信し
てからの期間を示すカウンタである。
【0061】このカウンタは、基準タイミング情報Rを
受信するとリセットされ、以後、上り方向のタイムスロ
ットが切り替わるたびに、“1”ずつインクリメントさ
れる。したがって、このカウンタの値と、自分に付与さ
れたスケジュール番号SNとを比較することにより、自
送信タイミングか否かを判定することができる。
【0062】このカウンタのインクリメントが終了する
と、直前の下り方向のタイムスロットで、親機10から
情報が送られてきたかが判定される(ステップS2
2)。この情報としては、制御チャネルでは、制御情報
と基準タイミング情報Rがあり、通信チャネルでは、こ
れらのほかに、音声情報がある。
【0063】情報が送られてきたと判定されると、ステ
ップS23の処理が実行され、送られてこないと判定さ
れると、ステップS25の処理が実行される。ステップ
S23においては、送られてきた情報が基準タイミング
情報Rか否かが判定される。
【0064】基準タイミング情報Rであれば、送信タイ
ミングカウンタがリセットされる(ステップS24)。
この後、ステップS25の処理が実行される。これに対
し、基準タイミング情報Rでなければ、ステップS25
の処理が実行される。
【0065】このステップS25においては、自送信タ
イミングか否かが判定される。この判定は、上記の如
く、送信タイミングカウンタの値とメモリ203に格納
されている自己のスケジュール番号SNとを比較するこ
とによりなされる。
【0066】この場合、両者が一致すれば、自送信タイ
ミングと判定され、一致しなければ、自送信タイミング
でないと判定される。したがって、例えば、スケジュー
ル番号“0”を付与された子機20(n)は、基準タイ
ミング情報Rを受信した下り方向のタイムスロット(例
えば、D1)の次の上り方向のタイムスロット(例え
ば、U1)で、自送信タイミングと判定される。
【0067】自送信タイミングと判定されると、送信す
べき上り制御情報Cがあるか否か判定され(ステップS
26)、上り制御情報Cがあれば、その送信がなされる
(ステップS27)。これに対し、自送信タイミングで
ない場合や送信すべき上り制御情報Cがない場合は、処
理が終了する。以下、同様に、上り方向のタムスロット
が切り替わるたびに、上述したような処理が繰り返され
る。
【0068】図6は、親機10の制御部101における
上り制御情報Cの受信処理を示すフローチャートであ
る。但し、この図6は、上り方向の各タイムスロットU
1,U2,U3,…における受信処理を示す。
【0069】この受信処理においては、まず、上り制御
情報Cを受信したか否かが判定される(ステップS3
1)。上り制御情報Cを受信しないと判定されると、処
理が終了する。これに対し、上り制御情報Cを受信した
と判定されると、この上り制御情報Cが情報収集バッフ
ァ103に格納される(ステップS32)。この場合、
上り制御情報Cは、図7に示すように、例えば、受信タ
イミングカウンタのカウント値に対応するアドレスに格
納される。
【0070】この後、このカウンタが“1”だけインク
リメントされ(ステップS33)、処理が終了する。以
下、同様に、上り方向のタイムスロットが切り替わるた
びに、上述したような処理が繰り返される。
【0071】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果が得られる。
【0072】(1)まず、親機10から一定周期で基準
タイミング情報Rを送出し、この情報Rで示されるタイ
ミングを基準として、各子機20(n)から、この子機
20(n)に予め付与されたスケジュール番号SNで規
定されるタイミングで、制御情報Cを送出するようにし
たので、各子機20(n)から異なるタイミングで、上
り制御情報Cを送出することができる。これにより、各
子機20(n)が同時に上り制御情報Cの送出を希望す
る場合であっても、この上り制御情報Cの衝突を回避す
ることができる。
【0073】(2)また、基準タイミング情報Rは、こ
の場合、周期的に送出しているため、子機20(n)
が、例えば、通信圏外に行ってしまった後で、通信圏内
に戻ってきた場合も、基準タイミング情報Rを受信でき
れば、呼を継続できる。
【0074】(3)さらに、基準タイミング情報Rの送
出回数は、エコーバック方式におけるエコー情報の送出
回数やポーリング方式におけるポーリング情報の送出回
数より少なくて済むので、伝送品質が悪い状況下におい
ても、誤動作が生じる可能性を小さくすることができ
る。同様に、音声品質の劣化も低く抑えることができ
る。
【0075】(4)また、基準タイミング情報Rは、上
述したように、例えば、チャネル種別(CI)を使って
送信することができるので、音声情報が混在する条件下
においても、音声品質を劣化させることなく、確実に、
競合制御を行なうことができる。
【0076】(5)また、実施例では、定期的に、基準
タイミング情報Rを送出するような記述であるが、この
タイミングは不定期でも、子機20(n)は、基準タイ
ミング情報Rからの上りタイムスロットの遅延時間で制
御情報を送出するため、その基準タイミング情報Rの基
準タイミングについては、親機10の判断で変更が可能
である。
【0077】図8は、この発明の第2の実施例の動作を
示すタイミングチャートである。
【0078】先の実施例では、基準タイミング情報Rが
送られてくるたびに、各子機20(n)が1回だけ上り
制御情報Cを送出する場合を説明した。これに対し、こ
の実施例では、図8に示すように、複数回送出するよう
にしたものである。
【0079】これは、例えば、上述したような送信タイ
ミングカウンタを、基準タイミング情報Rの受信時だけ
でなく、このカウンタの値が子機20(n)の数nに達
するタイミングでリセットすることにより可能である。
【0080】図8の例の場合、基準タイミング情報Rの
送信周期が、下り方向のタイムスロット間隔で6スロッ
トであり、子機20(n)の数が3であるから、各子機
20(1)は、基準タイミング情報Rを受信するたび
に、上り制御情報Cを2回送出することができる。
【0081】このような構成によれば、先の実施例と同
様の効果を得ることができるとともに、さらに、ポーリ
ング方式よりも、上り制御情報Cの送出効率を高めるこ
とができる。
【0082】また、各子機20(n)に、上り制御情報
Cを1回だけ出力する単発モードと複数回出力する繰返
しモードを設定し、例えば、制御チャネルから通信チャ
ネルに移行する際、親機10から子機20(n)にモー
ドを指示するようにすれば、親機10に収容される子機
20(n)の数が少ない場合は繰返しモードを設定し、
多い場合は、単発モードを設定するというような使い方
をすることができる。
【0083】以上、この発明の2つの実施例を詳細に説
明したが、この発明は、上述したような実施例に限定さ
れるものではない。
【0084】(1)例えば、先の実施例では、この発明
を、親機10と子機20(n)を備えたコードレス電話
システムに適用する場合を説明した。しかし、この発明
は、上り、下りのタイムスロットが同期しているシステ
ムであれば、携帯用電話システムや自動車電話システム
等のコードレス電話システムにも適用することができ
る。
【0085】(2)また、先の実施例では、この発明
を、コードレス電話システムに適用する場合を説明し
た。しかし、この発明は、複数の移動機からの上り制御
情報を、1つの時分割通信チャネルで送信する移動体通
信システムのアプリケーション一般に適用することがで
きる。
【0086】(3)このほかにも、この発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で、種々様々変形実施可能なことは
勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
伝送品質が悪くかつ音声情報が混在するような条件下で
も、複数の移動機からの上り制御情報の衝突を回避する
ことが可能な制御情報の競合制御システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】制御チャネルにおける競合制御動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】通信チャネルにおける競合制御動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】親機の送信処理を示すフローチャートである。
【図5】子機の送信処理を示すフローチャートである。
【図6】親機の受信処理を示すフローチャートである。
【図7】制御情報の格納を示す図である。
【図8】この発明の第2の実施例の競合制御動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
10…親機、20(1),20(2),20(3)…子
機、30…構内交換機、40…無線回線、50…有線回
線、101,201…無線部、102,202…制御
部、103…情報収集バッファ、203…スケジュール
番号格納メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 明浩 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 楯 和幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 長嶋 規彰 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 小島 純一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動機とこの複数の移動機を収容
    する収容装置との間で、1つの時分割通信チャネルで制
    御情報を送受信するデジタル移動体通信システムにおい
    て、 前記収容装置側に設けられ、前記制御情報を送信するた
    めの基準タイミングを示す基準タイミング情報を、前記
    複数の移動機に定期的に又は不定期に送信する基準タイ
    ミング情報送信手段と、 各移動機側に設けられ、前記基準タイミング情報を受信
    すると、この基準タイミング情報により示される下りタ
    イムスロットを基準として、予め定められたタイミング
    の上りタイムスロットで、前記制御情報を前記収容装置
    に送信する制御情報送信手段とを具備したことを特徴と
    する制御情報の競合制御システム。
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