JPH06301940A - 磁気ヘッド位置測定装置 - Google Patents

磁気ヘッド位置測定装置

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Publication number
JPH06301940A
JPH06301940A JP9158393A JP9158393A JPH06301940A JP H06301940 A JPH06301940 A JP H06301940A JP 9158393 A JP9158393 A JP 9158393A JP 9158393 A JP9158393 A JP 9158393A JP H06301940 A JPH06301940 A JP H06301940A
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JP
Japan
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magnetic head
drum
measuring device
rotation
low speed
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JP9158393A
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English (en)
Inventor
Koichi Yoshikawa
功一 吉川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ヘッド位置測定時に磁気ヘッドの取り付け
られたドラムを低速回転駆動できるようにする。 【構成】回転磁気ヘッドの取り付けられたドラムを低速
回転させる回転制御手段が設けられる。これは回転ロー
ラ部eとして構成され、回転ローラ部eはモータ302
とこれに取り付けられたローラ305を有する。回転磁
気ヘッド2の位置測定時には中ドラム16の周面にロー
ラ305が転接するようになされ、中ドラム16がモー
タ302によって低速駆動される。低速駆動であるた
め、測定装置としては処理速度の遅いA/D変換器など
を使用することができ、その分測定装置のコストダウン
を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープレコー
ダに設けられた回転磁気ヘッドの突出量や摩耗程度など
を測定する場合などに適用して好適な磁気ヘッド位置測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダに設けられた回転
磁気ヘッドはドラム周面から所定長だけ突出した状態で
取り付け固定されている。
【0003】図10に示す回転ドラム装置7は、中ドラ
ム回転式のものであって、下ドラム14、中ドラム16
および上ドラム18を同軸に保持して形成され、下ドラ
ム14はシャーシに固定されて保持される。
【0004】下ドラム14はベアリング20を介してド
ラム軸22を軸支し、ドラム軸22は中ドラム16を支
持するようになされている。
【0005】ドラム支え12は上ドラム18を下ドラム
14に固定する。これにより上ドラム18および下ドラ
ム14で磁気テープ24をガイドした状態で中ドラム1
6を回転駆動し、この中ドラム16に取り付けられた複
数個の磁気ヘッド2(図示では2A〜2D)が磁気テー
プ24に摺接する。図10および図11において、26
はヘッド取り付けネジである。
【0006】図12は磁気ヘッド2を360°にわたっ
て展開して図示したもので、実際には記録再生用ヘッド
と消去ヘッドを含めてトータル12個の磁気ヘッドが所
定の高さ関係を保持して中ドラム16に取り付け固定さ
れる。
【0007】この種ビデオテープレコーダにあって上述
した磁気ヘッド2は回転ドラム14,18の外周面から
所定量だけ突出するようにドラム組み立て時、ダイヤル
ゲージなどを用いてその突出量を測定しながら磁気ヘッ
ド2を取り付けている。
【0008】磁気ヘッド2の突出量が規定値以上であっ
たり、以下になると磁気ヘッド2と磁気テープ24との
理想的な接触状態を担保できなくなるため、磁気ヘッド
2が摩耗され易くなったり、磁気テープ24への損傷が
ひどくなるなどの弊害がでる。磁気ヘッド2を長時間使
用するとこれが摩耗するので、ヘッド突出量だけでな
く、電磁変換特性も変化する。
【0009】このため、この種ビデオテープレコーダに
おいては、出荷時は規定の突出量となるように調整し、
また定期的にヘッドの突出量を測定してヘッド摩耗量を
検出し、必要に応じて磁気ヘッドを交換するようにして
いる。そのために磁気ヘッドの位置測定装置が必要にな
る。
【0010】磁気ヘッドの位置測定装置としては、「特
開昭62-158616号公報」などに開示されているように光
学的手法を用いて磁気ヘッドの位置を検出するものがあ
る。これは磁気ヘッドに例えばレーザ光を当てその反射
光の受光位置などを測定することによってドラム外周面
を基準とした磁気ヘッドの突出量を測定するようにした
ものである。
【0011】この測定装置を使用することによって観測
された磁気ヘッドの突出量の一例を図13に示す。突出
量によってヘッド形状が判り、これからヘッド摩耗位置
および摩耗量などが判る。このようなドラム外周面に対
するヘッドの突出量を得るには中ドラム16を所定速度
で回転させた状態で測定する必要がある。所定速度とは
ビデオテープレコーダの通常回転速度であり、その値は
ビデオテープレコーダの仕様によって異なるが、例えば
5400rpmのように非常に高速回転下で測定が行わ
れる場合が多い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように回転磁気ヘ
ッドを高速回転させてヘッドの突出量などを測定するに
は、測定装置自体高速動作するものでなければならな
い。そのため、測定値の時間方向における解像度を確保
するためには処理速度の速いA/D変換器などを使用す
る必要があり、測定装置自体のコストアップを招来する
原因となっている。
【0013】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、ヘッド突出量の測定時は比較
的低速で回転ドラムを駆動できるようにして、比較的低
速の信号処理手段を使用しても時間方向における充分な
解像度が得られるようにした磁気ヘッド位置測定装置を
提案するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、回転磁気ヘッドの取り付けら
れたドラムを低速回転させる回転制御手段が設けられ、
回転磁気ヘッドの位置測定時上記ドラムが低速駆動され
るようになされたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】図1に示すように回転制御手段としての回転ロ
ーラ部eは、モータ302とこれに取り付けられたロー
ラ305で構成され、このローラ305を中ドラム16
の周面に転接させ、その状態でモータ302を駆動する
ことによって、このモータ302側から中ドラム16に
対してその回転駆動力を伝達するようにしている。
【0016】こうすれば、モータ302の回転数やロー
ラ305の直径などを適宜選定することによって、中ド
ラム16に対しては適切な回転数を付与できるから、測
定装置としても処理速度が比較的遅い処理手段を用いて
構成することができる。
【0017】測定に支障を来さない範囲で低速回転する
ようにモータ302の回転数やローラ305の直径など
が選択される。
【0018】
【実施例】続いて、この発明に係る磁気ヘッド位置測定
装置の一例を図面を参照して詳細に説明する。まず、磁
気ヘッド位置の測定原理から図6を参照して説明する。
【0019】図6に示す磁気ヘッド位置測定装置の概略
構成図において、発光素子であるレーザダイオード1か
ら射出した光ビームLA1は対物レンズ4で集光されな
がら磁気ヘッド2に照射される。磁気ヘッド2で反射さ
れた反射光は集光レンズ5で集光されると共に位置検出
素子(例えばPDSなどの一次元位置検出センサ)3で
受光して磁気ヘッド2の位置が検出される。
【0020】レーザの照射系および受光系は中ドラム1
6の回転面と平行な面内に配置され、突出量が規定値の
1/2の磁気ヘッドを基準にして、光ビームLA1の入
射角と反射光ビームLA2の反射角とが等しくなるよう
に配置される。
【0021】すなわち、中ドラム16の回転中心から磁
気ヘッド2を通って延長する延長線Vに対して、この延
長線Vと突出量が1/2の磁気ヘッド2の回転軌跡Wと
が形成する交点JWを通過し、かつ延長線Vと45度の
角度をなす直線上に光軸を形成するように照射系および
受光系が配置される。
【0022】基準位置JWの前後の位置J1およびJ2
で反射した光ビームLA2は位置検出素子3の受光面上
で光源像I1およびI2を形成し、その分光源像の形成
位置が変位する。このとき光源像I1およびI2、集光
レンズ5の主点Oが形成する三角形△I1I2Oと、位
置J1およびJ2、集光レンズ5の主点Oが形成する三
角形△J1J2Oとは相似するので、位置検出素子3か
ら集光レンズ5の主点Oまでの距離をE1、集光レンズ
5の主点Oから磁気ヘッド2までの距離をE2とする
と、 F2=(E1/E2)×F1・・・・(1) F1=J1−J2 ・・・・(2) F2=I1−I2 ・・・・(3) の関係式が成立する。
【0023】ここで、磁気ヘッド2の突出量をδRとお
くと、 F1=21/2δR ・・・・(4) で表し得ることにより、(1)式に代入して、 F2=(E1/E2)×21/2δR・・・(5) の関係式を得ることができる。
【0024】これにより位置検出素子3の検出結果S0
に基づいて、磁気ヘッド2毎の突出量δRが検出され、
集光レンズ5の焦点距離を所望の値に選定して距離E1
およびE2を選定すれば測定精度を向上できる。
【0025】続いて、磁気ヘッド位置測定装置の具体例
を図1以下を参照して説明する。
【0026】この磁気ヘッド位置測定装置は図2にも示
すように回転磁気ヘッド装置に対して装着自在に構成さ
れ、具体的には回転ドラム装置7のドラム支え12に取
り付けて使用される。
【0027】図1〜図3を参照して磁気ヘッド位置測定
装置を説明すると、この測定装置はV字状の支持アーム
部aを有する。支持アーム部aは図3に示すようにドラ
ム支え12の上面の一部に固定ネジ30によって取り付
け固定される。
【0028】支持アーム部aの先端部下面側には図1お
よび図2に示すように光学系移動機構部bを介して光学
ブロック部cが取り付けられる。光学ブロック部cは図
6に示したレーザの照射系と受光系を所定の角度を保持
して収納できるように構成されており、その詳細は図5
を用いて後述する。
【0029】図12に示すように中ドラム16に取り付
けられる磁気ヘッド2の高さがそれぞれ相違することか
ら、中ドラム16の同一平面内だけレーザを照射したの
では全ての磁気ヘッド2の位置を測定することはできな
い。そのため、光学ブロック部cは光学系移動機構部b
に取り付けられ、この光学系移動機構部bを動作させる
ことによって光学ブロック部cを中ドラム16の回転軸
上に所定の距離だけスライドできるように構成されてい
る。光学系移動機構部bの構成は図4を用いて後述す
る。
【0030】光学ブロック部cの側部には図3にも示す
ように光学ブロック部cが中ドラム16と常に所定の距
離を隔てて対峙するように位置決めブロック部dが設け
られる。この位置決めブロック部dに設けられた突き当
て部32を下ドラム(回転しない固定ドラムである)1
4の外周面に当接させることによって、光学ブロック部
cと中ドラム16との相対的な位置関係が常に設計通り
となるように規制している。
【0031】図1に示すように支持アーム部aの中央部
には回転駆動手段を構成する回転ローラ部eが設けられ
る。回転ローラ部eは磁気ヘッド位置測定中中ドラム1
6が所定の回転数で回転するように外部からその回転駆
動力を与えるための手段である。
【0032】回転ローラ部eはモータ302を有し、そ
の下側から引き出されたモータ回転軸(図示はしない)
に所定径のローラ305が取り付けられ、モータ302
とローラ305との間はアーム取り付け部304となさ
れ、アーム取り付け部304より伸びたL字状の取り付
けアーム301の先端部が支持アーム部aの中央部に固
定ネジ9によって回動自在に取り付け固定される。図2
において、303はアーム取り付け部304にモータ3
02が支承されるようにするためのジョイントネジであ
る。
【0033】モータ302に取り付けられたローラ30
5は図1および図3に示すように中ドラム16の周面に
転接するようにその配置関係が選定され、モータ302
の回転力が中ドラム16に伝達されるようになされる。
中ドラム16の周面は通常の場合上ドラム18の外周面
に隠れているので、磁気ヘッド位置測定時は図1〜図3
に示すように上ドラムを外した状態で使用される。
【0034】そのとき、中ドラム16が所定の回転数
(低速回転で、例えば60rpm)で駆動されるように
するため、モータ302の回転数やローラ305の直径
などが適宜選定される。磁気ヘッド測定中、中ドラム1
6を低速回転駆動するのは、測定装置に使用される処理
手段(A/D変換器など)として処理速度の遅いものを
使用できるようにして測定装置自体のコストダウンを図
るためである。
【0035】ローラ305を介して中ドラム16を駆動
するにはそれなりの圧着力でローラ305を転接させる
必要がある。
【0036】上述した支持アーム部aの先端部a’側に
は図1〜図3に示すように、中ドラム16の回転軸と平
行に2本のガイド棒40および40を植立して光学ブロ
ック部cをその上下移動方向に対してガイドする。
【0037】支持アーム部aの先端部a’には図4にも
示すようにステッピングモータ44の回転軸48がガイ
ド棒40および40と平行になるように、ネジ46でス
テッピングモータ44が保持される。ステッピングモー
タ44は継手50を介して駆動軸52が連結される。駆
動軸52はその先端部分にM3細目のネジ加工が施され
たものが使用されている。
【0038】図4に示す光学ブロック部cに設けられた
ベース部材54は、ガイド棒40および40が貫通する
貫通穴(図示はしない)に加えて、この駆動軸52が貫
通する貫通穴56が形成され、駆動軸52と噛み合うタ
ップ板58が貫通穴56の上端面にネジ60でネジ留め
されている。
【0039】この構成によって、駆動軸52が回転する
とベース部材54がガイド棒40および40でガイドさ
れて矢印bで示す上下方向に移動するから、ステッピン
グモータ44を駆動することによって光学ブロック部c
と位置決めブロック部dを所定位置に可動できる。
【0040】タップ板58の上部には波型スプリングワ
ッシャ62を押圧するようにタップ板64が駆動軸52
にねじ込まれ、タップ板64の回転をピン66で制限し
ている。これによって駆動軸52の回転に伴うがたが少
なくなり、測定精度が大幅に改善される。
【0041】継手50には駆動軸52と直交するように
ストッパ用のピン68が配置され、ピン66が当たった
位置でベース部材54がストップし、この位置が基準位
置となる。
【0042】図5は光学ブロック部cの一例を示す。光
学ブロック部cは取り付け部材であるベース部材54の
中にレーザ光源等の複数の光学部品を保持するための機
構部である。
【0043】光学ブロック部cはベース部材54の下端
の一部に取り付けられたレーザダイオードブロック70
とレンズブロック72によってレーザダイオード1、絞
り74および対物レンズ4が保持され、ベース部材54
の上端部に取り付けられたPSDブロック76によって
位置検出素子(例えばPDS)3が保持される。
【0044】集光レンズ5で集光された反射光ビームL
A2はミラー78で直角に反射されて位置検出素子3に
導びかれる。
【0045】上述した(5)式から明らかなように、集
光レンズ5から位置検出素子3までの距離E1を大きく
すれば検出精度を向上し得るが、この実施例のように光
路を直角に折り曲げて形成すれば、その分少ないスペー
スを有効利用して距離E1を大きくすることができるた
めその分測定精度を改善できる。
【0046】上述したミラー78はベース部材54に形
成した反射光ビームLA2の光路形成用の貫通穴に対し
て、この貫通穴の裏側から所定の止め板80(図1参
照)で抑えられている。
【0047】上述した磁気ヘッド位置検出装置において
は図7に示す突出量検出回路で位置検出素子3の出力信
号S0を処理することによって磁気ヘッドの突出量を検
出できるので、このとき併せて中ドラム16の偏心量
(周ぶれ)も同時に検出される。
【0048】突出量検出回路9においては、回転ドラム
パルス発生器140で中ドラム16の回転周期で信号レ
ベルが立ち上がる回転ドラムパルスPGが生成されてク
ロックカウンタ142に出力される。
【0049】回転ドラム周波数発生器144では中ドラ
ム16が所定角度回転すると信号レベルが切り換わる回
転周波数信号FGが生成されクロックカウンタ142に
出力される。
【0050】クロックカウンタ142では回転ドラムパ
ルスPGを基準にしてカウント値をリセットして回転周
波数信号FGをカウントし、これにより中ドラム16が
1回転すると信号レベルが切り換わる回転周期信号およ
び中ドラム16が所定角度回転すると信号レベルが切り
換わる回転角度信号がそれぞれ生成される。
【0051】タイミングパルス発生回路146ではこの
回転周期信号および回転角度信号を基準にして制御回路
148から出力される制御信号に基づいて、所定のタイ
ミングで立ち上がるサンプリングパルスが生成され、こ
のサンプリングパルスをサンプルホールド回路(SH)
150に出力して位置検出素子3の出力信号S0がサン
プルホールドされる。
【0052】これにより中ドラム16の外周面の位置を
所定角度毎に検出して周ぶれを検出する。同様にして磁
気ヘッド2の位置検出結果を得、この位置検出結果から
中ドラム16の外周面の位置検出結果を減算して磁気ヘ
ッドの突出量が検出される。
【0053】すなわち図13に示すように出力信号S0
においては、中ドラム16の回転に同期して信号レベル
が変化する。このためこの実施例においては、回転ドラ
ムパルスPGおよび回転周波数信号FGから生成した回
転周期信号および回転角度信号を基準にして出力信号S
0をサンプルホールドすることにより、光ビームLA1
の照射位置を磁気ヘッドが横切るタイミングで出力信号
S0の信号レベルU1を検出し、これにより磁気ヘッド
の摺接面位置を検出する。
【0054】さらに光ビームLA1の照射位置を中ドラ
ム18の外周面が横切る期間の間、すなわち時点t1以
前または時点t2以降の時点で出力信号S0の信号レベ
ルU2を検出し、これより Y=|U1−U2| ・・・・・(6) の演算処理を実行して磁気ヘッドの突出量Yが検出され
る。
【0055】このため制御回路148において、サンプ
ルホールド回路150のサンプルホールド結果がアナロ
グディジタル変換回路(A/D)152を介して取り込
まれ、このときモータ駆動部154を介してステッピン
グモータ44を駆動し、これにより測定対象となる磁気
ヘッドの高さに応じて光学ブロック部cの位置を調整す
る。つまり、制御回路148では所定の操作子の操作に
応動して動作モードが切り替えられて測定開始の操作子
が押圧操作されると、図8または図9の処理手順を実行
する。
【0056】図8において、周ぶれ測定モードに設定さ
れて測定開始の操作子が押圧操作されると、ステップS
P1からステップSP2に移り、ここでモータ駆動部1
54に制御信号を出力することにより、ステッピングモ
ータ44を駆動して光学ブロック部cを上側に移動させ
る。
【0057】このときステッピングモータ44が回転困
難になるまでステッピングモータ44を回転駆動して光
学ブロック部cをピン66の突出量(移動量)で決まる
基準位置まで移動させる。
【0058】続いてステップSP3においてステッピン
グモータ44を駆動して光学ブロック部cを中ドラム1
6の外周面と対向させる。続くステップSP4でタイミ
ングパルス発生回路146の動作を切り換え、これより
中ドラム16が22.5度回転する毎にサンプルホール
ド回路150にサンプリングパルスを出力する。
【0059】これによりアナログディジタル変換回路1
52を介して順次サンプルホールド結果を取り込むこと
により、中ドラム16の外周面を等間隔に16等分して
サンプル点を設定し、各サンプル点毎に外周面の位置を
検出する。外周面の測定が完了するとステップSP5に
移り、測定結果を操作表示部156に表示する。
【0060】ステップSP6では再スタートの操作子が
押圧操作されたか否かを判断し、ここで肯定結果が得ら
れると、ステップSP4に戻る。これによりオペレータ
においては、必要に応じて周ぶれ測定を再開することに
より、即座に調整結果を確認し得、これにより必要に応
じて測定および調整作業を繰り返して、簡易に周ぶれを
補正することができる。
【0061】ステップSP6において否定結果が得られ
ると、ステップSP7に移って停止の操作子が押圧操作
されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ス
テップSP6に戻るのに対し、ここで肯定結果が得られ
ると、ステップSP8に移って周ぶれの測定を完了す
る。
【0062】周ぶれを調整したあとでの突出量測定モー
ドにおいては図9に示すように、測定開始の操作子が押
圧操作されると、ステップSP9からステップSP10
に移り最も上側に位置する磁気ヘッドと対向する位置ま
で光学ブロック部cを移動させる。
【0063】その後ステップSP11に移ってタイミン
グパルス発生回路146に制御信号を出力し、この磁気
ヘッドが光ビームLA1の照射位置を横切るタイミング
で出力信号S0をサンプルホールドすることによって、
最も上側に位置する磁気ヘッドの摺接面の位置が検出さ
れる。
【0064】その後、ステップSP12に移って全ての
磁気ヘッドについて測定を完了したか否かを判断し、全
ての磁気ヘッドの測定が完了していないときは次の磁気
ヘッドに対向する位置まで光学ブロック部cを移動させ
た後、前と同じような測定が実行され、最終の磁気ヘッ
ドに対する測定が終了するとこの測定モードを抜ける。
【0065】このように光学的移動機構部bに対する制
御系を設けることによって、磁気ヘッドの測定の終了の
都度、光学ブロック部cが自動的に次の磁気ヘッドに対
向するようになるので、いちいち光学ブロック部cの位
置を調整しなくても済むため、組立作業およびメンテナ
ンス作業を格段的に簡略化できる。
【0066】上述した回転制御手段としては図1に示し
たように回転ローラ部eを使用した例を述べた。このよ
うに回転磁気ヘッド装置に装着してヘッドの位置を測定
する場合には現存する回転磁気ヘッド装置をそのまま使
用することができるので非常に楽である。
【0067】勿論回転磁気ヘッド装置自体にこのような
回転制御手段を内蔵させても差し支えない。例えば回転
ドラムに対する制御手段(マイクロコンピュータ)に回
転制御を行うためのソフトウエアを搭載しておくことも
できる。この場合には上述した測定作業時、ソフト的に
形成された回転制御信号に基づいて中ドラム16を低速
駆動させればよい。
【0068】この他に、例えば回転ドラム駆動電圧制御
手段内に回転制御手段を設け、その駆動電圧を制御する
ことによって中ドラム16を低速駆動してもよいし、種
々の変形変更が可能である。
【0069】磁気ヘッド位置測定時の中ドラム16の回
転数は上述した例には限られず、要は測定可能な範囲で
の低速駆動とすればよい。あまり、低速であると測定時
間ばかりかかってしまうからである。測定対象となるビ
デオテープレコーダもこの例のものに限られない。
【0070】
【発明の効果】上述のようにこの発明によれば、磁気ヘ
ッドの位置測定時は磁気ヘッドの取り付けられたドラム
を位置測定に適した低速で駆動できるので、位置測定装
置を構成する各種処理回路系の処理速度としては非常に
低速のものを利用することができ、その分測定装置自体
のコストを大幅に下げることができるなど実用上の大き
なメリットを有する。
【0071】したがって、この発明は記録再生特性が厳
格な業務用ビデオテープレコーダなどに適用して極めて
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る磁気ヘッド位置測定装置を回転
磁気ヘッド装置に装備した状態を示す斜視図である。
【図2】磁気ヘッド位置測定装置を装着する前の状態を
示す斜視図である。
【図3】図1の上面図である。
【図4】光学系移動機構の説明をする断面図である。
【図5】光学ブロック部の要部を示す断面図である。
【図6】磁気ヘッドの位置測定の原理図である。
【図7】磁気ヘッドの突出量を検出する回路の一例を示
すブロック図である。
【図8】周ぶれ測定のための一例を示すフローチャート
の図である。
【図9】ヘッド測定のための一例を示すフローチャート
の図である。
【図10】回転ドラム装置の断面図である。
【図11】中ドラムの平面図である。
【図12】中ドラムの展開図である。
【図13】ヘッド位置の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
2,2A〜2D 磁気ヘッド 3 位置検出素子 16 中ドラム a 支持アーム部 b 光学系移動機構部 c 光学ブロック部 d 位置決めブロック部 e 回転制御手段(回転ローラ部) 301 取り付けアーム 302 モータ 305 ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁気ヘッドの取り付けられたドラム
    を低速回転させる回転制御手段が設けられ、 回転磁気ヘッドの位置測定時上記ドラムが低速駆動され
    るようになされたことを特徴とする磁気ヘッド位置測定
    装置。
  2. 【請求項2】 上記回転制御手段は、モータとこれに取
    り付けられたローラを有し、このローラが上記ドラムの
    周面に転接するようになされたことを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド位置測定装置。
  3. 【請求項3】 上記回転制御手段は、上記磁気ヘッド位
    置測定装置側に回動自在に取り付けられたことを特徴と
    する請求項1記載の磁気ヘッド位置測定装置。
  4. 【請求項4】 上記回転制御手段は、回転ドラム制御手
    段内に設けられ、ソフト的に形成された回転制御信号に
    基づいて上記ドラムが低速駆動されるようになされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド位置測定装
    置。
  5. 【請求項5】 上記回転制御手段は、回転ドラム駆動電
    圧制御手段内に設けられ、その駆動電圧を制御すること
    によって上記ドラムが低速駆動されるようになされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド位置測定装
    置。
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