JPH06302032A - 光磁気記録媒体の再生方法 - Google Patents

光磁気記録媒体の再生方法

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JPH06302032A
JPH06302032A JP8481893A JP8481893A JPH06302032A JP H06302032 A JPH06302032 A JP H06302032A JP 8481893 A JP8481893 A JP 8481893A JP 8481893 A JP8481893 A JP 8481893A JP H06302032 A JPH06302032 A JP H06302032A
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JP
Japan
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reproducing
signal
medium
recording
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Application number
JP8481893A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Kawano
敏史 川野
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作成が簡単なFADの媒体であっても、クロ
ストークを無くし、狭いトラックピッチで大容量の記録
を実現可能とする光磁気記録媒体の再生方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 再生光により媒体温度が特定の温度以上に昇
温された場合その部分の記録が一旦消去され温度が低下
した際にまた記録が現われることにより、再生時の信号
の符号間干渉が通常の再生よりも低減されるような光磁
気記録媒体を用いて信号の再生を行う場合において、少
なくとも媒体温度が上記特定の温度以上に昇温されるよ
うな強度を有する第1再生光と、媒体温度が上記特定の
温度以上に昇温されることのない、第1再生光より弱い
強度を持つ、第2再生光の2種類の再生光を用いて同一
の記録領域を互いに独立して再生を行い、第2再生光に
よる再生信号と第1再生光による再生信号の片方あるい
は両方について適当な増幅を行い、かつ両信号の時間的
ずれを補正した後、両信号の差をとり、この差信号を用
いて記録信号の再生を行うことを特徴とする光磁気記録
媒体の再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体の再生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体は、高密度、低コストの
書換え可能な情報記録媒体として実用化されている。特
に希土類元素と遷移金属のアモルファス合金の記録層を
用いた媒体は非常に優れた特性を示している。光磁気デ
ィスクは非常に大容量の記録媒体であるが、社会の情報
量の増大に伴いさらなる大容量化が望まれている。
【0003】光ディスクの記録密度は通常の場合、その
再生光のスポットの大きさで決ってしまう。スポットの
大きさはレーザーの波長が短いほど小さくすることがで
きるため、レーザーの短波長化の検討が進められている
が、非常に困難を伴っている。一方、レーザーの波長に
よって決定される以上の分解能を色々な工夫によって得
ようとする、いわゆる超解像技術の試みが近年行われて
いる。その一つに、光磁気ディスクを用い、多層膜間の
交換結合力を用いた超解像が報告されている。
【0004】この方式は、保磁力の小さな再生層、キュ
リー温度の低いスイッチング層、キュリー温度、保磁力
が高い記録層の互いに交換結合した3層からなる媒体を
用いる。再生磁界を印加しながら再生光により加熱した
とき、媒体の高温部で、交換結合が切れる。このため、
再生層が再生磁界の方向を向き記録ビットが消去され
る。従って、低温部のみが再生され、結果的に再生範囲
が狭くなるため、再生光を絞った場合と同じ効果が得ら
れ、高密度の記録ビットの再生を行うことができる。消
去された記録ビットは、媒体温度が低くなり交換結合が
回復したときに、記録層から転写されることにより復活
する。この方式は、信号を再生光スポットの前部で検出
するため、Forward aparture detection(FAD)と呼ばれ
る。
【0005】これとは別に、低保磁力、低キュリー温度
の再生層、高保磁力、高キュリー温度の記録層を用い、
記録後一旦初期化磁場で再生層を初期化しておき、再生
光の温度上昇により、記録層の記録を再生層に転写する
方法もある。この方式は、信号を再生光スポットの後部
で検出するためRear aparture detection(RAD)と呼ばれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】両方式とも、高密度化
が可能であるが、RADは再生トラック以外も全て初期
化を行うため、隣接トラックからの信号の漏れ込み(ク
ロストーク)が原理的に無く、トラックピッチにおいて
も小さくすることが可能である。しかしながら、数kO
eという大きな磁場を持つ初期化磁石が必要となるう
え、交換結合力の制御を厳密に行う必要があり、そのた
め交換結合力の制御層等を挿入することにより媒体コス
トを高くしてしまう。また、層間の酸化等にも非常に敏
感であり、作成が非常に困難である。媒体の作成におい
ては、FADの方法はRADよりもはるかに簡単であ
る。しかし、FADの方式は隣接トラックに記録ビット
が存在するため、通常の媒体と同様にクロストークがあ
り、トラックピッチを現状よりも大きく詰めるのは困難
である。このため、高密度化の能力はFADはRADに
劣っていた
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パワーの異な
る2種類の再生光を用いることにより、作成が簡単なF
ADの媒体であっても、クロストークを無くし、狭トラ
ックピッチで大容量の媒体を実現可能とするものであ
る。本発明の要旨は、再生光により、媒体温度が特定の
温度以上に昇温された場合、その部分の記録が一旦消去
され、温度が低下した際に、また記録が現われることに
より、再生時の信号の符号間干渉が通常の再生よりも低
減されるような光磁気記録媒体を用いて信号の再生を行
う場合において、少なくとも媒体温度が上記特定の温度
以上に昇温されるような強度を有する第1再生光と、媒
体温度が上記特定の温度以上に昇温されることのない、
第1再生光より弱い強度を持つ、第2再生光の2種類の
再生光を用いて同一の記録領域を互いに独立して再生を
行い、第2再生光による再生信号と第1再生光による再
生信号の片方あるいは両方について適当な増幅を行い、
かつ両信号の時間的ずれを補正した後、両信号の差をと
り、この差信号を用いて記録信号の再生を行うことを特
徴とする光磁気記録媒体の再生方法に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。記録媒体
としては、従来RAD媒体として知られる媒体が用いら
れる。例えば、ポリカーボネート基板上に酸化タンタル
や窒化シリコン等の保護膜を設け、この上にGdFeC
oよりなる再生層、TbFeよりなるスイッチング層、
TbFeCoよりなる記録層を順次設け、最後に保護層
を設けたものである。記録層に直接接して、あるいは保
護層を介して、放熱層としてAl、Cu、Au、Ag等
の単体、あるいはそれを主体とした合金よりなる高熱伝
導物質を設けることは、再生時のマスクを安定させるう
えで望ましい構成である。
【0009】以上のような媒体を再生する場合、再生磁
界を印加しながら、再生光によりスイッチング層のキュ
リー温度を越える程度に媒体を加熱すると、交換結合が
切断された部分が再生磁界により消去され、高密度の記
録においても符号間干渉が低減される。しかし従来の方
法では、再生光は隣接のトラックには影響をあたえない
ため、隣接トラックからの信号の漏れ込みの低減はでき
なかった。
【0010】これに対し、本発明では再生に強度の異な
る2種類の再生光を用いる。一つの再生光(第1再生
光)は、前記スイッチング層がキュリー温度を超え、超
解像の再生を行うものであり、いま一つの再生光(第2
再生光)は、第1再生光よりも弱い強度を持ち、スイッ
チング層がキュリー温度を超えず、通常(非超解像)の
再生を行うものである。ここで第1再生光は、記録層の
記録を劣化させない程度の強度である必要がある。
【0011】両再生光は同一の再生領域を互いに独立し
て再生する。このとき、第2の再生光による再生信号を
「A」とすると、第1の再生光による再生信号は、
「A」から、キュリー温度を超えて消去された部分の信
号「B」を引いた「A−B」の信号となる。このため、
「A」と「B」の干渉による符号間干渉は低減され、分
解能が向上する。しかし隣接トラックからの漏れ込み信
号(クロストーク)は、「B」には入らず、「A−B」
の信号に入っている。このため、第1再生光だけでは、
クロストークを除去できないが、第2再生光の再生信号
と第1再生光の再生信号の差をとると、
【0012】
【数1】A−(A−B)=B となり、クロストークの入っていない信号となる。実際
には、第1再生光と第2再生光のパワーが異なるため、
クロストークが最少となるように、片方あるいは両方の
信号を適当に増幅する必要がある。この場合、通常の増
幅回路を用いてもよいし、光検出器の感度を調整しても
よい。どちらの信号を、どれだけ増幅するかは、一度決
定すれば固定しておいてよいが、必要に応じて調整を行
うのが望ましい。
【0013】同一の領域を2回再生するので、第1再生
光と第2再生光の再生信号には、時間のずれが生じてい
る。このため、信号の差をとるにあたって、その差を補
正する必要がある。その方法としては、例えば、遅延回
路を用いて、2つの信号のタイミングを合わせる方法が
挙げられる。好ましくは、両信号がPLL(フェーズロ
ックドループ)回路を用いて同期をとりながら、厳密に
時間差を補正していく方式を用いることである。第2再
生光は分解能が第1再生光に比べて低いため、第2再生
光でも読み取れる大きさの同期信号を、記録の中に入れ
て置くことが望ましい。
【0014】2種類の再生光を得るためには、2つの再
生ヘッドを用いてもよいし、同一の再生ヘッドに2種類
の再生系を設けることも可能である。この再生方法で
は、現在の通常のものより、多少複雑なドライブ構成と
なるが、例えば2つのヘッドを用いる方法は、転送レー
トの向上を目的として、既に実用化されている技術であ
り、困難なものではない。また、ドライブの複雑化を避
けるなら、多少転送レートは低下するが、1つの再生光
で強度を変えて2回転で再生する方法もある。いずれに
しても、巨大な初期化磁石を必要とするRAD方式よ
り、はるかに実用的なドライブで実現可能である。
【0015】
【実施例】以下に実施例をもって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 1.3μmのトラックピッチを持つポリカーボネート基
板上に、SiNからなる80nmの保護層、Gd26(F
80Co2074(数値は成分割合)からなる30nmの
再生層、Tb21(Fe93Co779からなる35nmの
光磁気記録層、Gd28(Fe93Co772からなる10
nmのスイッチング層、Dy28(Fe60Co4072がら
なる、40nmの記録層を設けた。
【0016】この媒体を用い、線速度7m/sで周波数
9MHzの記録を1トラックに行い、その両側のトラッ
クに、同一の線速で周波数3MHzの記録を行った。こ
の記録に対して、第1再生光として2.4mW、第2再
生光として1mWを用いて再生を行った。この場合、再
生は一つの光学ヘッドを用い再生パワーを変えて2回転
させることによって行った。
【0017】ディスク一周毎に発生するトリガー信号を
用いて、第1再生光及び、第2再生光の両方の再生信号
から、ディスクの同一部分の再生信号をデジタルオシロ
に取り込んだ。第1再生光によって読みとられた信号を
フーリエ変換したところ、9MHzの信号は、CNRが
45dBと超解像効果のため、かなり高いCNRを示し
た。これに対して、第2再生光によって得られた信号は
16dBであった。
【0018】一方、第1再生光によって読みとられたク
ロストークに起因する3MHzの信号は28dBに達し
た。また、第2再生光による3MHzの信号は25dB
であった。次に、第2再生光の再生信号を2.4倍し
て、第1再生光の再生信号から引いた信号を求めた。こ
の場合、トリガー信号により両信号のタイミングは一致
しているから、時間を補正する必要はない。
【0019】このようにして得られた信号を、フーリエ
変換して計算したところ、9MHzの信号のCNRは約
46dBであり、3MHzの信号は7dBまで減少し
た。
【0020】
【発明の効果】本発明の再生方法を用いた場合、媒体作
成が簡単でかつ、初期化磁石が不要であるFAD方式を
用いて、クロストークの無い再生を行うことができ、記
録の高密度化が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生光により媒体温度が特定の温度以上
    に昇温された場合その部分の記録が一旦消去され温度が
    低下した際にまた記録が現われることにより、再生時の
    信号の符号間干渉が通常の再生よりも低減されるような
    光磁気記録媒体を用いて信号の再生を行う場合におい
    て、少なくとも媒体温度が上記特定の温度以上に昇温さ
    れるような強度を有する第1再生光と、媒体温度が上記
    特定の温度以上に昇温されることのない、第1再生光よ
    り弱い強度を持つ、第2再生光の2種類の再生光を用い
    て同一の記録領域を互いに独立して再生を行い、第2再
    生光による再生信号と第1再生光による再生信号の片方
    あるいは両方について適当な増幅を行い、かつ両信号の
    時間的ずれを補正した後、両信号の差をとり、この差信
    号を用いて記録信号の再生を行うことを特徴とする光磁
    気記録媒体の再生方法。
JP8481893A 1993-04-12 1993-04-12 光磁気記録媒体の再生方法 Pending JPH06302032A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019281B2 (en) 2002-08-13 2006-03-28 Canon Kabushiki Kaisha Rotation angle detection apparatus and rotary disk for same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019281B2 (en) 2002-08-13 2006-03-28 Canon Kabushiki Kaisha Rotation angle detection apparatus and rotary disk for same
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