JPH0630107Y2 - 化粧料塗布具

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は化粧料塗布具、特にコンパクト収納用として好
適なパフ形態の化粧料塗布具に関する。

〔従来の技術〕

従来、パフ形態の化粧料塗布具は単に一枚のパフ体より
構成せられいたに過ぎなかった。

〔考案が解決しようとする課題〕そのため、斯かる従来の化粧料塗布具は、自ずと表面及
び裏面の二面しか使用し得ないものであった。

而して、三種（色）以上の化粧料が収納されたコンパク
トに於ては、同一パフ面で複数種（色）の化粧料を塗布
せざるを得ず、往々にして色ムラ等の化粧ミスを生じせ
しめていたのが実状であった。

一方、これを避けるべく予備のパフを携帯することも行
なわれているが、厚みが増す結果、コンパクトそのもの
には収納し得ないため、別途携行せざるを得ず、その不
都合さは化粧者の等しく痛感するとこであった。

また、従来化粧料塗布具は使用面が二面に限られるた
め、一方の面の使用後に他方の面を使用する際には、当
該使用済み面に手を触れねばならず、自ずと手指に化粧
料が付着してしまうことが避けられなかった。

そこで、本考案者は斯かる従来の問題を解消すべく種々
検討を重ねた結果、多面使用可能な折り畳み式本考案化
粧料塗布具を案出したものである。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本考案は積層時に於てもコンパクト収納可能
な厚さを有し、かつ塗布面毎に異なる素材又は／及び異
なる色彩より成る複数のパフ体を、屈曲部に於て露出す
ると共に、パフ体中に於て芯材をなす合成樹脂フィルム
又はゴム製屈曲部材を介して折り畳み自在に連結せしめ
たことを特徴とする化粧料塗布具である。

〔実施例〕

以下実施例を示す図面と共に本考案を更に説明する。

１はパフ体で、その厚さは全パフ体を積層した場合に於
てもコンパクトに収納し得る厚さとなっている。換言す
れば、コンパクトに収納される従来のパフの厚さを１と
すれば、２枚のパフ体を使用した場合には各パフ体１の
厚さは１／２、４枚のパフ体を使用した場合には各パフ
体１の厚さは１／４である。

パフ体１は、化粧料の種類（色）に応じて使用パフ体や
使用面を識別し得るように、塗布面毎に異なる素材や色
彩を用いて構成されている。

２は屈曲部材で、上記のパフ体１を適宜数連結せしめて
いる。ここに連結されるパフ体１の数は特に限定されな
いが、通常２〜４枚程度が好適である。また、その連結
形態も平面的列状連結、立体的放射状連結等折り畳み自
在なものであればその如何を問わない。

屈曲部材２は、屈曲部に於て屈曲部材２が露出すると共
に、パフ体１中に於て該パフ体を上下二層に分離する芯
材をなすように介在せしめられており（第３図）、強度
的にも優れたものとなっている。

また、屈曲部材２は合成樹脂フィルムやゴムの屈曲性材
料により構成されている。

〔作用〕

本考案は以上の如く構成せられているので、使用に際し
ては適宜折り返すことにより特定の面を選択し、化粧料
塗布に供される。

また、不使用時に於ては折り畳み積層体としてコンパク
トに収納される。

〔考案の効果〕

以上従って、本考案を用いれば、多数面の塗布面が得ら
れ、しかもコンパクトに収納携帯し得るため、コンパク
トに於て多種（色）の化粧料に対応するパフが必要な場
合でも十分に対応することができる。

しかも、本考案化粧料塗布具は、使用時に於ける全体と
ての厚さは従来のそれと変わらないので、十分なるクッ
ション性及び感触性を具備するものである。

また、多面性の故に一面を手用接触面として残存し得る
ため、使用済み面接触による手指への化粧料付着を防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はパフ体を２枚連結した実施例を示す展開平面
図、第２図はその積層斜視図、第３図はＡ−Ａ線断面
図、第４図はパフ体を４枚平面的に並列連結した実施例
を示す展開平面図、第５図はパフ体を４枚立体的に放射
状連結した実施例を示す斜視図である。

【実用新案登録請求の範囲】