JPH06302292A - ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置 - Google Patents

ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置

Info

Publication number
JPH06302292A
JPH06302292A JP8721793A JP8721793A JPH06302292A JP H06302292 A JPH06302292 A JP H06302292A JP 8721793 A JP8721793 A JP 8721793A JP 8721793 A JP8721793 A JP 8721793A JP H06302292 A JPH06302292 A JP H06302292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
germanium
emitter
ion source
reservoir
liquid metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8721793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Umemura
馨 梅村
Ichiro Shikamata
一郎 鹿又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8721793A priority Critical patent/JPH06302292A/ja
Publication of JPH06302292A publication Critical patent/JPH06302292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲルマニウム単体をイオン材料として、長時
間安定にゲルマニウムイオンを放出するゲルマニウム液
体金属イオン源を実現し、これを集束イオンビーム装置
に搭載して、シリコン半導体素子の製造プロセスの中で
試料の微細加工や局所分析、観察などが行えるようにす
る。 【構成】 イオン材料を保持するリザーバ13と、この
イオン材料を溶融状態にするためにリザーバ13に接続
されたヒータ17と、リザーバ13から供給される溶融
状態のイオン材料で表面が濡らされ、かつ、その先端か
らイオンビーム19を放出するエミッタ11とからなる
液体金属イオン源であって、そのイオン材料がゲルマニ
ウム単体であり、かつ、この溶融イオン材料に接触する
エミッタ11、リザーバ13、ヒータ17などの部材
が、炭化タングステンで作製されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の微細加工
や材料分析に用いる液体金属イオン源と、これを用いた
集束イオンビーム装置に係り、特に、上記装置をインプ
ロセスで用いられるようにするゲルマニウム液体金属イ
オン源と、その作製方法、作製装置、ならびにこれを用
いた集束イオンビーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体金属イオン源(以下、略してLMI
Sと記す)は、高輝度であり、点状の領域からイオンが
放出されるため、イオンを直径1μm以下で、かつ、高
電流密度のビーム、いわゆる集束イオンビーム(以下、
略してFIBと記す)を形成させるのに好適なイオン源
である。そのLMISからは種々の金属イオンを放出さ
せることができるが、実用的には、殆どの場合、ガリウ
ム(Ga)イオンが用いられている。その理由は、Ga
の融点、蒸気圧が低いため、イオン材料として取扱い易
いためと、放出イオン電流が比較的安定で、実用に耐え
るだけの長寿命を有しているためである。
【0003】一方、LMISを用いたFIBを利用面で
みてみると、まず、半導体プロセスにおいては、リソグ
ラフィやイオン注入、エッチング、デポジションなどを
マスクなしで局所的に行うことに用いられている。ま
た、イオンビームを試料面に照射し、生じる二次イオン
を分析する、いわゆる二次イオン質量分析(SIMS)
装置では、FIBにより試料表面のサブミクロン領域の
組成分析が可能になっている。また、最近では、イオン
ビーム照射によるスパッタリングを利用して、試料の特
定場所の断面切り出しを行い、その断面を観察する、断
面加工技術も注目されてきている。
【0004】ところで、LMISの概略構成は、例えば
図2に示すように、イオン化すべき材料(イオン化物
質)21を溶融状態で保持するヒータ22と、溶融状態
のイオン材料21のイオン23をその先端から放出する
エミッタ24と、エミッタ24の先端に高電界を集中さ
せてイオン23を引出すための引出し電極25とから構
成されている。
【0005】溶融状態のイオン材料21でエミッタ24
の先端まで濡れさせた後、引出し電極25に高電圧を印
加していくと、あるしきい電圧でエミッタ24先端の溶
融イオン材料21はティラーコーンと呼ばれる円錐形状
となり、その先端から電界電離過程や電界蒸発過程によ
ってイオン23が放出される。ここで26、26′は、
イオン材料21を加熱溶融させるため、電源27から電
力をヒータ22に伝えるための電流導入端子であり、2
7′はイオンの引出し電源、27″は放出イオンを加速
するための加速電源である。そして、このLMISは真
空容器28の中に設置されている。
【0006】LMISのエミッタに要求される条件は、
(1)イオン材料である液体金属との濡れ性がよいこ
と、(2)液体金属に侵食されないこと、(3)高電圧
に耐えること、(4)針状にするための加工性がよいこ
と、などが挙げられる。従来使われてきたエミッタ材と
しては、タングステン(W)やモリブデン(Mo)など
の高融点金属と、炭化ケイ素(SiC)などのセラミッ
ク材がある。特にW製エミッタは、Wが金属の中で最も
融点が高く、電界が加わった条件下での強度も大きく、
かつ、加工性にも優れていることから、専ら実用的なL
MISのエミッタとして用いられてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のFIB装置を、
半導体製造工程における工程管理に使用する場合には、
ウェハなどの試料への外部からのコンタミネーションを
避けるために、FIB装置を半導体製造のプロセスライ
ン内において用いることが必要である。しかし、現実に
はイオン源には専らGaが用いられているため、このイ
オンビームによってウェハが汚染されるので、このウェ
ハを再び製造ラインに戻すことができず、結局、インプ
ロセスでは使用されていなかった。だが最近は用いるウ
ェハのサイズが8インチと大きくなり、上記の工程管理
をプロセスの外で行うと多数のチップを無駄にすること
になり、大きな問題になりつつある。
【0008】ところで、Si基板や製造ラインを汚染す
ることなく基板を加工するには、Si基板内でエネルギ
ー準位を形成しないSi、Geなどのイオンビームが最
適である。このうちSiは、融点と蒸気圧が共に高く、
LMISに用いるイオン材料としては極めて扱い難く、
実用的ではない。また、Siイオンは基板に対するスパ
ッタリング収率が低く、加工効率が非常に悪いという問
題もある。
【0009】これに対してGeは、融点が947℃、蒸
気圧が1×10~6Torrと低く、LMISのイオン材
料として取扱いに大きな問題はない。また、Geイオン
によるSiのスパッタリング収率も、Siに比べて良
い。したがって、FIBでSi基板を汚染を与えずに加
工するには、LMISのイオン材料としてはGeが極め
て適している。
【0010】ところで、従来は、LMISからGeイオ
ンビームを得る方法として、イオン材料としては専らA
u−Ge、Fe−Ge、Pt−Ge、Cu−Geなどの
Ge系合金が用いられてきた。これは合金化することに
よって、融点がGe単体よりも大きく低下し、イオン材
料として取扱いが容易になるからである。しかし、この
場合も、合金のGe以外の成分によって、Si素子が汚
染される恐れが十分にある。特に、AuやPtなどの重
金属を半導体製造ラインに持ち込むことは、極めて強く
タブー視されている。このため、半導体のプロセス管理
に用いるGe−FIBのイオン材料としては、Geを単
体で用いることに絞られる。
【0011】しかし、Ge単体をLMISのイオン材料
として用いるには、次のような難点があった。すなわ
ち、一般に、LMISのエミッタ材として使用されてい
るWを、Ge−LMISのエミッタとして用いると、G
eは活性であるため、Wを短時間のうちに侵食し、エミ
ッタとしての役割りを果たせなくする。Wの他に、T
a、Mo、Reなどの高融点金属についても、溶融Ge
に浸漬させると、数時間で侵食、破壊されてしまう。つ
まり、Ge−LMISの寿命は、極めて短命だったので
ある。一方、耐食性に優れるセラミックのSiCでは、
溶融Geに全く濡れず、エミッタとしての役割りを果た
さない。このようなことから、従来、単体GeをLMI
Sのイオン材料として用いたGe−FIBは、全く実用
化されていなかった。
【0012】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、まず、Ge単体をイオン材料とし、長寿
命、かつ、安定なGeイオンビームが得られるゲルマニ
ウム液体金属イオン源を提供し、また、その作製方法と
作製装置、および、上記のゲルマニウム液体金属イオン
源を搭載したゲルマニウム集束イオンビーム装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明においては、まず、液体金属イオン源のイオ
ン材料がゲルマニウム単体であり、このイオン源を構成
する各部材のうち、溶融ゲルマニウムと接触する部材の
全て、あるいはそのうちの少なくともエミッタ材を炭化
タングステンで作製する。ただし、リザーバには炭素材
を用いてもよい。
【0014】次に、上記のゲルマニウム液体金属イオン
源の作製方法として、まず、タングステン材によりエミ
ッタ、リザーバ部を作製し、これを真空容器内に保持
し、炭化水素系ガスを導入した真空雰囲気の中で高温に
加熱して、上記エミッタ、リザーバ部を炭化タングステ
ン化する。次に、同一真空容器内にゲルマニウム溶融炉
を設け、上記炭化タングステン化したエミッタ、リザー
バ部を溶融ゲルマニウムの中に浸漬して、リザーバ内に
溶融ゲルマニウムを充填する。
【0015】このようなゲルマニウム液体金属イオン源
を作製するために、次のような作製装置を用いる。ま
ず、真空容器の中に、エミッタ、リザーバ部を保持し、
かつ、軸方向に移動させる手段を設け、次に、同一真空
容器内に、ゲルマニウム溶融炉と炭化水素系ガスを導入
するノズルを設ける。そして、上記エミッタ、リザーバ
部と上記ゲルマニウム溶融炉との間に、シャッタを設け
る。
【0016】さらに、このようにして作製したゲルマニ
ウム液体金属イオン源を、集束イオンビーム装置のイオ
ン源として搭載する。また、その集束イオンビーム装置
のイオン光学系内に用いられる各種絞りのうち、少なく
とも上記のゲルマニウムイオン源から放出されるイオン
ビームの拡がりを直接制限するビーム制限アパーチァに
は、炭素、シリコン、炭化シリコンのうちのいずれかの
材料で作製されたものを用いる。また、上記のゲルマニ
ウム集束イオンビーム装置の動作時におけるリザーバの
温度は、950℃から1000℃の範囲内に維持し、イ
オン放出を行う。
【0017】
【作用】ここではまず、Ge−LMISに用いられるエ
ミッタやリザーバなどの最適材料探索に関する実験結果
について述べる。
【0018】表1はその実験結果を示したもので、上段
は、種々の材料で作製したエミッタの溶融Geとの濡れ
性、下段はそのLMISとしての寿命を示す。評価に用
いたエミッタは、W、Mo、Nb、Ta、Re製高融点
金属エミッタと、炭化ケイ素(SiC)製のセラミック
製エミッタ、および炭化タングステン(WC)製エミッ
タである。濡れ性の評価は、溶融Geにそれぞれのエミ
ッタを浸漬し、Geに完全に濡れた場合を100%、全
く濡れない場合を0%とした。また、寿命については、
イオン放出が停止するまでの時間を示している。具体的
には、投入イオン材料量50mg、全放出イオン電流1
μA、溶融Ge温度960℃、真空度5×10~9Tor
rの、ほぼ同一条件下でイオン放出実験を行った。
【0019】
【表1】
【0020】結果は表1に示すように、金属エミッタと
WCエミッタとは共に非常に良い濡れ性を示したが、S
iCは全く濡れず、使用不可能であった。また寿命の方
は、WCを除いて、いずれの金属エミッタも数時間で侵
食され、破断されてしまった。これに対してWCエミッ
タは1000時間以上も動作し続け、結局、Ge単体を
イオン材料とする場合、エミッタ材としては、WCが最
も適合していることが分かった。
【0021】ところで、WCは非常に高融点で硬いた
め、これを針状エミッタに加工することは極めて難し
い。例えば、放電加工法によりバルク状のロッドから細
い針状材を切り出し、電解研磨法で針状に加工する方法
もあるが、加工時間、仕上げ後の均一性などを考える
と、極めて高価なものとなり得策とはいえない。そこで
本発明では、以下のようにして作製した。
【0022】まず、タングステン線を電解研磨により針
状にしてエミッタとし、やはりタングステン製のリザー
バと組合せてイオン源を形成する。そして、これを真空
容器内に保持し、炭化水素系ガス雰囲気中で加熱しなが
ら炭化させる。次に、同一真空容器内にあるGe溶融炉
の溶融したゲルマニウム内に、上記炭化したエミッタ、
リザーバ部を浸漬して、リザーバ内にゲルマニウムを充
填する。このような方法により、容易に、かつ安価にゲ
ルマニウムイオン源を作製することができる。
【0023】このようにして作製するゲルマニウムイオ
ン源の作製装置では、その真空容器の中で、エミッタ、
リザーバ部とゲルマニウム溶融炉との間にシャッタが設
けられている。このシャッタは、エミッタ、リザーバ部
を溶融ゲルマニウム内に浸漬する直前まで閉じられてい
る。これにより、まず、エミッタ、リザーバ部が加熱さ
れている時に蒸発する不純物がゲルマニウム溶融炉に飛
来して汚染するのを防止できる。次に、ゲルマニウム溶
融炉を加熱してゲルマニウムを溶融状態にする際に、逆
に、このゲルマニウムが蒸発してエミッタ、リザーバ部
の絶縁物上に付着して電気絶縁が破壊されるのが防止で
きる。
【0024】こうして作製されたGe−LMISを搭載
したFIBは、イオンビームがゲルマニウムであるた
め、特に半導体素子製造のインプロセスで汚染の心配な
しに使用することができ、極めて実用的である。ところ
で、このFIBでは、イオン光学系の中の絞り類、特
に、Ge−LMISの最も近くに設置されるビーム制限
アパーチァは、炭素、シリコン、炭化シリコンのうちの
いずれかの材料で作製されている。これは、その他の材
料を用いた場合、イオン照射によってアパーチァ面から
二次イオンや中性粒子が発生し、エミッタ先端の溶融ゲ
ルマニウムに付着して、安定なイオン放出が阻害される
からである。これに対して、上記の材料を用いると、エ
ミッタ先端の溶融ゲルマニウムが汚染されることがな
く、安定なイオン放出が継続される。
【0025】また、Ge−LMISの動作中、リザーバ
の温度は950℃から1000℃の範囲内に設定されて
いるが、これは、1000℃以上ではイオン材料の蒸発
が激しく、寿命の短命化や絶縁物への付着による絶縁破
壊が生じ、逆に、950℃以下ではエミッタ先端のゲル
マニウムが凝固しやすく、安定なイオン放出が阻害され
るからである。したがって、上記の温度範囲においての
み、Ge−LMISを長時間、安定に動作させることが
できる。
【0026】以上、述べたように、Ge単体をイオン材
料とするLMISにおいて、少なくとも溶融Geと接触
するエミッタ、リザーバ部をWC製にすることで、長寿
命で、かつ、高安定にイオン放出するGe−LMIS、
さらにはこれを搭載したGe−FIBを実現することが
できる。
【0027】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、本発明に係るゲルマニウム
液体金属イオン源(Ge−LMIS)の構成と、その作
製方法とについて詳述する。
【0028】図1は、本発明に係るGe−LMISの構
成図である。図1において、11はエミッタ、13はリ
ザーバ、17、17′はヒータであるフィラメント、1
8はイオンの引出し電極である。
【0029】エミッタ11はエミッタ支持端子12に固
定され、リザーバ13の中心を貫通している。リザーバ
13内にはイオン材料(Ge)が充填されており、絶縁
性の座15に固定された電流導入端子16、16′を通
して導入される電流によってフィラメント17、1
7′、リザーバ13が加熱され、リザーバ内のGeは溶
融状態になりエミッタ11の先端に達する。ここで、引
出し電極18にエミッタ11の電位に対して負の高電圧
を印加すると、エミッタ11先端の溶融Geはイオン1
9となって放出される。
【0030】エミッタ11の形状は、シャフト径0.2
5mm、先端の頂角50°、先端曲率半径3μmの針状
で、リザーバ13は内径0.4mm、外径0.5mm、
高さ2mmの円管状で、いずれも炭化タングステン(W
C)から成る。また、直径0.1mmのフィラメント1
7、17′もWCから成り、座15はアルミナセラミッ
ク製である。
【0031】次に、上記Ge−LMISの作製方法につ
いて述べる。
【0032】まず、直径0.25mmのタングステン
(W)線を電解研磨により針状に成形し、このW製エミ
ッタをエミッタ支持端子12にスポット溶接する。次
に、W製リザーバにW製フィラメント17、17′をス
ポット溶接し、上記エミッタが上記リザーバの軸中心に
位置し、エミッタの先端がリザーバの下端よりも約1.
5mm突出するように、フィラメント17、17′を電
流導入端子16、16′にスポット溶接する。その後、
このエミッタ/リザーバ部を図3に示したGe−LMI
S作製装置の中に入れ、Wの炭化とGeの充填とを行
う。以下、図3を用いて、その作製方法について述べ
る。なお、本実施例のGe−LMIS作製装置70で
は、エミッタ/リザーバ部71とイオン材料溶融部72
との間に、シャッタ73が設けられていることが特徴で
ある。
【0033】まず、エミッタ/リザーバ部71における
リザーバ77は加熱電源78から供給される電流で通電
加熱され、エミッタ79は、高電圧電源63によってエ
ミッタ79とリザーバ77との間に電圧を与えることで
電子衝撃加熱される。この操作でリザーバ77とエミッ
タ79とは高温加熱洗浄される。この時、本装置70内
は高真空に維持されている。
【0034】次に、本装置70では、W製エミッタ/リ
ザーバ部71を炭化するため、ガス供給部62が設けら
れている。ガス供給部62は、エミッタ/リザーバ部7
1の近傍に設置されたノズル66と、バルブ67、流量
計(図示せず)を介して連結されたガスボンベ68から
成っている。そして、エミッタ/リザーバ部71の高温
加熱洗浄の後、高温状態のままメタンガスをノズル66
から放出し、エミッタ/リザーバ部71の炭化を行う。
この時、リザーバ77加熱用のW製フィラメント17、
17′も炭化される。
【0035】一方、イオン材料溶融部72のイオン材料
(Ge)74は坩堝75に埋め込まれたヒータ76によ
って溶融される。ところでシャッタ73は、エミッタ/
リザーバ部71を高温加熱洗浄および炭化する間と、イ
オン材料74が完全に溶融するまでの間、回転導入機6
4によって閉じられている。これにより、エミッタ/リ
ザーバ部71の高温加熱時に放出される不純物がイオン
材料74に付着するのが防止でき、また、イオン材料7
4の溶融時に蒸発した材料が絶縁座65に付着するのが
軽減される。
【0036】次に、エミッタ/リザーバ部71の炭化と
イオン材料74の溶融が終了したところで、シャッタ7
3を開放し、直線導入機69によってエミッタ/リザー
バ部71を降下させ、溶融イオン材料74に浸漬させ
る。エミッタ/リザーバ部71は溶融Geとの濡れが良
いため、エミッタ79の先端を溶融Ge74の表面に接
触させるだけで、表面張力でリザーバ77内にGeが充
填される。
【0037】以上のように、Ge−LMIS作製装置7
0を用いることで、同一真空装置内で、エミッタ/リザ
ーバ部71の高温加熱洗浄工程、炭化工程、および溶融
Geの充填工程が終了し、Ge−LMISが容易に作製
される。
【0038】なお、本実施例では、図1に示したよう
に、円管状のリザーバ13と、その中心に位置するエミ
ッタ11の構造について述べたが、LMISの形状や加
熱方法などは、これに限るものではない。
【0039】次に、上記の方法で作製したGe−LMI
Sのイオン放出特性について述べる。
【0040】図4は、Ge−LMISにおけるイオン放
出時の引出し電圧(V)と全放出イオン電流(I)との
関係(I−V特性)を示す。約4.8kVにしきい値を
持ち、その後、両者はほぼ直線関係にあり、LMIS特
有のI−V特性を示している。
【0041】図5は、Ge−LMISを約9時間連続イ
オン放出させた時の、全放出イオン電流の変動を示して
いる。初期設定の放出イオン電流は10μAで、この時
の引出し電圧は約5kVで、定電圧でイオン放出をさせ
ている。図5において、縦軸は、電流変動を明確に示す
ために、全放出イオン電流を平均電流で除して規格化し
た値である。イオン源を動作させた9時間の変動幅は、
−5%から+2%の範囲内にあり、安定したイオン放出
がなされている。
【0042】図6は約9時間連続イオン放出させた時の
溶融Geの温度変化を示している。初期のヒータへの投
入電力は(約2.5V、8A)で、その後調整は行って
いない。溶融Ge温度は950から970℃の変動幅に
あり比較的安定である。
【0043】図7に放出イオンの質量スペクトルを示
す。このスペクトルは本発明によるGe−LMISを扇
型の磁場を有する質量分析装置(図示せず)に装着し、
このイオン源から放出されたイオンの強度を示したもの
である。図7において横軸はイオンの質量数、縦軸はイ
オン強度を示している。このスペクトルからGe2価イ
オン(Ge2+)のピーク42がGe1価イオン(Ge
+)のピーク41より大きいことが確認できる。
【0044】高質量分解能を持つ質量分離器を用いる
と、更に同位体まで分離することができるが、比較的低
い質量分解能の質量分離器をFIB光学系内に設置する
ことで、全同位体をまとめたGe+イオンビームとGe2
+イオンビームを形成することができ、試料に到達する
Geイオン電流の低下が防げる。また、質量分離器を除
去することで、放出したGe+、Ge2+を含めた全Ge
イオンビームを得ることができる。
【0045】最後に寿命だが、本実施例で用いたLMI
SにおけるGeの充填量は約0.1gである。全放出イ
オン電流1μA、動作温度960℃で使用したところ、
ゲルマニウムの熱蒸発、イオン放出による消耗を含めて
累積400日(約1500時間)を超える長時間の使用
に耐えた。従来のWをエミッタとして用いたGe−LM
ISの寿命は数時間であったから、WCエミッタを採用
することで、寿命は100倍以上も向上したことにな
る。
【0046】また、このような傾向は、WC以外のケイ
化タングステン(SiW)で作製したエミッタ、リザー
バについても見られた。
【0047】(実施例2)本実施例は、本発明に係るG
e−LMISを搭載した集束イオンビーム(FIB)装
置に関するもので、図8にその概略の構成図を示す。
【0048】図8において、81はGe−LMISのエ
ミッタ、82は引出し電極を示し、FIB光学系は、エ
ミッタ81から放出されたイオンの拡がりを制限するビ
ーム制限アパーチァ83、集束レンズ84、84′、電
場と磁場を重畳したE×B質量分離器(ウィーンフィル
タ)85、絞り86、偏向器87などから成る。本FI
B装置80の最大加速電圧は30kVであり、本装置に
よりGe−FIBの集束性を調べた。
【0049】まず、試料台88上の試料89にGe−F
IB90を集束して照射し、試料89上を走査する。照
射点から放出された二次電子91を二次電子検出器92
により検出して、走査領域の二次電子像を描かせる。す
ると、得られた像分解能から、Ge−FIBの集束性
(ビーム径)が推測できる。実際にE×B質量分離器8
5でGe2+のみを選択して照射したところ、二次電子像
の分解能から、径が約70nmのFIBが形成されてい
ることが分かった。
【0050】また、本FIB装置80では、ビーム制限
アパーチァ83および絞り86に、炭化シリコン製のも
のが用いられている。Ge−LMISから放出されたG
eイオンがイオン光学系内の部材、特に、ビーム制限ア
パーチァ83、絞り86を照射すると、そこから二次粒
子やイオンが発生してエミッタ先端の溶融Geの表面に
付着し、安定したティラーコーンの形成が阻害され、ひ
いては安定したイオン放出が望めなくなる。従来アパー
チァ材として用いられてきたステンレスやモリブデン製
のものを用いると、短時間でイオン電流が不安定になっ
た。これに対して炭化シリコン製のものでは、イオン電
流の不安定化が生じず、長時間安定に動作させることが
できた。炭化シリコン材の他に、炭素材、シリコン材に
ついても、同様の良好な結果が得られた。
【0051】また、Ge−LMISにおけるリザーバの
動作温度は、950℃から1000℃の範囲に設定し
た。それは1000℃以上の動作温度ではイオン材料の
蒸発が激しく、寿命の短命化や絶縁物への付着による絶
縁破壊が生じ、逆に、950℃以下ではエミッタ先端の
Geが凝固しやすく、いずれも安定なイオン放出が阻害
されるからである。
【0052】(実施例3)本実施例は、Ge−LMIS
を二次イオン質量分析装置(以下、SIMSと記す)に
搭載した例である。図9は、その概略の構成図である。
【0053】SIMS100の基本構成は、図9に示す
ように、通常のFIB光学系からなる一次イオンビーム
照射系101、試料室102、二次イオン分析部103
からなる。一次イオンビーム照射系101はLMISの
エミッタ104、集束レンズ105、105′、E×B
質量分離器106、アライナ107、偏向器108、バ
ルブ109、109′などからなる。二次イオン分析部
103には四重極質量分析計を設置した。勿論、扇型磁
場を有する質量分析計でも問題はない。
【0054】本実施例3では、この一次イオンビーム照
射系のイオン源に本発明によるGe−LMISを搭載し
たこと、試料は製造ラインを流れるウェハで、ラインか
ら随時サンプリングでき試料室に搬入できるる構成であ
ること、を特徴とする。
【0055】従来のFIB照射系を持つSIMS装置の
一次イオンビーム種はGaであったため、一度分析した
試料を再び半導体製造ラインに復帰させることはライン
の汚染の立場からできなかった。しかし、Ge−LMI
Sを搭載したSIMSを用いることで、分析後の試料を
製造ラインに復帰させることができ、SIMSを半導体
素子製造のインプロセスチェック装置として用いること
ができるようになった。
【0056】(実施例4)本実施例は、Ge−LMIS
を搭載し、かつ、ガス導入ノズルを有するFIB装置に
より、FIBアシステッドデポジション法を利用するイ
ンプロセス配線修正装置に関するものである。
【0057】FIBアシステッドデポジション法(以
下、FIBADと記す)は、FIBの照射地点周辺に有
機金属ガスを吹き付け、FIBとガスとの反応で、ガス
中の金属が基板に堆積する原理を利用したもので、デバ
イス上のマスクレス配線、リソグラフィ用マスクのパタ
ーン修正などに応用されている。ガス種は堆積させる金
属や堆積効率などの条件から種々のガスが試みられてい
る。
【0058】FIBADのよく知られた例は、完成に近
い半導体デバイスに対して、配線のデバッグとしてヘキ
サ・カルボニル・タングステン(W(CO)6)ガスとG
a−FIBを用いてW配線を堆積させるものである。つ
まり、所定のプロセスを経て作成されたデバイスの中
で、回路設計ミスなどによる部分的不良が生じ、所望の
動作をしないデバイスに対し、配線をつなぎ変える手法
である。FIBAD法が実用化される以前のデバッグで
は、新たにフォトマスクを作り直し、再度同じプロセス
を経てデバイスを作り直していたため、1度デバッグす
るには約1ヶ月を要し、完成までに多大の時間と費用を
必要としていた。一方、FIBADを用いると、不良箇
所のみを修正するため、修正は数時間で済み、時間とコ
ストの面から多大の利益がもたらされた。
【0059】しかし、これまでのFIBADには致命的
問題があった。それは、修正されたデバイスの動作寿命
が短いことである。原因は、デバッグ時に新たな配線を
有機金属ガスとGa−FIBを用いて堆積させていた
が、この時、Gaがデバイス表面に付着し、これがシリ
コンに対するアクセプタとして働き、長期間のうちには
電気的劣化をもたらしていたためである。つまり、一次
イオンビーム種に問題があった。
【0060】そこで、従来のGa−LMISに代えて本
発明によるGe−LMISを用い、Ge−FIBによる
半導体デバイスのデバッグを行なった。先に述べたよう
に、GeはSiと同じVI族元素であるため、デバイス
表面に付着してもドナーやアクセプタとして働くことは
ない。また、Wの堆積効率を比較すると、従来のGa−
FIBの場合と同程度であった。さらに、Ga−FIB
による修正デバイスの寿命と比較すると、Ge−FIB
によるものは、修正後約3年経過しても問題を起こすこ
となく動作し続け、従来のGa−FIBによる修正デバ
イスの少なくとも3倍以上の寿命を持つ。本実施例の装
置を用いることにより、金属汚染の問題が生じないこと
と、FIBのイオン種がドーパントとして働かないた
め、これまで製造プロセス外で行なわれていたデバイス
修正が製造プロセス内で行なうことができ、デバイス完
成までの時間短縮がなされ、かつ、修正されたデバイス
の寿命を延ばすことができた。
【0061】ここでは、完成に近いパターニングされた
デバイスの修正について説明したが、シリコンウェハの
プロセスにおいても同様の操作ができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るゲル
マニウム液体金属イオン源とその作製方法により、長寿
命で、かつ、安定したゲルマニウムイオンビームが得ら
れるようになり、これを集束イオンビーム装置や二次イ
オン質量分析装置などのイオン源として用いることによ
り、シリコン半導体製造のプロセス内において試料の微
細加工や局所領域の組成分析が行えるようになった。こ
のように、本発明の効果は極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲルマニウム液体金属イオン源の
概略構成図である。
【図2】従来の液体金属イオン源の概略構成を説明する
図である。
【図3】本発明に係るゲルマニウム液体金属イオン源を
作製するための作製装置の構成図である。
【図4】本発明によるゲルマニウム液体金属イオン源を
動作させたときの、引出し電圧と全放出イオン電流との
関係図である。
【図5】上記イオン源を約9時間連続動作させたとき
の、全放出イオン電流の変動を示す実験結果である。
【図6】上記イオン源連続動作時の、リザーバ温度の変
化を示す実験結果である。
【図7】上記イオン源から放出されたイオンの質量分析
スペクトルである。
【図8】本発明に係るゲルマニウム液体金属イオン源を
搭載した集束イオンビーム装置の概略構成図である。
【図9】上記イオン源を搭載した二次イオン質量分析装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
11、24、79、81、104…エミッタ 12…エミッタ支持具 13、77…リザーバ 21、74…イオン材料 15…絶縁碍子 16、16′、26、26′…電流導入端子 17、17′…フィラメント 18、25、82…引
出し電極 19、23…イオン 22…ヒータ 27、78…加熱電源 27′…引出し電源 27″…加速電源 28…真空容器 76…ヒータ 41…Ge1価イオン
のピーク 42…Ge2価イオンのピーク 62…ガス供給部 63…高電圧電源 64…回転導入機 65…絶縁性座 66…ノズル 67…バルブ 68…ガスボンベ 69…直線導入機 70…Ge−LMIS
作製装置 71…エミッタ/リザーバ部 72…イオン材料溶融
部 73…シャッタ 75…坩堝 80…集束イオンビーム装置 83…ビーム制限アパ
ーチァ 84、84′、105、105′…集束レンズ 85、106…E×B質量分離器 86…絞り 87、108…偏向器 88…試料台 89…試料 90…Ge−FIB 91…二次電子 92…二次電子検出器 100…二次イオン質
量分析計 101…一次イオンビーム照射系 102…試料室 103…二次イオン分
析部 107…アライナ 109、109′…バ
ルブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン材料と、該イオン材料を保持するリ
    ザーバと、該イオン材料を溶融状態にするヒータと、上
    記溶融状態にあるイオン材料で表面が濡らされ、かつ、
    その先端部からイオンを放出するエミッタとからなる液
    体金属イオン源において、上記イオン材料がゲルマニウ
    ム単体であり、かつ、溶融ゲルマニウムと接触する部材
    の全て、あるいはそのうちの少なくとも上記エミッタ材
    が炭化タングステンであることを特徴とするゲルマニウ
    ム液体金属イオン源。
  2. 【請求項2】上記リザーバが炭素材で作製されたことを
    特徴とする請求項1に記載のゲルマニウム液体金属イオ
    ン源。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のゲルマニウム液体金属イ
    オン源の作製方法において、タングステン材により作製
    されたエミッタ、リザーバを上記イオン源として組立て
    て真空容器内に保持し、炭化水素系ガスを導入した真空
    雰囲気中にて高温加熱して上記エミッタ、リザーバを炭
    化タングステン化することを特徴とするゲルマニウム液
    体金属イオン源の作製方法。
  4. 【請求項4】上記真空容器内にゲルマニウム溶融炉を設
    け、上記炭化タングステン化したエミッタ、リザーバを
    上記溶融ゲルマニウム内に浸漬させ、上記リザーバ内に
    ゲルマニウムを充填することを特徴とする請求項3に記
    載のゲルマニウム液体金属イオン源の作製方法。
  5. 【請求項5】真空容器内に、上記エミッタ、リザーバ部
    を保持する手段、該エミッタ、リザーバ部を軸方向に移
    動させる手段、上記ゲルマニウム溶融炉、および上記炭
    化水素系ガスを導入するノズル、を設け、かつ、上記エ
    ミッタ、リザーバ部と上記ゲルマニウム溶融炉との間に
    シャッタを設けたことを特徴とするゲルマニウム液体金
    属イオン源の作製装置。
  6. 【請求項6】液体金属イオン源を搭載する集束イオンビ
    ーム装置において、請求項1または2に記載のゲルマニ
    ウム液体金属イオン源を搭載したことを特徴とする集束
    イオンビーム装置。
  7. 【請求項7】上記集束イオンビーム装置のイオン光学系
    内に用いられる各種絞りのうち、少なくとも、上記ゲル
    マニウム液体金属イオン源から放出されたイオンビーム
    の拡がりを直接制限するビーム制限アパーチァが、炭
    素、シリコン、炭化シリコンのうちのいずれかの材料で
    作製されたことを特徴とする請求項6に記載の集束イオ
    ンビーム装置。
  8. 【請求項8】上記ゲルマニウム液体金属イオン源におけ
    る上記リザーバのイオン放出時の温度が、950℃から
    1000℃の範囲内であることを特徴とする請求項6ま
    たは7に記載の集束イオンビーム装置。
JP8721793A 1993-04-14 1993-04-14 ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置 Pending JPH06302292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8721793A JPH06302292A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8721793A JPH06302292A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06302292A true JPH06302292A (ja) 1994-10-28

Family

ID=13908754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8721793A Pending JPH06302292A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06302292A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011159602A (ja) * 2010-02-04 2011-08-18 Hitachi High-Technologies Corp 電子源,電子銃、それを用いた電子顕微鏡装置及び電子線描画装置
JP2012142312A (ja) * 2006-07-06 2012-07-26 Hitachi High-Technologies Corp 集束イオンビーム装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142312A (ja) * 2006-07-06 2012-07-26 Hitachi High-Technologies Corp 集束イオンビーム装置
JP2011159602A (ja) * 2010-02-04 2011-08-18 Hitachi High-Technologies Corp 電子源,電子銃、それを用いた電子顕微鏡装置及び電子線描画装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4641544B2 (ja) イオン源
US4528474A (en) Method and apparatus for producing an electron beam from a thermionic cathode
JP5301168B2 (ja) 冷電界エミッタ
KR100686294B1 (ko) 카본 나노튜브를 갖는 전자원과 그것을 이용한 전자현미경 및 전자선 묘화 장치
US5399865A (en) Liquid metal ion source with high temperature cleaning apparatus for cleaning the emitter and reservoir
US4892752A (en) Method of ion implantation
JP3564717B2 (ja) 集束イオンビーム発生手段を用いた処理方法及びその装置
US10796876B2 (en) Low work function electron beam filament assembly
JPH0685309B2 (ja) 液体金属イオン源
CN109804450B (zh) 电子束装置
JP4210131B2 (ja) 電子源及び電子源の使用方法
EP2144274A1 (en) Method of preparing an ultra sharp tip, apparatus for preparing an ultra sharp tip, and use of an apparatus
EP2242084B1 (en) Method of manufacturing an electron source
US5739528A (en) Fast atom beam source
KR100264365B1 (ko) 니들 전극 및 전자 에미터용 니들 전극의 제조방법
JPH06302292A (ja) ゲルマニウム液体金属イオン源、その作製方法と作製装置、およびこれを用いた集束イオンビーム装置
KR102489443B1 (ko) 탄소 임플란트를 위한 삼플루오린화 인
JP2837023B2 (ja) イオン源の寿命を向上させたイオン打ち込み装置
US20080169743A1 (en) Field emission electron gun and method of operating the same
JPH06342638A (ja) 検査方法およびその装置
JP3250724B2 (ja) 針状電極の製造方法
JPH07312196A (ja) 集束イオンビーム照射方法および集束イオンビーム装置
JPH07153403A (ja) 液体金属イオン源およびイオン電流の安定化方法
KR102505344B1 (ko) 탄소 임플란트를 위한 포스핀 공동 가스
JP2004014309A (ja) アパーチャおよび集束イオンビーム装置