JPH06302258A - 基板型温度ヒュ−ズ - Google Patents
基板型温度ヒュ−ズInfo
- Publication number
- JPH06302258A JPH06302258A JP11005093A JP11005093A JPH06302258A JP H06302258 A JPH06302258 A JP H06302258A JP 11005093 A JP11005093 A JP 11005093A JP 11005093 A JP11005093 A JP 11005093A JP H06302258 A JPH06302258 A JP H06302258A
- Authority
- JP
- Japan
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- insulating substrate
- melting point
- low melting
- temperature fuse
- insulating
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】絶縁基板に一辺の長さが4〜7mm程度の小寸法
のものを使用するにもかかわらず、良好な感熱作動性を
保障できる基板型温度ヒュ−ズを提供する。 【構成】絶縁基板1の片面上に巾方向に間隔を隔てて層
状電極2を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合
金片3を橋設し、該低融点可溶合金片3にフラックス4
を塗布し、各電極2に後端側からリ−ド線5を接続し、
上記絶縁基板片面の全面に絶縁層6を被覆した温度ヒュ
−ズにおいて、上記絶縁基板1を一辺の長さが4〜7mm
の四角形とし、絶縁基板片面の全面積に対する層状電極
2の全面積の割合を30〜50%とした。
のものを使用するにもかかわらず、良好な感熱作動性を
保障できる基板型温度ヒュ−ズを提供する。 【構成】絶縁基板1の片面上に巾方向に間隔を隔てて層
状電極2を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合
金片3を橋設し、該低融点可溶合金片3にフラックス4
を塗布し、各電極2に後端側からリ−ド線5を接続し、
上記絶縁基板片面の全面に絶縁層6を被覆した温度ヒュ
−ズにおいて、上記絶縁基板1を一辺の長さが4〜7mm
の四角形とし、絶縁基板片面の全面積に対する層状電極
2の全面積の割合を30〜50%とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒュ−ズエレメントに低
融点可溶合金片を使用した合金タイプの基板型温度ヒュ
−ズに関するものである。
融点可溶合金片を使用した合金タイプの基板型温度ヒュ
−ズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器を過電流から保護し、電気機器
の熱的損傷、ひいては火災の発生を未然に防止する電気
部品として温度ヒュ−ズが存在する。この温度ヒュ−ズ
として、ヒュ−ズエレメントに低融点可溶合金片を用い
た合金タイプの温度ヒュ−ズが汎用されている。この合
金タイプの温度ヒュ−ズの基本的な構造は、電極間に低
融点可溶合金片を橋設し、その低融点可溶合金片上にフ
ラツクスを塗布し、このフラツクス塗布合金片を絶縁体
で包囲した構成であり、被保護機器における過電流で発
熱し易い箇所に取り付けて使用され、その作動過程は次
の通りである。
の熱的損傷、ひいては火災の発生を未然に防止する電気
部品として温度ヒュ−ズが存在する。この温度ヒュ−ズ
として、ヒュ−ズエレメントに低融点可溶合金片を用い
た合金タイプの温度ヒュ−ズが汎用されている。この合
金タイプの温度ヒュ−ズの基本的な構造は、電極間に低
融点可溶合金片を橋設し、その低融点可溶合金片上にフ
ラツクスを塗布し、このフラツクス塗布合金片を絶縁体
で包囲した構成であり、被保護機器における過電流で発
熱し易い箇所に取り付けて使用され、その作動過程は次
の通りである。
【0003】すなわち、被保護機器が過電流で発熱する
と、その発生熱により低融点可溶合金片が溶融し、この
溶融金属が表面張力で既に溶融しているフラツクスとの
共存下、表面張力により球状化し、この球状化が進んで
分断され、機器への通電が遮断される。この場合、溶融
金属の球状化には、溶融金属の電極への濡れ性が主に関
与し、濡れ性が良好なほど球状化がよく促進され、迅速
な分断が期待できる。而るに、溶融フラックスにおいて
は、溶融金属の濡れ性を良好にするから、溶融金属の球
状化分断の促進に寄与する。
と、その発生熱により低融点可溶合金片が溶融し、この
溶融金属が表面張力で既に溶融しているフラツクスとの
共存下、表面張力により球状化し、この球状化が進んで
分断され、機器への通電が遮断される。この場合、溶融
金属の球状化には、溶融金属の電極への濡れ性が主に関
与し、濡れ性が良好なほど球状化がよく促進され、迅速
な分断が期待できる。而るに、溶融フラックスにおいて
は、溶融金属の濡れ性を良好にするから、溶融金属の球
状化分断の促進に寄与する。
【0004】本出願人においては、合金タイプの温度ヒ
ュ−ズとして、基板型温度ヒュ−ズを開発した。この基
板型温度ヒュ−ズの基本的構造は、セラミックス等の熱
良伝導性の絶縁基板の片面上に巾方向に間隔を隔てて層
状電極を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合金
片を橋設し、該低融点可溶合金片上にフラックスを塗布
し、各電極にリ−ド線先端部を接続し、上記絶縁基板片
面の全面に絶縁層を被覆した構成であり、絶縁基板面を
被保護機器に接触させて使用される。
ュ−ズとして、基板型温度ヒュ−ズを開発した。この基
板型温度ヒュ−ズの基本的構造は、セラミックス等の熱
良伝導性の絶縁基板の片面上に巾方向に間隔を隔てて層
状電極を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合金
片を橋設し、該低融点可溶合金片上にフラックスを塗布
し、各電極にリ−ド線先端部を接続し、上記絶縁基板片
面の全面に絶縁層を被覆した構成であり、絶縁基板面を
被保護機器に接触させて使用される。
【0005】この基板型温度ヒュ−ズにおいては、絶縁
基板の平面積を広くするほど、受熱面積を大きくし得、
作動上、有利である。
基板の平面積を広くするほど、受熱面積を大きくし得、
作動上、有利である。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この基
板型温度ヒュ−ズにおいては、回路基板に実装すること
が通常の使用態様であり、実装上、他の電子部品とのバ
ランスからして、絶縁基板の一辺の寸法を4〜7mm程度
の小寸法にすることが必要であり、かかるもとでは、絶
縁基板の受熱面積を充分にとり得ず、良好な感熱作動性
を保障し難い。
板型温度ヒュ−ズにおいては、回路基板に実装すること
が通常の使用態様であり、実装上、他の電子部品とのバ
ランスからして、絶縁基板の一辺の寸法を4〜7mm程度
の小寸法にすることが必要であり、かかるもとでは、絶
縁基板の受熱面積を充分にとり得ず、良好な感熱作動性
を保障し難い。
【0006】本発明の目的は、絶縁基板に一辺の長さが
4〜7mm程度の小寸法のものを使用するにもかかわら
ず、良好な感熱作動性を保障できる基板型温度ヒュ−ズ
を提供することにある。
4〜7mm程度の小寸法のものを使用するにもかかわら
ず、良好な感熱作動性を保障できる基板型温度ヒュ−ズ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基板型温度ヒュ
−ズは、絶縁基板の片面上に巾方向に間隔を隔てて層状
電極を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合金片
を橋設し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、
各電極に後端側からリ−ド線を接続し、上記絶縁基板片
面の全面に絶縁層を被覆した温度ヒュ−ズにおいて、上
記絶縁基板を一辺の長さが4〜7mmの四角形とし、絶縁
基板片面の全面積に対する層状電極の全面積の割合を3
0〜50%としたことを特徴とする構成である。
−ズは、絶縁基板の片面上に巾方向に間隔を隔てて層状
電極を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合金片
を橋設し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、
各電極に後端側からリ−ド線を接続し、上記絶縁基板片
面の全面に絶縁層を被覆した温度ヒュ−ズにおいて、上
記絶縁基板を一辺の長さが4〜7mmの四角形とし、絶縁
基板片面の全面積に対する層状電極の全面積の割合を3
0〜50%としたことを特徴とする構成である。
【0008】
【作用】絶縁基板が一辺の長さ4〜7mmの四角形であ
り、小寸法であって、受熱面積が小であっても、層状電
極の全面積を絶縁基板片面の全面積の30〜50%とい
うように、充分に広くしてあるから、絶縁基板が受熱し
た熱をこの絶縁基板よりも、熱伝導性に優れている電極
を経て低融点可溶合金片に迅速に伝達でき、良好な感熱
作動性を保障できる。
り、小寸法であって、受熱面積が小であっても、層状電
極の全面積を絶縁基板片面の全面積の30〜50%とい
うように、充分に広くしてあるから、絶縁基板が受熱し
た熱をこの絶縁基板よりも、熱伝導性に優れている電極
を経て低融点可溶合金片に迅速に伝達でき、良好な感熱
作動性を保障できる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例を示す平面説明図である。図
1において、1は一辺の長さが5〜7mmの四角形の良熱
伝導性の絶縁基板であり、通常、セラミックス板が使用
される(必要に応じ、角の面取り、またはア−ル付けが
行われる)。2,2は絶縁基板1の片面上に巾方向に間
隔を隔てて設けた層状電極であり、低融点可溶合金片が
接続される先端部2aとリ−ド線先端部が接続される脚
部2bを有し、絶縁基板片面の全面積に対する層状電極
の全面積の割合を30〜50%とし、銀ペ−スト等の導
電性塗料の焼き付け、銅箔積層絶縁基板の銅箔のエッチ
ング等により形成してある。
る。図1は本発明の実施例を示す平面説明図である。図
1において、1は一辺の長さが5〜7mmの四角形の良熱
伝導性の絶縁基板であり、通常、セラミックス板が使用
される(必要に応じ、角の面取り、またはア−ル付けが
行われる)。2,2は絶縁基板1の片面上に巾方向に間
隔を隔てて設けた層状電極であり、低融点可溶合金片が
接続される先端部2aとリ−ド線先端部が接続される脚
部2bを有し、絶縁基板片面の全面積に対する層状電極
の全面積の割合を30〜50%とし、銀ペ−スト等の導
電性塗料の焼き付け、銅箔積層絶縁基板の銅箔のエッチ
ング等により形成してある。
【0010】3は両電極2,2の先端部間に溶接等によ
り橋設した低融点可溶合金片である。4は低融点可溶合
金片3上に塗布したフラックスである。5はリ−ド線で
あり、単線導体51にプラスチック絶縁層を押出被覆し
た絶縁被覆線を使用し、口出導体50を電極脚部2bに
半田付け、溶接等により接続してある。6は絶縁基板片
面の全面に設けた絶縁被覆層であり、例えば、エポキシ
樹脂液の滴下塗装により被覆することができる。
り橋設した低融点可溶合金片である。4は低融点可溶合
金片3上に塗布したフラックスである。5はリ−ド線で
あり、単線導体51にプラスチック絶縁層を押出被覆し
た絶縁被覆線を使用し、口出導体50を電極脚部2bに
半田付け、溶接等により接続してある。6は絶縁基板片
面の全面に設けた絶縁被覆層であり、例えば、エポキシ
樹脂液の滴下塗装により被覆することができる。
【0011】上記において、定格電圧250vのもとで、
低融点可溶合金片の溶断を行わせるのに必要な最小の電
極間距離aは、0.9〜1.2mmである。この電極間
距離のもとで、電極後端21並びに絶縁被覆線の絶縁被
覆層端52を絶縁被覆層6で覆えば、低融点可溶合金片
溶断後に電極2,2間に作用する回路電圧に対し絶縁を
保障でき、電極後端21と絶縁基板後端11との距離b
を0.5mm程度確保しておく必要がある。また、電極先
端22から絶縁基板先端12までの間隔c並びに電極先
端部2aから絶縁基板横端13までの間隔dは溶融低融
点可溶合金3が絶縁基板1と絶縁被覆層6との接着界面
を剥離して外部に圧出するのを防止するのに必要な最小
限間隔に設定する必要があり、この間隔c,dは1.1
mm〜1.5mm程度確保することが必要である。更に、電
極脚部2bから絶縁基板横端13までの間隔eは基板型
温度ヒュ−ズの両横端をア−ス電位に保持したときの対
地電圧の絶縁に必要な距離を確保しておくことが必要で
あり、その距離eは0.3〜0.6mm程度である。
低融点可溶合金片の溶断を行わせるのに必要な最小の電
極間距離aは、0.9〜1.2mmである。この電極間
距離のもとで、電極後端21並びに絶縁被覆線の絶縁被
覆層端52を絶縁被覆層6で覆えば、低融点可溶合金片
溶断後に電極2,2間に作用する回路電圧に対し絶縁を
保障でき、電極後端21と絶縁基板後端11との距離b
を0.5mm程度確保しておく必要がある。また、電極先
端22から絶縁基板先端12までの間隔c並びに電極先
端部2aから絶縁基板横端13までの間隔dは溶融低融
点可溶合金3が絶縁基板1と絶縁被覆層6との接着界面
を剥離して外部に圧出するのを防止するのに必要な最小
限間隔に設定する必要があり、この間隔c,dは1.1
mm〜1.5mm程度確保することが必要である。更に、電
極脚部2bから絶縁基板横端13までの間隔eは基板型
温度ヒュ−ズの両横端をア−ス電位に保持したときの対
地電圧の絶縁に必要な距離を確保しておくことが必要で
あり、その距離eは0.3〜0.6mm程度である。
【0012】本発明において、絶縁基板片面の全面積に
対する層状電極の全面積の割合を30〜50%とした理
由は、30%以下では感熱作動性のさしたる向上が望め
ず、50%以上では、絶縁基板の一辺の長さが4〜7mm
といった小寸法のもとで、上記した諸距離、a,b,
c,d,e等の確保が困難になるためである。
対する層状電極の全面積の割合を30〜50%とした理
由は、30%以下では感熱作動性のさしたる向上が望め
ず、50%以上では、絶縁基板の一辺の長さが4〜7mm
といった小寸法のもとで、上記した諸距離、a,b,
c,d,e等の確保が困難になるためである。
【0013】基板型温度ヒュ−ズにおいては、機器から
の発生熱を絶縁基板が受熱し、その受熱が低融点可溶合
金片に伝達されるが、この伝達に対し熱良伝導性の電極
が熱継手として作用すると考えられるから、層状電極の
全面積を絶縁基板片面の全面積の30〜50%というよ
うに広くした本発明の基板型温度ヒュ−ズにおいては、
従来品に較べ、優れた感熱作動性を保障できる。このこ
とは次の試験結果からも確認できる。
の発生熱を絶縁基板が受熱し、その受熱が低融点可溶合
金片に伝達されるが、この伝達に対し熱良伝導性の電極
が熱継手として作用すると考えられるから、層状電極の
全面積を絶縁基板片面の全面積の30〜50%というよ
うに広くした本発明の基板型温度ヒュ−ズにおいては、
従来品に較べ、優れた感熱作動性を保障できる。このこ
とは次の試験結果からも確認できる。
【0014】試験結果 実施例品として、図1において、a=1.1mm,b=
0.5mm,c=1.4mm,d=1.2mm,電極先端部2
a長さh=1.2mm,同上巾=0.8mm,電極脚部2b
長さj=3.2mm,同上巾=1.4mmとし、絶縁基板に
縦辺長さ6.3mm,横辺長さ5.0mm,厚さ0.6mmの
セラミックス板を使用し、層状電極を銀ペ−ストの焼き
付けにより設け、絶縁被覆リ−ド線に導体直径0.51
mmのものを使用し、口出導体の長さを2.6mmmとし、
低融点可溶合金片に厚み0.3mm,巾0.4mmの断面四
角形,融点98℃のものを使用し、厚み1.8mmのエポ
キシ樹脂の滴下塗装により絶縁被覆を施した、絶縁基板
片面の全面積に対する層状電極の全面積の割合が34.
5%の定格電圧250V用基板型温度ヒュ−ズを製作した。
0.5mm,c=1.4mm,d=1.2mm,電極先端部2
a長さh=1.2mm,同上巾=0.8mm,電極脚部2b
長さj=3.2mm,同上巾=1.4mmとし、絶縁基板に
縦辺長さ6.3mm,横辺長さ5.0mm,厚さ0.6mmの
セラミックス板を使用し、層状電極を銀ペ−ストの焼き
付けにより設け、絶縁被覆リ−ド線に導体直径0.51
mmのものを使用し、口出導体の長さを2.6mmmとし、
低融点可溶合金片に厚み0.3mm,巾0.4mmの断面四
角形,融点98℃のものを使用し、厚み1.8mmのエポ
キシ樹脂の滴下塗装により絶縁被覆を施した、絶縁基板
片面の全面積に対する層状電極の全面積の割合が34.
5%の定格電圧250V用基板型温度ヒュ−ズを製作した。
【0015】比較例品としては、図2に示すように、電
極2’には、一定巾0.8mmで長さ4.4mmのものを使
用し、電極2’と絶縁基板横端13’との間隔dを1.
2mmとし、寸法a,b,c、電極厚さ、リ−ド線、口出
導体長さ、低融点可溶合金片、絶縁基板、絶縁被覆等に
ついては、実施例と同じとした、絶縁基板片面の全面積
に対する層状電極の全面積の割合が22.3%の定格電
圧250V用基板型温度ヒュ−ズを製作した。
極2’には、一定巾0.8mmで長さ4.4mmのものを使
用し、電極2’と絶縁基板横端13’との間隔dを1.
2mmとし、寸法a,b,c、電極厚さ、リ−ド線、口出
導体長さ、低融点可溶合金片、絶縁基板、絶縁被覆等に
ついては、実施例と同じとした、絶縁基板片面の全面積
に対する層状電極の全面積の割合が22.3%の定格電
圧250V用基板型温度ヒュ−ズを製作した。
【0016】比較例品並びに実施例品をそれぞれ50個
づつ製作し、温度80℃で100時間加熱したのち、定
格電圧250Vを課電した状態で温度120℃の熱板に接触
させて作動させたところ、実施例品では熱板接触から5
秒以内に作動したが、比較例品では8〜10秒を要し
た。
づつ製作し、温度80℃で100時間加熱したのち、定
格電圧250Vを課電した状態で温度120℃の熱板に接触
させて作動させたところ、実施例品では熱板接触から5
秒以内に作動したが、比較例品では8〜10秒を要し
た。
【0017】
【発明の効果】本発明の基板型温度ヒュ−ズは上述した
通りの構成であり、回路基板への実装上、絶縁基板に一
辺の長さが4〜7mmといった小寸法のものを使用してい
るため、受熱面積が小であるが、層状電極の全面積を絶
縁基板片面の全面積の30〜50%というように、充分
に広くしてあるから、絶縁基板が受熱した熱をこの絶縁
基板よりも、熱伝導性に優れている電極を経て低融点可
溶合金片に迅速に伝達でき、良好な感熱作動性を保障で
きる。
通りの構成であり、回路基板への実装上、絶縁基板に一
辺の長さが4〜7mmといった小寸法のものを使用してい
るため、受熱面積が小であるが、層状電極の全面積を絶
縁基板片面の全面積の30〜50%というように、充分
に広くしてあるから、絶縁基板が受熱した熱をこの絶縁
基板よりも、熱伝導性に優れている電極を経て低融点可
溶合金片に迅速に伝達でき、良好な感熱作動性を保障で
きる。
【図1】図1は本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の別実施例を示す説明図である。
1 絶縁基板 2 層状電極 2a 電極先端部 2b 電極脚部 3 低融点可溶合金片 4 フラックス 5 リ−ド線 50 リ−ド線の口出導体 6 絶縁被覆層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例を示す平面説明図である。図
1において、1は一辺の長さが4〜7mmの四角形の良
熱伝導性の絶縁基板であり、通常、セラミックス板が使
用される(必要に応じ、角の面取り、またはアール付け
が行われる)。2,2は絶縁基板1の片面上に巾方向に
間隔を隔てて設けた層状電極であり、低融点可溶合金片
が接続される先端部2aとリード線先端部が接続される
脚部2bを有し、絶縁基板片面の全面積に対する層状電
極の全面積の割合を30〜50%とし、銀ペースト等の
導電性塗料の焼き付け、銅箔積層絶縁基板の銅箔のエッ
チング等により形成してある。
る。図1は本発明の実施例を示す平面説明図である。図
1において、1は一辺の長さが4〜7mmの四角形の良
熱伝導性の絶縁基板であり、通常、セラミックス板が使
用される(必要に応じ、角の面取り、またはアール付け
が行われる)。2,2は絶縁基板1の片面上に巾方向に
間隔を隔てて設けた層状電極であり、低融点可溶合金片
が接続される先端部2aとリード線先端部が接続される
脚部2bを有し、絶縁基板片面の全面積に対する層状電
極の全面積の割合を30〜50%とし、銀ペースト等の
導電性塗料の焼き付け、銅箔積層絶縁基板の銅箔のエッ
チング等により形成してある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西出 律 大阪市中央区島之内1丁目11番28号 内橋 エステック株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁基板の片面上に巾方向に間隔を隔てて
層状電極を設け、これら電極の先端部間に低融点可溶合
金片を橋設し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布
し、各電極に後端側からリ−ド線を接続し、上記絶縁基
板片面の全面に絶縁層を被覆した温度ヒュ−ズにおい
て、上記絶縁基板を一辺の長さが4〜7mmの四角形と
し、絶縁基板片面の全面積に対する層状電極の全面積の
割合を30〜50%としたことを特徴とする基板型温度
ヒュ−ズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005093A JPH06302258A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 基板型温度ヒュ−ズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005093A JPH06302258A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 基板型温度ヒュ−ズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302258A true JPH06302258A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14525836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11005093A Pending JPH06302258A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 基板型温度ヒュ−ズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06302258A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015035279A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | デクセリアルズ株式会社 | 保護素子、及びこれを用いた保護回路基板 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP11005093A patent/JPH06302258A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015035279A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | デクセリアルズ株式会社 | 保護素子、及びこれを用いた保護回路基板 |
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