JPH06302463A - チップ形シリコンコンデンサ - Google Patents

チップ形シリコンコンデンサ

Info

Publication number
JPH06302463A
JPH06302463A JP5112152A JP11215293A JPH06302463A JP H06302463 A JPH06302463 A JP H06302463A JP 5112152 A JP5112152 A JP 5112152A JP 11215293 A JP11215293 A JP 11215293A JP H06302463 A JPH06302463 A JP H06302463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
layer
polysilicon
film
sio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5112152A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanichi Tachibana
寛一 立花
Takao Inukai
崇雄 犬飼
Yoshio Murakami
義男 村上
Hidenobu Abe
秀延 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP5112152A priority Critical patent/JPH06302463A/ja
Publication of JPH06302463A publication Critical patent/JPH06302463A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパークを防止して絶縁耐圧を高めるとも
に、安価に製造することのできるチップ形シリコンコン
デンサを提供する。 【構成】 チップ形シリコンコンデンサは、角形のポリ
シリコンチップ21と、このポリシリコンチップ21の
表面に積層したSiO2層12と、このSiO2層12上
に積層したSi34層13と、このSi34層13上に
積層したポリシリコン電極層14と、ポリシリコンチッ
プ21の裏面に被着したポリシリコン電極層15とを有
する。そして、このポリシリコンチップ21の側面21
A、誘電体であるSiO2層12およびSi34層13
の側面に、SiO2膜22を被着する。このSiO2膜2
2によりポリシリコン電極14とポリシリコンチップ2
1との間の放電を完全に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば角形のポリシリ
コンチップ表面にシリコン酸化膜等からなる誘電体膜を
介して電極を積層したコンデンサ構造において、このポ
リシリコンチップの側面を全周にわたってシリコン酸化
膜で被覆することにより、その絶縁耐圧を高めたチップ
形シリコンコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のチップ形シリコンコンデ
ンサとしては、特開平2−16708号公報に示すもの
がある。このシリコンコンデンサは、シリコンチップの
表面を酸化してシリコン酸化膜(SiO2)を形成し、
このシリコン酸化膜上に電極用金属膜(Au等)を被着
している。このシリコン酸化膜を誘電体層とし、これを
挟むシリコンチップおよび金属膜を一対の電極として構
成したものである。
【0003】このチップ形シリコンコンデンサは、誘電
体層を構成するSiO2(二酸化シリコン)が均質で欠
陥のない極めて安定な物質であって、その温度特性、周
波数特性はきわめて優れている。また、この誘電体層の
厚さを2μmと薄く形成することが容易であり、これに
より大きな静電容量を確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなチップ形シリコンコンデンサは、SiO2からなる
誘電体層の厚さが1000〜20000オングストロー
ムと極めて薄いため、対向する金属膜電極の端縁部とシ
リコンチップ電極との間で放電が生じ易く、例えばこれ
らの電極材がスパッタリング等で誘電体層端面に蒸着さ
れて短絡路が形成される等により絶縁破壊が起こり易い
という課題が生じていた。
【0005】また、このチップ形シリコンコンデンサに
ついては、電極として用いるシリコンチップについては
単結晶(高価格)のものを使用せざるを得ず、コンデン
サ自体が高価格化していたという課題も有していた。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明は、絶縁耐圧を大幅に改
善し、かつ、低価格のチップ形シリコンコンデンサを得
ることをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリシリコン
製の薄板状のチップと、このチップの表面または裏面に
積層された誘電体膜と、この誘電体膜上に積層された電
極と、を有するチップ形シリコンコンデンサであって、
上記誘電体膜をシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを複
数層積層することにより形成するとともに、上記チップ
の側面をシリコン酸化膜により被覆したチップ形シリコ
ンコンデンサである。
【0008】
【作用】本発明に係るチップ形シリコンコンデンサにお
いては、シリコン酸化膜がポリシリコン製のチップの側
面を被覆するため、電極とチップとの間でのスパークの
発生を完全に防止することができる。よってスパークの
発生に起因する絶縁耐圧の低下を防止することができ
る。また、ポリシリコンを熱酸化することにより形成し
たシリコン酸化膜は、シリコンを熱酸化した場合のそれ
に比べて緻密なものではなく疎であるが、このシリコン
酸化膜にシリコン窒化膜を積層してあるため、該誘電体
層での電流のリークは完全に防止されている。また、チ
ップとしてはポリシリコンウェーハを加工して使用して
いるため、シリコンウェーハを使用した場合に比較して
その製造コストを大幅に低減化することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳述する。図
1、図2は本発明の一実施例に係るチップ形シリコンコ
ンデンサの製造工程を説明するための断面図である。
【0010】図2において(C)に示すように、チップ
形シリコンコンデンサは、角形に切断されたポリシリコ
ン製のチップ21と、このポリシリコンチップ21の表
面に積層されたSiO2層12と、このSiO2層12上
に積層されたSi34層13と、このSi34層13上
に積層されたポリシリコン電極14と、ポリシリコンチ
ップ21の裏面に被着されたポリシリコン電極15と、
を有している。
【0011】そして、本実施例においては、上記積層構
造体であるチップ形シリコンコンデンサのポリシリコン
チップ21の側面21A、さらには、誘電体層12、1
3、ポリシリコン電極層14、15の側面の全周縁部に
亘ってSiO2膜22が被着されている。このSiO2
22の厚さは例えば上記誘電体層12、13の厚さと同
じとする。このような構造のチップ形シリコンコンデン
サは、チップ21の表裏面に形成された電極であるポリ
シリコン層14、15に、例えばデュメット線等の電線
を圧接し、その外周をガラス容器で封止することによ
り、個別電子部品として実装に供されるものである。な
お、このチップ形シリコンコンデンサにおける耐圧、容
量等はポリシリコンチップ21の面積(電極面積)、誘
電体層12、13の厚さ等により決定されるものであ
る。
【0012】以下、このチップ形シリコンコンデンサの
製造方法を説明する。図1に示す(A)、(B)、
(C)、(D)はポリシリコンウェーハ11についての
加工工程を、図2に示す(A)、(B)、(C)はこの
ポリシリコンウェーハ11をダイシング後のポリシリコ
ンチップ21での加工工程を、それぞれ示すものであ
る。
【0013】まず、ポリシリコン製のウェーハ11を用
意し、このポリシリコンウェーハ11の表面(鏡面側)
を熱酸化して5000オングストロームの厚さを有する
SiO2層12を形成する。例えば900℃程度の水蒸
気雰囲気下で鏡面研磨後のポリシリコンウェーハ11を
所定時間だけ熱酸化する。このSiO2層12の厚さ
は、目標とする耐圧の値に応じて決定されるが、例えば
1000〜20000オングストローム、好ましくは、
5000〜6000オングストロームとする。このポリ
シリコンウェーハ11の裏面(非鏡面側)に生成したS
iO2層はエッチングによって除去する。図1の(A)
はこの状態を示している。
【0014】次に、このSiO2層12の表面にCVD
法によりSi34層13を所定の厚さ、例えば4000
オングストロームに被着、積層する。この場合、ポリシ
リコンウェーハ11の裏面に被着したSi34層はエッ
チングにより除去している。図1の(B)はこの状態を
示している。これらのSiO2層12およびSi34
13は誘電体層として機能するものである。
【0015】次に、このポリシリコンウェーハ11の表
裏両面にポリシリコン層14、15をCVD法によって
所定の厚さに被着する。これらのポリシリコン層14、
15は電極用であって、例えばその厚さは5000オン
グストロームとし、また、必要とする静電容量に応じて
パターニング等してその面積を決定する。電極として
は、このポリシリコン層14、15に代えてW−Si、
Mo−Si等を用いてもよい。この結果、誘電体層であ
るSiO2層12およびSi34層13をポリシリコン
層14とポリシリコンウェーハ11とで挟んだコンデン
サ構造が形成される。この状態を図1の(C)に示して
いる。
【0016】次いで、これらのポリシリコン層14、1
5上にSi34層16、17をCVD法にて厚さ500
0オングストロームで成膜する。これらのSi34層1
6、17は後述する熱酸化膜を選択的に剥離するための
ものであり、そのために充分な厚さとする。この状態を
図1の(D)にて示す。
【0017】そして、このようにして表裏両面に複数層
が積層されたポリシリコンウェーハ11を周知のダイシ
ング工程により所望の大きさに切断し、例えば2mm口
のポリシリコンチップ21を形成する。この場合、この
ポリシリコンチップ21の表裏両面には上記積層構造
が、その側面21Aには例えば自然酸化によるシリコン
酸化膜が形成されている。図2の(A)はこの状態を示
している。ポリシリコンチップ21上のSiO2層12
およびSi34層13が誘電体層を、ポリシリコン層1
4、15が電極を、それぞれ構成するものである。
【0018】そして、このようなポリシリコンチップ2
1についてその側面21AにSiO2膜22を被着す
る。SiO2膜22の被着方法は、900℃程度の水蒸
気雰囲気下での熱酸化法によって行う。このSiO2
22の厚みは例えば5000オングストロームとする。
SiO2膜22の厚みは大きいほうが耐圧の向上効果が
大きいが、生産性との関係で決定する。この場合、Si
2膜22はポリシリコンチップ21の側面21Aだけ
でなく窒化シリコン層(Si34層)16、17の表面
にも形成される。この状態を図2の(B)に示すものと
する。
【0019】次いで、この積層体を熱リン酸に所定時間
だけ浸漬してSi34層16、17を除去する。この結
果、Si34層16、17とともにポリシリコン電極1
5、16を覆う不必要なSiO2膜22も除去される。
このようにして図2中(C)に示すようなチップ形シリ
コンコンデンサが完成する。この結果、ポリシリコンチ
ップ21の側面21Aを覆うSiO2膜22は、従来の
コンデンサ構造に存在したスパーク発生源を消滅させる
ため、スパークの発生を完全に抑止することができる。
【0020】なお、上記ポリシリコン電極15、16
は、基層と、表面層との2層で構成してもよい。基層
は、オーミックコンタクトの向上のため、ポリシリコ
ン、Mo−Si、あるいは、W−Si等から形成する。
表面層は、ハンダ付け性向上のために、Ni、Cu、A
g、Au、Pt、Pd等から形成するものとする。この
ように2層構造とすることにより、十分な付着強度をも
確保することができる。
【0021】このようにして作製された本発明のチップ
形シリコンコンデンサは、電極15に近接対向するシリ
コンチップ側端面がSiO2絶縁膜22により完全に被
覆されているので、スパークによる絶縁破壊が起こらな
い。また、誘電体層としてはSiO2層12のみならず
これにSi34層13を積層した構造としたため、該誘
電体層での電流リークは生じないものである。
【0022】また、上記実施例にあっては、誘電体層を
SiO2層12とSi34層13との2層構造とした
が、この発明にあっては、誘電体層をSiO2層、Si3
4層、SiO2層を積層した3層構造またはそれ以上の
積層構造としてもよいことはもちろんである。さらに、
シリコン酸化層、シリコン窒化層としては、上記SiO
2層、Si34層に限られることはない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、誘電損失等の電気的特
性に優れ、しかも、絶縁破壊電圧の著しく高いチップ形
シリコンコンデンサを得ることができる。また、安価な
ポリシリコンウェーハを使用することにより、全体とし
て低価格なチップ形シリコンコンデンサを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るチップ形シリコンコン
デンサの各製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るチップ形シリコンコン
デンサの各製造工程における断面図である。
【符号の説明】
12 SiO2層(シリコン酸化膜) 13 Si34層(シリコン窒化膜) 14 ポリシリコン電極 21 ポリシリコンチップ 21A ポリシリコンチップの側面 22 SiO2膜(シリコン酸化膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 義男 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 阿部 秀延 東京都千代田区岩本町3丁目8番16号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシリコン製の薄板状のチップと、 このチップの表面または裏面に積層された誘電体膜と、 この誘電体膜上に積層された電極と、を有するチップ形
    シリコンコンデンサであって、 上記誘電体膜をシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを複
    数層積層することにより形成するとともに、 上記チップの側面をシリコン酸化膜により被覆したこと
    を特徴とするチップ形シリコンコンデンサ。
JP5112152A 1993-04-15 1993-04-15 チップ形シリコンコンデンサ Withdrawn JPH06302463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5112152A JPH06302463A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 チップ形シリコンコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5112152A JPH06302463A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 チップ形シリコンコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06302463A true JPH06302463A (ja) 1994-10-28

Family

ID=14579542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5112152A Withdrawn JPH06302463A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 チップ形シリコンコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06302463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017145515A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 株式会社村田製作所 半導体コンデンサおよび電源モジュール
US20190131069A1 (en) * 2017-10-31 2019-05-02 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Capacitor component and method of manufacturing the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017145515A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 株式会社村田製作所 半導体コンデンサおよび電源モジュール
JPWO2017145515A1 (ja) * 2016-02-22 2018-10-11 株式会社村田製作所 半導体コンデンサおよび電源モジュール
US10411087B2 (en) 2016-02-22 2019-09-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor capacitor and power supply module
US20190131069A1 (en) * 2017-10-31 2019-05-02 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Capacitor component and method of manufacturing the same
US10699845B2 (en) * 2017-10-31 2020-06-30 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Capacitor component and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09199978A (ja) 薄膜音響共振子用共振音響アイソレータ
US20070065994A1 (en) Passivation Structure for Ferroelectric Thin-Film Devices
JP2002184946A (ja) Mimキャパシタおよびその製造方法
US5645976A (en) Capacitor apparatus and method of manufacture of same
JPH06302463A (ja) チップ形シリコンコンデンサ
JPH06302464A (ja) チップ形シリコンコンデンサ
JPH0653073A (ja) チップ形シリコンコンデンサ
JPH06302465A (ja) チップ形シリコンコンデンサ
JP3163761B2 (ja) 集積回路装置
JPH06302466A (ja) チップ形シリコンコンデンサ
JPH05190767A (ja) 半導体装置
JP2011124745A (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法
JP2739453B2 (ja) ヒューズ機能付コンデンサ、及びその製造方法
JPH1041464A (ja) 可変容量コンデンサおよびその製造方法
KR100200234B1 (ko) 박막형 광로 조절 장치의 제조 방법
JPH05121660A (ja) コンデンサ構造
JPH10135064A (ja) 積層セラミックコンデンサの外部電極の形成方法
JPH0684685A (ja) チップ形コンデンサ
JP3996765B2 (ja) 薄膜コンデンサの製造方法
KR100267465B1 (ko) 광로 조절 장치의 변형부 형성방법
JPH02226755A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100565840B1 (ko) 반도체소자 및 그의 제조방법
JPH04243150A (ja) ポリシリコンヒューズ
JPH01189950A (ja) 半導体容量素子の製造方法
JPH06222040A (ja) 固体電解質酸素濃度センサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704